2023-10-02

[EU]RASFF 2023(0924-0930)

警報通知(Alert Notifications)

イタリア産ベビータコのカドミウム、フランス産有機タンポポの根のオクラトキシンA、インド産冷凍タコのカドミウム、中国産フッ素樹脂加工の焼き型の内部コーティングの変質と剥離、トルコ産オランダ経由パプリカ粉末のスーダン I 及びスーダン IV、英国産ドイツ原産有機モロコシ粉のアトロピン及びスコポラミン、中国産オランダ経由イチョウ粉末の水銀、ベルギー産ズッキーニの禁止物質ヘプタクロル、フランス産飼料用ヒマワリ種子のブタクサの種子、

注意喚起情報(information for attention)

オーストリア産フードサプリメントの未承認新規食品成分CBD、ベトナム産米麺の未承認遺伝子組換え米、トルコ産パプリカスパイス調理品の未承認着色料スーダンⅣ、スペイン産解凍真空パックキハダマグロの重金属、フランス産ガムドロップスの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)及びテトラヒドロカンナビノール(THC)、ベネズエラ産チルド調理済エビの亜硫酸塩高含有、バングラデシュ産フジマメ (Lablab purpureus)のジメトエート・メタラキシル及びプロパルギット、

通関拒否通知(Border Rejections)

米国産ピーナッツのアフラトキシン、ベトナム産トウガラシのヘキサコナゾール及びクロルフェナピル、ボリビア産飼料用ピーナッツのアフラトキシンB1(複数あり)、トルコ産ピーマンのジメトエート・ホルメタネート及びクロルピリホスメチル、インド産クミン粉末のアセタミプリド・カルベンダジム・クロルピリホス・シペルメトリン・フィプロニル・フロニカミド・ヘキサコナゾール・イプロベンホス・クレソキシムメチル・メタラキシル・ピコキシストロビン・チアメトキサム及びトリシクラゾール、トルコ産フードサプリメントのシルデナフィル、中国に代わりスリランカ産紅茶のアセタミプリド・クロルピリホスエチル及びラムダシハロトリン、インド産米のチアメトキサム・トリシクラゾール及びイミダクロプリド、トルコ産塩水入りブドウの葉のジチオカルバメート、インド産米のクロルピリホス・チアメトキサム及びトリシクラゾール、インド産ウコン抽出物のエチレンオキシド、マダガスカル産黒目豆のクロルピリホス、インド産マサラのエチレンオキシド、中国産各種食品の未承認添加物ソルビン酸(E200)・アセスルファムK(E950)・着色料アマランス(E123)及び着色料ポンソー4R/コチニールレッドA(E124)、中国産有機茶のマトリン、香港産緑茶の残留農薬、

 

[EU]予防できることに取り組む-食品ロスと廃棄

Tackling an issue we can all prevent - food loss and waste

29/09/2023

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/801773/en

9月29日は国際食品ロスと廃棄啓発デー

EUの取り組みの紹介と協力への呼びかけ

 

-2021年のEUの一人あたりの食品廃棄は変わらないまま

Food waste per capita in the EU remained stable in 2021

29 September 2023

https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-eurostat-news/w/ddn-20230929-2

2021年は欧州では一人あたり約131kgが無駄になった。

最も割合が多かったのは家庭で54%。

 

[ANSES]フランス海外領のサンゴ礁:化学物質の影響が確認される

Coral reefs in the French overseas territories: the impact of chemicals is confirmed

18/09/2023

https://www.anses.fr/en/content/coral-reefs-french-overseas-territories

サンゴ礁は気候破壊の影響を受ける生態系の一部である。フランス生物多様性庁(OFB)の支援を受けて、ANSESは化学物質のサンゴへの健康リスクを調査した。サンゴに有害である可能性がある約100の物質のうち、ANSESは約50の物質のリスク評価を実施した。報告書は、評価された物質の半分がサンゴ礁にリスクをもたらし、その劣化に寄与する可能性があることを示している。

気候変動の影響によってすでに脅かされている生態系

サンゴ礁には、軟体動物、甲殻類、海綿、魚、エイ、カメ及びサメなど約10万種が生息しているが、深刻な脅威にさらされている。世界では、サンゴ礁の20%がここ数十年で回復不能なほど破壊され、残りのサンゴの3分の1しか満足な状態にないと考えられている。

結果、海洋温度の上昇や酸性化、サイクロンの数の増加などの気候破壊となり、人間の活動に関連した汚染は、海洋中の多くの化学物質の存在につながっている。

有害物質の数はおそらく過小評価されている

同定された約100の化学物質は、以下のカテゴリーに分類された:炭化水素、金属、農薬、UVフィルター物質、マイクロプラスチック、植物保護製剤、及び洗剤、防腐剤、ナノ物質などを含む「その他の物質」である。

ANSESは、主にグアドループ島、マルティニーク島、レユニオン島、マヨット島で入手可能なデータを使用して、UVフィルター物質、農薬、炭化水素、金属のカテゴリー中の約50の化学物質のリスク評価を行った。本報告書は、評価された化学物質の半分がサンゴ礁にリスクをもたらし、その劣化に寄与する可能性があることを示す。

利用可能なデータが不足しているため、限られた数の物質についてしか作業を行うことができず、サンゴに有害な可能性のある物質の数は、過小評価されている可能性がある。

海洋環境への化学物質の放出を削減する

ANSESは、サンゴ礁に影響を及ぼす化学物質のモニタリング及び調査を創設または強化すること、海洋環境保護条約(カルタヘナ条約等)に組み込むことを勧告する。

ANSESは規則の下で化学物質の使用制限や販売禁止の適用などの管理措置を通じて、発生源での有害物質の放出を制限することを求め、さらに、場所の選択と排水処理システムの運用の両方を改善することを勧告する。

日焼け止め:正当化されなければならない表示

UVフィルター物質のカテゴリーでは、オキシベンゾン、オクチノキサート及びオクトクリレンの3物質がサンゴに有毒であると同定した。多くの日焼け止め製品には、海洋環境への配慮を強調したラベルやピクトグラムが付いている。これらのマークは、それらを販売する製造業者の責任の下で実施された研究によって裏付けられなければならない。

 

[FSA]精密育種製品検出のための分析法に関する文献レビューに対するFSAの対応

FSA response to Literature review on analytical methods for the detection of precision bred products

14 September 2023

https://www.food.gov.uk/our-work/fsa-response-to-literature-review-on-analytical-methods-for-the-detection-of-precision-bred-products

「精密育種製品の検出のための分析法に関する文献レビュー」に対する対応について。

精密育種(PB)は、植物及び動物の遺伝子を編集して、従来の育種法で起こりうる望ましい結果を生み出す、多くのバイオテクノロジーの総称である。現在の科学的エビデンスは、これらの生物が従来の方法で生産されたものよりも大きなリスクをもたらさず、大部分のPB生物(PBO)は、伝統的に育種された対応するものと遺伝的に区別できないことを示唆している。

PBOのための相応の枠組みを設定するために遺伝子技術(精密育種)法(Genetic Technology (Precision Breeding)Act)が導入され、英国食品基準庁(FSA)はPB食品と飼料の安全性を確保するための新しい枠組みを実施する予定である。PBOの遺伝的変化は自然または伝統的な育種方法によって生じた可能性があり、厳格な規則を課すことは相応でない。FSAは、より相応の、エビデンスに基づく規制アプローチがPB食品及び飼料に適切であると考えている。このアプローチは、安全性、透明性、釣り合い又は均衡性、トレーサビリティ、および消費者信頼の構築という、FSA理事会が合意した5つの主要原則に支えられる。

LGCの報告書は、PBOの検出方法があるかどうか、あるとすれば最も適切な方法は何かを同定するために委託された。報告書は、検出が一貫して可能かどうか、可能であれば利用可能な最良の検出方法を確立するためにより多くの研究に投資し、将来の検出方法開発の機会を特定することを推奨する。

本報告書は、本法で定義されたほとんどのPBOにおいて、改変されたゲノム配列と適切な標準物質に関する事前の知識がなければ、遺伝的変化を明確に検出する方法がないことを強調している。検出が可能なPBOについては、遺伝的変化がゲノム編集の結果であるか、自然変異の結果であるか、または伝統的な育種法の結果であるかを区別することは、現在のところ実現可能ではない。検出が可能な場合、これは次の世代で失われる可能性が高い。

PBOの検出可能性は、検出実施を促進する可能性のあるツールとしてステークホルダーによって提起されている。しかし、安全要件以外で追加のデータを要求することは、開発者とPB市場に余分なコストを追加し、食品企業がイノベーションを起こして新製品を市場にもたらすやる気を低下させ、その結果、潜在的な利益を最小化する。いくつかのPBOの適切な検出方法を確立するために必要なデータが認可プロセスの一部として得られたとしても、これはどのようにゲノム編集がなされたかを明確に特定することはできない。検出は現在のところ十分な確実性のレベルまで保証されていないため、検出実施のためのツールとしての検出方法の有効性は限られている(Spok et al., 2022; Grohmann et al., 2019)。

相応のアプローチを維持するために、FSAは既存の食品と飼料のトレーサビリティ措置に依存し、現段階では施行ツールとしての検出を追求しない。現時点では、能力と供給力のために検出が現実的であるとは考えておらず、リスクに相応するとも考えていない。PBOのスクリーニングはGMO(遺伝子組換え)と同じ方法では不可能であるため、検出実施機関は何を探しているのかを知るために十分な情報を必要とする。

FSAは、PBOの検出に関連する分析方法の最先端と課題に関する本報告書を歓迎する。しかしながら、上記の釣り合い又は均衡性と実現可能性の問題を考慮し、FSAは、現在進行中のPB政策開発の一助として、PBO製品の検出のための分析法の更なる開発のためのインフラの実施に関連する勧告を現時点ではしない。しかし、遺伝子技術のイノベーションのペースが速いことを考えると、検出方法の探求はこの分野の知識と科学の追求に有益であると認識する。したがって、遺伝子技術に関連する政策の見直し及び/または新しい政策を開発する際に利用可能な最新の科学情報を確保するために、将来この分野での更なる研究を歓迎する。

 

[EFSA]2021年の新興リスクに関するEFSAの活動

EFSA's activities on emerging risks in 2021

EFSA Journal 2023;20(9):EN-8233  22 September 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8233

(技術的報告書)

新興リスクに関するEFSAの活動の主な目的は、(i)新興リスクを同定する活動の実施、(ii)新興リスク同定(ERI)の方法論とアプローチの作成と改善、(iii)確認された問題とリスクの伝達、である。これらの活動の結果から、EFSAは将来のリスク評価の課題に備えることもできる。EFSAのERI 活動に貢献する知識のネットワークには、新興リスク情報交換連絡会、新興リスクに関する利害関係団体協議会、EFSAの科学ユニット、科学パネル、科学委員会とその作業グループが含まれている。本技術報告書は、ERI 手順と2021年中に確認された問題に関与する全てのグループの活動をまとめている。開発中の方法論や共同活動についても述べている。2021年には全部で18件の潜在的な新興問題が議論された。8件が新興リスクであると結論された。潜在的な問題は、同定されたハザード及び/又は原動力に応じて分類された。2021年に議論された問題の半数以上で、消費者傾向の変化が誘引因子として特定された。これらの傾向をより良く理解することは、特にEFSAの準備改善に関連している。さらに、2021年に新興リスク情報交換連絡会のメンバーは、独自のホライズンスキャニング活動で確認された、全部で35件の兆候/潜在的な新興問題を提示し議論した。複数の加盟国の代表は、検索した兆候をより良いキャラクタリゼーションのために利用できる追加情報を収集する目的で、兆候の同定作業を共有した。最終的に、特定の関心分野でERIの方法論を作成するために、EFSAでは複数の調達が進行している。新興リスクの状況における知見を前向きに収集・共有・普及するために、より有効で包括的な方法論を実践することは、EFSAの準備リスク評価構想にとって極めて重要である。

同定された主な新興問題(化学物質ハザード、新しい消費者の傾向、その他)は次の通り。

フードサプリメント中のビタミンDの過剰摂取リスク

健康的な乳児がフードサプリメント状のビタミンDに暴露し、時には入院を必要とする結石症/腎石灰沈着症を伴う深刻な高カルシウム血症となる事例が発生し、2019年と2020年に少なくとも23件の過剰摂取が中毒管理センターに通報された。2020年にはインターネットで購入したフードサプリメント(10,000 IU /ドロップ)摂取後の乳児に深刻なビタミンD中毒が2例発生し、2021年には極度の高カルシウム血症(5mmol/l以上)1例が小児科病院によって報告された。さらに、医療従事者(助産師だが小児科医でもある)が、ビタミンDベースの医薬品には保存料やエッセンシャルオイルが含まれる可能性があるため、ビタミンDが豊富なフードサプリメントで代用するよう助言した。親が率先して、いわゆるビーガンのフードサプリメントを医師の処方箋の代用としている場合もある。子供のビタミンDサプリメントの利用は、以下の理由からリスクがないわけではない:1ドロップ当たりのビタミンD濃度がかなり高い(最大 10,000 IU)。年齢別の推奨用量がない。医薬品からサプリメントへの切り替え、又はサプリメントの変更時に用量を誤るリスク。濃度/用量の異なる、時には同じブランドの多くの製品が市場に存在する。その他のビタミン類(ビタミンKは子供への日常的な投与は推奨されていない)や高用量のカルシウム(結石症/腎石灰沈着症などの腎損傷のリスク増加)のフードサプリメントが存在する。

ココナッツオイルの健康リスク

より健康的な栄養に向けた動きが増加する中で、ココナッツオイルの使用が増加している。食事に含まれる油のほとんどには主に長鎖脂肪酸(LCFA)が含まれるが、ココナッツオイルには主に中鎖脂肪酸(MCFA)が含まれている。対照試験の結果は様々だが、体内での代謝の速さによる肥満の減少など、MCFAsに健康上の利益があることを示すいくつかの根拠がある。ココナッツオイルの摂取は他の油と比べてLDLコレステロール値やインスリン抵抗性を誘発する力がかなり高くなるなどの健康上のリスクを指摘する兆候もある。

農薬や肥料の使用減少と関連する潜在的な新興リスク

農場から食卓まで戦略の目標の1つは、化学農薬の全使用量を2030年までに50%削減することである。農業従事者は、食糧安全保障や環境における安全性を保証しながら、また、食品・飼料・食品以外の小売生産の需要増加、気候変動の影響から派生した新たな害虫や病気、製品の安全性や品質の要求がより高まるなどの要求や制約の拡大にも直面しつつ、この目標を達成するよう求められている。害虫を駆除するために化学農薬の使用を削減すると、別の害虫を増やす可能性がある。他方、食用植物に影響を与える生物が増加することで、食品の品質や安全性が損なわれる可能性がある。ヒマワリに影響を与えるヨウシュチョウセンアサガオがその例である。牛の毒性量は600–900 mg種子/ kg体重である。

フランスの貝のブレベトキシン

ブレベトキシン(BTXs)は、汚染された貝を摂取した後に神経性貝毒(NSP)の原因となる海洋生物毒である。NSPは、神経系、消化器系、及び/又は心血管系症状を特徴とする。死者は報告されていない。主に知られているBTXsの生産者は海洋過鞭毛藻カレニア・ビブレスだが、他の微細藻類もBTXのような化合物を生産することが疑われている。BTXsは現在、フランスや欧州では規制されていない。BTXsは2018年11月に、フランスで初めてコルシカ島の湾のイガイから検出された。ANSESは様々な文献の系統的レビューを実施し、急性経口参照用量(ARfD)を導出するには毒性学的データが少なすぎたため、ヒトの症例報告に基づき2つの最小毒性量(LOAELs)を導出した。保護的な初期設定1食分400 g貝肉を考慮して、指針となるレベル180 μg BTX-3 eq./ kg貝肉が提案された。

結果が出ていない/新興リスクではないと判断された事案

・食品中の禁止残留農薬の可能性の特定

・竹製カップの健康リスク

・ビーガン食品の摂取量増加から生じる潜在的な新興リスクと安全性評価のための非動物検査

・クマリン:耐容一日摂取量(TDI)を超過するフードサプリメント大量消費者のリスク

・自家製発酵食品

・輸入したアミガサタケによる重度の中毒リスクはある?

・牛乳のヒポグリシンA

・植物油脂産業のための食品安全問題:困難な分析と政策環境

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2023.9.8〜2023.9.14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43341

2023.9.1〜2023.9.7

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43340

 

[MFDS] [報道参考] がん患者などのためのオーダーメード型栄養補助食品の開発を支援します

栄養機能研究課 2023-09-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47667

食品医薬品安全処、食薬安全評価院は、栄養成分の必要量などが一般人とは異なる患者のためのオーダーメード型栄養補助食品*の開発を支援するため、「オーダーメード型栄養補助食品開発のための科学的根拠資料ガイド」を9月21日に発刊した。

* オーダーメード型栄養補給食品:一般人とは異なる栄養要求量があり、十分な栄養補給が必要な人に食事の一部または全部に代わる目的で製造加工された食品(特殊医療用途食品)の一種で、製造加工基準が告示された標準型栄養補助食品と献立型食事管理食品以外、別の基準が告示されず製造者が備えた科学的立証資料に基づいて製造・加工された食品を指す

本ガイドの主な内容は、●1 適合性栄養食品の開発における主な考慮事項、●2 科学的根拠資料の要件、●3 適用事例などである。

  • 1 オーダーメード型栄養補給食品の開発にあたっては、対象患者の特性、製品の特性などを考慮する必要がある。

製品開発者が食品・栄養成分の消化・吸収・代謝能力など患者の特性を綿密に確認し、疾患別に特に考慮すべき栄養成分などを漏らさないようにチェックリストを提供する。

また、疾患や患者によって製品に使用しなければならない栄養給源(例えば、加水分解タンパク質)や調剤など製品の特性を差別化し、オーダーメード型で栄養補助食品を開発できるよう考慮事項を案内する。

  • 2 オーダーメード型栄養補助食品の開発時には、信頼できる国内外の政府機関などから発行された指針・ガイドラインや文献(学術誌)などの科学的根拠資料*を活用する。

* 国内外の学会、協会、政府などが発刊した臨床栄養指針、ガイドライン、栄養関連指針などに該当する資料や、科学技術論文引用索引または韓国学術誌引用索引と同等もしくはそれ以上の学術誌に掲載された資料

  • 3 実際に開発現場でガイドを容易に活用できるよう炎症性腸疾患、肝疾患、腫瘍(がん)など6つの疾病*に対して製品を開発するプロセスの例を提供する。

*炎症性腸疾患患者、肝疾患患者、腫瘍(がん)患者、神経系疾患患者、重篤患者、術後患者

食薬処は、今回作成したガイドが多様なオーダーメード型栄養補助食品の迅速な市場参入を支援するとともに、科学的根拠に基づいた製品開発を活性化することで、消費者の信頼度を向上させ、選択権も拡大するものと期待している。

今後も専門性と規制科学に基づいた多様なオーダーメード型栄養補助食品が開発されるよう積極的に支援していく。

<添付> 特殊医療用途食品の分類

※ 食品医薬品安全処は、患者の食事管理の便宜のため、特殊医療用途食品を標準型栄養補助食品、オーダーメード型栄養補助食品、献立型食事管理食品の3種類で管理している。今回のガイドは、オーダーメード型栄養補助食品のうち、その他の患者用栄養補助食品の開発を支援するためのものである。

 

[MFDS] 基準違反による回収

- [報道参考] ベンゾピレンが超過検出された「ヒマワリ種油」の回収措置

食品管理総括課 2023-09-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47663

食品医薬品安全処は、食品製造加工業者が製造・販売した「エンリケッチヒマワリ種油(食品タイプ:ヒマワリ油)」からベンゾピレンが基準値(2.0 μg/kg以下)より超過して検出(2.9 μg/kg)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

- [報道参考] アフラトキシンが超過検出された「煎りピーナッツ粉」の回収措置

食品管理総括課 2023-09-15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47655

食品医薬品安全処は、食品製造加工業者が製造・販売した「焙煎ピーナッツ粉(食品タイプ:ピーナッツまたはナッツ加工品)」からアフラトキシンが基準値(総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2 の合計)15.0 μg/kg 以下(ただし、B1 は 10.0 μg/kg 以下))より超過検出(66.8 μg/kg(47.3 μg/kg))されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

-[報道参考] 残留農薬が基準超過で検出された輸入「キクラゲ」の回収措置

輸入流通安全課 2023-09-08

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47629

食品医薬品安全処は、市販されている中国産「白キクラゲ」から残留農薬(クロルメコート)が基準値(0.01 mg/kg 以下)より超過して検出(0.12 mg/kg)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

[報道参考] カドミウムが基準より超過検出された輸入「冷凍ホタテの身」の回収措置

輸入流通安全課 2023-09-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47623

食品医薬品安全処は、市販されている中国産「冷凍ホタテの身」からカドミウムが基準値(2.0 mg/kg以下)より超過検出(3.1 mg/kg)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

- [報道参考] アフラトキシンが超過検出された「ピーナッツ粉」の回収措置

食品管理総括課 2023-09-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47622

食品医薬品安全処は、食品小分業者が小分・販売した「ピーナッツ粉(食品タイプ:ピーナッツまたはナッツ加工品)」からアフラトキシンが基準値値(総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2 の合計)15.0 μg/kg 以下(ただし、B1 は 10.0 μg/kg 以下))より超過検出(113.3 μg/kg(91.1 μg/kg))されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

-[報道参考] 残留農薬が基準超過で検出された輸入「キクラゲ」の回収措置

輸入流通安全課 2023-09-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47644

食品医薬品安全処は、市販されている中国産「キクラゲ」から残留農薬(カルベンダジム)が基準値(0.01 mg/kg 以下)より超過して検出(0.23 mg/kg、0.75 mg/kg)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

[MFDS]食薬処、原材料含有量を虚偽表示した離乳食製造業者を摘発・措置

食品安全現場調査TF 2023-09-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47648

食品医薬品安全処は、乳・幼児用離乳食の原材料含有量を品目製造報告した事実と異なる表示・販売をするなど、「食品衛生法」と「食品等の表示・広告に関する法律」に違反した食品業者を摘発して捜査を進め、管轄官庁に行政処分を依頼した。

取締りの結果、主な違反内容は、▲原材料含有量虚偽表示、▲品目製造報告変更未報告などである。

食品製造・加工業者は、食品を製造する際に、管轄自治体に品目製造報告した通りに原材料と含有量を配合して製品を生産し、製品情報表示面には実際に使用した原材料の含有量を表示*しなければならない。また、原材料やその含有量などを変更して製品を製造する際には、品目製造報告の内容を変更する必要がある。

* 原材料名を製品名の一部として使用した場合

食薬処は、摘発された製品の違反事項をすべて是正するように措置した。今年の第4四半期に、離乳食業者全般に対する点検を実施するなど管理を強化して、国民が安心して食品を消費できる環境を作る。

<添付>

1.摘発製品リスト(149品目)

2.関連製品の写真

 

[MFDS] [報道参考] 健康機能食品の人体適用試験設計、もう難しくありません

栄養機能研究課 2023-09-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47640

食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院は、健康機能食品の機能性原料を開発する過程で困難に直面している研究開発者、産業界を助けるために、人体適用試験*設計時に考慮すべき事項などを案内する「 健康機能食品人体適用試験設計ガイド」を9月13日に発刊した。

*「健康機能食品の基準及び規格」に告示されていない原料を機能性原料として認められたい場合、当該原料または成分について人体適用試験などの機能性などに関する資料を提出しなければならない

主な内容は、❶機能性別試験対象者選定・除外基準、❷試験対象者基礎特性調査項目、❸食事摂取調査時の考慮事項と食事指針、❹関連文書の作成方法などである。

❶人体適用試験の試験対象者は、当該機能性に関連する疾病*にかかる危険があるか、食事や運動などで正常機能維持・改善が可能な人が選定されなければならず、疾病にかかって治療が必要な患者は除外されなければならない。これにより、機能性別に適切な試験対象者が選定されるよう薬物服用可否、機能性と関連した疾病状態などを考慮して選定・除外基準例を提示した。

* 例)(機能性内容)血圧調節に役立つ -(関連疾患)高血圧/(機能性内容)血糖値の低下に役立つ -(関連疾患)糖尿病

❷健康機能食品の人体適用試験は日常生活を維持している人を対象とするため、試験原料以外に試験対象者の生活習慣など他の要因が結果に影響を及ぼす可能性があり、運動量、食事、睡眠など基礎特性に対する調査を並行して試験結果に反映しなければならない。これに伴い、機能性別に調査が必要な基礎特性項目の例を提示した。

❸試験原料単独の機能性効果を立証するとともに、類似食品などの影響や相互作用を最小限にするために食事摂取調査を実施しなければならず、試験期間中に特定成分の摂取を制限するなど食事調整も必要である。これに伴い食事摂取調査時の考慮事項(調査日数、研究者・試験対象者教育など)と食事摂取調査方法(食品摂取頻度調査、食事記録法など)、機能性別食事指針の例を提示した。

❹他にも、人体適用試験計画書、対象者同意書、募集公告文、症例記録書、結果報告書など人体適用試験を行う際に必要な様式を案内した

ちなみに食薬処は健康機能食品機能性原料の標準化技術と安全性・機能性研究などに対する産業界の理解度を高めるため、2022年から「健康機能食品機能性原料スマート製品化支援*」事業を推進中である。

* 原料標準化、安全性・機能性評価、機能性原料認定手続きと提出資料の作成などの支援

食薬処は今回のガイド発刊が機能性原料開発時の人体適用試験の試行錯誤を最小化し、業界の開発費用を削減し、多様な健康機能食品を迅速に製品化するのに役立つ一方、消費者の製品選択権も拡大するものと期待している。

  今後も専門性と規制科学を基盤に、安全で品質が確保された健康機能食品が開発されるよう積極的に支援していく。

 

[MFDS]食薬処、抗生剤耐性低減のために国際機関と頭を合わせる

畜産物安全政策課 2023-09-12

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47638

食品医薬品安全処は、「抗生剤耐性低減のためのワンヘルス的アプローチと努力」というテーマで「第3次食品由来抗生剤耐性国際会議(GCFA*)」を9月12日から13日までソウルで開催する。

* GCFA(Global Conference on Foodborne Antimicrobial Resistance)

今年で3回目の開催となる今回の国際会議は、国際的な協力基盤を強固にし、「ワンヘルス(One Health)」概念に基づいた効率的な抗生剤耐性管理のために用意した。

<添付> 第3回 食品由来抗生物質耐性国際カンファレンスプログラム

 

 

[MFDS]食薬処長、民間放射能検査機関に徹底した試験・検査を要請

農水産物安全政策課 2023-09-06

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=47617

食品医薬品安全処は9月6日、韓国食品産業協会付設の韓国食品科学研究院で、民間食品放射能試験・検査機関責任者らと懇談会を開催した。

今回の懇談会は最近、水産物放射能安全管理強化のために水産物を原料として食品を製造・加工する業者から放射能検査を依頼する事例が増加したことにより、試験・検査現場を点検し、試験・検査機関の苦情を聴取するために用意した。

食薬処長は懇談会で、「放射能安全管理のために現場で努力する試験・検査担当者に感謝し、国民が水産物の放射能安全に対する不安感を持たないよう試験・検査を徹底してほしい」と要請し、「政府は持続的に試験・検査機関の専門性強化方案を模索し、現場の意見を積極的に取りまとめ必要な支援を惜しまない」と述べた。

<添付> 食品放射能試験·検査機関指定現況

 

[FAO]インタラクティブストーリー  :機械化進行中

Mechanization in action

https://www.fao.org/interactive/agricultural-mechanization/en/

農業機械化の過去、現在、未来を探る

 

[ヘルスカナダ]ヘルスカナダはカナダの消費者の健康と安全性を守るためにオンライン市場と協力

Health Canada working with online marketplaces to protect the health and safety of Canadian consumers

September 29, 2023

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2023/09/health-canada-working-with-online-marketplaces-to-protect-the-health-and-safety-of-canadian-consumers.html

カナダ政府はアマゾンカナダとeBayカナダとカナダ製品安全性誓約を発表

 

-カナダ製品安全性誓約

Canadian Product Safety Pledge

September 29, 2023

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2023/09/canadian-product-safety-pledge.html

オンラインで販売される消費者製品と化粧品に対して、14の任意の安全性強化対策を実施

 

[USDA] APHIS

-APHISは規制状態レビュー対応を発表:Ohalo Geneticsのジャガイモ

APHIS Issues Regulatory Status Review Response: Ohalo Genetics Potato

September 26, 2023

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2023/ohalo-rsr

ブドウ糖と果糖含量を減らした遺伝子組換えジャガイモ

 

-APHISは規制状態レビュー対応を発表:Growing Together Inc.のヘンプ

APHIS Issues Regulatory Status Review Response: Growing Together Inc. Hemp

September 26, 2023

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2023/hemp-rsr

THCとカンナビクロメン(CBC)濃度を減らした遺伝子組換えヘンプ

 

いずれも他の栽培品種に対して病害虫リスク増加とはならない

 

[USDA] ARS

科学者がトウモロコシの重要なアミノ酸を増やす

Scientists Ratchet Up Key Amino Acid in Corn

September 28, 2023

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2023/scientists-ratchet-up-key-amino-acid-in-corn/

大学の科学者とARSのチームが開発した実験的トウモロコシ系統は新しい高メチオニントウモロコシ品種の先導となるだろう。

メチオニンは必須アミノ酸の一種でタンパク質合成などに重要である。オーガニック家禽では不足するメチオニンについて例外的に合成メチオニンを飼料に添加することが認められている。その代用品として遺伝子組換え技術を使わず倍化半数体誘導と循環選抜を用いてメチオニンの多いトウモロコシ品種を開発した

(オーガニックってこんなのばっかり)

 

論文

-高齢者における特定の食事、食事の多様性、認知的フレイルの関連— 中国, 2002–2018

CCDC

Preplanned Studies: Associations Between Specific Diets, Dietary Diversity, and Cognitive Frailty in Older Adults — China, 2002–2018

Qingmei Huan et al., China CDC Weekly, 2023, 5(39): 872-876.

https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2023.166

年齢の中央値約82才の15777人の参加者を約6年フォローし、新たに生じた認知的フレイルは3304人。男性、都市部の住民、結婚している、同居している、農業労働者ではない、年金をもらっている、教育レベルが高い、ことが食事の多様性スコアDDSの高さと関連。

認知的フレイルリスクの低さと関連したのは果物、肉、豆製品、にんにく、お茶の定期的摂取。DDSは少ない方と多い方の両方でリスク増と関連

 

-デマ、信頼、そしてCOVID-19にイベルメクチンとヒドロキシクロロキンを使うこと

Misinformation, Trust, and Use of Ivermectin and Hydroxychloroquine for COVID-19

JAMA Health Forum. 2023;4(9):e233257.

https://jamanetwork.com/journals/jama-health-forum/fullarticle/2809985

米国50州のCOVID-19感染者及び感染した可能性の高い13438人の調査。6%がイベルメクチンかヒドロキシクロロキンを使った。COVID-19ワクチンデマを信じている、病院や医師や科学者への信頼が低い人達がこれらを使う可能性が高かった

 

その他

-医薬品を摂るにあたっては、「何を」だけではなく「どう」とるかも問題

When it Comes to Taking Medicine, It’s Not Only a Matter of “What,” but also “How”

Joe Schwarcz PhD | 27 Sep 2023

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-health-and-nutrition/when-it-comes-taking-medicine-its-not-only-matter-what-also-how

医薬品と食品や飲料はしばしば奇妙な仲間である。ある種の食品や飲料と一緒に摂ると有害反応がおこる可能性を警告している添付文書の指示に従うことが重要である

グレープフルーツやアルコール、ビタミンK、チラミン

(MAOIsは血中チラミン濃度を上げることで発作的高血圧を生じることがある、のだがセサミンがMAOIなのでチーズと一緒に摂ったりすると良くないかもしれない。ただし量はよくわからない)

 

-TikTokは正しい?-一日三本ニンジンを食べると天然の日焼けした肌になる?

Is TikTok right – will eating three carrots a day really give me a natural tan?

September 27, 2023  Lauren Ball&Emily Burch

https://theconversation.com/is-tiktok-right-will-eating-three-carrots-a-day-really-give-me-a-natural-tan-214270

TikTokで流行中のビューティートレンド、一日三本ニンジンを食べると天然の日焼けした肌になるとされる-「ニンジンタン」。それはほんとう?健康に良い?

カロテノイドを摂りすぎると皮膚がオレンジがかる柑皮症になる。それは日焼けの色とは違う。βカロテンを含むのはニンジンだけではなく、濃い緑の葉物野菜や黄色やオレンジの果物や野菜も含む。一種類の野菜だけではなく多様なバランスのとれた食事が重要。

ニンジンをどれだけ食べようと外に出るときには日焼け止めを。

 

-11月11日-17日 ロンドン世界がん週間

11TH NOVEMBER – 17TH NOVEMBER

Join the discussion at London Global Cancer Week – register for an event today

https://www.lgcw.org.uk/lgcw-2023/

 

-グリホサートヒステリー:暴徒の新たな#1社会の敵

Glyphysteria: The Mob has a New Public Enemy #1

Posted by RISKMONGER on SEPTEMBER 20, 2023

https://risk-monger.com/2023/09/20/glyphysteria-the-mob-has-a-new-public-enemy-1/

あらゆる病気の原因で、ミツバチの減少から気候変動などの環境上の脅威の原因でもあると主張されているグリホサートについて、農薬行動ネットワーク(PAN)が今週開催した会議に筆者が参加した。このイベントは欧州議会にグリホサート禁止を求めるためのもので、暴徒は制御不能になりつつあるようだった。

変わったのはこれまで「最大の敵」であったモンサントが既にないため、活動家達が新たな敵として「悪の三位一体」欧州委員会、EFSA、ECHAを標的にしはじめた。欧州議会には緑の党や社会主義者がいるためまだ敵ではないらしい。

会議の様子とその後のデモの報告

おなじみのChris PortierやフランスのINRAEの研究者らによる偏った発表と「予防原則」を根拠にしたEFSAやECHAの説明者への非難等

 

-視点:BBCが有機農業プロパガンダをまき散らすと、世界の貧しい人達が苦しむ

Viewpoint: As the BBC spews organic farming propaganda, the world’s poor suffer

Henry Miller, Kathleen Hefferon | September 28, 2023

https://geneticliteracyproject.org/2023/09/28/as-the-bbc-spews-organic-farming-propaganda-the-worlds-poor-suffer/

BBCはオーガニックプロパガンダを丸呑みすべきでない

 

-何故GMO食品には議論があるのにGMO医薬品にはないのか?

Why is there controversy over GMO foods but not GMO drugs?

https://geneticliteracyproject.org/gmo-faq/why-is-there-controversy-over-gmo-foods-but-not-gmo-drugs/