2023-06-16

[FSA]栄養素 - 知っておくべきこと

Nutrients - what you need to know

14 June 2023

https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/nutrients-what-you-need-to-know

栄養素(砂糖、飽和脂肪、塩、葉酸、ビタミンD)について体への影響や摂取量、供給源に関して情報提供する。

 

[FSA]より健康的な食品組成変更

Healthier food reformulation

13 June 2023

https://www.food.gov.uk/business-guidance/healthier-food-reformulation#revision-log

 Making Food Better programme(よりよい食品にする)プログラム概要について情報を更新する。

 

[FSA]小売業者向け通知:竹を使用したプラスチック容器や器具

Notice to retailers: Plastic containers or utensils containing bamboo

12 June 2023

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/notice-to-retailers-plastic-containers-or-utensils-containing-bamboo

事業者は、もみ殻、麦わら及びヘンプなど、竹やその他の植物由来の素材を含むプラスチック容器や器具を販売すべきではない。英国食品基準庁(FSA)は小売業者やその他の事業者に対し、英国における竹や同様の植物由来の素材を含む食品接触物質の長期的な安全性を判断するのに役立つエビデンスに基づく情報提供を呼び掛けている。これらの製品は十分に評価され、承認されるまで、販売できず、市場にある製品は撤収する必要がある。

竹を添加した食品接触プラスチックによってもたらされるリスクの初期評価は、英国毒性委員会(COT)が実施した。COTは、プラスチック材料中に竹や同様の植物由来の物質が存在することで、ホルムアルデヒドやメラミンなどのプラスチック成分が法的基準値を超えて食品や飲料に移行する可能性があると判断した。これらの製品の最初の使用が直ちに健康リスクをもたらす可能性は非常に低いが、定期的な使用による長期的な影響は、エビデンスが不足しているため不確実なままである。

この初期評価の結果、予防措置として、リスクの可能性の完全な調査が完了するまで、消費者にそのような製品を使用しないように助言する。エビデンスに基づく情報提供の後には、結論がでる予定であり、事業者がFSAにこれらの製品の安全性に関する必要なエビデンスを提供することが条件となる。

これらの製品を使用し、高温や酸性の食品を飲食したり、電子レンジを利用したりすると、有害な化学物質が多量に放出される可能性が高くなるため、特に注意が必要である。

竹や類似の材料を含むプラスチックを使用して作られた一般的な製品には、再利用可能な飲料用カップ、食器とカトラリー、弁当箱、まな板がある。その他、皿、ボウル及びカップ、乳幼児や子供向けの食器セットとして販売されているものもある。

FSA食料政策副局長のNatasha Smithmは、「事業者には、これらの製品に対してどのような試験が実施され、どのように正確に製造されているかの詳細を含め、可能な限り多くの情報を提供してもらいたいと考えている。エビデンスに基づく情報提供により、FSAは特に、植物由来の材料に対するプラスチックの比率の変化が、長期的な安定性と全体的なリスクにどのように影響するかについての理解を深めることができる。」と述べた。

FSAの助言は、竹や植物由来の素材のみで作られたものには適用されず、プラスチックと植物のフィラー(充填剤)を組み合わせて使用した製品のみに適用される。小売業者は、現在販売している竹や類似の植物製品にプラスチック成分が含まれていないことを確認し、適用される国の規則を遵守するよう求められる。製品が竹を含む材料かどうかは、包装を取り除くとわからないかもしれないが、製品は表面が滑らかで、プラスチックのような感触である。製品には、対象製品であるかどうかを認識できるロゴが付いている場合もある。

 

[FSAI]FSAIはIceland Irelandの店舗で商売するMetron Stores Limitedに対し即時撤収及びリコールを実施する

FSAI Serves Immediate Withdrawal and Recall Notice on Metron Stores Limited trading as Iceland Ireland

THURSDAY, 15 JUNE 2023

https://www.fsai.ie/news-and-alerts/latest-news/fsai-serves-immediate-withdrawal-and-recall-notice

アイルランド食品安全局(FSAI)は、食品のトレーサビリティのエビデンスが不十分かつ多発する輸入規制法違反のため、Metron Stores Limited(Iceland Irelandとして商売)に対してアイルランドに3月3日以降輸入されている動物由来の輸入冷凍食品をすべて小売店から即時撤収するよう通告した。

 

[ODS]ファクトシート更新

-鉄

Iron

Fact Sheet for Health Professionals

June 15, 2023

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Iron-HealthProfessional/

 疾病管理予防センターの妊娠中の鉄補給に関する古い推奨事項(1998 年)を削除、また、2020-2025年の米国人の食事ガイドラインのreference #19を更新。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Iron-HealthProfessional/#change

 

[HK]日本食品の輸入規制に関する最新情報

Latest update on Import Control on Japanese Food

15 Jun 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/latest_update_japanese_food_2021.html

日本食品の輸入規制に関し、日本で採用されている輸出管理措置、米国による日本製食品の輸入規制、食品安全センター(CFS)による日本食品の輸入管理についての情報更新。

(処理水放出に関する文言追記)

 

[HK]食品規則における保存料に関する修正案(Cap.132BD)

Proposed Amendments to the Preservatives in Food Regulation (Cap.132BD)

15 Jun 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fstr/whatsnew_fstr_Proposed_Amendments_Preservatives_Food_Regulation.html

食品規則における保存料に関する修正案(Cap.132BD)の公開協議を開始した。

内容は以下

・「保存料」「酸化防止剤」の定義更新

・認可された保存料/抗酸化剤のリスト更新

・特定食品カテゴリーの認可された保存料と酸化防止剤の最大許容量の更新/設定

 

[EU]査察報告

-セルビア―水産物(リモート評価)

Serbia 2022-7472―fishery products (remote assessment)

07-06-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4614

EU輸出用水産物が適用されるEU要件に従っていることを保証し、公式に証明するために欧州委員会の健康・食品安全総局が実施した机上評価の結果。セルビアは、EUへの水産物輸出のための健全な法的枠組み、堅固な管轄機関構造、法的権力を利用していることが立証されている。にもかかわらず、この評価には水産物全体の公的管理がないため、いくつもの欠点が確認され、公的証明書の保証に影響を及ぼしている。

 

-リトアニア―植物保護製品

Lithuania 2022-7475―Plant protection products

26-05-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4611

2022年9月14~27日に実施したリトアニアの植物保護製品の販売と使用に関する公的管理システムを評価するための査察。リトアニアの農薬の使用度は低く、EUで使用される植物保護製品の1%未満である。さらに植物保護製品は製造されておらず、再包装や輸入は限られている。 概して、植物保護製品の販売や使用に関する管理システムは効果的である。

 

-グレナダ―EU輸出用水産物の生産を管理するために導入された管理システム

Grenada 2021-7349―Control systems in place governing the production of fishery products intended for export to the European Union

25-05-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4610

グレナダのEU輸出用水産物がEU条件に従っていることを検証するための机上評価の結果。概して公的管理システムは、水産物に関するEU衛生要件を満たしておらず、水産物全体の管理は国内規則の規定通りに実施されていない。輸出証明が官能特性や目に見える寄生虫に限定されている、EUに登録されていない漁船に証明書が発行されているなどの欠点がある。

 

-インド―オーガニック生産

India 2022-7643―Organic Production

16-05-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4607

2022年11月14~25日にインドで実施した、EU輸出用オーガニック製品に対してインドで適用されているオーガニック製品用国家プログラム(NPOP)の管理対策を評価するための査察。ゴマ種子のエチレンオキシド汚染の重大な出来事を踏まえて、農産・加工食品輸出開発機構(APEDA)は、高リスクの6製品(ゴマ種子、ショウガ、アマランス種子、サイリウム種子殻粉末、キヌア、亜麻仁)をリストアップした。全体的な構造は管理に必要な全ての要素を備えているが、様々なレベルで管理の監視や実施に多くの欠点がある。

 

[EFSA]意見等

-新規食品としてのEscherichia coli K‐12 DH1株の派生株で生産した3‐フコシルラクトース (3‐FL)の安全性

Safety of 3‐fucosyllactose (3‐FL) produced by a derivative strain of Escherichia coli K‐12 DH1 as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2023;21(6):8026 8 June 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8026

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、規則(EU) 2015/2283に従って新規食品(NF)として3‐フコシルラクトース (3‐FL)に関する意見を出すよう求められた。このNFは、主にヒト同一ミルクオリゴ糖(HiMO) 3‐FLで構成されているが、d‐ラクトース、l‐フコース、3‐フコシルラクトース及び他の関連する糖類の小さな画分も含まれている。このNFは、E. coli K‐12 DH1 (DSM 4235)株の遺伝子組換え株(Escherichia coli K‐12 DH1 MDO MAP1834)で発酵して生産した。このNFの製造工程、組成、規格について提出された情報は安全上の懸念を生じない。申請者はこのNFを、乳児用調製乳、フォローアップミルク、特別医療目的用食品、フードサプリメント(FS)など、様々な食品に添加することを意図している。対象集団は一般人である。全ての分類グループにおいて、提案された用途と組み合わせた用途(承認されたものと提案されたもの)双方から、それぞれの最大使用量で予想される3‐FLの一日摂取量は、体重ベースで乳児の母乳による3‐FLの最大摂取量を超えることはない。母乳を与えられた乳児の体重ベースでの3‐FLの摂取量は、他の集団グループにも安全だと予想される。3‐FLと構造的に関連する他の炭水化物種の化合物の摂取量も安全上の懸念はないと考えられる。FSは、3‐FLを添加した他の食品や母乳を同じ日に摂取する場合、使用しないことを意図している。パネルは、このNFは提案された使用条件下で安全だと結論している。

 

-Efficacy of a feed additive consisting of Bacillus velezensis NITE BP‐01844 (BA‐KING®) for chickens for fattening, chickens reared for laying, turkeys for fattening, turkeys reared for breeding and all avian species for fattening, or rearing to slaughter or point of lay including non‐food producing species (Toa Biopharma Co., Ltd.)

EFSA Journal 2023;21(6):8053 8 June 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8053

(科学的意見)

 

-Efficacy of a feed additive consisting of Companilactobacillus farciminis CNCM I‐3740 (Biacton®) for chickens and turkeys for fattening (ChemVet dk A/S)

EFSA Journal 2023;21(6):8049  8 June 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8049

(科学的意見)

 

-EFSAは食品中のポリ臭化ビフェニルエーテルに関連した健康リスクのパブリックコメント募集を開始する

EFSA opens consultation on health risks associated with polybrominated diphenyl ethers in food

8 June 2023

https://www.efsa.europa.eu/en/news/efsa-opens-consultation-health-risks-associated-polybrominated-diphenyl-ethers-food

ポリ臭化ビフェニルエーテル(PBDEs)で汚染された食品は全ての年齢グループに健康リスクをもたらす。これは、本日パブリックコメント募集を開始したEFSAの科学的意見の結論案である。

PBDEsは有機臭素系難燃剤(BFRs)の一種である。燃えにくくするためにプラスチック、繊維、電気・電子機器などの広範な製品に使用される人工化学物質である。PBDEsは空気、水、土壌、食品、飼料に浸出する可能性がある。

これらの汚染は、主に魚、肉、牛乳などの動物由来食品に発生する。この意見案で評価された動物実験の研究から、専門家はPBDEsが生殖系や神経系に有害影響を及ぼす可能性があると結論した。

CONTAMパネルは、食品中のPBDEsの存在の監視を継続する必要があると助言した。特に専門家は、乳児用調製乳中のPBDEsの存在と、これらの物質が妊娠・授乳中に母親から乳児にどのように移行するかについて、より多くのデータを必要とした。

EFSAは2011年にPBDEsの前回の評価を行い、個別のPBDEsのリスクを評価し、若者だけに健康上の懸念を特定した。この最新の意見案では、2011年以降入手可能になった科学的根拠を考慮し、最も頻繁に検出されるいくつかのPBDEsへの複合暴露に関連するリスクを評価する。

これは、BFRsがもたらすリスクについての一連の6つの意見における2番目の科学的意見である。最初の意見は2011年に発表され、食品中のヘキサブロモシクロドデカン(HBCDDs)のリスク評価を更新した。

EUはBFRsの使用によるリスクを低減するために尽力している。特定のBFRsの使用は禁止・制限されている;だが、環境中に残留するため、これらの化学物質が公衆衛生にもたらすリスクについてはまだ懸念されている。

ECHAは最近、難燃剤の規制戦略を発表し、芳香族臭素系難燃剤をEU全域で規制する候補として特定した。これにより、この種の化合物へのヒトの暴露は最小限に抑えられるだろう。

コメント送付

このパブリックコメントは6週間募集する。興味のある利害関係者は2023年7月20日までにコメントを送ってください。

 

[CFS]貝中毒

Shellfish Poisoning

Last revision date: 17 May 2023

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_202_01.html

食品安全センター(CFS)は、2023年4月に、健康保護センターから、レストランでホンビノスガイの摂取後1時間以内に、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛を伴う下痢性貝毒(DSP)が疑われる事例の紹介を受けた。この記事では貝中毒について簡単に紹介する。

貝中毒とは何か?

貝中毒は、特定種の藻類が産生する貝毒という毒素のグループに起因する。貝が、藻類が産生する毒素を食べると、その毒素は細胞に蓄積される可能性がある。ヒトが貝毒を含む貝を摂取すると、貝中毒として知られる様々な胃腸疾患や神経疾患を引き起こす可能性がある。貝中毒に関与する貝には、イガイ、アサリ、カキ、ホタテ、ナミガイなどがある。

世界中で多くの貝毒が記述されており、それらは異なる種類の貝中毒を引き起こす可能性がある。以下、5つの重要な貝中毒を説明する:

(i)麻痺性貝毒―サキシトキシン(STX)を含む水溶性アルカロイド神経毒のグループである麻痺性貝毒(PSTs)に起因する。

(ii)下痢性貝毒(DSP)―オカダ酸(OA)など、脂溶性ポリエーテル毒素のグループである下痢性貝毒(DSTs)に起因する。

(iii)神経性貝毒(NSP)―ブルベトキシン(BTX)など、脂溶性ポリエーテル毒素のグループである、神経性貝毒(NSTs)に起因する。

(iv)記憶喪失性貝毒(ASP)―水溶性のアミノ酸、ドウモイ酸(DA)など、記憶喪失性貝毒(ASTs)に起因する。

アズサピロ酸貝毒(AZP)―脂溶性アズサピロ酸(AZA)など、アズサピロ酸貝毒(AZTs)に起因する。

様々な貝毒の特性

様々な貝毒のグループは広範な化学的多様性を示し、大きくアミノ酸(DA)、アルカロイド(STX)、ポリケチド(OA、BTX、AZA)に分類される。

一部の藻類がこれらの毒素を産生する理由は明らかになっていない。これらの毒素は藻類では明確な役割のない二次代謝産物である。おそらく、空間を奪い合い、捕食と戦う方法として、あるいは他の生物の過剰増殖に対する防御として藻類に使用されているのだろう。

一般に貝毒は、熱安定性があり、無味無臭で、料理、冷凍、他の調理手順で破壊されない。有毒な貝は無毒な貝と見た目で区別できない。

二枚貝の貝毒の蓄積

貝毒は自然な食事の一環として二枚貝に摂取される藻類に産生される。摂取後、貝毒は貝によって積極的に蓄積され、二枚貝の肝膵臓などの内臓で濃縮される。(図1)内転筋には、一般的に少量の貝毒しか含まれていない。

図1:ホタテの内臓

エラ

生殖腺

消化腺/肝膵臓

内転筋

貝中毒の臨床症状

貝毒は、存在する毒の種類や摂取した毒の量によって、ヒトに様々な症状を引き起こす可能性がある。以下、様々な種類の貝毒の症状をまとめた:

貝中毒

発症時間

症状

死亡率

麻痺性貝毒(PSP)

 

 

 

通常30分以内

 

 

 

唇、口、舌のヒリヒリする痛み、四肢のしびれ、呼吸麻痺など、主に神経症状

致命的となる可能性がある

 

 

下痢性貝毒(DSP)

 

30分から3時間

 

下痢、嘔吐、腹痛などの軽度の胃腸障害

通常命に関わらない

 

神経性貝毒(NSP)

 

 

 

数分から数時間

 

 

 

下痢、嘔吐などの胃腸症状、唇、口、舌のヒリヒリする痛みなどの神経症状

通常命に関わらない

 

 

 

記憶喪失性貝毒(ASP)

 

 

胃腸症状は24時間以内、神経症状は48時間以内

 

下痢、嘔吐などの胃腸症状、混乱や短期間の記憶喪失などの神経症状

高齢の患者で死亡事故発生

 

 

アザスピロ酸貝毒(AZA)

数時間以内

 

下痢や嘔吐など主に胃腸症状

通常命に関わらない

 

 

様々な貝毒の安全レベル

様々な貝毒の毒性は、2004年に、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)、ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)の合同専門家作業グループが評価した。これらの貝毒には、感知できるほどの健康リスクなく24時間内に摂取できる毒の量である、急性参照用量(ARfD)が設定された。コーデックス委員会(Codex)も、生きた二枚貝の可食部(全部分あるいは別々に食べることを意図した部分)の貝毒の最大量(MLs)を設定した。ARfDは食品中の貝毒の量の安全性評価において重要で、Codex MLsは貝に許容されるコーデックスが推奨するレベルである。

貝毒

 

暫定急性参照用量

 

コーデックス最大量(軟体動物の肉kg当たり)

サキシトキシン(STX)グループ

0.7 µg/kg体重

 

サキシトキシン当量の≤0.8 mg

オカダ酸(OA)グループ

0.33 µg/kg体重

オカダ酸当量の≤0.16 mg

ドウモイ酸(DA)グループ

100 µg/kg体重

ドウモイ酸≤20 mg

ブレベトキシン(BTX)グループ

ARfDを設定するにはデータ不足

≤200マウスユニット*または当量

アザスピロ酸(AZA)グループ

0.04 µg/kg 体重

 

≤0.16 mg

 

*マウスバイオアッセイよって決定した毒素の毒性の推定値

注意すべき重要点

・貝毒は熱安定性があり、無味無臭で、料理、冷凍、他の食品調理手順で破壊されない。

・有毒な貝は無毒な貝と見た目で区別できない。

・一般に、貝毒は貝が積極的に蓄積し、二枚貝の内臓で濃縮される。

消費者への助言

・信頼できる調達先から貝を購入すること。

・貝中毒の健康リスクを低減するには、可能であれば、摂取前に貝の全ての内臓を取り除いて捨てること。

・貝を食べた後に具合が悪くなったら、すぐに医師の診察を受けること。

業者への助言

・貝毒の監視プログラムが設定されている場所から貝を調達すること。

・疑わしい調達先から貝を受け取らないようにすること。

 

 

[ARS]BRIDGEcereal:自学Webアプリは穀物品種間のDNAの違いの分類の速度と正確性を向上させる

BRIDGEcereal: Self-Teaching Web App Improves Speed, Accuracy of Classifying DNA Variations Among Cereal Varieties

June 5, 2023

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2023/bridgecereal-self-teaching-web-app-improves-speed-accuracy-of-classifying-dna-variations-among-cereal-varieties/

ARSとワシントン州立大学の科学者は革新的WebアプリBRIDGEcerealを開発した。それは穀物について入手できる膨大な量のゲノムデータを迅速に正確に解析できる

BRIDGEcereal: survey and graph indel-based haplotypes from pan-genomes

https://bridgecereal.scinet.usda.gov/

 

[IAEA]食品安全とコントロールについての国際シンポジウム

International Symposium on Food Safety and Control

27–31 May 2024, Vienna, Austria

https://www.iaea.org/events/fsc-symposium-2024

食品分野の原子力関連技術についての演題募集

 

[FAO]出版物

-FAO食品展望:世界の生産は拡大予定だが、最も脆弱な国の輸入減少が懸念

FAO Food Outlook: Global output set for expansion, but declining imports by the most vulnerable countries are a cause for concern

15/06/2023

https://www.fao.org/newsroom/detail/fao-food-outlook--global-output-set-for-expansion--but-declining-imports-by-the-most-vulnerable-countries-are-a-cause-for-concern/en

 

-腸内細菌叢と健康へのマイクロプラスチックの影響-食品安全の視点

The impact of microplastics on the gut microbiome and health A food safety perspective

2023

https://www.fao.org/documents/card/en/c/cc5294en

 

-腸内細菌叢と健康への残留農薬の影響-食品安全の視点

The impact of pesticide residues on the gut microbiome and human health  A food safety perspective

2023

https://www.fao.org/documents/card/en/c/cc5306en

(どちらも「健康的な微生物叢」や「dysbiosisディスバイオシス(腸内細菌叢の異常)」に合意された定義がない、時点で先に進めない)

 

論文

-詳細調査が大麻使用疾患と精神疾患を関連付ける

Extensive study links cannabis use disorder to mental disorders

15-JUN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/992652

新しい研究は大麻使用疾患が双極性障害と鬱の発症リスク増加につながることを示唆

JAMA Psychiatryに発表されたデンマークの登録ベースの疫学コホート研究

 

-これまで見過ごされてきた藻類毒素がインディアンリバー南部の潟に広範に存在する

Previously overlooked algae toxin widespread in southern Indian River Lagoon

15-JUN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/992589

フロリダの東海岸で、ドーモイ酸を産生するPseudo-nitzschia spp.を含む藻類の大発生が近年頻繁におこっている。 Harmful Algaeに発表された研究はこの地域で初めて広範な分子調査を行った。

 

-コンタクトレンズはマイクロプラスチックを落とす

Contact lenses shed microplastics

15-JUN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/992702

Environmental Science & Technologyに発表された予備的研究で、日光に暴露されたコンタクトレンズは時間が経つと小さなプラスチック断片を落とすことを報告。健康影響は不明。

 

-地球温暖化対策のために食品の選択を変えよ

Change food choices to increase chances of tackling global warming

15-JUN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/992226

Nature Foodに国際科学者グループが発表。

食由来の温室効果ガス排出を減らすために肉の摂りすぎを減らし植物を多く食べるように食生活を変えることを求める。食生活を急に変えるのは難しいため、インセンティブが必要。

(日本と欧州を食品関連の排出を外国に押しつけている輸入依存の国、と分類している)

 

-より高齢の成人の合法娯楽用大麻使用と暴飲が増加傾向

Legal recreational cannabis use and binge drinking is on the rise for older adults

15-JUN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/992747

娯楽用大麻法のある州での若年成人の暴飲は減少

International Journal of Drug Policyに発表された娯楽用大麻法後の大量飲酒の変化を検討した研究。30才以上で増加、30才未満で減少

 

-Natureニュース

何がCOVIDスーパースプレッダーの原因?科学者は意図的にボランティアに感染させて多くのことを学んだ

What makes a COVID superspreader? Scientists learn more after deliberately infecting volunteers

Saima Sidik  15 June 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-01961-7

厳密な研究が、症状が軽いのに膨大な量のウイルスを空気中に吐き出す「スーパー排出者」を同定

意図的にボランティアに感染させる実験は、議論をよび反対されたものの、Lancet Microbeに発表されたそのデータは重要な質問に答える。

(チャレンジ試験は日本ではやりたい人がいても認められるだろうか?英国はそういうところも含めて学問が強い)

 

-SCIENCE VOLUME 380|ISSUE 6650|16 JUN 2023

光害特集

 

天然の青

NATURAL BLUE

1100-1103

15 JUN 2023BYKAI KUPFERSCHMIDT

南米の果物由来の食品色素が天然資源の倫理的開発のテストケースになった

パナマとコロンビアの先住民であるエンベラEmberá人はGenipa americanaの木の実を肌に描くのに使ってきた。熟した果実は食べたり果汁を搾ったりもされた。最近この果物由来の色素が米国などで使用を認められそうになったため注目されている。鮮やかで安定な青の天然色素は数十億ドル市場になるだろう。そして先住民コミュニティとの責任ある開発のテストケースともなるだろう

これまで植物由来の真の青色素はアントシアニンしかなく、それはあまりにも構造が複雑でもっと単純なものが求められていた

(合成色素でもいいのに、とはならないのだろうか)

 

書評

9つの生

Nine lives

  1. 1113

Jonathan B. Losos 著「猫のニャーオ:猫はサバンナからあなたのソファにどう進化したかThe Cat’s Meow: How Cats Evolved From the Savanna to Your Sofa」の書評

進化生物学者Jonathan Lososが猫がどうやって世界中どこにでもいる人気者になったのかを探る