[PRiF]食品中農薬の結果:2018年四半期ごとの監視結果
Pesticide residues in food: quarterly monitoring results for 2018
6 December 2018
第二四半期の報告書掲載
30種類の食品823検体について371農薬を検査。MRL超過は55。ただしチーズ、クリーム、メロン、豆などの塩素酸残留は規制違反としては扱わない
[Codex]シガテラ魚中毒について深く潜るために専門家が集まる
Experts meet for deep dive on ciguatera fish poisoning
30/11/2018
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1173604/
2018年11月19-23日シガテラ魚中毒(CFP)について専門家が議論しコーデックスへの科学的助言を作成するために集まった。
(以下略。音声ファイルあり)
[CFIA]カナダ人のための安全な食品規制(SFCR)ウェブセミナー
The Safe Food for Canadians Regulations (SFCR) webinars
2019年1月15日発効のSFCRについての事業者向けセミナー
[EU]EU保健大臣はワクチンで予防できる病気についての評議会助言を採択
EU Health Ministers adopted Council Recommendation on Vaccine Preventable Diseases
三つの柱からなる:ワクチン躊躇対策、カバー率向上、域内での持続可能なワクチン政策。
Vaccination
https://ec.europa.eu/health/vaccination/overview_en
(予防接種率の低下の最初の理由としてワクチン躊躇をあげている。間違った情報が命を脅かしていてそれに対抗する必要がある、というのはワクチンだけではない)
論文
-持続可能な未来のために我々の食糧システムを転換する
Transforming our food system to ensure a sustainable future
6-Dec-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-12/c-tof120618.php
世界資源報告World Resources Reportシリーズの中に「持続可能な食糧の未来を創る」報告書が発表された。この報告はWRIが世界銀行World Bank, UN Environment, UN Development Programme, CIRAD および INRAと協力して作ったもの。
2050年までに100億人になる世界人口を食べさせるためにどうすればいいかを示唆する。特効薬はなく22の選択肢を提示している。
農地の使用と温室効果ガスの排出を減らしつつ継続的に世界を食べさせるには以下のような世界になる必要がある
(1)食品廃棄とロスを減らし牛や羊を食べる量を減らしバイオ燃料ではなく食糧として使い人口増加を抑制して需要を減らす
(2)土地使用を増やさず農畜産物の生産性を上げる
(3)森林破壊や土地の流出を止め収量増と景観保全を連動させる
(4)水産養殖と漁業の管理
(5)農業の革新
-ビタミンD欠乏の新生児と統合失調症の関連確認
Link between newborns with vitamin D deficiency and schizophrenia confirmed
6-Dec-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-12/au-lbn120518.php
Scientific Reportsに発表されたデンマークの研究。デンマークのような高緯度で冬や春に生まれた子どもは妊娠女性が日光に暴露しないことでビタミンDが欠乏しがち
-米国栄養と食事学会(Academy of Nutrition and Dietetics)政策方針
微量栄養素の補充
Micronutrient Supplementation
November 2018 (Volume 118, Issue 11; Pages 2162-2173
微量栄養素の補充は食事からだけでは必要な量を摂れないときに正当化される。例えば成長・慢性疾患・医薬品使用・吸収不良・妊娠・授乳などによる需要の増加で食事からの摂取量が不足するリスクがある。しかし慢性疾患予防のために定期的に見境無く微量栄養素サプリメントを使用するのは科学的根拠が無く薦められない
(栄養士が使うべき情報源のリストが掲載されている。AHRQとかコクランライブラリーとか。)
-一部の人は利益が少なくてもがん検診を止めることが不快
Some people uncomfortable discontinuing cancer screening even when benefit is low
7-Dec-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-12/mm-u-spu120418.php
検診の決定に年齢や余命やリスク計算機を使うことについて複雑な感情があることを研究が発見
JAMA Network Openに発表された退役軍人を対象にした調査。大腸がん検診を受けている退役軍人の29%が検診の利益が低下したら検診を止めるという考えが不快である。
(76-85才では個別に必要性を判断するガイドラインになっているが、もう必要ないと医師に言われても検診を受けると主張する人が29%。)
-植物保護製品分類のためのCLP計算法とin vivo試験法の比較評価
A comparative assessment of the CLP calculation method and in vivo testing for the classification of plant protection products
07.12.2018
BfRの論文発表
Regulatory Toxicology and Pharmacology
Published: Online 22 November 2018. Print: February 2019
Volume 101, Pages 79-90
その他
-ニュース一覧から
News at a glance
Science 07 Dec 2018:Vol. 362, Issue 6419, pp. 1088-1089
http://science.sciencemag.org/content/362/6419/1088
イタリアが保健専門家を解任
イタリアの保健大臣Giulia Grilloが12月3日に国立保健評議会の56人のうち30人の専門家を解任し、ワクチン懐疑派に入れ替えるのではないかという恐れを生んでいる。大臣はワクチン懐疑ポピュリスト党派のFive Star Movementに属し、フェイスブックに「ほかの人を入れることにした」と書いている。Five Star Movementは前政権による予防接種の義務化を破棄することを公約している。2017年にはイタリアのはしか症例は5098でEU全体の1/3を占める。
-あなたのナチュロパスの義理の姉妹とのクリスマスでの話し方
How to Talk to your Naturopath Sister-in-law at Christmas
Posted by RiskMonger on December 5, 2018
https://risk-monger.com/2018/12/05/how-to-talk-to-your-naturopath-sister-in-law-at-christmas/
ソーシャルメディアで非常に活動的なナチュロパスの義理の姉レイチェル(仮名)について。クリスマスの家族のディナーには耐えなければならない。年々ひどくなっているようで、どうやら指導者の助手の地位に昇り自分自身のフォローワーも増えているようだ。
妻の兄(レイチェルの夫)は妻が何をしているかには無関心でサッカーの話題は楽しそうだった。レイチェルは私をあまり知らないので私に対して教育が必要だと思ったらしい。しかし上手に合意できなかったら敵とみなされた。いったいどうやったら上手く会話できたのだろう?
(長い記事。)