[NHS] リアリティTVは若者をアルコールと煙草にさらす
Reality TV exposing young people to alcohol and smoking
Tuesday June 18 2019
https://www.nhs.uk/news/pregnancy-and-child/reality-tv-exposing-alcohol-and-smoking-young-people/
「リアリティTVは子供たちの飲酒と喫煙を促進する、と専門家が警告する」とGuardianは報道する。
最新の研究が、昨年放送された5つのリアリティTV番組中に見られる喫煙及びアルコールの量を測定した。5番組はCelebrity Big Brother、Made in Chelsea、The Only Way is Essex、 Geordie Shore及びLove Islandである。
アルコール飲料はすべてのエピソードにはっきり見られ、喫煙はエピソードの18%に見られた。
視聴率と喫煙及びアルコール飲料の表示の総数を使用して、研究者はこの数字により5億8千万人の子供たちがアルコールに、4億7千万人の子供が喫煙にさらされると予測する。
これらすべてが規制時間以降(午後9時以降で子供がテレビをみないだろうと想定した時間帯)の放送であるが、後から視聴できる、オンデマンドTVの時代において、意味はないのかもしれない。
これが若者に喫煙や飲酒の開始を引き起こすかどうかは、この研究でわからないことである。
リアリティTVは多くの若者の間で人気があり、飲酒や喫煙を見せることは、一般的な社会規範とみなされる可能性がある。
しかし、若者はメディアだけでなく生活の様々な分野においても飲酒あるいは喫煙にさらされるリスクにあるだろう。
もし、自分の子供が飲酒や喫煙を試しているかもしれないと心配ならば、そのことを子供とまず話すことがよい第一歩である。
くティーンエージャーと話すことについては以下(https://www.nhs.uk/conditions/stress-anxiety-depression/talking-to-your-teenager/)
[ヘルスカナダ] Konsar Future Nutritioの製品回収措置(2019-06-10)
Konsar Future Nutrition Products Recall (2019-06-10)
June 10, 2019
http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/70227r-eng.php
適正製造基準(GMP)の不備により、Konsar Future Nutritionが製造したすべての製品に品質の懸念がある。
以下のブランド名の全てのナチュラルヘルス製品(サプリメントなど)
Athltx Science • Elle Factor Weight Management • Future Nutrition • Humabolic Science • MVP Biotech • MVP Laboratories • MVP Lifestyle • MVP Nutrition • PHP Edge • Xtreme Lifestyle
[MPI] リコール。OutwellブランドBamboo Dinner Sets
Outwell brand Bamboo Dinner Sets
18 June 2019
Burnsco はOutwellブランド4人用 アイリスブルー色のBamboo Dinner Setを回収措置。デンマーク産。当該製品のメラミンが食品及び飲料に移行する可能性があることが検査で確認された。メラミンを含む製品に許容されると思われる以上の溶出量。
[FDA]警告文書
-PRL Inc
June 6, 2019
未承認の医薬品及び不正表示、ダイエタリーサプリメントの不純物の問題。
-Earthworks Health
June 7, 2019
ヒト用食品の不純製品、未承認の動物用医薬品、天然の犬用おやつに関する問題。
[ProMED]下痢性貝中毒-ナミビア(第2報):(エロンゴ)
Diarrheal shellfish poisoning - Namibia (02): (ER)
http://www.promedmail.org/post/6527066
Date: Tue 18 Jun 2019 Source: The Namibian [edited]
また下痢性貝中毒が流行したためWalvis湾での牡蠣と黒いイガイの生産が中止された。水産海洋資源省が2019年6月17日に通知を出してWalvis湾の牡蠣やイガイを食べないように警告した。先のアウトブレイクは3か月前だった
[WHO]世界的には3人中1人が安全な飲料水を入手できない-UNICEF, WHO
1 in 3 people globally do not have access to safe drinking water – UNICEF, WHO
18 June 2019
水と衛生の不平等についての新しい報告書は、半分以上の人が安全なトイレがないことも明らかにした
[WHO]進歩が遅いため、WHOは抗菌剤耐性への対応を加速するための新しいツールを提供し一連の目標を設定
In the face of slow progress, WHO offers a new tool and sets a target to accelerate action against antimicrobial resistance
18 June 2019
AWaReツールは抗生物質をAccess(使うもの), Watch(慎重に)および Reserve(とっておく)の三つのグループに分けて、Accessグループの抗生物質の使用を少なくとも60%にすることを目指す。
論文
-コンセンサス声明 科学者の人道への警告:微生物と気候変動
Scientists’ warning to humanity: microorganisms and climate change
Ricardo Cavicchioli et al.,
Nature Reviews Microbiology(2019)
https://www.nature.com/articles/s41579-019-0222-5
これまであまり注目されてこなかった、微生物の気候変動への影響および気候変動の微生物への影響について
食品分野では病原体の影響悪化(作物の病気や食中毒)、が多分最大の問題
-乳がんリスクへのアルコールの役割についての女性の認知度は低い
Women's awareness of alcohol's role in breast cancer risk is poor
18-Jun-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/b-wao061419.php
BMJ Open。検診や外来での通院は知識を向上させる機会になるかもしれない
英国のNHSセンターで乳腺外来や検診に予約した女性のうちアルコールが乳がんのリスク要因であることを知っていたのは5人中1人だけだった。
(アルコールの発がん性って認めたくない人が結構いる。生協でお酒売ってたり)
-Toledo大学の研究はフラッキングとオハイオの家のラドン濃度の高さを関連づける
UToledo research links fracking to higher radon levels in Ohio homes
18-Jun-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/uot-url061719.php
Frontiers in Public Health
-食べものの新しいもの嫌いはライフスタイル疾患のリスクを増やすかもしれない
Food neophobia may increase the risk of lifestyle diseases
18-Jun-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/nifh-fnm061819.php
新しい食べものを恐がることは食生活の質の貧弱さにつながり、慢性疾患に関連するリスク要因を増やし、そして心血管系疾患や2型糖尿病のようなライフスタイル疾患の発症リスクを増やすかもしれない。フィンランド国立健康福祉研究所とヘルシンキ大学、エストニアのTartu大学による、25-74才のフィンランドFINRISK およびDILGOMコホート、エストニアバイオバンクコホートを7年のフォローした研究。American Journal of Clinical Nutrition。
食品新奇性恐怖症Food neophobiaは馴染みのない食品は食べることを拒否する行動である。この研究では食事の質やライフスタイル疾患、そのリスク要因に与える食行動の独立した影響を調べた。食品新奇性恐怖症には強い遺伝性があり、双子研究では最大78%が遺伝性であろうとされている。この性質はFNS質問票で測定できる。食品新奇性恐怖症は子どもや高齢者によく見られる。また偏食や好き嫌いの激しさのような性質も異なる年齢集団でみられる。
この研究では食品新奇性恐怖症は繊維とタンパク質と単価不飽和脂肪酸摂取量が少なく飽和脂肪と塩が多いといった食生活の質の低さに関連することを発見した。さらに血中脂肪酸や炎症マーカーとも関連する。この知見は多様性が健康的な食生活の鍵であるという考えを強化する。
その他
-ダイエタリーサプリメントの責任あるイノベーションについてのFDAの公聴会での15のハイライト
15 highlights from the FDA’s public meeting on responsible innovation in diaetary supplements
By Stephen Daniells 20-May -2019
抜粋
・1994年にDSHEAができたときに販売されていたのは約4000製品と推定されているがそれから25年、今や5万から8万。明確にその全てがNDIでないにしても、FDAに通知されたのはたった1100件
・ダイエタリーサプリメント業界は安全性の責任を果たしていない
・ヘルスカナダによると、カナダはナチュラルヘルス製品計画に150人の人員と年間1040万ドルのリソースをわりあてている。米国のダイエタリーサプリメント事務所は現場の査察官を除き25-30人の人員と約450万ドルでカナダの方が大きい。
(日本の健康食品の専任なんて)
-脳の健康サプリメントのほんとう:ビタミン、ミネラル、その他ダイエタリーサプリメントについてのGCBHの助言
The Real Deal on Brain Health Supplements: GCBH Recommendations on Vitamins, Minerals and Other Dietary Supplements
(一部抜粋)
コンセンサス声明
1.ほとんどの人にとって、脳の健康のための栄養をとる最良の方法は健康的食事から、である
2.脳の健康のためにはどんな成分や製品やサプリメントも勧めない
3.消費者は医療従事者への相談なしにはどんなサプリメントも使用し始めてはいけない
4.ビタミンやミネラルは健康のために少量必要だが大量だと害があるかもしれない
5.一般的に、マルチビタミンが脳の健康増進になるという根拠は不十分
6.脳の健康への影響を注意深く調べられたサプリメントはほとんどない
(以下15まで)
個人向けの助言
脳の健康増進のためにはサプリメントではなく食事を
(以下略)
役にたつ豆知識
お金を大事に。サプリメントを買うことはお金の無駄である可能性が高い
話がうますぎるときはたいてい嘘である
何を使っているかは医師に話す
買う前に考える
ラベルは良く読む
多い方が良いとは限らない
期限を確認
第三者認証を確認
持病に関連する注意を確認
-インドで約100人の子どもを殺した病気の背景にはライチの実の可能性、科学者がいう
Lychee fruit could be behind illness that killed nearly 100 children in India, scientists say
Muzaffarpur周辺での子供たちの死亡の背景にはライチの実。この病気は毎年夏にこの地域でおこるが、ここ数年は死者は20人以下だった。今年はほとんど7才以下の97人が死亡しさらに約100人が入院している。死亡者は2014年以降で最悪である。
病気は急性脳炎症候群(AES)とよばれ、原因は多様である。Muzaffarpurの場合公式には正確な原因は不明だと担当者はいう。インドの他の地域では日本脳炎などのウイルスがしばしばAESの原因になっている。しかしMuzaffarpurでは多くの場合ウイルスはいない。インドと米国のCDCの共同研究ではライチの実に天然に含まれる毒素が原因の可能性が高いという。病気がおこるには要因の組み合わせが必要で、たとえば栄養状態の悪い子どもが大量のライチを食べて夕食を食べない時、である。そして地元の病院の限界により適切なケアを提供できていないことも死亡が多いことに寄与している可能性がある。
-「ライチは犯人じゃない!」Muzaffarpurの小児科医は強くいう
“Litchi is not the culprit!” insists Muzaffarpur-based senior pediatrician
By - TNN Kalpana Sharma Updated: Jun 18, 2019
真犯人はライチではなく栄養不良である。AESの患者をよく見れば、彼らが最も貧しい家族で、食べものを探して暑い中一日中果樹園を彷徨って、未熟なあるいは腐ったライチを食べて空腹のまま家に帰って寝ていることがわかるだろう。ライチには確かに血糖を下げる毒素MCPGが含まれるが、健康な子どもが食べてもAESにはならない。Dr Shahは全ての親に子どもが寝る前に夕食を食べさせて欲しい。また子どもは果樹園に行くべきではなく、症状が出たらすぐに治療すべきである
-ILSI ニュースレター
ILSI Newsletter | June 2019
https://ilsi.org/ilsi-newsletter-june-2019/
ASEANの食品摂取調査報告、インドの正しい食事(インドールががん予防とかベジタリアンが健康的とか微妙な記述もある)など
-大学が科学最大の詐欺のひとつから学べること
Natureニュース
What universities can learn from one of science’s biggest frauds
18 June 2019 Holly Else
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01884-2
巨大な研究不正調査の詳細な解析は、研究所の調査が十分でないことを示唆する
日本の骨の健康の研究者Yoshihiro Satoによる1996年から2013年までのデータ改ざんや著者偽装での60報以上の論文取り下げの件。
ニュージーランドのオークランド大学のAndrew Greyらはもう10年もSatoの仕事に懸念を表明していたが、それに対する大学の対応を詳細に調査している。6月2-5日に香港で開催された研究の厳密性世界会議で、このスキャンダルに関与した日本と米国の4大学(久留米大学、弘前大学、慶應大学、ニューヨーク大学Winthrop病院)で行われた調査の詳細を発表した。大学の不正調査はしばしば不適切で不透明で質が悪い。
(医学部の「研究」は特殊だけど、これはひどい)