[HK]新鮮な牛肉のサンプルに基準値超過の二酸化硫黄が検出された
Fresh beef sample found to contain sulphur dioxide
Tuesday, July 23, 2019
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20190723_7552.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、新鮮な牛肉のサンプルに基準値を超える281ppmの二酸化硫黄を検出したと発表した。
[HSA] HSAは他国で発見された不純健康製品に関する情報を更新(3月-4月2019)
HSA Updates on Adulterated Products Found Overseas (Mar - Apr 2019)
22 JULY 2019
https://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/HSA_Updates/2019/foreignalertsmarapr2019.html
アセトアミノフェン/パラセタモール、シプロヘプタジン、デキサメタゾン、ジメチルへキシルアミン(DMHA)、フェンフルラミン、Frusidemide、フェニビュート、フェノールフタレイン、PDE‐5阻害物質、シブトラミン、トラマドール、ヨヒンビンを含む製品を掲載。製品写真あり。
[FSA] FSAは2018~2019年の年次報告書及び会計報告書を公表
FSA publishes its Annual Report and Accounts for 2018/19
19 July 2019
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-publishes-its-annual-report-and-accounts-for-201819
FSAは本日、昨年の会計年度の年次報告書及び会計報告書を公表した。
[FSA] Tescoは発酵のためTesco Finest Fruit Presse 4製品を回収措置
Tesco recalls 4 flavours of Tesco Finest Fruit Presse because of fermentation
22 July 2019
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-34-2019
Tescoは発酵が起こっているボトルがあったため、Tesco Finest Fruit Presse 4製品を回収措置。
[MPI] 食品事業向けのビジネスソリューション
Business solutions for food businesses
22 Jul 20192
https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/business-solutions-for-food-businesses/
MPIは遠隔閲覧できる食品安全規則に関する事業者向け'My food rules' 及び My Food Planを開始した。
[FDA]警告文書
-AB Seafood Trading Inc
Jul 16, 2019
水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題。
-Curaleaf, Inc
Jul 22, 2019
未承認のヒト用医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントの表示、未承認の動物用医薬品、カンナビジオール(CBD)製品の問題。
[CFIA]カナダ政府は不純なハチミツ約12,800 kgがカナダ市場に流入するのを防ぐ
Government of Canada prevents nearly 12,800 kg of adulterated honey from entering the Canadian market
July 9, 2019–Ottawa, ON - Canadian Food Inspection Agency
カナダの法律のもと、ハチミツは規格製品として添加糖を含んではならないとされている。2018年のターゲット調査において、CFIAはカナダ全土から集めた240検体のうち78%が適正なハチミツであった。残りは添加糖が含まれていた。ただしターゲット調査のため、検査結果は市場に流通するハチミツ全体での違反を代表するものではない。
*報告書
Report: Enhanced honey authenticity surveillance (2018 to 2019)
過去の違反履歴などに基づき遵守が疑われるものを対象にしたターゲット調査である。2018年6月から9月に実施した。検査は、甘蔗とコーンシロップ(C4糖として知られる)は安定同位体比分析(SIRA)で、ライスシロップとビート糖蜜(C3糖として知られる)は認定検査機関によって核磁気共鳴(NMR)技術で行った。SIRAはC4糖を検出できるが、C3糖は検出できない。NMRはC3及びC4糖のどちらも検出可能である。それぞれの分析法に利点と限界があり、両方の結果を合わせて評価することが重要である。
240検体のうち、SIRAとNMR検査のどちらか、あるいは両方で添加糖の混入が確認されたのは52検体(21.7%)であり、全て輸入品であった。
2019年1月3日、CFIAは推定12,762 kg、76,758カナダドル相当の不純ハチミツがカナダ市場に流入するのを阻止した。廃棄処分などを行ったが、一部ではまだ執行中である。今後も輸入ハチミツの調査を継続する予定である。
論文
モザンビークの女性の大気汚染暴露は灯油ランプの使用で大きく増える
Exposure to air pollution among women in Mozambique greatly intensified by the use of kerosene lamps
23-Jul-2019
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/bifg-eta072319.php
照明の主なエネルギー源が電気の場合に比べてケロセンの女性は黒色炭素粒子(すす)への暴露が81%多い。Environment International,
-その他
皮膚科医の3/4は皮膚がんが増える中、日焼けマシンは禁止して欲しい、調査が明らかにする
Three-quarters of dermatologists want sunbeds banned amid skin cancer rise, poll reveals
Sarah Young
悪性黒色腫は英国で5番目に多いがんである
今週初め、25-49才の皮膚がんが1990年代に比べて70%増加したことがわかった。全国の皮膚科医は日焼けサロンが原因であるとし、英国全体で禁止すべきだと要請している
-CRISPRの難題:欧州裁判所の厳しい判断は食品検査ラボを計画無し状態に
Natureニュース
CRISPR conundrum: Strict European court ruling leaves food-testing labs without a plan
23 July 2019 Heidi Ledford
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02162-x
科学者は天然の突然変異と類似のDNA変異をもつ遺伝子編集作物の未承認販売を検出するのに苦闘している
2018年7月25日の欧州裁判所の判断は欧州全体の食品検査機関に遺伝子編集食品をスーパーマーケットから検出するよう要求しているが、それをできる簡単な方法はない。一部の変異は天然におこるものと区別できず、執行できない。裁判所の決定は多くの植物科学者を驚かせ混乱させた。EUの厳しい規制アプローチは他の農業国とも大きく異なる。米国は天然と同じ変異のゲノム編集作物は規制する予定はないと宣伝し、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリアも同様である。これらの国ではゲノム編集作物が販売されつつある。このことは未承認遺伝子編集食品が欧州の市場に入るリスクを増やす。しかしそれを検出することができない。企業が自主的にデータを提供してくれることに頼るしかない
-データ探偵が如何にして疑わしい医学研究を暴いたか
Natureニュース特集
How a data detective exposed suspicious medical trials
David Adam 23 July 2019
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02241-z
麻酔科医John Carlisleは何百もの研究論文の問題を指摘した-そして主要医学雑誌がやりかたを変えるきっかけとなった
イングランドのTorquayのNHS病院に勤める麻酔科医John Carlisleは空いた時間に臨床研究のデータを追求して数百の論文の取り下げに繋げてきた。きっかけは10年以上前の日本のYoshitaka Fujiiによる一連のRCT論文のデータがあまりにもきれいすぎること。統計解析によりそのようなパターンになる確率は恐ろしく小さいことを示し、雑誌の編集者による調査につながった。
以下略
-人気の健康教祖Sayer Jiは哲学学士号で科学文献をキュレートしている
Popular Health Guru Sayer Ji Curates the Scientific Literature with His Bachelor’s Degree in Philosophy
Jonathan Jarry, MSc | 11 Jul 2019
研究の知見を探しやすくするのは一見良さそうだが、もし都合の悪いものは排除しているのなら、それはどれだけ信用できる?
Sayer Jiのオンラインでの存在感は無視できない。メインのウェブサイトは毎月100万以上見られ、フェイスブックのフォロワーは50万である。彼は一見信用できそうに見える。彼はナチュラルヘルスとウェルネスの分野での思想的リーダーで栄養や医学の雑誌の編集者で健康連盟という世界的組織の副会長である。詳細不明な“Systome Biomed”とやらの創業者で2015年の講義の主題は「医薬同源」である。彼は古代の智慧が現代の科学で証明されていることを示そうとしてPubMedから特定の研究を紹介している。
(以下文献のチェリーピッキングの様子検討)
-伝統的中国医療がこどもたちに水膨れを作っている
Traditional Chinese medicine treatment blisters children.
South China Morning Post, July 17, 2019 Chen L.
中国東部の子ども病院が、92人のこどもが重症皮膚反応をおこしたため伝統中国医療の使用を中止した。それはsanfutie (三伏贴)というカッピング療法の一種で、薬草ペーストを皮膚に塗ってガラスのカップをかぶせて加熱して吸引する。患者の親は先月この病院が出していた、呼吸器疾患や消化器疾患、免疫系の弱さを400元で治療するというオンライン広告を見て来院していた。患者の中には傷が治療後何日も治らず酷い痛みや熱を出した事例もある。親たちはsanfutieに有毒成分が入っていないか有害な副作用はないのか調べることを要求している。カッピングは2016年のオリンピックで米国の競泳選手Michael Phelpsが赤い丸い痣をつけて泳いだことで世界的に認識されるようになった中国で人気の代替療法だが、健康に利益があるという科学的証明はほとんどなく、多くの批判者は疑似科学だと言っている。