[EFSA]意見
離乳子豚用飼料添加物としてのBiosprint® (Saccharomyces cerevisiae MUCL 39885株)の認可更新申請の評価
Assessment of the application for renewal of authorisation of Biosprint® (Saccharomyces cerevisiae MUCL 39885) as a feed additive for weaned piglets
EFSA Journal 2020;18(11):6284 9 November 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6284
[BfR]ドライアイス:二酸化炭素中毒になる可能性がある
Dry ice: carbon dioxide poisoning is possible
05.11.2020
https://www.bfr.bund.de/cm/349/dry-ice-carbon-dioxide-poisoning-is-possible.pdf
生鮮及び冷凍品の保管、輸送、運搬に利用される市販のドライアイスは、長続きする冷却特性と並んで、プライベートなパーティーやコンサートなどのイベントで霧の効果を作り出すためにも使われる。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)はこの意見で消費者にドライアイスの健康リスクについて発表する。
ドライアイスによる中毒事例は世界中で発生しており、ドイツ、日本、タイ、スイス、米国などの国々で報告されている。ドライアイスの取扱いに関する事故には、凍傷や貨物コンテナの爆発による損傷も含まれる。このBfRの意見では中毒のリスクに焦点を当てる。
「ドライアイス」という用語は、少なくとも−78.5 °Cに冷やした固体二酸化炭素(CO2)を指す。室温では、ドライアイスは昇華により気体のCO2に変わる。これは機密容器の中で爆発のリスクのある強力な圧力の増加を伴う。ドライアイスが放出する気体のCO2は窒息させる可能性がある。これは、換気が不十分な部屋や車での輸送中などにCO2が空気中の酸素に置き換わるためである。その結果、吸入空気の酸素含有量が減少する。同時に、肺の赤血球への酸素の取り込みも減少する。吸入空気の高濃度のCO2は脳や体の組織での酸素供給が不十分になる可能性がある。約2%を超えるCO2濃度の症状には、ただの頭痛から、発汗、息切れ、動悸、呼吸困難、失神、視覚障害、震え、意識障害が含まれる可能性がある。吸入空気中の5%以上の濃度では、CO2は麻酔効果がある。一旦CO2濃度が約8–10%を超えると、ほんの数分で意識不明や窒息死が起こる可能性がある。
ドライアイス中毒のリスクは使用されるドライアイスの量、部屋の大きさ、換気に比例して増加する。原則として、ドライアイスは、適切な断熱性の高い容器でのみ保管や輸送される必要がある。これらの容器は密閉してはならない(爆発の危険)。密閉された空間や車両内では、輸送、保管、使用中に常に適切な換気を確保しなければならない。
リスクプロファイル:
A影響のある人 一般人
B健康影響の可能性 あり得る(possible、真ん中くらいの可能性)
C健康影響の重症度 軽度から不可逆な重度まで
D入手可能なデータの妥当性 高い
E消費者によるコントロール可能性 予防対策や避けることで可能
[HK] COVID-19の予防に関する冷凍食品取扱業者向け衛生助言
Health Advice for Frozen Food Handlers on the Prevention of COVID 19
6 /11/2020
個人の衛生管理、環境の衛生管理、感染予防防具の装着、身体的距離について。
[TGA]アゾ染料に関する毒物基準の変更提案の通知(ジアゾ化誘導体)
Notification of proposed amendments to the Poisons Standard in relation to azo dyes (derivatives by diazotisation)
10 November 2020
アゾ染料に関して毒物基準の変更が提案された。
2,4-ジアミノアニソールと4,4-メチレンジアニリン追加、等
[NSW] リコール
Mr Black Coffee Milk Stout 375ml
7 Nov 2020
https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/mr-black-coffee-milk-stout-375ml
アルコール含有量が分量を超え、二次的発酵のため缶が破裂する恐れがあり回収措置。
[CFIA] リコール警告更新情報。過剰なビタミン強化のためIsagenix ブランドのIsalean Barsが安全でない可能性がある
Updated Food Recall Warning - Certain Isagenix brand Isalean Bars may be unsafe due to over fortification of vitamins
November 7, 2020
10月31日に出された食品回収警告の追加製品情報。製品写真あり。
[CFIA] カナダ政府は肉や鶏肉類似品に対するガイドラインについての協議を開始する
Government of Canada launches consultation on guidelines for simulated meat and poultry products
November 3, 2020
植物性食品業界の成長に伴い、CFIAは肉類似品、鶏肉類似品及びある種の植物性タンパク質食品に関して業界にガイドラインの更新を提案した。企業や消費者からの意見を2020年12月3日まで募集する
[FSA] 北アイルランドの食品飲料の持ち帰り購入について(2017年及び2018年)
Northern Ireland Take Home Food and Drink Purchases (2014 and 2018)
9 November 2020
北アイルランドの食品飲料の持ち帰り購入について調査を行った。このデータは重要な傾向を検討し、健康的な食事に対する懸念となる食品や飲料を同定する報告書としてまとめられた。
結果(一部)
・2014年より2018年のほうが持ち帰り食品や飲料への支出と回数が多い
・ソフト飲料税導入後普通のソフトドリンクの総量が減りダイエットドリンクの総量が増えた
・プレおよびヤング家族ライフステージの人たちはピザ、チョコレート、お菓子、ソフトドリンク、ポテト製品、ポテトチップ、スナックを2014年より2018年の方が多く買っている
[FSA]食品と環境中放射線報告(RIFE)2019
Radioactivity in Food and the Environment (RIFE) report 2019
5 November 2020
食品と環境における放射線報告(RIFE)2019の年次報告では、英国の人が暴露する人工の放射能レベルは法的基準以下を維持していることを示した。
[FSA]「共に取り組むビジョン」-環境衛生研究所でのスピーチ
'A vision for working together' - Address to the Chartered Institute of Environmental Health
FSA長官Emily Milesの環境衛生研究所でのスピーチ。
[FSA]2020年11月のFSA理事会ペーパーが発表される
FSA Board meeting papers published for November 2020
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-papers-published-for-november-2020
FSAの年間サーベイランス報告、サンプリング戦略進捗レビューについて、海外戦略に関する年次報告の更新、社会科学諮問委員会による年次報告と情報更新に関して。
[FSA]食品接触物質と品物規則2020(イングランド修正版)の提案
The Proposed Materials and Articles in Contact with Food (England) (Amendment) Regulations 2020.
4 November 2020
意見募集。
[MPI] 貝のバイオトキシン警告南端解除
Shellfish biotoxin alert lifted for South Head
06 Nov 2020
MPIは北島西岸で貝の捕獲あるいは消費の公衆衛生警告を解除した。
[FSAI]未承認の農薬エチレンオキシド検出によるHulled Sesame Seedsを回収措置の追加
Updated Withdrawal of Hulled Sesame Seeds due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide
Monday, 9 November 2020
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/hulled_sesame_seed_withdrawal.html
インド原産のごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出によるHulled Sesame Seedsを回収措置の追加。
-ごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出による5 Seeds Blendの回収措置の追加
Updated Withdrawal of 5 Seeds Blend due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide in the Sesame Seeds
Monday, 9 November 2020
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/5_seed_blend_withdrawal_.html
インド原産のごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出によるフランスの5 Seeds Blendを回収措置の追加。
-未承認のごま種子中の農薬エチレンオキシド検出のため、Meridian Tahiniを一部回収措置
Recall of Certain Batches of Meridian Tahini due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide in the Sesame Seeds
Friday, 6 November 2020
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/meridian_tahini.html
インド原産のごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出のため、Meridian Tahiniを一部回収措置。製品写真あり。
[FDA] 熱帯性低気圧Etaで浸水した地域の食品生産者向けリソース
Resources for Food Producers in Areas Flooded from Tropical Storm Eta
November 9, 2020
[FDA] FDAはあまり食べられない農作物リストのための滅多に生では食べないものの拡大についての情報提供締め切りを延長
FDA Extends Comment Deadline to Submit Information on Expansion of the Rarely Consumed Raw List for Uncommonly Consumed Produce
November 6, 2020
[USDA]二人分の七面鳥?4人分のご馳走?感謝祭は全てのサイズで提供
Turkey for Two? A Feast for Four? Thanksgiving Comes in All Sizes
Posted by Jennifer Porter Nov 09, 2020
https://www.usda.gov/media/blog/2020/11/09/turkey-two-feast-four-thanksgiving-comes-all-sizes
感謝祭の伝統の中心は家族と食事である。今年の祭日はCOVID-19パンデミックによる旅行と大人数集会制限のためいつもと違うと感じるだろう。しかし全ての伝統を諦める必要は無い。アメリカ産の七面鳥に注目する良い機会だ
以下七面鳥の話。
(雄と雌で大きさが違うので二人用なら雌(8-16ポンド)を、とか。十分大きすぎる気がするんだけど)
[NYC]より安全なホリデーシーズンのためのコツ
Tips for a Safer Holiday Season
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/covid/covid-19-safer-holidays.pdf
バーチャルパーティ、戸外で歌う、等
(やるべきでないこと、に「ヤンキースのピッチャーと雪合戦」、がある。危険だから。)
論文
-新しい研究は自宅にいる命令の期間に不穏な暴力による怪我の急増を明らかにする
New study reveals disturbing surge in violent injuries during stay-at-home orders
9-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/acos-nsr110520.php
Journal of the American College of Surgeonsに発表されたフィラデルフィア地域の研究。10月19日時点でフィラデルフィアの殺人は386件で昨年同期より39%増加。特に銃で撃たれた怪我が増加。
(ベースラインの殺人が多すぎる)
-最初それはマスクだった;いまやSARS-CoV-2検査を拒否する人たちがいる
First It Was Masks; Now Some Refuse Testing for SARS-CoV-2
Rita Rubin
November 6, 2020 JAMA. Published online November 6, 2020.
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2772860
9月にCDCの疫学者のMichael Osterholm博士が米国のSARS-CoV-2検査が不十分なことに懸念を表明した。この問題は検査能力の不足から検査に合意する人の数の不足に形を変えた。パンデミックの初期には検査の需要の方が供給より大きかった。数ヶ月後、検査能力は増加したが、一部の州で患者が増えているのに検査率が低下した。
検査忌避はますます大きな問題になっているように見える、少なくとも逸話では。マスクと同じように、彼らに命令する権利は誰にもないと考えている。
どのくらい検査すれば十分なのか?
検査不安
自律性の疑問
(検査とマスクを義務にというコメント等がついている)
-米国では過去10年で「絶望の病」が急増した
'Diseases of despair' have soared over past decade in US
9-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/b-od110620.php
18才未満の自殺願望/行動が287%、18-34才では210%増加
BMJ Open
-電子タバコはもともとタバコを吸うつもりのなかったティーンのタバコへの入り口になる可能性がある
E-cigarettes can be 'gateway' to cigarettes for teens with no prior intention to smoke
9-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/cnh-ecb110620.php
Pediatricsに発表された米国の若者の調査
-COVIDデマはパンデミック抑制の障害物
COVID Misinformation a Roadblock to Curbing Pandemic
9-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/uod-cma110920.php
患者に事実を伝えるには医師が重要 Stigma and Healthと Translational Behavioral Medicineに発表された二つの研究。デマや陰謀論を信じている人でも自分の主治医の指示には従う傾向がある
-核戦争後の農場消失を海洋漁業は埋め合わせできないだろう
Marine fisheries will not offset farm losses after nuclear war
9-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/ru-mfw110420.php
PNASに発表された海洋漁業への核戦争の影響を探った研究。核戦争によって地球が冷え地上での農作物の収量が減る。想定した核戦争シナリオは6つ。
-インドのクリーン燃料への移行は薪のほうが健康によいという信念によって遅延している
India's clean fuel transition slowed by belief that firewood is better for well-being
9-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/uob-icf110620.php
Nature Energy。LPGは経済的負担で調理した食品が美味しくなくなり爆発すると危険だとみなしている。
-英国の野菜果物の1/3は気候に脆弱な国から輸入されている
One third of UK fruit and vegetables are imported from climate-vulnerable countries
9-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/lsoh-oto110920.php
Nature Foodに発表された新しい研究によると英国の野菜果物供給はますます気候変動に脆弱な国からの輸入に頼るようになっている。1987-2013年の食品貿易データから、総果物野菜に占める国産の割合は42%から22%に減少している。英国で供給される野菜や果物は、バナナやパイナップルのような熱帯果物が増えてキャベツ・ニンジン・豆のような伝統野菜が減っている。
その他
-Natureニュース
科学者がインドの証明されていないCOVID薬の使用を批判
Scientists criticize use of unproven COVID drugs in India
09 NOVEMBER 2020 Gayathri Vaidyanathan
https://www.nature.com/articles/d41586-020-03105-7
研究者らは何を根拠に「緊急使用」承認されたのか明確でないという
インドの医薬品規制局(DCGI)がCOVID-19の治療にいくつかの医薬品の目的外使用を「制限付き緊急時使用」として認可した。科学者等は認可の根拠が不明確と言い、批判者は製造業者の提出した有効性データは説得力があるものではないという。また科学者は他の国への影響も懸念している。
Favipiravir remdesivir itolizumab
(インドだけではない)
-Scienceニュース
移民のスクリーニングにIQテストを使うことを提唱する人が米国標準技術局(NIST)の上級職に指名された
Proponent of using IQ tests to screen immigrants named to senior NIST post
By Jeffrey Mervis Nov. 9, 2020
Jason Richwine 38才。ハーバード大学公共政策博士で保守系のシンクタンクHeritage Foundationに入る。2013年に移民が米国経済に膨大な損失を与えていると主張する論文を書いて広く批判され職を失った。彼の2009年の学位論文がメキシコ人やヒスパニック移民は白人よりIQが低くそれが何世代にもわたって続くのでIQの高い人を選べと主張
(エリートの中にそういう思想がある。)
-欧州の蜂蜜生産者はここ数十年で最悪の収穫に痛みを感じる
European honey producers feel the sting after worst harvest in decades
9 November 2020 | Joshua Minchin (New Food)
2020年の蜂蜜の収穫が40%減った。中央と東ヨーロッパでの激しい雨と洪水、7月の干ばつで欧州の養蜂がかつてなく落ち込んだ。東欧と南欧が中心のCopa-Cogeca蜂蜜労働組合は、アカシアを含む一部の蜂蜜がほぼ収穫できない。収量が少ないだけではなく、通常供給が減れば価格が上がるのに実際には価格も下がっている。
65万の養蜂業者の生活のために欧州委員会に緊急対策を要求している
(農薬禁止に成功してミツバチの好む花をつける作物の栽培が減ったことも拍車をかけているかも)
-デンマークはCovid変異への恐れからの大量ミンク処分計画を取り下げ
Denmark drops plans for mass mink cull after Covid mutation fears
Mon 9 Nov 2020 Sophie Kevany and Tom Carstensen in Copenhagen
デンマーク政府は国内の全てのミンクを処分する緊急法を通す試みを取り下げた。先週水曜日のMette Frederiksen首相の発表後反対意見がおこった。処分反対意見はデンマークの公衆衛生機関Statens Serum Institut (SSI)が変異系統の根拠を一ヶ月以上発見していない事実、一方変異が危険かどうか多くの専門家が疑問を提示していることに集中している
以下賛否両論
-SMC UK
Pfizerと BioNTechの第三相COVID-19ワクチン試験の中間結果報告への専門家の反応
expert reaction to Pfizer and BioNTech reporting interim results from phase 3 COVID-19 vaccine trial
NOVEMBER 9, 2020
(20人以上のやたらと力の入ったコメント集。いかに期待されているか)
-NICE
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群:診断と管理
Myalgic encephalomyelitis (or encephalopathy)/chronic fatigue syndrome: diagnosis and management
10 November 2020
https://www.nice.org.uk/guidance/indevelopment/gid-ng10091/consultation/html-content-2
ガイドライン案にパブリックコメント募集
ME/CFS
特定のビタミンやサプリメントが有効だという根拠は無い
根拠があるのは認知行動療法(CBT)と段階的運動療法(GET )
(でもこれは化学物質過敏症と同じで患者側が拒否するという問題がある)