2019-11-15

[EFSA]評価等

-(離乳)子豚用、鶏肥育用、産卵鶏育成用、七面鳥肥育用及び七面鳥交配のための育成用の飼料添加物としてのECONASE® XT (エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ)の認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of ECONASE® XT (endo‐1,4‐β‐xylanase) as a feed additive for piglets (weaned), chickens for fattening, chickens reared for laying, turkeys for fattening and turkeys reared for breeding

EFSA Journal 2019;17(11):5880  7 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5880

 

-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum NRRL‐B‐67439 株あるいはNRRL B‐67535株を用いて発酵して生産したl‐リジン塩酸塩及び濃縮液 L-リジン(塩基)の安全性と有効性

Safety and efficacy of l‐lysine monohydrochloride and concentrated liquid l‐lysine (base) produced by fermentation using Corynebacterium glutamicum strains NRRL‐B‐67439 or NRRL B‐67535 for all animal species

EFSA Journal 2019;17(11):5886  7 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5886

 

-EFSA のFoodEx2解釈及びチェックツールユーザーガイド

EFSA FoodEx2 Interpreting and Checking Tool user guide

6 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1727

このEFSA FoodEx2解釈及び検査ツールは、EFSAのカタログブラウザーの拡張機能として欧州食品安全機関の根拠管理ユニットが作成したマイクロソフトのエクセルシートである。これによりEFSAのカタログブラウザーが作ったFoodEx2コードを分析し解釈できる。具体的に言うと、このツールの主な目的は英語でFoodEx2コードを詳しく説明し、専用のビジネスルールを使ってその品質をチェックすることである。これは、データの提供者がEFSAにデータセットを送る前に、選択したFoodEx2コードの品質検査を行うことを支援するものである。カタログブラウザーでこのツールが直接結合するため、解釈と品質検査の2つの作業が達成できる。解釈及び検査ツールのインストールは、オペレーティングシステムとインストールされたカタログブラウザーのバージョンによる。

-

EFSAのカタログブラウザーユーザーガイド

EFSA Catalogue Browser User Guide

6 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1726

このカタログブラウザーは、EFSAのカタログを閲覧、分析、維持できるECLIPSE®環境で作成したJava®をベースにしたアプリである。E

 

-第三国の伝統食品としてのTheobroma cacao L.由来パルプの通知に関する技術的報告書

Technical Report on the notification of pulp from Theobroma cacao L. as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283

6 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1724

EFSAはこの伝統食品(TF)の入手可能な成分のデータと使用歴は安全上の懸念を生じないと考えた。入手可能なデータを考慮して、EFSAはEU内でのこのTF(すなわち低温殺菌及び冷凍したTheobroma cacao L.由来パルプ)の市販に対する安全性の異議を提起しない。

 

-全ての動物種用飼料添加物としてのEscherichia coli CGMCC 11473株で発酵して生産したl‐スレオニンの安全性

Safety of l‐threonine produced by fermentation with Escherichia coli CGMCC 11473 as a feed additive for all animal species

EFSA Journal 2019;17(11):5885  6 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5885

 

-鶏肥育用、産卵鶏育成用、七面鳥肥育用Monimax® (モネシンナトリウム及びナイカルバジン)の環境への安全性

Safety for the environment of Monimax® (monensin sodium and nicarbazin) for chickens for fattening, chickens reared for laying and for turkeys for fattening

EFSA Journal 2019;17(11):5888  6 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5888

 

-全ての動物種用飼料の官能的添加物として使用する際のArtemisia vulgaris L. 由来チンキ(オウシュウヨモギチンキ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of a tincture derived from Artemisia vulgaris L. (Mugwort tincture) when used as a sensory additive in feed for all animal species

EFSA Journal 2019;17(11):5879 6 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5879

欧州委員会の要請を受けて、EFSAの動物用飼料に使用される添加物および製剤あるいは物質に関するパネル(FEEDAP)は、全ての動物種用官能的添加物として使用される際のArtemisia vulgaris L. (オウシュウヨモギチンキ)由来チンキの安全性と有効性に関する科学的意見を出すよう求められた。この製品は、乾物含有量約1.7%の水/エタノール■■■■■溶液である。この製品は最低限0.01%ヒドロキシケイ皮酸誘導体(クロロゲン酸と表現される)を含むよう指定されている。だが、この添加物の乾燥物質画分の74%は成分不明なので、FEEDAPパネルは全ての動物種用あるいはその消費者に、提案された使用量最大400 mg/kg補完飼料でこの添加物の安全性を結論できない。この添加物の使用者の安全性について申請者が提出した特別なデータはない。データ不足のため、皮膚の/目の刺激剤あるいは皮膚の感作剤である可能性について結論を引き出すことはできない。オウシュウヨモギは欧州固有である。その結果、最大提案用量でこの植物由来チンキの使用は環境へのリスクとはみなされない。この添加物の主要成分は食品に香料をつけることだと認識されており、飼料の機能は本質的に同じため、有効性の論証は必要ないと考えられる。

 

-飼料と食品中、特にハウチワマメとハウチワマメ由来製品のキノリジジンアルカロイドの存在に関する動物とヒトの健康のリスクについての科学的意見案についてのパブリックコメント募集結果

Outcome of a public consultation on the draft scientific opinion on the risks for animal and human health related to the presence of quinolizidine alkaloids in feed and food, in particular in lupins and lupin‐derived products

5 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1717

この意見案は2019年5月15日にCONTAMパネルの本会議で承認された。この報告書にはEFSAが3団体から受け取ったコメントが含まれ、この意見の最終化への検討方法を説明している。この意見は2019年9月25日の本会議で承認され、EFSA Journalで発表された。

 

-飼料と食品中、特にハウチワマメとハウチワマメ由来製品のキノリジジンアルカロイドの存在に関する動物とヒトの健康のリスクについての科学的意見

Scientific opinion on the risks for animal and human health related to the presence of quinolizidine alkaloids in feed and food, in particular in lupins and lupin‐derived products

EFSA Journal 2019;17(11):5860 5 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5860

欧州委員会はEFSAに、飼料と食品中のキノリジジンアルカロイド(QAs)の存在に関する動物とヒトの健康のリスクについての科学的意見を求めた。このリスク評価は欧州の動物とヒトの摂取に関するハウチワマメ種/亜種に生じるQAsに限定されている(すなわちLupinus albus L., Lupinus angustifolius L., Lupinus luteus L. ,Lupinus mutabilis Sweet)。動物とヒトのQAsの毒性に関する情報は限られている。スパルテイン(基準化合物)への急性暴露による、抗コリン作用と心臓の電気伝導度の変化はヒトのハザードキャラクタリゼーションにとって重要だと考えられた。CONTAMパネルは急性暴露後のリスクを基準点として、最小単回経口有効量0.16 mgスパルテイン/kg 体重を特定し暴露マージン(MOE)アプローチを用いた。慢性暴露のリスクを特徴付けるために特定できた基準点はない。QAsと同様の作用機序のため、CONTAMパネルは線量加算性を仮定したグループアプローチを用いた。食品には、QAs総量 (TotQAs)の最大平均濃度(すなわち最も豊富な6つのQAs)が、「ハウチワマメ(乾燥)及び同様の-」として分類されたハウチワマメの種子サンプルに見つかった。いくつかの特定のシナリオで食事暴露が算出されたが、発生と摂取に関するデータが限られているため、ヒトの健康リスクを完全に特徴付けることはできなかった。算出された暴露マージン(MOEs)は一部の消費者にリスクを示す可能性がある。例えば、ハウチワマメを苦味除去せずに摂取した場合、QA含有量の多い苦味除去したハウチワマメの種子を摂取した場合、「ハウチワマメをベースとした肉模倣品」を摂取した場合。サケ科以外のウマ、ペット、家畜には、無毒性量および/または最小毒性量を導出するには有害影響に関する利用可能なデータベースは限られており、リスクキャラクタリゼーションはできなかった。CONTAMパネルは、サケ科には有害影響のリスクは低いと考えた。

 

-危機の際の危機管理とコミュニケーションのための地域ネットワークを強化するEFSA/BfR 2019合同シミュレーション演習/ワークショップ(ベルリン、2019年8月28‐30日)

Joint EFSA/BfR 2019 simulation exercise/workshop to strengthen regional networks for crisis preparedness and communication in times of crisis (Berlin, 28‐30 August 2019)

8 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1730

2019年8月に欧州食品安全機関(EFSA)とドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、複数の加盟国(MSs)向けの危機管理とコミュニケーションに関するシミュレーション演習/ワークショップを合同で促進した。このイベントの全体的な狙いは、西ヨーロッパの危機の際の危機管理とコミュニケーションの地域ネットワークを強化することである。シミュレーション演習シナリオを含む2日半のワークショップの内容は、EFSA、BfR、ドイツ消費者保護食品安全庁(BVL)、Instinctif Partners社が共同で作成した。BfRはベルリンのMarienfeldeキャンパスでワークショップ開催した。欧州委員会とEFSAの代表者と、ベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、オランダの5加盟国から40人が参加した。

報告結果や参加者の評価フィードバックで証明されたように、このワークショップの目的は達成された。さらに、ワークショップ中の議論は、緊急対応時における効果を高め、多くの学問領域に渡る複数国の協力への実践的な助言を生んだ。

 

-子豚に利益をもたらすための雌豚用及びすべての豚種用飼料添加物としてのBelfeed B MP/ML (endo‐1,4‐β‐キシラナーゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Belfeed B MP/ML (endo‐1,4‐β‐xylanase) as a feed additive for sows, in order to have benefits in piglets, and for all porcine species

EFSA Journal 2019;17(11):5892 8 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5892

 

-スロベニアの子供(乳児と幼児)の国民食品摂取調査

Slovenian national food consumption survey on children (infants and toddlers)

8 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1728

このスロベニアの子供の国民食品摂取調査は、第三回スロベニア国民食事調査―SI.Menu 2017/18の一部である。この集団グループの国民食品摂取データはまだスロベニアになかったため、特に乳児と幼児の食事調査が必要とされた。この調査の方法論はEFSA EUメニューガイダンスと契約仕様書に従った。二段階の層化抽出法に従ってスロベニア中央人口登録簿から無作為に人選された。食事調査サンプルは性別や年齢別(3か月から3歳まで)の代表的な人口レベルだった。この調査への参加率は67%だった。完全に完成したデータは参加者637人から集められ、そのうち乳児は294人、幼児は343人だった。データ収集期間は4つの四半期に分割され(3か月のサンプル)、平日と週末全ての平等な分布を使用した。食品摂取に関する情報はインタビューにより、連続しない2回の24時間の食事の思い出し(OPEN食事ソフトウエアを使用)で集められた。食品の思い出しは短い食品傾向アンケートで補った。さらに、授乳、摂食習慣、粉ミルク、食品アレルギー、食品サプリメントに関する情報が収集された。摂取された食品項目はFoodEx2の分類によってコード化された。身長/長さと体重が測定された。この感受性の高い集団に収集されたデータは、国民リスク評価、栄養学的研究、栄養や健康の政策の作成と評価に非常に価値があるだろう。

 

-スロベニアの青年、成人、高齢者の国民食品摂取調査

Slovenian national food consumption survey in adolescents, adults and elderly

8 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1729

スロベニアの青年、成人、高齢者の国民食品摂取調査は、2017‐2018年に実施された実地調査で、SI.Menu 2017/18という名の第3回スロベニア国民食事調査の一部である。この調査の方法論はEFSA EUメニューガイダンスと契約仕様書に従っている。二段階の層化抽出法に従ってスロベニア中央人口登録簿から無作為に人選された。食事調査サンプルは性別や年代(10‐74歳)を代表する人口レベルで行われた。この調査への参加率は62%だった。1319人の完全に完成したデータが集められ、内訳は青年484人、成人387人、高齢者450人だった。データ収集期間は4つの四半期に分割され(3か月のサンプル)、食品摂取に季節的影響や日々の変動を組み込むために、平日と週末全ての平等な分布を使用した。食品摂取に関する情報はインタビューにより、連続しない2回の24時間の食事の思い出し(OPEN食事ソフトウエアを使用)で集められた。食品傾向アンケートでこれを補った。食品摂取データに加えて、食習慣、消費者の習性、食品アレルギー、食品サプリメントの使用、ライフスタイルについて、身体活動、社会人口統計学や社会経済学の情勢、健康状態に関する情報が集められた。また、この食品摂取データはFoodEx2の分類によってコード化されており、EFSAの包括的欧州食品摂取データベースにも含まれることになっている。身長と体重が測定された。さらに、インピーダンスアナライザーを用いて成人と高齢者の体組成も測定された。この調査のデータは国民のリスク評価、栄養学的研究、食事パターンの変化の評価、栄養や健康の政策の作成や評価に非常に価値があるだろう。

 

-遺伝子組換えトウモロコシMIR604のEC規則No 1829/2003に基づく更新認可の評価(申請 EFSA‐GMO‐RX‐013)

Assessment of genetically modified maize MIR604 for renewal authorisation under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐RX‐013)

EFSA Journal 2019;17(11):5846  7 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5846

更新を検討しているトウモロコシMIR604のイベントのDNA配列は最初に評価されたイベントの修正された配列と同じだと仮定して、GMOパネルは、更新申請EFSA‐GMO‐RX‐013に、トウモロコシMIR604の元のリスク評価の結論を変えるような新しいハザードや組換え暴露、科学的不確実性の根拠はないと結論した。

 

-七面鳥肥育用、七面鳥交配のための育成用、マイナー家禽種用飼料添加物としてのAPSA PHYTAFEED® 20,000 GR/L (6‐フィターゼ)の安全性と有効性

Safety and efficacy of APSA PHYTAFEED® 20,000 GR/L (6‐phytase) as a feed additive for turkeys for fattening, turkeys reared for breeding and minor poultry species

EFSA Journal 2019;17(11):5893  7 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5893

 

-遺伝子組換えトウモロコシMON 89034のEC規則No 1829/2003に基づく更新認可の評価(申請EFSA‐GMO‐RX‐015)

Assessment of genetically modified maize MON 89034 for renewal authorisation under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐RX‐015)

EFSA Journal 2019;17(11):5845  7 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5845

更新を検討しているトウモロコシMON 89034のイベントのDNA配列が最初に評価されたイベントの配列と同じだと仮定して、GMOパネルは、更新申請EFSA‐GMO‐RX‐015に、トウモロコシMON 89034の元のリスク評価の結論を変えるような新しいハザードや組換え暴露、科学的不確実性の根拠はないと結論した。

 

-食品と飼料に使用する遺伝子組換えトウモロコシMON 87427 × MON 89034 × MIR162 × MON 87411及びそのサブコンビネーションの、EC規則No 1829/2003に基づく評価(申請 EFSA‐GMO‐NL‐2017‐144)

Assessment of genetically modified maize MON 87427 × MON 89034 × MIR162 × MON 87411 and subcombinations, for food and feed uses, under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐NL‐2017‐144)

EFSA Journal 2019;17(11):5848 7 November 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5848

トウモロコシMON 87427 × MON 89034 × MIR162 × MON 87411 (4イベントスタックトウモロコシ)は4つのシングルイベント(MON 87427,MON 89034,MIR162,MON 87411)を組み合わせて従来の交差で生産された。この遺伝子組換え体(GMO)パネルは以前、この4つのシングルトウモロコシイベントとそのサブコンビネーション4つを評価し、安全上の懸念を特定しなかった。その安全性の最初の結論の改訂につながるようなシングルトウモロコシイベントや4つのサブコンビネーションの新しいデータは確認されていない。分子キャラクタリゼーション、比較分析(農学的、表現型及び組成特性)、毒性学・アレルゲン性及び栄養評価の結果は、シングルトウモロコシイベントや新たに発現したタンパク質の組み合わせとその4つのイベントスタックトウモロコシのdsRNAが、食品及び飼料の安全性や栄養学的懸念を生じないことを示している。GMOパネルは、この申請で説明されているように、この4イベントスタックトウモロコシは非GM比較種及び検査した非GM参照種と同様に安全で栄養的に等しいと結論した。この4イベントスタックトウモロコシの生存可能な穀物が環境に偶然放出されても、環境の安全上の懸念は生じない。GMOパネルは、以前評価されていないこの6つのトウモロコシサブコンビネーションのシングルイベント間での相互作用の可能性を評価し、これらは、このシングルイベント、以前に評価したサブコンビネーション、この4イベントスタックトウモロコシと同様に安全で栄養的に等しいと予想されていると結論した。市販後環境モニタリング計画や報告間隔はこの4イベントスタックトウモロコシの用途に従っている。食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないと考えられている。GMOパネルは、この4イベントスタックトウモロコシとそのサブコンビネーションは、ヒトや動物の健康と環境の潜在的な影響に関して、非GM比較種や検査した非GM参照種と同様に安全だと結論した。

 

[HK] 汚染物質と食品安全に関して市民への助言

Advice to the Public on Contaminants and Food Safety

November 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fstr/files/Advice_on_tear_gas_for%20public_e.pdf

背景

昨今の社会情勢のため、市民は催涙ガスやその他の物質による食品汚染を懸念している。食品安全センターは市民へ以下の助言をする。

汚染物質と食品安全

一般的に、食品は環境の様々な物質により汚染されている可能性がある。汚染物質が食品安全に影響するかどうかは、食品の保管条件、暴露期間及び汚染濃度のような数多くの要因による。

市民への助言

・食品は食品汚染のリスクを減らすために、清潔で蓋つきの食品用容器といった、適した場所で、適切に保管すべきである。

・室内環境下で、近くで催涙ガスが噴射された場合、汚染の室内侵入の可能性を減らすため、すべてのドアや窓を閉め、空調の電源を切り、湿ったタオルでドアや窓の隙間をふさぐこと。そのような状況のあとは、食品包装が開いていないか、食品が損傷あるいは汚染されていないかどうか確認すること。用心のために、汚染の疑わしいあるいは通常と異なるように見える食品は食べるべきでない。

・一般的に、果物や野菜のような食品の種類によっては表面の汚染物質は流水による洗浄で減らすことができる。しかし、用心のため、汚染の疑わしいあるいは通常と異なるように見える食品は食べるべきでない。

・催涙ガスの健康影響の情報は香港衛生署衛生防護センターのウェブサイトで参照ください。(https://www.chp.gov.hk/en/index.html:

Home>HealthTopics>HealthandHygiene>Health Information about Tear Gas)。

 

[HK]回収等

-日本の消費者庁より‐異物混入(金属片)の恐れがあるとして、「仙貝(18 枚三幸のサラダせん (米菓))」の菓子を回収措置通知 。

The Consumer Affairs Agency, Government of Japan – A notice regarding a recall of snack products “仙貝(18 枚三幸のサラダせん (米菓))” in Japan due to possible foreign object (metal pieces).

13 November 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20191113_1.pdf

 

-漬物のサンプルから基準値超過の保存料が検出された

Preserved mustard sample detected with excessive preservative

Tuesday, November 12, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20191112_7681.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、包装漬物サンプルに保存料の二酸化硫黄が検出され、濃度が1260ppmであったと発表した。

 

[ヘルスカナダ]ラドン行動月間および肺がん啓発月間

Radon Action Month and Lung Cancer Awareness Month – November 2019

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2019/11/radon-action-month-and-lung-cancer-awareness-month--november-2019.html

カナダでは肺がんは個人や家族に重大な影響を与えている

多くのカナダ人はラドンガスの健康リスクを知らないが、実際ラドンは非喫煙者の肺がんの主要原因で毎年3200人以上を殺している。ラドンは地中からくる天然のガスで全ての家にラドンがある。

 

[WHO]蚊の不妊化がチクングンヤ、デング、ジカのコントロールの新しいチャンス

Mosquito sterilization offers new opportunity to control chikungunya, dengue, and Zika

14 November 2019

https://www.who.int/news-room/detail/14-11-2019-mosquito-sterilization-offers-new-opportunity-to-control-chikungunya-dengue-and-zika

放射線を用いた雄の蚊の不妊化が間もなく公衆衛生対策として疾患コントロールのために試験される。この不妊虫放飼法技術(SIT)はUSDAが開発し作物や家畜を害虫から守るために使われてきた。この農業分野で成功してきた技術を公衆衛生分野で顕彰する。

 

[FDA]FDAは植物製品安全性コンソーシアム(BSC)の開催を発表

FDA Announces Convening of the Botanical Safety Consortium

November 14, 2019

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-announces-convening-botanical-safety-consortium

FDAとNIHのNIEHSおよび健康環境科学研究所(HESI)が締結した覚書による。ダイエタリーサプリメントの規制強化のため。

 

[FDA]FDAは2019自主的国の小売食品規制計画基準を発行

FDA Issues 2019 Voluntary National Retail Food Regulatory Program Standards

November 14, 2019

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-2019-voluntary-national-retail-food-regulatory-program-standards

州、地方、地域の食品規制担当者向けの、効果的な監視や食中毒予防対策実施等を促すのに役立つ助言を提供する

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News - November 2019

https://mailchi.mp/foodstandards.gov.au/food-standards-news-sept2019-1299057?e=[UNIQID]

レギュラトリーサイエンス戦略、アレルゲン管理のための食品企業向けガイド、スポーツサプリメントについての意見募集、など

 

[TGA]安全性警告

-Me2Shape capsules

13 November 2019

https://www.tga.gov.au/alert/me2shape-capsules

製品は表示されない成分フルオキセチンを含む。製品写真あり。

 

- De2Xy capsules

14 November 2019

https://www.tga.gov.au/alert/de2xy-capsules

製品は予定外の医薬物質ビサコジルを含む。製品写真あり。

 

[FSA] Pots & Coはガラスの破片が混入している可能性のため、デザート各種を回収措置。

Pots & Co recalls a variety of desserts because they may contain pieces of glass

12 November 2019

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-49-2019

Colombian Chocolate Pot、Mango & Passion Fruit Pot及びSummer Berry Potの製品にガラスの破片が混入している可能性があるため、回収措置。

 

[FDA]肺疾患と若者の電子タバコ使用の増加への対応について

Examining The Response To Lung Illnesses And Rising Youth Electronic Cigarette Use

November 13, 2019

https://www.fda.gov/news-events/congressional-testimony/examining-response-lung-illnesses-and-rising-youth-electronic-cigarette-use-11132019

電子タバコ製品に関する規制要件、市販前レビュー、若者の間の使用蔓延に対処するFDAの対応、健康影響研究への投資、気道損傷の調査についての議会での証言

 

[FDA]公示

-Man Erectは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Man Erect contains hidden drug ingredient

11-13-2019

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-man-erect-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているMan Erect の購入、使用をしないよう消費者に助言する。国際郵便の検査で確認された。製品にシルデナフィルを含む。

 

-SHENGDAは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: SHENGDA contains hidden drug ingredient

11-13-2019

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-shengda-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているSHENGDAの購入、使用をしないよう消費者に助言する。国際郵便の検査で確認された。製品にシルデナフィルを含む。

 

論文

-世界の船舶輸送のおかげで世界中にがんが拡大

A cancer spreads worldwide, thanks to global shipping

07 NOVEMBER 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-03427-1

チリやフランスの貝の腫瘍は、別の種の北半球の単一の貝由来

貝の感染性の腫瘍は海を越えた eLife (2019)

 

-研究:十代や若年成人の悪性黒色腫発症率が急激に低下

Study: Melanoma rates drop sharply among teens, young adults

13-NOV-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-11/uowh-smr110819.php

JAMA Dermatologyに発表された米国の研究。ミレニアム世代には太陽の紫外線から保護しようキャンペーンが効果があったようだ

 

-娯楽用大麻が合法の州では若年成人や十代に問題のある使用が増えている

In states where recreational marijuana is legal, problematic use increased among adults and teens

13-NOV-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-11/nlh-isw111119.php

JAMA Psychiatry

 

-ウイルスのような間違った情報の拡散に予防接種

Inoculating against the spread of viral misinformation

14-NOV-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-11/uom-iat111319.php

ワクチン関連フェイスブック広告の研究が、公衆衛生における現在進行中の課題を明らかにする

Vaccineに発表されたアメリカの研究。

「普通の人は反ワクチン運動が保護者達による草の根運動だと思っているかもしれないが、フェイスブックで見たのは相互に関係する片手いっぱい程度の強力な人がほとんどの広告を出しているということ。彼らは一般に思われるよりはるかに組織化されている。」

一方予防接種をしようという宣伝は共通の基盤はなく組織化されていない

 

-オレゴン沿岸の牡蠣や二枚貝にマイクロプラスチックがみつかる、ポートランド州立大学の研究が発見

Microplastics found in oysters, clams on Oregon coast, PSU study finds

12-Nov-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-11/psu-mfi110719.php

Limnology & Oceanographyに発表された論文によると、オレゴン沿岸の太平洋牡蠣やマテガイにはマイクロプラスチックの小さな糸があり、その汚染源は太平洋北西部住民の好きなヨガパンツ、フリースジャケット、汗を蒸発させる衣服である。平均すると牡蠣には1個当たり11、二枚貝には9のマイクロプラスチックの断片が含まれそのほぼ全てが合成あるいは天然素材の衣類由来の微少繊維であった。

(マイクロプラスチックという新しそうな名前ではなく埃と言い換えると恐ろしさが減るでしょう?)

 

-食品の由来についての知識が味を良くする

Knowledge of the origin of the food makes it taste better

12-Nov-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-11/fos--kot111219.php

コペンハーゲン大学理学部の研究者がインドネシアの若い人に9種類(現代的5種伝統的4種(逆の記述もある))のテンペの味を判断してもらったところ味については現代的なものが好きだった。しかし伝統的なテンペが地元の農産物を使って伝統的な製法で作ったことを伝えると製品の味の評価が上がった。Food Quality and Preference

(技術による改善や工夫をどう伝えたのか、実際に味が良いと思ったのか味がよいと答えなければならないと感じたのか、等考慮すべきことはある。この分野は研究者のストーリーに沿った論文がたくさんあっても実際に市場で受け入れられていないことが多い)

 

その他

-バンビ効果:ポストジャーナリズム時代のIARC

The Bambi Effect: IARC in the Post-Journalism Age

Posted by RISKMONGER on NOVEMBER 6, 2019

https://risk-monger.com/2019/11/06/the-bambi-effect-iarc-in-the-post-journalism-age/

IARCの腐敗についての記事36報目、総括する長い記事

バンビ効果は事実ではなく価値観を判断基準にすること(かわいいバンビは殺してはダメだけれどかわいくない動物は殺してもいいとみなす)。農薬や企業は悪で自然やNGOは善だというような既成概念をもとに判断する

もう5年もグリホサート関連の追及をしてきて、結局弁護士やオーガニック団体からお金をもらっている活動家たちに負けた。欧州の農家の人たちは将来を悲観しているが彼らの力にはなれなかった、とのこと。

 

-Maddox賞2019

Maddox Prize 2019

Sense about Science

https://senseaboutscience.org/activities/maddox-prize-2019/

森林火災の専門家Bambang Hero Saharjoと薬剤師Olivier Bernardに。

Bambang Hero Saharjoはインドネシアでパーム油企業などが土地を安価に簡単に入手しようとして山火事をおこしていることを追跡し火事に関する裁判500件以上で証言をしている。そのためSLAPP訴訟をおこされているがインドネシアの人々のために証言を続けている。

Olivier Bernardはケベックの薬剤師で、高用量ビタミンC注射によるがん治療を政府に認可させようと運動している人たちに対抗して政治家などに科学的根拠はないことを繰り返し伝えている。そのことについて雇い主や専門職能団体への苦情などの嫌がらせや家族への脅迫を受けている

 

-「秘密の科学」計画再び、批判者はさらに悪いという

‘Secret science’ plan is back, and critics say it's worse

David Malakoff

Science  15 Nov 2019:Vol. 366, Issue 6467, pp. 783-784

今週ニューヨークタイムスがリークした、EPAの公衆衛生規則を設定するときの計画案について。最終バージョンではないが賛否両論

 

-さらに多くの韓国の学者が子どもを共著者にしていた

Natureニュース

More South Korean academics caught naming kids as co-authors

12 NOVEMBER 2019 Mark Zastrow

https://www.nature.com/articles/d41586-019-03371-0

おそらく子どもの大学入学可能性をあげるために

教育省の報告書が中高生の子どもの名前を共著者に記載した11人の大学研究者の詳細を記述している。そのうち9人は新たに同定された人で、合計17人、論文数24になった。

そのうちいくつかの事例では子供がその問題の論文を入学アピールに使って大学に入学している。印象としてはこの手の行為はもっと幅広く行われているだろう

(高校生が、明らかに貢献してないだろう学術論文に名前載ってるって自慢してきたらむしろ要警戒だろうに?)