[BfR]「竹製品(bambooware)」として販売されているコーヒー持ち帰りカップのようなメラミンホルムアルデヒド樹脂でできた充填容器は熱い食品に有害物質を溶出する可能性がある
Fillable articles made from melamine formaldehyde resin, such as coffee-to-go cups sold as ‘bambooware’, may leak harmful substances into hot foods
25 November 2020
https://www.bfr.bund.de/cm/349/fillable-articles-made-from-melamine-formaldehyde-resin.pdf
BfR意見書No 046/2019 2020年11月15日発行
メラミンホルムアルデヒド樹脂(MFR)として知られているプラスチックは、特に破損に強く、そのため食器製品の製造によく使用される。最近、竹繊維のような代替材がこのプラスチックの増量剤として使用が増加しつつある。このようにして製造された製品はしばしば「竹製品(bambooware)」と表され、市販されている。
BfRは、例えばコーヒー、茶あるいはベビーフードのような熱い液体食品を食べる場合、再利用できるコーヒー持ち帰り用カップ、子供用カップや皿のような、MFRの食品用容器を日常的に使用することが健康にとってリスクとなるかどうか評価した。長期的かつ大量のメラミンの定期的な摂取は尿路結石を生成し、腎臓に損傷を与えることがある。動物実験において、長期的な高濃度のホルムアルデヒド摂取により胃の炎症が観察された。
BfRの今回の健康リスク評価は、ドイツ食品監視局により提供されたデータ及び独自の試験データに基づく。EU規則No10/2011に記された、疑似溶媒3%酢酸、70℃、2時間の試験データである。概して、データはマグ、カップ及びボール皿の366検体(「従来型」MFR 138検体、「竹製品」228検体)からのホルムアルデヒド溶出と、291検体(「従来型」MFR 111検体、「竹製品」180検体)からのメラミン溶出に関して使用できた。評価は「従来型」MFR食器製品と「竹製品」で区別された。BfRにはここで考慮されるサンプルがドイツ市販の典型的に利用されるMFR食器製品を正確に反映するかどうかの確認情報はない。
BfRのリスク評価は、1週間に5日間、再利用できるコーヒー持ち帰り用カップから成人がコーヒーを消費するという仮定に基づいた。幼児はMFR製のカップ、マグあるいはボール皿から茶、乳製品飲料あるいはベビーフードを毎日食べると仮定された。これらの仮定は摂取量調査の結果に基づく。
健康リスクの可能性を評価するために、BfRはメラミンとホルムアルデヒドそれぞれの予測される1日の暴露量を、健康に基づくガイダンス値である、いわゆる耐容1日摂取量(TDI)と比較した。TDIは人が一生涯にわたり摂取しても健康に対する有害な影響が現れないと推定される1日当たり摂取できる物質の量と定義する。
メラミンにおいて、BfRは2010年欧州食品安全機関(EFSA)が導出したTDI 0.2 mg/kg体重/日を使用した。ホルムアルデヒドについては、BfRが0.6 mg/kg体重/日というTDIを導きだした。しかし、成人における食品接触物質からのホルムアルデヒド摂取は、このTDI値の20%を超えるべきでないということに注意することが重要である。これは食品の種類によってはホルムアルデヒドが自然に発生するためである。加えて、BfRはホルムアルデヒド摂取による健康リスクの可能性は、単に1日の総摂取量だけでなく、食品のホルムアルデヒド濃度にも左右されると考える。それに応じ、BfRはTDIに加え、食品接触物質によるホルムアルデヒド移行から生ずる食品中の最大耐容ホルムアルデヒド濃度も導き出した。
結果:大まかに「竹製品」の4つに1つは、ホルムアルデヒドの溶出量が成人においてTDIの最大30倍以上、子供において最大120倍以上である暴露量になった。また、食品(食品模擬物質)中の最大耐容濃度は、このグループの食器製品サンプルからのホルムアルデヒド溶出(最大約90倍超)は有意に超過した。調査された他の残りの「竹製品」のホルムアルデヒド溶出は大幅に低かった。それでもやはり、「従来型」MFR食器製品からの溶出と比較すると平均で約30%高かった。もし、消費者が非常に頻繁にこれらの材質で作られた食品用容器を使用するならば、1日のホルムアルデヒド暴露量はTDIよりも約3倍近く高い可能性がある。食品(食品模擬物質)中の最大耐容ホルムアルデヒド濃度は、「従来型」MFR食器製品では12%、「竹製品」では27%超過した。
メラミンに関して、「竹製品」からの平均溶出は「従来型」MFR食器製品からの平均溶出より2倍以上高い。成人にとっては、測定されたメラミン溶出では健康リスクを引き起こさない。しかし、幼児がMFRの食器製品、特に「竹製品」から非常に頻繁に熱い食品を食べるならば、彼らの1日の暴露量はTDIの最大3倍になる可能性がある。そのため、消費者が熱い液体食品をMFR食器製品に入れ、日常的にこれらの食品を食べる場合、BfRは可能性ある健康リスクの増加を考慮する。長期的に非常に高いホルムアルデヒド溶出で「竹製品」を日常的に使用した場合、 BfRは健康リスクの増加の可能性があると考える。
非常に類似した食器製品において反復試験したが、繰り返しによってメラミンの溶出が増加することも示された。これらの結果は、熱い液体の接触により、材質が劣化し、損傷することを示す。BfRの意見書では、そのためMFRは、例えば再利用できるコーヒー持ち帰り用マグあるいはカップでも同様に、熱い液体食品との接触における繰り返しの使用に一般的に適さないとする。これに応じ、BfRはMFR食器製品からの熱い食品や飲料の摂取をしないよう推奨する(公表済みの意見書opinion no. 012/2011)。この推奨は「従来型」MFRと特に「竹製品」の食器製品両方に当てはまる。
再度であるが、BfRはすべてのMFR製食器はオーブンレンジ使用に不適切であると指摘する。しかし、MFR食器製品は高温でのみ、健康に関連する濃度のメラミンやホルムアルデヒドの溶出が発生するので、常温では食品を安全に消費するために使用できる。
消費者の健康が適切に守られていることを保証するため、BfRは欧州プラスチック規則(Regulation (EU) No 10/2011)で設定された特定移行限度量(SML)のホルムアルデヒド量を食品1kgあたり15mgから6.0mgへ引き下げることを推奨もしている。
BfRリスクプロファイル
(Opinion no. 046/2019)
- 影響を受ける集団:一般集団、子供
- 毎日消費することによる健康障害の可能性:可能性がある(possible)・ありそうだ(likely)(5段階の上から2・3番目)
- 毎日消費することによる健康障害の重篤度:中程度・不可逆的(4段階の上から2番目)
- 利用可能なデータの信頼性:中程度(いくつかの重要なデータが不足又は一貫性がない)
- 消費者が自分でコントロール可能か:予防的措置や避けることでコントロール可能
[NHS] 研究は一般的な食品の組み合わせは認知症のリスクを減らすと示す
Study claims a common food compound could lower dementia risk
Monday 3 February 2020
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/study-claims-common-food-compound-could-lower-dementia-risk/
「たくさんのケールを食べながら、お茶や赤ワインを飲むことはアルツハイマー疾患の「リスクを削減するだろう」とMail Onlineは報道する。
この話が馴染みのあるもののように思えるならば、その通りである。数十年にわたり、科学者は、お茶、赤ワイン、果物及び緑の野菜に含まれるフラボノールと呼ばれる化学物質の効果の可能性について調査してきた。
果物や野菜のような食品は、心疾患、脳卒中及び特定の種類のがんを減らすことができるという有力なエビデンスがあるので、健康的な食事の重要な一部であるということが分かっている。しかし、フラボノールをサプリメントとして別に摂取しただけで健康効果が再現できるかはわかっていない。
従来の研究で、赤ワインについてのエビデンスは一貫性がないとわかった。
さらに、可能性ある恩恵はすべて、推奨以上のアルコールを飲んだ場合のリスクを上回るものではない。
この研究は米国の平均年齢81歳の921人の食生活を調べ、その後年に一度健康診断をし、6年間追跡した。研究期間中、約24%がアルツハイマー疾患を発症した。研究者は、フラボノールの最も豊富な食生活をした人は、フラボノールの摂取が最も少ない食生活の人と比較し、アルツハイマー疾患発症が40%低いことを発見した。
研究は他の健康やライフスタイルの要因あるいは他の食品中の栄養素が影響している可能性があるので、特にフラボノールが疾患リスクに寄与するかどうか証明はできない。しかし、これにもかかわらず、我々がこれまでわかっていること―たくさん果物や野菜を食べることは認知症予防に役立つ可能性があるということ、に説得力を与える。認知症のリスクを減らす可能性がある他のことは、活動的であること、喫煙しないこと、及び過度にアルコールを飲みすぎないこと(見出しに反するが)である。
[NHS] 新たなレビューによると、赤肉や加工肉は「再びメニューに載らない」
Red meat and processed food 'not back on the menu' according to new review
Tuesday 4 February 2020
Mail Onlineは週に2度豚肉や牛肉を食べると心疾患のリスクが7%上昇すると述べ、「赤肉は実に体に悪い」と報道する。一方Sunは週に2度鶏肉を食べることは、リスクを上昇させると助言する。
ソーセージやベーコンなどの加工肉の多い食生活からの健康リスクは確立されているように思われた。世界保健機構(WHO)は、加工していない赤肉(例えば牛肉)は、おそらく発がん性がある(probably causing cancer)に分類されるが、加工肉は、発がん性がある(cancer-causing)に分類されると述べる。同様に、高塩分、高飽和脂肪の食事は循環器疾患(CVD)と関連し、赤肉及び加工肉の高摂取の人はしばしばこのグループにも分類される。
しかし、これらの知見のいくつかは、「赤肉と加工肉はおそらく健康に有害でないだろう」という報告がされた論争のある2019年発表(当時取り上げた)のレビュー後、少なくともメディアのいくつかにおいて、疑いがかけられた。
今回、最新の研究は6つの米国研究からの知見をまとめた。その研究は、食品アンケートに答えた後、約20年間追跡調査された約30,000人の中年成人を含んだ。1週間に2食分の加工肉を食べた人は、全く食べなかった人と比較してCVDの発症リスクが7%上昇した。
1週間に赤肉あるいは鶏肉を2食分食べた人は、リスクが3%から4%上昇した。
しかし、絶対的には、1週間に2食分食べることはCVDの個人のリスクのベースラインを約1から2%上昇させるだろう。個人にとってこれらはとてもわずかなリスク上昇であるが、これらの食品は人気があるので、集団レベルでは影響があるだろう。魚の消費とCVDリスクの関連は発見されなかった。
この関連には追加の研究を必要とするが、この知見は加工肉を最小限の消費にし、塩分や飽和脂肪を抑える、健康的なバランスのとれた食生活についての理解をさらに裏付けるものである。
[HK]新型コロナウイルスの予防に関する食品安全助言とよくある質問
Food Safety Advice on Prevention of Novel Coronavirus and FAQs
Tuesday, February 4, 2020
食品安全センター及び食物環境衛生署は、WHOの新型コロナウイルスに関する健康と食品安全の推奨に基づき、市民へ注意を呼び掛ける。
[HK]違反
-アスパラガスのサンプルに基準値超過のカドミウムが検出された
Asparagus sample detected with cadmium exceeding legal limit
Tuesday, February 4, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200204_7816.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、アスパラガスのサンプルから0.2ppmのカドミウムが検出されたと発表した。
-包装オートミールサンプルが食品表示規則に違反
Prepackaged oatmeal sample not in compliance with food label rules
Monday, February 3, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200203_7812.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、包装オートミールサンプルに申告のない甘味料ステビオール配糖体を検出した。
-缶入り炭酸飲料サンプルが食品表示規則に違反
Canned carbonated drink sample not in compliance with food label rules
Monday, February 3, 2020
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200203_7813.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、英国産缶入り炭酸飲料サンプル3種(Volvic Tangy Lemon & Grapefruit、Volvic Zesty Lemon & Lime、Volvic Citrusy Lemon & Orange)に申告のない甘味料ステビオール配糖体を検出した。
[NSW] リコール:Dineamic Soy Ginger Beef Hokkien Noodles
Recall: Dineamic Soy Ginger Beef Hokkien Noodles
3 Feb 2020
https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/dineamic-soy-ginger-beef-hokkien-noodles
Dineamic Australia Pty Ltd 社は、表示違反(グルテン含有の表示に関して)のためSoy and Ginger Beef Hokkien Noodlesを回収措置。製品写真あり。
[ヘルスカナダ] リコール: Ironkidsオメガ-3グミ (2020-01-24)
Ironkids Omega-3 Gummies (2020-01-24)
January 24, 2020
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2020/72277r-eng.php
グミ中の溶けないゼラチン粒子のため、回収措置。
[FSAI]コロナウィルスと食品安全
Coronavirus and Food Safety
4/2/2020
https://www.fsai.ie/faq/coronavirus.html
新型のコロナウィルスと食品の取り扱いに関して
[FSAI]有害生物管理
Pest Control
3/2/2020
https://www.fsai.ie/faq/pest_control.html
食品事業における有害生物管理に関して
[FDA] VQIP 申請ポータルの開設
VQIP Application Portal is Now Open
February 3, 2020
https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/vqip-application-portal-now-open
FDAは任意適格輸入業者プログラム(VQIP)の申請ポータルを2020年1月1日より開設した。受益期間は2020年10月1日から2021年9月30日である。
[FDA] FDAは栄養成分表示及びサプリメント表示に関する小規模事業者コンプライアンスガイドを発表する
FDA Releases Small Entity Compliance Guide on the Nutrition and Supplement Facts Labels
February 3, 2020
FDAは本日、包装食品製造業者が “Food Labeling: Revision of the Nutrition and Supplement Facts Labels”(食品表示:栄養成分及びサプリメント表示改訂)の最終規則の基準を遵守できるよう小規模事業者コンプライアンスガイド(SECG)を発表した。
[FDA] 小規模事業者コンプライアンスガイド:栄養成分表示及びサプリメント表示の改訂
Small Entity Compliance Guide: Revision of the Nutrition and Supplement Facts Labels
02/03/2020
FDAは栄養成分表示及びサプリメント表示の改訂を含む、“Food Labeling: Revision of the Nutrition and Supplement Facts Labels”(食品表示:栄養成分及びサプリメント表示改訂)と題した最終規則を発表した。
[FDA]リコール。Cargillはモネンシン濃度上昇のため、肉牛用飼料のNutrebeef® Transition Pelletの自主回収を行う
Cargill Conducts Voluntary Recall of a Single Lot of Nutrebeef® Transition Pellet Due to Elevated Levels of Monesin
February 04, 2020
Cargillはモネンシン濃度上昇のためNutrebeef® Transition Pelletの自主回収を行う。
[FDA]警告文書
- Marco Pharma International LLC
January 10, 2020
ダイエタリーサプリメントCGMP違反、不正表示、不良品の問題。
- Evig LLC dba Balance of Nature
August 20, 2019
未承認の医薬品、ダイエタリーサプリメントの不正表示、不良品の問題。
製品は野菜や果物の粉末やカプセル。表示やウェブサイトでの宣伝のほかにYouTubeチャンネルでの宣伝も根拠にして病気の予防や治療効果を謳っているので未承認医薬品であるとしている
[WHO]2019-nCoV状況報告
Novel Coronavirus (2019-nCoV) situation reports
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports
Situation report - 13
2020年2月2日の報告のテクニカルフォーカス
2019-nCoV 「インフォデミック(Infodemic情報の氾濫)」の管理
2019-nCoVアウトブレイクとその対応には大量の「インフォデミック(情報の氾濫)」が伴っている-情報の過剰-一部は正確で一部はそうではなく-それは人々に信頼できる情報源と必要な信頼できるガイドをみつけることを困難にしている
タイムリーで信頼できる情報への需要の高さから、WHOテクニカルリスクコミュニケーションとソーシャルメディアチームは嘘や噂を追跡して反応している
[TGA]緊急時にあなたの医薬品を管理する
Managing your medicines in an emergency
4 February 2020
https://www.tga.gov.au/blogs/tga-topics/managing-your-medicines-emergency
山火事、洪水、自然災害時の必要な医薬品確保について
緊急時サバイバル計画には医薬品も含めること
[BfR]新型コロナウイルスは食品やおもちゃを介して伝染る?
Can the new type of coronavirus be transmitted via food and toys?
BfR FAQ dated 3 February 2020
FAQ
[IARC]IARCは世界がんデーの20周年に新しい世界がん報告を発表
IARC launches new World Cancer Report on 20th anniversary of World Cancer Day
4 February 2020
新しい報告は予防に焦点を置き現在入手可能な関連研究の最も包括的な概要を提供する
World Cancer Report: Cancer Research for Cancer Prevention
http://publications.iarc.fr/586
目次からがんの原因のところだけ抜粋
2.有害環境を含むがんの原因
2.1 タバコ 巨大な、そして増え続ける世界中のがんの原因
2.2 感染症 失われてきた予防の機会
2.3 飲酒 がんの主要な原因
2.4 日光と紫外線 多くの国で皮膚がんの発生に影響
2.5 イオン化放射線とラジオ周波数電磁場 特定のリスクがさらに明確に
2.6 食事と栄養 どの要因が重要なのか理解する
(最大の要因は太ること、といいつつ加工食品が悪いと言いたげ。伝統的塩漬け魚と塩の多い漬物を加工食品の例にするあたり、牽強付会)
2.7 運動と運動不足、肥満 確立されている変えることのできるリスク要因
2.8 食品中発がん物質 多様な文脈で懸念され続けている
(アフラトキシン、アリストロキア酸、フモニシンと赤肉加工肉が取り上げられている)
2.9 空気、水、土壌、食品の汚染 特定のリスクのキャラクタライゼーションが課題
(水のヒ素、ダイオキシン類はこの項目。「農薬とがん」という特別項目がある。IARCモノグラフを引用しながらも農薬の疫学研究の大きな課題は暴露評価と記述)
2.10 職業 監視の継続が必要
2.11 医薬品 現在の注目はホルモン剤
(ここ数年でがん予防における予防接種の存在感がとても大きくなった)
[USDA]AMSは全国生命工学(BE)食品開示基準のための試験法に意見募集
AMS Seeks Comment on Instructions on Testing Methods for the National Bioengineered Food Disclosure Standard
January 31, 2020
2018年12月21日に発表された最終規則では、AMSが改変遺伝子が存在しないことを立証するための許容できる試験法に関する説明を提供することになっていた。
案は以下から
https://www.ams.usda.gov/rules-regulations/be/validation-process
意見は2020年3月4日まで受け付け
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 111–20
5 February 2020
意見募集
・ハイリスク園芸部門の一次生産加工要件
(具体的にはすぐ食べられるもの、最小限の加工をした野菜や果物、生鮮葉物野菜、メロン、ベリー類、スプラウト)
[EU]欧州のがんに打ち勝つ計画
Europe’s Beating Cancer Plan
https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/initiatives/ares-2020-693786_en
ロードマップに対する意見募集2020年2月4日から2020年3月3日まで
ROADMAP
file:///C:/Users/uneyama/Downloads/PART-2020-50051V1.pdf
・保健政策が治療に重点を置いている
がんの40%が予防できる可能性があるのに医療予算の平均3%しか予防に使われていない。予防接種などの医療対策、健康的食生活や運動、禁煙あるいは禁酒のようなライフスタイル、大気や水の汚染などの環境対策等予防対策はよくわかっているのに。
・知識不足と優良規範の実践
個人のがんリスクを上げる要因としてわかっているものもあるがまだわからないものもある。さらなる研究が必要だが臨床と研究の協力とデータ共有にまだ可能性が大きい
・予防、治療、ケアの不均衡なアクセス
・医療モデルやスキルが適切でない
医療システムはもともと短期の感染症を対象にデザインされている
・患者やサバイバーは烙印や差別を経験している
論文
-企業と関連のある研究は屋内日焼けにより好意的、スタンフォードの研究者らが言う
Industry-linked studies more favorable to indoor tanning, Stanford researchers say
4-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/sm-ism013120.php
業界から資金提供を受けている研究はそうでない研究より有意にリスクを小さくして考えられる利益を強調している。BMJ
-歯医者のオピオイド処方の半分以上が痛み管理ガイドライン超過
More than half of dental prescriptions for opioids exceed pain-management guidelines
4-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/osu-mth020320.php
American Journal of Preventive Medicineに発表された米国の歯科医の処方についての研究。米国で処方される全てのオピオイドの10%が歯科医による
-研究は妊娠女性の大麻使用状況を描く
Study paints picture of marijuana use in pregnant women
4-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/wsu-spp020320.php
Journal of Addiction Medicineに発表された米国の研究
-合成キノコ毒
Synthetic mushroom toxin
4-FEB-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-02/w-smt020420.php
アマニチンの新規合成経路がAngewandte Chemieに発表された
-Nature
エディトリアル
全てのコロナウイルス研究者へ呼びかけ:共有し公開性を維持しよう
Calling all coronavirus researchers: keep sharing, stay open
04 FEBRUARY 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-00307-x
・アウトブレイクに関係する全てのピアレビューされた研究論文は直ちにオープンアクセスにするか少なくともアウトブレイク期間中は自由に閲覧できるようにする
・アウトブレイクに関係する研究知見は論文投稿後直ちにWHOに共有
等
Natureワールドビュー
人々は優しくない科学を信頼しないだろう
People will not trust unkind science
04 FEBRUARY 2020 Gail Cardew
https://www.nature.com/articles/d41586-020-00269-0
不親切で攻撃的な研究労働文化が人々の科学者とその専門性への尊敬を脅かす、とGail Cardewは言う
その他
-英国全域に嘔吐症状が拡大しているため獣医が犬のオーナーに警告
Vets warning to dog owners as vomiting condition spreads throughout the UK
4th February
ひどい嘔吐を伴う胃腸炎が英国全体でみられているため、獣医が犬のオーナーに注意を呼びかける
吐く頻度と持続期間が極めて普通でない。事例によっては12時間以内に5回以上5日間続いた。下痢を伴う場合もある
-カナダ:カナダでコロナウイルスよりあなたを殺す可能性の高い5つのこと
CANADA: Five things more likely to kill you in Canada than coronavirus
新型コロナウイルスが国際的な公衆衛生上の緊急事態になっても、カナダの人々にとってのリスクは低いままである。怖がるのはとても人間的なことではあるが、パニックになるべきではない。トロント大学の統計学教授Jeffrey S. Rosenthalは、あなたがすべきなのは運動と良い食生活、という。カナダであなたを殺す可能性が高いのは、がん、心血管系疾患、交通事故を含む事故、インフルエンザ、そして自殺である。
予期せぬ危険が起こったときには必要以上に恐れるものだが、インフルエンザの予防接種を受け、手を洗い、肉は冷蔵し、食べ物の調理は慎重にし、車の運転にはシートベルトをして運動することの方が大事。