[CDC]国への年次報告：がん死亡率は減り続けている
Annual Report to the Nation: Cancer Death Rates Continue to Decline
March 12, 2020
https://www.cdc.gov/media/releases/2020/p0312-annual-report.html
がんの状況に関する年次報告書は、米国の全がん合計のがん死亡率は2001年から2017年の間減り続けたことを発見。Cancerに発表。
この減少は全ての主要人種集団、男女、青少年、若年成人、こどもで見られる。
Annual Report to the Nation on the Status of Cancer, part I: National cancer statistics
- Jane Henley et al.,
https://acsjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cncr.32802
オープンアクセス
（図表多数）
[EU]ジンクピリチオンについての最終意見
SCCS - Final Opinion on Zinc Pyrithione (ZPT) - Submission III
洗い流す毛髪用製品の抗ふけ成分としての評価。
別途保存料・殺生物剤としての評価が行われているため新しい動物実験データを使って評価が行われている
[MPI]ワインの裁判で巨額の罰金と自宅軟禁
Big fines and home detention in wine case
13 Mar 2020
https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/big-fines-and-home-detention-in-wine-case/
2014年のワイン偽装事件の裁判の判決
[ASA]コロナウイルスCOVID-19 –責任ある広告を
Coronavirus COVID-19 – Advertising responsibly
CAP News 13 Mar 2020
https://www.asa.org.uk/news/coronavirus-covid-19-advertising-responsibly.html
先週ASAはコロナウイルス感染予防になると宣伝していたフェイスマスクの広告に二つの裁定を発表した。これらの広告は人々のウイルスに対する恐怖につけいって誤解を招く主張をしていて、無責任でもある。
これらについては、ASAは一般人のウイルス予防目的でのマスクの使用を勧めていないPHEの助言と病院以外での広範な使用に関する根拠がほとんど無いことを考慮して広告が基準違反だと裁定した。
広告業者は他の製品の感染予防に関する宣伝をしようと考えているかもしれず、過去にASAは抗菌製品や装置や医薬品や食品サプリメントや代替療法で同様の主張を見てきた。広告主はウイルスの予防や治療に関する有効性の宣伝は認められていないこと、しそしてそのような主張はしっかりした文書による根拠が必要であることをよく考えること。広告は無責任であってはならず、現在のコロナウイルスアウトブレイクに関する人々の恐怖につけいるべきではない
医薬品や医療機器
感染予防や治療クレームは医薬品とみなされ、認可が必要
補完代替療法
COVID-19のような呼吸器ウイルス治療に有効だという根拠はこれまで見たことがない。また現時点ではASAはCOVID-19は医師の監視が必要な病気だと考える可能性が高い
食品あるいは食品サプリメント
食品やサプリメントが、例えば免疫系強化により、コロナウイルス感染から消費者を守ると主張する広告はおそらく問題となる。そのような主張はEU登録があるものしか認められない。食品やサプリメントはヒトの病気の予防や治療に関するどんな宣伝も禁止されている。
恐怖、不安、社会的責任
どんな広告であっても、製品を買わせるために恐怖につけいってはならない。賢明な行動をとる、あるいは危険な行動をしないことを勧めるために恐怖をアピールすることは正当であると考えられるかもしれないが、過剰な恐怖を喚起してはならない。またその製品を買わないことによるリスクを誇大宣伝してはならない。
コロナウイルスあるいはCOVID-19に関する直接的間接的クレームについては極めて慎重にするべきである-全ての広告は消費者と社会への責任をもって準備されなければならない。そしてASAは製品やサービスを売るためにアウトブレイクを不正に利用したり社会的に無責任な宣伝をするような業者には容赦しないだろう。
論文
-研究はカリフォルニアの乳牛の環境フットプリントを50年にわたって検討する
Study examines environmental footprint of California dairy cows over 50 years
12-MAR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uoc--see031220.php
ミルク1Lあたりの温室効果ガスが50%減ったことを発見
1964年に比べて2014年はミルク1Lを作るのに必要な温室効果ガスの排出が50%減った。最大の寄与は牛が消化の際に出すメタン量の減少で、動物の改良と栄養改善による。また作物の収量増加と節水等の技術の進歩も寄与する。Journal of Dairy Science
-空気の質が悪いとあなたの体重が増える？
Can poor air quality make you gain weight?
11-MAR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uoca-cpa031120.php
研究は汚染が腸内細菌に有害で肥満や糖尿病に寄与することを示す
Environment Internationalに発表された南カリフォルニアの101人の若年成人の便検体のホールゲノムシークエンシング解析と住所の近くの大気汚染データを使った解析。
（特定の菌とオゾン濃度に関連があると言っているだけで体重は解析していない。アメリカは肥満の原因を食べ過ぎ以外にしたいコンセンサスがあるようだ）
-オンラインではワクチンデマがすぐに入手できる
Misinformation on vaccines readily available online
12-MAR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/uoo-mov031020.php
子どもの予防接種についてオンラインで検索する両親は相当な量のネガティブ情報に出会う、オタゴ大学の研究。Vaccine。
（GoogleとYouTubeに比べてFacebookがデマが多いとのこと）
-電子タバコ用化合物は有毒ケテンガスを作る、RCSI研究
Vaping chemical creates toxic ketene gas, RCSI research
12-MAR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/r-vcc031220.php
PNASに発表された研究によるとビタミンE酢酸エステルを吸入機器で加熱すると非常に毒性の高いケテンガスができる
-少年と少女の両方に予防接種をすればHPV感染は根絶できる
HPV infections can be eliminated if both boys and girls are vaccinated
12-MAR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/ki-hic031220.php
Journal of Infectious Diseasesに発表されたカロリンスカ研究所の研究。スウェーデンでは2020年から両性に予防接種が提供される
IARCのプレスリリース
Vaccination with moderate coverage eradicates oncogenic human papillomaviruses if a gender-neutral strategy is applied
12 March 2020
-国境の無いアルコール依存症
Alcoholism without borders
12-MAR-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-03/nruh-awb031220.php
ソビエト後の諸国にどのようにアルコール依存が広がったか
旧ソ連諸国ではしばしば男性がアルコール濫用のために早く死亡する。アルコール依存症関連死亡率は地域により異なり、最も問題になるのはロシア北西部と西部、ベラルーシ北西部と西部、リトアニア南東、ポーランド東部と中央部である。
Drug and Alcohol Review
-COVID-19の地域流行前に先手を打つ低コストの社会距離戦略と衛生向上で重症例を減らせる
Pre-Emptive Low Cost Social Distancing and Enhanced Hygiene Implemented before Local COVID-19 Transmission Could Decrease the Number and Severity of Cases.
Craig Dalton et al.,
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3549276
・握手しない
・咳エチケット
・テレビ会議
・大規模集会延期
・入り口で手の清浄強制
・電子メールで定期的に手をきれいにするよう促す
・ランチは食堂に行かずデスクで一人で
・必要な会議は戸外で
・職場で食べ物を扱ったりシェアしたりしない
等
（食事は包装してあるものや加工食品を避けて生鮮食品を料理してみんなで分け合って食べようと言ってきた「あるべき食生活」が机上の空論でしかないことが示され続ける日々。）
その他
-イランでの渡り鳥の大量死
Mass mortality of migratory birds in Iran
Jamshid Parchizadeh, Jerrold L. Belant
Science 13 Mar 2020:Vol. 367, Issue 6483, pp. 1203-1204
2020年1月22日以降、イランのMazandaran県のMiankaleh国際湿地で推定25万以上の渡り性水鳥のうち2万以上が死んでいるのが発見され、死亡数は増加している。イラン獣医師会はボツリヌス毒素が死因だと発表したが環境団体は地元住民による意図的毒殺を疑っている。そのような中毒が1994年と2003年にこの地域でおこっているからだ。イラン環境省Mazandaran県事務所の副部長によると鳥が死んでいたのは65kmの海岸線のうちの10kmのみで、これらの鳥の一部が違法にFereydunkenar地元市場にヒト食用として持ち込まれている。イラン政府は直ちに原因究明すべきだ
-空港でのスクリーニングは概ね無駄、研究が示す
Airport screening is largely futile, research shows
Dennis Normile
Science 13 Mar 2020:Vol. 367, Issue 6483, pp. 1177-1178
多くの国際空港でCOVID-19対策として行われている体温測定銃や健康質問表はほとんど役に立っていないことが示された。このスクリーニングには膨大な費用がかかっている。しかしその役割は政府が何かをやっていることを示すためであろう。
-何故巨大なバッタの群れが政府や研究者に困難な課題を突きつけるのか
Natureニュース
Why gigantic locust swarms are challenging governments and researchers
Antoaneta Roussi 12 MARCH 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-00725-x
科学者は生物農薬やより良い監視を推進してきたが、雨の多さ、紛争、そして資金不足がこの四半世紀以上で最大のアウトブレイクのコントロール努力を妨げてきた
