2020-05-21

[EFSA]評価等

新規食品としての乾燥した全細胞ユーグレナの安全性

Safety of dried whole cell Euglena gracilis as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2020;18(5):6100  14 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6100

欧州委員会の要請を受けて、EFSAの栄養・新規食品及び食品アレルゲンに関するパネル(NDA)は、新規食品(NF)として乾燥した全細胞ユーグレナ(ミドリムシ:Euglena gracilis)の安全性に関する意見を導出するよう求められた。ユーグレナは天然に広く生じ、淡水生息地でよくみられる単細胞微細藻類である。このNF、ユーグレナの乾燥バイオマスは発酵によって作られ、その主成分(> 50%)はβ-グルカン多糖類である。申請者はこのNFを、食品サプリメント、体重管理のための全食事代替食品、多くの食品に添加する食品成分として使用することを提案した。申請者が提案した対象集団は一般人の集団である、ただし食品サプリメントと全食事代替用食品については生後12ヶ月以降としている。2019年にユーグレナは、微細藻類の微生物バイオマスに基づく食品を含む「目的限定製品」の資格のある、安全性適格推定(QPS)ステータスに帰した。提出された情報に基づき、ユーグレナが製造工程を生き延びることは予想されていない。提出された毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。亜慢性毒性試験では最大用量の3,300 mg NF/kg体重まで有害影響は観察されず、この用量が無毒性量(NOAEL)と考えられた。この用量と高(95パーセンタイル)摂取推定量の間の暴露マージンは、乳児の33から成人の192までである。パネルは、組成データに裏付けられたこのNFの情報源のQPSステータスや90日間試験で観察された毒性がないことを考慮して、暴露マージンは十分だと考えた。パネルはこのNF、すなわち乾燥した全細胞ユーグレナは提案された使用と使用量で安全であるとした。

 

-食品(ハニカム)として、また養蜂で使用される際のパラフィンおよび/またはステアリン/ステアリン酸が異物混入した蜜蠟のリスク評価

Risk assessment of beeswax adulterated with paraffin and/or stearin/stearic acid when used in apiculture and as food (honeycomb)

14 May 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1859

蜜蠟の異物混入に関するRASFFの通知を受けて、科学的意見と技術的な助言をECがEFSAに要請した。蜜蠟の異物混入で最も多く報告されているのが、パラフィンとステアリン/ステアリン酸である。

EFSAは養蜂で使用される蜜蠟の純度基準と技術的規格を設定した。パラフィンおよび/またはステアリン/ステアリン酸が異物混入した(adulterated)蜜蠟に暴露するミツバチやヒトへのリスクと可能性のある汚染物質が評価された。ミツバチの暴露は直接または経口経路で、ヒトの暴露は、ハチミツの壺に入っている異物混入した蜜蠟や蜂の巣で汚染されたハチミツを摂取することで、生じる可能性がある。EFSAは科学的文献やメディア(MedISys)など様々な情報源から情報を集めた。蜜蠟の認証に使われる伝統的方法と高度分析方法の評価及び統計分析から、純度検査には、蜜蠟の異物混入についての信頼性の高い定性(検出限界<5%)と定量のための高度な分析方法で補足される、少なくとも2つの物理化学的パラメーターを含めた方が良い。4つの暴露シナリオがミツバチに規定された。毒性学的エンドポイントがないため、ミツバチに引き起こされるリスクの結論に達することはできなかった。しかし、特定の量のステアリン/ステアリン酸はミツバチの子に有害影響を与える可能性がある。ヒトでは、この作業グループは蠟 (主にn-アルカン類から成り、3つ以上の芳香環のある芳香族化合物をほとんど含まない) への暴露の懸念は低いと考えた。パラフィンが異物混入した蜜蠟を摂取すると、鉱物油飽和炭化水素など、既に確認されている懸念の可能性のある特定の汚染物質への暴露が増加することになる。食品グレードのステアリンとその汚染物質への暴露は、後者がわずかに、多環芳香族炭化水素、ダイオキシン、ダイオキシン様PCBなどいくつかの汚染への全体的な暴露に寄与するかもしれないが、懸念とはならない。知見やデータの不足が確認されたため、ヒトとミツバチ両方への異物混入蜜蠟の影響について、今後のリスク評価を支援するための助言がリストアップされた。

 

             

[CFIA]食品安全検査報告

2020-05-13 Food Safety Testing Bulletin

2020-05-13

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-05-13/eng/1589304603831/1589304604378

選択した食品中の亜硫酸塩―2015年4月1日~2019年3月31日

Sulphites in Selected Foods – April 1, 2015 to March 31, 2019

2020-04-01

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/final-report/eng/1585240824782/1585241405584

食品安全監視モニタリング計画(FSO)は、CFIAの年間サーベイランス計画である。

亜硫酸塩は食品の保存や流通中に腐敗や変色を防ぐために保存料として使用される、硫黄ベースの物質である。生鮮食品産業では二酸化硫黄(SO2)ガスは一般に、保存中の腐敗を防ぐために生食用ブドウを燻蒸するのに使用されたり、輸送中に時間をかけてSO2を放出することでブドウの包装材料に使用される。亜硫酸塩は重大な食品アレルゲンと考えられており、亜硫酸塩に敏感な人々ではアレルギーのような反応を起こす可能性がある。カナダでは、ブドウを除いて他の生食用の生鮮果物や野菜への使用は許可されていない。

このモニタリングプログラムのデータは、生鮮カットフルーツとフルーツサラダ、缶入り及び包装済の果物、輸入した生鮮果物の皮と果肉について、亜硫酸塩の使用や使用量についての情報を提供した。生鮮カットフルーツ/フルーツサラダ、缶入り及び包装済果物の全部で593サンプルに検出可能な量の亜硫酸塩は含まれていなかった。輸入した生鮮果物の全部で1177サンプルが亜硫酸塩の検査を受けた。26種類の様々な輸入果物が亜硫酸塩の検査を受けた。全体では、亜硫酸塩は87サンプルの皮(7.4%)と10サンプルの果肉(0.8%)に存在した。チェリモヤ、リュウガン、ライチ、タマリンドが唯一亜硫酸塩を含む果物のサンプルだった。ライチは亜硫酸塩を含むサンプルの割合が最も高く(74.5%)、リュウガンは55.8%、タマリンドは 3.6%、チェリモヤは2.4%だった。

陽性結果はCFIAがフォローアップした。フォローアップ活動はヘルスカナダによる健康リスク評価やリコール、または次のいずれかを含む食品安全調査を伴う:製造業者/輸入業者への通知および/または追加のサンプリング。

 

代替食品と栄養サプリメントの非表示のアレルゲンとグルテン―2016年4月1日~2017年3月31日

Undeclared Allergens and Gluten in Meal Replacements and Nutritional Supplements - April 1, 2016 to March 31, 2017

2020-04-01

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/targeted-survey/eng/1585242673536/1585242922669

(ターゲット調査)

この調査の主な目的は、代替食品や栄養サプリメントの非表示のアレルゲンやグルテンの存在と量に関するベースライン情報を得ることだった。300件が検査され、サンプルの0.7% (2件)に乳タンパク質β-ラクトグロブリン(BLG)や卵を含む非表示のアレルゲンが含まれることが分かった。非表示のBLGの1件の陽性結果は穀物製品で見つかったが、他の陽性結果は代替食品の非表示の卵アレルゲンだった。

見つかった量がアレルギーのある人に健康上の懸念を引き起こすかどうか決めるために、全ての陽性結果がCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に転送された。CFIAがとったフォローアップ活動の範囲は、健康リスク評価で定められているように、汚染物質の深刻さや結果として生じる健康上の懸念に基づいている。サンプリングされた1つの代替食品が健康リスクを示すことが分かり、リコールされた。

 

冷蔵ディップとスプレッドの非表示のアレルゲン―2016年4月1日~2017年3月31日

Undeclared Allergens in Refrigerated Dips and Spreads - April 1, 2016 to March 31, 2017

2020-04-01

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/targeted-surveys/eng/1585244230305/1585244377704

(ターゲット調査)

この調査の主な目的は冷蔵ディップとスプレッドの非表示のアレルゲンの存在と量に関するベースライン情報を得ることだった。400件のサンプルが検査され、このサンプルの14件に乳タンパク質β-ラクトグロブリン(BLG)、アーモンド、卵、グルテン、ピーナッツ、ゴマ、大豆など非表示のアレルゲンが含まれていることが分かった。ほとんどの陽性結果は野菜製品のピーナッツの存在を示した。全ての陽性結果がCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に転送され、調査の結果、CFIAが入手したどの製品も消費者に健康リスクを示すとはみなされなかった。非表示の卵が検出された1件のサンプルが追加調査のためケベック州農業・漁業・食品省に転送された。

 

[TGA] 安全性警告

Gold Max Pink capsules

19 May 2020

https://www.tga.gov.au/alert/gold-max-pink-capsules

製品は表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真あり。

 

[HK]ニュースレター

Food Safety Focus

May 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/files/FSF166_2020_05_20.pdf

冷凍肉:食品安全のヒント、食品事業におけるCOVID-19に関する発表、フグを食べるときの危険性等

 

[FSS] 国に食糧を与えるのに重要な人々

The keyworkers helping to feed the nation

14 May 2020

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/the-keyworkers-helping-to-feed-the-nation

FSSの最前線の職員がどのようにCOVID-19パンデミック中に食品供給を維持しているか紹介。

 

[CFIA] 新進の#ジュニアCFIA科学者へ!

Calling all budding #JuniorCFIA scientists!

2020-05-11

https://www.inspection.gc.ca/chronicle-360/science-and-innovation/calling-all-budding-juniorcfia-scientists-/eng/1589286761115/1589286761677

食品関連の子供向けアクティビティ。

(5-8才向けの食品安全教材)

 

[FSA]料理クラブ及びフードバンクの食品安全

Food safety for community cooking and food banks

Last updated 12 May 2020

https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/food-safety-for-community-cooking-and-food-banks

地域コミュニティで食事を調理し分けあう、個人及び団体に対する衛生及びアレルギーに関する助言の情報更新。

 

[FSA] カンナビジオール(CBD)

Cannabidiol (CBD)

Last updated 20 May 2020

https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/cannabidiol-cbd

カンナビジオール(CBD)抽出物に関する消費者助言の情報更新。

(どこが更新されたかわからない)

 

[FDA]コロナウイルス更新(COVID-19)

Coronavirus (COVID-19) Update: Daily Roundup May 20, 2020

May 20, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-daily-roundup-may-20-2020

(一部のみ)

詐欺的COVID-19製品を販売していた企業にFTCとともに警告文書を送付。

ビタミンD製品を販売していたLife Unlearned社とビタミンC製品を販売していたSpiceTac社

 

-COVID-19サプライチェーン更新:重要な食品と医薬品の輸入

COVID-19 Supply Chain Update: Importation of Vital Food and Medical Products

05/14/2020

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/covid-19-supply-chain-update-importation-vital-food-and-medical-products

食品と医薬品の輸入品に関するRegulatory Affairsの次長Judy McMeekin, Pharm. D.の発言。

 

-COVID-19:職場や学校へ安全に戻る

COVID-19: Safely Getting Back to Work and Back to School

May 12, 2020

https://www.fda.gov/news-events/congressional-testimony/covid-19-safely-getting-back-work-and-back-school-05122020

職場や学校再開において、CDC、NIH、Assistant Secretary for Health、FDAの取り組みについて。

 

[FDA]リコール

Summitt Labs は高濃度の鉛の検出のため、KORE ORGANIC Watermelon CBD オイルの全国的に自主回収を発表する

Summitt Labs Issues Voluntary Nationwide Recall of KORE ORGANIC Watermelon CBD Oil Due to High Lead Results

May 15, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/summitt-labs-issues-voluntary-nationwide-recall-kore-organic-watermelon-cbd-oil-due-high-lead

Summitt Labs は高濃度4.7ppmの鉛のため、KORE ORGANIC Watermelon CBD オイルを自主回収する

 

[FDA]警告文書

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)関連

- White Eagle Native Herbs

May 14, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/white-eagle-native-herbs-607744-05142020

ハーブ製品を含む。

- benjaminmcevoy.com

May 14, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/benjaminmcevoycom-607149-05142020

- Noetic Nutraceuticals

May 15, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/noetic-nutraceuticals-607572-05152020

CBD製品を含む。

- The Golden Road Kratom

May 15, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/golden-road-kratom-607627-05152020

Kratom製品を含む。

- Center for New Medicine/Perfectly Healthy by Connealy MD

May 11, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/center-new-medicineperfectly-healthy-connealy-md-605804-05112020

ダイエタリーサプリメント製品を含む。

- Life Unlearned, LLC

May 19, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/life-unlearned-llc-607754-05192020

 

- Smoked Salmon Unlimited d.b.a. H. Forman & Son

May 12, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/smoked-salmon-unlimited-dba-h-forman-son-607398-05122020

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題

 

- New Spirit Naturals Inc.

May 07, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/new-spirit-naturals-inc-595025-05072020

未承認の動物用医薬品、不正表示の問題。

 

-Rajshree International, Inc.

May 04, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/rajshree-international-inc-606699-05042020

FSVP違反の問題。

 

- Lose Fat Gain Life M&B

April 16, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/lose-fat-gain-life-mb-594850-04162020

未承認の医薬品、不正表示。ダイエタリーサプリメントの不純物、安全でない食品添加物。

 

- K D Singh Enterprises LLC

April 08, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/k-d-singh-enterprises-llc-605845-04082020

FSVP違反の問題。

 

- SpiceTac

May 19, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/spicetac-607144-05192020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。

 

[ASA]立証のイロハ

Substantiation 101

CAP News 21 May 2020

https://www.asa.org.uk/news/substantiation-101.html

ASAに届く苦情の約70%は誤解を招く広告についてである。多くの場合、そのクレームが誤解を招くものであるかどうかを判断するのにASAは根拠を評価する必要がある。エビデンスの要求は、その会社の取引の長さから価格、有効性宣伝の妥当性までいろいろな状況で生じ得る。クレームの性質に関わらず、販売業者は以下の点に留意する必要がある

・クレームをする前に根拠をもっている

・根拠はクレームに同等のものを

「画期的」なのような文言を使った宣伝には一般的なものより厳密な根拠が必要

・消費者が理解するだろう内容で立証

 

[WHO]歴史的保健総会はCOVID-19対応に世界が参加して終了

Historic health assembly ends with global commitment to COVID-19 response

19 May 2020

https://www.who.int/news-room/detail/19-05-2020-historic-health-assembly-ends-with-global-commitment-to-covid-19-response

「我々の共有する人道主義を共通の脅威への解毒剤としよう」-Tedros博士

初めてバーチャル開催された第73回世界保健総会はCOVID-19パンデミックへの戦いのために世界を一緒にするための歴史的な決議を採択した

世界保健総会は今年後半に再招集される予定

 

論文

-国のCOVID-19からの回復にはアルコールの害への取り組みも含まれるべき

Tackling alcohol harms must be an integral part of the nation's recovery from COVID-19

20-MAY-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/b-tah051920.php

悪い時期にはアルコールによる健康と経済への害も悪化する、と専門家が警告

BMJ。英国では3月21日の週にアルコールの販売が67%増加した。スーパーでの販売全体の増加は43%だった。

 

-肥満はあなたがファストフードやジムとどのくらい近くに住むかに関連しない

Obesity not related to how close you live to fast food or gyms

20-MAY-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/lu-onr052020.php

International Journal of Obesityに発表されたスウェーデンの研究

 

-アレルギーに関する新しい知見は診断と治療を改善しうる

New insight into allergies could improve diagnosis and treatment

20-MAY-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/mgh-nii052020.php

Nature。科学者は血中アレルゲン特異的IgEを持っていてもアレルギー症状が出ない人がいることに当惑してきた。そこでピーナッツアレルギー症状の出る人と出ない人のIgEを比較したところアレルギーの出る人ではシアル酸が増加していた。また動物モデルでIgEによるアレルギー反応がIgEにシアル酸を加えることで増強しシアル酸を除去することで弱くなることを発見した

 

-芥子の実は加熱するとオピエート濃度が下がるがマフィンに入れて焼くのでは下がらない

Heating poppy seeds, but not baking them in muffins, reduces opiate levels

20-MAY-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/acs-hps052020.php

Journal of Agricultural and Food Chemistryに報告された研究がポピーシードのオピエート濃度に与える加工の影響を調べた。392 F(200℃)40分加熱でほとんどのアルカロイドは分解するが、マフィンにのせて392 F 16分ではほとんど変化しない

 

-トマトは冷蔵すべき?

Should tomatoes go in the fridge?

20-MAY-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/uog-stg052020.php

トマトの正しい保全方法については議論が多く、二つの方法:冷蔵と室温がメインである。Göttingen大学の研究者らが保存方法による熟したトマトの風味に違いがあるかどうかを調べた。関知できる差はなく、トマトの品種の方がより重要だった。Frontiers in Plant Scienceに発表

 

-Natureニュース

コロナウイルスパンデミックがどう炭素排出を減らしたか-5つのグラフで

How the coronavirus pandemic slashed carbon emissions — in five graphs

20 MAY 2020 Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01497-0

炭素排出のほぼリアルタイムデータが最も影響のある分野、国、イベントを明らかにするが、その低下がどのくらい長く続くかは不明

今年全体としてはおそらく4-7%低下する可能性があり、それは第二次世界大戦以降最大

国では中国が最も影響が大きく、分野では乗り物と事業用の電気

 

環境的人種差別が如何にしてコロナウイルスパンデミックを悪化させるのか

How environmental racism is fuelling the coronavirus pandemic

Harriet A. Washington

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01453-y

有害な生活環境が長い間死亡率を高くしてきた。科学者はこの不平等のパターンを追跡するために学ばなければならない

(これ気になるのは英国と米国で「アジア系」の死亡率が違うように見えること。英国では黒人と同じカテゴリー、米国ではむしろ白人より死亡しない感じ。)

 

エディトリアル

脆弱なコミュニティのコロナウイルスに取り組む

Tackle coronavirus in vulnerable communities

19 MAY 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01440-3

パンデミックはケアホーム、刑務所、低所得地域に大きな打撃を与えている。研究者らは援助の準備をしているがデータを集め共有する必要がある

米国で150の最大規模のコロナウイルスアウトブレイクのほぼ全てが刑務所、介護施設、退役軍人用住居、精神科病院、肉包装工場、ホームレスシェルターなどであることは驚くことではない。世界中で同様の現象が見られる。シンガポールでは移民労働者でウイルスが拡大し、欧州全体では高齢者向け施設が最も影響があり、カナダでは死者の80%が介護施設にいた人である。これらの人達を安全にするための根拠のある方法がない。

 

-Scienceニュース

米国エネルギー省は進化型の新しい原子炉建設を急ぐ

U.S. Department of Energy rushes to build advanced new nuclear reactors

By Adrian ChoMay. 20, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/05/us-department-energy-rushes-build-advanced-new-nuclear-reactors

DOEは7年以内に二つの新しいプロトタイプ原子炉を建設する援助を目指す

 

NIH Francis Collins所長が科学と宗教を橋渡しする仕事で表彰された

NIH Director Francis Collins honored for work to bridge science and religion

By Jeffrey BrainardMay. 20, 2020 ,

https://www.sciencemag.org/news/2020/05/francis-collins-honored-work-bridge-science-and-religion

2020 Templeton賞受賞

Collinsは2006年に書いたベストセラー本で科学的調査とキリスト教の信仰は共存不可能ではなく、宗教の信仰は科学的発見のひらめきを与えることができると主張する。この考えをNIH所長になってからも公に発表し続けた、一部の研究者からの批判にも関わらず。

 

その他

-Johnson & Johnsonは米国とカナダでタルクベビーパウダーの販売を止める

Johnson & Johnson to Stop Selling Talcum Baby Powder in U.S., Canada

By Peter Loftus Updated May 19, 2020

https://www.wsj.com/articles/johnson-johnson-to-stop-selling-talcum-baby-powder-in-u-s-canada-11589922588

訴訟対策にお金がかかりすぎる

(この場合勝者は消費者ではなく弁護士。消費者は恐怖を与えられ選択肢を奪われた、企業は市場を失った、弁護士は膨大な利益を得た)

 

-健康ハロー効果

The Health Halo Effect

By Jack Bobo|March 19th, 2020

https://futurityfood.com/2020/03/19/health-halo-effect/

健康的な成分で不健康な食品?

・肉なしバーガーの登場

2019年はBeyond Meatと Impossible Foodsが注目される

・でも誰が肉を使わないバーガーが健康的だと言ったのか?

・一つ長所があるということは全てが長所だという意味ではない

・ハロー効果-自然バイアス

・我々は事実をショートカットして単純化する

・ハロー効果が我々を誤解させる

・ハローの向こう側の事実を見る

・ほんの少し注意するだけで健康的習慣がつくれる

バズワードのbuzzは重要なことからあなたの注意をそらせることである

 

-オーストラリア医師会が、コロナウイルスの最中に議員事務所が荒らされたため反ワクチン過激派急増に警告

AMA warns of anti-vaxxer 'extremism' upsurge as MP's office vandalised amid coronavirus

https://www.abc.net.au/news/2020-05-21/coronavirus-ama-warns-of-upsurge-extreme-anti-vaxxer-behaviour/12271834

労働党の健康担当広報Chris Pictonが昨日の夜事務所に帰ったら反ワクチンポスターが窓に貼り付けられていた。最近同様の事件が相次いでいてメルボルンでは反ワクチン集団と疑われる集団と警察の衝突があった。AMAの南オーストラリア州部長のChris Moy博士はこれらはより広範なCOVID-19陰謀論の急増の一環であろうという。人々が、社会的孤立ルールにより自宅で一人で特定のトピックスに集中することで偏執的になっている。

 

-SMC NZ

政府が接触追跡アプリを発表-専門家の反応

Govt releases contact tracing app – Expert Reaction

Published: 20 May 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/05/20/govt-releases-contact-tracing-app-expert-reaction/

ニュージーランド政府が人々の動きを記録するのに役立つ接触追跡アプリを発表した。SMCは専門家に聞いた

(略。まだシンプルなもの)