2020-06-18

[ANSES]食品中ナノ物質:同定と消費者の健康リスク評価を改善するためのANSESの助言

Nanomaterials in food: ANSES's recommendations for improving their identification and better assessing consumer health risks

09/06/2020

https://www.anses.fr/en/content/nanomaterials-food-ansess-recommendations-improving-their-identification-and-better

1990年代以降、日用品、特に食品に組み込まれるナノ物質は、その特定の性質によりますます増加している。現在、日常生活で工業ナノ物質の急増に直面し、その同定、ヒトの健康や環境への影響、規制方法について多くの質問を受けている。ANSESは特にこの話題に興味を持ち、2006年以降、ナノ物質に関する専門家評価報告書を数件発表している。ANSESは現在これに沿って、ナノ物質を含む食品の健康リスクを評価する最良のアプローチを見つけ出す方法とともに、食品中に存在する工業ナノ物質のレビューを提供している。

過去30年以上、製造業、特に食品産業は、その特定のナノスケールの特性により、工業ナノ物質の使用を開発している。その使用についての懸念を考慮して、ANSESは、食品総局(DGAL)、保健衛生総局(DGS)、労働総局(DGT)、リスク予防総局(DGPR)、競争・消費者問題・不正防止総局(DGCCRF)から、この問題を調査する正式な要請を受けた。ANSESの専門家評価作業は現在、食品産業の工業ナノ物質の主な使用を確認している。

食品の見た目とおいしさを改善する添加物として(その構造、色、食感を変更することによる、例:リン酸三カルシウム(E341iii)や非結晶シリカ(E551))

包装の安全性を改善する食品と接触する物質として(例:ナノシルバーが提供する抗菌機能)

最後に、ナノ粒子の形状で存在する可能性のある栄養機能のある成分が確認された(例:適切なカルシウム含有量を達成するために乳児用粉ミルクに使用される炭酸カルシウム)。

フランスで2013年以降義務付けられている、ANSESが管理するR-Nano登録によるナノ粒子ステータスの物質の報告で、年間のナノ粒子物質100g以上の製造業者、輸入業者、販売業者は、この物質の固有性(identity)、取扱量、用途を申告する必要がある。これらの義務に関わらず、食品産業のナノ物質の同定やトレーサビリティは現在まだ制限されている。だが、それらは健康リスク評価の重要な段階である。

37の工業ナノ物質を参照、ほとんどの食品分類が含まれる

科学的文献に発表されたデータに基づき、ANSESは食品添加物あるいは食品成分として使用される37物質を参照した。ナノ粒子の存在が証明されたと考えられるもの(7物質:炭酸カルシウム、二酸化チタン[1]、水酸化酸化鉄、ケイ酸カルシウム、リン酸三カルシウム、合成非結晶シリカ、有機および複合化合物)、あるいは疑わしいもの(30物質、アルミニウム、銀、金、リン酸マグネシウム、クエン酸鉄アンモニウム、ナトリウム、カリウム、脂肪酸のカルシウム塩など)。

食品中のナノ物質の存在は電子顕微鏡法などの高度な分析技術を用いて特徴づけることが出来る。それからこれらのツールは、食品添加物として意図的に組み込まれたり、成分に本質的に存在する場合に工業ナノ物質を同定できる。しかし、特定の物質に観察された物理化学的不均一性(サイズ、粒度分布など)や、表示やラベルに関する情報不足は、ナノ物質の存在をこの同じ物質を含むすべてのバッチや最終製品に外挿できないことを意味する。

食品データベース(OQALI及び the GNPD)によると、およそ900の食品に、「工業ナノ物質の存在が証明された物質」として分類された、少なくとも1つの添加物や成分が組み込まれている。しかしこれは必ずしもナノ物質がすべての製品やバッチに存在することを意味するわけではない。最も関係のある懸念される食品サブセクターは、乳児用粉ミルク(25.6%)、焼菓子(15.6%)、朝食用シリアル(14.8%)、シリアルバー(12.9%)、冷凍菓子とデザート(10.9%)である。ANSESは、この調査がフランスの酸化チタン(E171)疑惑の前に実施されたことを指摘した。

評価のこの段階で、ANSESは食品中のナノ物質の使用のレビューを実施した。次の段階ではこれらの物質が引き起こす消費者の健康リスクの可能性を研究する。

食品中のナノ物質のリスクについての不確実性を考慮して、ANSESはこの主題の以前の専門家評価の助言を繰り返し述べている。特に、食品中のナノ物質の不必要な使用を避け、機能性と有効性が同等なナノ物質の無い安全な製品を促進させることで消費者暴露は制限されると呼び掛けている。

消費者のナノ物質の健康リスク評価の改善

ANSESは、工業ナノ物質の特性には、食品中にそれらを含む物質の健康リスク評価に合わせたアプローチが必要だと信じている。これに関連した、その後のナノサイエンスとナノテクノロジーの申請評価に関するEFSAのガイダンスの発表で、ANSESは製造された物質に最適なリスク評価を決めるのに役立つアプローチを提案している。そのため、このアプローチは、標準またはナノ特有のリスク評価が必要かどうか決めるのに使われる可能性がある。

ANSESは、物質の選択にこのアプローチを適用し、ナノ特有のリスク評価方法論を提供する計画を立てている。最初の結果は2021年初めまでに予想されている。

この専門家の枠組み内で、ANSESは「工業ナノ物質」という言葉の独自の分類を頼りにした。

工業ナノ物質は、使用目的のために人が生産した、少なくとも一つの大きさが1~100 nm(ナノスケール)の構成粒子で全体あるいは一部から成る、有機、無機、あるいは複合性質の素材である。

これらの粒子の比表面積やナノスケールの特性が大きければ、構成粒子の大きさは100 nmより大きい可能性がある。

構成粒子は、ナノスケールよりはるかに大きい可能性がある粒子の強凝集体(aggregates)や弱凝集体(agglomerates)の形で見つかることがある。

ナノスケールの破片が製造工程で意図せず生成される物質がこの分類の範囲に含まれる。

[1] この添加物、酸化チタン(E171)を含む食品のフランスでの販売は、2020年1月1日から一年間出荷停止になっている。

追加情報

食品中のナノ物質に関するANSESの意見及び報告書(フランス語)

12 May 2020

https://www.anses.fr/en/system/files/ERCA2016SA0226Ra.pdf

 

[HK] CFSは輸入サーモンのサンプルを検査する

CFS takes samples of imported salmon for testing

Monday, June 15, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200615_7990.html

CFSとFEHDは本日、最近のメディアで新型コロナウィルスがサーモンを調理するまた板から検出されたという話があり、追跡調査を行った。現在の科学情報では食品を介して、ヒトが新型コロナウィルスに感染するエビデンスはない。予防的措置として、CFSは輸入サーモンサンプルの検査を行った。

 

[HK] 法令違反

冷凍菓子が栄養表示規則に違反

Frozen Confection not in compliance with nutrition label rules

Friday, June 12, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200612_7987.html

日本産抹茶餅アイスが、糖分7.7g /100gという申告のところ、糖分20.4g /100gであった。

 

[TGA]警告

-Herbal Blue capsules

15 June 2020

https://www.tga.gov.au/alert/herbal-blue-capsules

製品は表示されない成分シルデナフィル、タダラフィルを含み違法である。製品写真あり。

 

-偽のCialis 20mg tablets

Counterfeit Cialis 20mg tablets

16 June 2020

https://www.tga.gov.au/alert/counterfeit-cialis-20mg-tablets

製品は表示されない成分シルデナフィル含む。製品写真あり。

 

[NSW] リコール

Natural Spring Water Work Out Water 1L

16 June 2020

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/natural-spring-water-work-out-water 1l

Who-Rae Pty Ltd社は、Natural Spring Water Work Out Water 1Lがキャップを外した際、上部が折れる包装上の問題の可能性があるため回収措置。製品写真あり。

 

[FSA] FSA理事会

FSA Board Meeting: 17 June 2020

17 June 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-17-june-2020

オンライン開催

 

-FSAはEU離脱後に消費者を守るための科学の役割の概要を示す

FSA outlines role of science in protecting consumers’ interests post-EU transition

17 June 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-outlines-role-of-science-in-protecting-consumers-interests-post-eu-transition

Guy Poppy教授は6年の任期を終え、主任科学アドバイザーとしては最終報告

RISK ANALYSIS

https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/fsa-digital-csa-report-final.pdf

一部のみ

2021年1月1日から、食品と飼料の安全に関するEU規制から英国の法律に移行する。それまでEFSAや欧州委員会が行ってきた作業の多くがFSAの業務になる

FSAにはリスクアナリシスを行う能力がある。

欧州では予防原則があらゆる議論の中核となっていて、不確実性を理由に予防原則を正当化してきた。不確実性や多様性を考慮して、我々にはもっと良い明確なリスク管理についての決定ができる。

(EFSAから英国が抜けるのは痛い)

 

[FSA] Kepak Foodsは封の問題のためRustlers and Feasters Hot Dogsを回収措置

Kepak Foods recalls Rustlers and Feasters Hot Dogs because of faulty seals

12 Jun 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-28-2020

Kepak Foodsは包装上の密封の問題のため Rustlers Classic Hot Dog 146ge、Rustlers 2 Classic Hot Dogs 271g 及び Feasters Hot Dog 140geを回収している。

 

[FSA] 新型コロナウィルスの感染経路としての食物あるいは食品接触物質のリスクに関する定量的リスク評価

Qualitative risk assessment on the risk of food or food contact materials as a transmission route for SARS-CoV-2

12 June 2020

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/qualitative-risk-assessment-on-the-risk-of-food-or-food-contact-materials-as-a-transmission-route-for-sars-cov-2

リスクの疑問:英国の消費者にとって新型コロナウィルスの源あるいは感染経路になる食品、食品接触物質あるいは食品包装のリスクについて。

(研究報告)

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新:FDAは抗体検査の不適切なマーケティングをし、公衆衛生をリスクに晒している企業に警告文書を送付

Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Issues Warning Letters to Companies Inappropriately Marketing Antibody Tests, Potentially Placing Public Health at Risk

June 17, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-fda-issues-warning-letters-companies-inappropriately-marketing-antibody

緊急時に規制の柔軟性を提供することは詐欺を認めることを意味しない

例えば完全に自宅で検査できる、この検査は認可されている、などの不適切な誤解を招く主張はアメリカ人の健康をリスクに晒す

現時点でFDAが認可した自宅でできるCOVID-19抗体検査キットは存在しない

 

[FDA]リコール

ニューヨークブルックリンのRONG SHING TRADING NY INC. はXi Zhi Liang Fruit Jelly Cup 21.1oz (600g)を回収措置

RONG SHING TRADING NY INC. of Brooklyn, NY is Recalling its 21.1oz (600g) of Xi Zhi Liang Fruit Jelly Cup

June 11, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/rong-shing-trading-ny-inc-brooklyn-ny-recalling-its-211oz-600g-xi-zhi-liang-fruit-jelly-cup

窒息の問題があるため、こんにゃくパウダー入りの小さいゼリーは輸入許可されていないため、RONG SHING TRADING NY INC. はXi Zhi Liang Fruit Jelly Cup 21.1oz (600g)を回収措置。

 

[FDA]警告文書

-www.outoftheboxremedies.com

June 10, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/wwwoutoftheboxremediescom-608263-06102020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。

 

-Morningstar Minerals LLC

June 1, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/morningstar-minerals-llc-599745-06012020

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメント不純品、不正表示の問題。

 

- Cali Rice Valley Inc.

May 29, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/cali-rice-valley-inc-605184-05292020

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題

 

-NutraCap Labs LLC

May 21, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/nutracap-labs-llc-604298-05212020

ダイエタリーサプリメント不正表示、不純品、安全でない食品添加物の問題。

 

[Codex]COVID-19パンデミック中の食品安全を確保する-コーデックスオブザーバーの見解

Ensuring food safety during the COVID-19 pandemic - a Codex observer view

17/06/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1294263/

科学とコーデックスガイドラインが食品事業を助ける

国際食品微生物規格委員会事務局Leon Gorris

 

[NASEM]妊娠・授乳中の栄養:新しい根拠を探る-ワークショップ

Nutrition During Pregnancy and Lactation: Exploring New Evidence - A Workshop

June 2020

https://www.nationalacademies.org/our-work/nutrition-during-pregnancy-and-lactation-exploring-new-evidence-a-workshop

NASEMは30年前に妊娠中の栄養(IOM,1990)と授乳中の栄養(IOM,1991)をレビューしている。その後栄養や食生活の科学に進歩があり2020年1月29-30日に食品栄養部会がワークショップを開催した。その概要報告。

 

[PHE]イングランドのアルコール起因率:更新

Alcohol-attributable fractions for England: an update

Published 12 June 2020 Last updated 17 June 2020

https://www.gov.uk/government/publications/alcohol-attributable-fractions-for-england-an-update

報告書

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/892809/Relative_risk_for_alcohol_and_alcohol_attributable_fractions_report_16062020.pdf

アルコールは一連の慢性疾患の主要リスク要因である。しかし飲酒しないヒトと比べた飲酒による慢性疾患発症の推定リスクはもう何年も更新されていない。そこで飲酒に関連する疾患の相対リスク(relative risks:RRs)についての最も最近の根拠を同定することを目的とした。さらに病気のうち飲酒に起因すると考えられる割合であるアルコール起因率(alcohol attributable fractions:AAF)の2013年の推定を更新した。

(結果は年齢別・性別・疾患ごと等で表とグラフで掲載されている)

 

[IARC]屋内でバイオマスや灯油を燃やすことはいくつかの消化器系がん発症リスクの高さと関連する

Indoor burning of biomass and kerosene fuels is associated with higher risk of developing several types of digestive cancers

17 June 2020

https://www.iarc.fr/news-events/indoor-burning-of-biomass-and-kerosene-fuels-is-associated-with-higher-risk-of-developing-several-types-of-digestive-cancers/

Environmental Health Perspectivesに発表された新しい研究は、家庭でバイオマスや灯油を燃やすことは、特に煙突のないストーブを使って、消化器のいくつかのがんの発症リスクを増やす強力な根拠を提供する。テヘラン大学医学部消化器病研究所が2004年に開始したGolestanコホート研究の50045人を10年以上フォローアップした。

インフォグラフィックやQ &Aあり

 

[フィンランド食品局]ゼリー菓子の窒息リスク

Risk of choking from jelly confectionery

June 17/2020

https://www.ruokavirasto.fi/en/private-persons/information-on-food/product-recalls/risk-of-choking-from-jelly-confectionery/

窒息リスクのあるゼリー菓子がフィンランドで販売されていた

食品添加物に関する規制Regulation (EC) No 1333/2008によりE 400, E 401, E 402, E 403, E 404, E 406, E 407, E 407a, E 410, E 412, E 413, E 414, E 415, E 417, E 418, E 425 およびE 440はミニカップゼリーに使えない。

製品は台湾産、写真あり

 

論文

-我々に100種の異なるトマトをもたらしたDNAのトリック

The DNA tricks that gave us 100 different kinds of tomatoes

17-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/cshl-tdt061520.php

トマトの品種間の遺伝子多様性の包括的解析が、これまでわからなかった23万もの大規模なDNAの違いを明らかにした。トマト植物が進化するにつれてDNAの断片が欠落し、重複し、再配置された。こうしたゲノムの「構造的多様性」が風味や収量や形を変え、トマトの膨大な多様性につながる。Cell

 

-アボカドオイルの82%が酸敗あるいは他のオイルが混ぜられている

Study finds 82 percent of avocado oil rancid or mixed with other oils

17-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/uoc--sf8061720.php

食品科学者が消費者と産業を守るために基準が必要という

アボカドが人気で需要が高まっていてアボカドオイルが心疾患や脳卒中リスクを下げるタイプの脂質とビタミンやミネラルが多いと宣伝されている。しかし米国で販売されているアボカドオイルの多くは質が悪く誤表示あるいは他の油脂を混入されている。Food Controlに発表された研究によると調べた検体のうち82%は期限前に酸敗しているあるいは他の油が混ぜられている。3つの事例では「ピュア」あるいは「エキストラバージン」アボカドオイルと表示されていたものはほぼ100%大豆油であった。

(健康食品として高値で売られているようなものはいつだってろくなのはないけど)

 

-中国のCOVID-19アウトブレイク期間に排出が大きく減ったが予期せぬ大気汚染があった

During the COVID-19 outbreak in China, marked emission reductions, but unexpected air pollution

17-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/aaft-dtc061720.php

衛星と地上からの観察を組み合わせてCOVID-19ロックダウン中の中国の大気汚染の変化を調べた。ある種の汚染物質の排出は最大90%減ったものの、粒子状物質の汚染は予期せず増加した。Science

 

-100才研究が長寿の鍵は住環境かもしれないことを示唆する

Centenarian study suggests living environment may be key to longevity

17-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/wsu-css061720.php

International Journal of Environmental Research and Public Health に発表されたワシントン州の死亡率データに基づく研究

 

-ラッシュアワーに通勤している女性は高濃度の汚染物質に暴露されている

Women commuting during rush hour are exposed to higher levels of pollutants

17-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/gmu-wcd061720.php

Environmental Researchに発表されたパーソナル大気汚染モニターと車に取り付けたモニターを使ってPM2.5暴露を測定した研究。ワシントン都市部に住む平均年齢26才の46人の女性の48時間データを集めた。PM2.5暴露量は移動距離にはあまり関係なくラッシュアワーの移動で暴露が多い

 

その他

-Natureニュース

コロナウイルスはどのくらい致死的なのか?科学者は答えに近づく

How deadly is the coronavirus? Scientists are close to an answer

16 JUNE 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01738-2

致命率(IFR、感染した人のうちの死亡者の割合)についての現時点での概要

 

-何故こんなにもたくさんのインドネシアの子どもたちがコロナウイルスで死んでいるのか?

Why are so many Indonesian children dying from coronavirus?

By Max Walden and Hellena Souisa

https://www.abc.net.au/news/2020-06-18/why-are-so-many-indonesian-children-dying-from-coronavirus/12356444

インドネシア当局がコロナウイルスの制限を緩和しようとしている中、医師らはインドネシアでは子どもたちが特に脆弱なようだと警告する

オーストラリア保健省によると、COVID-19は子どもでは成人より感染も重症化もしにくいようだがそれでもかかるという。マレーシア、ベトナム、シンガポールでは18才未満の死者はいない。オーストラリアで最も若い死者は42才のフィリピン人男性である。

しかしインドネシアでは既に100人以上の子どもたちが死亡している。どうして?

インドネシア子ども保護委員会によると5月22日時点で子どもの確認症例は715人で疑いあるいは観察下にあるのは17000人以上。公式数字では確認症例中28人が死亡。多くの感染は家族から。しかしインドネシア小児科医協会が独自に数えたところでは子どものCOVID-19死亡疑いは6月1日時点で少なくとも160人。

(栄養不良のせいではないか、医療、受動喫煙等)

 

-新しいCOVID-19治療薬デキサメタゾンを違法にオンラインで購入するのは「危険」

Buying New COVID-19 Treatment Dexamethasone Illegally Online 'Dangerous'

BY KASHMIRA GANDER ON 6/17/20

https://www.newsweek.com/buying-new-covid-19-treatment-dexamethasone-illegally-online-dangerous-1511408

医療の専門家が警告

火曜日に英国のオックスフォード大学の研究者らがデキサメタゾンが人工呼吸器につながれたCOVID-19患者の死亡を1/3、酸素が必要な患者の死亡を1/5減らすと発見したと発表した後、米国のデキサメタゾン関連Google検索が急増し、その中には「購入」「オンライン購入」「COVID予防」のような単語も含まれていた。一部の検索はこの薬物を売る会社の株を買うことに関連するようだったが「どこでデキサメタゾンが買えるの」「市販デキサメタゾン」などの検索はそれを使用しようとしていることを示唆する。米国ではデキサメタゾンは医師の処方でのみ入手できる。一般人は違法サイトからデキサメタゾンを買うべきではない

 

-SMC NZ

国境でのCOVID-19-専門家の説明

COVID-19 at the borders – Expert Briefing

Published: 18 June 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/06/18/covid-19-at-the-borders-expert-briefing/

SMCはニュージーランドの国境でのCOVID-19コントロール努力についてのオンラインメディア説明会を開催した。専門家はオタゴ大学のPatricia Priest准教授

音声および一部議事録

専門家として望むのはウイルスを持った人は誰ひとりとして国内に入れないことだ、と述べている。ただそれは不可能だろうとも。

 

新たなCOVID-19症例-専門家の反応(更新)

New COVID-19 cases – Expert Reaction (Updated)

18 June

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/06/16/new-covid-19-cases-expert-reaction/

6月13日に到着してオークランドの隔離施設にいた男性一人が確認されてまたニュースになっている

追加のコメントでは心理学者が今回の事象を「安全な繭が破られて」怒りと失望と不安になっている状態と説明している

(一人陽性になるたびに失望した、失敗だ、って言われるのかぁ)