2020-08-06

[ANSES] ANSESは食用海藻摂取からのカドミウム暴露を制限する推奨をする

ANSES makes recommendations to limit cadmium exposure from consumption of edible seaweed

News of 27/07/2020

https://www.anses.fr/en/content/anses-makes-recommendations-limit-cadmium-exposure-consumption-edible-seaweed

最近分析された食用海藻サンプルのほぼ4分の1が、フランス公衆衛生問題高等評議会(CSHPF)が設定したカドミウムの濃度のキログラム当たり0.5mgという最大基準値を上回った。カドミウムはヒトにとって発がん性があると分類され、その消費は増大しつつあるので、フランス競争・消費・不正抑止総局はANSESにヒトが食べる海藻のカドミウム最大量の助言を求めた。消費者は既に日常生活で、食事あるいはタバコの喫煙、受動喫煙でカドミウムに暴露しているので、ANSESは食用海藻中のカドミウム最大濃度は、その消費を介してカドミウムに消費者が過剰暴露することを避けるため可能な限り低く設定することを推奨する。

海藻の消費は多くのアジアの国で伝統的であるが、特に日本食レストランや巻きずしの人気により、フランスや欧州で広く拡大しつつある現象である。野菜としてあるいは加工品(乾燥、塩漬け、生鮮、瓶詰など)として消費されるが、海藻のいくつかの種類は食品サプリメントにも使用されている。

海藻は環境汚染物質(カドミウム、ヒ素、鉛など)と簡単に結びつく傾向がある

多糖であるため、海藻はカドミウム、鉛あるいはヒ素のような微量重金属元素をたくさん含みがちである。加工していない海藻の約250検体の分析では、そのうち26%でカドミウム濃度が、CHSPFの推奨である乾燥重量で1キログラムあたり0.5 mgという最大基準値を超過していることが明らかになった。

カドミウムは天然や人間活動、特に農業や産業の結果として環境中に広く存在する汚染物質である。カドミウムは根を通して植物に容易にとりこまれ、フードチェーンに入り込む。

カドミウムは発がん性があり、変異原性で生殖毒性があり、長期的な暴露は、食品や飲み水を介する経口暴露により、ヒトの腎臓損傷や骨の脆弱を引き起こす。

消費者の過剰暴露を抑えるために食用海藻のカドミウムの量を最小限にすることを目標とする

欧州委員会が海藻のヒ素、鉛及びカドミウムの最大基準値の設定を検討する中で、ANSESは以下を推奨する:

‣ フランス国民の一部は既に通常の食事を介して、耐容摂取量を超過したカドミウムに暴露しているので、食用海藻中のカドミウム濃度の最大基準値を可能な限り低く設定すること。

ANSESは、通常の食事からの総カドミウム摂取を考慮し、食用海藻のカドミウムの最大基準値を乾物1キログラム当たり0.35mgに制限することを提案する。この濃度では、カドミウムの1日耐容摂取量は95%の場合において超過しないことを保証されるだろう。海藻はその消費者にとって食事からのカドミウム暴露に大きく寄与するので、0.35mg/kgにすればカドミウムの1日耐容摂取量のである11.5%に海藻の寄与を減らすだろう。この値は現在観察されている19%や、CSHPFの乾物1キログラムあたり0.5 mgの値に従った海藻が消費される場合の15.5%に比べれば少ない。

食品からのカドミウムの暴露を抑えるために、ANSESは、今所轄官庁には海藻とその他のカドミウム摂取源を考慮して最大基準値を設定する最も適切な方法を判断する義務があると強調する。

‣ フランスにおける食用海藻消費習慣に関するデータをさらに収集するため新たな調査を行うこと。その結果により正確な摂取助言を公表することが可能になるだろう:海藻の種類(微細藻類、赤色、緑色あるいは褐色藻類など)ごとの基準値を超過しない海藻の最大量あるいはカドミウム濃度である。

ANSESはまたカドミウム汚染物質が褐藻類(サラダでよく食べられるワカメ)や紅藻類(例えば、シート状に乾燥させる、あるいは巻きずしの材料として使用される海苔など)により多く含まれることを消費者に注意喚起する。

最後に、海藻とその他の食品を一緒に組み合わせて食べる場合、化学汚染物質への過剰暴露のリスクが高くなると専門家は強調した。これは特に海藻のヒジキを米と一緒に食べる場合の無機ヒ素の事例がそうである。

 

[EFSA]意見等

-成人と高齢者のフィンランド国民食事調査(FinDiet 2017)

The Finnish National Dietary Survey in Adults and Elderly (FinDiet 2017)

5 August 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1914

サービス契約OC/EFSA/DATA/2015/03 CT1に基づき、成人(18‐64歳 )及び高齢者(65‐74歳)のFinDiet 2017調査がEUメニュー方法論に従って実施された。もともと全部で10305人の対象者がFinHealth研究に参加するために招待され、2017年1月から10月までの間、およそ30% (n= 3099)のサブ集団の食事データを集めた。食事調査の参加者からは背景となるアンケートや食傾向アンケートの回答を得た。身長と体重は測定または自己報告された。食事データは、連続しない2日間から、国の食品成分データベースFineli®を適用した社内開発したソフトウェアFinessiを用いたコンピューターアシスト個人対面式と電話インタビュー方式両方で、自由な24時間食事思い出し方を利用して集めた。Finessiソフトウエアは委任されたFoodEx2ファセット記述子情報の収集を含むために更新された。対象サンプルのうち、57%が条件を満たした24時間思い出しインタビューを提出した。最終的に1655人の参加者(回答率53%)による両方のインタビューが受け入れられる方法で完了した。いくつかの品質保証プロトコールが実施された。方法論は2016年の8月から9月に試験的に行われ、パイロットスタディの結果に基づいてプロトコールが最終化された。食事のインタビューをする人の2週間の教育がメインデータ収集の前に行われた。この調査の品質保証は詳細な研究実施要領、調査管理や計画グループの定例会議、担当者の入念な教育、データ収集中の品質検査等、収集したデータの注意深い照合に基づいていた。全参加者の過少報告の程度はそれぞれ21% (個人インタビュー) と 18% (電話インタビュー)だった。

 

-鶏肥育用及び産卵鶏育成用飼料添加物としてのAvatec® 150G (ラサロシド Aナトリウム)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Avatec® 150G (lasalocid A sodium) as a feed additive for chickens for fattening and chickens reared for laying

EFSA Journal 2020;18(8):6202 3 August 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6202

 

-全ての動物種用カルボキシメチルセルロースナトリウムの安全性と有効性

Safety and efficacy of sodium carboxymethyl cellulose for all animal species

EFSA Journal 2020;18(7):6211 31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6211

 

-全ての動物種用微結晶性セルロースの安全性と有効性

Safety and efficacy of microcrystalline cellulose for all animal species

EFSA Journal 2020;18(7):6209 31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6209

 

-全ての動物種用メチルセルロースの安全性と有効性

Safety and efficacy of methyl cellulose for all animal species

EFSA Journal 2020;18(7):6212 31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6212

 

-全ての動物種用ヒドロキシプロピルメチルセルロースの安全性と有効性

Safety and efficacy of hydroxypropyl methyl cellulose for all animal species

EFSA Journal 2020;18(7):6214 31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6214

 

-全ての動物種用ヒドロキシプロピルセルロースの安全性と有効性

Safety and efficacy of hydroxypropyl cellulose for all animal species

EFSA Journal 2020;18(7):6213  31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6213

 

-全ての動物種用エチルセルロースの安全性と有効性

Safety and efficacy of ethyl cellulose for all animal species

EFSA Journal 2020;18(7):6210 31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6210

 

-トリュフカブトムシの非致死性食品誘引物質として植物保護に使用される硫化ジメチルの認可のための基本物質申請に関する加盟国とEFSAの協議結果

Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for approval of dimethyl sulfide to be used in plant protection as a non‐lethal food attractant for truffle beetle

31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1911

EFSAが協議結果をまとめ、個別に受け取ったコメントに関するEFSAの見解を提示した。

 

-文献調査―食品及び飼料のリスク評価を支援するためのin silicoタンパク質毒性予測方法の調査

Literature search – Exploring in silico protein toxicity prediction methods to support the food and feed risk assessment

31 July 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1875

この報告書は、食品及び飼料のリスク評価を支援できる、タンパク質の毒性のin silico予測方法に関する関連する科学的情報をレビューするEFSA調達(NP/EFSA/GMO/2018/01)の結果である。タンパク質によっては、様々なメカニズムでヒトや動物の有害(毒性)影響に関連するものもある。これらは敵対的な環境で生き残るために-植物、動物、細菌によって作られる。この報告書で私達は、毒性影響のあるタンパク質に適用する包括的な文献やデータベース調査を実行するための統一したパイプラインを提示している。このパイプラインの入力に「毒素活性」や「毒素‐抗毒素混合物」システムストリングスが使用された。リファレンスデータベースとしてUniProtKBが検討され、UniProtKB キュレーター審査済みタンパク質だけがこのパイプラインに検討された。実験的に決定した構造とホモロジーベースのin silico3Dモデルがタンパク質構造レポジトリ-から回収された。ファミリー‐、ドメイン‐、モチーフ‐、他の指標分子‐関連情報がInterProコンソーシアムの一部である特定のデータベースからも得られた。有害影響に関連するタンパク質の集合は様々な調査戦略も用いて調査された。この作業はin silico予測方法を用いて新しいタンパク質の新規リスク評価戦略をさらに調査するための基礎として役立つ可能性がある。

 

[HK]違反

-食品安全センターは卵のサンプルに抗生物質を検出する

CFS finds trace amount of antibiotic in egg sample

Tuesday, August 4, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200804_8078.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期食品調査にて卵のサンプルに1.1 ppbのメトロニダゾールを検出したと発表した。

 

-食品安全センターは緑ハタのサンプルに微量のマラカイトグリーンを検出する

CFS finds traces of malachite green in green grouper sample

Tuesday, August 4, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200804_8076.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期食品調査にて緑ハタのサンプルに18 ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。

 

[TGA] リコール

BioCeuticals Vitamin D3 Drops Forte Liquid 20mL

BioCeuticals Vitamin D3 Drops Forte Liquid 20mL

5 August 2020

https://www.tga.gov.au/alert/bioceuticals-vitamin-d3-drops-forte-liquid-20ml

製品の非一貫性のため回収措置。製品写真あり。

 

[FSS] 食品事業者及び従業員向けCOVID-19ガイダンス

COVID-19 Guidance for Food Business Operators and Their Employees

4 August 2020

https://www.foodstandards.gov.scot/publications-and-research/publications/covid-19-guidance-for-food-business-operators-and-their-employees

FSSは事業者向けガイダンスを更新。

 

[FSAI] アザミ混入の可能性のため、Sliced Curly Kaleの回収措置

Recall of CO OP Sliced Curly Kale because the packs may contain Thistle

Wednesday, 5 August 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/curly_kale_thistle.html

アザミ汚染の可能性のため、Sliced Curly Kaleケール製品回収措置。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

-MMSTabs.com

August 03, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/mmstabscom-609461-08032020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。二酸化塩素を出すと称する錠剤を含む。

 

- Ventura Terra Garden Inc.

July 29, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/ventura-terra-garden-inc-608649-07292020

FSVP違反の問題。(エノキダケのリステリア関連)

 

- Kaymile Trading, Inc.

July 28, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/kaymile-trading-inc-608153-07282020

FSVP違反の問題。

 

- Pasha Food Distribution USA, Inc.

May 18, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/pasha-food-distribution-usa-inc-607108-05182020

FSVP違反の問題。

 

[COC]2020年7月16日の議題とペーパー

16 July 2020: agenda and papers (ZIP, 1.41MB)

https://www.gov.uk/government/groups/committee-on-carcinogenicity-of-chemicals-in-food-consumer-products-and-the-environment-coc

・2020年3月12日の会議の議事録

・腫瘍微小環境-ポジションペーパー案

・ガイダンス声明-概要

・ガイダンス声明G03:ハザード同定とキャラクタリゼーション:動物でのがん原性試験の実施と解釈-一次案更新

・ガイダンス声明G06:がんリスクキャラクタリゼーション法-一次案更新

・ガイダンス声明G07:2年間バイオアッセイの代替法-一次案更新

・ガイダンス声明G05:発がん性用量反応:主発点の定義と強さの推定-一次案更新

・ホライゾンスキャンニングのフォローアップ

 

[COC]2020年に更新されたCOCのガイダンスや声明

-生涯より短い期間での暴露:リスクを検討するときの基本原則

Less than lifetime exposure: principles for consideration of risk

12 March 2020

https://www.gov.uk/government/publications/less-than-lifetime-exposure-principles-for-consideration-of-risk

ADIやTDIなどの健康に基づくガイダンス値(HBGVs)は通常生涯にわたって暴露することを基本にする。生涯より短い期間での(LTL)暴露は、短期間、間欠的、あるいはその組み合わせによる継続しない暴露である。LTL暴露のためのガイダンスが必要な分野は主に二つで、特定の暴露シナリオの結果から健康を守るためのガイドラインを設定する時と、ある事故の期間や後の助言をする時である。

(フローチャート)

 

-化学物質リスク評価におけるエピジェネティクス:委員会合同声明

Epigenetics in chemical risk assessment: joint committee statement

12 March 2020 Guidance

https://www.gov.uk/government/publications/epigenetics-in-chemical-risk-assessment-joint-committee-statement

(結論部分のみ)

全体として

・エピジェネティクスの評価はリスク評価にとって相当な課題で、現時点では「正常な」エピジェネティックを同定し化学物質暴露の影響の可能性を明らかにするためのデータは不十分である。しかしながら現状のリスク評価はオープンマインドであり一連のエピジェネティックエンドポイントをカバーするよう拡大することは可能であるとの意見が一般的であった

・エピジェネティック変化を介して遺伝子発現を調節するやり方によって化学物質を分類することに関しては注意が必要

・エピジェネティックデータの検討は入手可能な追加データによりケースバイケースで。生物学的妥当性を確認する根拠になるかもしれない

・現時点では純粋にエピジェネティックメカニズムだけで毒性を発現する化学物質は同定されていない。公衆衛生の保護は現在生殖毒性や発がん性、遺伝毒性などの有害アウトカムを引き起こす能力のある物質を評価する方法によって適切に判断されている。

 

 

[NTP]ニュースレター

UPDATE Newsletter

August 2020

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

7月1日世界環境健康デーバーチャルイベント

ICCVAM 2018-2019隔年報告書

 

データ表公開

SDラットでのジイソブチルフタル酸の餌暴露後の生殖発達毒性評価

Reproductive and Developmental Toxicity Assessment of Diisobutyl Phthalate in Sprague Dawley rats following Feed Exposure

https://tools.niehs.nih.gov/cebs3/views/?action=main.dataReview&bin_id=14862

 

[FDA]FDAは乳児用コメシリアルの無機ヒ素濃度アクションレベルについて企業向け最終ガイダンスを発表

FDA Issues Final Guidance for Industry on Action Level for Inorganic Arsenic in Infant Rice Cereals

August 5, 2020

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-final-guidance-industry-action-level-inorganic-arsenic-infant-rice-cereals

100ppb (0.1 ppm)

ヒ素の神経発達毒性と発がん性両方のリスクがあると結論、アクションレベルは達成可能な量

(あとで)

 

[BfR]食品中1,2-不飽和ピロリジジンアルカロイドの量についての更新リスク評価

Updated risk assessment on levels of 1,2-unsaturated pyrrolizidine alkaloids (PAs) in foods

05.08.2020

https://www.bfr.bund.de/cm/349/updated-risk-assessment-on-levels-of-1-2-unsaturated-pyrrolizidine-alkaloids-pas-in-foods.pdf

(あとで)

 

[WHO]Marko Obradovic:何故新しい母親は支援が必要で何故母乳がみんなの心配なのか

WHO欧州事務所

Marko Obradovic: why new mothers need our support and why breastfeeding concerns us all

05-08-2020

https://www.euro.who.int/en/health-topics/Health-systems/nursing-and-midwifery/news/news/2020/8/marko-obradovic-why-new-mothers-need-our-support-and-why-breastfeeding-concerns-us-all

セルビアの赤ちゃんに優しい病院で働く小児看護師Marko Obradovicの紹介

(男性に授乳のテクニック教わるのって抵抗ないんだろうか)

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 131-20

6 August 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notificationcirc131-20.aspx

新規申請

・加工助剤としてのGM Bacillus licheniformis由来サブチリシン

意見募集

・非アルコール飲料の保存料としての天然糖脂質

・収量の多い除草剤耐性トウモロコシ系統DP202216由来食品

・肉類似製品の大豆レグヘモグロビン

それぞれのプレスリリース

Call for comment on a new type of food additive

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/call-for-comment-new-type-of-food-additive.aspx

 

Call for comment on a new type of genetically modified corn

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/call-for-comment-new-type-of-genetically-modified-corn.aspx

 

Second call for comment on soy leghemoglobin permission

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/second-call-for-comment-soy-leghemoglobin-permission.aspx

 

論文

-大麻の使用は心血管系の健康にベネフィットはなく相当なリスクを示す;さらなる研究が重要

Cannabis use shows substantial risks, no benefits for cardiovascular health; more research is critical

5-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/aha-cus073120.php

米国心臓協会(AHA)がCirculationに発表した新しい科学的声明

声明の重要ポイント

・観察研究からは大麻の使用に心血管系のベネフィットはみつかっていない

・大麻の使用は心臓発作、心房細動、心不全のリスク増加と関連する可能性がある;しかしながらこの治験を理解するにはさらなる研究が必要である

・大麻は米国麻薬取締局のSchedule I薬物に分類されていて科学者が研究するのは厳しく制限されている

Medical Marijuana, Recreational Cannabis, and Cardiovascular Health: A Scientific Statement From the American Heart Association

https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIR.0000000000000883

 

-Natureニュース特集

20年のパンデミック軍事演習はDonald Trumpを考慮できなかった

Two decades of pandemic war games failed to account for Donald Trump

04 AUGUST 2020  Amy Maxmen &

Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02277-6

シナリオは旅行禁止の不完全さやワクチン開発への狂奔、州と連邦政府の主導者間の論争などは予見していたが、誰も現在のレベルの米国の機能不全を予測できなかった

昨年10月にニューヨーク市の会議場で政府や業界のリーダーを前に学者チームが演習した仮想シナリオEvent 201では、新型コロナウイルスがブラジルでコウモリから豚にジャンプし国際空港から米国・ポルトガル・中国に飛んで18ヶ月のうちに世界中にひろがって6500万人が死亡し世界経済が底なしに落ち込む、ことになっていた。世界経済フォーラムのバイオセキュリティ専門家であるRyan Morhardは参加者がこのシナリオに震え上がることを期待した。しかし世界のリーダーたちはパンデミックの脅威を十分深刻に受け止めなかった。その演習のタイミングやコロナウイルスの選択は予見的だった。その2ヶ月後に中国が武漢で謎の肺炎のアウトブレイクを報告しCOVID-19のパンデミックが始まり、これまで約65万人が死亡した。

Event 201は過去20年間にパンデミックのリスクをシミュレートして世界中の対処能力の不足を指摘した何十ものシナリオの一つに過ぎない。演習はCOVID-19の管理で見られたいくつかの失敗も予測していた。しかし診断検査の欠陥や世界のリーダーが公衆衛生専門家の助言を拒否するなど予測できなかったこともある。最も強烈なのは米国が最も被害の大きい国のひとつになることを予測できなかった。逆に昨年、この分野のリーダーたちは米国を世界健康セキュリティ指標のトップにランキングしていた。Donald Trump大統領は2月27日にホワイトハウスでの記者会見でこの報告のコピーを持って「我々はナンバーワンだ」とすら言った。そのとき既に米国にはSARS-CoV-2が広がっていた。

今や米国では感染者は400万人を超え15万人以上が死亡している。そして米国は最も機能不全な国の一つである。

Morhardや他のバイオセキュリティの専門家は何が間違っていたのかを尋ねている-何故何十ものシミュレーションや白書や評価が、この世界で最も豊かな国のヘマを予想できなかったのか?一方ベトナムのようなランキングではあまり良くなかった国が迅速に対応したのか?

(以下長い記事。Natureはアメリカのことは客観的に書けるようだけど、英国の状況も全くの予想外なんですが)

 

-サハラ以南のアフリカの飢饉を避けるにはデータと統合が必要

Averting hunger in sub-Saharan Africa requires data and synthesis

05 AUGUST 2020  Jaron Porciello et al.,

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02281-w

国連が過去50年見られなかったレベルの飢饉を警告している中、研究者らは農業政策に情報を与えるための機敏で包括的なデータ収集と解析を行う援助をしなければならない

サハラ以南のアフリカ諸国はCOVID-19パンデミックが引き金となる食糧不足を予防するために対応している。FAOと国連事務局長António Guterresは6月9日に世界が過去50年見られなかったレベルの飢饉に直面することを警告している。

COVID-19、サバクトビバッタの大群、ヨトウムシ。

(以下モバイル技術活用等)

 

その他

-Consumer Reports

FDAがベビー用ライスシリアルにヒ素基準を設定

FDA Sets Limits for Arsenic in Baby Rice Cereal

By Trisha Calvo August 05, 2020

https://www.consumerreports.org/arsenic-in-food/fda-sets-limits-for-arsenic-in-baby-rice-cereal/

CRの専門家はそれは最初のステップとしては良いがもっとやる必要があるという

ようやくFDAが乳児用コメシリアルの最終ヒ素基準を発表した。これは連邦政府が食品中のヒ素について設定している唯一の基準である。

他の穀物のシリアルもしばしばヒ素を含むが、コメは特にヒ素が多い。

CRは2012年からFDAに基準を設定することを求めてきた。本日発表されたガイダンスではFDAは無機ヒ素の限度を100 ppbと設定した。CRは2012年に90 ppbを要求した。

CRの食品政策部長Brian Ronholmは、「理想的には目標は子どもの食品中ヒ素は検出限界以下であるがこれは最初のステップとしては良い」という

 

-「あまりにも多くの人が自分勝手」:米国は500万人近くのウイルス感染者

'Too many are selfish': US nears 5 million virus cases

https://www.local10.com/health/2020/08/04/too-many-are-selfish-us-nears-5-million-virus-cases/

多くのアメリカ人がマスクや距離をとることを拒否し、それらを過剰反応や自由の侵害だという。公衆衛生の専門家はこれらと政治家による混乱した一貫しないガイダンスと地域や州ごとに違うパッチワークのような封じ込め対策とが複合して問題となっているという

(パーティーとか結婚式とかマスク反対の裁判とか対策に疲れたとかいろいろ)

 

-コロナウイルスのパニックが拡大する中おしゃぶりのついた「危険な」フェイスマスクがオンラインで販売されている

‘Hazardous’ face masks with attached dummies sold online as coronavirus panic spreads

AUGUST 4, 2020

https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/hazardous-face-masks-with-attached-dummies-sold-online-as-coronavirus-panic-spreads/news-story/9e6c3e1c6805dec26aa660f861106855

(オーストラリア)

馬鹿げたデザインのフェイスマスクがオンラインで小さい子供用に販売されているが、重大な懸念となる(写真、窒息の危険性)

また主任医務官が小さい子どもにはマスクを勧めていないにも関わらずマスクをさせている親が37人中60%だった。

ホームメードのおかしなデザインのマスクは子どもに害となる可能性がある。保護者が不安になるのは理解できるが、小さい子どもにマスクは必要ない

 

-肥満対策には食品教育が重要

Food education key to tackling obesity

Tom McNab Wed 5 Aug 2020

https://www.theguardian.com/society/2020/aug/05/food-education-key-to-tackling-obesity

政府の20億ポンドの歩こう自転車に乗ろうイニシアチブは、問題に対応しない古典的な反射的対応である

運動には多くの利点があるが、体重にはあまり効果は無い。肥満対策で優先すべきは食事である

(英国)