2020-11-24

[HK]ニュースレター

Food Safety Focus

November 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf.html

 

野菜の硝酸塩と亜硝酸塩について

18 Nov 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_172_01.html

背景

野菜は、食物繊維、ビタミン類、ミネラル類の良い供給源であるため、健康的な食事の必須要素で、慢性疾患やがんに対して有益な健康効果がある。だが、野菜の硝酸塩や亜硝酸塩による健康影響を懸念している人もいる。本当にそれを心配する必要がある?野菜の硝酸塩や亜硝酸塩を詳しく調べてみよう。

野菜の硝酸塩と亜硝酸塩

硝酸塩は自然界に広く分布しており、土壌、水、食品に存在する可能性があり、植物の発育にきわめて重要な栄養である。硝酸塩は自然に亜硝酸塩に変換される可能性があり、その工程は細菌の存在で加速される。ヒトの腸の内部で、硝酸塩が亜硝酸塩に代謝される可能性もある。野菜だけでなく、ヒトは、水やそれらが食品添加物として使用される加工肉(例、ハムやソーセージ)などの多くの他の方法で硝酸塩や亜硝酸エステルに暴露される。

硝酸塩濃度は様々な野菜の種類で異なる。一般的に、葉物野菜(キャベツやホウレンソウなど)は硝酸塩濃度が高いが、根菜類(ジャガイモやニンジンなど)や球根野菜(タマネギやニンニクなど)は比較的濃度が低い。亜硝酸塩の野菜の平均濃度は一般的に低い。

 

表1 様々な硝酸塩量の野菜例

硝酸塩の多い野菜

ホウレンソウ、白菜、レタス

 

硝酸塩の少ない野菜

ジャガイモ、ニンジン、タマネギ

 

硝酸塩と亜硝酸塩の健康への影響

硝酸塩自身は比較的毒性はないが、その代謝物質である亜硝酸塩は血中のヘモグロビンを酸化する可能性があり、ヒトの体内に酸素を運ぶことができなくなる。この病状はメトヘモグロビン血症として知られていて、影響を受けた人は唇と皮膚が青くなる。メトヘモグロビン血症は健康な人にはめったに見られないが、乳幼児は消化器系が未熟なためより影響を受けやすく、その結果、細菌が増殖し硝酸塩は亜硝酸塩に変換される。また、乳幼児の胎児ヘモグロビンは亜硝酸塩により影響を受けやすく、一方で、メトヘモグロビンを変換して正常な状態に戻りにくい。赤ちゃんのこの状態は「ブルーベビー症候群」と呼ばれている。

亜硝酸塩はまた、内因性ニトロソ化として知られる工程を通して体内のニトロサミンを形成するためにアミンと反応する可能性もある。ニトロサミンは実験動物に発がんの可能性があるが、疫学研究では食事からの硝酸塩の摂取ががんリスクの増加に関連するとは示唆されていない。野菜を含む通常の食事から硝酸塩を摂取する際に、ビタミンCなど他の生物活性物質がニトロソアミンの内因性形成を阻害する可能性がある。欧州食品安全機関は、野菜や果物を食べることの有益な効果は、野菜を通して硝酸塩に暴露することによるヒトの健康に起こりうるリスクを上回るとも考えた。

 

野菜の硝酸塩や亜硝酸塩の含有量に影響を与える要因

食品加工

硝酸塩は水に溶けやすい。硝酸塩は水に浸出するため、野菜の硝酸塩含有量は洗って沸騰させると減る、と研究は示している。ジャガイモの皮をむくなど硝酸塩エステルを多量含有する部分を除去することで、亜硝酸塩含有量が少なくなることも分かった。

野菜を細かく切ったりすりつぶしたりすることで、硝酸塩を亜硝酸塩に変換する植物細胞中の酵素が放出され、亜硝酸塩の過剰形成の原因となる可能性がある。そのため、加工後すぐに野菜を調理することを勧める。野菜のピュレなどの幼児食品もすぐ使用するよう調理する必要がある。

 

保存状態

新鮮で、無傷の、よく保存された野菜の硝酸塩濃度は通常とても低い。酵素や細菌の活動が不活性化されるため、亜硝酸塩の形成は冷蔵で阻害される傾向があることを研究は示している。このため、すぐに調理しない場合は、野菜は冷蔵庫で保存するのが好ましい(4°Cかそれ以下で)。

調理は野菜内の酵素の活動を破壊する可能性があるが、硝酸塩が細菌により亜硝酸塩に変換されるため、その後の細菌汚染により亜硝酸塩が蓄積される可能性がある。そのため、一晩中野菜を含む調理済食品を保存するつもりなら、調理後夕食中に共有する前に保存する量を梱包しておくこと。冷却時間を可能な限り短縮し、2時間以内に冷蔵庫に保存すること。一般的に硝酸塩濃度が低いため、根菜類や球根野菜の使用を考えるかもしれない。

がんや慢性疾患を予防する野菜の有益な効果はよく認識されている。一般市民は様々な野菜類を含むバランスの取れた食事を維持する必要がある一方で、亜硝酸塩の蓄積を防ぐために野菜を適切に取り扱う必要がある。

 

注意すべきキーポイント

硝酸塩と亜硝酸塩は天然に野菜や他の食品に存在する。高濃度の亜硝酸塩の摂取はメタヘモグロビン血症を引き起こす可能性があり、乳幼児はより影響を受けやすい。

適切な食品加工と保存は野菜の亜硝酸塩の形成を削減するのに効果的である。

食事からの硝酸塩の摂取はがんリスクの増加に関連しないことが入手可能な根拠から示されている一方で、野菜の摂取は慢性疾患やがんに対する強力な有益な影響がある。

 

一般人への助言

・健康の利益のために様々な野菜を含むバランスの取れた食事を維持すること。

・野菜を適切に扱うこと(例えば、冷蔵庫に入れておく、調理前に洗ったり皮をむいたりする、細かく切ったりつぶしたりした後すぐに調理することなど)。乳幼児用に野菜のピュレを調理する場合、すぐに消費しできれば少しも保存しないでください。

・一晩中調理済食品を保存しようとする場合は、細菌汚染を予防するために調理後保存する量を梱包し、保存食品は冷蔵してください。

 

業者への助言

・新鮮な食べ物の損傷を防ぐために野菜を適切に扱い保存すること(例えば冷暗所またはできれば冷蔵庫に)。

・野菜の状態を定期的に監視すること。劣化したものを取り除くこと。

 

[EU]RASFF Week47-2020

警報通知(Alert Notifications)

クロアチア産スロベニアで包装した飼料用ヒマワリ種子にブタクサの種子高含有(283.1 mg/kg)、ベルギー産梨のクロルメコート(0.8706 mg/kg)、中国産竹製ボウルからのホルムアルデヒドの溶出(135; 157; 169 mg/kg)、ナイジェリア産オランダ経由チリペッパーのシペルメトリン(0.79 mg/kg)・未承認物質メタミドホス(0.06 mg/kg)及びアセフェート(0.057 mg/kg)、チリ産イタリア経由冷凍イガイのカドミウム(1.92 mg/kg)、ロシア産リンゴとプラムのピュレの亜硫酸塩(22 mg/kg)非表示、ベトナム産ベルギー経由冷凍キハダマグロロイン及びサクのヒスタミン、ドイツ産パスタスプーンからの一級芳香族アミンの溶出(アニリン: 31; 4,4' MDA: 0.28 mg/kg)、レバノン産クミンのピロリジジンアルカロイド(22000 µg/kg)、オランダ産粉末クミンのピロリジジンアルカロイド(55176 µg/kg)、ドイツ産ナイロン製穴あきおたまからの一級芳香族アミンの溶出(アニリン: 0.017; 4,4' MDA: 0.031 mg/kg)、米国産イタリア経由ロゼワインの未承認物質イプロジオン(0.071 mg/kg)、カメルーン産乾燥チリペッパーの未承認着色料オレンジⅡ(> 0.50 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ペルー産乾燥ペッパーのトリアジメノール(0.154 mg/kg)・テブコナゾール(0.157 mg/kg)・トリアジメホン(0.154 mg/kg)及び未承認物質クロルピリホス(0.025 mg/kg)、イタリア産チェリートマトのフロニカミド(1.14 mg/kg)、スペイン産解凍キハダマグロロインのアスコルビン酸(E300) (1160 mg/kg)未承認、中国産竹繊維製皿からのメラミンの溶出(4.78 mg/kg)、ギリシャ産チルドメカジキの水銀(1.88 mg/kg)、米国産殻をとったアーモンドのアフラトキシン(B1 = 57; Tot. = 62 µg/kg)、スペイン産解凍真空パックキハダマグロローフのアスコルビン酸(E300)高含有(1620 mg/kg)、オンライン販売されている2,4-ジニトロフェノール (DNP)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

オランダ産飼料用米ぬかのブプロフェジン(0.14 mg/kg)・チアメトキサム(0.045 mg/kg)・未承認物質プロフェノホス(0.026 mg/kg)・トリアゾホス(0.035 mg/kg)及びトリシクラゾール(0.099 mg/kg)、オランダ産冷凍ソーセージの着色料アルラレッドAC(E129)非表示、ベトナム産オランダ経由冷凍キハダマグロ刺身ロインの一酸化炭素処理(2.635 mg/kg)、オンライン販売されているCBD製品の未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、英国産食品サプリメントの未承認新規食品成分ブルビネ ナタレンシス(Bulbine natalensis)、

通関拒否通知(Border Rejections)

ウガンダ産ペッパーのシペルメトリン(0.89 mg/kg)、米国産朝食用シリアルの着色料タートラジン(E102) (63 mg/kg)・着色料サンセットイエローFCF(E110) (20 mg/kg)・着色料アルラレッドAC(E129) (25 mg/kg)及び着色料ブリリアントブルーFCF(E133) (11 mg/kg)の未承認使用、トルコ産ペッパーのクロルピリホス-メチル(0.122 mg/kg)及びピリダベン(1.480 mg/kg)、トルコ産オレンジの未承認物質クロルピリホス(0.140 mg/kg)及びフェンバレレート(0.306 mg/kg)、米国産アイスキャンディーの安息香酸(E210)高含有(185 mg/l)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 23; Tot. = 25 µg/kg)、トルコ産ペッパーのピリダベン(0.36 mg/kg)、トルコ産ペッパーのクロルピリホス-メチルl (0.121 mg/kg)・ピリダベン(0. 092 mg/kg)及びタウ-フルバリネート(0.142 mg/kg)、

 

エチレンオキシドの検出

警報通知(Alert Notifications)

フランス産有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド、フランス産ゴマとゴマミックスの未承認物質エチレンオキシド(0.39; 0.6 mg/kg)、インド産オランダ経由ゴマの未承認物質エチレンオキシド、スウェーデン産ベーカリー製品に使用したインド産ゴマの未承認物質エチレンオキシド(2.80 mg/kg)、インド産有機皮をむいた及び皮つきゴマの未承認物質エチレンオキシド(>5 mg/kg)、オランダ産原料インド産白いタヒニに使用した皮をむいた有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド(2.19 mg/kg)、インド産皮をむいたゴマの未承認物質エチレンオキシド(2.9 mg/kg;2.1 mg/kg;最大 4.5 mg/kg)、ドイツ産有機ミューズリーに使用した有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド(0.23 mg/kg)、フランス産バーガー用バンズに使用したゴマの未承認物質エチレンオキシド、スペイン産全粒粉パンスティックの未承認物質エチレンオキシド、インド産ドイツ経由皮つき有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド(2.3 mg/kg)、インド産ゴマの未承認物質エチレンオキシド(0.14; 2.7; 7; 7.7 mg/kg)、フランス産ゴマスペルト小麦クッキーに使用したゴマの未承認物質エチレンオキシド、インド産ゴマの未承認物質エチレンオキシド(0.46 mg/kg;1.3 mg/kg)、インド産オランダ経由有機皮をむいたゴマの未承認物質エチレンオキシド(5 mg/kg;1.3 mg/kg)、スペイン産原料インド産オランダ経由海苔入りゴマ塩に使用した有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド、スイス産赤いバンズに使用したインド産黒ゴマの未承認物質エチレンオキシド(2.4; >5 mg/kg)、オランダ産ゴマの未承認物質エチレンオキシド、インド産有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド(10 mg/kg;4 mg/kg)、フランス産チョコレートコーティングした文字型ビスケットに使用したゴマの未承認物質エチレンオキシド(2.5 mg/kg)、インド産皮つきゴマの未承認物質エチレンオキシド(4.5 mg/kg;0.36 mg/kg)、インド産ポーランド経由ゴマの未承認物質エチレンオキシド(31 mg/kg;0.46 mg/kg)、ドイツ産パンミックスの未承認物質エチレンオキシド(0.098 mg/kg)、オランダ産ゴマミックスの未承認物質エチレンオキシド(0.094 mg/kg)、インド産ポーランド経由オランダ経由ゴマの未承認物質エチレンオキシド(>5 mg/kg)、インド産ベーカリーミックスの未承認物質エチレンオキシド(0.90 mg/kg)、インド産ドイツ経由有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド(0.64 mg/kg)、オランダ産有機多種穀物入りフォカッチャの未承認物質エチレンオキシド(>5 mg/kg)、インド産ドイツ経由ゴマの未承認物質エチレンオキシド(5.7 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

インド産皮をむいたゴマの未承認物質エチレンオキシド(11.4 mg/kg)、インド産ゴマの未承認物質エチレンオキシド(> 0.4 mg/kg;2.755; 2.054 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

インド産ポーランド経由有機ゴマの未承認物質エチレンオキシド(10 mg/kg)、スロバキア産スペルト小麦ゴマスティックの未承認物質エチレンオキシド、フランス産冷凍ミニチーズバーガーに未承認物質エチレンオキシドが存在する可能性、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産ゴマの未承認物質エチレンオキシド(0.43 mg/kg)、

 

[TGA] ウェビナー:いくつかのスポーツ用サプリメントは医薬品であるというSection 7の宣言

Webinar: Section 7 Declaration that certain sports supplements are Therapeutic Goods

20 November 2020

https://www.tga.gov.au/webinar-section-7-declaration-certain-sports-supplements-are-therapeutic-goods

いくつかのスポーツ用サプリメントは医薬品であるという最新の宣言によるスポーツ用サプリメントに関する規則変更についてのウェビナーを2020年11月25日開催

 

[NSW] リコール

Halo Top Plant Based Caramel Chocolate Pretzel Ice Cream 473ml

21 Nov 2020

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/halo-top-plant-based-caramel-chocolate-pretzel-ice-cream-473ml

溶剤の化学物質混入のおそれのため回収措置。製品写真あり。

 

[CFIA] 食品偽装への取り組み

Tackling food fraud

2020-11-23

https://www.inspection.gc.ca/chronicle-360/food-safety/tackling-food-fraud/eng/1605887232284/1605887285440

動画

 

[FSA]FSA理事会は現代化したサーベイランスモデルの進捗を歓迎する

FSA Board welcomes progress on modernised surveillance model

19 November 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-welcomes-progress-on-modernised-surveillance-model

オンライン理事会でFSAが戦略的サーベイランスを作成し、実施したことが説明された。

理事会の議題と動画は以下から

FSA Board Meeting - November 2020

https://www.food.gov.uk/about-us/fsa-board-meeting-november-2020

 

[ODS] ファクトシート更新

-ビタミンE

Vitamin E

Fact Sheet for Consumers

November 20, 2020

https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminE-Consumer/

ビタミンEの上限を1,000 mg/dayに修正。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminE-Consumer/#change

 

[FDA]リコール

Fusion Health and Vitality は未承認の食品添加物の使用と未承認の販売表示のためCore Essential NutrientsとImmune Boost Sublingual Vitamin D3 の全国的自主回収を発表する

Fusion Health and Vitality Issues Voluntary Nationwide Recall of Core Essential Nutrients and Immune Boost Sublingual Vitamin D3 Due to the Unapproved Use of a Food Additive and Unapproved Marketing Statements

November 23, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/fusion-health-and-vitality-issues-voluntary-nationwide-recall-core-essential-nutrients-and-immune

Fusion Health and Vitality はCore Essential Nutrientsに未承認の食品添加物であるホルデニン塩酸の使用があり、Immune Boost Sublingual Vitamin D3 に未承認医薬品となる表示の問題があるため、全国的自主回収をしている。製品写真あり。

(ホルデニンはアルカロイド。アドレナリン作動性があるとされて使われている)

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新

Coronavirus (COVID-19) Update: November 20, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-november-20-2020

(一部)

・FDAはPro Breath MD, LLC dba Dentist Select and OraCare(洗口剤)とVibrant Health Care, Inc(幹細胞療法)に警告文書を発する。

 

[FDA]特定のヒト用及び動物用食品回収をするための荷受人リストの公表

Public Availability of Lists of Retail Consignees to Effectuate Certain Human and Animal Food Recalls

11/20/2020

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/public-availability-lists-retail-consignees-effectuate-certain-human-and-animal-food-recalls

FDAがリコールされたヒト用または動物用食品の荷受人リストを公表する場合についての情報を提供するガイダンス。

 

[FDA]警告文書

- Pro Breath MD, LLC dba Dentist Select and OraCare

November 18, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/pro-breath-md-llc-dba-dentist-select-and-oracare-610686-11182020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品の問題。口内ケア製品(二酸化塩素洗口剤)を含む。

 

[FDA]公示

-Vigorous Man は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Vigorous Man contains hidden drug ingredient

11-18-2020

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-vigorous-man-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているVigorous Manはシルデナフィルを含むため製品を購入しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

-Livtoneは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Livtone contains hidden drug ingredients

11-18-2020

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-livtone-contains-hidden-drug-ingredients

FDAは減量製品として販売されているLivtoneがシブトラミンとフルオキセチンを含むため、購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

[FDA]消費者情報

詐欺的なコロナウィルス検査、ワクチン及び治療に注意しよう

Beware of Fraudulent Coronavirus Tests, Vaccines and Treatments

11/20/2020

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/beware-fraudulent-coronavirus-tests-vaccines-and-treatments

FDAは詐欺的なコロナウィルス関連製品から自分や家族の守り方に関し注意を呼び掛ける。

動画あり

 

[Codex]コーデックス専門委員会は抗菌剤耐性についてのコンセンサスを探る

Codex task force seeking consensus on antimicrobial resistance

20/11/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1331627/

世界抗菌剤耐性週間にYong Ho Park教授にインタビュー

 

[FTC]FTCはサプリメント販売会社ヘルスリサーチラボラトリー社に対する審判開始決定書を承認

FTC Approves Administrative Complaint Against Supplement Marketer Health Research Laboratories, LLC

November 20, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/11/ftc-approves-administrative-complaint-against-supplement-marketer

同社の販売するサプリメント最高心臓処方 (UHF),BG18黒ニンニク植物製品が心血管系やその他の疾患を予防あるいは治療する、サプリメントNeupathicが糖尿病性神経障害を治療・緩和するという根拠のない宣伝をしたことについて審判開始決定書を承認

https://www.ftc.gov/system/files/documents/cases/d09397_administrative_part_3_complaint_and_exh.pdf

(黒ニンニクサプリメントBG18の宣伝チラシに、

「日本の魔法の解決法:黒ニンニク 青森県が日本のニンニクの中心地で弘前大学Jiniti Sasaki教授が黒ニンニクの有効性を示した」、とか書いてある。)

 

論文

-一部の親はCOVID-19リスクを減らすより感謝祭の伝統を優先する

Some parents prioritize Thanksgiving traditions over reducing COVID-19 risks

23-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/mm-u-spp111820.php

ミシガン大学による全国調査:半分以上の保護者が子どもたちにとって親戚に会って休日の儀式を共有することが重要であると言う、しかし多くは同時に家族の集まりでのCOVID-19拡散を予防したい

休日に家族が集まるベネフィットがウイルスに感染するあるいは拡散するリスクに値すると考えるのは親の3人に1人。3/4は集会での予防が重要だと信じている。

インフォグラフィクス有り。

(会ってかつ距離をとるって矛盾)

 

-緑の地中海食(グリーンメド)食生活が健康にはより良いかもしれない

Green Mediterranean ('green Med') diet may be even better for health

23-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/b-gm111920.php

伝統的地中海食より植物成分を多くして緑茶と浮き草を足す

Heartに発表されたRCT。運動量の少ないBMI31の平均年齢51才の294人を無作為に3つの食事群に割り付けた。一つ目は運動を増やすことと基本的な健康的食生活助言。二つ目はカロリー制限(男性1日1500-1800kcal、女性1200-1400kcal)地中海食。三つ目は運動とカロリー制限地中海食の「グリーン」バージョンで、赤肉を避けてくるみ28g/日、緑茶3-4杯/日、タンパク源として冷凍浮き草キューブ100g。6ヶ月後の体重減少は、健康的食生活群が1.5kg、地中海5.4kg、グリーンが6.2kg

(毎日Wolffia globose 100gというのはダメだと思う。人間行動の面からも化学的ハザードの面からも)

 

-米国売り上げ上位の映画で描写されている食品と飲料の栄養解析、1994-2018

Nutritional Analysis of Foods and Beverages Depicted in Top-Grossing US Movies, 1994-2018

Bradley P. Turnwald  et al., November 23, 2020

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/10.1001/jamainternmed.2020.5421

250本の映画の14946の食品と飲料のうち食品の73%、飲料の90%は健康的でない。さらに映画で描かれる食生活は米国の実際の食事同様連邦政府の食事助言に従っていない

(映画が現実を反映しているだけでは。タバコ規制並みに映画の食事も規制しろ?)

 

-抗菌石けん添加物がマウスの脂肪肝を悪化させる

Antimicrobial soap additive worsens fatty liver disease in mice

23-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/uoc--asa112320.php

トリクロサンが高脂肪食を与えたマウスの脂肪肝を悪化させる

Proceedings of the National Academy of Sciences

(プレスリリースに用量の記載なし。高脂肪食は59%脂肪、それにトリクロサンを0.35M含む。トリクロサンは食べないけどとにかく嫌われている)

 

-COVID-19対応における科学の誤用と極端に分かれた政治的逸話

Science misuse and polarised political narratives in the COVID-19 response

Rômulo Paes-Sousa et al.,

THE LANCET CORRESPONDENCE| VOLUME 396, ISSUE 10263, P1635-1636, NOVEMBER 21, 2020

COVID-19対応戦略が、しばしば政治的に分断された、経済と健康のトレードオフに焦点を絞った極端な議論を引き起こしてきた。エビデンスはその質や報告のされ方に注目することなくこれらの主張を正当化するために使われることが増えた。

我々は最近のLancetのブラジルでの社会的距離をとることを反対する意見への我々の仕事の引用に失望した。我々は2014-2016年のブラジルの不況とそれによる失業が死亡率増加と関連することを報告し、それがしばしばブラジルでの自宅待機命令反対の理由とされている。しかし我々の研究はCOVID-19パンデミックの文脈ではあまり役に立たない

我々の仕事がメディアで誤報されるのは初めてではない。COVID-19パンデミック対応は複雑で多面的で注意深い正確な情報に基づく政策決定が要求される。経済的不況が健康に大きな影響があることに疑いはないが単純なトレードオフにしてしまうのは役に立たない。根拠が指摘しているのは医療と福祉に投資することが重要だということである。

(一部。)

 

その他

-ウェルネスの道化の王子

The Clown Prince of Wellness

Jonathan Jarry M.Sc. | 19 Nov 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-critical-thinking-pseudoscience/clown-prince-wellness

かつて健康マニアをからかっていたオレンジヘアのコメディアンが今やデマ拡散に彼の皮肉を使っている

グルテンフリーや完全菜食主義を風刺していたJP Searsが今やデマと陰謀論の発生源としてYouTubeの検閲対象になったことにショックを受けた

彼は何が真実かを見極めるには直感に従えと推奨している。それは実際には惨劇の処方箋である。

彼は「conspirituality」(コンスピリチュアリティ?陰謀論の混ざった精神性)という流行の一部で、それはニューエイジのスピリチュアリティと陰謀論への信仰の混合物である

 

-COVID:コロナウイルスのため終わって欲しい不快な文化

COVID: Nasty Cultural Stuff That (Hopefully) Will End Because Of Coronavirus

By Alex Berezow, PhD — November 19, 2020

https://www.acsh.org/news/2020/11/19/covid-nasty-cultural-stuff-hopefully-will-end-because-coronavirus-15166

COVIDパンデミックが始まった頃、Anthony Fauci博士が人々には永久に握手をやめて欲しいと言った。私はそれに賛同はしないが終わって欲しい習慣はある。以下:

・バースデーケーキのろうそくを吹き消す

・教会で同じ器から飲む

・公衆トイレの布のロールタオル

・噴水式水飲み

・ベタベタのメニューに触る

・ソースの二度づけ

・空港の喫煙室に密集

・食べ物を落としたときの5秒ルール