[Defra]英国で保護するために日本から提案されたGI製品名:反対の機会
Japanese GI product names proposed by Japan for protection in the UK: opportunity to object
21 December 2021
日英包括的経済連携協定で合意されたお互いの国の地理的表示(GIs)保護同意での追加GIについて。手続きの一環として反対意見提出機会を設ける
書式 反対意見:日本のGI製品名
Statement of objection: Japanese GI product names
21 December 2021
https://www.gov.uk/government/publications/statement-of-objection-japanese-gi-product-names
英国で保護するために日本から提案されたGI製品名(39)について、反対したい場合それぞれの製品名を指定の書式に記載して2022年2月21日までにDefraの担当部署に送ること
(defraのサイトに日本語が表示されているのが新鮮)
[IARC]プレスリリース
-サブタイプ毎の一次肝がんの、世界、地域、国の負荷
Global, regional, and national burden of primary liver cancer by subtype
20 December 2021
European Journal of Cancer
-過体重の閉経後乳がんサバイバーでのメトホルミンと減量の無作為化試験のエピジェネティック加齢解析
An epigenetic aging analysis of randomized metformin and weight loss interventions in overweight postmenopausal breast cancer survivors
20 December 2021
Clinical Epigeneticsに発表。メトホルミン、減量、それぞれ単独あるいは組み合わせによる介入6ヶ月でエピジェネティック加齢に意味のある関連は見られなかった
(メトホルミンをアンチエイジングとか宣伝して個人輸入やら適用外処方やら勧めている人たちがいる)
-IARCは小児がんについて初めてのWHO腫瘍分類を発表する
IARC to publish first-ever WHO Classification of Tumours volume on childhood cancers
17 December 2021
その概要をCancer Discoveryにレビューとして発表
-第三回年次IAEA–IARC–WHO協議
Third annual IAEA–IARC–WHO consultation
20 December 2021
https://iarc.who.int/news-events/third-annual-iaea-iarc-who-consultation/
integrated mission of the Programme of Action for Cancer Therapy (imPACT)レビューの方法論を議論するためのオンライン会議を2021年12月13-14日に開催した
imPACTレビュー
https://www.iaea.org/services/review-missions/impact-reviews
論文
-がん患者および既往者のダイエタリーサプリメント使用
Dietary supplement use by individuals living with and beyond cancer
20-DEC-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/938048
がん予防ガイドラインでは健康的な食生活と運動を勧め、ダイエタリーサプリメントは推奨しない。しかしがん患者やサバイバーは再発リスクを減らすためダイエタリーサプリメントを使用している。CANCERに発表された英国のがんと診断された1049人の調査。
・40%がダイエタリーサプリメントを使用
・19%がダイエタリーサプリメントががん再発リスクを減らすと信じている
・女性、食事助言に従って野菜果物をとっている人、ダイエタリーサプリメントががん再発リスク削減に重要だと信じている人がダイエタリーサプリメントをとる可能性が高い
・肥満の人はダイエタリーサプリメントを使用する可能性は低い
・最もよく使われていたのは魚油で参加者の13%
・乳がん患者の15%がカルシウム(ビタミンD有りあるいは無し)を使用
-COVID-19パンデミック中の飲酒は肝疾患と死亡の増加につながると予想される
Alcohol consumption during the COVID-19 pandemic projected to cause more liver disease and deaths
20-DEC-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/938595
Hepatologyに発表された米国の研究。飲酒習慣のある成人のパンデミック中の暴飲が21%増加した、これが1年続くと2040年までのアルコール関連肝障害による追加死亡が8000人、肝障害は18700人、肝がんが1000人と予想。飲酒増加が1年以上続くとさらに死亡率が増加する。
(日本の場合パンデミックで暴飲が増えたという報告はあまり聞かないような。もちろん増えた人もいるだろうけれど。
酒レポート 令和3年3月
表2 コロナ禍における酒類の消費動向(令和2年)
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2021/pdf/001.pdf
金額なので量はわからないが)
-「頻繁に受診する人」がイングランドの家庭医相談の10件中4件を占める
‘Frequent attenders’ comprise 4 in every 10 family doctor consultations in England
20-DEC-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/938120
彼らは総合診療医に他の患者より5倍多く来て、過去20年間にその割合は増加している
BMJ Openに発表された20年にわたる17億件近くの受診の解析。地域や病院の数には影響を受けないようだ。頻繁に受診する人は、女性、高齢、社会的心理的問題が多い、精神疾患用医薬品を使用している、医学的に説明できない症状をもつ、病状が長期にわたる、可能性が高い
-砂糖入り飲料の消費者価格上昇後の青少年の体重関連アウトカムの変化
Changes in Weight-Related Outcomes Among Adolescents Following Consumer Price Increases of Sugar-Sweetened Beverages
Tadeja Gračner et al.,
JAMA Pediatr. Published online December 13, 2021.
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/article-abstract/2786784
2014年のメキシコの砂糖入り飲料(SSB)税による価格の変化について。SSBの値段が10%増加することは少女の過体重または肥満の3%の相対的減少に関連した。体重関連アウトカムの改善は小さく、主に最も体重の重い少女で、課税後の価格が10%以上上がった都市で観察された
2014年以前のこの研究の対象となった12654人の平均年齢11.38才の青少年の46%が肥満または過体重であった。価格変更から2年以内で10%以上値段が上がった場合の少女の肥満または過体重の減少が絶対値で1.3%、相対値で3%。少年では関連なし
エディトリアル 砂糖飲料税と集団健康アウトカム
Sugar-Sweetened Beverage Taxes and Population Health Outcomes
Jennifer Falbe et al.,
JAMA Pediatr. Published online December 13, 2021.
(微妙な結果。課税推進派はこれが有効性の根拠だと宣伝している)
SMC NZ
-Covid-19予防接種による二人目の「可能性が高い」死亡-専門家の反応
Second ‘probable’ death from Covid-19 vaccine in NZ – Expert Reaction
20 December 2021
26才の男性がCovid-19ワクチン後心筋炎で死亡した
独立した安全性モニタリング委員会は、この心臓の炎症は治療可能で有りワクチン接種の時に人々に症状を周知させるべきであるという。委員会はワクチンのベネフィットはそのような希な副作用のリスクを遙かに上回るという
専門家の意見略
-新しい二つのワクチン展開が前途に-専門家の反応
Two new vaccine rollouts lie ahead – Expert Reaction
21 December 2021
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/12/21/two-new-vaccine-rollouts-lie-ahead-expert-reaction/
5-11才への接種とブースター接種
-夏の間オミクロンをNZから遠ざけるための計画-専門家の反応
The plan to keep Omicron away from NZ over summer – Expert Reaction
21 December 2021
政府はブースター接種(2回目接種取後6ヶ月から4ヶ月に短縮して医療従事者と国境労働者に義務化)、隔離期間(10日に延長して自主隔離は廃止)、国境の管理を変更する
専門家の意見略
(ワクチンの副作用死を報道するNZのメディアが極めて教科書的。フィアンセが心筋炎の症状をもっと明確に伝えて欲しいと訴えている、とかNZでは毎年約95人は心筋炎とか)