2022-07-05

[EU]RASFF

警報通知(Alert Notifications)

ヒマワリ油のグリシドール、コロンビア産パッションフルーツのジメトエート・イミダクロプリド・シペルメトリン及びプロパモカルブ、フランス産トリュフポテトのイマザリル及びチアベンダゾール、トルコ産グレープフルーツのクロルピリホスメチル及びクロルピリホス、ペルー産ベビーアボカドのカドミウム、ドイツ産コーンチップスのトロパンアルカロイド、イタリア産トウモロコシのフモニシン、スペイン産冷凍メカジキの水銀、トルコ産煎った塩味スイカの種子のアフラトキシン、

注意喚起情報(information for attention)

フランス産塩水入りチルドキハダマグロロインの水銀、トルコ産ガリアメロンのエトプロホス及びマラチオン、イタリア産シカのサラミの鉛、中国産生鮮ライチのアゾキシストロビン・クロルピリホス・クロチアニジン・ジメトモルフ・ルフェヌロン・プロパモカルブ・ブプロフェジン・クロルフェナピル及びラムダ-シハロトリン、ドイツ産茶の未承認新規食品クソニンジン、オランダ産(ベルギー産?)鶏製品のドキシサイクリン、香港産ティーハーブの未承認新規食品(クソニンジン)、ウクライナ産ヒマワリ油のベンゾ(a)ピレン、スペイン産冷凍ヨーロッパコウイカのカドミウム、ペルー産乾燥ペッパーのオクラトキシンA、ウズベキスタン産レーズンのオクラトキシンA、イタリア産生鮮有機ベビーホウレン草の亜硝酸塩高含有、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮グレープフルーツのクロルピリホスメチル(複数あり)、マレーシア産パーム油の3-MCPD、トルコ産生鮮レモンのプロクロラズ、トルコ産生鮮レモンの酸化フェンブタスズおよびクロルピリホスメチル、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン、インド産米のチアメトキサムおよびトリシクラゾール、シンガポール産パーム油の3-MCPD、北マケドニア共和国産クラッカーのアクリルアミド高含有、インド産ブラックペッパーのエチレンオキシド、パキスタン産米のアフラトキシン、中国産プラスチックカップに竹の未承認使用、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、パキスタン産米のアフラトキシン、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、中国産メラミン皿の竹繊維の未承認使用、英国産焙煎押しオート麦のオクラトキシンA、日本産コメのトリシクラゾール、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホスメチル、

 

[EFSA]意見等

-遺伝子組換えTrichoderma reesei AR‐852株由来食品酵素セルロースの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme cellulase from the genetically modified Trichoderma reesei strain AR‐852

EFSA Journal 2022;20(7):7375  1 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7375

(科学的意見)

この食品酵素セルロース(4‐(1,3;1,4)‐β‐d‐グルカン 4‐グルカのヒドロラーゼ; EC 3.2.1.4)はAB Enzymes GmbH社が遺伝子組換えTrichoderma reesei AR‐852株で生産した。この遺伝子組み換えは安全上の懸念を生じなかった。この食品酵素にはこの生産生物の生きた細胞やそのDNAはないと考えられる。この食品酵素は5つの食品製造工程で使用することを意図している:焼成工程、醸造工程、蒸留アルコール生産、ワインとワインビネガー生産、ジュース生産用の果物と野菜の加工。総有機固形物(TOS)の残留量は蒸留で除去されるため、食事暴露は他の4つの工程にのみ算出された。この食品酵素への食事暴露TOSは欧州人で最大0.1 mg TOS/kg 体重 (bw) /日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは、無毒性量を調べた最大量1,000 mg TOS/kg bw /日とし、推定される食事暴露と比べて暴露マージンは少なくとも10,000となった。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件(蒸留アルコール生産以外)で食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが起こる可能性は低いと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-食品添加物としての緩衝酢の安全性評価

Safety evaluation of buffered vinegar as a food additive

EFSA Journal 2022;20(7):7351  1 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7351

(科学的意見)

食品添加物と香料に関するEFSAのパネル(FAF)は、新規食品添加物としてバッファードビネガー(緩衝酢)の安全性に関する科学的意見を提出する。緩衝酢は、水酸化ナトリウム/カリウム(E 524 ~E 525)や炭酸ナトリウム/カリウム(E 500~E 501)を酢に加えて製造した液体または乾燥製品で、欧州基準EN 13188:2000に従って、農業に由来する供給源のみ(木/セルロースを除く)から得た。緩衝酢の主成分は酢酸と酢酸塩である。経口摂取後、緩衝酢は食事や人体の天然の成分である酢酸陰イオンと酢酸塩に分解されるため、提案された食品添加物で得た生物学的あるいは毒性学的データは、書類の一部として申請者から提出されていなかった。それには生物学的影響についての広範なデータが存在し、EFSAが2013年に結論していたように許容一日摂取量(ADI)の設定は必要ないと見なされている。提案された最大/典型的な使用量で、酢酸と表現される食品添加物としての使用による緩衝酢への平均暴露は、乳児で8.9 mg/kg 体重 (bw) /日、子供で280.3 mg/kg bw/日だった。緩衝酢への暴露の95パーセンタイルは乳児で27.9 mg/kg bw /日、幼児で1,078 mg/kg bw /日だった。パネルは、提案された最大/典型的な使用量で食品添加物として緩衝酢の使用に安全上の懸念はないと結論した。パネルは、結果として生じる暴露は推定できなかったため、グループⅠ食品添加物として適量で提案された使用に安全性に関する結論を出せなかった。

 

-セルビアの10 – 74歳の個人の全国食品摂取量調査

National Food Consumption Survey among 10 – 74 years old individuals in Serbia

EFSA Journal 2022;19(7):EN-7401 1 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7401

(外部科学報告書)

EFSAの EU Menu方法論により、セルビアの10 – 74歳の成人、妊婦、ベジタリアンの全国食品摂取量調査が2017年から2021年にかけて実施された。10~17 歳の青年856人(回答率 女性64.75%、男性67.33%)、18~64歳の成人1155人(回答率 女性82.74%、男性79.39%)、65~74歳の高齢者581人(回答率 女性78.96%、男性79.15%)、妊婦145人(回答率74.74%)、ベジタリアン281人(回答率75.13%)で、合計3018人の参加者(全体の回答率75.02%)から有効なデータが集められた。セルビア共和国の最も完全な住民登録がサンプリングの枠組みとして使用され、年齢、性別、居住地域の3つの成層が適用された。募集はプロジェクトチームのメンバーにより世帯レベルで企画・実施され、1世帯あたり1人までとした。特別グループに属する被験者を含むことは、これらの特定集団を対象とした様々な補完する募集戦略を伴って、便利なサンプリング手順に従って実施された。データ収集は、一般的なアンケート、年齢にあった食品傾向アンケート、国際身体活動アンケート、24時間食事思い出し法など、プロジェクト特有の全国調査パックを用いて実施された。一食分の量の評価を支援するために、バルカン地方で一般的に摂取される簡単な食品や食事のために開発・実証された食品の絵本が使用された。データ収集は、対面式のインタビューで、栄養的背景を持つ教育を受けたインタビュワーが実施した。セルビアの全国調査はこの国の全ての地域に拡大され、日記の72%は勤務日、28%は休日について言及し、四季と全ての曜日をカバーした。全国のデータ収集に先立ち、この方法論、事前に定義した研究スケジュール、調査機器の実現可能性と受容性をテストするために、パイロットスタディが実施された。定期的に摂取する食品や祝祭日を含む、一年を通した食事パターンが表現された。データの保管、処理、EFSAに転送される最終的なデータセットの作成のために、高機能栄養プラットフォームである食品評価及び計画(DAP)が適用された。

 

-ロシアによるウクライナ侵攻の結果起こりうる食品や飼料供給不足に対処するための、国家リスク管理対策に関する議論を支援するための技術的援助

Technical assistance to support discussions on national risk management measures to address possible shortages of food and feed supply as a consequence of the Russian invasion of Ukraine

EFSA Journal 2022;19(7):EN-7407 1 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7407

(技術的報告書)

一部のEU加盟国はウクライナからの飼料の輸入に大きく依存している。ロシアによるウクライナ侵攻後、供給チェーンが遮断され、関係者は、主に飼料用に使用される小麦、大麦、トウモロコシ、ヒマワリの種子、ナタネ、ダイズに起こりうる差し迫った不足について欧州委員会に情報提供した。その結果、これらの製品の代替輸入先を見つけるための措置を講じることを発表した。だが、EUにおけるより厳しい農薬の最大残留基準(MRLs) (EU MRLs)は、原産国のMRLsがより高い水準で設定されている場合、輸入に問題となる可能性がある。加盟国は、規則(EC) No 396/2005第18(4)条の可能性を利用し、そのような特別な事情では、詳細リスク評価に基づいて消費者に安全であることと、EU MRLsに準拠していない貨物は国の領土を離れないことを保証するための管理が実施されているという条件で、国の暫定MRLs (tMRLs)を設定する可能性がある。この報告書でEFSAは、Codex MRLsの実践を国の暫定MRLsと見なす加盟国を支援することを意図した技術的な背景情報を提供し、かなり限定されてはいるが、国の暫定MRLs設定の観点から柔軟性のための特定の選択肢を強調している。この技術的報告書は国のリスク管理決定を予測するものではなく、それは国の管轄機関の責任である。

 

[RIVM]報告書

-オランダ北部成人の2020-2021年ヨウ素摂取とライフラインコホートの2006-2007年栄養状態研究以降の進歩

Adult iodine intake in the north of the Netherlands in 2020-2021 and the development of this since 2006-2007 Nutritional status study among the Lifelines cohort

2022-07-01

https://www.rivm.nl/publicaties/jodiuminname-van-volwassenen-in-noord-nederland-in-2020-2021-en-trend-sinds-2006-2007

オランダは土壌中ヨウ素が極めて少ないため塩へのヨウ素添加を行っている。ヨウ素摂取量が減ってきたため2008年に法が変更された。2020/2021の摂取量は男女どちらも1日150マイクログラムを超えた

 

-高等教育学生の精神衛生

Mental health of students in higher education

04-07-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/monitor-mentale-gezondheid-en-middelengebruik-studenten-deelrapport-1

初の全国調査。全学生の約半数(51%)が不安感や悲しみなどの心理学的苦痛がありそのうち12%は深刻

 

-高等教育学生の薬物使用

Substance use among students in higher education

04-07-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/monitor-mentale-gezondheid-en-middelengebruik-studenten-deelrapport-2

学生ではない比較対照に比べて、学生は飲酒と薬物使用が多い、特に大麻とXTC。

アルコールとXTCの摂取とストレスや孤独のような精神衛生問題に明確な関連は見つからなかったが、大量の大麻の使用あるいはゲームに長時間を費やすことと精神衛生の関連はあった。もう一つの注目される関連は、薬物を多く使う学生は払うべき学生ローンが高額な傾向があった。

リタリンなどの集中力を改善する物質を処方でなく使用したことが過去12ヶ月間に少なくとも一回ある学生は12人中1人。

 

[DEFRA]複数年グレート・ブリテン残留農薬管理計画

Multi-annual Great Britain control plan for pesticide residues

29 June 2022

https://www.gov.uk/government/publications/multi-annual-great-britain-control-plan-for-pesticide-residues

今後3年間で検査すべき食品と農薬。

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling on Wild Drinks Group Ltd t/a Whisp Drinks

29 June 2022

https://www.asa.org.uk/rulings/wild-drinks-group-ltd-a22-1145995-wild-drinks-group-ltd.html

インフルエンサーによるTikTokへのアルコール飲料宣伝投稿が、アルコールに健康強調表示、過剰飲酒を勧める、25才未満による宣伝、の3点で広告基準違反

 

-ASA Ruling on Relx (UK) Ltd

29 June 2022

https://www.asa.org.uk/rulings/relx--uk--ltd-a21-1138382-relx--uk--ltd.html

アフィリエイターによるInstagramストーリーが広告であることを明示してない、認可されていないニコチン含有電子タバコの宣伝であること、で基準違反

 

[FAO]OECD-FAO: OECDとFAOの長は世界で最も貧しい人々に食料を保証するためには平和と農業食料システムの転換が重要であることを強調する

OECD-FAO: Heads of OECD and FAO emphasise the importance of peace and transforming our agrifood systems for guaranteeing access to food for the world’s poorest

29/06/2022

https://www.fao.org/newsroom/detail/oecd-fao-heads-of-oecd-and-fao-emphasise-the-importance-of-peace-and-transforming-our-agrifood-systems-for-guaranteeing-access-to-food-for-the-world-s-poorest/en

農業展望2022-31は、農業生産性向上のためには技術、インフラ、人的資本への投資が必須であることを強調

 

[NASEM]BASED ON Science 感染症とがんは関係がある?

Is there a link between infections and cancer?

Published on: July 1, 2022

https://www.nationalacademies.org/based-on-science/is-there-a-link-between-infections-and-cancer

主張:ウイルスやその他の病原体はある種のがんの原因となる

知見:事実。ある種の感染はある種のがんの発生に役割を果たす強い根拠がある

現在知られている感染症関連がんは

・HPV

・B型肝炎ウイルス

・C型肝炎ウイルス

・Helicobacter pylori菌

 

[APVMA]動物用医薬品規制ニュースレター

Veterinary Medicines Regulatory Newsletter, June 2022

29 June 2022

https://apvma.gov.au/node/102021

 

[IARC]IARCモノグラフは消防士の職業暴露の発がん性を評価

IARC Monographs evaluate the carcinogenicity of occupational exposure as a firefighter

1 July 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-occupational-exposure-as-a-firefighter/

グループ1 ヒト発がん性の十分な根拠がある、に分類

The Lancet Oncologyに発表

プレスリリース

https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2022/07/pr317_E.pdf

 

-Q&A

https://www.iarc.who.int/faq/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-occupational-exposure-as-a-firefighter/

インフォグラフィック

https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2022/07/Infographic_MONOGRAPHS_VOL_132.jpg

 

[IARC]ポスター ヒトがん:臓器別既知の原因と予防

Human Cancer: Known Causes and Prevention by Organ Site

Last updated: 1 July 2022

https://monographs.iarc.who.int/human_cancer_known_causes_and_prevention_organ_site/

(たくさん書いてあるけど禁煙と太りすぎない、がほとんど)

 

[フィンランド食品局]COVIDリスクのある飼料原料がフィンランドに輸入された

Fodder raw material with risk of COVID imported to Finland

June 28/2022

https://www.ruokavirasto.fi/en/companies/uutiset/fodder-raw-material-with-risk-of-covid-imported-to-finland/

フィンランド税関は、デンマークからフィンランドに動物ベースの飼料原料が密輸された犯罪疑い事例の予備的調査を行っている。毛皮農場に届けられたその飼料はコロナウイルスやその他の動物病原体汚染の可能性がある。フィンランド食品局によるとこのインシデントはフィンランドに動物の病気を広める深刻なリスクとなる。税関と食品局は2022年6月28日にこの事例についてKokkolaで記者会見を行う

2021年にフィンランドの毛皮飼料混合向上がデンマークから魚廃棄物を飼料原料として輸入した。デンマークではその魚の廃棄物はCOVID-19パンデミックで処分されたミンクの死体を保管している施設に貯蔵されていた。通常より動物の病気のリスクが高いためフィンランドへの輸出には食品局への認可申請をすべきだった。

 

[ProMED]塩素ガス中毒-ヨルダン:(アカバ)致死

Chlorine gas poisoning - Jordan: (AQ) fatal

2022-06-30

https://promedmail.org/promed-post/?id=8704165

Date: Mon 27 Jun 2022 Source: Reuters [edited]

ヨルダンのアカバ港で貯蔵タンクからの塩素ガス漏れで少なくとも12人死亡251人が傷害されたと2022年6月27日にメディアが報道した。

ガス漏れはタンクに25トンの塩素ガスを満たしてジブチに輸出中におこった。総理大臣が内務大臣を長とする事故調査チームを作った。

 

論文

-マラウイとタンザニアの、非常に熱い食品と飲料への熱暴露指数と食道がんリスク:ESCCAPE症例対照研究の知見

A very-hot food and beverage thermal exposure index and esophageal cancer risk in Malawi and Tanzania: findings from the ESCCAPE case–control studies

30 June 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/a-very-hot-food-and-beverage-thermal-exposure-index-and-esophageal-cancer-risk-in-malawi-and-tanzania-findings-from-the-esccape-case-control-studies/

British Journal of Cancerに発表

東アフリカでは非常に熱い食品や飲料を避けることが食道扁平上皮がんの予防に貢献するかもしれない

 

-承認または未承認薬物が混入されているダイエタリーサプリメントの継続するリスク:米FDAの汚染サプリメントデータベース2007から2021の評価

Continued Risk of Dietary Supplements Adulterated With Approved and Unapproved Drugs: Assessment of the US Food and Drug Administration's Tainted Supplements Database 2007 Through 2021

  1. Michael White The Journal of Clinical Pharmacology Early View

https://accp1.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jcph.2046

FDAは2007年に医薬品成分汚染のあるダイエタリーサプリメントを同定するために汚染サプリメントデータベースを作った。この論文では2007年から2016年までの10年間と2017年から2021年までの直近5年間の異物混入ダイエタリーサプリメント同定を比較した。全体で1068の製品に医薬品成分の混入が確認されていて最もよくある製品は性機能増強と減量用サプリメント。2016年以前は筋肉増強ダイエタリーサプリメントの異物混入がよくあったが2017年以降はみつかってない

 

-ナノ物質の安全性評価のための新しいプロトコール

New protocol for assessing the safety of nanomaterials

30-JUN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/957547

Nature Protocolsに発表されたフィンランドの研究

 

-研究が、「身を守っている人たち」のCOVID-19の精神衛生への重い負担を強調する

Study highlights heavy mental health burden of COVID-19 for ‘shielders’

1-JUL-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/957664

International Journal of Environmental Researchに発表されたBath大学の心理学者らによる研究。一般人のCOVID-19への不安感は時間経過とともに減少してきているが、臨床的に脆弱等の理由で「身を守り続けている人たち」の不安は増加している。Covid-19が世界の関心のトップから滑り落ちる中、彼らは「忘れられた集団」になったが心理的支援が必要である

(きっかけはなんであれ長期間の引きこもりはそれ自体が有害)

 

-交通事故死-米国と他の28高所得国、2015-2019

Motor Vehicle Crash Deaths — United States and 28 Other High-Income Countries, 2015 and 2019.

Yellman MA, Sauber-Schatz EK. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2022;71:837–843.

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7126a1.htm?s_cid=mm7126a1_w

米国の10万人あたりの交通事故死は29カ国中最も高い。2015年から2019年の間に22カ国で死亡率は低下したが米国は減っていない

(グラフあり、日本は少ない方で韓国が比較的多い。最も少ないのはノルウェー)

 

-科学文献中の高所得国での「より少なく、しかしより良く」肉の定義と解釈の系統的レビュー

A systematic review of the definitions and interpretations in scientific literature of ‘less but better’ meat in high-income settings

Kajsa Resare Sahlin & Joanna Trewern

Nature Food volume 3, pages454–460 (2022)

https://www.nature.com/articles/s43016-022-00536-5

西洋高所得国で肉の消費について‘より少なくless’と ‘より良くbetter’が学術文献で使われることが増加しているがその定義が明確でなく解釈も単一の側面のみに注目して他を無視していることが多い

 

その他

-Consumer Reports

我々の挽肉は食べても安全?

Is Our Ground Meat Safe to Eat?

By Lisa L. Gill June 30, 2022

https://www.consumerreports.org/ground-meats/is-our-ground-meat-safe-to-eat-a2700598982/

CRは挽肉351パックを検査しチキンの約1/3に危険な細菌(サルモネラ)を、牛挽肉に恐ろしい細菌(大腸菌の系統)を、そしてこの国の肉規制の懸念を発見した。

(CRはゼロトレランスを要求している。すぐには達成できないので取扱への注意もしている。日本でも生の鶏肉や野生動物の肉を提供する人たちが問題になっているので生肉を売るな、になる?)

 

-Redditは新たなCDCかFDA? それはTara?

Is Reddit the new CDC and FDA? Is it the Tara?

By Bill Marler on July 2, 2022

https://www.foodsafetynews.com/2022/07/is-reddit-the-new-cdc-and-fda-is-it-the-tara/

Daily Harvestの製品、特にFrench Lentil + Leek Crumblesを摂取して肝臓の異常を経験した人たちのRedditでの投稿など

繰り返し食べてみたりして腹痛の原因成分としてTaraプロテインを疑っている

タラガムは天然添加物

(現時点では単なるうわさ)

 

-Simone Goldとアメリカのフロントラインドクターへの懐疑的調査

A Skeptical Look at Simone Gold and America’s Frontline Doctors

Stephen Barrett, M.D.

July 3, 2022

https://quackwatch.org/11ind/a-skeptical-look-at-simone-gold-and-americas-frontline-doctors/

世界で最も傲慢なCOVID-19 デマの宣伝者の一つであるAmerica’s Frontline Doctors (AFLDS)の創設者Simone Melissa Gold医師について。

 

-SMC UK

英国で2021年に科学に使われた動物の年次統計への専門家の反応

expert reaction to the annual statistics on the use of animals in scientific procedures in the UK for 2021

JUNE 30, 2022

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-annual-statistics-on-the-use-of-animals-in-scientific-procedures-in-the-uk-for-2021/

王立生物学会長Mark Downs博士

動物研究を理解する(UAR)政策とメディア部長Chris Magee

NC3Rs最高責任者Vicky Robinson博士

王立生物学会動物科学グループ長で王立獣医学校トランスレーショナル医学教授Nic Wells教授

コメント略