[EU]ヨーロッパのがん克服計画:委員会は履行ロードマップを発表
Europe’s Beating Cancer Plan: Commission publishes implementation roadmap
https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/727246/en
ロードマップ
Europe's Beating Cancer Plan: Implementation Roadmap
HPV由来のがん根絶、禁煙、飲酒対策(アルコールの含有量とカロリー表示義務化の次はタバコのような警告表示)、肥満対策(子どもへの不健康な食品のマーケティング制限)、砂糖やソフトドリンク制限、食品中鉛・カドミウム・アクリルアミド・グリシドールエステル・3-MCPDエステル・オクラトキシンA・ダイオキシン・PCBの最大基準設定、環境中発がん性汚染物質ゼロ計画、紫外線曝露予防策等が含まれる
[EU]食品ロスと廃棄についてのEUプラットホーム
EU Platform on Food Losses & Food Waste:
https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/727189/en
達成した実績を評価しさらなる将来展望へ
現在の食品ロスと廃棄についてのEUプラットホームは今回の11回会合が最後となり、2022年以降は新たなメンバーで再設定する
[FSSAI]コーヒーとチコリの混合物のコンプライアンスのための2021年11月11日の文書
Letter dated 11th November 2021 for Compliance w.r.t. Coffee-Chicory mixtures [Updated on:18-11-2021]
現在の食品基準規制では、コーヒーと、コーヒー-チコリ混合物の規格は別に規定している。コーヒー-チコリ混合物のコーヒー含量は51%以下であってはならず表示には含有パーセントを明示しなければならない。市販されている商品に、この規定に違反してコーヒー-チコリ混合物を純粋なコーヒーとしたりコーヒーの割合を表示しないものが観察されている。そのため違反には適切な措置をとるように。
[WHO]世界抗菌剤耐性啓発週間
World Antimicrobial Awareness Week
18 - 24 November 2021
https://www.who.int/campaigns/world-antimicrobial-awareness-week/2021
知識を広め、耐性を止めよう
抗菌剤耐性
Antimicrobial resistance
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/antimicrobial-resistance
ファクトシート
[WHO]世界のリーダーは行動の日に子宮頸がん根絶を呼びかける
Global leaders call for cervical cancer elimination on Day of Action
17 November 2021
・新しいHPVワクチン事前審査はこの命を救う道具へのアクセスの大きな不平等の修正を目指す
(以下略)
参考
オーストラリアに続け:WHOは世界の子宮頸がんとの戦いに援助を求める
Follow Australia’s lead: WHO calls for help in global cervical cancer fight
By Latika Bourke November 18, 2021
(HPVワクチンに関してはオーストラリアが世界の先頭)
[CDC]国家健康統計センター 広報室
National Center for Health Statistics (NCHS),
https://www.cdc.gov/nchs/pressroom/default.htm
今日の統計
2021年4月までの1年での薬物過剰使用による死者が10万人を超えた
参考
米国で1年の薬物過剰使用による死者が10万人という記録的数字
Record high of 100,000 people died from drug overdoses in the US in 1 year
Nov 17, 2021
これまでで初めてで、その前の年から28.9%増加
多くがフェンタニル
[NASEM]ニュース
-COVID-19の教訓を梃子に次のインフルエンザパンデミックに備えることが医学アカデミーの4つの新しい報告書の焦点
Preparing for the Next Influenza Pandemic by Leveraging Lessons from COVID-19 Is Focus of Four New Reports from the National Academy of Medicine
November 17, 2021
ワクチン研究、ワクチンの供給と配布、ワクチンのための資金4つのうち3つがワクチン関連で残り一つがワクチンができるまでの公衆衛生介入について。インフルエンザについては休校はCOVID-19より有効だろうが大規模検査と接触追跡はあまり効果がないだろう。マスクは正当化できるなら義務に、とのこと。
-イベント
ヒトの加齢とがん感受性への環境曝露影響を予想するための見張りとしてのコンパニオンアニマルの役割:ハイブリッドワークショップ
The Role of Companion Animals as Sentinels for Predicting Environmental Exposure Effects on Aging and Cancer Susceptibility in Humans: A Hybrid Workshop
2021年12月1-3日
論文
-グリホサート単独、あるいはよくある寄生虫との組み合わせで、マルハナバチに負の致死的あるいは亜致死的影響を与える根拠は無い
No evidence that Glyphosate alone, or in combination with a common parasite, has negative lethal or sublethal effects on bumble bees
17-NOV-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/935248
PeerJ
-以前の減量、圧迫骨折経験、食行動が思春期前の耐久ランナーのダイエタリーサプリメント使用に関連
Prior weight loss, history of bone stress injury, and eating behaviors associated with dietary supplement use in preadolescent endurance runners
17-NOV-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/935308
Journal of the Academy of Nutrition and Dieteticsに発表された新しい研究によると、中学生のランナーで食事を抜く、過去の減量経験、あるいはベジタリアンであることがダイエタリーサプリメント使用が多い
成長期のランナーは食事からのエネルギーと栄養摂取を最大化すべきである
-B細胞の作るGABAが抗腫瘍反応を弱らせる
Nature
GABA molecules made by B cells can dampen antitumour responses
Daniel L. Kaufman
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02953-1
B細胞が、神経伝達物質としてよく知られるGABAを分泌し、そのGABAが腫瘍への免疫応答を調整できる
Natureに発表された研究の紹介
一つの疑問は各種サプリメントとして使用されているGABAがヒトに有害影響があるのかどうかである。この研究ではB細胞欠損マウスでGABAは腫瘍の大きさを増やしたが野生型では影響なかった。現在サプリメントのGABAやGABA受容体活性を強化する医薬品にと腫瘍の大きさに関連は報告されていないが、この可能性については検討すべきだろう。
-パンデミックのプラスチック廃棄物が海を窒息させている
Pandemic’s plastic waste is choking the seas
RESEARCH HIGHLIGHT 08 November 2021
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03078-1
COVID-19の到来で手袋やフェイスマスクなどの形で何百万トンものプラスチック廃棄物が生み出された
PNASに発表された研究によると病院の廃棄物、フェイスマスクなどの使い捨てアイテムが何千トンも海に氾濫している。パンデミックの開始から2021年8月23日までの間に193カ国で800万トン以上のパンデミック関連プラスチック廃棄物が生じ、そのうち87%は病院からの医療廃棄物である。海に流れたのは26000トンでその約70%がアジアの川による
その他
-イングランドの子どもの肥満はパンデミック中に急増
Childhood obesity in England soars during pandemic
Andrew Gregory Tue 16 Nov 2021
https://www.theguardian.com/society/2021/nov/16/childhood-obesity-in-england-soared-during-pandemic
全国子ども測定計画によると、就学前クラスと6年生の肥満の率が2019-2020と2020-2021の間に4%以上急増し、単年度としては15年前に計画が始まって以来の高い増加
おそらくロックダウンが重要な要因
-「デマ」と批判されたCovid-19ワクチン論文が取り下げられる、共著者のSimon Thornleyがいう
Covid-19 vaccination paper criticised as 'disinformation' is being withdrawn, co-author Simon Thornley says
Charlie Mitchell and Katie Kenny Nov 17 2021
オークランド大学の疫学の上級講師Simon Thornleyは、学部長が公に彼を叱責した後、論文を取り下げると言う。Thornleyは反ワクチン雑誌に掲載された、Covid-19ワクチンで流産すると主張する論文の共著になっていた。
Thornleyは初期の根絶戦略の批判者で、その後ワクチンへの批判に向かい、ますます陰謀論に傾いていった
問題の論文のプレスリリース
Report Finds Increased Risk of Spontaneous Abortion Following COVID-19 Vaccination During Pregnancy
11/1/2021
https://popularrationalism.substack.com/p/report-finds-increased-risk-of-spontaneous
雑誌名はScience, Public Health Policy & the Law
-オーバーバイエルンはCOVID-19に苦労している、特にいわゆる代替療法のせいで
Upper Bavaria is struggling with COVID-19, not least due to so-called alternative medicine
14 November 2021
ドイツの新聞DIE ZEITがオーバーバイエルンのパンデミックのひどい状況について報道している。私の育った場所に近いローゼンハイム地方では、予防接種を完了しているがたった約58%でドイツ全国平均よりはるかに低い。記事では通常の医療、メディア、政治への広範な不信が原因とされている。そして代替法を探す傾向が特に強い。バイエルンにはHeilpraktikerという代替医療をおこなう人たちがたくさんいる。地元の病院長は「この地域には特有の文化要因があるようだ」という。上から来るものは何でも疑い、代替療法への関心が特に高い。バイエルンでは北から南に交配があり、Heilpraktikerが多いところはワクチン接種が少ない。コロナだけでは無くあらゆるワクチンがそうである。
(Ernst先生によるドイツ情報。コメント欄に、この代替医療傾倒は人智学者の負の影響、つまりシュタイナー学校を介して、があるというSpiegelのエッセイが紹介されている)
-EUでのアデュカヌマブの規制レビューについて更新
Update on Regulatory Review of Aducanumab in the European Union
NOVEMBER 17, 2021
EMAのCHMPはおそらくアデュカヌマブを販売認可しないだろう