2022-01-04

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

[EFSA]意見等

-ホスホン酸カリウムの使用から生じるフダンソウ/ビートの葉及びハチミツのホセチル/ホスホン酸の既存MRLsの改訂

Modification of the existing maximum residue levels for fosetyl/phosphonic acid in chards/beet leaves and honey resulting from the use of potassium phosphonates

EFSA Journal 2022;20(1):6992  3 January 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6992

(理由付き意見)

 

-比較in vitro代謝研究のテストと解釈について植物保護製品及びその残留物に関する科学パネル(PPRパネル)の科学的意見

Scientific Opinion of the Scientific Panel on Plant Protection Products and their Residues (PPR Panel) on testing and interpretation of comparative in vitro metabolism studies

EFSA Journal 2021;19(12):6970  23 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6970

(科学的意見)

EFSAは新規及び既存の農薬有効成分の比較in vitro代謝研究の試験法と解釈についての科学的意見を求めた。

農薬有効成分の比較in vitro代謝物研究の主目的は、全ての意味のある代謝物がヒトのin vitro試験系で生じるか、 またin vivoの代用として、動物実験で毒性の可能性が適切にカバーされているならば毒性試験で用いられる動物種と同等レベルで存在するかを評価することである。

実験戦略としては懸濁又は培養一次肝細胞を3x3x3の実験デザインで使用することを推奨する。将来のガイダンス案作成のためこの意見で提案された実験デザインに従った研究については批判的に評価し経験を積む必要がある。

 

-比較in vitro代謝研究に関するPPR意見案についてのパブリックコメント募集結果

Outcome of the public consultation on the Draft PPR Opinion on comparative in vitro metabolism studies

23 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6989

(技術的報告書)

この報告書は比較In vitro代謝に関する作業グループによる検討後に、受け取って対応したコメントを提示している。

 

[EU]RASFF 2021.1226-2022.0101

警報通知(Alert Notifications)

トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、トルコ産煎った青い小麦(フリーカ)のPAH

ドイツ産ビールのN-ニトロソジメチルアミン、セネガル産クスクスのアフラトキシン

スイス産食品サプリメントの2-クロロエタノール、ポルトガル産固形スープの素のミネラルオイル炭化水素類、インドネシア産調理済食品(特別なチキン風味のインスタント麺)の2-クロロエタノール、スペイン産ビーフ固形スープの素のミネラルオイル炭化水素類、フランス産乳化剤の2-クロロエタノール、インド産英国及びオランダ経由ショウガのアフラトキシン、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル、トルコ産グレープフルーツのブプロフェジン及び未承認物質クロルピリホス-メチル、オランダ産精製パーム核油の3-MCPD、ベトナム産ポーランド経由ココナッツミルクパウダーの2-クロロエタノール及び未承認物質エチレンオキシド、イタリア産生きたムラサキイガイの下痢性貝毒 (DSP) オカダ酸、ギリシャ産イタリア経由キウイフルーツのオキサミル、

注意喚起情報(information for attention)

トルコ産レッドグレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル、英国産パーボイルド玄米の未承認物質プロピコナゾール、ポーランド産チルド鶏肉の未承認飼料添加物アモキシリン及びエンロフロキサシン、チュニジア産アンチョビのヒスタミン、スリランカ産チルドマグロのカドミウム、中国産ブンタンの未承認物質クロルピリホス及びジクロラン、インド産ササゲの未承認物質アセフェート・メタミドホス及びヘキサコナゾール、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、フランス産チルド調理済バナメイエビの亜硫酸塩非表示及び高含有、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産ゴマ種子の未承認物質クロルピリホス、中国産台所用品の一級芳香族アミンの溶出、アゼルバイジャン産イタリア経由殻付きヘーゼルナッツのアフラトキシン、フィリピン産シロップ漬けマカプーノ(ココナッツ果肉)をベースにした調理品の未承認二酸化硫黄、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、トルコ産パプリカの未承認物質クロルピリホス-メチル、トルコ産パプリカのホルメタネート、中国産乾燥チリペッパーのアフラトキシン、中国産赤と緑の花椒の未承認物質クロルピリホス及びイソプロカルブ、トルコ産殻付き生ピスタチオナッツのアフラトキシン、中国産モロッコ経由緑茶のアセタミプリド・ラムダ-シハロトリン・未承認物質クロルピリホス及びトルフェンピラド、トルコ産有機ポピーシードの残留農薬、トルコ産ボスニア・ヘルツェゴビナ経由乾燥イチジクのアフラトキシン、ウクライナ産冷凍キノコ(ニセイロガワリ)の高濃度の放射線量、

 

[EU]査察報告

チェコ共和国―牛乳と乳製品

Czech Republic 2021-7182―Milk and dairy products

16/12/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4434

この報告書は2021年2月15日~3月3日に実施したチェコ共和国の査察結果。公的管理システムは包括的で、乳製品部門全体をカバーし、公的管理の一貫性と均一性を保証する手順や説明書に基づいている。ウェブサイト上の認可施設リストが正確ではないため信用を落としている。乳製品企業は動物の健康、福祉、衛生規則条件を確認するため、公的機関による定期的な検査を受けている。生乳基準に関する管理は一般的に満足のいくものである。一般的に、管理システムは国とEUの手順に従っていることを保証でき、概して正しく実行されている。表示違反は製造業者レベルで改善された。

 

[ANSES]ミツバチの健康:最新研究知見のレビュー

Bee health: review of the latest research findings

13/12/2021

https://www.anses.fr/en/content/bee-health-review-latest-research-findings

2年に一度、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)はミツバチに関する研究、専門家の評価及びサーベイランス活動に関する1日会議を開催し、さまざまな研究プロジェクトをレビューする。ANSESのSophia Antipolis研究所は、ミツバチの健康に関する専門知識で国内、欧州及び国際レベルで認知されており、またANSES の研究目的は、ミツバチの健康を脅かすあらゆる要因をよりよく理解し、検出し、そして改善することである。

ミツバチ(ハニービー)と野生ミツバチに関する欧州プロジェクト「PoshBee」

ANSESは欧州プロジェクト「PoshBee」に参加し、ミツバチの化学物質や病原体暴露に関する活動パッケージの調整を行っている。現在の研究の1つに、ミツバチの病原体の特定に関するものがある。Sophia Antipolis研究所は11種類の病原体 ‐ウイルス、細菌あるいは寄生虫‐をより具体的に迅速に、また同時に同定及び定量できる技術を新しく開発している。もう1つの特徴であるが、ミツバチ(ハニービー)だけでなく、マルハナバチや野生種であるツツハナバチにも着目する。すべての受粉媒介者について、ミツバチに影響を与える病原体や寄生虫が野生種にも存在するかを調べたいと考えている。

農薬暴露を測定するためのハチサイズの装置

PoshBeeプロジェクトの農薬暴露では、2つの研究が行われている。1つは、巣中の農薬を直接測定するパッシブサンプラーの設計である。ANSESは、フランス国立科学研究センター(CNRS)とボルドー大学の研究者を含む共同研究ユニット、海洋及び大陸環境及び古環境(EPOC)チームと協力している。このチームは大気中の農薬を測定するサンプラーを設計した。1つ目の課題は、サンプラーを小型化し、巣箱に収めることであった。2つ目の課題は、ミツバチが侵入者のサンプラーをプロポリスで覆わず、装置を受け入れることであった。これまでモデル試験が2つ行われ、その結果を分析中である。

また、実際の農薬暴露に近づけるため、科学者はミツバチが集めた蜜中の化学物質の分析方法も開発した。蜂蜜の分析法はわかっているが、それはミツバチが加工したもので、さらに疎水性の農薬には蜂蜜と混ざらないものもある。同様に、ミツバチの暴露量は単に近くで散布された農薬量ではなく、ハチが巣に持ち帰った花蜜を分析し、より正確に判断できる。研究チームは、ミツバチに花蜜を吐き出させ、わずかな量のサンプルによる信頼性の高い分析方法を開発した。

病気を検出する妥当性を確認された方法

最近では、Tropilaelaps(ダニ)を特定する新しい方法に関する研究がJournal of Economic Entomology誌に掲載された。このミツバチトゲダニ属は4種あり、うち2種はセイヨウミツバチ(Apis mellifera)に寄生する。欧州ではまだ見つかっていないが、蔓延を防ぐ対策を迅速に講じるには、この存在を監視することが不可欠である。本研究所が開発した方法では、1日でこの種を特定できる。また、アメリカ腐蛆病(American foulbrood)のアウトブレイクを追跡するため、遺伝子配列決定に基づく方法も開発している。

さらに、本研究所は分析を担当する公的研究所の方法の正確さと結果の信頼性を保証する責任があるため、国内及び国際的なレベルで、定期的に研究所間の試験を実施する。

 

[ODS]ファクトシート更新

プロバイオティクス

Probiotics

Fact Sheet for Health Professionals

December 22, 2021

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/

炎症性腸疾患に関する新たな記述を追加した。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Probiotics-HealthProfessional/#change

(根拠は明確ではない。)

 

[ヘルスカナダ] 製品リコール

Patanjali Dant Kanti: ラベル表示

Patanjali Dant Kanti: Labelling Issue

2021-12-24

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/patanjali-dant-kanti-labelling-issue

リコール対象製品(歯磨き粉)は未承認の塩化セチルピリジニウムを含む強調表示及び成分表示がある。製品ラベルにリスク表示、NPNナンバーがなく、小児用として誤った表示である。

 

[TGA]安全性助言

Rickヘンプオイル フルスペクトラム ヘンプサプリメント 500 mg

Rick's Hemp Oil Full Spectrum Hemp Supplement 500 mg

21 December 2021

https://www.tga.gov.au/alert/ricks-hemp-oil-full-spectrum-hemp-supplement-500-mg

 Rick'sヘンプオイル フルスペクトラム ヘンプサプリメントは、表示されない成分カンナビジオール(CBD)とカンナビクロメン(CBC)を含み、表示されない成分デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)が高濃度で含まれている。健康に深刻なリスクを引き起こすため、服用しないよう注意を呼び掛ける。

 

[TGA] 広告規約に関するガイダンス

Guidance on applying the Advertising Code rules

24 December 2021

https://www.tga.gov.au/guidance-applying-advertising-code-rules

 2021年広告規約は2022年1月1日に発効し、2022年6月30日まで6ヶ月間の移行期間が設けられ、2018年と2021年の広告コードの両方が適用されることになる。ガイダンスは規約変更を反映し、更新された。

 

[NSW]2021夏のFoodwiseニュースレター

Foodwise issue 58, Summer 2021

December 2021

https://www.foodwise.foodauthority.nsw.gov.au/edition58/index.html

2021年オーストラリア食品技術研究所(AIFST:Australian Institute of Food Science and Technology)バーチャル大会、2021年食品安全週間、新食品表示リソース、2020-2021年間食品検査報告等を含め紹介。

 

[HK]法令違反

包装されたカブプリンのサンプルから未承認の保存料を検出

Prepackaged turnip pudding sample detected with non-permitted preservative

21 Dec 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20211221_9098.html

中国産包装されたカブのプリンのサンプルから、使用が許可されていないソルビン酸774 ppmが検出された。

 

[BfR]論文

異なるタイプのエンリッチメントの評価-その使用と雌マウスにおけるホームケージ行動への影響

Evaluation of different types of enrichment - their usage and effect on home cage behavior in female mice

03.01.2022

https://www.bfr.bund.de/en/evaluation_of_different_types_of_enrichment___their_usage_and_effect_on_home_cage_behavior_in_female_mice-291221.html

PLoS ONE 16(12): e0261876に発表された論文

 

[DHSC]新しいキャンペーンは減量の6つの大きな健康上の利益を明らかにする

New campaign launch reveals six major health benefits to losing weight

4 January 2022

https://www.gov.uk/government/news/new-campaign-launch-reveals-six-major-health-benefits-to-losing-weight

新しいベターヘルスキャンペーンはより健康的な体重に向けて働く人たちに無料の支援とガイドを提供する

・成人の63%が過体重のせいで重大な疾患やCOVID-19で重症化するリスクが増えている

・減量のベネフィットには12種類のがん予防や慢性腰痛予防が含まれる

健康的体重であることの6つのベネフィット

1.大腸、肝臓、膵臓、腎臓等のよくあるがんリスクの低下

2.高血圧リスクの低下

3.心疾患リスクの低下

4.糖尿病になるリスクの低下

5.慢性腰痛と関節痛による損傷が少ない

6.COVID-19で入院または重症化するリスクが減る

アニメーションとインフォグラフィクス

https://www.dropbox.com/sh/hs010192oeecfgo/AADzEe8b7Eo9zIMRUvemcgbya?dl=0

 

[USDA]新年に健康的に食べて活動的に

Eat Healthy and Stay Active in the New Year

Jan 03, 2022

https://www.usda.gov/media/blog/2022/01/03/eat-healthy-and-stay-active-new-year

新年おめでとう!2022年の健康目標は?栄養と運動はあなたの目標達成のための重要な鍵。あなたのライフスタイル、個人の必要性、好みにあった健康的選択に役立つコツをみつけて。

1.多様な食品を食べよう

2.日常に運動を加えよう

3.あなたの好みにあった健康習慣を選ぼう

 

[NTP]Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD)rラットに混餌投与されたジ(2-エチルヘキシル)フタル酸の毒性及びがん原性試験

Abstract for TR-601

Toxicology and Carcinogenesis Studies of Di(2‑ethylhexyl) Phthalate Administered in Feed to Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats

last updated on Dec. 30, 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tr/600s/tr601/index.html

周産期から継続しての投与と離乳後のみの投与との二つの試験で、周産期から継続して暴露された場合の方が感受性が高いというパターンは見られなかった。生殖器の発がん応答では離乳後のみの暴露の方がより強い反応だった。

 

論文

-イラクサ:乳汁漏出症の希な症例

Stinging Nettle (Urtica dioica): An Unusual Case of Galactorrhea.

Easton L, et al.,

Am J Case Rep. 2021

妊娠していない肥満の30才の女性の乳汁漏出症。イラクササプリメントの使用中止により完全に症状がなくなる。アメリカ

 

-デポ型ブプレノルフィン治療を必要とするポピーシード茶依存

Poppy seed tea dependence requiring depot buprenorphine treatment.

Arunogiri S, et al.,

Med J Aust. 2021 Dec 13;215(11):504-505.

オーストラリア

 

-NELL1関連膜性腎症と関連するリポ酸サプリメント

Lipoic acid supplementation associated with neural epidermal growth factor-like 1 (NELL1)-associated membranous nephropathy.

Spain RI, et al.,

Kidney Int. 2021 Dec;100(6):1208-1213.

アメリカ。サプリメントの使用中止により治癒

 

-オンライン子育てコミュニティがCOVID-19パンデミック中にデマを広げる過激グループに近づく

Online parenting communities pulled closer to extreme groups spreading misinformation during COVID-19 pandemic

3-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939139

アメリカのフェイスブックの子育てグループの研究。主流子育てグループのデマ情報暴露源は主に二つで、一つは代替医療コミュニティを介して陰謀論コミュニティから、もう一つは目立たないが強力な、子育てコミュニティのすぐそばにある反ワクチンコミュニティ。

IEEE Access

 

-取り下げ通知

Retraction notice (for clinical and scientific rationale for the “MATH +” Hospital Treatment Protocol for COVID-19). Journal of Intensive Care Medicine, 2021

https://journals.sagepub.com/doi/pdf/10.1177/0885066620973585

J Intensive Care Medからの、辺縁医師グループFLCCCが推進している治療法を勧める論文を取り下げるとの通知。

FLCCCのイベルメクチン関連の論文取り下げや各種訴訟等続く

“MATH +”はメチルプレドニゾロン、アスコルビン酸、チアミン、ヘパリン、ビタミンD、アトルバスタチン、メラトニン、亜鉛、ファモチジン、イベルメクチンなどを使う方法

Consumer Health Digest, Issue #21-51

December 26, 2021

https://quackwatch.org/ncahf/digest21/21-51/

 

その他

-2022年は「ソイレントグリーン」ができた年-ここに食品科学がその代わりにどうやって世界を救ったかを示す

2022 Is The Year 'Soylent Green' Took Place - Here's How Food Science Saved The World Instead

By Hank Campbell | January 3rd 2022

https://www.science20.com/hank_campbell/2022_is_the_year_soylent_green_took_place_heres_how_food_science_saved_the_world_instead-255856

1966年のHarry Harrisonの小説"Make Room! Make Room!"(人間がいっぱい)は世界人口が70億人に達した世界を描く。小説を知らなくても1973年の映画「ソイレントグリーン」は知っているだろう。

20世紀は人口増加が大きな懸念だった。最高裁判所の裁判官Oliver Wendell Holmesは遺伝的欠陥があるとみなされる人を不妊にすることを主張しドイツではAdolf Hitlerが選ばれた。

小説では1999年に世界人口が70億人になり水が配給制になり大豆と豆から作られたソイレントステーキが販売された時には暴動が起こった。映画ではそれが2022年に変更されソイレントグリーンはベジタリアン食ではなく人間になった。

そこで2022年である。未来へようこそ。我々は人間を食べてはいない。それについては科学に感謝する。化学と生物学である。

(一部のみ)

 

-1月1日からGE表示義務化。あなたが知る必要のあること

Mandatory GE Labeling Starts Jan. 1. What Do You Need to Know?

By Alex Martin -December 15, 2021

https://seedworld.com/mandatory-ge-labeling-starts-jan-1-what-do-you-need-to-know/

2022年1月1日から、遺伝子組換え(GE)表示が義務化される

 

-2021最大のジャンクサイエンス:COVID-19編

The Biggest Junk Science of 2021: COVID-19 Edition

By Ross Pomeroy December 11, 2021

https://www.realclearscience.com/blog/2021/12/11/the_biggest_junk_science_of_2021_covid-19_edition_806977.html

6.スターNFLクォーターバックAaron RodgersがホメオパシーでCOVID-19「免疫をつけた」

5.ワクチンで人々が磁石になるという主張が流行

4.学校がコロナウイルス拡散予防のために効果のないイオン化技術に何百万ドルも使った

3.イベルメクチンが新たなCOVID-19の「魔法の」薬になった

2.ブラジル政府がCOVID-19対策として証明されていない医薬品混合物を推奨

1.ワクチン拒否が米国のパンデミックを続けさせる

 

-2021年のニューストップ10

A ‘Top Ten’ of 2021’s news events

By Dan Flynn on December 29, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/12/a-top-ten-of-2021s-news-events/

・食事ガイドラインはほとんど変更無く耳に届かない

・アメリカのトップ食品安全犯人は釈放を求める

2008-2009年に714人を中毒にして9人を殺したサルモネラアウトブレイクに関連するStewart と Michael Parnellが刑務所から出るための請願をお粉テイル

・IFAPが対面会合を再開

・食品の自由/食品の権利が人気、その真の意味を理解されないまま

・2年以内にごまがアレルゲンになる

・肉のサルモネラ血清型異物混入表示への道は裁判所に

・退職したBlue Bellの社長Paul Kruseの裁判が3月14日に

アイスクリームによる食中毒の件

・2020年以前におこった大腸菌汚染ロメインレタスのアウトブレイクをFDAは忘れない

農業用水の基準

・Dr. Jose Emilio Estebanの議会承認にどのくらいかかる?

・2022年もFood Safety Newsをよろしく

 

-カリフォルニアは卵と豚肉市場が準拠するだろうと信じる

California bets its egg and pork markets will attract the compliant

By Dan Flynn on January 1, 2022

https://www.foodsafetynews.com/2022/01/california-bets-its-egg-and-pork-markets-will-attract-the-compliant/

「規則に従った」殻つき卵、液状卵、子牛肉、豚肉の供給はカリフォルニアの消費者の需要を満たすだろうか?あるいはベーコン不足や価格上昇につながるだろうか?

本日Proposition 12が発効する。カリフォルニア食料農業省は、食品の値段が上がり消費者は食べる量を減らすだろうと予想する。最も影響が大きいのは殻つき卵と豚肉

Prop 12は家畜の飼育条件に関するものであるが、食中毒や労働者の安全性、環境への懸念に対処したものではなく「残酷な監禁」予防のため。

 

-科学者の労働環境でのアルコールの役割の再考

Natureキャリアガイド

Reconsidering the role of alcohol in the scientific workplace

Nikki Forrester  20 December 2021 Correction 24 December 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03773-z

一部の学会やイベントオーガナイザーがよりインクルーシブであろうとアルコールの方針について再検討中

10月に米国地質学会が対面で年次会合を開催したが、口頭及びポスター発表会場でのアルコール禁止の新しい規則を伴っていた。この決定は文化的内包性と安全性を確保するためである。

(今まで酒飲みながらの発表OKだったの?そっちの方が驚き)

 

-我々のCOVID-19研究の要約-2021

Our COVID-19 Research Summary - 2021

By Fred Lipfert, PhD and Sheldon Lipsky — December 31, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/12/31/our-covid-19-research-summary-2021-%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0%C2%A0-16031

COVIDについて出版された文献は今や211,000の論文、本、文書を超えた。それには22866の観察研究、19591の総説、1496のメタ解析、781のRCTを含む。これらの出版物が我々の研究や書き物の背景になる。このプロジェクトはデータが少なかった2020年の春に始まりその後相当拡大されてきた。そこから学んだことを示す。

知見詳細略。強調部分のみ

「我々は人々の行動、伝染の仕方、ウイルスの特徴の全てが役割を果たすことを知っているが、それらの全てがどう相互作用するかを定量的に理解できていない。COVIDに関しては、最大のワイルドカードはヒトの行動でありつづけている」カーネギーメロンの機械学習部長Dr. R. Rosenfeld

(北里大学の「イベルメクチンのCOVID-19臨床試験成績のメタ分析に関する一考察」

2021 年 12 月 25 日

https://kitasato-infection-control.info/swfu/d/ivermectin_20211227.pdf

(イベルメクチンについて)「1 つの薬剤が 1 つの疾患に対して、世界各国において 71 件という、これほど多くの臨床試験が短期間のうちに遂行されるのは前代未聞」と書いているけれど、そもそも2万以上の臨床研究が報告されている中での数字なので。「前代未聞」は補強要因にならない)

 

-NY州保健省 週間インフルエンザサーベイランス報告

Weekly Influenza Surveillance Report

2021年12月25日までの週

https://apps.health.ny.gov/pub/ctrldocs/alrtview/postings/NYSDOH_Weekly_Flu_Rpt_20211225_1640962379908_0.pdf

11月以降明確に流行していてA型

(2020-2021のシーズンが流行しなかったせいか立ち上がりが急に見える

これは日本とは違う状況で、理由があるのだろう)

 

-地方裁判所はニュージャージーの被告にCOVID治療用と宣伝されている未承認の「ナノシルバー」製品の販売を止めるよう命令

米国司法省

District Court Orders New Jersey Defendants to Stop Distributing Unapproved ‘Nano Silver’ Products Touted as COVID Treatment

Tuesday, December 28, 2021

https://www.justice.gov/opa/pr/district-court-orders-new-jersey-defendants-stop-distributing-unapproved-nano-silver-products

Natural Solutions Foundationと役員のRalph Fucetola および Dr. Rima Laibowは連邦食品医薬品化粧品法違反

(NPOとして根拠のない製品を勧めている。FDAの警告も出されている。以前はエボラ対策としてナノ銀を宣伝)

 

-ワシントン医事当局はCOVID-19デマについてアイダホの医師を調査

Washington medical board investigating Idaho doctor for COVID-19 misinformation

BY: AUDREY DUTTON - OCTOBER 19, 2021

https://idahocapitalsun.com/2021/10/19/washington-medical-board-investigating-idaho-doctor-for-covid-19-misinformation/

病理医Dr. Ryan Cole

(アメリカは人材豊富)

 

-非喫煙者の肺がんと隠された関連

Non-smoker’s lung cancer and the hidden link

Nancy Liu-Sullivan PhD | 31 Dec 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/non-smokers-lung-cancer-and-hidden-link

ラドンの話。

(北米の放射線の単位がまだキュリーなので数字が小さく見える。そういう「印象」も影響あるのだろう)