2022-06-28

[EFSA]意見等

-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるEREMA MPR + DS テクノロジーに基づくEREMAプロセスの安全性評価

Safety assessment of the process based on EREMA MPR + DS technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2022;20(6):7379 27 June 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7379

(科学的意見)

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される飲料水を含む全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた素材は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。

 

-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるEREMA MPR 及びEREMA Basicテクノロジーに基づくEREMAプロセスの安全性評価

Safety assessment of the processes EREMA based on EREMA MPR and EREMA Basic technologies used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2022;20(6):7365  27 June 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7365

(科学的意見)

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される飲料水以外の全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた素材は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。

 

-イソフルシプラムの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance isoflucypram

EFSA Journal 2022;20(6):7328 23 June 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7328

(農薬の結論)

情報不足と懸念が確認された。

 

-アクティブな食品と接触する物質に使用するために組み合わせた有効成分シクロオクテン ホモポリマーとステアリン酸コバルトの安全性評価

Safety assessment of the active substances cyclooctene homopolymer and cobalt stearate in combination for use in active food contact materials

EFSA Journal 2022;20(6):7364 23 June 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7364

(科学的意見)

酸化されていないシクロオクテン ホモポリマーの低分子量画分の移行の可能性については懸念とならないが、酸化された低分子量画分の解析が不十分で毒性試験でカバーされていない

CEPパネルは、食品と直接接触する、あるいはポリマー不動態層によって食品から分離された、酸素除去のための層の活性物質として、シクロオクテンホモポリマーとステアリン酸コバルトを一緒に使用する提案された使用の安全性について結論できなかった。

 

-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるthe Vacurema Primeテクノロジーに基づくBangladesh Petrochemical Companyプロセスの安全性評価

Safety assessment of the process Bangladesh Petrochemical Company, based on the Vacurema Prime technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2022;20(6):7360 23 June 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7360

(科学的意見)

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた最終製品は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。

 

-使用後のPETを食品と接触する物質へリサイクルするために使用されるEREMA Basicテクノロジーに基づくSGR Société Générale de Recyclageプロセスの安全性評価

Safety assessment of the process SGR Société Générale de Recyclage, based on EREMA Basic technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2022;20(6):7363 23 June 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7363

(科学的意見)

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される飲料水を含む全ての種類の食品と接触する物質の製造に100%使用しても安全上の懸念とはならない。このリサイクルされたPETで作られた素材は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような使用はこの評価の対象外である。

 

[FDA]FDAはJUUL製品の販売認可を否認

FDA Denies Authorization to Market JUUL Products

June 23, 2022

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-denies-authorization-market-juul-products

注:2022年6月24日、米国連邦巡回区控訴裁判所はJuul Labs社の販売否認命令の一時行政処分停止を決定した。この行政処分停止の目的は、近々提出される裁判所の審査待ち停止の緊急申し立てを検討する十分な機会を裁判所に与えることである。

 

本日、米国食品医薬品局はJUUL Labs社に対して、米国で現在販売されている全ての製品の市販否認命令(MDOs)を発表した。その結果、JUUL Labs社はこれらの製品の販売と流通を停止し、現在市場に出回っている製品を撤去しなければならない。該当製品はJUULデバイスと4種類のJUULポッド:ニコチン濃度が5.0% と 3.0%のバージニアタバコ風味カートリッジと、ニコチン濃度が5.0% と 3.0%のメンソール風味カートリッジである。小売店は在庫商品について質問がある場合はJUUL Labs社に連絡する必要がある。

これらのMDOsは、これらの製品の市販の流通、輸入、小売りにだけ関係し、個人の消費者の所持または使用を制限するものではない。

JUUL Labs社の市販前タバコ製品申請(PMTAs)のレビュー後、FDAは毒性プロファイルに関する十分な証拠が不足していると判断した。特に、一部の研究知見から不十分で矛盾するデータによる懸念が生じ、遺伝毒性やこの会社独自の電子液体ポッドから浸出する潜在的に有害な化学物質などが適切に対処されておらず、FDAが完全毒性学的リスク評価を完了するのを妨げた。

今日まで、FDAはJUULデバイスあるいはJUULポッドの使用に関連する直接の危険を示す臨床情報を受け取っていないが、本日発表したMDOsは、JUUL製品の潜在的な毒性学的リスクを評価するための証拠が不十分だとするFDAの裁定が反映されている。また、認可/非認可の他社の電子リキッドポッドをJUULデバイスで使用、またはJUULポッドを他社のデバイスで使用することによる潜在的な危険性を知る方法はない。FDAはタバコ製品の改造あるいは物質の追加をしないよう助言している。JUUL使用者には、予期しない健康問題または製品問題があれば安全報告ポータルを通してFDAに報告し、必要であれば医師の診察を受けるよう奨励している。

MDOの対象となる製品は米国で販売・流通できず、FDAが強制措置を執る可能性がある。一般的な非認可製品と同様に、FDAは流通業者や小売店による遵守を確実にする意図がある。特に、法令が必要とする市販前認可を受けずに販売されている新しいタバコ製品は違法に販売されており、強制執行の対象となるとFDAは指摘している。そのためFDAは小売店に、特定のタバコ製品の販売申請や市販認可の現状など、供給業者と在庫製品について話し合うよう奨励している。小売店はどの製品の販売を継続するかの決定を通知するために製造業者に直接頼る必要がある。

全タバコ製品を止めることは健康への最良の道である。この措置に従ってJUUL製品を手に入れられなくなる使用者、あるいはタバコや葉巻から移行したい喫煙者には、FDAがレビュー・認可している他のENDS製品に切り替えることも可能である。

今までにFDAは23のENDS製品を認可している。PMTA(市販前タバコ申請)を通して、申請者は、特に新しいタバコ製品の市販認可が公衆衛生の保護に適していることをFDAに立証しなければならない。

FDAは2020年9月9日期限で提出された見なし製品の残りの申請のレビューを完了するために作業を継続している。

関連情報

タバコ製品市販体制

https://www.fda.gov/tobacco-products/market-and-distribute-tobacco-product/tobacco-products-marketing-orders#Premarket%20Tobacco%20Product%20Applications%20(PMTA)

市販前タバコ製品申請

https://www.fda.gov/tobacco-products/market-and-distribute-tobacco-product/premarket-tobacco-product-applications

禁煙と他のタバコに関する公衆衛生資料

https://www.fda.gov/tobacco-products/health-effects-tobacco-use/quitting-smoking-and-other-tobacco-public-health-resources

タバコ製品の安全報告ポータル

https://www.fda.gov/tobacco-products/tobacco-science-research/safety-reporting-portal-tobacco-products

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2022.6.17〜2022.6.23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43268

2022.6.10〜2022.6.16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43267

2022.6.3〜2022.6.9

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43266

 

[MFDS]食薬処、食医薬データを国民に公開推進

ビッグデータ政策分析チーム 2022-06-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46461

□ 食品医薬品安全処は最近ヘルスケア分野で重要性が大きくなっている食医薬データの開放を拡大するために、4月に「データ審議制度」を用意*して本格的な運営のために6月22日、第1次「食医薬データ審議委員会」(以下「委員会」)を開催する。

*「食品医薬品安全処データ管理規定」(訓令、’22.4.28.制定)第18条(データ登録・提供)

○ データ審議制度は食薬処が保有しているデータを一般国民と公共機関に開放することを原則とするが、委員会の審議手続きを経て、その理由が認められる場合にだけ制限的に非公開を許容する制度である。

< 非公開認定理由 >

① 「公共データの提供および利用活性化に関する法律」、「データ基盤行政活性化に関する法律」で、データを非公開・部分開放できるように規定している場合

* (事例)個人情報、許可審査過程で収集された企業の機密情報など

② データの品質の問題により開放する場合、データに対する信頼の低下とデータの活用に混乱を招く恐れがある場合。ただし、この場合にはデータの品質が整備され次第速かに開放推進

○ 食薬処はデータ審議制度が施行されると食医薬データが国民に大幅開放されて、新しい製品・サービス開発と食医薬安全レベル改善のために活用されると期待している。

□ 食薬処はデータ審議制度の運営のために、食品・医療製品・データ分野で経験と識見がある国内外の専門家20人で委員会を構成して初回会議を開催する。

○ 会議の主な内容は、▲データ審議委員会委員委嘱式、▲食薬処データ政策推進戦略共有、▲委員会運営方案論議など。

○ 委員会は今後、データを非公開または部分公開できる理由を最小限と認定して、データ開放を幅広く許容する予定である。

□ 参考に、食薬処はこれまでデータ政策の革新のために、▲「食医薬データ革新戦略」樹立(’21.12月)、▲「食品医薬品安全処データ管理規定」*(訓令)制定(’22.4月)、▲食薬処で保有したデータ伝授調査など多様な努力をしてきた。

*「公共データ提供及び利用活性化に関する法律」および「データ基盤行政活性化に関する法律」によって食品医薬品安全処所管データ構築および開放・活用、データ基盤行政活性化に関する業務の総合・調整のために必要な事項を規定

○ 特に「食医薬データ革新戦略」は食医薬データ開放から活用、推進システムまで進む方向を提示した総合計画で、▲データ審議制度などを活用した需要者中心データ生産・開放、▲データの収集から提供まで生涯周期別データ品質管理、▲データ開放のための法令整備、内部データ能力強化など、データ親和的推進システム構築が主な内容である。

□ 食薬処は今後もデータ革新を持続的に推進して、食医薬データが国民の健康と安全を守り新しい政策・サービスに活用できるように基盤を用意して、国民と企業、研究者が満足できる食医薬データ環境を造成するために最善を尽くす。

<添付>

1.データ審議制度の主な内容

2.食医薬データ革新戦略の主な内容

 

[MFDS]農産物直売場で販売する農産物の収去検査の結果発表

農水産物安全政策課 2022-06-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46460

□ 食品医薬品安全処は最近流通規模が増加している農産物直売場(ロカルフード)で販売する農産物の先制的安全管理のために、5月3日から16日まで収去検査した結果、残留農薬許容基準を超過した1件を摘発した。

○ 今回の検査対象は地域農産物直売場で簡単に購入できるジャガイモ、ナスなど多消費農産物73件とホウレンソウ、セロリなど時期別に不適合頻度が高い農産物107件など合計34品目180件である。

- 検査項目は残留農薬510種、重金属3種(鉛、カドミウム、無機ヒ素)、かび毒素5種(総アフラトキシン、オクラトキシンA、ゼアラレノン、デオキシニバレノール、フモニシン)など。

○ 検査の結果、ホウレンソウ1件から残留農薬「テルブホス*」が基準値(0.05 mg/kg)を超過して検出(0.21 mg/kg)され、該当農産物は廃棄して生産者に対しては自治体に過怠金賦課などの行政処分を要請した。

<添付> 不適合現況

 

[MFDS]食薬処長、フードテックなど食品産業発展方案を議論

食品管理総括課 2022-06-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46452

□ 食品医薬品安全処処長はフードテック(Food-Tech)*など先端技術を組み合わせた食品産業の発展方案に対する業界意見を聴取するために、韓国食品産業協会・食品業界関係者たちと共に6月16日に懇談会を開催した。

* 生命工学、バイオ基盤代替食品、AI、3Dプリンティングなど食品産業に適用されて新しい価値や新市場を創り出す先端技術

○ 今回の懇談会で食薬処長は、▲フードテックなど先端技術を組み合わせた食品産業現況、▲フードテック分野の今後の政策方向、▲食品業界のジレンマなどに対して論議した。

- 参考に、食薬処は利害関係者の意見収斂過程などを経て、代替タンパク質食品の基準を新設し、先端技術で開発された新しい食品添加物の認定基準を新設するなど新技術適用食品に対する安全基準を用意する。

□ 食薬処は今後もフードテックなど食品産業発展方案を模索するために産業界と疏通して、規制科学に基づいた食品安全政策を推進するように努力する。

 

[MFDS]安全で優秀な家庭簡便食供給のためにコミュニケーション強化

食品管理総括課 2022-06-15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46451

□ 食品医薬品安全処処長は一人世帯の増加、COVID-19で需要が急激に増加*した家庭簡便食**を製造する会社の品質・安全管理実態を点検して現場の声を聞くため、6月15日に家庭簡便食製造所を訪問した。

* 家庭簡便食市場規模:’18年約3兆ウォン → ‘23年約7兆ウォン予想(韓国農水産食品流通公社)

** 家庭簡便食:(HMR, Home Meal Replacement):即席ご飯・汁物、サラダなどすぐに食べたり簡単に暖めて調理・摂取できるように便宜性を付与した家庭食事代用食を総称して、新鮮便宜食品、即席摂取・調理食品、簡単調理セットなどを家庭簡便食と分類

○ 食薬処長は即席調理食品など多様な家庭簡便食を生産する製造所を訪問して、▲製造現場品質・安全管理現況、▲家庭簡便食製品開発現況を点検して、製品開発支援のための建議事項など意見を聴取した。

□ 食薬処はこれまで家庭簡便食の一種である簡便調理セット*(ミールキット)製品の開発・供給基盤を用意する一方、カスタマイズされた安全管理を行うため基準・規格に対する制度を合理的に改善してきた。

* 簡便調理セット:野菜など食材料、調味料、調理法を同封して、消費者が手軽に直接調理して摂取できるようにした製品

○ 簡便調理セット類型を新設して、加熱しないでそのまま摂取する材料の場合、食中毒菌規格を適用するなど安全基準を用意した。

* 簡便調理セット(’20.10月改訂、’22.1月施行)と食肉簡便調理セット(’21.9月改正・施行)の類型と基準・規格を新設する内容で「食品の基準及び規格」改訂

○ これまで冷凍簡便調理セットの材料構成に使用できなかった室温・冷蔵製品*を使えるように関連規定を改善する予定である。

*(事例)現在の冷凍チゲミールキット製品には「ラーメン(室温保管)」構成不可

□ 食薬処長は、「家庭簡便食は家庭または野外で一食の食事を代替えできる製品であるだけに、製品開発段階から衛生と栄養レベルを高めるための努力を望む」と述べ、同時に「世界的にも家庭簡便食市場規模が次第に増加*していて、食薬処は安全だけではなく世界市場先行獲得のための支援方案を用意するために、現場で業界と疎通・協力を強化する計画である」と強調した。

* ミールキット世界市場規模:’20年約10兆ウォン→ ‘27年約21兆ウォン予想(’20、Heat&Eat 報告書)

□ 食薬処は今後も流通・消費トレンドの変化により新しく開発された食品が安全で速かに製品化できるように積極的に対処して、レギュラトリーサイエンスに基づいた製造環境を用意するのに最善を尽くす。

 

[Defra]水の中の下水-大きくなる公衆衛生問題

Sewage in water - a growing public health problem

27 June 2022

https://www.gov.uk/government/news/sewage-in-water-a-growing-public-health-problem

イングランド医務主任Chris Whitty教授とOfwat議長Jonson Coxと環境庁長官Emma Howard Boydの合同意見

過去200年の公衆衛生の最大の成果の一つがヒトの排泄物と飲料水を分離したことである。

英国の水道水は安全である。嵐による下水のオーバーフローと下水処理からの生きた生物を含む継続的廃水が増加する問題となっている。水企業が十分対処してない。

川を運動や娯楽に使うことは推奨するべきものである。二つの大きな問題には解決法があり、取り組むべきである

下水管理がトイレに流されるプラスチックウェットティッシュと脂肪の塊で下水管を詰まらせることで困難になっていることは認識している。ウェットティッシュはゴミ箱に捨てることを確実にする、あるいは急速に生分解するウェットティッシュのみが販売されるようにすることは役に立つだろう。しかし基本的責任は水企業にある。企業は対応する。

 

[ヘルスカナダ]ヘルスカナダは病害虫コントロール製品の新しい科学助言委員会のメンバーを発表

Health Canada announces members of the new Science Advisory Committee on Pest Control Products

June 27, 2022

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2022/05/health-canada-announces-members-of-the-new-science-advisory-committee-on-pest-control-products.html

本日ヘルスカナダは、最近つくった病害虫コントロール製品についての科学助言委員会 (SAC-PCP)の9人のメンバーを公式に指名した。

最初の会議は7月8日で、会議情報についてはオンラインで共有される

Science Advisory Committee on Pest Control Products: Overview

https://www.canada.ca/en/health-canada/corporate/about-health-canada/public-engagement/external-advisory-bodies/science-advisory-committee-pest-control-products.html#a4

 

[USDA]USDA-ARSは貪欲なサバクトビバッタのゲノムを発表

USDA-ARS Releases Genome of the Voracious Desert Locust

June 27, 2022

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2022/usda-ars-releases-genome-of-the-voracious-desert-locust/

ARSがサバクトビバッタの質の高いゲノム配列を公表した。

Schistocerca gregariaのゲノムは膨大で、90億bp弱でヒトゲノムの約3倍である

染色体の大きさも驚くべきもので、8.8ギガ塩基がたった12の染色体にあり、それぞれの染色体はミバエのゲノム全部より大きい。

この仕事は100の節足動物農業害虫の質の高いゲノムを作るAg100Pest Initiativeの一環である

 

[IARC]WHO腫瘍分類第5版8巻:泌尿器と男性生殖器腫瘍

Publication of the WHO Classification of Tumours, 5th Edition, Volume 8: Urinary and Male Genital Tumours

27 June 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/who-classification-of-tumours-5th-edition-volume-8-urinary-and-male-genital-tumours/

 

[NTP]テクニカルレポート公表

-2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンをSprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) ラットに混餌投与してF1子孫の出生前および生殖能評価を行った改変一世代試験

Modified One-Generation Study of 2-Hydroxy-4-methoxybenzophenone Administered in Feed to Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats with Prenatal and Reproductive Performance Assessments in F1 Offspring

June 2022

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/dart/dart05/index.html

日焼け止めやパーソナルケア製品に使用されている物質

生殖毒性について曖昧な根拠equivocal evidence、発達毒性について幾分かの根拠some evidence

 

-2-エチルヘキシルp-メトキシ桂皮酸をSprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) ラットに混餌投与してF1子孫の出生前、生殖能および亜慢性評価を行った改変一世代試験

Modified One-Generation Study of 2-Ethylhexyl p-Methoxycinnamate Administered in Feed to Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats with Prenatal, Reproductive Performance, and Subchronic Assessments in F1 Offspring

June 2022

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/dart/dart06/index.htmls

日焼け止めやパーソナルケア製品に使用されている物質

生殖毒性の根拠は無い、発達毒性について曖昧な根拠equivocal evidence

 

米国工学アカデミー

Bridge(定期刊行物)スマート農業特集

Summer Bridge on Smart Agriculture

JUNE 15, 2022 VOLUME 52 ISSUE 2

https://www.nae.edu/276483/Summer-Bridge-on-Smart-Agriculture

・将来の食料農業システムを転換するための科学と工学

・農業と食料システムのためのナノスケール科学と工学

・持続可能な農業のためにゲノムを改変する:チャンスと課題

・持続可能で再生可能な農業

・持続可能で回復力のある農業を可能にするためのデジタル生物学

・農業生産デジタル化

・精密室内農業と代替タンパク質食品システム

・今日と明日のための食品加工

・都市-地域食品-エネルギー-水結合体の持続可能循環経済の基本原則:環境、健康、平等を推進する

・フードシステム転換のための科学と工学:政策枠組みを促す役割

 

論文

-乳がん検診の影響は減少している

The effect of breast cancer screening is declining

27-JUN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/957095

新しい研究結果は、過剰診断と過剰治療の形態でのコストとの関係で乳がん検診のベネフィットが徐々に低下していてあまりにも小さくなっているのではと問う

The European Journal of Public Health

 

-光合成、日光は必要ない

Photosynthesis, no sunshine needed

27-JUN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/957146

A hybrid inorganic–biological artificial photosynthesis system for energy-efficient food production

Nature Food volume 3, pages461–471 (2022)

https://www.nature.com/articles/s43016-022-00530-x

 

-ACPは食料不足が米国の公衆衛生への脅威だという

ACP says food insecurity a threat to public health in the United States

27-JUN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/956649

米国内科学会がAnnals of Internal Medicineに発表したポジションペーパー。

米国では約10%が食料不足で、それが広範な健康問題に関連する

Strengthening Food and Nutrition Security to Promote Public Health in the United States: A Position Paper From the American College of Physicians

https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M22-0390

 

-救急ケアと入院は大麻使用者で多い、研究が発見

Emergency care and hospitalizations higher among cannabis users, study finds

27-JUN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/956873

大麻使用者の救急と入院の主要な二つの理由は怪我と呼吸器

BMJ Open Respiratory Researchに発表されたカナダの研究

大麻を使用する人の救急と入院は使用しない人と比較して22%多い

 

その他

-ScineceInsider 「ゾンビ論文」は死なない。悪名高い詐欺師による取り下げられた論文は何年も経ってもまだ引用される

‘Zombie papers’ just won’t die. Retracted papers by notorious fraudster still cited years later

27 JUN 2022  BYJEFFREY BRAINARD

https://www.science.org/content/article/zombie-papers-wont-die-retracted-papers-notorious-fraudster-still-cited-years-later

欠陥のある仕事を引用した著者らは、しばしば読者にそれを知らせない、研究が発見

Alison Avenellは最も多くの詐欺論文を出した一人である日本の栄養研究者佐藤能啓氏(故人)の根拠を探すのに何年も費やしてきた。Aberdeen大学の臨床栄養士のAvenellらは佐藤らの論文2ダース以上を取り下げてきた。しかし2015ねんからの取り下げの努力は論文の影響を消失させることはできていない。

取り下げられた論文を引用している多くの雑誌が、読者に対して汚染された仕事を参照していることの警告をしていない。さらに酷いことに、最近発表された研究では取り下げ論文を引用した88の論文が系統的レビューや臨床ガイドラインである-治療のガイドに影響する。Avenellは、佐藤氏の論文が取り下げられたと知らされたとき、これらの論文の著者や雑誌の編集者は対応しないのか?と不思議に思う。多くの場合、何もしない。

Avenellのチームが検討した取り下げ論文によって弱体化された研究は、患者をリスクに晒す可能性がある。そのうち一つはビタミンKが骨折予防に有効だとするもので、2011年と2015年の日本の、リスクのある人にはサプリメントを勧めるガイドラインのもとになっている。ガイドラインのスポンサーである骨粗鬆症財団は、Avenellのチームによる問い合わせに反応しなかったところのひとつである。

例え取り下げ論文の引用が基本的結論を変えないとしても、雑誌や著者らはそのことを認める義務がある、とAvenellは主張する。「読者に論文の妥当性について再確認する必要がある」。

 

-Natureニュース

中国の最初のmRNAワクチンが間近-それはCOVID問題を解決するか?

China’s first mRNA vaccine is close — will that solve its COVID woes?

27 June 2022  Yvaine Ye

https://www.nature.com/articles/d41586-022-01690-3

極めて効果的なワクチンは病院が圧倒されるのを避けるのに役立つだろうが、中国の‘ゼロ COVID’方針を終わらせることはないだろう、と研究者は言う

中国が間もなく最初のmRNAワクチンを認可するだろう。それでも「当局がある程度まで感染を許容するよう考え方を変えない限り状況は変わらないだろう」

 

-Nature書評

如何にしてピーナッツ貿易が奴隷制を長らえさせたか

How the peanut trade prolonged slavery

27 June 2022  Amy Maxmen

https://www.nature.com/articles/d41586-022-01736-6

西アフリカのピーナツの歴史は征服と密接に関連する

Jori Lewis 著「ピーナッツのための奴隷:歴史を変えた征服、開放、そして作物Slaves for Peanuts: A Story of Conquest, Liberation, and a Crop That Changed History」の書評

写真:20世紀初頭のセネガルのピーナッツの荷物の間で集まる人々

現代のピーナッツはアンデス山脈の低地で1万年以上前にできた。Christopher Columbusが到着した頃には南米中の人々がピーナッツを栽培していた。欧州の征服者たちがそれを西アフリカに持ち込み、セネガルではフランスが奴隷にピーナッツを栽培させた。

 

-DNAに基づく食事助言

Diet Recommendations Based on DNA

Science-Based Medicine

Harriet Hall on June 21, 2022

https://sciencebasedmedicine.org/diet-recommendations-based-on-dna/

ヒトゲノムが最初に配列決定されたとき、一部の人々はこれでヒトの遺伝子については全てを知ったのでやがて誰が病気になるのかを予想して個人個人にベストな健康の処方ができると楽観的に考えた。その期待はうまくいかなかった。科学は複雑だ。

最近いくつかの企業がDNA検査をしてそれをもとにあなたが食べるべきものを明らかにすると約束している。GenoPalateが典型的である。彼らは一見科学的な研究リストをもとに助言をしている。しかしほとんどの研究は決定的なものではない、あるいは企業の主張とは違う。ある女性が試してみたところ、届いた結果にひどくがっかりした。曖昧で行動不可能な言葉が並んでいた。理由は簡単で個別栄養計画を作るには根拠が十分でないからである。

結論として、これは良い科学に基づいていない。ほとんどの人にとって遺伝子をもとにした食事計画は星占いと同じくらい科学的である。