[HK]ニュースレター
Food Safety Focus
17 Aug 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf.html
掲載項目
-セレウス菌と黄色ブドウ球菌の熱安定性毒素:調理済み食品を長時間室温に置いてはいけない理由
-食品の安全性と洪水
-香港の点心に含まれるナトリウム含有量
Sodium Content in Dim Sum in Hong Kong
https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_193_03.html
食品安全センター(CFS)は、香港の包装されていない点心のナトリウム(食塩)含有量の変化をモニターするため、調査を実施した。結果、11種類の点心のうち9種類はナトリウム濃度が前回の調査と比較して減少していた。しかし、エビ焼売、エビ春巻き、牛ひき肉の蒸団子のナトリウム含有量は比較的高い値であった。ソースを添加するとナトリウム濃度は2倍になる。
同じ種類の点心でもナトリウムの含有量に大きなばらつきがあり、ナトリウムの少ない原材料の選択と香辛料の使用で改善の余地があることが示唆された。業界は、点心のナトリウム量をさらに下げるため、組成変更やソースの別添えなどの工夫が必要である。消費者はバランスのとれた食生活を維持すべきであり、点心を食べるときは、ナトリウム量の低いものを選び、ソースは別に提供してもらい、控えめにつけるべきである。
(以下、報告書一部)
本調査の目的は、香港の市場で入手可能な点心のナトリウム量を測定すること、市場で入手可能な点心のナトリウム含有量の変化を継続的にモニタリングすること、レシピの改良を通じてナトリウム含有量の少ないより健康的な食品を提供するための業界との議論を促進すること、そして、点心の消費によるナトリウム摂取量を減らすための一般市民への助言を策定することである。
2021年5月から7月にかけて、ナトリウム含有量を分析するために、12種類の点心をふくむ合計120の包装されていない食品サンプルを中華料理店と点心専門店から収集した。ナトリウム含有量は、CFSの食品研究所(FRL)によるラボ分析によって決定された。一方、4種類のソースのサンプルも収集し、FRLでナトリウム含有量を検査した。
その結果、包装されていない点心サンプルの平均ナトリウム含有量は330 mg/100 gで、ナトリウム含有量は3.0 mg/100 gから680 mg/100 gまで幅があった。平均ナトリウム量が最も高い点心は、エビ焼売(590 mg/100 g)、エビ春巻き(480 mg/100 g)、牛ひき肉の蒸団子(440 mg/100 g)であった。平均ナトリウム量が最も少ない点心は、プレーンな蒸し春巻き(66 mg/100 g)、牛肉入り蒸し春巻き(160 mg/100 g)及び焼肉入り蒸し春巻き(180 mg/100 g)であった。エビ焼売とエビ春巻きのサンプルはそれぞれ、CFSのショッピングカードに記載された情報により、ナトリウム含有量が「高」(600 mg/100 g以上)と判断された。また、同じ種類の点心であっても、サンプルのナトリウム含有量には大きなばらつきがあった。ナトリウム含有量に大きなばらつきがあることは、点心にナトリウム削減の余地があることを示している。
また、点心の種類によっては、食品事業者が提供する、あるいは顧客が追加するソースが添えられていることがある。点心にソースをつけて食べるとナトリウム摂取量が2倍以上になることがあり、ソース添加によりナトリウム含有量が大きく増加することを示す。
前回のCFS調査と比較すると、11種類中9種類の点心のナトリウム含有量が減少しており、香港市場における点心のナトリウム含有量は減少傾向にあることが示された。
結論
エビ焼売、エビ春巻き、牛ひき肉の蒸団子など特定の点心のナトリウム含有量は比較的高かった。また、それぞれの点心でナトリウム含量に大きなばらつきがあり、これらの点心ではナトリウム含量を減らすことができる可能性があることがわかった。また、点心にソースを加えるとナトリウム含量がさらに増加した。最後に、前回調査との比較では、点心のナトリウム含量は減少傾向にあった。
-食用油の汚染物質 - どのように解釈するか?
Contaminants in Cooking Oil – How to Interpret?
https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_193_04.html
ある香港の団体が以前、海外の研究で発見された食用油中のいくつかの汚染物質の検出を報告した。
食品安全センター (CFS) は、これらの汚染物質のリスク評価を実施し、これらの食用油の通常の消費は健康に影響しないと結論付けた。リスク評価は、生涯にわたり毎日摂取しても感知できる目立った健康への影響がないとされる汚染物質量の目安である健康に基づくガイダンス値(HBGV)に基づく。一般的に、HBGV以下の汚染物質への食事による暴露は健康上の懸念にはならない。
報告されているフタル酸エステルを最も高濃度で含むオリーブ油のサンプルの場合、HBGVを超えるには、平均的な成人で消費される量の87倍に相当する3.5本(約870 ml)を毎日摂取する必要がある。3-モノクロロプロパンジオール(3-MCPD)の場合、HBGVを超えるには、該当するココナッツとアボカドの食用油ブレンドボトル(約130 ml)の約3分の1本を毎日摂取する必要があるが、これは平均的な成人が摂取する量の13倍に相当する。
(問題の報告は以下
消費者委員会
Choose Cooking Oils Wisely! Test on 50 Samples Revealed Harmful Contaminants in 90% and Genotoxic Carcinogens in Almost 60% Samples Understand “Good” and “Bad” Fatty Acid Ratio and Nutrient Values
2022.07.18
https://www.consumer.org.hk/en/press-release/p-549-edible-oils)
[HK]CFSは、ハンガリーから輸入された幼児用リンゴジュースに磁性粒子が混入している可能性があるとして、摂取を控えるよう呼びかける
CFS urges public not to consume a kind of imported infant apple juice with possible contamination with small magnetic particles
Tuesday, August 23, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220823_9717.html
食品安全センター(CFS)は磁性粒子を含む可能性あるハンガリー産HiPPオーガニック マイルドアップルジュースを消費しないよう注意をよびかける。
[HK]法令違反
-包装済みキャベツと豚肉の餃子のサンプルが栄養表示規則に違反する
Prepackaged cabbage and pork dumpling sample not in compliance with nutrition label rules
August, 19 2022 (Friday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220819_9707.html
中国産餃子の砂糖が0.6 g/100 gという表示のところ1.7 g/100 g検出された。
-マンゴーのサンプル中の残留農薬が基準値超過する
Pesticide residue exceeds legal limit in a mango sample
Friday, August 19, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220819_9708.html
マンゴーのサンプルから0.05 ppmの基準値を超過する0.084 ppmのフェンチオンが検出される。
[FDA]FDAは人工知能を用いた輸入水産物のパイロットプログラムの第3フェーズに移行する
The FDA Moves into Third Phase of Artificial Intelligence Imported Seafood Pilot Program
August 22, 2022
米国食品医薬品局(FDA)は、人工知能(AI)と機械学習(ML)を用いて輸入審査を強化し、米国に入る食品の安全性を確保するArtificial Intelligence(AI) Imported Seafood Pilot programの第3段を開始した。
[FDA]警告文書
- Ridley USA, Inc. dba Hubbard Feeds, Inc.
AUGUST 02, 2022
CGMP違反、動物用食品、不純品の問題。羊の餌から最大基準値15 ppmを超える銅を検出。
[ヘルスカナダ]リコール
Carnivor:製品仕様に沿って製造されておらず、必要なリスク情報が含まれていない
Carnivor:Product not manufactured to product specifications and does not contain the required risk information.
2022-08-19
MuscleMeds Carnivorブランドの健康製品5種。
[TGA]TGAは違法、偽造医薬品に取り組む世界的な活動に参加する
TGA participates in global operation tackling illicit and counterfeit therapeutic goods
23 August 2022
オーストラリアTGAは、世界的な違法、偽造医薬品の取引に取り組むインターポールのパンゲア作戦への参加を主導し、200万ドル以上の違法輸入品を押収した。
[SFA]シンガポールの農産物を品質の証にする
Making Singapore Fresh Produce a Hallmark of Quality
22 Aug 2022
SG Fresh Produce badge(シンガポール農産物証明バッジ)により、農場を国際基準に合わせ、消費者が良質な農産物をわかるようにする。シンガポール適正農業規範である2-Star Singapore Good Agricultural Practice (GAP) 認定についても紹介する。
(生鮮卵については徹底的な衛生管理をして生で食べても安全なものを質が高いと評価するか、鶏を外部環境に晒して微生物汚染があるのが自然だからしっかり加熱して食べる有機卵を良しとするかの思想の違いが明確。オーガニックは安全性を担保しない、がはっきりする。)
[MPI]未登録生乳事業者が違法販売で罰金
Unregistered raw milk operators fined for illegal sales
24 August 2022
https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/unregistered-raw-milk-operators-fined-for-illegal-sales/
Lindsay Farm のPaul Ashton とGorge Fresh Organics のDaniel Sproull の両者が別々に罰金刑。
「有害な可能性のある細菌を殺菌したミルクに比べて生乳は本質的にリスクが高い。特に小さい子どもや高齢者、妊娠女性、免疫系不全の人たちには危険である」
彼らは顧客に「限定パートナーシップ」として自分の所有する牛のミルクを買っているので生乳販売登録の必要は無いと虚偽の主張をしていた。
[Defra]メタン抑制飼料製品:根拠の要請
Methane suppressing feed products: call for evidence
23 August 2022
https://www.gov.uk/government/consultations/methane-suppressing-feed-products-call-for-evidence
家畜のメタン排出が抑制できる飼料についての理解を深める根拠求める。2022年11月15日まで
[DHSC]自宅での早期妊娠中絶がイングランドとウェールズで常設
At home early medical abortions made permanent in England and Wales
23 August 2022
2022年8月30日から
・18才未満の早期妊娠中絶のためのガイドラインが発表される
・遠隔中絶の使用に関する追加データが集められる
遠隔診療で中絶ピルが入手できる
(アメリカと対照的)
[DHSC]さらなる状況での無症状者の定期検査中止
Regular asymptomatic testing paused in additional settings
24 August 2022
https://www.gov.uk/government/news/regular-asymptomatic-testing-paused-in-additional-settings
8月31日からは残り全ての状況でCovid無症状者の定期検査中止
(介護施設の職員等)
症状のある人と必要な場合は検査する
それに伴ってガイドライン更新
Infection prevention and control in adult social care: COVID-19 supplement
(このへんのガイドだとマスクのつけかたは上下二カ所をひもで固定、になっている。耳かけ方式だと隙間が大きいので。マスク着用率が高いとされている日本ではあまり注意されている印象はない。実態はまた違うのだろうし、結局明確に言えることはあまりない。
COVID-19: personal protective equipment use for non-aerosol generating procedures
[COT]2022年9月6日の会合
COT Meeting: 6th September 2022
https://cot.food.gov.uk/COTMeeting6thSeptember2022
議題と資料掲載
・7月12日の会合の議事録
・キトサンについてのポジションペーパー(一部保留)
バイオ食品接触物質(BBFCMs)としてのキトサンについて
甲殻類の殻が料理に使われる場合がある。アレルギー表示がされていない
・航空機の客室の空気
イギリス民間航空局のプレゼンと、客室の空気中の揮発性有機化合物の他の輸送との比較
・母親の健康への鉛の影響についての第二次声明案
・パンと小麦粉規制での強化物質ガイダンス量の見直し
・食品中化学物質の慢性食事暴露評価方法についてのFSA/HSE/VMD報告書案
HSEの化学物質規制部門による農薬、動物用医薬品局による動物用医薬品、FSAによる食品中化学物質や汚染物質について、現在行っている慢性食事暴露評価のアプローチに違いがある。さらに国際的にも農薬や動物用医薬品について行われている評価のやりかたに違いがあり、その違いが異なる速さで方法論が開発されているためさらに大きくなっている可能性がある。EUからの離脱もあり、英国規制機関が将来どうしたいかを考える良い機会だろう。
・母親の食事中のラズベリーの葉の健康影響
・緑茶カテキンの安全性-最初の声明案
・他のFSA科学助言委員会の作業の更新
[FTC]FTCは詐欺的に宣伝されたCBD製品をKushly Industriesから購入した全国の消費者に約21000ドルを返金
Federal Trade Commission Returning Almost $21,000 to Consumers Nationwide Who Bought Deceptively Marketed CBD Products from Kushly Industries
August 24, 2022
2021年3月のFTCのKushlyへの苦情申し立てによると、CBD製品がニキビからがんまでのあらゆる病気の治療に有効だという虚偽の主張をしていた。全国の576人の消費者に一人平均36ドルを返金している。
FTCは2021年には4億7200万ドル以上を全国の消費者に返金した。
[DWI]IL 03/2022の補遺発表
Publication of Annex to IL 03/2022
Published 24 August 2022
https://www.dwi.gov.uk/publication-of-annex-to-il-03-2022/
水のPFASに関する新たな要件について(リスク評価とデータの報告)の質問への回答
論文
-飲酒の変化とがんリスクの関連
Association Between Changes in Alcohol Consumption and Cancer Risk
Jung Eun Yoo et al.,
August 24, 2022 JAMA Netw Open. 2022;5(8):e2228544
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2795595
韓国の4513746人の成人被保険者のコホート研究。飲酒量が増えたヒトはアルコール関連がんと全てのがんのリスクが飲酒量が変わらないヒトより高かった。一方飲酒量を減らした人はリスクが低かった。がん予防には禁酒と飲酒量削減を推進すべき。
-デンマーク人はCOVIDの間禁煙が増えた
More Danes quit smoking during COVID
24-AUG-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/962688
コペンハーゲン大学がNature Communicationsに発表した研究
理由は喫煙者はCOVID重症化リスクが高いからだろう
-デンマーク人はパンデミックの最初の年に3万年の健康生命年を失った
Danes lost 30.000 years of healthy life due to COVID-19 in the first year of the pandemic
24-AUG-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/962441
2020年にcovid-19で死亡したヒトの損失生命年は平均13年
デンマーク工科大学国立食品研究所とSSIによる疾病負担研究。これは直接影響で、長期影響やロックダウンによる精神影響などの間接的影響を入れるとさらに高くなる
DALYを指標にすると高齢者で死亡率が高く若年層で低いCOVID-19の特徴が反映された各種疾患の健康影響比較が可能になる。BMC Public Health
(死亡数しか言わない場合はCOVID-19リスクを誇大にしたい意図があるかも)
-想定遺伝毒性物質のエクスポソーム中の内因性及び外因性起源の役割とリスク評価への帰結
The role of endogenous versus exogenous sources in the exposome of putative genotoxins and consequences for risk assessment
Ivonne M. C. M. Rietjens et al.,
Arch Toxicol. 2022; 96(5): 1297–1352
ヒト暴露の「総量」は生命活動に関連する内因性及び外因性両方の暴露の総量と考えられる。加工関連汚染物質(PRCs)は食品を加熱した時だけ生じるのではなく、生理的なエネルギー代謝の構成要素として内因性に、またヒトマイクロバイオームによっても生じる。包括的リスク評価のためには、外から飲み込んだものに比べてこうした生体内でのバックグランドの寄与を理解する必要がある。このレビューでは遺伝毒性食品中汚染物質と考えられる物質への全体的暴露への内因性の暴露の寄与に関する現在の知見の概要を提供する;主にエタノール、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、アクリルアミド、アクロレイン、α,β-不飽和アルケナール、糖化化合物、N-ニトロソ化合物、エチレンオキシド、フラン、2-及び3-MCPD、グリシジルエステル。ここで議論されたエビデンスから、一部の汚染物質の内因性の生成はエクスポソームに相当寄与すると結論できる。外因性暴露より内因性暴露の方が大きい場合(例えばホルムアルデヒドやアクロレイン)にはリスク評価にとって重要である。
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エチレンオキシドは前駆体のエチレンから実験動物やヒトで生じる。基本的に微量のエチレンオキシドは正常な人体の構成成分である。主な代謝はCYP2E1により、さらにエポキシドヒドロラーゼとグルタチオンS-トランスフェラーゼにより代謝される。
食品からの外因性暴露
歴史的には殺菌にエチレンオキシドを使った食品からの暴露の可能性が報告されてきたが現在でも一部の国ではEO殺菌が使われている。カナダでは7ppmがMRLとして提案されていてこの値はアメリカのトレランスと同じである
食品以外からの外因性暴露
EOは工業用に広く使われているため環境中に放出されている可能性がある。環境暴露推定はミシガンの殺菌施設近傍では米国バックグラウンド(0.18 ~ 0.4 µg/m3 (0.1–0.22 ppb))より高い1.83 µg/m3等。喫煙者では非喫煙者よりヘモグロビン付加体が高濃度である。
内因性
内因性のEOの由来は脂質過酸化、遊離メチオニンの酸化、腸内細菌による還元的代謝等が報告されている。さらに外からエチレンが与えられるとEOが生じる
バイオマーカー
(略)
リスク評価
DNAのN7-(2-ヒドロキシエチル)グアニン付加体への内因性と外因性のEOの寄与率からは内因性のほうが外因性よりはるかに大きいことが示唆されている。しかしヘモグロビンのアルキル化の知見では異なる。2021年の推定では内因性EO暴露は労働環境≤ 0.008 ppmでの暴露と同程度である。
(EUの回収は安全性にはほとんど寄与しない、もったいない。現在エチレンオキシドが存在するとして回収されている商品のほとんどは2-クロロエタノールの検出なのでさらに。)
-Nature Volume 608 Issue 7924
EDITORIAL
岐路に立つ認知神経科学
Cognitive neuroscience at the crossroads
研究者らは方法の欠陥を見つけた論文を恐れるべきではない。そのような仕事はより良い実験デザインとより良い科学に貢献する
World View
断片的アウトブレイクデータはCOVID-19を繰り返すことになるだろう
Fragmented outbreak data will lead to a repeat of COVID-19
Adam Kucharski
まだらな理解と貧弱なウイルスコントロールの悪循環を断ち切るには、我々はプライバシーについて語る必要がある
(研究者はプライバシーの保護とか人手が足りないとか関係なくいくらでもデータが欲しいという生き物なので。)
研究ハイライト
たくさんの化合物の中から発がん物質を選ぶAIシステム
The AI system that picks carcinogens out of the chemical crowd
35000以上の化合物の性質で訓練したアルゴリズムは新規発がん物質を同定できる
Nature Chem. Biol.
(正確には発がん物質ではなく変異原性物質)
その他
SMC NZ
我々のオンラインデマへの対応能力を向上させる
Improving our resilience to online misinformation – Expert Reaction
Published: 25 August 2022
Science Advancesに発表された新しい研究によると、オンラインデマでよく見られる操作技法を説明した短い動画は人々をそれに影響されにくくするかもしれない
SMCは専門家にコメントを求めた
Auckland大学上級講師Jagadish Thaker博士
Massey大学心理学部Stephen Hill准教授
(コメント略)
心理的予防接種がソーシャルメディアでのデマへのレジリエンスを改善する
Psychological inoculation improves resilience against misinformation on social media
JON ROOZENBEEK et al.,
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abo6254
使われた動画は以下から
Short videos that inoculate against misinformation online
https://inoculation.science/inoculation-videos/
・感情的言葉 恐怖・悲しみ・怒りのような情動を誘う言葉に注意
・矛盾
・偽りの二元論 「私に従わないなら敵だ」のような、選択肢を狭める
・スケープゴート 誰かのせいにする
・個人攻撃 主張している「人」を攻撃
の5つ
リソース
Debunking Handbook 2020
https://www.climatechangecommunication.org/debunking-handbook-2020/
-Sense about Science
政府へ透明性基準を求める
Call for Transparency Standard in government
Sense about ScienceはLiz TrussとRishi Sunakに、政府の決定についてより高い透明性と説明責任を求める公開文書を発表した。この文書でSense about ScienceのTracey Brownは、候補者に、政府全体にわたって、政策決定の背景となった根拠と想定を公開する透明性基準の採用を呼びかける。
Open letter to Liz Truss and Rishi Sunak
17 August 2022
https://senseaboutscience.org/activities/open-letter-to-liz-truss-and-rishi-sunak/
-AAPファクトチェック
尿を飲むと病気がなおるという主張の些細な(おしっこの)問題
Wee problem with claim drinking urine cures diseases
August 25, 2022
https://www.aap.com.au/factcheck/wee-problem-with-claim-drinking-urine-cures-diseases/
主張
尿を飲むとHIVやがんのような病気の予防、治療になる
判定
虚偽。根拠は無く危険な可能性がある
飲尿療法のアイディアは何世紀も前からあり定期的に健康熱狂サークルで取り上げられるが科学的根拠はない
-ノバスコシアは次のトウヒの芽虫アウトブレイクに備える
Nova Scotia prepares for the next spruce budworm outbreak
Jane Sponagle · CBC News ·: Aug 24, 2022
https://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/nova-scotia-prepares-spruce-budworm-outbreak-1.6561089
州の担当者は自然に任せるのが実行可能な選択肢かもしれないという
カナダ東部の針葉樹林で見つかった最も破壊的害虫が現在ケベック、ニューブランズウィック、ニューファウンドランドの森に蔓延っている。しかしこの恐怖映画のようなシナリオにもかかわらず、ノバスコシアの担当者は地域によっては何もしないのが実行可能な選択肢かもしれないという。産業用に使われている地域では、守りたいかもしれない。
針葉樹林のトウヒの芽虫アウトブレイクは30-40年の自然のサイクルの一部で、前回は1979年から1987年だった。
-新しい化合物がミツバチコロニーを寄生ダニから守るのに役立つかもしれない
New chemical could help protect honeybee colonies from parasitic mites
By Ben Coxworth August 24, 2022
https://newatlas.com/science/honeybees-3c36-varroa-mites/
コロニー崩壊症候群の主要原因のひとつと考えられている寄生varroaダニを根絶し、ミツバチには害はない新しい化合物(3c36)をSimon Fraser大学のErika Plettner教授らが作った。現在ブリティッシュコロンビアで40のミツバチの巣箱で野外試験が行われている
-Present Knowledge in Food Safety
A Risk-Based Approach Through the Food Chain
1st Edition - October 3, 2022
https://www.elsevier.com/books/present-knowledge-in-food-safety/knowles/978-0-12-819470-6
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