[USDA]肉の調理:まだできてない?
Cooking Meat: Is It Done Yet?
Oct 03, 2022
https://www.usda.gov/media/blog/2022/10/03/cooking-meat-it-done-yet
USDA FSISの食事調理調査によると、食品が食べても安全かどうか確認するのに温度計を使っているのはわずか55%であることが明らかになった、88%が温度計を持っているのに。その代わりに色や堅さなどの目で見える特徴に頼っていた。しかし食中毒予防には目で見える合図は十分か?
USDAは加熱できたかどうかを判断するには見た目ではなく温度計を使うことを薦めている。
[APVMA]フィプロニルのレビュー
Review of fipronil
4 October 2022
https://apvma.gov.au/node/105641
APVMAはフィプロニルのレビューの範囲を拡大する再検討通知を発表した。拡大範囲で検討される問題について2023年1月18日までパブリックコメントを募集する。
[EU]SCHEER 予備的意見にパブリックコメント募集
Preliminary Opinions open for comments / public consultation
水枠組み指令優先物質の環境基準案についての科学的意見-グリホサート
SCHEER - Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive" – Glyphosate
3 October 2022
2022年10月31日まで
[WHO]専門家求む-WHOトランス脂肪排除技術助言グループ
Call for experts – WHO Trans Fat Elimination Technical Advisory Group
3 October 2022
WHOトランス脂肪排除技術助言グループ(TFATAG)のメンバー募集
[RIVM]新しい計算法が医療部門の環境影響を明らかにする
New calculation method reveals environmental impact of healthcare sector
10/03/2022
https://www.rivm.nl/en/news/new-calculation-method-reveals-environmental-impact-of-healthcare-sector
気候変動は健康と医療に大きく影響するがその逆もまた真で、医療は温室効果ガスや汚染や廃棄物を生じる。保健福祉スポーツ省の要請によりRIVMはオランダの医療部門の環境と気候への影響を調べる方法を開発した。また気候変動以外にも、循環経済や生物多様性にも注目した。
総寄与:7%
医療部門は温室効果ガス排出の総量の約7%に寄与する
最大の排出者:化学及び医薬品産業
温室効果ガス排出量のうち約40%が医薬品や溶媒を含む化学物質の生産である
医療環境も調べた
報告書 本文オランダ語
The impact of Dutch healthcare on the environment. Environmental footprint method, and examples for a healthy care environment
論文
-アジア系アメリカ人のサブグループによって肥満率は相当多様
Obesity prevalence varies significantly for Asian American subgroups
3-OCT-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/966178
Annals of Internal Medicine
アジア系アメリカ人全体では11.7%が肥満で黒人の39.7%、白人の29.4%と比べると低い。しかしアジア人のためのBMIの閾値(≥27.5)を使ってサブグループ毎に計算すると、全体では22.4%、中国系アメリカ人は13.2%、フィリピン系アメリカ人では28.7%になる。
-何故塩はあらゆるものの味を変えるのか?(動画)
Why does salt change the taste of everything? (video)
3-OCT-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/966639
もしコーヒーが苦すぎたら、塩をひとつまみ入れる。サラダの酸味が足りなかったら塩を加える。ビールが苦すぎたら塩を少々加える。塩は良い風味を増強し悪い風味を抑える魔法の力を持っているように見える。どうして?
ACS動画シリーズ
その他
-米国心臓病学会(ACC)ニュース
穀物摂取はCVDリスクに影響する?
Does Grain Intake Impact CVD Risk?
Oct 03, 2022
https://www.acc.org/Latest-in-Cardiology/Articles/2022/10/03/20/42/Does-Grain-Intake-Impact-CVD-Risk
ACC中東学会2022に、精製穀物を多く摂取することは早期心血管系疾患リスク増加に関連し、全粒穀物の摂取はリスク減少に関連するという研究が発表される。
このニュースをDaily Mailが報道すると
↓
白米やパスタはキャンディと同じくらい心臓に悪い、研究が示唆
White rice and pasta are just as bad for your heart as CANDY, study suggests
3 October 2022
写真は白米
-トリインフルエンザ:「英国史上最悪のアウトブレイク」がクリスマスの七面鳥をリスクに晒すかもしれない
Bird flu: ‘Worst outbreak in UK history’ may put Christmas turkeys at risk
By William Mata
https://www.standard.co.uk/news/uk/bird-flu-christmas-turkey-production-b1029761.html
DEFRAが農家をもっと守れという要求に直面
全国農民組合National Farmers Unionが警告
英国155カ所でトリインフルエンザウイルスが検出され300万羽以上の鳥が処分された。
もしトリインフルエンザが七面鳥に入ったら、クリスマスの供給に問題が出る
(チキンではダメなんだろう)
-「インドのバイアグラ」-ハーブ医薬品Kaminiはモルヒネを含み、急速に依存につながる
‘Indian Viagra’ – herbal drug Kamini contains morphine and can quickly lead to dependence
October 3, 2022 Julaine Allan
ブリスベンの薬物アルコール治療計画がKaminiの使用が止められない12人の男性を治療中であるとしてハーブ調整品Kaminiがニュースになっている。メルボルンでも12人の患者がハーブ使用によるオピオイド依存を治療している。そのハーブは通常インドから違法に輸入されたもので、Kamini Vidrawan Rasという(アーユルベーダのレメディ)。この処方はアヘンを含む。アーユルベーダプラクティショナーはKaminiを男性の性機能の問題に処方する。多くの人はKaminiがアヘンを含むことを知らずに使用している可能性が高い。Kaminiは瓶に入った手作りの丸剤として売られていて飲み込んで使う。Barshashaという類似製品はペーストである。アヘンは消化されてモルヒネ、コデイン、テバインなどの天然オピエートになる。Kaminiボールを検査したところモルヒネの量は製品の4%から21%とばらばらだった。これらは繰り返して使うと依存になる。
(以下略)
-政府はGMO作物の輸入と栽培禁止を撤廃
Gov't Lifts Ban On Importation, Planting Of GMO Crops
October 03, 2022
https://citizen.digital/news/govt-lifts-ban-on-importation-planting-of-gmo-crops-n306736
(ケニアの)内閣は、遺伝子組換えトウモロコシの輸入と栽培を認めることで2012年以降発効していた遺伝子組換え作物の輸入と栽培の禁止を撤廃した。月曜日のWilliam Ruto大統領が議長を務めた会議では現在23カ国に影響している干ばつへの対策を探った。会議では気候変動への適応策として幅広い提案が検討された。
2012年にケニアが遺伝子組換え作物の輸入と栽培を禁止した理由の一部はフランスのGilles-Éric Seraliniによるラットの腫瘍ができるという主張である。その主張は後に他の研究で疑わしいとされた。
(発表したときから疑わしかったけど)
-視点:欧州農家団体は農薬の劇的削減というEUの非現実的で非科学的な目標に警告
Viewpoint: European farm groups raise alarms about unrealistic and unscientific EU targets to dramatically cutback on pesticide control chemicals
Johanna Michel | Agrar Heute | October 4, 2022
ドイツの語の記事の翻訳の一部
EUの植物保護製品規制案には二つの削減目標がある。一つ目は補遺に掲載された化学農薬の使用とリスクを2030年までに50%削減。二つ目は同じように指定されたより有害な農薬の2030年までの使用半減。起点は2015年から2017年の間の使用量。国によって35-65%の削減になる。ドイツ農業銀行Raiffeisen Associationは、農薬の使用禁止は3500万ヘクタールの耕作放棄や草ボウボウの土地になるだろうというThünen研究所の研究を引用する。農薬禁止は農地の没収に等しい。農業だけではなくその上流や下流の企業にもダメ
-メモ
人工甘味料が腸内細菌乱す可能性 血糖値に影響も
ナショナルジオグラフィック(日経新聞のサイト)
2022年10月3日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD206FD0Q2A920C2000000/
この記事の最大の驚きがサイエンスライター竹内薫氏のコメント。記事中には少なくとも4つの化合物名が記載されていてそのうち二つは影響がなかったと書いてあるのに「人工甘味料」で全部ひとまとめにするんだ? その程度の解像度?
論文(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35987213/)ではnon-nutritiional sweetener(非栄養性甘味料)という単語を使っていてそれがナショジオの記事では英語版で「低カロリー甘味料」、(https://www.nationalgeographic.com/magazine/article/low-calories-sweeteners-might-not-be-as-good-for-us-as-we-thought)日本語版で「人工甘味料」に微妙に変えられている。英語版はもと論文へのリンクがある。もと論文が「サッカリンとスクラロースの影響」、という正確なタイトルにしなかったのは著者がキャッチーさを狙ったためでメディアは意図通りの報道をしている。
参考
[SMC UK]非栄養性甘味料のヒトマイクロバイオームと血糖レベルへの影響を調べた研究への専門家の反応
expert reaction to study looking at the effect of non-nutritive sweeteners on human microbiomes and glycaemic levels
AUGUST 19, 2022