2023-04-25

[RIVM]オランダで私たちが食べているもの(2012–2016):動物由来と植物由来の食品の比、タンパク質および環境影響

What we eat in the Netherlands (2012–2016): the ratio between animal and plant-based food products, protein and environmental impacts

25-04-2023

https://www.rivm.nl/publicaties/wat-eten-we-in-nederland-2012-2016-verhouding-dierlijk-en-plantaardig-voedsel-eiwitten

本文オランダ語

食料生産は環境に相当な影響を与える。環境負荷を減らす方法の一つが肉、チーズ、乳製品などの動物由来食品を減らし(全粒)穀物、豆、野菜、果物などの植物食品を多く食べることである。これには健康上の利益もある。

2030年までに農業・自然・食品の質省はオランダ人に動物由来と植物由来のタンパク質を同量食べるようにして欲しい。そのためにRIVMは私たちが食べている食品のどのくらいが植物由来でどのくらいが動物由来かを調べた。これらから摂取するタンパク質の動物/植物比を計算した。最後に、食品の生産と消費がどのくらい環境に害を与えているのかを計算した。

2012年から2016年の間のオランダ人の食べる食品の動物/植物比は概ね同様であった。オランダ人はこの間動物由来タンパク質が61%、植物由来が39%だった。主な蛋白源は肉、パン、シリアル、パスタ、コメ、乳製品だった。

環境負荷については、肉、チーズ、乳製品が温室効果ガス排出、土地の使用、酸性化、水の富栄養化の多くを占めた。

この研究で使ったデータは2012-2016の食品摂取量調査で、2023年には2019-2021調査を用いて更新する。

 

[IARC]新しいHPVワクチンとより少ない回数:子宮頸がん根絶にむけた期待できる最近の進展(IARC根拠概要No.4)

New HPV vaccines and fewer doses: promising recent developments towards eliminating cervical cancer (IARC Evidence Summary Brief No. 4)

https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-evidence-summary-brief-no-4/

HPVワクチン一回での保護

Protection from a Single Dose of HPV Vaccine

https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2023/04/IARC_Evidence_Summary_Brief_4.pdf

 

[ProMED]食中毒-米国(第2報):(モンタナ)アミガサタケ疑い、情報求む

Foodborne illness - USA (02): (MT) morel mushrooms susp., RFI

2023-04-25

https://promedmail.org/promed-post/?id=8709681

Date: Sat 22 Apr 2023 Source: KBZK [edited]

2023年4月22日更新

「Daveの寿司」がKBZKに以下のメッセージを提供

2023年4月17日月曜日に食事をした顧客の何人かが病気になったと聞いている。共通食材はFDAが認めた栽培アミガサタケの可能性がある。我々は保健省に連絡して調査の間自主的に閉店している

先の記事

モンタナ州Bozeman のDave's Sushiが保健省から連絡があるまで食中毒の可能性のため閉店した。4月17日にこの店で食事をしたことに関連する食中毒の可能性がある

編集注

通常キノコ中毒はキノコに含まれる毒素による影響だがこのクラスターでは病気の媒介であると考えられる

シャグマアミガサタケの文献紹介

 

[NASEM]行動経済学の政策影響と将来の方向性-新しい報告書

Policy Impact and Future Directions for Behavioral Economics — New Report

April 20, 2023

https://www.nationalacademies.org/news/2023/04/policy-impact-and-future-directions-for-behavioral-economics-new-report

NASEMの新しい報告書は行動経済学と政策決定者のさらなる協力をよびかけ、行動経済学分野の将来の研究の方向を検討する。

行動経済学はヒト行動の経済モデルに行動科学の知見を取り入れ、その知見は例えば健康増進や経済的福祉維持、環境保護などのための人々の行動を促す政策に取り入れることができる。新しい報告書は行動経済学が、人々が何故一見非合理的な行動をとるのかについて、人々のより良い決定を支えるために公共政策はどうデザインできるかについてどうやってなエビデンスを構築してきたかを強調する

 

Behavioral Economics: Policy Impact and Future Directions,

(2023)

https://nap.nationalacademies.org/catalog/26874/behavioral-economics-policy-impact-and-future-directions

 

[WHO]世界禁煙デー2023

World No Tobacco Day 2023

https://www.who.int/campaigns/world-no-tobacco-day/2023

タバコではなく食べ物を育てよう

今年のキャンペーンはタバコを栽培しないことがテーマ

 

[WHO]世界のパートナーが新たな努力を発表-大いなる巻き返し-何百万人もの子どもたちに予防接種をしてパンデミック中に失われた進歩をとりもどす

Global partners announce a new effort – “The Big Catch-up” – to vaccinate millions of children and restore immunization progress lost during the pandemic

24 April 2023

https://www.who.int/news/item/24-04-2023-global-partners-announce-a-new-effort-the-big-catch-up-to-vaccinate-millions-of-children-and-restore-immunization-progress-lost-during-the-pandemic

(日本はいつになったらキャッチアップできるのだろう)

 

[EU]パブリックコメント募集のための予備的意見

Preliminary Opinions open for comments

https://health.ec.europa.eu/scientific-committees/scientific-committee-consumer-safety-sccs/sccs-opinions_en

フラーレン、ヒドロキシフラーレン、ヒドロキシフラーレンの水和型(ナノ)

Fullerenes, Hydroxylated Fullerenes and hydrated forms of Hydroxylated Fullerenes (nano)

https://health.ec.europa.eu/publications/fullerenes-hydroxylated-fullerenes-and-hydrated-forms-hydroxylated-fullerenes-nano_en

2023年6月12日まで意見募集

遺伝毒性の懸念等が指摘されている

 

[CFIA]Canadian Food Inspection Agency

https://inspection.canada.ca/eng/1297964599443/1297965645317

19日からのカナダの公務員労働組合のストライキについて記述あり

(賃上げ要求。まだ未解決。)

 

論文

-研究がヒトの腸の解剖学的構造には相当な多様性を発見

Study finds significant variation in anatomy of human guts

24-APR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/986309

一世紀以上前にヒトの小腸の相対的長さには多様性があることが発見されていたが、それ以降この分野は概ね無視されてきた。そこでこの問題を探り始めたが、多様性の大きさに驚いた。献体をした45人の消化器を測定した結果をPeerJに発表。

女性は男性より小腸が長い傾向がある、等。

Hidden diversity: comparative functional morphology of humans and other species

https://peerj.com/articles/15148/

オープンアクセス

 

(腸が長いのは気のせいです

2012-07-21

https://doramao.hatenablog.com/entry/20120721/1342847503

 

-研究はデンマーク人がオンラインで購入しているパフォーマンス強化物質の多くが偽物であることを明らかにする

Research reveals that many of the performance-enhancing substances that Danes buy online are counterfeited

24-APR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/987078

錠剤やアンプルの本当の中身は?

Drug Testing and Analysisに発表されたデンマークの3つの警察管轄区域で押収されたドーピング薬物合計764製品の解析結果。化学分析の結果は包装に表示されているものとはほど遠いことがわかった。

例えば、ボトルやアンプルの7%には有効成分は全く含まれない。錠剤の22%、オイルベース製品の27%の中身は表示されているものとは違う

 

-SARS-CoV-2オミクロン変異株汚染配達物の特徴

Characterizing the contaminated couriers of omicron SARS-CoV-2 variants

24-APR-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/986887

ハイライト

・SARS-CoV-2は汚染貨物コンテナを介して拡散する可能性がある

・配送品にどのくらい長くオミクロン変異株が存続するかは温度、湿度、素材による

・研究者は4つの配送品のBA.1と BA.5の生存可能性を測定した

・ウイルスは最も低い温度で最も安定で拡大する可能性がたかい

米国微生物学会のオープンアクセス雑誌Microbiology Spectrumに発表された中国の研究者による研究。

(ウイルスの由来は海外、説を主張することに余念がない中国。それはそうと不織布が一番ウイルスが長生きするんだ?)

 

その他

-ドクターAbrams-機械詐欺部長

Doctor Abrams-Dean of Machine Quacks

https://cdn.centerforinquiry.org/wp-content/uploads/sites/33/2023/04/09193429/albert-abrams-fakery.pdf

1966年4月の記事

人間の「波動」を測定できると称する装置で各種病気を診断・治療したと主張する医師の話

いまだに「波動」関連機器は販売され続けている

 

-TINA.org,広告警告

ブレインジュース

Brain Juice

Apr 20, 2023

https://truthinadvertising.org/articles/brain-juice/

サプリメントの認知機能改善宣伝は慎重に検討して

記憶力や集中力、気分を良くすると宣伝するBrain Juiceについて

脳の専門家によるとそのようなサプリメントを買うことはお金の無駄である可能性が高い

(脳汁?)

 

Quietum Plus

Mar 29, 2023

https://truthinadvertising.org/articles/quietum-plus/

耳鳴り用サプリメントと宣伝されている

「FDAに認可されている」という虚偽を宣伝している

 

-アイダホのRyan Cole医師が誤診した後侵襲性の高い手術を受けた女性が訴える

She had invasive surgery after Idaho Dr. Ryan Cole misdiagnosed her. Now she’s suing.

BY: AUDREY DUTTON - APRIL 14, 2023

https://idahocapitalsun.com/2023/04/14/she-had-invasive-surgery-after-idaho-dr-ryan-cole-misdiagnosed-her-now-shes-suing/

Ryan Cole医師はCOVID-19 ワクチンについてのデマ拡散団体America’s Frontline Doctorsの合同創設者で、ワクチンのせいで子宮がんが10-20倍に増加したと主張していた。

J.B.は兄弟をCOVID-19で失って鬱状態になり生理周期が乱れ、彼女はそれをストレスのせいだと認識していたものの夫が心配して看護師に相談し、その看護師がRyan ColeにJ.B.の生検を送ったところ内膜がんだと診断された。そして大手術をした後、全くがんではなかったことがわかった。J.B.はCole医師を訴えた。

(ワクチンの悪影響をねつ造する医師。ここまでひどいのはそんなにないとしても正統でない診断で「患者」を生み出す例は珍しくない。)

 

-SMC UK

揚げた食品と不安と鬱についての研究への専門家の反応

expert reaction to study on fried foods and anxiety and depression

APRIL 24, 2023

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-fried-foods-and-anxiety-and-depression/

PNASに発表された研究が、揚げた食品を食べることと不安と鬱について調べた

Reading大学栄養と食品科学教授Gunter Kuhnle教授

この研究は揚げ物を食べることと精神衛生に関連があるかをヒトで調べ、それからゼブラフィッシュで仮説を検討した。英国バイオバンクコホートの揚げ物摂取量と約10年間での不安や鬱の発症を比較し、揚げ物摂取が不安リスク増加と関連することを発見した。しかし揚げ物を多く食べるヒトは同時に喫煙者でBMIが高く収入が低く教育レベルが低い;彼らの解析では完全に除外することはできない精神衛生に影響する要因である。興味深いのは関連があるのは一部の揚げ物だけで全てではないように見えることである。彼らはフライドポテトや白肉には関連を報告しているが魚には関連がない。

ゼブラフィッシュ研究は面白いもののヒトにどう当てはまるのか明確ではない。重要な違いは長期連続暴露で研究しているが人間は揚げ物を食べ続けることはない、そして使ったアクリルアミドの量71 mg/Lは明確に最も高い食品中アクリルアミド濃度より高い(アメリカンクリスプで最大2.3 mg/kg)。しかし著者らが何故アクリルアミドだけを調べたのかは明確ではなく他にも揚げ物と鬱の関連経路は考えられるだろう-疫学データは強い関連を示唆していないが。

まとめるとこの研究は揚げた食品と精神衛生に関連があることを示唆するデータを何一つ提供していない。

Aston大学医学部登録栄養士で上級教育助手Duane Mellor博士

この研究は揚げた食品、特にフライドポテトの摂取と個人の不安やうつ症状の関連を示唆する興味深いものだが、それをアクリルアミドのせいだとしてゼブラフィッシュで調べた研究には恐らく欠陥がある。アクリルアミドの摂取源は揚げ物だけではない。揚げ物を多く食べるヒトに他の精神衛生問題リスク増加要因がある可能性がある。全体としてこの研究は現在の健康的食事助言を変えない

 

- Dr. Joeの動画

オルゴンアキュムレーターについて

Dr. Joe Schwarcz discusses the orgone accumulator

https://www.youtube.com/watch?v=-_O0QVQpU1g

グウィネス・パルトロウが「直腸オゾン療法」を話題にしたことから、1940年代のウィルヘルム・ライヒのオルゴン療法について

 

深刻な病気-モルゲロンズ病-についての無意味な動画

Cup o'Joe-A nonsensical video about a serious disease-Morgellon

https://www.youtube.com/watch?v=KIfOUXN1bp0

クランベリージュースでモルゲロンズ病が診断できるという動画が出回っている