2023-08-02

[FSA]FSAの主要調査は食料不足が増大し続けていることを示している

FSA’s flagship survey shows food insecurity continues to rise

26 July 2023

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsas-flagship-survey-shows-food-insecurity-continues-to-rise

英国食品基準庁(FSA)が2022年10月から2023年1月にかけて実施したFood and You 2の最新の調査では、食料不足のレベルが25%に達し、2020年7月から10月に実施した第1回目の16%から上昇したことが明らかになった。食料不足とは、十分な食料入手が制限されているか、不確実であることを意味する。

今回の調査では初めて、経済的な理由による食生活の変化を具体的に尋ねた。調査結果では、回答者の80%が過去12カ月間に経済的な理由で食生活を変えたと報告している。

46%の人が外食を減らし、買い物習慣として、42%の人が特別価格の商品をより多く購入している。また、29%の人がより頻繁に残り物として保存可能な食品を調理している。

この調査では、食品価格(65%)が依然として人々の食品関連の最大の懸念であることも明らかになっており、食品廃棄物(62%)、食品品質(62%)、食品包装の量(56%)も、最も一般的な懸念の中に含まれている。

「最新のデータは、食料不足のレベルが上昇しており、食料価格の上昇に対する懸念が高いことを示している。消費者は、これらの懸念を踏まえて、食事や食料品の買い物習慣を変え続けている。人々が報告している経験は懸念すべきものであり、多くの人が生活費の問題に直面していることを示している。これらの最新の知見をウェールズ、北アイルランド及びイギリス議会の政府と共有し、政府が政策決定の参考にできるようにする。人々の食に関する経験に関するエビデンスを収集することは、食に関する公衆衛生と消費者の利益を保護するFSAの役割の一部である。」とFSA長官のEmily Milesは述べた。

報告書の他の主な結果:

・イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは、回答者の75%は食料確保ができている(61%が高い、14%が最低限)に分類され、回答者の25%が食料不足(12%が低い、12%が非常に低い)に分類された。

・FSAについて知っている回答者の78%は、FSAが「食料の安全性とその内容」を保証することを信頼していると報告した。

・回答者の93%は、購入する食品が食べても安全であると確信していると報告した。

・回答者の76%は、フードサプライチェーンを信頼していると報告した。

・回答者の64%は、食品を加熱調理や処理する前に必ず使用期限を確認すると報告した。

 

[NIHODS]スクープ-2023年夏-うわさとは?ビタミンミネラルに関するよくある誤解について

The Scoop - Summer 2023-What’s the Scoop? Common Misconceptions

About Vitamins and Minerals

July 27, 2023

https://content.govdelivery.com/accounts/USNIHODS/bulletins/366feba

誤解:

栄養推奨量(RDA)とは、マルチビタミンなど、ダイエタリーサプリメントから必要とされるビタミンとミネラルの量を指す。

事実:

RDAとは、食品、飲料あるいは(摂取する場合は)ダイエタリーサプリメントなど、すべての供給源からの必要なビタミンとミネラルの量を指す。

ほとんどの場合、ビタミンとミネラルのサプリメントが必要かどうかは、毎日摂取する食品や飲料からどのくらいの量を摂取するかによって決まる。例えば、カルシウムのRDAは多くの成人で1,000 mg/日だ。この量を食品や飲料から摂取しているのであれば、医療従事者が推奨しない限り、カルシウムサプリメントは必要ない。一部のビタミンやミネラルには例外がある。例えば、妊娠する可能性がある場合は、食品から自然に摂取するものに加えて、ダイエタリーサプリメントや強化食品から1日400 µgの葉酸を摂取する必要がある。これは神経管欠損症と呼ばれる深刻な出生異常のリスクを減らすのに役立つ。

RDAの詳細については以下のビタミンとミネラルのファクトシートを参照。https://ods.od.nih.gov/factsheets/list-VitaminsMinerals

誤解:

我々の体は食品や飲料に含まれるビタミンやミネラルを完全には吸収しないので、十分な量を摂取するにはRDAよりも多く摂取する必要がある。

事実:

RDAは吸収を考慮しているので、それ以上消費する必要はない。

ビタミンやミネラルを吸収する能力を損なう健康疾患がない限り、RDAを目指すこと。これにより、すべての必須ビタミンとミネラルを十分に摂取することができ、体が吸収する量を計算する必要はない。ただし、クローン病、セリアック病、飲酒障害、その他の健康疾患がある場合は、医療従事者に相談すること。ビタミンとミネラルの必要量は、他の人とは少し異なる場合がある。

誤解:

ビタミンBは水溶性なので、高用量摂取しても安全である

事実:

ビタミンBは水溶性であるが、全ての種類が高用量摂取して安全というわけではない。

ビタミンB群のうち、ビタミンB 6、葉酸及びナイアシンの3つは安全性の上限が定められており、大量に摂取すると健康上の問題を引き起こす可能性がある。ビタミンB12のように、どの用量でも安全と考えられているものもある。医療従事者が特に推奨しない限り、ほとんどのビタミンとミネラルの高用量摂取は避けるのが最も安全である。

詳細については以下のビタミンとミネラルのファクトシートを参照。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/list-VitaminsMinerals

誤解:

ビタミンB12が不足すると、疲労感や脱力感を感じることがあるため、ビタミンB12のサプリメントを摂取すると、追加のエネルギーが得られる。

事実:

ビタミンB12のサプリメントは、すでに十分な量である場合、エネルギーレベルを高めることはない。

ビタミンB12が不足している場合は、ビタミンB12のサプリメントを飲んだり、医師からビタミンB12の注射を受けたりすると、気分が良くなる。しかし、すでに十分な量を摂取している場合は、ビタミンB12を摂取しても追加のエネルギーを得ることはない。

詳細については以下のビタミンB12のファクトシートを参照。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminB12-Consumer

誤解:

缶詰スープやクラッカーのような塩分を多く含む食品を食べると、塩分がヨウ素を供給するので、十分なヨウ素を摂取するのに役立つ。

事実:

ほとんどの加工食品は、ヨウ素を含まない塩で作られている。

家庭で「ヨウ素添加」の塩を使うと、十分なヨウ素を摂取できるが、ほとんどの加工食品中の塩はヨウ素を含まない。家庭で使う塩を購入するときは、その塩がヨウ素塩かヨウ素が含まれているかをラベルで確認すること。海塩、コーシャ塩、ヒマラヤ塩、フルール・ド・セルなど、多くの特殊な塩はヨウ素が含まれていない。

詳細については以下のヨウ素のファクトシートを参照。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Iodine-Consumer

誤解:

すべてのビタミンとミネラルは、食品の栄養成分表示に記載されている。

事実:

食品に他のビタミンやミネラルが強化されていない限り、栄養成分表示にはビタミンD、カルシウム、鉄、カリウムの表示のみが必要である。

天然のビタミンやミネラルが栄養成分表示に表示されるとは限らない。例えば、チアシードにはマグネシウムが非常に多く含まれていますが、チアシードの包装にはマグネシウムが表示されていないことが多い。マグネシウムは表示が義務付けられている4つの栄養素の1つではないためである。一方、栄養強化された朝食用シリアルやその他の栄養素を追加した食品は、栄養成分表示にすべてのビタミンとミネラルを表示する必要がある。

FDAは以下に、栄養成分表示に関する詳細な情報を提供している。https://www.fda.gov/food/nutrition-education-resources-materials/new-nutrition-facts-label

 

[FSAI]二酸化硫黄-亜硫酸塩(E 220-228)に関する欧州委員会のステークホルダー協議

European Commission Targeted Stakeholder Consultation on Sulphur dioxide - Sulphites (E 220-228)

TUESDAY, 01 AUGUST 2023

https://www.fsai.ie/news-and-alerts/latest-news/european-commission-targeted-stakeholder-consultat

 欧州委員会は、食品添加物に関する規則(EC)No 1333/2008に従って、二酸化硫黄-亜硫酸塩(E 220-228)に関して関心のあるステークホルダーと公開協議する。意見提出については以下。https://www.fsai.ie/enforcement-and-legislation/legislation/consultations

 

[FDA]警告文書

-Porfirios Italian Foods, Inc.

JUNE 21, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/porfirios-italian-foods-inc-656454-06212023

食品CGMP、製造、包装、衛生管理、不純品の問題。

 

[MPI]登録食品輸入業者のための新食品安全規則

New food safety rules for registered food importers

02 August 2023

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/new-food-safety-rules-for-registered-food-importers/

ニュージーランド食品輸入業者に対する強化された食品輸入の要件及び登録食品輸入業者及び販売用輸入食品の要件が施行された。

 

[Codex]プレスリリース

-Ivan Parkin賞/Sarah Cahill氏、食品安全の再検討を呼びかける

Ivan Parkin award / Sarah Cahill calls for a food safety stocktaking moment

18/07/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1645048/

コーデックス事務局のSarah Cahill氏は、2023年7月16日から19日までカナダ・オンタリオ州トロントで開催される国際食品保全学会(IAFP)年次総会において、Ivan Parkin賞を受賞した。「Anatomy of a Standard(規格の解剖学)」と題された彼女の講演では、有用で成功する規格を策定するためには、いかに明確さ、関与、科学性、影響力、忍耐力が鍵となるかが強調された。Cahill氏は、食品安全の専門家の聴衆に、食品安全を、健康と幸福、成功する食品ビジネス、貿易の成功要因として、また、農業食料システムの変革を成功させる要因のひとつとして位置づけ、「食品安全の再検討」を行うよう呼びかけた。

 

-FAOが食品由来薬剤耐性と闘うための様々な利害関係者の行動を提示

FAO presents actions for different stakeholders to combat foodborne antimicrobial resistance

25/07/2023

https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1645957/

「コーデックスAMR文書(ACT)の実施を支援するための行動」プロジェクトが、食品由来薬剤耐性(AMR)対策に取り組む個人や団体が、それぞれの役割を果たすためのパンフレットを発行した。このパンフレットは英語とスペイン語で入手可能である。

FAO食品安全オフィサー兼ACTプロジェクト・コーディネーターのMyoengsin Choi氏は、「このパンフレットは、さまざまな利害関係者が食品由来AMRの管理にどのように貢献できるかについて、貴重な洞察を提供してくれるものと信じている」と述べた。本書は、コーデックスのAMRに関する文書と「全員参加」のアプローチの必要性を考慮し、AMRに対処するために政府当局、食品生産者および加工業者、動植物衛生の専門家、消費者ができることをまとめたものである。AMRの観点から、ヒト、動物、環境の健康の相互関連性(One Health)を強調し、ACTプロジェクトの活動と目標を説明し、コーデックスのAMRテキストを実施することの重要性を強調している。

 

[EU]日本・EU首脳会議:欧州委員会は福島の食品輸入規制を解除する*

EU-Japan Summit: Commission lifts the Fukushima restrictions on food imports*

13 July 2023 * Updated on 14/07/2023.

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_23_3781

本日、欧州連合(EU)-日本首脳会議において、von der Leyen委員長は、欧州委員会が福島原発事故後の食品の輸入制限を解除することを発表した。この措置の解除は、日本当局と加盟国による食品の規制に関する前向きな成果によるものである。

事故直後、EUは、日本から輸入される食品や飼料による放射能汚染の可能性からヒトの健康を守るために必要な措置を講じ、食品の輸出前の放射能検査を徹底した。

これらの規制は2011年に採択されて以来、措置は2年ごとに欧州委員会によって見直され、リスクの低下に応じて段階的に緩和されてきた。最後の見直しは2021年9月に行われ、輸出前の検査制限は野生のキノコ、一部の魚種、野生の食用植物に限定された。

2011年6月以降、EUでは日本からの食品に対して100 Bq/kgという厳しい最大基準値が設定されている。この最大基準値は常に完全に尊重されており、日本の管理及び監視システムの有効性が示されている。

しかし、規制が完全に解除された今、日本政府が国内生産の放射能を監視し続けることは重要である。具体的には、ALPS処理水の放出地に近い魚、水産物、海藻などである。これらは、トリチウムを含む放射性核種の存在を監視する必要がある。また、日本政府がすべての結果を公開することも重要である。

背景

加盟国は、本日欧州委員会によって採択された制限を解除する規則を承認した。

* 14/07/2023更新。

<引用>

EUには世界で最も高い食品安全基準があり、それを守ることが我々の仕事の重要な優先事項である。そのため、過去数年間の日本当局の熱心な取り組みと専門家との緊密な協力を経て、我々は福島からの食品の輸入制限を解除する立場にある。近年の良好な管理結果は、日本のパートナーの強いコミットメントと協力を示しており、これを可能にしてくれたすべての人に感謝したい。(保健食品安全局コミッショナーStella Kyriakides氏)

 

[EU]グリホサート

Glyphosate

https://food.ec.europa.eu/plants/pesticides/approval-active-substances/renewal-approval/glyphosate_en

<最新情報の更新>

 2023年7月6日、EFSAが有効成分グリホサートの農薬リスク評価のピアレビューの結論を採択し、加盟国と欧州委員会へ提出した。EFSAはまた、ピアレビューの新たな手続きと総合的な見解について詳細を提供するためにファクトシートとニュース記事も発表した。

 2023年7月12日、欧州委員会は、植物・動物・食品・飼料に関する常任委員会(Standing Committee on Plants, Animals, Food and Feed:PAFF委員会)において加盟国との協議を開始した。欧州委員会は、EFSAの結論と、合同で報告担当国(RMS)を務めた加盟国が作成した更新された初期リスク評価の報告書を分析したうえで、グリホサートの認可は特定の条件付きで更新が可能であると考えていると説明し、2023年7月13日に加盟国へ更新に関する報告書の草案を提出し、検討と意見を求めた。

 2023年12月15日(現行の認可期限)までに最終的な意思決定を行うために、2023年9月にPAFF委員会を開催し、規則案を検討する予定である。

<Q&A>

(一部抜粋)

何故、RMSがグループで単独ではないのか?

 一般的には、欧州委員会は合意形成の形式で(つまり、当該加盟国の合意のもと)、RMSを任命し、1物質につき、1つのRMSと1つの共同RMSが指名される。

 グリホサートの場合、非常に大量の申請書類と、それに関連して多大な作業負荷が予想されたため、RMS又は共同RMSに立候補した加盟国は一国もなかった。

 加盟国との協議により、加盟国のグループが合同で担当国として活動することを認めた。

EU規則では、複数の加盟国がRMSとして活動することを認めているのか?

 委員会実施規則(EU) No 844/2012が、更新手続きの実施に必要な規定を定めている。例外的に、加盟国のグループが合同でRMSとして活動できるようにするための規則の改訂が、2019年5月10日に加盟国により採択された。

 フランス、ハンガリー、オランダ、スウェーデンが、合同担当国として評価グループへの参加を合意した。

 

[FDA]疾病調査:アミガサタケ(2023年5月)

Investigation of Illnesses: Morel Mushrooms (May 2023)

07/19/2023

https://www.fda.gov/food/outbreaks-foodborne-illness/investigation-illnesses-morel-mushrooms-may-2023

(情報更新)

米国FDAと疾病管理予防センター(CDC)は、ギャラティン郡衛生局(Gallatin City-County Health Department:GCCHD)とモンタナ州保健福祉局(Montana Department of Public Health and Human Services:DPHHS)を支援し、モンタナ州の1つのレストランでの病気の調査を行った。この調査の一環として、GCCHD、モンタナ州のDPHHS及びCDCは、病気の原因について2つの疫学調査を実施した。1つの調査はレストランの顧客に焦点を当て、2つ目の調査はレストランの従業員に焦点を当てた。レストランの顧客を対象とした調査では、レストランで食べた栽培アミガサタケが、このアウトブレイクにおける胃腸疾患の原因である可能性が高いことが示唆された(例:2023年3月27日~4月18日の間にレストランで食事をした後に下痢、吐き気、嘔吐、腹痛の報告)。レストラン従業員を対象とした調査では、レストランの従業員の数が少ないため、得られる結論には限界がある;しかし、アミガサタケを大量に食べた従業員と胃腸疾患の発症との間には関連性が認められた。レストランから採取したアミガサタケのサンプルについて、農薬、重金属、毒素及び病原体を調査したが、重要な所見は確認されなかった。

2023年3月から4月の間に、患者が食事をしたレストランで提供されたアミガサタケは、提供された日によって、生のまま調理又は軽く加熱調理されていた。FDAと州のパートナーは、モンタナ州のレストランが受け取ったアミガサタケを追跡調査し、同じ輸入業者からアミガサタケを受け取った他のレストランを特定した。これらのレストランは、アミガサタケを様々な形で加熱調理したり、十分に加熱したりしたと報告したが、他のレストランが提供したアミガサタケに関連する重大な発見や病気の報告はなかった。

2023年7月19日現在、調査では、2023年4月21日を最後の発病日とする同レストランで食事をした合計51名の病気が確認された。この事例に関連して、合計3名が入院し、2名が死亡している。FDAの調査は終了し、モンタナ州DPHHSとGCCHDはこの事例に関連した追跡活動を継続しているが、これ以上のリスクはないようである。

 

[SFA]新規食品

Novel Food

Tuesday, July 18, 2023

https://www.sfa.gov.sg/food-information/novel-food

SFAは、新規食品を安全な使用の歴史がない食品および食品成分とみなしている。新規食品には、天然に存在する物質と化学的に同一であるが、技術の応用(例えば精密発酵)によって生産された化合物も含む。新規食品の例としては、培養肉や新規化合物で生産された代替タンパク質がある。

新規食品規制枠組みの概要

ヒトが消費する新規食品の生産は発展途上の産業である。新規食品産業の成長を促進する上で、シンガポールで消費される食品の安全性は最優先事項である。食品の安全性を確保するため、すべての新規食品は、販売が許可される前に厳格な安全性評価の枠組みの対象である。

2019年、SFAは新規食品規制の枠組みを導入し、企業に新規食品の市販前許可を求めることを義務付けた。新規食品を製造する企業は、販売を許可される前に製品の安全性評価を実施しSFAに提出する必要がある。SFAはこれらの安全性評価をレビューし、潜在的な食品安全上の課題に対処していることを確認する。安全性評価の詳細については、「新規食品に関する条件」*を参照すること。

*Conditions related to Novel Food

https://safe.menlosecurity.com/https:/www.sfa.gov.sg/food-import-export/conditions-for-specific-types-of-food-for-import

この枠組みをサポートするため、SFAはSFA新規食品安全専門家作業部会を設立し、安全性評価が厳格にレビューされるよう科学的助言を提供している。この専門家作業部会は、アジア全域の健康製品規制システムの強化を目指すDuke-NUS医科大学規制エクセレンスセンターの責任者が部会長を務める。グループは、食品科学、食品毒性学、バイオインフォマティクス、栄養学、疫学、公衆衛生学、遺伝学、発がん性、メタボロミクス、発酵技術、微生物学および薬理学を専門とする11人の専門家で構成されている。

新規食品に関連する条件

新規食品には安全な使用の歴史がないため、企業がそのような製品を開発する際には、食品の安全性を第一に考慮しなければならない。

シンガポールで新規食品を販売する前に、以下の手順に従うこと。

レビューに必要な情報をSFAに求める

食品の安全性を確保するため、新規食品規制の枠組みでは、企業は新規食品の市販前許可を求める必要がある。食品事業者は、製品開発プロセスの早い段階でSFAに相談し、新規食品の安全性を立証するためにSFAが提出を求める情報を理解することが推奨される。企業はオンライン・フィードバック・フォームからSFAに問い合わせることができる。また関心のある企業は、SFAが隔月で開催する新規食品バーチャルクリニックに参加し、より詳しい情報を得ることもできる。

安全性評価の提出

新規食品を製造する企業は、シンガポールでの販売を許可される前に、製品の安全性評価を実施しSFAに提出することが義務付けられている。安全性評価では、毒性、アレルゲン性、製造方法の安全性、摂取など潜在的な食品安全リスクが対象となる。新規食品安全性評価の申請に必要な食品安全性情報については、「Requirements for the Safety Assessment of Novel Foods and Novel Food Ingredients」(https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/food-information/requirements-for-the-safety-assessment-of-novel-foods-and-novel-food-ingredients.pdf)を参照のこと。提出の前に、以下の各自己評価チェックリストに記入し、チェックリスト提出時に受領した確認書のスクリーンショットを添付すること。

精密/バイオマス発酵プロセス用自己評価チェックリスト(https://form.gov.sg/#!/62e87e0afedc360013e2e882

細胞由来食品企業のための自己評価チェックリスト(https://form.gov.sg/#!/62e3367350c94600127c2cd8

SFAはこれらの安全性評価をレビューし、潜在的な食品安全上の問題が対処されているかどうかを判断する。新規食品の評価には、完全な申請書の受理後推定9~12ヶ月かかる。手数料はかからない。

 

[ProMED]リシン中毒-エジプト:(イスマイリア)子ども

Ricin poisoning - Egypt: (IS) children

2023-08-02

https://promedmail.org/promed-post/?id=8711518

Date: Sun 23 Jul 2023 Source: Cairo24 [in Arabic, trans. Mod.MM, abridged, edited]

イスマイリア行政区域Serabium村でトウゴマの実を食べてひどい嘔吐と倦怠状態に陥った1家族の7人の子どもたちの健康状態が悪化しFayed中央病院に移送された。当局は調査を開始した。

・編集からトウゴマ中毒の文献追記

 

論文

-神経管欠損予防のための葉酸サプリメント

Folic Acid Supplementation to Prevent Neural Tube Defects

US PSTF 助言声明

August 1, 2023 JAMA. 2023;330(5):454-459.

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2807739

妊娠を計画しているあるいは妊娠する可能性のある人では葉酸サプリメントは子どもの神経管欠損を予防する相当な総ベネフィットがあることが高い確実性

毎日0.4-0.8mgの葉酸を摂ることを薦める(A助言)

 

-世界はPFASフリーに進めるか?「永遠の化合物」禁止提案が議論を激化させる

Natureニュース特集

Could the world go PFAS-free? Proposal to ban ‘forever chemicals’ fuels debate

01 August 2023  XiaoZhi Lim

https://www.nature.com/articles/d41586-023-02444-5

欧州機関がジェットエンジンや電気自動車、冷蔵システム、半導体その他たくさんの消費者製品に使用されているフッ素化合物を全面的に規制することを検討している

2月にECHAがこれまでで世界最大の化学物質生産弾圧につながる提案を発表した。この計画はデンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの環境機関が推進しているもので、まとめて永遠の化合物と呼ばれる12000以上の化合物の製造を厳しく制限する。

PFASは極めて有用で、布製品が油分や水をはじくようにし、工業用品の腐食や熱による破損から守るがその炭素-フッ素結合が自然に分解しないため、工場や家庭や乗り物から環境に出たものが汚染問題となる。2月の推定では欧州だけで年に数万トンが環境に放出されている。

いくつかのPFASは有害影響が知られていて国際法で禁止されている。しかしほとんどのPFASは毒性評価されていない。ECHAに計画を提出した機関は、難分解性であるため、安全性の閾値は未知もをいつかはそれを超えると言う。

直ちに禁止される見込みはない。ECHAは立場を明らかにする前に意見募集を行っている。欧州規制機関は2025年より前に投票を計画しそうにない。そして現在の計画案ですら事業者に代用品を開発する猶予期間を、時に10年以上、与えている。またプロザックのようなフッ素化医薬品や科学機器の校正に使われる材料のような例外もある。

しかし全体として、PFASの使用は最小限にしようという考えである。消費者製品については既に変化は始まっている

(以下業界への影響等)

 

その他

-Balance of Natureは虚偽の健康強調表示を巡る規制対応で110万ドルを支払う

TINA

Balance of Nature to Pay $1.1M to Settle Regulatory Action over False Health Claims

Jul 27, 2023

https://truthinadvertising.org/articles/balance-of-nature-to-pay-1-1m-to-settle-regulatory-action-over-false-health-claims/

この果物や野菜のサプリメントが深刻な病気を予防・治療できると虚偽の宣伝をしていたという訴訟

TINAはFTCとFDAに苦情を申し立てていた

今回の訴訟で返金されるのはカリフォルニア住民のみ

 

-2023 Trottier Symposium

https://www.mcgill.ca/oss/events-0/trottier-symposium/trottier2023

9月13-14日、登録開始

中継及びイベント後に録画の視聴可能

Dr. Nicholas B. Tiller:スポーツは疑似科学の温床か?

Dr. Elizabeth (Beth) Mansfield:思考の糧:スポーツパフォーマンスのための栄養科学に取り組む

Dick PoundとJoe Schwarczによる対話:スポーツにおけるドーピング

 

-スポーツ科学への懐疑的ガイド 魔法のジュエリーと無知の皮肉

The Skeptic’s Guide to Sports Science

Magic Jewelry and the Irony of Ignorance

Nick Tiller July 24, 2023

https://skepticalinquirer.org/exclusive/magic-jewelry-and-the-irony-of-ignorance/

特別なパワーをもつと宣伝されている宝石についてのコラム。取り上げているのは以下

・ホログラムブレスレット 商品名PowerBalance

・磁気ブレスレット

・赤ちゃん用抗炎症ネックレス

・指圧・磁気・熱変色イヤリング

・ヒーリングリング(癒やしの指輪)