[FDA]プレスリリース
-FDAとStop Foodborne Illnessは2/14ウェビナーを共催し、「食品安全管理システムは十分か?」のテーマを掘り下げる
FDA and Stop Foodborne Illness Co-Host 2/14 Webinar to Explore “Are Food Safety Management Systems Enough?”
January 19, 2024
米国食品医薬品(FDA)と非営利の公衆衛生団体であるStop Foodborne Illnessは、「食品安全管理システムは十分か?」と題した第10回ウェビナーを2024年2月14日に開催する。
-消費者向け情報 妊娠
Pregnancy
01/19/2024
January 19, 2024
https://www.fda.gov/consumers/womens-health-topics/pregnancy
FDAは、妊娠女性と赤ちゃんのための医薬品、食品、その他の製品を適切に選択するのに役立つリソースを提供する。
[CFIA]リコール
-PrimeブランドのHydration Drinkがビタミンの過剰強化と表示問題によりリコール
Prime brand Hydration Drink recalled due to over-fortification of vitamins and labelling issues
2024-01-18
[HK]法令違反等
-クコ葉のサンプルで残留農薬が法的基準値を超える
Pesticide residue exceeds legal limit in chinese wolfberry leaf sample
Monday, January 22, 2024
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240122_10801.html
クコ葉のサンプルから、基準値0.05 ppmを超過する0.91 ppmの残留農薬であるアミトラズが検出された。
-Rappel Conso of France-認可基準値を超えるレベルのピロリジジンアルカロイドが含まれているため、フランスにおけるAROブランドのORIGAN ENTIER 1KGオレガノハーブ及びスパイス製品のリコールに関する通知
Rappel Conso of France – – A notice regarding recall of ARO brand ORIGAN ENTIER 1KG oregano herbs and spices product in France due to the presence of pyrrolizidine alkaloids at a level above the authorized limits.
https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20240119_1.pdf
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular - 278-24
23 January 2024
意見募集
・除草剤耐性昆虫耐性遺伝子組換えトウモロコシ系統DP910521由来食品
2024年3月5日まで
[ヘルスカナダ]カナダ政府はマイクロプラスチックの健康リスク研究に資金提供
Government of Canada funding research on the health risks of microplastics
January 22, 2024
3つの大学研究所に4年間にわたって210万ドルを提供すると発表
McGill 大学、ニューファンドランド記念大学およびトロント大学が、食品、食品包装、飲料水、屋内および戸外の空気、埃などの各種摂取源からのマイクロプラスチック暴露に関する研究を行う。
マイクロプラスチックのヒト健康影響についてはわからないことが多い。だからこのような研究計画が作られた。
手短に事実
・マイクロプラスチックは衣類を洗濯するときに放出される微小線維や廃水に放出されるマイクロビーズなど多様な由来がある。また環境中で大きなプラスチック製品が分解してできることもある
・ヒトは食品やボトル入り飲料、水道水を飲み込むことや屋内や戸外の空気を吸うことでマイクロプラスチックに暴露される可能性がある
・2019年にカナダ人は440万トンのプラスチックゴミを生み出し、リサイクルされたのはわずか9%である
論文
-都市農業由来食品は普通の農産物の6倍の二酸化炭素排出量、研究が示す
Food from urban agriculture has carbon footprint 6 times larger than conventional produce, study shows
22-JAN-2024
https://www.eurekalert.org/news-releases/1031596
都市部の農地や庭で育てた野菜や果物は、慣行農業で育てた農産物の6倍の二酸化炭素排出量である。しかし状況によっては成績が良い。都市の露地栽培のトマトは慣行の温室栽培トマトより炭素強度は低く、アスパラガスの都市部と慣行農業の差は飛行機で運ぶことで無くなる。都市農業が気候影響を減らすには慣行農業で温室栽培のものや飛行機で運ぶものを育てるのがよい。Nature Cities
-肥満のヒトの社会的孤立と孤独と過剰死リスクの改善
Improvement of Social Isolation and Loneliness and Excess Mortality Risk in People With Obesity
Jian Zhou, et al., JAMA Netw Open. 2024;7(1):e2352824.
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2814114
398972人の英国バイオバンク参加者コホートで、肥満のヒトで、社会的孤立と孤独の指標が低いことは全原因による死亡リスクの低さと関連した。
-エネルギードリンクは大学生の睡眠の質の悪さと不眠に関連
Energy drinks linked to poor sleep quality and insomnia among college students
22-JAN-2024
https://www.eurekalert.org/news-releases/1031709
摂取頻度が多いほど夜眠る時間が少ない。しかしたまに飲んだだけでも睡眠撹乱リスクが高くなることに関連
BMJ Open
-COVID 後遺症(Long COVID)と筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に強い関連がみつかった:オタゴ研究
Strong links found between Long COVID and ME/CFS: Otago study
22-JAN-2024
https://www.eurekalert.org/news-releases/1032051
Scientific Reports
その他
-ニューヨーク州保健省
州保健省は予防接種記録を改ざんした助産師に前例のない30万ドルの罰金
State Health Department Issues Unprecedented $300K Penalty to Midwife for Falsifying Vaccine Records
January 17, 2024
https://www.health.ny.gov/press/releases/2024/2024-01-17_baldwin_midwifery.htm
ニューヨーク州全体で約1500人の学童に影響がある
子どもたちは学校に戻る前に予防接種を受けることが求められる
Nassau郡の助産師が虚偽の予防接種記録を作っていた件でニューヨーク州保健省は30万ドルの罰金命令を発した。
助産師Jeanette Breenは約1500人の就学年齢の患者に12449件のニセの予防接種を投与し、ニューヨーク州予防接種情報システム(NYSIIS)に虚偽の情報を提出していた。
Jeanette Breenが提供していたのは「リアル免疫ホメオパシープログラム」と称する一連の経口錠剤で、州外のホメオパスがワクチン代用品として販売していたもの。
こうした行動はCOVID-19パンデミックの前からのものでCOVID-19ワクチンは含まれない。
ニューヨーク州では保育園や幼稚園、12年生までの学校に通う子どもたちは全ての必要とされる予防接種を受けなければならない。これは全ての公立、私立、宗教学校が対象である。医療的理由による例外のみが認められる。
-SMC UK
乳糖不耐、牛乳摂取、2型糖尿病の研究への専門家の反応
expert reaction to study of lactose intolerance, milk intake and type 2 diabetes
JANUARY 22, 2024
Nature Metabolismに発表された研究が、乳糖不耐と、牛乳摂取と2型糖尿病の関連について調べた
ドイツSMCからのコメント
オランダワーゲニンゲン研究大学栄養と健康研究者でワーゲニンゲン食品バイオベース研究所Lonneke Janssen Duijghuijsen博士
乳糖不耐のヒトでも1日最大12gの乳糖は症状無く摂取できることが示されている。牛乳摂取が乳糖分解酵素非持続性のヒトでメタボロミックプロファイルに影響する可能性は高い。現時点で2型糖尿病との関連に結論するのは時期尚早である。この研究では牛乳摂取と特定の代謝物と2型糖尿病の有病率に統計的関連を示唆するが、その関連は因果関係の決定的根拠ではない。