[EU]RASFF 2024(0114-0120)
警報通知(Alert Notifications)
オランダ産冷凍ツナバーガーのヒスタミン、中国産ゼリーストローの未承認食品添加物 (E407 及び E410)、イタリア産紙皿のフタル酸エステル類、オーストリア産乾燥アプリコットの二酸化硫黄、スペイン産ポピー種子のモルヒネアルカロイド、台湾産スウェーデン経由紙コップ用バガスの蓋からの3-クロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD)の溶出、エジプト産マンダリンのジメトエート及びラムダシハロトリン、チェコ共和国産グミのTHC高含有、ドイツ産緑茶のピロリジジンアルカロイド、ボリビア産スペイン及びスイス経由ピーナッツのアフラトキシンB1、米国産オランダ経由フードサプリメントの禁止物質ヨヒンビンHCI、スペイン産アーモンドのアフラトキシンB1、トルコ産オレガノのピロリジジンアルカロイド、米国産生ピーナッツのアフラトキシン類 (B1,B2,G1,G2)、スロベニア産ナイロン製トングの一級芳香族アミンの溶出、スペイン産冷凍アオザメの水銀高含有、イスラエル産ズッキーニのフロニカミド、
注意喚起情報(information for attention)
英国産クミン粉末のイミダクロプリド・アセタミプリド・カルベンダジム・クロルピリホス・クロチアニジン・フィプロニル・フロニカミド・ヘキサコナゾール・クレソキシムメチル・チアメトキサム及びトリシクラゾール、ウクライナ産焼菓子の着色料二酸化チタンE171の未承認使用、米国産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシンB1、スペイン産オレンジのMCPA(2-メチル-4-クロロフェノキシ酢酸)、ベネズエラ産調理済エビの亜硫酸塩高含有、チェコ共和国産フルーツハーブティーの鉛高含有、ポーランド産アロエベラフードサプリメントの禁止物質バルバロイン、ボリビア産ブラジルナッツのアフラトキシンB1、セーシェル産天然缶入りツナのヒスタミン、トルコ産サルタナのオクラトキシンA、スリランカ産英国経由ココナッツオイルの一級芳香族アミンの溶出、トルコ産ヒマワリ油のベンゾ(a)ピレン及び一級芳香族アミンの溶出、トルコ産ピザの箱の鉛・フタル酸エステル類及び光開始剤、アルゼンチン産ピーナッツカーネルのアフラトキシン、
通関拒否通知(Border Rejections)
インド産未承認新規食品テパリービーン(虫食い)及びビンロウジ、イラン産殻付きピスタチオのアフラトキシン、トルコ産レモンのブプロフェジン、中国産台所用品の一級芳香族アミンの溶出、トルコ産殻をとったピスタチオのアフラトキシン類 (B1及び合計)、ウズベキスタン産干しブドウ(サルタナ)のオクラトキシンA、エジプト産オレンジのクロルピリホス、中国産家禽肉製品の塩素酸塩(複数あり)、インド産クミン粉末のアゾキシストロビン・アセタミプリド・カルベンダジム・クロルピリホスエチル・フィプロニル・ヘキサコナゾール・クレソキシムメチル・メタラキシル・ピコキシストロビン・チアメトキサム・トルフェンピラド及びトリシクラゾール、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン類(複数あり)、パキスタン産米のアセタミプリド、インド産米のクロルピリホス、インド産クミン種子のアゾキシストロビン・ベノミル/カルベンダジム・シプロコナゾール・フィプロニル・ヘキサコナゾール・クレソキシムメチル・メタラキシル・ピコキシストロビン・プロフェノホス・プロピコナゾール・チオファネートメチル・トリクロルホン及びトリシクラゾール、米国産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホスメチル、ブラジル産インスタントヌードル の未承認添加物E339i・E450ii・E452i及びE341、インド産全形黒クミンの未承認物質クロルピリホスメチル、
[FSA]リコール
-蛾の幼虫の混入のため、Daylesford Organic社はDaylesford Organic Crispbreads及びBiscuit Selectionをリコールする
Daylesford Organic recalls Daylesford Organic Crispbreads and Biscuit Selection because of the presence of moth larvae
16 December 2023
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-03-2024
製品に蛾の幼虫の混入があり、食べて安全でない可能性がある。
[FSS]FSスコットランドの事前計画
Planning ahead for Food Standards Scotland
16 JANUARY 2024
https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/planning-ahead-for-food-standards-scotland
FSスコットランドのオペレーションデリバリー責任者Bryan Campbell氏が、FSスコットランドの2024年の課題と取り組みに関して説明する。
(英国全体で獣医不足)
[FDA]プレスリリース
-FDAとクラトム
FDA and Kratom
01/16/2024
https://www.fda.gov/news-events/public-health-focus/fda-and-kratom
FDAのクラトム(Kratom)への対応に関する情報。
-殺菌ミルク条例100周年
Pasteurized Milk Ordinance Centennial
01/16/2024
情報更新。
-高濃度の鉛及びクロムの調査:シナモンアップルソースパウチ(2023年11月)
Investigation of Elevated Lead & Chromium Levels: Cinnamon Applesauce Pouches (November 2023)
January 16, 2024
更新情報。2024年1月16日の時点で、FDAは関連する89件の苦情/報告を受け取り、現在までに苦情申し立て者、又は苦情や有害事象を提出した年齢は0~53歳でで、年齢の中央値は1歳である。FDAはこの問題に関し、調査を継続している。
[NSW]リコール
Sunraysia Prune Juice 1L
16 Jan 2024
https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/sunraysia-prune-juice-1l
Sabrands Australia Management Pty Ltdは、意図しない発酵とアルコールのため、Sunraysia Prune Juice 1L.(プルーンジュース)をリコール。製品写真あり。
[NSW]Port Macquarie小売フードサービスセッションの登録
Register for the Port Macquarie Retail and Food Service Information Session
18 Jan 2024
Port Macquarie-Hastings評議会とNSW(ニューサウスウェールズ州)食品局は、小売食品サービスセッションを開催する。食品販売店を対象とし、企業が食品安全文化を浸透・強化し、顧客を食中毒から守る方法についてのセッション。要登録。
[HK]法令違反等
-包装済みの乾燥ポルチーニ茸のサンプルで金属汚染物質が法的基準値を超える
Metallic contaminant exceeds legal limit in prepackaged dried procini sample
Wednesday, January 17, 2024
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20240117_10790.html
包装済み乾燥ポルチーニ茸のサンプルから、基準値0.1 ppmを超過する0.37 ppmの水銀が検出された。
[CPSC]CPSCは消費者に飲み込みハザードがあるためPedetid強力磁石ボールセットを使うことを直ちに止めるよう警告;おもちゃの磁石セットの連邦安全性規制違反;Walmart.comで限定販売
CPSC Warns Consumers to Immediately Stop Using Pedetid High-Powered Magnetic Ball Sets Due to Ingestion Hazard; Failure to Meet Federal Safety Regulation for Toy Magnet Sets; Sold Exclusively on Walmart.com
January 18, 2024
CPSCは2017年から2021年の間に2400件の磁石の飲み込みが救急で処置されたと推定している。米国以外の2件を含む7人が死亡したことを承知している。
[CPSC]冬の嵐が続き、CPSCは一酸化炭素中毒と火事予防を強く求める
As Winter Storms Continue, CPSC Urges Families to Take Steps to Prevent Carbon Monoxide Poisoning and Fires
January 19, 2024
CPSCの最新報告では、米国では毎年平均100人近くの消費者がポータブル発電機のCO中毒で死亡している
[ProMED]化学ハザード-スーダン:(ハルツーム)処理種子、保健省警告
Chemical hazard - Sudan: (KH) treated seeds, MOH warning
2024-01-22
https://promedmail.org/promed-post/?id=8714385
Date: Thu 18 Jan 2024 Source: Radio Dabanga Sudan [in Arabic, trans. Mod.MM, abridged, edited]
スーダン保健省、農業森林省、および関連当局が人々に、由来が不明な小麦種子あるいは小麦粉の購入や摂取に警告する合同声明を発表した。Khartoum州の農業会社の店舗から、化学処理した種子が盗まれた。これらは殺虫剤などを含みヒトや動物の食用ではない。
[CCDC]
-計画研究:6 から17才の子どものビタミンA欠乏頻度-西部と中部の地方、中国、2012–2021
Preplanned Studies: Prevalence of Vitamin A Deficiency in Children Aged 6 to 17 Years — Western and Central Rural Areas, China, 2012–2021
Peipei Xu, et al., China CDC Weekly, 2024, 6(3): 51-55
https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2024.011
この10年でビタミンA状態がやや改善した
-アウトブレイク報告:野生キノコのアマニチン毒素による食中毒-Xingtai市、河北省、中国、2023
Outbreak Reports: Food-Borne Poisoning Accident from Amanitin Toxin in Wild Mushrooms — Xingtai City, Hebei Province, China, 2023
Baopu Lv, et al., China CDC Weekly, 2024, 6(3): 56-59.
https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2024.012
2023年9月3日、集団中毒が起こり5人の患者が肝障害。死者はない。疫学調査と毒素の分析などからαアマニチンを含む野生のキノコを食べたことによると判断された。
[FSSAI]プレスリリース
-FSSAIは期限切れのビールの備蓄を発見し食品安全基準法2006違反で迅速に対応
FSSAI Uncovers Stockpile of Expired Beer, Takes Swift Action against Violation of Food Safety and Standards Act 2006 [Updated on:19-01-2024]
https://www.fssai.gov.in/upload/uploadfiles/files/Press-Release-Eng_180124.pdf
2024年1月11日の税関との合同調査で、ニューデリーのDwarkaの倉庫で、人気ブランドの期限切れビール45トンを発見した
-CEO, FSSAIはアッサムのお茶栽培者とお茶生産の安全性と品質を確保することについて議論した
CEO, FSSAI Engages in Discussion with Tea Growers and Planters in Assam to Ensure Safety and Quality of Tea Production [Updated on:19-01-2024]
https://www.fssai.gov.in/upload/uploadfiles/files/Press%20Release_Tea%20Growers_Eng_190124.pdf
1月19日に開催されたイベントでFSSAIのShri G Kamala Vardhana Rao CEOがスピーチ。議論の中心は原料のトレーサビリティ、検査で、残留農薬MRL順守を強調した。
お茶の栽培に認可されていない農薬が使われている懸念がある
[WHO] 出版物
健康のための人工知能の倫理とガバナンス:大規模マルチモーダルモデルのガイダンス
Ethics and governance of artificial intelligence for health: Guidance on large multi-modal models
18 January 2024
https://www.who.int/publications/i/item/9789240084759
健康の公平性の社会的決定要因を監視する運用体制
Operational framework for monitoring social determinants of health equity
18 January 2024
https://www.who.int/publications/i/item/9789240088320
より健康的な人々と非伝染性疾患:隔年報告書(2020–2021)
Healthier populations and noncommunicable diseases: biennium report (2020–2021)
19 January 2024
https://www.who.int/publications/i/item/978-92-9020-973-7
東南アジア地域
[CDC] MMWR
-8, 10,12年生の学生の大麻使用、性別-King郡、ワシントン、2008–2021
Cannabis Use Among Students in Grades 8, 10, and 12, by Sex — King County, Washington, 2008–2021.
Esie P, Ta M. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2024;73:27–31
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/73/wr/mm7302a1.htm?s_cid=mm7302a1_w
現在使っている学生は2008–2014の間はずっと男性の方が多かったが、2021年に初めて女性より男性が率が低くなった(全体として減っている中で)
-統計速報:18才以上の糖尿病と死んだされた成人の割合、都市化レベルと年齢別、全国健康インタビュー調査、米国、2022
QuickStats: Percentage of Adults Aged ≥18 Years with Diagnosed Diabetes,† by Urbanization Level and Age Group — National Health Interview Survey, United States, 2022
Weekly / January 18, 2024 / 73(2);49
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/73/wr/mm7302a5.htm?s_cid=mm7302a5_w
都市部の方が糖尿病が少ない
論文
-IARC
クリソタイル(温石綿)炭坑作業員と製粉業者のがん死亡率、ロシア連邦:主要結果(アスベストクリソタイルコホート研究)
Cancer mortality in chrysotile miners and millers, Russian Federation: main results (Asbest Chrysotile Cohort Study)
22 January 2024
国際研究がJNCIに発表された
Q & A
-Scienceニュース
イエス、あなたのペットはあなたの死体を食べる可能性がある。それは調査にとって問題になる
Yes, your pet might eat your corpse. That’s a problem for investigators
19 JAN 2024
https://www.science.org/content/article/yes-your-pet-might-eat-your-corpse-s-problem-investigators
新しい研究は警察や法医学病理学者などに、犬猫が犯罪捜査に干渉するかどうかについての判断に役立てることを目指す
あなたが自宅で死亡したとき、あなたの愛する毛皮の生き物はあなたの顔を食べる可能性が高い
Forensic Science, Medicine and Pathologyに発表された新しい研究はデータの集め方についてのフローチャートを含む。
これまでの研究からイヌとネコには違いがあることがわかっている。犬は顔と喉を食べ、次いで肋骨を折って骨をしゃぶる傾向がある。一方猫は鼻、上唇、指(生きているときに飼い主と遊ぶときに噛む場所)の皮膚を裂く。犬の方が猫より食べることが多い
(捨身飼虎)
-EFSAが食品中の無機ヒ素はリスクであると確認
EFSA confirms inorganic arsenic in food risks
By Joe Whitworth on January 19, 2024
https://www.foodsafetynews.com/2024/01/efsa-confirms-inorganic-arsenic-in-food-risks/
ヒ素の主な暴露源はコメ。
(写真はインディカ米、コメを多く食べる日本などで研究されているかとのコメントがついている。なお例によって日本のメディアは無視している模様。確実な発がん性でリスクは明確にPFASなどより大きいのだが。)
-Natureニュース
科学のニセ論文問題:注目される対策が論文工場に取り組む
Science’s fake-paper problem: high-profile effort will tackle paper mills
19 January 2024 y Katharine Sanderson
https://www.nature.com/articles/d41586-024-00159-9
質の低い研究が文献を汚している-あるグループがインチキ研究の根元を断つためにインチキ論文を出すビジネスを研究する
1月19日に発表された声明
UNITED2ACT
「論文工場は運営でもなく組織でもない、それは文化である」
(象徴的なのは健康食品という「文化」ね)
-「植物ベースの」が意味を失った
‘Plant-Based’ Has Lost All Meaning
By Yasmin Tayag JANUARY 8, 2024
https://www.theatlantic.com/health/archive/2024/01/plant-based-food-meat-alternatives/677057/
かつて肉の代用品用のラベルだったものが今やシャンプーやお酒や想像できる限りのあらゆるものに使われている
(植物性○○って昔からあらゆるものにあったような)
-最初は砂糖入り飲料だった;今はワイン
First, It Was Sugar Sweetened Beverage; Now It's Wine
By Chuck Dinerstein, MD, MBA — January 18, 2024
https://www.acsh.org/news/2024/01/18/first-it-was-sugar-sweetened-beverage-now-its-wine-17589
2012年に、ニューヨーク市長Michael Bloombergが肥満を減らすために16オンス(453 mlくらい)以上の容器に入った砂糖入り飲料の販売禁止を提案した。新しい研究が英国でワイン用グラスのサイズを減らすことで公衆衛生を改善しようという同様の試みを検討した。その結果サイズは問題であることを発見した-少し。
ロンドンのパブでグラスワインの最大サイズを4週間メニューから外し、それから4週間元に戻す実験をした論文の紹介
-マインドフルネス瞑想はしばしば科学的試験に失敗
Mindfulness Meditation Often Fails the Scientific Test
Jonathan Jarry M.Sc. | 19 Jan 2024
マインドフルネス瞑想を調べるときには、どんな対照群を使っているのかに注意すべき
マインドフルネス瞑想が我々の不安や鬱を救うかのように言われている。また巨大ビジネスになっていて、2015年に約10億ドルの成長産業になった。人気のアプリは1億5000万ダウンロードを誇る。しかしその科学研究は、数こそ増えているががっかりさせるようなものが続いている。
(長い解説)
-DNAの分子構造-そして存在しなかった夢の階段
The molecular structure of DNA — and a dream staircase that wasn’t
Joe Schwarcz PhD | 19 Jan 2024
ファンタスティックな科学の物語が事実なのか単なるおとぎ話なのかを知るにはチェック、再チェック、さらにチェック
James WatsonがDNAの構造を知ろうとしていた時にらせん階段の夢を見たのが二重らせんの鍵となったという話を何度も聞いたし自分でもした。しかしそんなことはなかった。そういう作られた話はほかにもある
動画
The importance of checking your facts | The Right Chemistry
https://www.youtube.com/watch?v=2FMl7gHVZCM
-Alephファームが「世界初の」細胞ベースの牛肉に規制上の認可を得た
Aleph Farms gains “world’s first” regulatory approval for cell-based beef
By Phoebe Fraser 17 January 2024
https://www.foodbev.com/news/aleph-farms-gains-worlds-first-regulatory-approval-for-cell-based-beef/
イスラエル保健省がAleph Farmsに青信号
-ノーベル賞受賞者が欧州議員とともに、ゲノム編集を巡る「反科学恐怖扇動の邪悪を拒否する」よう求める
Nobel laureates plead with European parliamentarians to ‘reject the darkness of anti-science fearmongering’ over gene editing
MARK LYNAS JANUARY 19, 2024
来週、欧州議会でゲノム編集規制に関する重要な投票が行われるため、35人のノーベル賞受賞者と1000人以上の欧州の科学者が署名したオープンレターが議会に送られた。
1月24日に欧州議会環境委員会が新しいゲノム技術(NGTs)の使用を制限している規制を緩和すべきか否かを投票する。
オープンレターと署名者は以下から