2024-01-30

[RIVM]火事の測定結果:2008–2021環境事故サービス測定データの解析

Measurement results from fires. Analysis of Environmental Incident Service measurement data from 2008–2021

25-01-2024

https://www.rivm.nl/publicaties/measurement-results-from-fires-analysis-of-environmental-incident-service-measurement

炎は、吸入や接触で有害な物質をたくさん作り出す。それらは周辺地域に拡散する可能性がある。物質の種類や量、拡散のしかたは焼けたものや気候条件、火事の成り行きによる。煤や粒子状物質は全ての火事で生じるが、ダイオキシン類や金属は特定のものが焼けたときにのみ生じる。2008–2021の間にRIVMの環境インシデントサービスは132件の火事の祭に空気中に放出された有害物質を測定した。検体は主に炎の300メートル以内で採取した。火事から1km以上離れると有害な濃度の物質を検出することは滅多にない。住人には全ての窓やドアを閉めて煙を避けて自宅待機と助言することで十分である

 

[ProMEDメタノール中毒-リビア:(ベンガジ)汚染ワイン、致死

Methanol poisoning - Libya: (BG) contaminated wine, fatal

2024-01-26

https://promedmail.org/promed-post/?id=8714457

Date: Tue 23 Jan 2024 Source: Alwasat News [in Arabic, trans. Mod.MM, abridged, edited]

病院長によるとメタノールを含むアルコールを飲んでベンガジ中央病院に入院した一人死亡3人重体。

 

[FDA]プレスリリース

-FDAは作成中の規則をリストにし、食品プログラムの優先ガイダンストピックを更新する

FDA Lists Regulations Under Development and Updates Priority Guidance Topics for Foods Program

January 25, 2024

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-lists-regulations-under-development-and-updates-priority-guidance-topics-foods-program

米国食品医薬品(FDA)の食品プログラムは、2024年10月までに公表予定の規則と、後日公表を優先している長期的な規則のリストを新しくウェブサイトに掲載した。

https://www.fda.gov/food/guidance-documents-regulatory-information-topic-food-and-dietary-supplements/foods-program-regulations-under-development

 

-遠隔規制評価の実施に関する質問と回答

Conducting Remote Regulatory Assessments Questions and Answers

01/26/2024

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/conducting-remote-regulatory-assessments-questions-and-answers

FDAは、「Conducting Remote Regulatory Assessments Questions and Answers(遠隔規制評価の実施に関する Q&A)」と題された事業者向けのガイダンス案が利用可能になったことを発表する。

 

-FDAは重大なリスクがあるため、Neptune’s Fix又はいかなるチアネプチン製品も購入又は使用しないよう消費者に警告する。

FDA warns consumers not to purchase or use Neptune’s Fix or any tianeptine product due to serious risks

01/23/2024

https://www.fda.gov/drugs/drug-safety-and-availability/fda-warns-consumers-not-purchase-or-use-neptunes-fix-or-any-tianeptine-product-due-serious-risks

更新情報。Neptune Resources,LLCは、Neptune's Fix Elixir、Neptune's Fix Extra Strength Elixir及びNeptune's Fix Tabletのすべてのロットを消費者レベルまで自主的リコールすることに同意した。FDAは小売業者に対し、Neptune's Fix及びその他のチアネプチン含有製品の販売を中止するよう要請した。

 

-FDAは特定のサプリメントの代わりに有毒なキバナキョウチクトウ(Yellow Oleander)が使用されていることについて警告を発表する(2024年1月)

FDA Issues Warning About Certain Supplements Substituted with Toxic Yellow Oleander (January 2024)

01/26/2024

https://www.fda.gov/food/alerts-advisories-safety-information/fda-issues-warning-about-certain-supplements-substituted-toxic-yellow-oleander-january-2024

 FDAはこの安全警告を拡大し、有毒なキバナキョウチクトウ(Yellow Oleander)で代用された9製品を追加する。

 

-毒性学研究

Toxicology Research

01/26/2024

https://www.fda.gov/food/science-research-food/toxicology-research

食品に関する科学と研究の中で、FDAが実施する毒性学研究に関して紹介する。

 

-消費者向け情報

FDAの承認するものとしないものに関する10の事実

10 Facts about What FDA Does and Does Not Approve

01/26/2024

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/10-facts-about-what-fda-does-and-does-not-approve

FDAの承認を受けた製品とそうでない製品に関するいくつかの事実を紹介する。

 

[MPI]公衆衛生警告:公衆衛生上の警告:北島東海岸の貝類バイオトキシンに関する警報は解除されたが、ロブスターに関する警告は継続されている

Public health warning: shellfish biotoxin alert removed for east coast of North Island but lobster warning remains in place

Date: 26 January 2024

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/public-health-warning-shellfish-biotoxin-alert-removed-for-east-coast-of-north-island-but-lobster-warning-issued-for-east-coast/

ニュージーランド食品安全はCape RunawayからWairoa River河口までの北島東海岸で貝類の採取をしないよう助言する公衆衛生上の警告を解除した。しかし、Hicks BayとMahangaビーチの間で捕獲されたロブスターに対する麻痺性貝毒の警告は継続中である。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 279-24

30 January 2024

https://www.foodstandards.gov.au/food-standards-code/consultation/circulars/notification-circular-279-24

パブリックコメント募集

加工助剤としてのGM Bacillus subtillis由来サブチリシン

2024年3月14日まで

 

[EU]OECD報告書「EUのがんの不平等を克服する:がん予防と早期検出にスポットライト」発表

Launch of the OECD report “Beating Cancer Inequalities in the EU: Spotlight on cancer prevention and early detection”

https://health.ec.europa.eu/events/launch-oecd-report-beating-cancer-inequalities-eu-spotlight-cancer-prevention-and-early-detection-2024-02-05_en

2024年2月5日にオンライン発表イベント

(IARCがメインとなっている事業。予防可能なリスク要因はタバコ・アルコール・環境汚染(大気と放射線)・健康的ライフスタイルであって、近年のモノグラフ計画のわけのわからないハザード認定はほぼ意味が無い)

 

[CCDC]キノコ中毒アウトブレイク-中国、2023

Mushroom Poisoning Outbreaks — China, 2023

Haijiao Li,et al., China CDC Weekly, 2024, 6(4): 64-68.

https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2024.014

2023年中国CDCは24地方行政区に渡る505件のキノコ中毒調査を行った。患者1303人で死亡16人、原因キノコは97が同定された。12種が中国で新たに記録された毒キノコである。

 

その他

-米国小児科学会のGMO攻撃論文へのカウンター

A Counter to the American Academy of Pediatrics Hit Piece on Genetically Modified Organisms

Myles Power

https://mylespower.co.uk/2024/01/23/a-counter-to-the-american-academy-of-pediatrics-hit-piece-on-genetically-modified-organisms/

米国最大の小児科専門団体である米国小児科学会(AAP)が相当な欠陥のある「子どもにGMOを含む食品を使うこと」という声明文を発表したことに驚いた。

この論文はGMOの定義からして間違ってるひどいもので、市販のGMOを含む食品による有害影響の例はひとつも提供しないまま、GMOとそうでない食品には物理的な違いは無いとしながらGM作物に使われている農薬に焦点をあてて有機農業では農薬を使わないと間違った想定の下にGMOを避けて有機を薦める。誤解を招くと言うより単純に事実ではない。この文書は2015年のIARCのグリホサートの発がん性分類を引用する。この発表から9年、世界中の多くの規制機関が独立してグリホサートは遺伝毒性ではなく食事由来の摂取でヒト健康に懸念はないと評価している。驚くべきことにAAPはそれらの一つにも言及せず、IARCの結論だけを繰り返す。IARCの報告自体が食事由来の微量のグリホサートががんと関連するかどうかはわからないと言っているのにAAPはそれすら飛び越えて危険だと言う。小児科の医師が子どもの親に高価な有機食品を薦めるのは懸念がある。結果的に野菜や果物の摂取量が減る可能性があるからだ。影響力のある団体が事実を無視して恐怖とデマを拡散するのは問題で、私は彼らが間違いを認めて取り下げることを望む。

 

-SCIENCE VOLUME 383|ISSUE 6681|26 JAN 2024

たくさんの疑わしい論文の取り下げは遅れる

Retractions lag for wave of suspect papers

BY JEFFREY BRAINARD 25 JAN 2024 356

長い物語は出版社による遅く、不透明な対応が如何に研究のインテグリティを脅かすかを強調する

過去10年、科学者チームが日本の医師二人による78雑誌約300論文に問題があることを指摘してきた。半分近くは取り下げられた。しかし残りの論文への対応はほぼ沈黙である。

記録を修正しようとする批判者の努力の詳細が先月Accountability in Researchに発表され、学術出版のよくある問題の目立つ例を提供する。取り下げは遅く、透明性に欠ける

 

-SMC NZ

「永遠の化合物」PFAS化粧品に禁止-専門家の反応

‘Forever chemical’ PFAS banned from cosmetics – Expert Reaction

30 January 2024

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2024/01/30/forever-chemical-pfas-banned-from-cosmetics-expert-reaction/

EPAが2026年末以降化粧品へのパーおよびポリフルオロアルキル化合物の使用を禁止する。SMCは専門家にコメントを求めた。またSMCは2023年3月にこの禁止が提案されたときにも専門家のコメントを集めている。

オークランド工科大学理学部Allan Blackman教授

昨年のEPAの提案通り、化粧品へのPFAS禁止は実施されPFASを含む化粧品の輸入や製造は2026年末までに終わるだろう。これに足並みを揃えて、PFASの定義もEUのものと同じように変更された。賢明な動きのように見える。

決定文書によると、ニュージーランドの化粧品製造業者にPFASを使っているところはなく、規制の影響はないだろう。しかし化粧品の90%が輸入である事実からは輸入業者には対応が求められ、ある種の製品は消えるだろう。

これを第一段階として、くっつかないフライパンや耐水性衣類のような他のPFAS使用製品で何が起こるかをみるのは興味深いだろう

ESR上級科学リスク評価者Abhishek Gautam

化粧品への意図的使用禁止は重要な決定の一つだが、これら物質は普遍的に存在するので定期的な監視が必要である

オークランド大学環境学部Melanie Kah准教授;市民環境工学部准教授Lokesh Padhye;化学部上級講師Erin Leitao

ニュージーランドEPAを賞賛する。雨合羽やくっつかないフライパンのような他の部門で、必須でないPFAS禁止も検討することを期待する。

(化粧品は必需品ではない、というコンセンサスがあるからこその決定。)

 

-肥満薬にもう一つのスーパーパワー:炎症を宥める

Obesity drugs have another superpower: taming inflammation

26 January 2024 By Mariana Lenharo

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00118-4

体重を減らすブロックバクター医薬品が脳などの臓器の炎症も抑え、パーキンソン病やアルツハイマー病の治療になるかもとの期待

GLP-1受容体アゴニストは肝臓、腎臓、心臓の炎症を抑制できる。脳の炎症すら緩和できるように見える

 

-魔女裁判再び:ラウンドアップの再試合

The Witch-Trials Return: Rematch On Roundup

By Barbara Pfeffer Billauer JD MA (Occ. Health) PhD — January 29, 2024

https://www.acsh.org/news/2024/01/29/witch-trials-return-rematch-roundup-17600

EPAがグリホサートはヒト発がん性はありそうにないとし、対バイエル訴訟で原告の5連勝が途絶え、ラウンドアップの事象の地平線が好転しつつあった。しかし先週の裁定ではまたラウンドアップに警鐘が鳴らされ、まだ40000もの訴訟が係争中である。次はどうなるのだろう?

・特定の因果関係の難題

EPAがグリホサートは発がん性ではないとし、全ての人が広くグリホサートに暴露されているのに非ホジキンリンパ腫は極めて少ないので、原告のがんがグリホサートのせいだと証明するのは極めて難しい。判断は専門家に依存するがその専門家の信頼性が必須である。

・自らの罠に陥る

原告の主張の一つは染色体異常を誘発しないという研究がモンサントの資金提供によるものが多いというものである。これは科学の信頼性が資金依存だという主張だが、DNAに有害だと証言した原告側の証人が200万ドルの収入のほとんどを裁判から得ていることを認めたことと比較すると面白い。

裁判官は両方の証言をしっかりした科学に集中してほしい

・裁判の重要ポイント:警告しなかった

・それだけのこと?より深く探る

因果関係を巡る疫学バトルを避けるために、「発がん性の可能性について警告しなかった」という主張がなされている。これは直接の因果関係を証明しなくていいのでハードルははるかに低い。しかしカリフォルニアのProposition 65による警告要求がEPAの判断をもとに違憲であると第第9巡回区控訴裁判所が判断した

・界面活性剤の科学-ラウンドアップの新たなラウンド

グリホサートの非ホジキンリンパ腫との関係についての科学が法的に曖昧であるため、原告は病気の原因はグリホサート単独ではなく界面活性剤との組み合わせだとする。界面活性剤はあらゆるところに存在する

・将来