2024-01-31

[EU]査察報告

スペイン―水産物

Spain 2023-7717―Fishery products

20-12-2023

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit-report/details/4694

2023年2月20日~3月14日まで実施した、スペインのEU輸出用水産物の管理システムを評価するための査察。冷凍マグロ漁船の公的管理は適切で、EU規則を遵守しているが、スペインは塩水で冷凍されたマグロにヒト直接摂取用の基準を設定しており、矛盾がある。冷凍漁船の事業者には冷凍プロセスの妥当性試験の実施を求めているが、1カ所を除き試験を終えていないにもかかわらず、市販が許可されている。冷凍船由来製品は第三国の冷蔵船からスペインに入る可能性があり、輸入時に管理が検証されるが、EUで直接水揚げされたスペインの冷凍船由来製品は追加管理の対象ではないため、スペインの漁船の公的管理システムの有効性や堅牢性を弱めており、それが第三国由来製品へ拡大されることも意味している。EUの旗を掲げる漁船の製品や欧州の港で直接水揚げされる製品が冷凍条件の管理の対象ではないことに注意する必要がある。スペイン以外の加盟国で水揚げされた第三国の漁船の製品の輸入時の管理は、追加検査ではなく衛生証明書や裏付けとなる申告書によるが、規定に反してEUのヒスタミンの参照方法を使用していないことがわかった。世界的に、2019年の査察の助言への是正措置は、大部分あるいは一部実施されている。違反検出時の強制措置が完全に実施されれば、管理システムはより強化されるに違いない。

 

[EFSA]新しいタンパク質の生産工程―我々の調査に参加しよう!

Novel protein production processes - take part in our survey!

25 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/news/novel-protein-production-processes-take-part-our-survey

我々は、新たなタンパク質に関連する生産、使用、流通及び/又は研究や技術革新に関与する関係者に、手短な調査に参加することでEFSAの将来のリスク評価を支援するよう求めている。

EFSAの科学者は、GMOや新規食品分野の新たなタンパク質の安全性を定期的に評価している。我々の評価には、評価中の製品の製造に使用される生産工程の安全性も含まれている。

我々は、経済協力開発機構(OECD)が作成した植物由来GM食品及び飼料の安全性評価に関するガイドラインや、GMO及び新規食品評価に関する独自のガイダンス文書を用いている。将来のニーズに備えるために、新たな製品分類や関連する生産工程を確実に対象に含むために、体系的にこれらを更新している。

新しいタンパク質生産のマッピング

起こりうるギャップに対処し、今後のリスク評価を支援するために、我々は最近、タンパク質豊富な食品・飼料製品の種類と関連する加工技術の地図を作り、一次製品に存在するタンパク質に加工が影響を与えるかどうか、どのように与えるのかを評価するために、プロジェクトを開始した。

このプロジェクトの一環で、以下の情報を収集するために専門家調査を開催している:

・EU新規食品法に該当する新しいタンパク質供給源(第三国由来伝統食品を除く)、

・飼料に使用される可能性のある革新的な/従来とは異なるタンパク質源(例、昆虫、微細藻類、植物ベースのタンパク質)、

・GMあるいは従来の農作物由来タンパク質を含む食品及び飼料製品、

これら3つの製品グループの生産工程の特徴づけ。

この調査は完了するのに約10-20分かかります。回答の締め切りは2024年2月23日。

欧州の食の安全を守るために、今すぐ調査に参加してください!

https://ec.europa.eu/eusurvey/runner/ProcessingProteins

 

[EFSA]意見等

新規食品としてのHelixComplexカタツムリの粘液(HSM)の安全性

Safety of HelixComplex snail mucus (HSM) as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

24 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8492

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、EFSAの栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するパネル(NDA)は、規則(EU) 2015/2283に従って新規食品(NF)としてHelixComplexカタツムリの粘液(HSM)に関する意見を出すよう求められた。このNFはグロ・グリ(Helix aspersa maxima)から集めたカタツムリの粘液からなり、フードサプリメントとして成人が使用することを提案している。このNFの組成と安定性について申請者が提出したデータと、亜慢性毒性試験の報告書は、全体的に満足のいくものではないと判断された。パネルは、申請者が提出した分析証明書や亜慢性毒性に関するデータの報告に矛盾を指摘した。これらの欠陥により、パネルは、このNFの安全な摂取レベルを設定できない。パネルは、このNFの安全性は立証されていないと結論した。

 

-クロアチアの10歳から99歳までの青年と成人の全国食品摂取調査

Croatian national food consumption survey on adolescents and adults from 10 to 99 years of age

29 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8577

(外部科学報告書)

10歳から99歳までの青年及び成人の全国食品摂取調査は、2018年1月から2023年6月までの期間に実施された。欧州食品安全機関(EFSA)が開発したEUメニュー方法論に従って、この調査は食生活に関する各国間の比較を容易にすることを目的とした。この調査は食品摂取の多様なパターンへの洞察を提供するために全ての季節と曜日を網羅した。食事データと共に、社会経済的要因、健康状態、身体活動、フードサプリメントの使用に関する情報が収集された。研修を受けたインタビュワーが、食事摂取量を記録するために24時間思い出し法や食事日誌記を用いて実地調査を実施した。データの収集と分析はNutriCro®ソフトウェアを用いて実施した。主なデータ収集の前に、2021年10月から11月にかけて実施されたパイロット・スタディにより、データ収集方法論の実現可能性が確認された。この研究には、全国を代表する検体、1913人の参加者(青年261人、65歳までの成人783人、65~74歳の高齢者522人、75歳~99歳の後期高齢者260人)が参加した。全体的な参加率は24.8%だった。収集したデータは、調査した集団の食生活への貴重な洞察を提供し、特に、国の食品安全イニシアチブに寄与する、様々な分析の極めて重要な資料として役立つ。

 

-ベイジアンベンチマーク用量モデリングのウェブアプリ

Web application for Bayesian Benchmark Dose Modelling

29 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8580

(外部科学報告書)

枠組み合意OC/EFSA/AMU/2019/02に従って、発行された特定契約No.8及び20において、EFSAはベイジアンベンチマーク用量モデリングのウェブアプリを実装するためのオープン解析を要請した。

 

-第三国由来伝統食品としてのバンバラマメの乾燥種子及びその粉末の通知に関する技術的報告書

Technical Report on the notification of dried seeds and flour thereof of Vigna subterranea (L.) Verdc. as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283

29 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8571

(技術的報告書)

WhatIF F&I Pte Ltd (シンガポール)から、第三国由来伝統食品(TF)としてバンバラマメの乾燥種子及びその粉末を市販するための通知が、規則(EU) 2015/2283第14条に従って欧州委員会に提出された。同規則の第15条2項に沿って、EFSAは欧州委員会から、EU内でのこのTFの市販に正当な理由のある安全上の異議があるかどうか尋ねられた。このTFは、アフリカで25年以上摂取されてきたバンバラマメ(Vigna subterranea (L.) Verdc.)の乾燥種子及びその粉末からなる。このTFは乾燥種子及びその粉末としてEUで市販することを提案されている。EFSAは、このTFの組成及び使用歴に関する入手可能なデータは安全上の懸念を生じないと判断した。入手可能なデータを考慮して、EFSAはこのTF(バンバラマメの乾燥種子及びその粉末)のEU内の市販に安全性の異議を提起しない。

 

-EUメニューガイダンス更新のための助言:ERAのEUメニュープロジェクトの結果

Advice for the update of the EU Menu guidance: results of the ERA EU Menu project

29 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8578

(外部科学報告書)

ERAのEUメニュープロジェクトは、EUメニューガイダンスの更新のための根拠に基づいた助言を提供することを目的としている。全国食事調査に入手可能な方法やツールの状況に関する文献レビュー、EUメニューに従って収集したデータの評価を通して学んだ教訓、「欧州の統一した食品摂取データ収集:反映と事前計画の時期」のシンポジウムに基づき、EUメニューガイダンスの更新のための助言が導出された。このテーマの組織や計画作りに関して、現行のガイダンスが適切だと思われる。妊婦や授乳中の女性、ベジタリアン、74歳以上の成人などのサブグループに関するより多くのデータ収集を促進することが推奨されている。

 

-ピジフルメトフェンの農薬リスク評価の最新ピアレビュー

Updated peer review of the pesticide risk assessment of the active substance pydiflumetofen

29 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8559

(農薬の結論)

情報不足と懸念が確認された。

 

-新規食品としてのカルシジオール一水和物の安全性の評価への科学的・技術的支援

Scientific and technical assistance to the evaluation of the safety of calcidiol monohydrate as a novel food

25 January 2024

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8520

(科学報告書)

EFSAは、栄養目的でフードサプリメントに添加する際のビタミンD3の代謝物としての生物学的利用能など、「規則(EU) 2015/2283に従って新規食品として化学合成によって生産されたカルシジオール一水和物の安全性」について、EFSAが採択した科学的意見に関連する科学的支援を提供するよう欧州委員会に求められた。2023年7月5日に、EFSAは「カルシジオール一水和物の変換係数の導出を含む、ビタミンDの耐容上限摂取量に関する科学的意見」を採択した。この意見は、ビタミンDの最新の暴露評価に関連し、表示目的でビタミンD3へのカルシジオール一水和物の変換係数2.5の導出を提案している。さらに、カルシジオール一水和物の安全性に関するEFSAの意見を参考に、欧州委員会はカルシジオールに関する新しいデータを基にしてこの意見の改訂を要請する製薬会社EirGen Pharma Ltdからの書簡を受け取った。この科学的技術報告書で考慮された情報とデータを基にして、EFSAは、フードサプリメントに使用する目的の新規食品カルシジオール一水和物は、ビタミンD、すなわち1,25‐ジヒドロキシビタミン Dの生物学的活性代謝物質の生体利用可能な供給源であること、提案された使用条件及び使用レベル下で、変換係数2.5はビタミンD3に対するカルシジオールの相対的な生物学的利用能を反映していること、提案された使用条件及び使用量に基づき、すなわち11歳以上の子供及び妊婦や授乳中の女性を含む成人に最大10 μg/日、3–10歳の子供に最大5 μg/日は安全であることを結論した。

 

[HK]ニュースレター

Food Safety Focus

17 Jan 2024

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf.html

-ナトリウムの過剰摂取を避けるおかゆの賢い選び方

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_210_01.html

食品安全センター(CFS)は、先月、中国粥のナトリウム含有量に関する研究結果を発表した。サンプルにはナトリウムが「多い」(600mg/100g以上)とされるものはなかったが、豚の肝臓入り粥など、特定の種類のお粥を1杯摂取することによるナトリウム摂取量は、かなりの量を摂取するため、世界保健機関(WHO)の推奨する一日摂取量の上限にすでに達する可能性がある。ナトリウム摂取量の減らし方、伝統的なお気に入りの中華料理の健康的な食べ方を探ってみよう。

ナトリウム摂取量削減に関するWHOのガイドライン

ナトリウムの過剰摂取は高血圧と密接に関連し、心血管疾患や脳卒中などの非感染性疾患(NCDs)のリスク要因である。WHOは、成人の一日の塩摂取量5g未満(すなわちナトリウムの約2,000mg)を推奨している。香港では、衛生省が実施した国民健康調査2020-22年によると、15-84歳の人は1日あたり塩8.5g(ナトリウム約3,400mg)を摂取しており、WHOの推奨する成人の1日あたりの塩摂取量を超えていた。そのため、香港の人々の食事のナトリウム摂取量を減らすことが重要である。

中国粥のナトリウム含有量に関するリスク評価研究

研究

12種類の具材入り中国粥、調理用の粥ベースの選択肢として入手可能なプレーンな粥ベースと味付けした粥ベースなど、174サンプルを地元の中国レストラン、ファストフードレストラン、粥店から収集し、ナトリウム含有量を分析した。この研究結果は表に示されている。様々な具材入り粥サンプルのナトリウム含有量は33mg/100g~460mg/100gで、平均は270mg/100gだった。同じ種類の粥サンプルで観察されたナトリウム含有量にはかなりの違いがあり、業者による粥のナトリウム低減の可能性が強調された。プレーンな粥ベースのナトリウム含有量は、味付けした粥ベースよりかなり低く、粥の摂取によるナトリウム摂取量は、具材入り粥を作るベースとして、味付けした粥の代わりにプレーンな粥を選ぶことで大幅に低減できることが示された。

ナトリウム含有量の最も高い粥の種類

豚の肝臓入り粥、鶏肉入り粥、豚の内臓入り粥、ピータンや豚肉入り粥が、平均的なナトリウム含有量が最も高かった。これはおそらく、肝臓やその他の内臓肉には天然にナトリウム含有量が多いことや、鶏肉、豚肉、肉の具材をマリネするのに通常使用する調味料の量が多いことによる。

ナトリウム含有量が最も少ない粥の種類

カボチャ、魚、スイートコーンの粥は平均的なナトリウム含有量が最も少なく、それは野菜の具材や魚は通常調理前に味付け/マリネされず、粥を作るのに使用される魚のフィレには、代わりによくショウガやスパイスが加えられるためである。

少ないナトリウムで粥を食べるためのより健康的な方法

ナトリウムの過剰摂取を避けて1杯の粥を楽しむ健康的な方法がある。魚や野菜などナトリウム含有量の少ない具材を選ぶこと;ナトリウム含有量の多い内臓や肉を控えること;1杯の量が多い場合は粥をシェアすること;粥からのナトリウム摂取量を減らすのに大きな違いを生み出すベースとして味付けした粥の代わりにプレーンな粥を希望すること。業者は粥ベースや具材の調理で塩や調味料の使用を減らし、消費者に少量の粥の選択肢を提供し、調理粥のベースとして、通常の味付けした粥ベースの他に塩の少ない・加えないプレーンな粥の選択肢を提供するよう努力する必要がある。さらに、家庭で粥を調理する際に塩や調味料を控えることはナトリウム摂取量を管理・削減するための素晴らしい方法である。

消費者への助言

・中国粥のナトリウム含有量に注意し、慎重に選択すること。

・味付けした粥ベースの代わりにプレーンな粥ベースで調理粥を注文すること。

・摂取する粥の量に注意すること。量が多い場合はその粥をシェアすることを考えること。

・バラエティに富んだバランスの取れた食事を保つこと。

業者への助言

・CFSの「食品中のナトリウム低減のための取引ガイドライン」を参考にして、製品の改質により粥ベースや具材入り粥のナトリウム含有量を減らすこと(例、ナトリウム含有量の少ない具材を選び、天然の成分を風味付けしマリネするのに使用することで)。

・具材入り粥の調理用ベースとして調味料を控える・加えないプレーン粥の選択肢を提供すること。

・標準的な1食分サイズの粥を提供することとは別に、ニーズに基づいて消費者が少量のサイズを選択できるよう提供すること。

 

-安全な火鍋を作るためのヒント

(微生物)

-食品中のメトキシクロル

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_210_03.html

メトキシクロル(MXC)は有機塩素系農薬で、現在多くの国で農業への使用が禁止されている。メトキシクロルは環境中に残留し、環境の長距離輸送性が高い。食品安全センターは、香港の成人集団のメトキシクロルへの食事暴露量を推定し、関連する健康リスクを評価するために、リスク評価調査を実施した。

調査の結果、香港の成人集団の食事暴露量は、残留農薬に関するFAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR:Joint FAO/WHO Meeting on Pesticide Residues)で設定された1日あたりの許容摂取量(100 µg/kg bw/日)よりはるかに低いことが示された。従って、通常の食品摂取によるメトキシクロル暴露による香港成人集団に対する健康懸念は低く、健康的な食事に関する基本的な食生活の助言の変更は正当化されなかった。

農産物の栄養価を保ちながら残留農薬を除去するには、一般市民は農産物を衛生的な流水でよく洗い、硬い表面の農産物は清潔な農産物用ブラシでこすることで、汚れや農薬や汚染物質を含む物質を取り除くことができる。

 

-グラヤノトキシン中毒に注意する

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_210_04.html

最近、友人がネパールから郵送した蜂蜜を摂取した人がグラヤノトキシン中毒の疑いがある症例が香港で報告された。グラヤノトキシンは神経や筋肉に影響を与える神経毒である。毒素はツツジ(Ericaceae)科の植物の花、葉、小枝に存在する。グラヤノトキシンを含む蜂蜜は、喉の灼熱感と苦味を引き起こす可能性がある。中毒の症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、めまい及び脱力感などがあり、一般的にグラヤノトキシンで汚染された蜂蜜を摂取した30分後に起こる。重症の場合は、低血圧、徐脈やショック状態が発生する可能性がある。

グラヤノトキシン中毒を避けるために、一般消費者は信頼できるところから蜂蜜を購入するべきである。苦味や渋味のある蜂蜜は捨てるべきである。また、トルコの黒海地域やネパールのように、蜂蜜に関連するグラヤノトキシン中毒症例が以前に報告されている地域から輸入又は購入した蜂蜜に特別な注意を払うよう助言する。

 

[FSA]食品添加物

Food additives

26 January 2024

https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/food-additives

 英国食品基準庁(FSA)は様々な食品添加物と食品中の添加物の規則及び安全性に関する助言についての情報を更新する。

 

[FSS]FSSはスコットランドの子供と若者の食習慣を理解するために、家庭にオンライン調査に回答するよう呼びかける

FSS invites families to complete an online survey to understand the eating habits of children and young people in Scotland

29 JANUARY 2024

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/fss-invites-families-to-complete-an-online-survey-to-understand-the-eating-habits-of-children-and-young-people-in-scotland

 FSスコットランドは、スコットランド全土の数千人の子供や若者を対象に、全国の健康増進のための対策を周知するため、飲食習慣について調査を行う。

 

[FDA]FDAは、重篤なリスクがあるためNeptune’s Fixやあらゆるチアネプチン製品を購入・使用しないよう消費者に警告

FDA warns consumers not to purchase or use Neptune’s Fix or any tianeptine product due to serious risks

1/23/2024

https://www.fda.gov/drugs/drug-safety-and-availability/fda-warns-consumers-not-purchase-or-use-neptunes-fix-or-any-tianeptine-product-due-serious-risks

[1/23/2024]

FDAはNeptune‘s Fix製品の使用後に、発作、意識喪失、死亡などの重篤な有害事象報告を引き続き受けている。

これらの製品は消費者が服用している他の医薬品と、命を脅かす方法で相互作用する可能性がある。FDAは地元や州の保健局と共に有害事象報告を積極的に調査している。

Neptune Resources合同会社は、Neptune’s Fix Elixir、Neptune’s Fix Extra Strength Elixir及びNeptune’s Fix Tabletsの全てのロットを消費者レベルまで自主回収することに同意した。これらの製品を所有する消費者、卸売業者、小売業者は、直ちにそれらを廃棄するか、購入した場所に返却しなければならない。

FDAは、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、その他の組織に対して、Neptune’s Fixやその他のチアネプチン含有製品の販売を中止するよう小売業者に要請する書簡を2024年1月11日に送った。

[11/21/2023]

FDAは、Neptune‘s Fix製品の使用後に、入院につながる発作や意識喪失などの重篤な有害事象報告を受けている。チアネプチン製品に悪い反応を起こす消費者は、直ちに医療援助を求めるべきである。

Neptune's Fixのラベルにはチアネプチンを含む製品だと記載されているが、ラベルに記載されていないその他の有害な成分が含まれる可能性がある。これらの製品は、その他のチアネプチン製品と同様に、オンラインやガソリンスタンド、電子タバコやタバコ店、その他の場所で購入される可能性がある。FDAはこれらの製品を試験中で、入手可能になれば、詳細情報を提供する。FDAはまた、チアネプチンの使用リスクについても消費者に引き続き警告する。

医療従事者及び消費者はこの製品の使用に関連する有害事象や副作用をFDAのMedWatch 「安全性情報及び有害事象報告プログラム」に報告する必要がある。

MedWatchのオンライン自主報告様式にこの報告を記入しオンラインで提出する、あるいはこの用紙をダウンロードして記入し、ファックスで提出してください。

 

[FDA]FDAはヒト食品に関する予防管理に関するガイダンスの序論と附属文書の改訂案を公表する

FDA Publishes Revised Draft Introduction and Appendix to the Preventive Controls for Human Food Guidance

January 30, 2024

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-publishes-revised-draft-introduction-and-appendix-preventive-controls-human-food-guidance

 米国食品医薬品局(FDA)は、「Hazard Analysis and Risk-Based Preventive Controls for Human Food(ヒト食品のハザード分析とリスクに基づいた予防計画:事業者向けガイドライン案)」(PCHFガイダンス案)と題した事業者向けの複数章からなるガイダンス案の序論及び附属文書1の改訂案を発表した。

*事業者向けガイダンス:ヒト用食品のハザードアナリシスとリスクに基づいた予防的管理

Draft Guidance for Industry: Hazard Analysis and Risk-Based Preventive Controls for Human Food

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/draft-guidance-industry-hazard-analysis-and-risk-based-preventive-controls-human-food

(既知あるいは合理的に予測できる(可能性がある)化学ハザード、 としてコメとコメ製品に砒素、カドミウム、カビ毒、残留農薬がチェックされている。

日本の食品安全計画でコメを使う製品で砒素・カドミウムをチェックしているの、みたことがない)

 

[FDA]リコール

- Neptune Resources, LLCはNeptune’s Fixの全国的な自主的リコールを発表する

Neptune Resources, LLC Issues Voluntary Nationwide Recall of Neptune’s Fix

January 29, 2024

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/neptune-resources-llc-issues-voluntary-nationwide-recall-neptunes-fix

 Neptune Resources, LLCはチアネプチンが含まれるため、Neptune's Fix Elixir、Neptune's Fix Extra Strength Elixir及びNeptune's Fixタブレット製品の全国的な自主的リコールを発表した。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

-Marion Mullet Farm

NOVEMBER 28, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/marion-mullet-farm-665227-11282023

未承認の動物用医薬品、不純品の問題。

 

-Martin Farm, Konrad Martin

NOVEMBER 14, 2023

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/martin-farm-konrad-martin-664784-11142023

未承認の動物用医薬品、不純品の問題。

 

[FDA]公示

-Arizeは表示されない医薬品成分を含む

Arize contains hidden drug ingredient

01/30/2024

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/arize-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは、性的強化製品として販売されている製品であるArizeにノルタダラフィルの含有が確認され、消費者に注意を呼び掛ける。製品写真あり。

 

[Health Canada]助言

-未承認の性的強化剤は深刻な健康リスクをひきおこす可能性がある

Unauthorized sexual enhancement products may pose serious health risks

2024-01-29

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unauthorized-sexual-enhancement-products-may-pose-serious-health-risks

 カナダ保健省は深刻な健康上のリスクをもたらす可能性のある未承認の性的強化製品について助言する。対象製品の写真あり。製品にアセトアミノフェン、レボドパ、プラステロン、シルデナフィル、タダラフィル、ヨヒンビンを含む。

 

[Health Canada]食品関連の16件の市販承認を無効とする意向の通知

Notice of Intent to Repeal Sixteen Food-Related Marketing Authorizations

January 29, 2024

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-intent-repeal-sixteen-food-related-marketing-authorizations.html

 カナダ保健省は、食品医薬品法に基づき発行された16の食品関連市販承認を無効とする意向について通知する。

 

[TGA]安全性助言

-Artri King tablets

31 January 2024

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/artri-king-tablets

オーストラリアTGAは、Artri Kingタブレットに表示されない成分ジクロフェナク、デキサメタゾン及びフェノールフタレインが含まれており、健康にリスクをもたらす可能性があるため、服用しないよう注意を呼び掛ける。

 

-Throb Herbal supplement tablets

29 January 2024

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/throb-herbal-supplement-tablets

オーストラリアTGAは、Throb Herbalサプリメントタブレットに表示されない成分バルデナフィルが含まれており、健康にリスクをもたらす可能性があるため、服用しないよう注意を呼び掛ける。

(以下、同様の安全性助言)

-Tantra Jelly

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/tantra-jelly

Tantra Jelly経口ゼリーに表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルが含まれている。

-Kamasutra Herbal Jelly for him oral jelly sachets

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/kamasutra-herbal-jelly-him-oral-jelly-sachets

 Kamasutra Herbal Jelly for him oral jelly sachetsに表示されない成分タダラフィルが含まれている。

-Kamasutra herbal jelly for him bottle

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/kamasutra-herbal-jelly-him-bottle

 Kamasutra Herbal Jelly for him bottleに表示されない成分シルデナフィルが含まれている。

-Excite for her tablets

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/excite-her-tablets

 Excite for herに表示されない成分シルデナフィルが含まれている。

-Commander Stamina Time tablets

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/commander-stamina-time-tablets

 Commander Stamina Timeタブレットに表示されない成分タダラフィルが含まれている。

-Bullblood tablets

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/bullblood-tablets

 Bullbloodタブレットに表示されない成分シルデナフィルが含まれている。

 

[SFA]リコール

インドネシア産「Kitchen Joy Crispy Battered Shrimp」の包装に虚偽の誤解を招く表示(グルテンフリー)があったためリコール

Recall of Kitchen Joy Crispy Battered Shrimp from Indonesia due to false and misleading claims (gluten-free) on packaging

30 Jan 2024

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recall-of-kitchen-joy-crispy-battered-shrimp.pdf

 シンガポール食品庁(SFA)は、製品包装にはグルテンフリーであると記載されていたにもかかわらず、Kitchen Joy Crispy Battered Shrimpからグルテンを検出した。SFAは対象製品のリコールを指示した。

 

[COT]2024年2月6日の会合

COT Meeting: 6th February 2024

Last updated: 30 January 2024

https://cot.food.gov.uk/%C2%A0COT%20Meeting%3A%206th%20February%202024

議題

・2023年12月12日の会合の議事録

https://cot.food.gov.uk/Draft%20Minutes%20of%20the%2012th%20December%202023%20COT%20Meeting

サプリメントの業界団体から2023年5月のCOTの議事録の「サプリメントは「灰色の空間」に存在する」という部分について懸念が表明された。サプリメントの規制は業界団体から提出された文書よりさらに複雑で、懸念は認識するが議事録の修正は適切ではないとした。

COTはビスフェノールAのEFSAの結論に合意しないと繰り返した。Th17細胞の変化が必ずしも有害免疫影響/炎症反応につながるわけではないのでTDI/HBGVのためのPODを導出する適切なエンドポイントとは考えない。BfRもそう考え、齧歯類での精子の運動性/死亡率の生殖影響を使った。BfRの計算したBMDはEFSAの値より高い。さらにEFSAとBfRはどちらも動物に投与した用量をヒトの用量に変換するためにヒト同当量係数human equivalent dose factors (HEDF)を計算している。BPAのトキシコキネティクスデータは十分あり、EFSAとBfRは同じヒトデータを使っているが動物実験は違うものを使っている。そして導出したHEDの値が二桁違う

全体として、COTはBfRは相当な安全寄りではあるものの必要以上に保守的ではないと合意した。独自の評価が得られるまで、BfRのTDI of 0.2 ug/kg bw per dayを採用することに合意した。

・母親の食事中の麦角アルカロイドのリスクの可能性についての二次声明案

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX-2024-01%20Ergot%20Alkaloids%20second%20draft%20statement%20Acc%20V%20SO.pdf

・食品添加物としての二酸化チタンの安全性についての三次声明案

まもなく

・英国化学物質リスク評価枠組み内でのベンチマーク用量モデリング

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX-2024-%2003%20The%20use%20of%20the%20benchmark%20dose%20modelling%20in%20chemical%20risk%20assessment%20Acc%20V%20SO.pdf

・化学物質リスク評価のためのin silico方法の進歩

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX%20-2024-%2004%20Presentation%20from%20Tox%20Fellow%20Acc%20V%20SO.pdf

・2022COT年次報告書案

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX-2024%2005%20Annual%20report%20cover%20%26%20Annex%20A%20%20Acc%20V%20SO.pdf

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/Annex%20B%20TOX-2024-05%20Acc%20V%20SO.pdf

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX%202024%2005%20-%20Annex%20A%20COT%20Annual%20Report%202023%20Acc%20V%20So.pdf

(年次報告書は紹介済み)

・COTホライゾンスキャニング

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX-2024-06%20ACC%20V%20SO.pdf

現在進行中のもの:母親の食事のレビュー、生物ベースの食品接触物質、二酸化チタン、ビスフェノールA、新興マリンバイオトキシン、T2とHT2カビ毒、海洋結合プラスチック

これから予定されているもの:BPA代用品、キャットフードのカビ毒、アクリルアミド

・委員会の助言の後にとられた対応更新

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX-2024-07%20Update%20on%20advice%20paper%202024%20Acc%20V%20SO.pdf

・ビスフェノールAについての暫定意見表明第四次案

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-01/TOX-2023-08%20BPA%20Position%20Statement%20-%204th%20draft%20Acc%20V.pdf

・他の科学委員会の作業についての更新

https://cot.food.gov.uk/Update%20on%20the%20work%20of%20other%20Scientific%20Advisory%20Committees-%20February%202024

 

[ASA]助言

SNSでの宣伝についての助言を1月25日付けで掲載している

-Facebook

Put a smile on your Face(book) with responsible advertising

CAP News 25 Jan 2024

https://www.asa.org.uk/news/put-a-smile-on-your-face-book-with-responsible-advertising.html

-Instagram

Reel-y useful advice on ensuring your ads are a compliant Insta-success-Story

https://www.asa.org.uk/news/reel-y-useful-advice-on-ensuring-your-ads-are-a-compliant-insta-success-story.html

-Twitch

Jump aboard the hype train! Advice for advertising on Twitch

https://www.asa.org.uk/news/jump-aboard-the-hype-train-advice-for-advertising-on-twitch.html

-Reddit

TIL … Tips for advertising acceptably on Reddit

https://www.asa.org.uk/news/til-tips-for-advertising-acceptably-on-reddit.html

-Snapchat

Snappy advice for ads on Snapchat

https://www.asa.org.uk/news/snappy-advice-for-ads-on-snapchat.html

-TikTok

‘Til the tick tock, you don’t stop…creating compliant ads on TikTok!

https://www.asa.org.uk/news/til-the-tick-tock-you-don-t-stop-creating-compliant-ads-on-tiktok.html

-YouTube

Stream, watch, advertise? Advice for advertising on YouTube

https://www.asa.org.uk/news/stream-watch-advertise-advice-for-advertising-on-youtube.html

-X

X-Rated Advice for Ex-Twitter users

https://www.asa.org.uk/news/x-rated-advice-for-ex-twitter-users.html

-LinkedIn

Stay (Linked)In-the-Know to stay compliant

https://www.asa.org.uk/news/stay-linked-in-the-know-to-stay-compliant.html

(理想的にはこういうのもカバーしないといけないのだろうなぁ・・)

 

[EPA]EPAはPan Pacific社のTimesスーパーマーケット, ドンキホーテ, マルカイ ハワイと未登録殺菌剤やその他製品の販売について示談

EPA Settles with Pan Pacific, Times Supermarket, Don Quijote, and Marukai Hawaii over Sale of Unregistered Disinfectants and Other Products

January 30, 2024

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-settles-pan-pacific-times-supermarket-don-quijote-and-marukai-hawaii-over-sale

殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法違反で罰金$663,081

EPAの定期市場監視の際に店舗で「細菌に有効」「抗菌」のような宣伝をしている各種の未登録製品を発見した。病害虫を殺したり対策するような製品は販売前に登録されていなければならない。

 

[WHO]出版物

-WHOと他の国連機関の健康と環境についてのガイダンス目録:ICHIコードつきバージョン

Compendium of WHO and other UN guidance on health and environment: version with International Classification of Health Intervention (ICHI) codes

23 January 2024

https://www.who.int/publications/i/item/9789240088061

 

-健康とエネルギー行動プラットフォーム報告2020-2022:より良い健康のための関係を構築する

Health and Energy Platform of Action report 2020-2022: building connections for better health

30 January 2024

https://www.who.int/publications/i/item/9789240071650

クリーンで持続可能なエネルギーが無いことは貧しい人々の健康や生活への有害影響となる。いまだに23億人ほどの人々が効率が悪く汚染源となる燃料を日々の調理に使っていて健康に悪影響のある排出物に暴露されている。特に女性や子どもがリスクが大きい

健康とエネルギー行動プラットフォームは電化とクリーンな調理を目指す。

 

[FSSAI]メディアコーナー

FSSAIはデリーで違反を取り締まり、安全なお茶の生産のためにバイオ農薬を薦める

FSSAI cracks down on violations in Delhi, advocates bio-pesticides for safe tea production [0.46 MB]

Jan 25, 2024

https://www.fssai.gov.in/upload/media/FSSAIcracksdownonviolationsinDelhi,advocatesbio-pesticidesforsafeteaproduction_FoodSafetyAfrica.pdf

FSSAIは税関と合同で食品安全基準法違反取り締まりを行い、45トンの期限切れビールなどを発見した。

FSSAIは消費者に、食品安全上の懸念はどんなものでも「食品安全コネクト」ポータルを介して報告するように薦めた。

また別にアッサムの茶栽培者に残留農薬基準順守に関する議論の際にバイオ農薬の使用を推奨した。栽培者はお茶の栽培における未承認農薬の使用に懸念を表明し、州政府に禁止を求めた。加工業者は農場での農薬の迅速検査キットを要望した。

(農薬の不適切使用が蔓延っている様子が窺える)

 

[CDC] ATSDR PFAS医師向け情報

PFAS Information for Clinicians

https://www.atsdr.cdc.gov/pfas/resources/pfas-information-for-clinicians.html

ファクトシート

Clinician Fact Sheet

https://www.atsdr.cdc.gov/pfas/resources/pfas-information-for-clinicians-factsheet.html

(NASEM報告書への反応を更新したようだ

PFAS血液検査については、NASEMの閾値を意思決定の根拠としている人に対して、米国では多くの人がNASEMの追加検査が必要な閾値を超過するという事実を考慮することを薦めている:98%が≥2 ng/mLを超過し、9%が≥20 ng/mL.

(某京大の人が煽るのに使っている数値。結局NASEMの提案は採用されていない)

 

論文

-PFOAのヒト健康安全量の幅:国際協力

Range of the perfluorooctanoate (PFOA) safe dose for human health: An international collaboration

Lyle D. Burgoon et al., Regulatory Toxicology and Pharmacology Volume 145, December 2023, 105502

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0273230023001708

多くの政府機関や専門家団体がPFOAのヒト健康を守る用量を推定している。ほとんどが同じ研究をもとにして様々な不確実性を注記しているがその推定値は極めて大きく異なる。中には10万倍以上も違うものがある。この種の矛盾は吟味と説明が必要である。

Steering Committee of the Alliance for Risk Assessmentはこれらの違いを理解し幅を狭めることに関心のある科学者に呼びかけて8カ国24人の科学者が参加する3つのテクニカルチームで関連情報をレビューし独立して安全量を推定した。3チーム全てが疫学情報は、ヒトに当てはまるメカニズムデータがないなかではPFOAの安全量を評価するための信頼できる根拠とはならないと決定した。動物実験の用量反応データから10–70 ng/kg-dayがヒト健康を保護できると推定する

 

-予防接種は危険な転換点に近づいているのか?

Is Vaccination Approaching a Dangerous Tipping Point?

Peter Marks,; Robert Califf, (所属FDA)

JAMA. 2024;331(4):283-284. doi:10.1001/jama.2023.27685

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2813910

米国のワクチン拒否の増加を懸念するコメント

臨床や生命医学分野の人達はこの傾向を押し返すために努力するよう求める

 

-オーストラリアで、オンラインで宣伝されて消費者に直接販売される検査とその医療過剰使用への寄与:系統的オンラインレビューと臨床上の有用性に関する類型

Direct-to-consumer tests advertised online in Australia and their implications for medical overuse: Systematic online review and a typology of clinical utility.

Shih P, et al., BMJ Open, 13(12):e074205, 2023

https://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/13/12/e074205.full.pdf

自宅で自分でする検査177、自分で検体を採取して送る病理検査65、ラボが集めて直接病理検査242の合計484検査を同定した。

そのうち、臨床上有用な可能性があるのは7%、6%は臨床上の有用性が限られ、9%は根拠がない「健康チェック」で7%は方法や病気が一般的医学ではない。

最後のカテゴリーに含まれるのは、副腎疲労やリーキーガット症候群のような医学的に認識されていない病気の診断、毛髪ミネラル検査やIgAやIgGアレルギー検査など

 

-COVID-19第一波時にヒドロキシクロロキンの例外的使用により引き起こされた死亡:一つの推定

Deaths induced by compassionate use of hydroxychloroquine during the first COVID-19 wave: An estimate.

Pradelle A et al., Biomedicine & Pharmacotherapy, 171:116055, Feb 2024

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S075333222301853X

根拠レベルが低いにも関わらず入院患者に処方されたヒドロキシクロロキン関連死は6カ国で16990人と推定される。

 

-がんのデマは患者を危険な状況にする

Cancer misinformation puts patients in harm's way

Bryant Furlow

The Lancet Oncology VOLUME 25, ISSUE 2, P165-166, FEBRUARY 2024

2024年1月3日に、フロリダの公衆衛生長官Joseph LadapoがmRNA COVIDワクチンはがんの原因になると示唆して予防接種をしないように薦めた。専門家は直ちにそのコメントを非難した。

 

その他

-Natureコメント

子宮頸がんは年に30万人を殺す-根絶を加速する方法

Cervical cancer kills 300,000 people a year — here’s how to speed up its elimination

30 January 2024  By Lynette Denny et al.,

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00241-2

迅速な変更無しではWHOの2030年までの目標は達成できない。4人の専門家が必要な動きを共有する

LYNETTE DENNY:予防接種計画では学校を標的に

ISHU KATARIA:コミュニケーションキャンペーンで神話を打ち砕く

LISA HUANG:検診を医療システムに組み入れる

KATHLEEN M. SCHMELER:医師の訓練には国際的メンターを利用

 

-「植物ベースの停滞は革新を止めることはない」:Beneoが2024代替プロテイン戦略を語る

‘Plant-based downturn isn’t halting innovation’: Beneo talks 2024 alt protein strategy

30-Jan-2024 By Flora Southey

https://www.foodnavigator.com/Article/2024/01/30/Beneo-reveals-2024-alt-protein-strategy

植物ベースの肉代用品部門が業績を悪化させている。豆由来肉代用品の原料を供給しているドイツに本社があるBeneoはいずれ需要が回復することに賭けている

生活費の高騰が低迷の理由の一つで、消費者は値段が高いものを避けている。植物ベースの肉代用品が肉より安くなれば需要は増すだろう

 

-SMC UK

使い捨て電子タバコの禁止と無煙世代を含む政府の喫煙/電子タバコについての発表への専門家の反応

expert reaction to govt announcement on smoking/vaping including ban on disposable vapes and smoke-free generation

JANUARY 29, 2024

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-govt-announcement-on-smoking-vaping-including-ban-on-disposable-vapes-and-smoke-free-generation/

使い捨て電子タバコ禁止の政府の発表に科学者が反応

Queen Mary University of London臨床心理学教授で健康ライフスタイル研究ユニット長Peter Hajek教授

タバコが自由に販売されているなかで電子タバコを制限することは間違いかもしれない

UCL健康心理学教授でタバコとアルコール研究グループ合同部長Lion Shahab教授

最近の若者の電子タバコの使用増加には対応が必要で、喫煙経験のない若者が主に使い捨て電子タバコを使っていることから、禁止はこの集団に特に大きな影響があるだろう。しかし規制の細部に悪魔は宿る。例えば使い捨てに分類されないようチャージ口をつけるのは簡単だろう(すでにそうなっている)。従って一度も喫煙したことのない若い人への電子タバコの魅力を下げるには追加の対策が伴うことが重要だろう

UCLタバコとアルコール研究グループ主任研究フェローSarah Jackson博士

若者の電子タバコ使用が急増していることから提案は直球の解決法のように見える

King’s College London IPPNタバコ依存教授、国立依存センター、Ann McNeill教授

私は歓迎する

UCLタバコとアルコール研究グループ長Jamie Brown教授

素晴らしいニュースだ

East Anglia大学Norwich医学部依存科学教授Caitlin Notley教授

無煙世代に向けた前進である

Dundee大学心血管医学と治療部長Jacob George教授

完全に支持する

(批判的から支持までグラデーション)

 

植物ベースの食事と妊娠の結果の観察研究への専門家の反応

expert reaction to observational study of plant based-diets and pregnancy outcomes

JANUARY 24, 2024

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-observational-study-of-plant-based-diets-and-pregnancy-outcomes/

Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavicaに発表された研究が、植物ベースの食事と妊娠の結果調べた

Reading大学フードチェーン栄養教授Ian Givens教授

サプリメントを使っていない菜食主義者の微量栄養素摂取量の少なさと不足は多数の研究で示されている。ヨウ素、ビタミンB12、ビタミンD、カルシウムなどで、それがこの研究にも反映されている。サプリメントで対処できることがわかっているが、正確な補充のためには注意と多くの専門家の助言を求めるのが賢明である

Southampton大学疫学と人間開発教授Keith Godfrey教授

この集団ベースの研究では20年にわたって66738人の妊婦がリクルートされたが、当時は今より完全菜食あるいは菜食のヒトが少なく、出生時体重の低さや妊娠高血圧腎症が完全菜食でリスクが高いという主な知見はたった18人のビーガンをもとにしたものである。

ロンドン公衆衛生熱帯病学ガンビアMRCユニット栄養と地球の健康テーマ部長Andrew Prentice教授

この研究をもとに妊娠中の食事や結果について結論を出さない方が良い。全体の中でビーガンはたった18人で、偶然の結果が出る可能性がとても大きい

King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

この研究は植物ベースの食事の女性で出生時体重が少ないと報告した。植物ベースの食事だとタンパク質が少ないものの、鉄の生物的利用度が低いことの方が理由としてはもっともらしい。

Aston大学医学部登録栄養士で上級講師Duane Mellor博士

栄養的に完璧な完全菜食は難しい。しかしながら65000人以上の大規模コホートでビーガンはたった18人で、これは統計学的エラーのリスクが高い

妊娠を計画しているあるいは妊娠中は、どんな食事パターンであろうと多様なバランスのとれた食事が重要である。必要な栄養素が含まれてバランスがとれていれば、食事のタイプはあまり重要ではない

 

-ある種の食品添加物を禁止するキャンペーンはカリフォルニアでの勝利の後イリノイに移動

Campaign for a ban on certain food additives moves on to Illinois after California victory

By Dan Flynn on January 31, 2024

https://www.foodsafetynews.com/2024/01/campaign-for-a-ban-on-certain-food-additives-moves-on-to-illinois-after-california-victory/

全国的に知られている消費者と環境団体Consumer Reports (CR)とEnvironmental Working Group (EWG)が、合同プロジェクトとして食品添加物を減らす運動をしていて、カリフォルニアではAssembly Bill 418が法として成立したのを受けて活動拠点をイリノイ州に移した。カリフォルニアでは二酸化チタンは禁止できなかったがイリノイでは再び二酸化チタンを含む5つの添加物の禁止を目指す。

(活動家が活動を続けるために「問題」を作ってるような状況。犠牲になるのは一般市民の安寧)