2024-02-14

[HSA]HSAは2023年に112万件以上の違法健康製品を押収し、オンラインの1万2000件以上の違法製品リストを削除した

HSA Seized Over 1.12 Million Units of Illegal Health Products and Removed More Than 12,000 Illegal Product Listings Online in 2023

30 Jan 2024

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/hsa-annualsummary2023

2023年、シンガポール保健科学庁(HSA)は、対象を絞ったホットスポットやオンラインでの違法健康製品の販売と供給の取り締まりを続けた。対象を絞った作戦、情報共有及び国内外の機関との共同執行活動により、112万件以上の違法健康製品が押収され、1万2000件以上の違法健康製品のリストがシンガポールのイーコマースやソーシャルメディアプラットフォームから削除された。これらの製品は未登録、偽装品又は強力な薬効成分や禁止物質が違法に添加されていた。

2022年と比較して、HSAによって押収された違法健康製品の数は50%以上増加した。押収された製品の種類は同様で、性的強化製品や男性活力製品及びコデイン咳止めシロップや鎮静剤などの中毒性のある医薬品が引き続き最も一般的であった。

2023年、HSAはまた、シンガポールのイーコマース及びソーシャルメディアプラットフォームの管理者と協力して、12,474件の違法健康製品のリストも削除した。これは、2022年に削除された4,569件の出品と比較してほぼ3倍の増加であった。削除リストの大部分は、性的強化や男性活力製品、脱毛防止治療薬などの毛髪及び美容製品、顔用充填剤や不純物の入った美白製品、検査キットや症状緩和製品などの新型コロナウイルス感染症関連製品、減量製品、避妊薬及び慢性疾患(例:湿疹、乾癬、痛風、糖尿病、高血圧)の管理のための製品であった。HSAは1,895の販売業者に警告を発した。

HSAは、この1年間で、医療従事者からの有害事象報告、消費者からのフィードバック、又はHSAの監視によって検出された15件の違法な健康製品について公衆警告を発した。これらの製品には、強力な成分や禁止物質が混入されているか、未登録であった。

検出された最も一般的な混入物は、シブトラミン(禁止物質)と、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾロンなどの強力なステロイド剤であった。シブトラミンは減量目的とした5製品から、ステロイドは鎮痛や咳や痛風などの慢性疾患の管理を目的とした5製品から検出された。

15種類の違法健康製品のいずれかを摂取又は使用した後、13人が、医師を通じて、又はHSAに直接、有害事象を報告した。クッシング症候群やスティーブンス・ジョンソン症候群といった重篤な有害事象を経験した者もいた。

これらの製品は、オンライン、シンガポールの行商人から又は友人や親戚を通じて海外から購入され、健康及び/又はライフスタイルのニーズを満たすために販売された。

医薬品や健康サプリメントなどの健康製品は、品質上の欠陥が自分でわかる。健康製品が基準を満たしているか、それとも有害な薬効成分が混入しているのかはわからず、ヒトの健康への有害影響は深刻で、致命的になる可能性もある。

消費者勧告

消費者は違法健康製品の危険性を認識し、自分自身の健康と安全を守ることが重要である。

虚偽の表示と有害な成分 – 違法健康製品は、「天然」、「ハーブ」である、あるいは即効性や奇跡的な効果があるかのように偽って宣伝されることがよくある。製品には表示されていない強力な成分が含まれ、重篤な有害事象を引き起こす可能性がある。

品質管理、製造及び製品情報がない – これらの製品がどのように製造されたか、どのような成分が含まれているか、どのような状況条件で製造及び保管されたかがわからない。

消費者に救済手段がない – 海外、オンライン、街頭行商など、未知又は馴染みのない販売者から購入した製品の供給元を特定するのは困難な場合がある。

製品やその包装を見ただけでは、健康製品の違法性や有害性は確実にはわからない。消費者は健康製品を購入又は摂取する前に、常に警戒し、以下の点に従うよう助言する:

疑わしい又は見知らぬ販売元からの購入は避けること。例え、信頼できる人から勧められた製品であっても、誰から何を購入しているのかを調べること。一般的なガイドラインとして、薬局や実績のある小売店などの信頼できる販売元から購入すること。イーコマースプラットフォーム又はインターネット経由で購入する場合、消費者は信頼できる事業者から購入することが推奨される。

あまりにも魅力的に聞こえる取引には注意すること。価格が予想よりはるかに安く、製品情報がうますぎるような場合は、おそらくそのとおりである。

表示と製品を確認すること。広告表示がすべて真実であるとは限らず、誇張や過大な約束である可能性がある。肯定的な製品の証言やオンラインのレビューは検証できないため、誤解しないこと。購入前に、HSAの届出済み健康サプリメント及び伝統的医薬品のデータベース(https://www.hsa.gov.sg/vns-list)を参照することもできる。

製品の適合性が不明な場合は、医師又は薬剤師に相談すること。

 

欧州議会ニュース

新しいゲノム技術:欧州議員は農家のグリーン移行を支援する規則を支持

New Genomic Techniques: MEPs back rules to support green transition of farmers

Yesterday(2024/2/7)

https://www.europarl.europa.eu/news/en/press-room/20240202IPR17320/new-genomic-techniques-meps-back-rules-to-support-green-transition-of-farmers

・より簡単な新しいゲノム技術(NGT)植物の生産は従来の植物と同等とみなされた

・NGT植物の全ての製品は、依然として表示義務が必要である

・欧州食品安全機関はNGTsの潜在的な安全問題を評価した

より持続可能で強靱な食品システムのために、欧州議員はNGT植物に従来の植物と同等のより簡単なプロセスを支持しているが、その他はより厳格な規則に従わなければならない。欧州議会は、生物の遺伝物質を変える、新しいゲノム技術(NGTs)の欧州委員会案について、307票対263票、棄権41票で、加盟国と交渉する立場を採択した。

目標は、気候変動に強く、害虫に強く、高い収穫量を得る、肥料や農薬が少なくて済む、改良された植物品種を開発することにより、食品システムをより持続可能で強靱にすることである。

現在、NGTsで得た全ての植物は、遺伝子組換え生物(GMOs)と同じ規則の対象である。欧州議員はNGT植物に2つの異なる分類と2組の規則を設けることに同意した。従来の植物と同等と見なされるNGT植物(NGT 1植物)はGMO規則の要件から免除されるが、その他のNGT植物(NGT 2 植物)は依然として厳格な要件に従わなければならない。欧州議員は、NGT 1 と NGT 2植物どちらも製品表示義務を維持したいと考えている。

欧州議員はまた、全てのNGT植物は適合性に更なる検討が必要なため、オーガニック生産では引き続き禁止されるべきであり、発効から7年が経過し、この新しい技術への消費者や生産者の認識がどのように変化しているかを欧州委員会に報告するよう求めている。

NGT 1植物

NGT 1植物には、欧州議会は、NGT植物が従来の植物と同等と見なされるのに必要な改変の程度と数を修正したいと考えている。透明性を確保するために、欧州議員は全てのNGT 1植物の公開オンラインリストを設定することに同意している。

NGT 2植物

NGT 2植物には、欧州議員は、認可手続きを含む世界で最も厳しいGMO規則の要件のほとんどを維持することに同意している。

それらの摂取を奨励するために、欧州議員は、より持続可能な農業・食料システムに寄与することが予期されるNGT 2植物のリスク評価手続きを加速することに同意しているが、いわゆる予防原則は尊重されなければならないと強調している。

NGT植物には全ての特許出願を禁止

欧州議員は、法的な不確実性、コスト増、農家や育種家への新たな依存状態を避けるために、全てのNGT植物、植物素材、その一部、遺伝情報及びそれらが含むプロセス機能への特許の全面禁止を望んでいる。彼らはまた、2025年6月までに、育種家や農家が様々な植物生殖材料を利用する権利の特許の影響や、それに応じた知的財産権に関するEU規則を更新するための立法についての報告書も求めている。

引用

採決後、報告者Jessica Polfjärd氏(EPP, SE)は述べた:「NGTsは、欧州の食料安全保障を強化し、我々の農業生産を緑化するために極めて重要である。この新たな規則は、より高い収穫量を確保でき、気候変動に強く、肥料や農薬がより少なくて済む、改良された植物品種の開発を可能にする。欧州の選挙前に我々が新たな規則を採択し、農家にグリーン移行に必要なツールを提供できるよう、加盟国はすぐに立場を採択してほしい。」

次の段階

議会は現在、EU加盟国と最終的な法律に関する交渉を開始する準備ができている。

背景

欧州食品安全機関はNGTsの潜在的な安全問題を評価している。いくつかのNGT製品はEU域外ではすでに市販可能、あるいはその過程にある(例、茶色くならないフィリピンのバナナ、食品廃棄やCO2排出量を削減する可能性がある)。

 

[EU]RASFF 2024(0204-0210)

警報通知(Alert Notifications)

中国産フェンネルのクロルピリホス、中国産オランダ経由クミン種子のアセタミプリド・アゾキシストロビン・未承認物質クロルピリホス・カルベンダジム・プロピコナゾール・ヘキサコナゾール・チアメトキサム・クロチアニジン及びトリシクラゾール(複数あり)、バングラデシュ産エビの亜硫酸塩非表示、イタリア産ホウレン草のアセタミプリド、インド産エビの亜硫酸塩非表示、イタリア産キッチンセットの一級芳香族アミンの溶出、スペイン産陶製ボウルセットのアルミニウム及び亜鉛の溶出、中国産月餅のE266、トルコ産ハーブペーストのシルデナフィル及びイカリソウ、イタリア産フードサプリメントのアロエエモジン・アロインA及びアロインB、イタリア産オリーブオイル漬けアンチョビフィレのヒスタミン高含有、スイス産CBDオイルのテトラヒドロカンナビノール (THC) 及び未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、チュニジア産乾燥トマトのクロルピリホスエチル、スペイン産冷蔵タイセイヨウクロマグロの水銀、スペイン産メカジキロインの水銀、中国産クミン粉末の未承認物質クロルピリホス・チアメトキサム・トリシクラゾール・アセタミプリド・カルベンダジム・イミダクロプリド・プロパモカルブ及びピラクロストロビン、ポーランド産冷凍チキンケバブの未承認添加物グルタミン酸、ベトナム産チェコ共和国経由砂糖漬け果物の亜硫酸塩非表示、イタリア産セロリの臭化物高含有、スペイン産カモミールの未承認物質クロルピリホスエチル、ケニア産イスラエル経由バジルのジチオカルバメート、ポーランド産冷凍トマトのエテホン、ペルー産スペイン経由生食用ブドウのイミダクロプリド、

注意喚起情報(information for attention)

レバノン産ルピナス種子のキノリジジンアルカロイド類(ルパニン及びスパルティン)、バングラデシュ産seambeansのカルボフラン及びジメトエート、エジプト産オレンジのジメトエート、インドネシア産マンゴスチンのカドミウム、台湾産ストローの高濃度の総溶出量、カンボジア産プラムのクロルピリホス及びシペルメトリン、セルビア産ビスケットのアクリルアミド高含有、ブラジル産飼料用トウモロコシの残留農薬、ポーランド産冷凍牛の肝臓の銅高含有、インド産タンドーリマサラスパイスミックスの未承認物質クロルピリホス及びトルフェンピラド、パラグアイ産ピーナッツのアフラトキシンB1、英国産ダイエタリーサプリメントの未承認新規食品、インド産飼料用雑穀のアフラトキシンB1、エクアドル産チルド調理済バナメイエビの亜硫酸塩高含有、ブラジル産シューストリングポテトの亜硫酸塩非表示、マルタ産クロマグロの禁止物質DDT・ヘキサクロロベンゼン及びエンドスルファン(複数あり)、ペルー産アスパラガスのカドミウム、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン類、インド産ワサビノキ(Moringa oleifera)のジアフェンチウロン及びジノテフラン、ブラジル産離型剤として使用される食用混合物又は調製物のE903、トルコから輸出された米国産ピスタチオのアフラトキシン、チリ産イガイのカドミウム、中国産ナイロン製フライ返しの一級芳香族アミンの溶出、インド産ワサビノキのメタラキシル及びグアバのチアメトキサム、中国産ナイロン製泡立て器の一級芳香族アミン (PAAs)の溶出、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、インド産クミン種子のアセタミプリド・クロルピリホス・ヘキサコナゾール・クロチアニジン・ピコキシストロビン及びトリシクラゾール、エジプト産トマトペーストの安息香酸E210の未承認使用、トルコ産マンダリンのクロルピリホスメチル、米国産ピーナッツのアフラトキシン、パキスタン産バスマティ米のクロルピリホス(複数あり)、ケニア産緑豆のメタミドホス及びアセフェート、インド産オクラの未承認物質ジアフェンチウロン、イスラエル産バジルのフェンアミドン、ケニア産緑豆のアセフェート、エジプト産オレンジのジメトエート及びオメトエート、ブラジル産ピーナッツのクロルピリホスエチル、トルコ産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有、ボリビア産ブラジリアンナッツのアフラトキシン、バングラデシュ産seambeansのクロルピリホス・フェンプロパトリン及びクロルフェナピル、

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on Supreme CBD Ltd t/a Supreme CBD

14 February 2024

https://www.asa.org.uk/rulings/supreme-cbd-ltd-g23-1198642-supreme-cbd-ltd.html

SNSでのCBD製品の宣伝について、広告であることの明示規則や病気(不安や不眠)の治療や予防効果の宣伝違反等

 

[FTC]2023年の全国の詐欺被害が100億ドルを超える、FTCは人々を守るための努力を強化

As Nationwide Fraud Losses Top $10 Billion in 2023, FTC Steps Up Efforts to Protect the Public

February 9, 2024

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2024/02/nationwide-fraud-losses-top-10-billion-2023-ftc-steps-efforts-protect-public

投資詐欺が46億ドル以上

最もよく報告された詐欺の二番目はオンラインショッピング、次いで懸賞やクジ

データの詳細は以下から

Explore Data

https://www.ftc.gov/news-events/data-visualizations/explore-data

 

[WHO]出版物 リスクに基づいた食品査察システム:国の当局のための実践的ガイダンス

Risk-based food inspection system: practical guidance for national authorities

7 February 2024

https://www.who.int/publications/i/item/9789290620198

国毎に多様な食品リスクと生産チェーンの特徴にあわせることを強調。事前対応のためにリスクの高い製品や事業を優先して、リソースを効率よく使ったリスクに基づいた食品査察システムの重要性を解説する。適切な情報に基づいて妥当なモデルをデザインし、定期的に見直して調整し継続的に改善していく。

 

[NASEM]保健福祉省の支援した研究の結果の公共アクセスを強化する

ワークショップの概要

Enhancing Public Access to the Results of Research Supported by the Department of Health and Human Services

Proceedings of a Workshop–in Brief

(2024)

https://nap.nationalacademies.org/catalog/27480/enhancing-public-access-to-the-results-of-research-supported-by-the-department-of-health-and-human-services

 

論文

-食品からのカルシウムの生物学的利用度を評価するアルゴリズム

An Algorithm to Assess Calcium Bioavailability from Foods

Connie M Weaver et al., The Journal of Nutrition Available online 9 December 2023

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022316623727922?via%3Dihub

カルシウム放射性同位元素トレーサーを用いた個々の食品のカルシウム吸収データを牛乳を参照として比較してモデル化。主な吸収阻害因子シュウ酸とフィチン酸を考慮してアルゴリズム

 

-減量用ダイエタリーサプリメント

Dietary Supplements for Weight Loss

Steven B Heymsfield

Gastroenterol Clin North Am. 2023 Jun;52(2):457-467.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37197886/

効果のある減量法が入手しやすくなっているため、効果がなく安全上の懸念があるダイエタリーサプリメントは使わないように患者に話すべき

 

-TheLancet

集団検診にはしっかりした根拠が必要-ゲノミクスも例外ではない

Population screening requires robust evidence—genomics is no exception

Clare Turnbull, et al.,

VIEWPOINT| VOLUME 403, ISSUE 10426, P583-586, FEBRUARY 10, 2024

 

タバコに危害の削減を利用

Harnessing tobacco harm reduction

Robert Beaglehole & Ruth Bonita

COMMENT| VOLUME 403, ISSUE 10426, P512-514, FEBRUARY 10, 2024

WHOのタバコ規制枠組み条約(FCTC)ではタバコの危害削減対策を禁止してはいないが推奨もしていないため選択肢を制限している

(電子タバコの件についての批判。これは科学というより企業は須く悪という思想に基づくものだから)

 

その他

-ScienceInsider

ベンダーが有料で提供する引用が最新の学術出版の悪人

Vendor offering citations for purchase is latest bad actor in scholarly publishing

12 FEB 2024 BY KATIE LANGIN

https://www.science.org/content/article/vendor-offering-citations-purchase-latest-bad-actor-scholarly-publishing

恥知らずな研究者は引用の数字を弄ぶいくつもの選択肢を持っている、新しい研究が明らかにした

Google Scholar で、ChatGPTで論文を書き、自己引用と「引用ブースターサービス」で300ドルで引用を購入してh-index を19にした存在しない研究所の存在しない研究者についての論文がarXivに投稿された。

 

-食品安全ノウハウがオーガニック作付けを救える

Food safety know-how can help save organic acreage

By Cookson Beecher on February 12, 2024

https://www.foodsafetynews.com/2024/02/food-safety-know-how-can-help-save-organic-acreage/

二つの異なる規制の板挟みになるのは頭痛の種で-時に事業を変更する理由になる。有機農業をやっている場合、特に小規模から中規模ならそれが当てはまる。食品安全のための規制と有機農業の規制が相性が悪い。最近USDAが有機農業研究と拡大のために資金を出しRhode Island大学の研究者が調査を行った。その評価によると有機栽培経験者のほとんどが有機認証と食品安全規制の両方を守ることに障害があると回答した。例えば堆肥は栄養源となるが正しく管理しないと食中毒菌源となる。正しい堆肥の管理にはたいひが隅々まで十分高温になるための作業が必要でそれは当然のことながら時間と労力を使う。

この結果明らかになった大きな懸念は農家が有機認証を継続したくないと言っていることである

(普通に安全の方が大事だろう、とはならないのが有機業界の恐ろしいところ)

 

-Natureニュース

中国が初めて全国取り下げおよび研究不正レビューを行う

China conducts first nationwide review of retractions and research misconduct

12 February 2024  By Smriti Mallapaty

https://www.nature.com/articles/d41586-024-00397-x

大学は全ての取り下げを明言し不正の場合は調査をしなければならない;Natureのある解析では2021年以降中国人が共著者の取り下げは17000以上

 

-ウェルネスインフルエンサーがパンデミックデマを加速させた。現在彼らは別の危機を標的にしている

Wellness influencers fueled pandemic misinformation. Now they’re targeting another crisis

February 5, 2024 By Laura Paddison, CNN

https://edition.cnn.com/2024/02/04/climate/wellness-influencers-conspiracy-climate-intl/index.html

自然育児インフルエンサーがハワイの山火事を「エネルギー兵器」によると主張している。ヨガ、ライフスタイル、フィットネス、代替医療、ニューエイジスピリチュアルなどの一連の話題を扱うアカウントでデマと陰謀論に親和性の高い集団がある。パンデミックで爆発的に増加したが現在は気候変動陰謀論が人気である。気候変動に伴って自然災害が増加すると彼らの陰謀論は強化される

 

-雑誌の出版社が、テキサスの裁判官が中絶薬の使用差し止めの根拠に使った研究を取り下げ

Journal publisher retracts studies used by Texas judge who ruled to suspend use of abortion pill

February 11, 2024  By Jen Christensen, CNN

https://edition.cnn.com/2024/02/07/health/journal-retractions-mifepristone/index.html

学術出版社Sage出版が、テキサスの裁判官がミフェプリストンの認可差し止めに使った研究を取り下げた。Sageによると、この研究は信頼できないデータをもとにしたもので、さらに著者の反中絶運動との関係を巡る利益相反がある。

(研究者の中には活動家もいる)

 

-新鮮な空気を望む

Hoping for a Breath of Fresh Air

Joe Schwarcz PhD | 7 Feb 2024

https://www.mcgill.ca/oss/article/medical-environment/hoping-breath-fresh-air

私たちは目に見えないかもしれないが吸わざるを得ない。小さな粒子、2百万分の一メートルより小さい、そして無害ではない。

25 セクスティリオン(sextillion)というのは想像できないほど大きな数である。25の次に21個もゼロが続く。一回深呼吸すると大体そのくらいの分子を吸う。あなたが一回息を吸うとその中には少なくとも1分子のかつてナポレオンやアインシュタインやチンギスハンや誰か歴史上の人物が吸った分子が含まれる。ほとんどの分子は窒素か酸素だが他に多数のものが含まれその多くは汚染物質と分類される。

大気汚染のことを考えるとき、工場からの黒い煙を思い浮かべるかもしれないが、完全にきれいに見える空気であっても健康に悪影響のある可能性のある無数の汚染物質を含む。一酸化炭素やシアン化水素のようなガスを想像するかもしれないが病気の原因となる可能性のあるものの多くは裸眼で見えない小さい粒子である。PM2.5である。

(以下説明略)

微小粒子の吸入について我々のできることはあまり多くはない。息をしないことはできない。超微細粒子を減らすための方法をみつけ続けるのは科学者や規制担当者にかかっている

(家の中で火を燃やさないとかは消費者にもできる対策かも)