[WHO]男性の健康チェックリスト

Men’s health checklist

16 November 2018

http://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/men%E2%80%99s-health-checklist

男性が健康のためにできる5つのこと

1.定期的に血圧や血糖などの検査

2.酒を減らす

3.禁煙

4.より良い食生活

5.運動

 

[FDA]FDAはオレイン酸と冠動脈心疾患リスクに関する限定的健康強調表示のレビューを完了

FDA Completes Review of Qualified Health Claim Petition for Oleic Acid and the Risk of Coronary Heart Disease

November 19, 2018

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm624758.htm

FDAはオリーブ油やひまわり油、キャノーラ油のような食用油のオレイン酸の摂取が冠動脈心疾患リスクを下げるかもしれないという限定的健康強調表示を支持する信用できる根拠があると決定した。オレイン酸は単価不飽和脂肪酸で、飽和脂肪の多い油脂と置き換えることで冠動脈心疾患リスクを下げる可能性がある。以下のような限定的健康強調表示を執行の自由裁量とする

「決定的ではないが支持的な科学的根拠は、毎日約20gの高濃度オレイン酸含有油を、より高濃度の飽和脂肪を含む油脂の代わりに摂取することは、冠動脈心疾患リスクを下げるかもしれないことを示唆する。この可能性のある利益を得るためには、オレイン酸含有油はあなたが一日に摂取する総カロリーを増やしてはならない。「商品名」油一回提供あたり[x]グラムのオレイン酸を含む(単価不飽和脂肪酸[x]グラム)」

この表示をするには70%以上のオレイン酸を含む必要がある

 

-冠動脈心疾患リスクを下げるために高濃度のオレイン酸を含む油を摂取することに関する新しい限定的健康強調表示についてのScott Gottlieb FDA長官の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on a new qualified health claim for consuming oils with high levels of oleic acid to reduce coronary heart disease risk

November 19, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm626210.htm

FDAは栄養改善を通じて慢性疾患の負担を減らす新しい方法に関与し続けている。FDAの栄養革新戦略目標に向かって、表示ツールを用いてより健康的な食品に向かう革新を育む。

ツールの一つが「健康強調表示」で、これを介して食品企業が製品の組成の変更を推進することを期待する。認められた健康強調表示はより厳密な科学的合意基準を満たしている。強調表示が誤解を招くことの無いよう科学的根拠のレベルについて消費者に伝える注意書きが伴わなければならない。本日FDAは高濃度オレイン酸を含む食用油の新しい限定的健康強調表示申請に対応した。心臓に悪い飽和脂肪に置き換えた場合に心血管系の利益がある。

 

(このメリットを得るためにはもともと飽和脂肪を毎日20g以上とっていないといけないので日本人だとあまり関係なさそう

このJPHC研究だと最大摂取群でようやく20g超えるくらいで、そのうち肉や乳製品の油分を置き換えるのは無理だろうから

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3273.html

だから日本人でオリーブ油をたくさん摂ることが健康に良いかどうかはわからない、はずなんだけどな。多価不飽和と置き換えたら効果は期待できないよねぇ)

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 64–18                      

20 November 2018

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular64–18.aspx

新規申請と提案:A1173-フォローアップミルクの最小タンパク量

 

[IARC]甲状腺がんの「流行」は低から中所得国でもおこっている

Thyroid cancer “epidemic” also occurs in low‐ and middle‐income countries

Joannie Lortet‐Tieulent et al.,

International Journal of Cancer/Volume 0, Issue 0

First published: 22 September 2018

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/ijc.31884

オープンアクセス

甲状腺がんの有病率は高所得国の中で国により大きく異なり過剰診断が主要因である可能性が高い。低から中所得国(LMICs)での状態はあまりわかっていなかったため最新データを比較した。一部のLMICsでも非常に高い甲状腺がんの有病率と低い死亡率から、過剰診断が強く示唆される

特に都市部で、規制なしに私立病院やマーケット主導で甲状腺検査が行われている場合。

 

[BfR]タトゥーは人気がある-全てのドイツ人の半分はタトゥーインクを安全だとみなしている

Tattoos are popular - Half of all Germans regard tattoo inks as safe

19.11.2018

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/42/tattoos_are_popular___half_of_all_germans_regard_tattoo_inks_as_safe-207850.html

既にタトゥーをしている人は90%が安全だと信じている。多くのタトゥーインクの色素は調べられていないことを知らない。「しかしながら色素がリンパ系に入る可能性があるという科学的根拠がある」とBfR長官は言う。消費者に包括的情報を提供するために、タトゥーをした人たちの人体での粒子の分布と影響を調べることが特に重要である。

タトゥーについての消費者調査

https://www.bfr.bund.de/cm/364/bfr-consumer-monitor-2018-special-tattoos.pdf

 

[論文]論文

-食品リスクに関する一般の見解

Public perspectives on food risks

19-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/prc-ppo111418.php

アメリカ人は食品添加物と遺伝子組換え食品の健康リスクに関して接近して分かれている

Pew研究センターの新しい研究によると、平均的なヒトは生涯にわたって食品添加物による深刻な健康リスクがあるというアメリカ人は51%、重大なリスクはないという人が48%。

食品の質に科学は概ねポジティブな影響があると信じる人は10人中7人だがGMがGMでない食品より悪いと信じる人は49%で良くも悪くもないという人が44%。国民を代表する2537人の成人に調査。

この食品問題に関する分断は政治的ラインとは一致せず、食品と健康の関係については独自の食品イデオロギーがあるようだ。

性と科学的知識による分断があり、平均すると女性の方が男性より食品添加物やGMによる健康リスクに懸念が多く、科学的知識の少ないほうが健康リスクに懸念を多く表明する。

GM食品について非常に心配する22%のアメリカ人はGMが健康に悪いと考えるだけではなく普通の農業や加工により作られた食品(動物に抗生物質やホルモンを使う、農薬を使って作物を育てる、合成成分を使って加工する、などを含む)についてもリスクが高いと考える傾向があるという特徴がある。オーガニック食品を食べる人のほうが食品添加物がリスクとなると信じている可能性が高い。

オーガニック製品が健康に利益があると言う人は45%だが年代ごとに異なり若い人の方が多い傾向。この数値は2016年に比べて55%から45%に減ったが、この変化は科学的知識の多い人と中程度の人でおこっていて低い人ではおこっていない。

など

(オーガニック業界の宣伝効果はピークを過ぎたか?)

 

-10代がアルコールやタバコより大麻をますます選んでいる

Teens increasingly choose pot over alcohol, cigarettes

19-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/cums-tic111918.php

青少年の薬物使用の入り口が変化している。かつては生徒達は大麻の前にタバコや飲酒を経験していたが、2006年以降大麻が最初になっている。Drug and Alcohol Dependence

 

-研究者らはピーナッツアレルギーの新しい治療法に希望を発見

Researchers find promise in new treatment for peanut allergy

19-Nov-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-11/uocm-rfp111918.php

New England Journal of Medicineに発表された経口免疫療法。ピーナッツタンパク質由来のAR101というFDA認可医薬品を用いた臨床試験。

参加者はピーナッツタンパク質を0.5mgから6mgまで監視下で用量を増やし、その後2週間ごとに3mgから240mgまで増量し維持期には300mgとする。反応が生じた場合には調整する。その結果最後には2/3以上が約2個のピーナッツ相当のピーナッツタンパク質に耐えられるようになった。

(アレルギーの治療ならこのくらい細かく正確に調整できる「医薬品」でないと。「食品」では無理)

 

その他

-表面真ん中栄養警告表示がもうすぐ実現

Front-and-centre nutrition alert labels on the way

By EvidenceNetwork.ca on November 19, 2018·

http://troymedia.com/2018/11/19/front-centre-nutrition-labels/

ヘルスカナダの食品表示提案はカナダ人が肥満や食事関連慢性疾患流行に対応するのに役立つべき

ヘルスカナダは食品包装の表面に目立つように栄養警告表示をする新しい方法を開発中である。例えば「砂糖が多い」「塩が多い」という目立つ黒ラベルを包装前面にしなければならない。もし提案が認められるとそのような表示をする最初のG7国になる。現在の栄養成分表示は購入者の選択に十分影響していない。

 

-ノースカロライナの反ワクチンの牙城が20年で最悪の水痘アウトブレイクに襲われる

Anti-vaccination stronghold in North Carolina hit with state's worst chickenpox outbreak in 20 years

https://nationalpost.com/news/world/anti-vaccination-stronghold-in-north-carolina-hit-with-states-worst-chickenpox-outbreak-in-20-years

2001年以降、予防接種を全く受けていない2才未満の子どもの割合が4倍になった