2018-12-18

[EFSA]汚染物質更新情報:食品中のPFASに関する2つの意見の一番目
Contaminants update: first of two opinions on PFAS in food
13 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/181213
EFSAは、環境汚染によりヒトがフードチェーンから暴露する2つの化学汚染物質の耐容摂取量を見直すよう提案した。これは、まとめてパーフルオロアルキル化合物(PFAS)として知られている物質の2つの評価のうちの最初の1つで、従ってこの結果は暫定的で、2番目が完了する間にレビューされる予定である。
この最初の科学的意見は、20世紀半ば以降、工業や消費者製品に広範に利用されている2つの合成化学物質、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS) とパーフルオロオクタン酸(PFOA)として知られる主なPFASに関係している。それらはゆっくり分解するため環境に残り続ける。その上、ヒトの体内に蓄積する可能性があり、排出に長い年月がかかる可能性があることを意味している。
現行作業と次の段階
欧州委員会は、2008年の最初の評価以降に入手可能になったデータを用いて、PFASがヒトの健康にもたらすリスクを再評価するようEFSAに求めた。
残りのPFAS に関する第2の評価についてのCONTAMパネルの作業は継続中である。PFOS と PFOA以外のPFASsからのヒトの健康へのリスクの可能性に着目し、EFSAはこの意見案へのパブリックコメントを募集する。さらに、これらの物質はフードチェーンに混合物としてよく存在するため、この作業には、2019年春に最終化するスケジュールで、EFSAの複合化学物質への混合暴露を評価する枠組みの作成も組み込まれている。
PFOSの生産、販売、使用は、難分解性有機汚染物質に関するEU法(EC 規則850/2004)で規制されている。PFOAの製造と販売に関する制限は、欧州化学庁(ECHA)の科学的評価を受けて2020年7月4日に発効される。
科学的相違の議論
EFSAは、以前のPFOS/PFOA評価との主な違いを議論するために、最近これらの物質の安全性を調べたECHAや加盟国の専門家と会談した。パネルの科学的アプローチ、重要な新しいデータ源、残された科学的不確実性が含まれている。会議報告書は以下で入手可。

-科学的意見:食品中のパーフルオロオクタンスルホン酸とパーフルオロオクタン酸の存在に関連したヒトの健康へのリスク
Scientific opinion: Risk to human health related to the presence of perfluorooctane sulfonic acid and perfluorooctanoic acid in food
EFSA Journal 2018;16(12):5194  13 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5194
欧州委員会はEFSAに、食品中のパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とパーフルオロオクタン酸(PFOA)の存在に関連したヒトの健康へのリスクに関する科学的評価を求めた。PFOS とPFOAの汚染実態について、食事暴露評価に利用できた最終データセットには、全部で20,019件の分析結果が含まれている(PFOSはn=10,191、 PFOAはn=9,828)。感度が不十分な分析法のため、上限(upper bound)と下限(lower bound)の暴露には大きな差がある。CONTAMパネルは下限推定量が実際の暴露量に近いものと考えた。下限平均慢性暴露量に主に寄与していたのは、PFOSでは「魚とその他の海産物」「肉と肉製品」「卵と卵製品」で、PFOAでは「乳と乳製品」「飲料水」「魚とその他の海産物」である。PFOSと PFOAは迅速に消化管に吸収され、糞尿に排出され、代謝されない。PFOSと PFOAのヒトでの推定半減期はそれぞれ、およそ5年と2~4年である。健康に基づくガイダンス値の導出はヒトの疫学研究に基づいている。PFOSでは、成人の血清総コレステロールの増加や子供のワクチン接種での抗体反応の低下が重要な影響として特定された。PFOAでは、血清総コレステロールの増加が重要な影響である。出生時体重の減少(両化合物とも)や肝酵素アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の高血清値量の有病率の増加(PFOAで)が考慮された。PFOS と PFOAの血清中濃度のベンチマークモデル化や、一日摂取量相当を推定した後に、CONTAMパネルは、PFOSに13 ng/kg体重/週、PFOAに6 ng/kg体重/週の耐容週間摂取量(TWI)を設定した。両化合物について、集団のかなりの割合で暴露量が提案したTWIsを超過している。

-食品評価におけるパーフルオロオクタンスルホン酸とパーフルオロオクタン酸の専門家会議議事録
Minutes of the expert meeting on perfluooroctane sulfonic acid and perfluorooctanoic acid in food assessment
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/news/efsa-contam-3503.pdf

[EFSA]意見等
-Symbiosal®と血圧の低下及び高血圧のリスク低下についての健康強調表示の科学的実証に関する科学的意見のコメントへの回答
Response to comments on the Scientific Opinion on the scientific substantiation of a health claim related to Symbiosal® and lowering of blood pressure and reduced risk of hypertension pursuant to Article 14 of Regulation (EC) No 1924/2006
13 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1525
2018年6月27日に採択された意見で、食品・栄養・アレルギーに関するEFSAのパネル(NDA)は、Symbiosal®の摂取と血圧の低下に因果関係は立証されていないと結論した。受け取ったコメントはNDAパネルの結論を変えなかった。 

-豚肉の屠体と切り身の表面の微生物学的汚染物質を減らすための有機乳酸及び酢酸の安全性と有効性の評価
Evaluation of the safety and efficacy of the organic acids lactic and acetic acids to reduce microbiological surface contamination on pork carcasses and pork cuts
EFSA Journal 2018;16(12):5482 12 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5482
認可のために提出された技術的文書への科学的意見を要請され、EFSAは豚肉の胴と体と切り身の表面の微生物学的汚染物質を減らすための乳酸及び酢酸の安全性と有効性を評価した。乳酸処理とは、気温最大80°Cで2~5%溶液をと体に噴霧したり、切り身に最大55°Cで噴霧したり浸したりすることである。酪酸処理とは、気温最大40°Cで2~4%溶液を胴とに噴霧したり、切り身に噴霧したり浸したりすることである。処理の最大時間は30秒である。
パネルは次のように結論した。[1]この物質が食品添加物としてEU規格に従う限り、この処理に安全上の懸念はない。[2]豚肉のと体に乳酸を噴霧するのは、未処理の対照群と比較すると有効だが、水処理と比べて乳酸がより効果的かどうか結論できなかった。[3]バイオサイドへの感受性が低下した細菌や、この物質の使用による治療抗菌剤耐性をもつ細菌の選択や発生は、適正衛生規範(GHP)が実践されている限り起こりそうもない。[4]と畜場で廃水に放出された場合を想定しても、これらの有機酸の放出に環境上の懸念はない。

フランスの国立データ提供機関とEFSAとのパートナーシップ協定の枠組みの試行について合意―最終報告
Grant agreement for piloting the Framework Partnership Agreement between the National data provider organisations in France and EFSA – Final report
11 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1475
パートナーシップ協定の枠組みプロジェクトの主な目的は、フランスのモニタリング計画からEFSAに対して、データの収集、チェック、保存、提供を改善するために関連組織の整備を行うことである。フランスはこの試験的プロジェクトへの参加を認め、データ収集と提出の総合システムの強化活動を行うことを約束した。

-提出された無視できるほどの暴露データに照らした有効成分ブロモキシニルの農薬リスク評価ピアレビュー
Peer review of the pesticide risk assessment for the active substance bromoxynil in light of negligible exposure data submitted
EFSA Journal 2018;16(12):5490 13 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5490
トウモロコシとわら穀物の除草剤としてのブロモキシニルの代表的な用途の評価に基づいて結論した。関係書類に提示された研究や文献データから導出され、規制のリスク評価での使用が適切だと考えられた、信頼できるエンドポイントが提示された。

-D-リボースの安全性についての声明
Statement on the safety of d‐ribose
EFSA Journal 2018;16(12):5485  13 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5485
2018年にEFSAのNDAパネルは、D-リボースは最大摂取量36 mg/kg 体重(bw) /日の摂取量で一般人に安全だと結論し、様々な食品に使用される新規食品としてのD-リボースの安全性に関する科学的意見を採択した。だが、申請者が提案した用途と使用量でその安全性は設定できなかった。欧州委員会の要請を受けて、EFSAのNDAパネルは、申請者が新しく提案した用途と使用量を検討しD-リボースの補足的な安全性評価を実施するよう求められた。この任務を扱うために、EFSAの包括的欧州食品摂取量データベース由来の個別データを基にして、摂取量評価が行われた。一般人の全ての年齢集団の摂取量が推定された。新規食品の対象集団を含む全集団のD-リボースの平均及び多量推定摂取量の結果範囲は、摂取推定量の平均及び95パーセンタイルがそれぞれ8.6 と39.4 mg/kg bw /日となる青年を除き、以前に設定した一般人の許容摂取量、すなわち36 mg/kg bw /日を越えなかった。パネルは新しく提案された条件でこの新規食品D-リボースは安全だと結論した。

-DEMETERプロジェクト:新興リスク知識交換の場(ERKEP)の枠組みの構想記録
Project DEMETER: Concept Note for an Emerging Risks Knowledge Exchange Platform (ERKEP) Framework
13 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1524
研究者、政府、政府機関、食品生産者、市民社会の「新興食品リスク」についての関心がますます高まっている。新興リスクの適格な同定が公衆衛生と環境の保護の核心であり、フードサプライチェーンに含まれるすべての部門で互いに全世界規模の協力を必要とすることが認識された。新興リスク知識交換の場(ERKEP)と呼ばれる試験的な技術基盤DEMETERが開発する予定である。

-EFSA管理委員会はBernhard Url氏を事務局長に再任
EFSA Management Board reappoints Bernhard Url as Executive Director
12 December 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/181212-0
Url博士の第2次5年任期は2019年6月1日に正式に開始する。

[EU]RASFF Week50-2018
警報通知(Alert Notifications)
英国産有機発酵赤米粉の未承認販売(推奨摂取量 9.5 /g)、スペイン産チルドメカジキロインの水銀(1.3 mg/kg)、スペイン産有機パプリカ粉のアフラトキシン(B1 = 6.6 µg/kg)、スペイン産原料チリ産塩水入りチルド加工済メカジキロインの水銀(1.4 mg/kg)、デンマーク産有機発酵赤米粉の未承認販売(推奨摂取量 9.5 /g)、
注意喚起情報(information for attention)
スイス産ベビーポリッジ用穀物のオクラトキシンA (1.16 µg/kg)、モルジブ産チルド真空パックマグロ刺身用ロインのヒスタミン(1088 mg/kg)、シリア産酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB、エクアドル産冷凍生エビの亜硫酸塩高含有(195 mg/kg)、スペイン産缶入りカニ肉の亜硫酸塩高含有(103 mg/kg)、スペイン産チルドメカジキロインの水銀(1.6 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン及び未承認新規食品成分イカリソウ、中国産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル(存在)及びタダラフィル(存在)、ロシア産チョコレートがけウェハースのトランス脂肪酸高含有(8.4g /100g)、米国産食品サプリメントの未承認物質シネフェリン・カフェイン高含有(300 mg)及び未承認新規食品成分ヨヒンベ樹皮抽出物、米国産メラミンボウルからのホルムアルデヒドの溶出(最大 32 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認新規食品成分ヨヒンベ樹皮抽出物、米国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン及び亜鉛とビタミンB6の高摂取量、インドネシア産冷凍メカジキの水銀(1.9 mg/kg)、レバノン産酢漬けのカブの着色料アゾルビン(E122)非表示及び着色料アゾルビン(E122)の未承認使用、カナダ産食品サプリメントの未承認物質マグネシウムクレアチンキレート、インドネシア産冷凍メカジキの水銀(1.9 mg/kg)、スペイン産真空パック解凍メカジキフィレの水銀(1.3 mg/kg)、スペイン産チルドメカジキロインの水銀(1.18 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン及び未承認新規食品成分イカリソウ、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
ロシア産クロアチア経由飼料酵母の粗悪品の疑い(カルバミド非表示: 0.17 %)、イタリア産オレンジ色のベロアスプレーの着色料サンセットイエローFCF(E110)高含有(8764.6 mg/kg)、オランダ産飼料用酢酸マグネシウムのフッ化物高含有(187 mg/kg)、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産角切り乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 6.6; Tot. = 14.3 µg/kg)、トルコ産イチジクペーストのアフラトキシン(B1 = 8.7; Tot. = 14.8 µg/kg)、ドミニカ共和国産ペッパーの未承認物質カルベンダジム(1.8 mg/kg)、トルコ産酢漬けのペパロニの亜硫酸塩非表示(65 mg/l)、台湾産ウーロン茶の未承認物質ジノテフラン(0.3 mg/kg)、インドネシア産ドラゴンフルーツのクロルピリホス(1.0 mg/kg)・シペルメトリン(0.32 mg/kg)及び未承認物質イソプロチオラン(0.044 mg/kg)、ロシア産食品サプリメントの未承認照射、トルコ産サルタナレーズンのオクラトキシンA (24 µg/kg;18.4 µg/kg)、中国産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 3.4; Tot. = 15 µg/item)、ブラジル産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 11.3; Tot. = 12.8 µg/kg)、

[EU]査察
フィンランド―食品改良剤
Finland-Food improvement agents
19/11/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4067
2018年6月5~14日までフィンランドで実施された、食品改良剤についてのEUの法的必要条件を実践する公的管理システムを評価するための査察。食品改良剤の生産、取引、使用に関する公的食品管理システムは、その利用がEU規則に従っていることを、大部分効果的に検証できている。熱心な職員に支えられ、管轄機関の管理ネットワークが遵守達成を目的とした支援を提供している。だが、特定の要件が現在公的管理でカバーされておらず、このことが必要な執行を妨げている。

[NHS] 高齢者はウエイトトレーニングとタンパク質を多く取ることが「効果がある」
Older people 'would benefit' from weight training and more protein
Tuesday December 4 2018
https://www.nhs.uk/news/older-people/older-people-would-benefit-weight-training-and-more-protein/
「医者はフレイルの治療を手助けするために年金受給者にプロテインパウダーとウェイトリフティングを処方するべきである」とDaily Telegraphは報道する。
フレイルの正確な定義はないが、例えばエネルギーの欠如、意図しない体重減少、歩行速度の低下及び握力の低下のような様々な加齢要因を説明するための総称として一般的に使われている。
高齢者のフレイルは大きな問題となりつつある。人の日常活動をする能力に影響を与え、生活の質に否定的な影響を与え、さらにほかの健康問題のリスクを増大させる。英国政府の推奨により、医者はフレイルの人を同定する手助けをすることが義務付けられている。しかし、効果的な治療の提供の仕方や認識後どのように支援するかは別問題である。
最新のレビューにおいて、フレイルに対する様々な治療介入の効果について46の個々の研究を調べた。研究は身体活動から薬物治療、教育及び栄養サプリメントなど大きく異なる様々な形態の治療介入だった。全体として、筋力トレーニングの増加とタンパク質摂取―タンパク質を多く含む食品またはサプリメント―の増加が効果と実行のしやすさの観点から最も評価された2つの治療介入であった。
知見は一般的に高齢者の身体活動のガイドラインと一致しており、誰にも当てはまることだが、少なくとも1週間に2日すべての主要筋群を使う筋力の強化トレーニング(有酸素運動を組み合わせたもの)をすべきである。健康的でバランスの取れた食事もまた不可欠で、タンパク質は身体の成長と修復にとって必要不可欠な要素である。

[NTP]神経毒性研究
Neurotoxicity Studies
Dec. 14, 2018
https://ntp.niehs.nih.gov/testing/types/neuro/index1.html
ウェブベースのインタラクティブアプリケーションである(DNT-DIVER)公開

発達神経毒性データ統合と可視化を可能にするリソース(DNT-DIVER)
Developmental NeuroToxicity Data Integration and Visualization Enabling Resource (DNT-DIVER)
https://sandbox.ntp.niehs.nih.gov/neurotox/

[PMRA]再評価計画
Re-evaluation Program
2018-12-10
https://www.canada.ca/en/health-canada/services/consumer-product-safety/pesticides-pest-management/public/protecting-your-health-environment/pesticide-registration-process/reevaluation-program.html
農薬は最初に登録される前に健康環境リスクを評価されるが、科学が進歩して新しい情報が入手できるようになれば市販後再評価が行われる。
その再評価に関する現在進行中の改革について2018年12月18日に関係者向けにウェビナーを行う。

[WHO]大気汚染が如何にして我々の健康を破壊しているのか
How air pollution is destroying our health
https://www.who.int/air-pollution/news-and-events/how-air-pollution-is-destroying-our-health
気候変動についてアーノルド・シュワルツェネッガーとのスペシャルトークをフェイスブックライブで
など

[WHO]タイはタバコのプレーン包装を導入するアジア初の国に; WHOは努力を称賛
Thailand becomes first in Asia to introduce tobacco plain packaging; WHO commends efforts
New Delhi, 17 December 2018
http://www.searo.who.int/mediacentre/releases/2018/1704/en/

-サウジアラビアがタバコ製品にプレーン包装を採用:タバコ対策の画期的前進
Saudi Arabia adopts plain packaging on tobacco products: A groundbreaking step for tobacco control
17 December 2018
http://www.emro.who.int/tfi/news/saudi-arabia-adopts-plains-packaging-on-tobacco-products-a-groundbreaking-step-for-tobacco-control.html

[USDA]このホリデーシーズンにCannibalサンドイッチを食べる場合のコツ
Tips for Eating Cannibal Sandwiches this Holiday Season
Dec 17, 2018
https://www.usda.gov/media/blog/2018/12/17/tips-eating-cannibal-sandwiches-holiday-season
ホリデーシーズンごとに中西部の人たち数百人がカニバルサンドイッチを食べて病気になる-それは生の牛挽肉、しばしばスパイスやオニオンで調味して、パンやクラッカーに乗せて提供される。実のところウィスコンシン保健省は1986年以降生牛挽肉を食べたことに関連する8つのアウトブレイクがあったと報告している。この料理は別名「タイガーミート」あるいは「タルタルステーキ」とも呼ばれ未調理で有害細菌を含むため危険である。
今年の食中毒統計の一人にならないようにしよう。生肉は安全ではない。
(人肉ではなく、ユッケみたいなものなのね。)

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
輸入検査課 
-2018-12-07
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=42997
2018.11.30〜2018.12.6

-2018-11-30
http://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=42995
2018.11.23〜2018.11.29

[MFDS]貝類毒素の発生及び検査現状(12.5)
農畜水産物安全課 2018-12-06
http://www.mfds.go.kr/brd/m_74/view.do?seq=43101
2018年12月5日現在、国内沿岸主要貝類の養殖場及び周辺海域で採取した貝類の麻痺性貝毒素発生状況(国立水産科学院提供)。
□ 沿岸主要養殖場及び周辺海域麻痺性貝毒素発生状況
○ 基準値未満発生海域
<ムール貝類> 基準値以下検出(0.50~0.67 mg/kg)
□ 検査状況
<カキ>不検出
<アサリ>不検出
※ 麻痺性貝毒素基準: 0.8 mg/kg以下

[MFDS]検査命令対象の輸入食品等を追加指定通知(ノニ粉末) 
輸入検査課 2018-11-29
http://www.mfds.go.kr/brd/m_74/view.do?seq=43093
「輸入食品安全管理特別法」第22条(検査命令)及び「検査命令対象食品等の規定」(食品医薬品安全処告示第2017-73号、2017. 9. 1.)によって検査命令対象輸入食品等を追加で指定した。
<検査命令対象輸入食品等追加指定>
1. 指定事由
不適合率が高かったり危害が懸念される輸入食品等について検査命令対象にして輸入者の食品の安全性に対する責任意識の向上と輸入食品の安全性を確保しようとする
2. 検査命令対象追加指定の履歴
対象食品: ノニを50%以上含む粉末状の製品(ただし、水などで抽出工程を経て乾燥した製品を除外)
対象国家: ベトナム、インド、米国、インドネシア、ペルー
検査項目: 金属性異物
3. 施行期間: 2018. 12. 24.~2019. 12. 23. (1年間)
4. 検査方法: 「食品‧医薬品分野の試験‧検査等に関する法律」第6条第3項第1号の規定による食品専門試験‧検査機関または同法第8条の規定により食品医薬品安全処長が指定した国外試験‧検査機関で発行した検査成績書を毎輸入時に輸入申告を管轄する地方食品医薬品安全庁長に提出
*検体‧採取は、試験検査機関の職員が立会いして実施
5. 検査命令書: 別途添付参照

[MFDS] [報道参考資料] 海外輸出入食品の規制情報を産学官が一緒に探す 
危害情報課 2018-12-06
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43149
- 2018年K-フード安全情報フォーラム開催 -
食品医薬品安全処は、輸出入食品安全管理強化のため、業界‧学界‧政府が必要な情報を共有する「2018年K-フード安全情報フォーラム」を12月6日aTセンター(ソウル)で開催する。
去年開始し二回目開催となる今回のフォーラムでは、‘18年活動成果として産業体が食品の輸出に必要な海外食品基準‧規格収集情報などとともに‘19年主要業務計画である食品輸出入規制情報の調査‧提供方案などが議論される。
またK-フォーラム活性化のため▲カリフォルニア州の輸入規制の動向及び対応策▲韓国産輸出食品不適合の動向▲産業、食品安全情報活用方案をテーマに発表がある予定。

[MFDS] [報道参考資料] 食医薬ヤングリーダー活動で、適切な食・医薬品情報を学びました! 
疎通協力課 2018-12-03
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43146
- 青少年体験プログラム食医薬ヤングリーダー活動で優秀活動チーム12チーム選ばれる -
食品医薬品安全処は、「カフェインを正しく知って摂取量を減らすことなど食品‧医薬品安全情報を主題にオンライン・オフラインで活発に広報活動を実施した‘第8期食医薬ヤングリーダー’ 12チームに対する授賞式を12月3日食薬処厚生官大講堂で開催する。
この日の授賞式は、中等4チームと高等8チームを優秀活動チームに選定して食薬処長賞とともに所定の商品が授与される。

中等チームでは、「糖を正しく知って健康に食べる」をテーマに毎月ニュースレター製作‧配布、校内キャンペーン、砂糖代替食品料理レシピ開発などを促進した中学校(京畿道)のチームが最優秀チームに選定され、優秀賞2チーム‧奨励賞3チームがそれぞれ選ばれた。
高等チームは「カフェインを正しく知って摂取量を減らす」をテーマに飲料別カフェイン量が分かるアプリの開発、校内の学生対象のカフェイン摂取量調査・小論文作成、広報用ポスター‧しおり製作などの広報活動を共同で行った清心国際高等学校(京畿道)とジョヒョン高校(京畿道)の「カフェインケア」チームが最優秀チームに選ばれ、優秀賞3チーム‧奨励賞4チームがそれぞれ選ばれた。*

[MFDS] [報道参考資料] 「食品安全国」ホームページを分かりやすく、便利にリニューアル! 
統合食品情報サービス課 2018-11-30
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43143
食品医薬品安全処は、国民に食品安全情報を提供している「食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr)」をより簡単で便利に利用できるようにホームページ利用者満足度調査で明らかになった不便事項を改善して11月30日から改編‧運営する。
*食品安全国(www.foodsafetykorea.go.kr)」は、中央省庁や地方自治体に分散された食品安全情報を一箇所に集めて回収‧廃棄対象食品、飲食店衛生情報、学校給食情報など、国民の食生活に必要な様々な情報をリアルタイムで提供
今回の改編は、「食品安全国」のメイン画面が複雑であり、最新情報の確認とメニュー検索に困難があるというホームページ利用者の意見等を反映して推進した。
□ 改編の主要内容は、▲メイン画面を3段の画面切り替え方式に改善▲最新情報及び新規コンテンツ・アクセシビリティ強化▲メニュー検索機能強化▲食品安全国ロゴの変更など。
一方、食薬処は食品安全国ホームページ改編に伴い食品安全国ロゴソングを製作し、12月3日から12月12日までの10日間「食品安全国ロゴソング一緒に歌おう」イベントを進行する。
<添付>食品安全国の主要な改編内容

[MFDS]オンライン不法流通及び虚偽・誇大広告を確認して、購入する 
サイバー調査団 2018-11-28
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43139
- 第3四半期サイバー監視結果の実績統計の分析結果 - 
食品医薬品安全処は、「18年7月から9月まで食品・医薬品などオンライン上で虚偽・誇大広告や不法流通で摘発された件数が合計38,361件だったと発表した。
これは、昨年の同期間(20,055)より大幅に増えた。
大きく増えたのは、工業製品などの医薬品・医療機器誤認広告、認可を受けない海外製品販売など既存監視の死角地帯の集中監視を強化した結果である。
□ 製品別・違反類型別状況は以下。
○ 食品・健康機能食品摘発件数は24,195件で(全体の63%)、昨年の同期間(12,742件)に比べて90%程度増えた。
食品の主要違反の種類は、▲性機能、老化防止などの検証されない効能または使用禁止された成分を使用し広告した海外製品(3,491件→7,598件)▲きのこ、紅参などが一部入った製品を、ガン予防、免疫力強化など疾病治療・予防標榜(2,401件→2,734件)▲野菜などを含む低カロリー製品をダイエットに効果あるという広告(1,220件→1,359件)など。
健康機能食品の主要違反の種類は、▲オメガ、乳酸菌製品などを血管の改善、コレステロール減少などの疾病治療・予防効果標榜(1,323件→3,172件)▲化学的添加物が入った製品を100%天然製品などで広告(16件→700件)など。
○ オンラインで販売することができない医薬品は計9,521件(全体違反の25%)で前年同期間(5,874件)より62%増加しました。
主要違反類型は、▲バイアグラ、シアリス、レビトラなど男性機能治療剤(3,591件→4,347件)▲鎮痛・消炎剤(551件→1,121件)▲ミプジン(注:Mifepristone)など堕胎誘導剤(180件→856件)など。
○ 医薬部外品・化粧品の摘発件数は計3,053件(全体違反の約8%)で検証されない疾病治療・予防を標榜する広告が大部分を占めた。
  医薬部外品の主要違反の種類は、▲歯磨き粉(口内炎予防など)、生理用ナプキン(生理痛緩和など)などの医薬品効能・効果標榜広告(69件→1,372件)▲蚊忌避剤などを医薬外品である・許可を受けずに工業製品販売(153件→171件)など。
  化粧品の主要違反の種類は、▲デトックスなど疾病治療・予防標榜(217件→588件)▲ステロイドなど使用禁止成分が入った化粧品をインターネットを介して販売(47件→132件)▲脱毛シャンプーなどを機能性化粧品として認められない発毛・養毛など効果広告(222件→770件)など。
○ 医療機器は、計1,592件(全体摘発件数の4%)で、輸入許可を受けていない製品をインターネットで販売したり工業製品を医療機器と誤認させる広告が大部分だった。
  - 主要摘発事例は、▲輸入時の安全性と有効性が確認されていない体温計、コンドームなどをインターネットショッピングモール、海外直販モールなどで販売(36件→1,144件)▲工業製品靴インソールを効果があると広告(1件→113件)。

□ 2018年第3四半期の海外製品の不法販売は計19,662件で全体の51%で、去年3四半期と比べて大幅に(6,173件→19,662でも)増加した。
○ 製品別では食品・健康機能食品68%(3,687件→13,296件)、医薬品21%(2,351件→4,095件)、医療機器7%(51件→1,430件)、医薬外品・化粧品4%(84件→841件)の順。
□ 食薬処は、最近、オンライン流通・購買が一般化されることにより、オンライン上の消費者欺瞞行為に対してモニタリングを強化し、関連企業対象の教育‧広報などを通じて消費者にもっと正確な情報を提供すると発表した。
○ また、消費者は、製品購買時に製品効能・効果についての情報を事前に入念に確認する一方、特異な効能・効果を標榜するなど虚偽・誇大広告や不法流通製品と疑われる場合、1399または請願相談電話110で申告することをお願いする。

[MFDS]食品医薬品安全庁、新型勃起不全治療剤類似物質究明 
先端分析チーム 2018-11-27
http://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=43137
不正・不法食品先制的ブロック -
□ 食品医薬品安全処食品医薬品安全評価院は、勃起不全治療剤成分であるシルデナフィルと類似の「デスメチルピペラジニルプロポキシシルデナフィル(Desmethylpiperazinyl propoxysildenafil)」が、加工食品原料に含まれていることを糾明して、関連成分が入った食品が市場に流通するのを遮断できるようになったと発表した。
○ 今回糾明した物質は、シルデナフィルの化学構造を意図的に変えた物質として化学構造を世界で初めて糾明して「デスメチルピペラジニルプロポキシシルデナフィル」と名付けて、国際学術誌である「Science & Justice」に分析法を登載した。 
   * Science & Justice: 英国で発行する法医学科学雑誌として法医学科学界及び刑事司法部分に対する論文、レビューなどを中心に掲載(SCI級)
○ 今回の究明で食品・健康機能食品などに「デスメチルピペラジニルプロポキシシルデナフィル」が不法に使用・流通されないように先制的な安全管理ができるようになった。
□ また、安全評価院は‘15年から’18.11月まで勃起不全治療剤及びその類似物質が入っていると疑われる不正・不法食品及び偽造医薬品など287件を分析して、実際含まれている製品131件(検出率45.6%)を検出した。
○ 検出成分は、▲オリジナル医薬品であるシルデナフィル(39.2%)▲タダラフィル(26.4%)▲シルデナフィル類似物質(19.8%)▲タダラフィル類似物質(8.5%)など。
    * シルデナフィル: バイアグラの主成分で米国係製薬企業ファイザー(Pfizer)社が開発した勃起不全治療剤成分
    * タダラフィル: シアリスの主成分で米国係製薬企業イーライリリー(Eli Lilly)社が開発した勃起不全治療剤成分
○ また、‘11年から’18年まで計11成分の勃起不全治療剤類似物質を糾明して
▲プロポキシフェニルチオシルデナフィルPropoxyphenylthiosildenafil ▲ホモタダラフィルHomotadalafil ▲シクロペンチルタダラフィルCyclopentyltadalafil ▲イソプロピルノルタダラフィルIsopropylnortadalafilなど10成分は国際学術誌に掲載された。

□ 安全評価院は不正‧不法食品‧医薬品流通を遮断するために、迅速かつ正確に分析することができる方法を持続的に開発する一方、関税庁、国立科学捜査研究院など関連機関に不正・不法成分検出摘発事例及び分析法を共有する計画である。
〈添付〉表1. 年度別勃起不全治療剤及びその類似物質の検出状況
        図1. 勃起不全治療剤及びその類似物質別の検出率
        表2. 検体写真及び化学構造式
        表3. 勃起不全治療剤類似物質究明など論文掲載状況

[EU]健康の公平さパイロットプロジェクト
Health Equity Pilot Project (HEPP)
https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/social_determinants/docs/2018_hepp_casestudyfeasibility_en.pdf
EU諸国のアルコールの害パラドクスを探るのに地方レベルのデータを使うことの実行可能性
ケーススタディ
(アルコールの害パラドクスは社会経済的地位の低い人たちは飲酒量があまり変わらないあるいは少ないのに飲酒による死亡や病気が社会経済的地位の高い人たちより多い、ということを指す。少量なら健康に良いという話ではない)

[HK]違反等
-冷凍リングの切り身のサンプルに基準値超過の水銀が検出された
Sample of frozen ling fillet detected with mercury exceeding legal limit
Thursday, December 13, 2018
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20181213_7262.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、ニュージーランド産の冷凍リングの切り身のサンプルが基準値超過の重金属である水銀を含むことが分かったと発表した。検査において、2.84ppmの水銀を検出した。

-生の豚のサンプルに二酸化硫黄が検出された
Fresh pork sample found to contain sulphur dioxide
Tuesday, December 11, 2018
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20181211_7256.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、生の豚肉のサンプルが生の肉に使用してはならない保存料である二酸化硫黄が含むことが分かったと発表した。検査において、14ppmの二酸化硫黄を検出した。

-マカオ民政総署大楼(IACM)の食品安全センター(CSA)より‐ 日本から輸入された、森永乳業の森永の焼きプリンに細かい金属の粉の混入の可能性があるため警告が出された 。
The Food Safety Centre (CSA) of the Civic and Municipal Affairs Bureau of Macau (IACM) – A food alert on some Morinaga pudding products from Morinaga Milk Industry Co., Ltd., Japan due to potential presence of fine powder of metal.
13 December 2018  
https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20181213_02.pdf

これ
http://www.morinagamilk.co.jp/information2/newsentry-3060.html

[TGA]安全性警告:THAN YOU 錠剤
THAN YOU tablets
11 December 2018
http://www.tga.gov.au/alert/you-tablets
TGA検査により、THAN YOU 錠剤に表示されない成分シブトラミンを検出した。製品写真あり。

[ヘルスカナダ] 海外製品警告
-Trio Healthcare のQuizz カプセル
Foreign Product Alert: Quizz Capsules by Trio Healthcare
December 13, 2018
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2018/68602a-eng.php
Trio Healthcare のQuizz カプセルは表示されない鉛や水銀を含むことが分かった。ヘルスカナダは未承認の製品を使用しないよう消費者に警告している。製品写真あり。

-助言:Professional Botanicals Inc.製造の健康製品は深刻な健康被害をもたらす可能性がある。
Health products manufactured by Professional Botanicals Inc. may pose serious health risks
December 13, 2018
https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2018/68594a-eng.php

[FDA]消費者向け情報。食べるべきか食べるべきでないか:食品の装飾製品は安全でない可能性がある
To Eat or Not to Eat: Decorative Products on Foods Can Be Unsafe
12/14/2018 
https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm628260.htm
FDAは食品に使用されている飾りのグリッターや粉末のものは食べるべきでない重金属を含むものがある可能性があると注意を呼び掛けている。

[FDA]警告文書
DynaPro International, Inc. 10/31/18
October 31, 2018
https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm625846.htm
未承認の医薬品、ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不正表示の問題。

[FDA]リコール
Del Monte Foods は加工上の問題のため、缶入りFiesta Corn Seasoned with Red & Green Peppersを一部回収措置。
Del Monte Foods Announces Limited Recall of Canned Fiesta Corn Seasoned with Red & Green Peppers Due to Under Processing
December 11, 2018
https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm628259.htm
Del Monte Foods は加工上の問題のため、缶入りFiesta Corn Seasoned with Red & Green Peppersを64,242ケース回収措置。製品写真あり。

[CDC]休日のための食品安全Tips
Food Safety Tips for the Holidays
Page last updated: November 30, 2018
https://www.cdc.gov/features/holidayfoodsafety/index.html
(恒例。加熱前のクッキーの生地やバッター液を食べるなとわざわざ言わないといけないのが謎)

[ProMED]毒性、飼料 米国(サウスダコタ)牛
Toxicity, feed - USA: (SD) bovine
2018-12-15
http://www.promedmail.org/post/6210915
Date: Tue 11 Dec 2018 Source: The Daily Republic [edited]
サウスダコタLyman郡で先週、ネブラスカの企業の製品が1000以上の牛を病気にして40以上を殺したという訴えがおこされた。裁判所の文書によるとPresho Livestock者は2016年11月10日にネブラスカのBattle Creek/CHS社から飼料用製品を購入した。その製品Rumensin(モネンシン)は飼料に添加する液体で、それを指示通りに与えたら牛が病気になったという。解剖により死因は肺浮腫と心筋壊死。
(編集者から詳細がわからないので製品のエラーなのか使用者の間違いなのかわからないと注記)

[ProMED]電子タバコ溶液を飲み込む 英国(スコットランド):重大な毒性
Vaping solution ingestion - UK (Scotland): serious toxicity
2018-12-16
http://www.promedmail.org/post/6211738
Date 15 Dec 2018 Source: Daily Record [edited]
スコットランドの学校の教区牧師が保護者に過去一週間に生徒たちが電子タバコ用の液体を飲む致死的な可能性のある事故を多数おこしていることについて通知した。一人が救急車で病院に運ばれ、一人は生徒が麻痺した状態で放置されていたという。学校は警察と保健当局の専門家を関与させて生徒たちにタバコ代用品の毒物を飲むことの危険性について警告した。生徒たちはちょっとだけハイになろうとして命に関わる可能性を知らずに意図的に飲んだと考えられている。電子タバコ溶液に含まれる主な毒物はニコチン。

 

論文
-あなたは食品選択の二酸化炭素排出量を知っている?
Do you know the carbon footprint of your food choices?
17-Dec-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-12/uots-dyk121618.php
消費者は自分たちの食品選択によるエネルギーの消費と二酸化炭素排出量を大幅に過小推定しているが明確な情報を与えられると二酸化炭素排出量の低いものを好む
Nature Climate Changeに発表されたシドニー工科大学とDuke大学の研究。1000人以上の人に19の食品と18の電化製品についてエネルギーと温室効果ガス排出量を推定してもらった。どちらも相当過小に推定されたが食品のほうが程度が大きかった。野菜スープと牛肉スープの差を尋ねるとあまり差がないと答えるが実際には10倍以上違う。

-表面と真ん中:食品表示は摂取と製品組成に影響する
Front and center: Food labels have effects on consumption and product formulation
17-Dec-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-12/tuhs-fac121318.php
American Journal of Preventive Medicineに発表されたレビュー。食品表示は消費者と企業の両方で、一部のターゲットには影響するが影響しない場合もある。
消費者に対して食品表示はカロリーは6.6%、総脂肪は10.6%、減らし野菜摂取を13.5%増やしたが総炭水化物やタンパク質、飽和脂肪、果物、全粒穀物には影響しなかった。企業への影響では包装済み食品への表示はトランス脂肪は64.3%ナトリウムは8.9%減らしたが総カロリーや飽和脂肪、食物繊維その他には影響しなかった。

-緑の葉物野菜は肝脂肪変性を予防するかもしれない
Green leafy vegetables may prevent liver steatosis
17-Dec-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-12/ki-glv121418.php
PNASに発表されたスウェーデンのカロリンスカ研究所による研究。無機の硝酸塩を高脂肪・高砂糖食を与えているマウスに与えた実験
(普通硝酸は嫌われているが)

-CBDは眼圧を上げて緑内障を悪化させるかもしれないことを研究が示唆する
Study suggests CBD may worsen glaucoma, raise eye pressure
17-Dec-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-12/iu-ssc121718.php
Investigative Ophthalmology & Visual Scienceに発表されたマウスの実験。大麻が緑内障治療用に提案されているが市販品を使うのは逆効果かもしれない

-デジタルニセ薬
Digital snake oil
Margaret McCartney
THE  LANCET Volume 392, ISSUE 10164, P2543, December 15, 2018
ピュリッツァー賞を受賞したジャーナリストJohn Carreyrouによるセラノスの顛末を記述した本「悪い血液:シリコンバレーの新興企業の秘密と嘘Bad Blood: Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup」の書評。
Elizabeth Holmesの考えとそれを「医療におけるiPod」と宣伝し、FDAの監視を逃れるためにどう動いたか、疑問を抱いた従業員をどう解雇してきたかを記す。彼女は従業員に「宗教を構築している」と言っていた。市場がこれほどまでに間違ったのはどうしてだろうか?何の根拠も提示されていなかったのに。
他の国にとっても教訓として。

その他
-電子タバコとタバコ喫煙者の毒物とニコチン暴露についての報告への専門家の反応
SMC UK
expert reaction to report on nicotine and toxicant exposure in vapers and smokers
December 17, 2018
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-report-on-nicotine-and-toxicant-exposure-in-vapers-and-smokers/
JAMA Network Openに発表された研究で、電子タバコだけを使うとタバコを吸う場合よりタバコ関連毒物の暴露が少ないことが示された。
St Andrews大学上級研究員Ed Stephens博士
この論文はこの種のものの中では最も包括的であり重要である。電子タバコ使用者は有害化合物に暴露されているが多くの場合喫煙者より少ない。健康を理由にタバコの一部を電子タバコに替えた人はがっかりするかもしれない、完全にタバコを止めなければ電子タバコの使用は有害化合物への暴露量をあまり減らさない。
これらの知見は予想されていたことである。
この論文の知見はいくつかのシンプルなメッセージを再確認する。有害物質暴露を減らしたくて電子タバコにする喫煙者は完全にタバコを止めること。タバコを吸っていない人は電子タバコをより安全なものとして使い始めないこと。健康のために吸うのは新鮮な空気以外にはない。
Leeds大学システム生物学教授Nick Plant FRSB教授
この研究は数は多いがデザイン上の問題が多く解釈が難しい。例えば群ごとに相当数が違う(喫煙者の数は電子タバコ使用者の10倍)、各群を構成する年齢や性や人種などが違う、使用本数は記憶の自己申告による。まとめるとこの研究は電子タバコの使用は伝統的タバコより一部の有害物質暴露が少ないという既存の膨大な研究の確認になっている。つまり電子タバコの健康影響はゼロではないが伝統的タバコより少ない。

-GM作物論文炎上、象徴的インドの科学者が見解を釈明
Scienceニュース
Under fire for GM crops article, an iconic Indian scientist clarifies his views
Dec. 17, 2018  By Gayathri Vaidynathan
http://www.sciencemag.org/news/2018/12/under-fire-gm-crops-article-iconic-indian-scientist-clarifies-his-views
GM作物について批判的な最近のエディトリアルの共著者となっているインドの象徴的な農業科学者が問題のエディトリアルから距離を置こうとしている。そして国の研究者の間で激しい論争になっている。
Monkombu Sambasivan Swaminathan, 93才は1960-70年代に高収量の作物品種を農家に届けてインドの緑の革命の父とされてきた。また彼は国や国際機関で主導的立場を歴任してきた。
先月Current ScienceにSwaminathanが長を努めるSwaminathan 研究財団のParthasarathy Chenna Kesavanと共著で出したエディトリアルに研究者が気がついた。その記事はGM作物の持続可能性、安全性、規制に疑問を提示するものだった。それはインドで栽培が認可されている唯一のGM作物であるGM綿が収量増加や農薬使用削減で農家の役にたつことに失敗したと示唆する。そしてもう10年もインドの規制の罠にはまって動かないGMマスタードやナスの安全性も疑問だという。その主張を支持する一連の研究のデータを示している。インドの最高裁判所がGM作物の特許を認めるかどうかについて検討している時期に出されたこのエディトリアルは一部の科学者から激しい批判を浴びた。このエディトリアルは「重大な欠陥があり」「法外な一般化をしている」とインド政府の主任科学アドバイザーKrishnaswamy VijayRaghavanはSwaminathanへの手紙で書く。「結果は選択的に排除され呈示され間違って指定時されている」とVijayRaghavanは加える。
ツイートやブログへの投稿で多くの研究者らがSwaminathanの関与に困惑を表明している。彼の研究所がGM作物を開発しているからだ。Swaminathanはインドの過激なGM反対派に武器を提供した。
Swaminathanは激しい批判に驚き、根拠のない個人攻撃だと思っている。ScienceInsiderに語った。「科学においては私が見解を述べる、あなたは私に反対、私は両方を受け容れる。私はあなたが間違っていて私が正しいとは言わない」。彼のGM作物への見解はエディトリアルの示唆するものより微妙なものである、という。GMはある使用者には適しある使用者には適さない。気候変動には干ばつ耐性や高温耐性は役にたつが害虫や病気への耐性は長期的にはそれほど期待できないだろう、なぜなら害虫が進化するので。
Swaminathanはエディトリアルへの彼の貢献は最初と最後の段落に限られ残りはKesavanが書いたという。Kesavanには取材できなかった。そして共著はKesavanの見解を全面的に支持するものではない、という。このエディトリアルはKesavanの見解である、という。しかし共著なので著者としての責任はある。
問題の
Modern technologies for sustainable food and nutrition security
CURRENT SC 1876 IENCE, VOL. 115, NO. 10, 25 NOVEMBER 2018
http://www.currentscience.ac.in/Volumes/115/10/1876.pdf
(ギフトオーサーシップのような感じもするが93才で現役の権威であり続けるのは無理があるのでは)

-科学者はUSDAの二つの研究機関の移転を阻止したい、がほとんど前進しない
Scientists want to block the move of two USDA research agencies, but are making little headway
By Jeffrey MervisDec. 17, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/12/scientists-want-block-move-two-usda-research-agencies-are-making-little-headway
USDAは8月9日に国立食品農業研究所National Institute of Food and Agriculture (NIFA)と経済研究サービス Economic Research Service (ERS)をワシントンから移転させると発表した。科学者は反対したがほぼ無視され来月末には移転先が決まり2019年末には引っ越し完了をUSDAは予定している。二つの機関で職員数700。
(長い記事。トランプ政権のやることを誰も止められない、という話)

-2018年の11大健康ニュース
11 Top Health Stories of 2018
December 17, 2018
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/health-care-policy/article/top-11-health-stories-2018
低脂肪対低炭水化物:新しい励まされる知見 (どっちでもいい)
カロリー表示規則発効
トランス脂肪禁止発効
あらゆるところにCBD
新しい子宮頸がん検診ガイドライン(さよならPaP?)
毎日アスピリンがヒット
STD増加続く、赤ちゃんですら
壊滅的気候変動ニュース
薬物過剰使用と自殺で米国の寿命減少
二つのトップサプリメントについてのVITAL(重要な)根拠
新しいコレステロールガイドライン発表

-気候変動対応への科学者の助言-専門家とのQ&A
SMC NZ
Scientists’ advice for climate action – Expert Q&A
Published: 17 December 2018
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/12/17/scientists-advice-for-climate-action-expert-qa/
多数の科学者から一人一人ができることについての助言等。
個人レベルで気候変動のために何かしたいと思ったら、肉と乳製品を食べる量を減らす、公共の交通機関を使って飛行機を減らす、仮定でのエネルギー使用量を減らす、など。ただしこれだけでは不十分で社会構造を変える必要がある、といったところ


-中国が科学不正に「社会的」制裁を導入
Natureニュース
China introduces ‘social’ punishments for scientific misconduct
14 December 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-07740-z
不正を行った研究者は職業やローンや起業が制限される可能性
現在議論されている「社会信用システム」の拡張として

-Karnataka:食中毒の犠牲者は14人に増加、法医学検査では‘prasad’に痕跡程度の殺虫剤
Karnataka: Food poisoning toll rises to 14, forensic tests find traces of pesticide in ‘prasad’
By Express News Service |•Bengaluru |        Published: December 18, 2018
https://indianexpress.com/article/india/karnataka-food-poisoning-toll-rises-to-14-forensic-tests-find-traces-of-pesticide-in-prasad-5498272/
100人以上がSuluvadi 村のKichugutti Maramma寺で「プラサド(宗教上の供物)」として提供されたトマトライスを食べて病気になった
月曜日に死者が14人になった。モノクロトホスが検出されたが量は不明。
最初は意図的に殺虫剤入りの食品が提供されたのではないかと疑われた。寺院の礎石をおく式典で提供された食品だが、寺院内に主導権を巡る二つのグループの争いがあったためそのような疑いがもたれた
(死ぬような量を痕跡とは言わない)