2019-06-04

[EU]査察

ガーナ―水産物

Ghana―Fishery products

03/06/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4134

2019年1月29日~2月7日までガーナで実施した、水産物の生産の公的管理を評価し、前回(2013年)の査察の助言への修正行動を確認するための査察。管轄機関の公的管理システムは法律や輸出基準に基づき、輸出健康証明書に求められる保証を必要に応じて強制し、適切な手順に支えられている。衛生状態に影響を与える建物や業務、トレーサビリティ、添加物の不正使用に関して、施設には多くの注目すべき欠点がある。分析検査法の実施基準はEU規則に従っていない。EU輸出用水産物に使用される加工用輸入原料はEU規則に従う特別証明書をまだ得られていない。水産物の公的管理は調理済水産物のリステリア菌を全く取り扱っていない。2013年の査察後の9件の助言へのフォローアップは、効果的5件、一部効果的3件、1件は効果がないと分かった。

 

[EFSA]意見等

-ヘーゼルナッツのアシベンゾラル-S -メチルの既存MRL改訂

Modification of the existing maximum residue level for acibenzolar‐S‐methyl in hazelnuts

EFSA Journal 2019;17(6):5705  3 June 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5705

検証された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の植物本体のアシベンゾラル- S -メチルの残留物を管理する適切な実施分析手段が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるアシベンゾラル-S -メチルの使用から生じる残留物の短期及び長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。

 

-モンテカルロWEBアプリの拡大と専門知識の引き出しWEBアプリ

Extension of the Monte‐Carlo WEB application and Expert Knowledge Elicitation WEB application

EFSA Supporting publication 2019:EN-1630  3 June 2019

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1630

OC/EFSA/AMU/2015/02の枠組み同意で発表された特定契約No 10において、EFSAはOpen Analyticsに2つのソフトウェアコンポーネント、(a)モンテカルロウェブアプリの拡張と(b)専門知識の引き出し用のウェブアプリ、の実装を求めた。

 

[NHS]「超加工」食品は早期の死亡を引き起こすか?

Does 'ultra-processed' food cause earlier death

Thursday May 30 2019

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/does-ultra-processed-food-cause-earlier-death/

「調理済みの食品やアイスクリームのような過度に加工された食品は早期死亡に関連する」とGuardianは報道する。

この見出しは2つの大規模な観察研究によるもので、研究は「超加工」食品を最も食べた人は超加工食品を最も食べなかった人と比較して、心発作や脳卒中あるいは早期死亡になる可能性がより高いことを発見した。

「超加工食品」という用語は一般的に食品を安くまたは食欲をそそるあるいはその両方にするため、様々な食品製造工程を通過した食品に言及するものと理解される。

しかし、この研究に関しては、使用された超加工食品の定義が信頼できるものかあるいは有益なものであるかを含め、疑問がある。

専門家の中には、例えば、チーズ製造は数多くの加工段階や添加物を含むのに、チーズが超加工に分類されず、サラミが超加工に分類される理由に疑問を持った者がいる。

また、このような研究から直接的な因果関係を証明するのは、難しいことで有名である。

例えば、より多くの過度に加工された食品を食べる人は一般的に不健康な食事をし、健康的でないライフスタイルを送るので、リスクを増加させているのは数多くの要因の組み合わせである。

研究対象者(フランスとスペインの志願者)が、英国も含めた一般的な人の代表であるのかも明確でない。

しかし、たくさんの新鮮な果物や野菜を食べ、砂糖や塩分を制限し、脂肪質の少ない食品を食べることは健康に有益である可能性が高いことは、既にわかっている。

健康的な食事に関するより詳細な助言は以下で読むことができる。(https://www.nhs.uk/live-well/eat-well/

 

[EU]RASFF Week22-2019

警報通知(Alert Notifications)

ポーランド産原料イタリア産餅の無機ヒ素(最大 0.39 mg/kg)、フランス産ザルガイの下痢性貝毒(DSP) (270 µg/kg)、トルコ産タイムのピロリジジンアルカロイド(9600 µg/kg)、イタリア産生きたムラサキイガイの麻痺性貝毒(PSP)、イタリア産ペーパーナプキンからの一級芳香族アミンの溶出(0.0219 mg/kg)、フランス産生きた二枚貝の下痢性貝毒(DSP) (388.3 µg/kg)、トルコ産ベルギー経由殻付き煎ったピスタチオのアフラトキシン(B1 = 18; Tot. = 29 µg/kg)、タイ産緑豆春雨の鉛(0.49 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

トルコ産オレガノのピロリジジンアルカロイド(9870 µg/kg)、チェコ共和国産大麻オイルの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (11.4 mg/kg)及び未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD) (1140 mg/kg)、トルコ産メロンのアセタミプリド(0.41 mg/kg)、チリ産チルドメカジキの水銀(1.4 mg/kg)、タイ産未承認遺伝子組換えパパイヤ(p35S陽性)、英国産チルド子羊の肝臓のダイオキシン(1.65 pg WHO TEQ/g)、セルビア産豚用配合飼料の亜鉛高含有(188.65 mg/kg)、ベトナム産冷凍マグロロインのアスコルビン酸(E300)未承認、パキスタン産スパイスミックスのアフラトキシン(B1 = 9.6 µg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

米国産綿菓子着色料の着色料エリスロシン(E127)の未承認使用、中国産マシュマロの着色料エリスロシン(E127)の未承認使用、チェコ共和国産CBD入りチョコレートの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (2.1 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 11; Tot. = 21 µg/kg;B1 = 15; Tot. = 18 µg/kg)、中国産香港から発送した食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル(3.5; 5.1 mg/kg)及びタダラフィル(2; 4.6 mg/kg)、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 58.7; Tot. = 67.14 µg/kg;B1 = 28.2; Tot. = 35.7 µg/kg)、トルコ産ピスタチオバーのアフラトキシン(B1 = 10.6; Tot. = 11.5 µg/kg)、ウクライナ産未承認遺伝子組換え亜麻仁(npt II と FP967陽性)、ミャンマー産ゼリーキャンディのカラギーナン(E407)の摂取による窒息リスク、米国産トルコ経由ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 12.3; Tot. = 14.2 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.393 mg/kg)、

 

[HK]台湾政府より‐米国のブルーボトルコーヒー豆缶各種の回収措置。開封時、缶の蓋が急にはずれ、缶からはじき出される豆でけがをする可能性があるため。

Recall of all varieties of Blue Bottle Coffee whole bean Coffee Can in the U.S. by Blue Bottle Coffee due to the potential risk of injury from beans ejecting from the can upon the possible rapid detachment of the can lid.

1 June 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20190601_3.pdf

 

[HK] 法令違反サンプル。包装餃子が栄養表示規則に違反している

Prepackaged dumpling not in compliance with nutrition label rules

Thursday, May 30, 2019

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20190530_7473.html

食品安全センターが検査したところ、タイ産の餃子において、糖質が0.8g/100gという申告のところ、1.5g/100g検出であった。

 

[RIVM]循環デザインに安全性と持続可能性を強調

Emphasising safety and sustainability in circular design

06/03/2019

https://www.rivm.nl/en/news/emphasising-safety-and-sustainability-in-circular-design

循環する製品をデザインするには安全性、健康、持続可能性を強調する必要がある。新しい製品に基本的資源が再利用される場合には健康リスクを避けるべきである。さらにもし大量のエネルギーが必要になったり有害物質排出につながるならリサイクルは持続可能ではない。RIVMは循環する製品のデザインに安全性、健康、持続可能性を埋め込む方法を開発している。

実際に行われている研究としては、藻類によるCO2の捕獲、微少藻類技術を用いた化学合成、プラスチック医療機器の循環デザイン、太陽光発電パネルのナノ物質使用、である。

 

[IARC]IARCがん予防ハンドブック17巻発行:直腸結腸がん検診

Publication of IARC Handbooks of Cancer Prevention Volume 17: Colorectal Cancer Screening

3 June 2019

https://www.iarc.fr/news-events/publication-of-iarc-handbooks-of-cancer-prevention-volume-17-colorectal-cancer-screening/

オンライン発表

 

[FDA]企業向けガイダンス案:ヒト食用農産物の栽培、収穫、包装、保有基準についての代用カリキュラムの評価

Draft Guidance for Industry: Evaluating Alternate Curricula for the Standards for the Growing, Harvesting, Packing, and Holding of Produce for Human Consumption

06/03/2019

https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/draft-guidance-industry-evaluating-alternate-curricula-standards-growing-harvesting-packing-and

 

[NTP]出生前発達毒性研究についてのNTPテクニカルレポート案;文書公開;意見募集;ピアレビュー会議の告知

Draft NTP Technical Reports on Prenatal Developmental Toxicity Studies; Availability of Documents; Request for Comments; Notice of Peer-Review Meeting

06/03/2019

https://www.federalregister.gov/documents/2019/06/03/2019-11463/draft-ntp-technical-reports-on-prenatal-developmental-toxicity-studies-availability-of-documents

トリス(クロロプロピル) リン酸 (TCPP), 4-メチルシクロヘキサンメタノール (MCHM), ビンポセチンおよび酒石酸水素ジメチルアミノエタノール (DMAE)

(FDAの警告あとで)

 

[USDA]8周年を祝い、シンプルにマイプレートではじめよう

Let’s Celebrate Eight and Start Simple with MyPlate

Jun 03, 2019

https://www.usda.gov/media/blog/2019/06/03/lets-celebrate-eight-and-start-simple-myplate

MyPlateは8年前に生まれた

 

-新しい栄養ウェブサイトへようこそ!

Welcome to the New Nutrition.gov Website!

Jun 03, 2019

https://www.usda.gov/media/blog/2019/06/03/welcome-new-nutritiongov-website

 

Nutrition.gov

https://www.nutrition.gov/

 

食事ガイドラインの歴史デジタルコレクション

Historical Dietary Guidance Digital Collection

https://naldc.nal.usda.gov/historical_dietary_guidance_digital

(1950年の学校給食レシピに乾燥全卵の使い方とかあっておもしろい)

 

論文

-安全基準にも関わらず、洗濯用洗剤パックの暴露は大きい子どもや成人で増加

Despite safety standard, laundry packet exposures increase in older children, adults

3-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/nch-dss053119.php

現在の安全基準は十分でない

Pediatricsに発表された米国の中毒コントロールセンターへの相談データの解析。

 

-「クリーンな食生活」は汚いレトリックに過ぎない?

Is 'clean eating' just dirty rhetoric?

3-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/dc-ie060319.php

Journal of Eating Disordersに発表された研究によると、「クリーンな食生活」は若い人達に圧倒的にポジティブにみなされているが、そのような楽観的印象が摂食障害リスクのシグナルになる。約150人の大学生に尋ねた調査。

「クリーンな食生活」の定義には典型的には地元産、「本物の」、オーガニック、植物ベース、自分で調理、などの要素が含まれるがグルテンや穀物や乳製品を排除するといった極端なものもしばしば含まれる。専門家ではない有名人がしばしば「クリーンな食生活」を宣伝するが何がクリーンなのかについては科学的コンセンサスはない。この研究は信頼できる情報と詐欺的情報の区別をより良くできるよう消費者に訓練が必要であることを強調する。

 

-人生の最初の数日に少しだけミルクを与えても6か月時点での母乳には影響ないだろう

A little formula in first days of life may not impact breastfeeding at 6 months

3-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/uoc--alf060319.php

しかし母親の長期にわたる母乳提供への態度は変えるかもしれない

ほとんどの新生児は生まれて数日は体重が減る、もし普通より体重の減りが大きかったら授乳後にミルクを足す?もう何年もの間この質問への答えは「ノー」だった。なぜならミルクは母乳を与えることを阻害するとみなされてきたから。しかしJAMA Pediatricsに発表された研究によるとその答えは最早それほど明確ではない。その答えは母乳を与える期間の目標や態度により、そして新生児の体重が減ったときに直面するリスクとバランスをとる必要がある。この研究では子ども病院で生まれた164人の長期食習慣を追跡した。乳児は母乳を与えられていて、その体重減少が75パーセンタイル以上で、半分は母乳のあとに注射筒でミルクを与え、半分は母乳のみ。6か月齢では両群の母乳率に差はなかったが12か月では補充群は30%、補充しなかった群は48%が母乳を与えていて差があった。同じ乳児での先の研究では補充群は高ビリルビン血症リスクが低かった。

(母親がへとへとでも乳児の栄養状態が悪くても絶対ミルクは与えないという態度のほうが怖いんだけど。)

 

-欧州のヒト健康を守るために気候対応が緊急に必要

Climate action urgently required to protect human health in Europe

3-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/easa-cau060319.php

科学助言評議会欧州アカデミー報告書

健康リスクとしては

・高温、洪水や干ばつなどの極端なイベント、大気汚染、アレルゲンへの暴露の増加

・食糧と栄養の安全保証の弱体化

・感染症の分布の変化と病気の増加

・強制移住リスク増加

最優先課題は温室効果ガスの排出抑制。そのためには化石燃料は使わない、食生活を変える

(そうだね!チーズとワインなんてダメだよね!)

 

-ラテン系と黒人の食事が、食品に使う1ドルあたりの環境影響が最大

Diets of Latinos and blacks have greatest environmental impact per dollar spent on food

3-Jun-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/uoia-dol060319.php

Environmental Engineering Scienceに発表された新しい研究によると、黒人とラテン系の家計の食費は穀物やタンパク質など環境に負の影響が大きいものが多くおやつが多い。理由の一つは収入が少ないこと。

(こういう研究の「意義」がわからない。生鮮野菜果物を贅沢品にしてしまったらそうなるだろう)

 

-プロバイオティクスについての賛成、反対、そしてたくさんのわかっていないこと

The pros, cons, and many unknowns of probiotics

Jotham Suez et al.,

Nature Medicine 25, 716–729(2019)

展望(長い解説)

健康のために微生物を経口摂取するという意味でのプロバイオティクスという用語は1974年にはじめて現れた。今日世界中で何十億ドル産業となっているが研究結果は矛盾したままである。

プロバイオティクスのデータについては、個人的信念と、確固とした証明と、直感と、商業的関心が十分な医学的規制がないことと一緒になって、客観的解釈はほぼ不可能なように入り組んでいる。この不幸な状況にも関わらず、近年のマイクロバイオーム分野の発見がいくつかの基本的考えの再考につながることを期待する

(課題、とても大変そう)

 

-処方漢方製剤に関連する有害事象:厚生労働省国内有害事象報告データの解析

Adverse Events Associated with Ethical Kampo Formulations: Analysis of the Domestic Adverse-Event Data Reports of the Ministry of Health, Labor, and Welfare in Japan

Yutaka Shimada, et al.,

Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine

Volume 2019, Article ID 1643804, 14 pages

https://www.hindawi.com/journals/ecam/2019/1643804/

富山大学和漢診療学講座?

漢方薬で多様な有害事象がおこり得る

多いのは肝障害、肺傷害、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化、等

(明確に生薬成分と関連。効果がはっきりしないままだらだら続けるから。そもそも顆粒製剤に甘草って必要?煎じて飲む、しかも大量、だと甘草のようなものがないと辛かったのでは。プラセボ狙いなら無害なもののほうがいいよね)

 

その他

-ケベック市の医師が保険会社に前立腺がんスクリーニングについて注文する

Quebec City doctor calls out insurance companies for prostate cancer screening

Jun 03, 2019

https://www.cbc.ca/news/canada/montreal/prostate-cancer-psa-overdiagnosis-insurance-companies-1.5158280

Hélène LandryはルーチンのPSA検査について「過剰診断が現代医療のペストである」という

2018年1月以降、ケベックのInstitute for Excellence in Health and Social Servicesは偽陽性率が高いためPSAレベルを前立腺がんリスクの判定や診断に使わないよう助言している。

ケベック医師会はこの検査は患者から求められて、そして過剰診断のリスクを理解した後でないとするべきではないと助言している。リスクのほうがベネフィットより大きく、そのことを患者は理解しなければならない

(過剰診断の問題を大手メディアが頻繁に報道することは大事。直感では理解しにくいしなんでも検査すればいいという風潮はあまりにも蔓延っているので。)

 

-Peppa Pig と Paw Patrolが子供たちに不健康な食品を勧める「最悪の違反者」

Peppa Pig and Paw Patrol 'worst offenders' for promoting unhealthy children's food

By Henry Bodkin,  Health Correspondent 

 4 June 2019

https://www.telegraph.co.uk/news/2019/06/03/peppa-pig-paw-patrol-worst-offenders-promoting-unhealthy-childrens/

Queen Mary University of Londonの研究で、人気の漫画キャラクターを使った500の食品や飲料のうち半分は不健康なので子ども番組で宣伝が禁止されるようなものであった。

Paw Patrolのチョコレートバーは60%が砂糖で17%が飽和脂肪、Peppa Pigのキャンディは99%が砂糖である。Action on SugarのKawther Hashen博士は、子供たちや保護者を「意図的に操作する」のを止めさせるために包装にキャラクターを使うことを禁止するよう要請している。

(飴はほぼ砂糖の塊だけど・・漂うディストピア感。お菓子がかわいくなかったらつまらなくない?)

 

-医学的治療を拒否して完全菜食を選んだ母親が死亡

Mum dies after rejecting medical treatment in favour of vegan diet

https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/mum-dies-after-rejecting-medical-treatment-in-favour-of-vegan-diet/news-story/fb5623124d92b8d2ff61914b58aabd63

Katie Britton-Jordanは授乳中にしこりを発見し2016年7月にステージ2aトリプルネガティブ乳がんと診断された。それからこのイングランドの37才はホリスティック治療を好んで手術と化学療法と放射線療法を拒否した。3年間代替療法で病と闘い先週死亡した。夫が彼女のフェイスブックに死亡したと投稿した。

Katieは左の胸に3つの腫瘍があり、手術と化学療法と放射線療法で治療可能であるが医療を受けないと死亡するだろうと医師に言われた。しかし彼女は自分で調べて代替法がベストだと決めた。2017年には自分の選択は正しかったと言い完全菜食に変えた。生の野菜と果物がメインの食生活で元気で仕事もできていると言っていた。もし化学療法を受けていたら寝たきりになっていると思う、と。完全菜食のほかに昆布や生のターメリックや黒胡椒カプセルなどのホリスティックサプリメントも試していた。さらに高圧酸素療法も行っていた。

 

-予防接種と自閉症を結びつけた教授は大学のポータルを介してお金を受け取っていた

Professor who links vaccines to autism funded through university portal

Sat 1 Jun 2019

https://www.theguardian.com/society/2019/jun/01/professor-who-links-vaccines-to-autism-funded-through-university-portal

ワクチンに含まれるアルミニウムが自閉症と関連すると主張している英国の教授はKeele大学のオンライン寄付受付ポータルサイトを介して22000ポンド以上を集めていた、Gardianが暴露した。Keele大学はChris Exley教授の主張は支持しないと言う。

Chris Exley教授は2017年に自閉症患者5人の脳組織にアルミニウムが見つかったという論文を発表し、健康の専門家からの対照群の欠如やサイズの小ささを批判されたにも関わらずワクチン懐疑派により何万回も紹介された。この研究の資金は米国のワクチン安全性に疑問をもつ団体であるChildren’s Medical Safety Research Instituteから一部提供されている。またガーディアンの情報公開請求でExleyはこの仕事のために2015年5月以降22173.88ポンドの寄付を受け取っていたことがわかった。Exleyによるとこのお金は彼の研究室の運営費に使っているという。

クラウドファンディングサイトGoFundMeはExleyの仕事を支援するためのクラウドファンディングをワクチンに関する間違った情報を広めるもので会社の方針に反するとして取り下げている。Keele大学は寄付のやりかたを精査している

(メディアが大学の「活動家」の調査報道をしている)

 

-補完医薬品には何が入っている?

What’s in complementary medicines?

3 June 2019 Geraldine Moses

https://www.nps.org.au/australian-prescriber/articles/whats-in-complementary-medicines

オーストラリアでは毎年何百万ドルものお金が補完医薬品に使われているが、それらにもリスクはある。ブラックコホシュやコンフリーの肝毒性などは有害反応がよく知られている。さらに処方薬と補完医薬品の相互作用もある。

(略)

有害事象はTGAに報告すべきである。また患者の医薬品使用履歴には単なる有効成分のみではなく、包括的評価のために製品名とその組成を記述すべきである。