2019-06-03

[FSS] FSSは肥満問題に取り組むため意欲的な措置を要請する

Food Standards Scotland urges ambitious action to tackle obesity levels

31 May 2019

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/food-standards-scotland-urges-ambitious-action-to-tackle-obesity-levels

スコットランドでは、肥満を減らすために意欲的かつ緊急の措置が必要で、特に約3分の1の子供は過体重あるいは肥満である。研究によると、スコットランドの約半分の人がこの需要な公衆衛生問題に取り組むため不健康な食品に対する法的規制や課税を支持している。

https://www.foodstandards.gov.scot/publications-and-research/publications/food-in-scotland-consumer-tracking-survey-wave-6

 

[HSA] HSA警告:表示されない成分が検出された4製品;消費者が命に関わる深刻な心不全になった

HSA Alert: Four Products Detected with Potent Undeclared Ingredients; One Consumer Had a Life-Threatening Event and Severe Heart Failure

3 JUNE 2019

https://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/Press_Releases/2019/fourproductslifethreateningeventheartfailure.html

製品にシブトラミン、デキサメタゾン、クロルフェニラミン及びフルセミドを含む。製品写真あり。

https://www.hsa.gov.sg/content/dam/HSA/News_and_Events/Press_Releases/2019/Press%20release_ADR%20cases%20_four%20products_final.pdf

 

[ヘルスカナダ] リコール:Apricot Powerブランドのビター生アプリコットの種及びアプリコットの種製品の過剰消費はシアン化物中毒を引き起こす可能性がある

Excessive Consumption of Apricot Power brand Bitter Raw Apricot Seeds and Apricot Seed Meal may cause Cyanide Poisoning

June 1, 2019

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/inspection/2019/70089r-eng.php

Ecoideas Innovations Inc.は自然毒アミグダリンのため、Apricot Powerブランドのビター生アプリコットの種及びアプリコットの種製品を回収措置。

 

[ヘルスカナダ]世界禁煙デーに保健大臣からのメッセージ

Message from the Minister of Health on World No Tobacco Day

May 31, 2019

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2019/05/message-from-the-minister-of-health-on-world-no-tobacco-day.html

タバコはカナダにおいて予防可能な早期死亡や死の主要要因である。喫煙を減らすための努力は大きく前進してきたものの、それでも最大の公衆衛生上の脅威のままである。毎年45000人が死亡しタバコの総コストは年に160億ドルを超える。

今年のWHOの主導する世界禁煙デーはタバコと肺の健康に焦点をあてている。

私は今月初めに政府が全てのタバコ製品にプレーン標準包装を要求する規制を完了したことを喜ぶ。カナダは2035年までに喫煙率5%以下を目指している

(一部のみ)

 

[MHRA]化学物質安全性試験のGLP ガイダンス

Good laboratory practice (GLP) for safety tests on chemicals

Last updated 31 May 2019

https://www.gov.uk/guidance/good-laboratory-practice-glp-for-safety-tests-on-chemicals

 

[FSIS]ジャンバラヤの政策方針書改定を求めたZatarain による要請へのFSISの最終対応

FSIS’s final response to a petition submitted by Zatarain’s requesting that FSIS revise the Jambalaya Policy Book entry

May 29 2019

https://www.fsis.usda.gov/wps/wcm/connect/4add9fef-5c29-4de1-bf4e-12703a92cbd6/Petition-FSIS-Response-Zatarain-052919.pdf?MOD=AJPERES

2013年8月23日に、USDAの食品基準と表示に関する政策方針書のジャンバラヤの項目の25%の調理済みハムを含むという要求を取り除きトマトとコメについての参照を改訂するよう求める請願があった。FSISは改訂する代わりに政策方針書から項目を削除することにした。ジャンバヤラとして販売されている製品にはバリエーションがあり単一の基準を作るのが困難なためである

 

[ASA]立証の基本

Substantiation 101

CAP News  | 24 May 2019

https://www.asa.org.uk/news/substantiation-101.html

ASAが受け取る苦情の約70%は誤解を招く広告について、である。多くの場合その主張が誤解を招くものであるかどうかを決めるのに、ASAは根拠の評価を必要とする。根拠の必要性は企業の取引年数から価格、有効性の宣伝まで多数のシナリオから生じる。

主張の性質に関わらず、販売者は以下の点に注意する必要がある。

宣伝をする前に根拠を持っていること

主張と根拠はつりあっていなければならない

主張を消費者が理解するだろう内容で立証する

 

[ASA]オンライン助言 健康:アロマセラピー

Health: Aromatherapy

22 May 2019

https://www.asa.org.uk/advice-online/health-aromatherapy.html

アロマセラピーとは?

どんな主張が問題になる?

医療クレームは認められていない

どんなクレームが許容される可能性が高い?

マッサージの時に使うとストレスの緩和に役立ちその結果として睡眠に役立つ可能性があるという主張は認めている。この種のクレームはマッサージに使われるオイルという文脈でのみ認められる

医師への相談が必要な状態については?

医療が必要な症状についての宣伝は必須の医療を受けないようにする可能性がある

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling onSmiles Powder UK Ltd

29 May 2019

https://www.asa.org.uk/rulings/smiles-powder-uk-ltd-a18-461791.html

歯を白くする製品の自社サイトでの宣伝。使用前・使用後のイメージと動画で使ってすぐ白くなるような印象を与えるが実際はそうではない。根拠とされた実験の質が悪く商品で薦めている使用条件とも違う、などで広告基準違反

 

 

[CDC]フィールドからの報告:ベニテングタケ(の仲間の)キノコを食べたことによる急性中毒-ミネソタ、2018

Notes from the Field:  Acute Intoxications from Consumption of Amanita muscaria Mushrooms — Minnesota, 2018

MMWR / May 31, 2019 / 68(21);483–484

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6821a4.htm?s_cid=mm6821a4_w

2018年10月、ビルマから来たカレン族の中年男性が精神状態異常、嘔吐、下痢、失禁、発汗、唇と舌の腫れ、唾液過多の症状で救急で診察した。自宅でキノコを食べて2-3時間後から症状が出た。呼吸不全と低酸素のため人工呼吸などの支持ケアを4日間受けた。彼の娘もキノコを食べたが症状が軽く、軽い発刊と吐き気で一晩の観察で退院。父親は8日入院後退院。ミネソタ保健省とミネソタ真菌学会と協力してキノコはAmanita muscaria var. guessowiiと同定された。ビルマで食べていたAmanita hemibapha var. ochraceaに似ているという。

(キノコの写真有り)

 

[FDA]FDAは重大な病気の治療に未承認幹細胞製品を宣伝販売している企業に通告

FDA puts company on notice for marketing unapproved stem cell products for treating serious conditions

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-puts-company-notice-marketing-unapproved-stem-cell-products-treating-serious-conditions

アリゾナの企業は彼らの製品がライム病、糖尿病、パーキンソン病などを治療できると主張しているがそれはどんな使用方法でも認可されていない。

FDAはR3 Stem Cell社とその社長David Greene医師に無題の文書を送った

(日本でも医者が患者を騙すの、取り締まって欲しい)

 

論文

-ニゲラ種子(ブラッククミン)およびオイル(ブラックシードオイル)を含むとされるハーブ製品を使用した後の局所及び前進有害皮膚反応

Local and systemic adverse skin reactions following the use of herbal products believed to contain Nigella sativa seeds and oil.

Dehavay F, et al. Contact Dermatitis. 2019 Mar;80(3):176-177.

ベルギーからの報告

 

-敵か味方か?生物毒素の新興影響

Friends or Foes? Emerging Impacts of Biological Toxins.

Clark GC, et al.Trends Biochem Sci. 2019 Apr;44(4):365-379.

生物毒素由来の医薬品や農薬のようなポジティブな側面と、気候変動やグローバリゼーションによって食品を含む多様なところに存在してヒト健康リスクとなるネガティブな側面についてのレビュー

 

-医薬品と植物抽出物を含むサプリメントの望ましくない向精神的薬物相互作用

Unwanted effects of psychotropic drug interactions with medicinal products and diet supplements containing plant extracts.

Woroń J, Siwek M. Psychiatr Pol. 2018 Dec 29;52(6):983-996.

SSRI あるいはSNRI抗うつ剤と相当な相互作用リスクが関連する(特にニンジン、イチョウ、)イワベンケイ、オオアザミ)

 

-モリンガ摂取後のスティーブンスジョンソン症候群

Stevens - Johnson syndrome (SJS) following Murunga leaf (Moringa oleifera) consumption

Witharana EWRA, et al.,Ceylon Med J. 2018 Dec 31;63(4):188-189.

スリランカからの報告

 

-質評価基準に基づくアスパルテームの疫学研究評価

Evaluation of aspartame cancer epidemiology studies based on quality appraisal criteria.

Haighton L, et al., Regul Toxicol Pharmacol. 2019 Apr;103:352-362.

全体として低カロリー甘味料や飲料への暴露はヒトのがんリスク増加と関連しない

 

-食品摂取に関するリスクのコミュニケーション:加工肉の場合

Communicating Risk Regarding Food Consumption: The Case of Processed Meat.

Zec S, et al., Nutrients. 2019 Feb 14;11(2).

イタリアの研究者によるモデルを使ったシミュレーション。加工肉摂取量削減によるがん症例の削減メリットだけではなく肉産業の労働者の失業による死亡増加も検討している

 

-国への年次報告書:がん全体の死亡率は減り続けている

Annual Report to the Nation: Overall cancer mortality continues to decline

30-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/nci-art052919.php

JNCIに発表されたNCIの最新年次報告書

タバコ関連がんは減り続けていて体重関連がんは増加傾向

 

-食用昆虫?培養肉?食品のリアルな未来は培養昆虫肉

Edible insects? Lab-grown meat? The real future food is lab-grown insect meat

30-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/f-eil052919.php

Frontiers in Sustainable Food Systemsに発表されたTufts大学の研究者らによると、実験室で育てる昆虫肉と最大限に効率よく生長し栄養と風味を良くするような遺伝子組換えの組み合わせが優れたグリーン代用食である

 

-公衆衛生のリーダーはワクチンの受容を促進するための新しい努力を要請する

Public health leaders call for new efforts to promote vaccination acceptance

30-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/cgso-phl053019.php

木曜日に公衆衛生主導者の国際連合Salzburg Global Fellowsが、世界中でワクチンの受容にコミットするよう主張する声明を発表した。この声明では予防可能な感染症への予防接種への躊躇がますます大きくなる脅威であると懸念している。保護者の信頼の毀損は公衆衛生にとって長期的害となる可能性がある。

 

-漁業は健康にとって最悪な仕事のひとつ

Fishing among worst jobs for health

30-May-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-05/uoe-faw053019.php

あたらしい研究はイングランドとウェールズの全ての労働者のうち水産業労働者は最も健康状態が悪いものの一つであることを示唆する。漁師より悪いのは炭鉱労働者と少数の自給自足生活者のみであった

 

その他

-映画の怪獣は恐怖を餌に進化する

A movie monster evolves, fed by fear

Nathaniel J. Dominy, Ryan Calsbeek

Science  31 May 2019:Vol. 364, Issue 6443, pp. 840-841

「ゴジラ:キングオブモンスターズ」の映画から始まるゴジラ論の書評

映画史最長を記録する、1954年に始まったゴジラ映画の35作目。

最初は1954年3月1日のマーシャル諸島ビキニ環礁で行われた米国の熱核兵器実験への反応だった。第五福竜丸の乗組員の被曝は日本ではアメリカによる市民への核攻撃とみなされ、反核運動が拡大し、この反米の文脈の中で1954年10月にゴジラが発表された。

ゴジラは「災害のイマジネーション」としてその時代を反映してきた。1954年からゴジラは冷戦の緊張やペルシャ湾の不安定さの時代を経て約2倍に大きくなった。今回の敵は気候変動。ゴジラはただのメタファーではない、それは我々の時代の教訓を含む寓話である。国や専門領域や政治方針を超えて、協力しよう。それだけが現在直面している脅威を緩和するための唯一の希望である

(いろいろ略)

 

-毒素遺伝子をもった真菌が新たな蚊対策になりうる

Fungus with a venom gene could be new mosquito killer

Gretchen Vogel

Science  31 May 2019:Vol. 364, Issue 6443, pp. 817

しかしトランスジェニック真菌の最大の障害は規制と政治だろう

 

-健康の専門家がEPAのがん原性試験改訂への大急ぎを懸念

Health experts wary of EPA rush to revise carcinogen testing

By Corbin Hiar, E&E NewsMay. 31, 2019 ,

https://www.sciencemag.org/news/2019/05/health-experts-wary-epa-rush-revise-carcinogen-testing

E&E Newsの記事

EPAが環境汚染物質のがんや他の病気の原因となるかどうかを調べるガイドラインを速やかに改定する計画である。これがトランプ政権の広範な汚染物質の規制の基礎を弱体化しようとする努力の一環ではないかと批判者は恐れている。

EPAの情報筋によるとトランプ政権はこの高度に科学的な問題を数ヶ月で改訂しようとしている。その予定の時間が十分吟味することを不可能にする。現在EPAには発がんリスク評価のための166ページのガイドラインがあるが他の有害健康影響については単一のガイダンスはない。しかし来週EPAは科学助言委員会に発がんリスク評価ガイドラインの更新とがん以外のリスク評価のガイドラインを作ることに関する助言を求めている。他の議題と違って背景文書が公式に公表されていない。EPAの広報はどんな改訂が適切なのかについて議論を始めるところであり、現時点で予定はないという。しかしこのイベントを前にEPAのリーダーが少人数のキャリア公務員に今年年末までに更新できる課題を同定するよう依頼している

(以下長い記事。結局よくわからない)

 

-Lancet

エディトリアル

ヘビ咬傷-無視の影から現れる

Snakebite—emerging from the shadows of neglect

The Lancet Vol 393, Number 10187 p2175

 

ブラジルはタバコの製造者に公衆衛生費用を要求して訴える

Brazil sues cigarette manufacturers for public health costs

P2187