2019-07-11

[NHS] サプリメントが心疾患や早期死亡を予防する十分な証拠はない

No good evidence supplements protect against heart disease and early death

Tuesday 9 July 2019

https://www.nhs.uk/news/medical-practice/no-good-evidence-supplements-protect-against-heart-disease-and-early-death/

「マルチビタミンにより循環器疾患のリスクを減らすあるいは早期死亡を削減することはない、と研究は発見する」とSunは報道し、Daily Telegraphは「ビタミンサプリメントのいくつかは脳卒中のリスクを増加させる可能性がある」と警告する。

どちらの見出しも、約100万人による24種の栄養サプリメントあるいはダイエタリーサプリメントの効果について277の臨床試験によるエビデンスを調べた最新の主要なレビューに基づき書かれた。

結果の知見は全くはっきりしないものであった。オメガ-3脂肪酸サプリメントのいくつかが、わずかに循環器疾患のリスクを減少させるという不確かな弱いエビデンスがあった。

葉酸が脳卒中のリスクを減少させる可能性がある、という同様の弱いエビデンスがあった。

さらに、カルシウムとビタミンDサプリメントの組み合わせが、脳卒中のリスクを増大させる可能性があるという中程度のエビデンスがあった。

研究されたマルチビタミン、抗酸化物質及びビタミンABを含め、他のすべてのサプリメントに、循環器疾患あるいは早期死亡との関連が見つからなかった。

しかし、サプリメントの多くは、ほとんど研究されていなかった。

エビデンスは質にばらつきがあり、それぞれのサプリメントの効果について確かなことを言うことは困難であった。

サプリメントは特定の状況において、特に特定のビタミンあるいはミネラルが欠乏する人にとって効果がある可能性はあり、したがって、医師の助言に従うべきである。

循環器疾患のリスクを減らす最も効果的な方法は、運動、健康的な食事、健康的な体重の維持、禁煙及び適度な飲酒の組み合わせである。

 

[EU]査察報告

-メキシコ生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

Mexico―Residues and contaminants in live animals and animal products

10/07/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4150

2018112029日にメキシコで実施した、牛と牛肉/製品の残留物と汚染物質、ホルモン無添加の牛肉分離システム(分割システム)の機能、動物用医薬品の公的管理、EU市場の牛肉及び牛肉製品生産用のEU公衆衛生条件への食品企業従事者の遵守確認のための、公的管理の効果を評価するための査察。残留物モニタリング計画の効果は、実施や研究所の実績ではマイナーな欠点で弱められているが、動物用医薬品の包括的な処方システムや流通や使用に関する効果的な公的管理が整っているため、残留物違反のリスクは低い。EU輸出用に登記された屠殺場や切断施設の一般的な衛生状態は修正が必要な欠点があるが、原則として満足できる。

 

-管理団体メキシコで活動する認可管理団体が適用するオーガニック生産基準と管理手段

Control Body―organic production standards and control measures applied by a recognised Control Body operating in Mexico

05/07/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4147

201931219日に実施した、メキシコの認可管理団体が適用したオーガニック生産基準と管理手段の適用を評価するための査察。メキシコの査察は管理団体本部の机上査察で補完された。管理団体は認定された全ての事業者を対象とする適切な管理システムを文書化しており、このシステムで、契約中の全ての事業者が毎年点検されることや、追加検査やサンプリングのために十分な数の事業者が選ばれていることが確認されている。リスクの高い事業者が必ずしもサンプリングや追加訪問を受ける必要がないので、これが適切な管理システムの効果を下げている。さらに、検査が不適合の検出に最適な時期に実施されていない。転化期間の遡及的認識のための逸脱などの多くの生産規則は十分実行されていない。

 

-ブルガリア食品改良剤(注:食品添加物のこと)

Bulgaria―Food improvement agents

03/07/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4145

201931220日にブルガリアで実施した、食品改良剤のEU法の条件を実行するための公的管理システムを評価するための査察。ブルガリアの公的管理は、最終消費者向けにデザインされた食品改良剤のサンプリングと分析、及び正しい使用条件や表示条件を確認する現場の管理からなる。公的管理は、検査官が食品改良剤の使い分け方の形式的検証条件を満たすことのできる手順に支えられている。食品企業は法的条件に従うために追加的支援を行っている。国の施行処置システムは適切である。標準的な管理手段にいくつか欠点を認めているが、成分や純度基準に関する完全な検査に関しては検査官の明確さ不足で、ある程度公的管理の一貫性に影響を与えている。

 

-ウクライナ家禽肉及びその製品

Ukraine―Poultry meat and products derived therefrom

03/07/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4146

2019129日~28日までウクライナで実施した、EU輸出用家禽肉とその製品の公的管理システムの、以前の査察の助言に応えた行動の実践を評価するための査察。管轄機関の職員の知識量、公的管理の実践と効果、施設のEU規則の遵守などが著しく改善したことが分かった。中央管轄機関が新たな法律や、より頻繁に検査するリスクに基づく公的管理システムを制定したため、地域管轄機関の権限を制限する法的障害は撤廃される。EU条件を遵守している施設だけが認証されているわけではないため、違法施設は頻繁に一時停止れる。しかし、この一時停止工程は、申請の一貫性に影響を与える可能性がある。

 

-アイルランド飼料添加物、その成分とトレーサビリティ

Ireland―Feed additives, their ingredients and traceability

01/07/2019

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4144

2019325日~43日までアイルランドで実施した、飼料添加物とその製品成分の公的管理を確認するための査察。アイルランドでは、公的飼料管理計画検査とサンプリングは、一般的によく行われている検査でリスクに基づき、管理者の関連する法律条件の実践を適切に確認できている。違法の確認やフォローアップ後の管轄機関の行動は包括的で、管理者が欠点を改善していることを十分確認できる。だが、欠点を含むいくつかの要素に効果が弱められている。

 

[ODS]ファクトシート更新

-鉛

Zinc

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: July 10, 2019

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Zinc-HealthProfessional/

USDAFoodData Centralへのリンク付け

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Zinc-HealthProfessional/66/history

 

-ビタミンA、ビオチン、ビタミンB6、カルシウム、コリン、クロミウム、銅、ビタミンE、葉酸、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、ナイアシン、オメガ-3脂肪酸、パントテン酸、カリウム、セレンの項目

Vitamin A, Biotin, Vitamin B6, Calcium, Choline, Chromium, Copper, Vitamin D, Vitamin E, Folate, Iodine, Iron, Magnesium, Manganese, Niacin, Omega-3 Fatty Acid, Pantothenic Acid s, Potassium, Selenium

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: July 9, 2019

USDAFoodData Centralへのリンク付け

 

[ヘルスカナダ] 情報更新:ヘルスカナダは食品安全の重要性について妊娠中の女性に注意を呼び掛ける

Information Update - Health Canada reminds pregnant women of the importance of food safety

July 8, 2019

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2019/70379a-eng.php

へルスカナダは妊娠中の女性とその胎児の食中毒の危険性に関して注意を呼び掛ける。

(主に微生物)

 

[FDA]Voice FDAの電子タバコの規制方法

How FDA is Regulating E-Cigarettes

07/10/2019

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices-perspectives-fda-leadership-and-experts/how-fda-regulating-e-cigarettes

コミッショナー代理Ned Sharpless, M.D.による電子タバコ政策に関する発言。FDAの電子タバコに対する監視は最優先事項であり、この継続的な取り組みには、ENDS(電子ニコチン送達システム)に関する回答されていない疑問に取り組む科学への出資、ガイダンス及び規則の作成、業界及び市民の教育、さらに法律の強化を含む。

 

[FDA]消費者情報。キシリトールには(肉球は)触らない;犬にとって危険である

Paws Off Xylitol; It's Dangerous for Dogs 

07/09/2019

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/paws-xylitol-its-dangerous-dogs

この砂糖の代用品はヒト用食品及びデンタル製品に含まれるが、犬にとっては有毒となる可能性がある。

 

[DHSC]NHSの健康情報がアマゾンのAlexaから入手できる

英保健社会福祉省

NHS health information available through Amazon's Alexa

10 July 2019

https://www.gov.uk/government/news/nhs-health-information-available-through-amazon-s-alexa

NHSはアマゾンと協力してNHSのウェブサイトの信頼できる件気宇情報を音声補助技術で提供

例えば:

「アレクサ、偏頭痛はどうやって対処すればいい?」

「アレクサ、インフルエンザの症状ってどんなもの?」

「アレクサ、水痘ってどうなるの?」

のような質問に音声で答える

(アレクサ、日本語でもこたえてくれないかな?)

 

[Codex]CAC42で新しい基準が採択された

New standards adopted at CAC42

10/07/2019

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1201334/

・ニンニク 乾燥ニンニクの基準

・油の基準 アーモンド油、亜麻仁油、ヘーゼルナッツ油、ピスタチオ油、クルミ油、オレイン酸の多いパーム油

・食品添加物の和解 地域による多様性

・残留農薬の最大基準記録的短時間で

3-モノクロロプロパン1,2-ジオールとグリシドールエステル類の削減のための実施基準

他に新しい作業としてアレルゲン表示、インターネット販売/E-コマース、乳幼児用食品を含むある種の穀物及び穀物製品のアフラトキシン最大量、MRL設定から除外可能な公衆衛生上の懸念の低い化合物についてのガイドライン、牛肉、葉物野菜、未殺菌乳および未殺菌乳から作ったチーズ、スプラウトの志賀毒素産生性大腸菌(STEC)コントロールのためのガイドライン開発

 

 

[FSANZ]カフェイン粉末とカフェイン含量の多い食品の安全性

Safety of caffeine powders and high caffeine content food         

(July 2019)

http://www.foodstandards.gov.au/Pages/Review-of-caffeine.aspx

Hon Greg Hunt保健大臣とHon Richard Colbeck上院議員がFSANZにカフェイン粉末とカフェイン含量の多い食品の安全性を調べてこれらについて消費者に安全性情報を伝えることや警告表示の必要性について検討するよう依頼した。2019831日までに報告する予定である。

 

[TGA]あなたが日焼け止めについて聞きたかった(でも聞くのを恐れていた)こと

Everything you ever wanted to know about sunscreens (but were afraid to ask)

10 July 2019

https://www.tga.gov.au/blogs/tga-topics/everything-you-ever-wanted-know-about-sunscreens-were-afraid-ask

オーストラリアは世界で最も皮膚がんの多い国の一つであり、ほとんどのオーストラリア人は生涯に少なくとも一度は皮膚がんを経験する。このような高いリスクのため、全てのオーストラリア人は日除けの専門家にならなければならない。

AUST番号をチェック

SPFと範囲をチェック

適切に使用

日光に注意

日焼け止めは安全?

日焼け止めは指示通りに使えばリスクは低い。

良くある誤解は酸化亜鉛や二酸化チタンナノ粒子が健康リスクになるというものである。我々はこの問題について2017年にレビューした。指示通りに使えばこれらが皮膚の奥深くに侵入することはなく量が少ないので毒性はない。

最近の研究で一部の日焼け止め成分が吸収されて血中に発見された。この研究は日焼け止めの成分が有害だという意味ではない。この研究は米国FDAが、市販の日焼け止め成分のうちさらなる研究が必要なものがあるかどうかを決めるのに役立てるために行われた。日焼け止めの有効成分の多くは世界中で15-30年以上使われていて安全だと考えられている。我々は全ての新規成分の安全性を日焼け止めに使われる前に評価している。

日焼け止めの最もよくある副作用は局所皮膚反応なので、使う前に小さな皮膚の部分でテストするのは良い考えである。特に小さい子どもや新しいものに変えるときには。

日焼け止めは害をもたらしそうにないが、紫外線による皮膚がんのリスクは現実のものである。もしあなたがオーストラリアに住んでいるなら、皮膚がんリスクは高い。日焼け止めの定期的使用は全てのオーストラリア人の習慣であるべきである。

(豪州の白人はがんリスクが高くても住むことを選んでいる。福島の原子力事故の「避難」基準をあてはめると住めなくなるけど。)

 

論文

-マットレスは寝ている間により高濃度のVOCsを排出する可能性がある

Mattresses could emit higher levels of VOCs during sleep

10-Jul-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/acs-mce070319.php

Environmental Science & Technologyに発表されたポリウレタンマットレスからの気体の排出率を睡眠条件をシミュレートして測定した研究。(ヒトがいると温度湿度が上がるので)

しかしながらこれまでのところ健康に有害だという根拠はない

 

-研究が砂糖入り飲料とがんの関連を示唆

Study suggests possible link between sugary drinks and cancer

10-Jul-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/b-ssp070919.php

The BMJに発表された研究が砂糖入り飲料を多く飲むこととがんリスクの増加に関連する可能性を報告した。NutriNet-Santé

NutriNet-Santéってだけでもういいや、となるんだけど)

 

-母親の肥満は子どものがんに関連

Maternal obesity linked to childhood cancer

10-Jul-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/uop-mol071019.php

American Journal of Epidemiologyに発表されたペンシルベニア出生記録を用いた研究。妊娠前の母親のBMIが子どもが後でがんと診断されることと関連する。BMI 40以上の母親の子どもは5才までに白血病となるリスクが57%高い。体重と身長も個別に白血病リスクの高さに関連する

BMI 40以上で妊娠って日本だと探すのが難しそう)

 

-ヒト肝細胞アトラス

A human liver cell atlas

10-Jul-2019

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-07/mpio-ahl071019.php

科学者がこれまで知られていなかった肝細胞サブタイプを発見

9人の患者の肝細胞を単離しシングルセルRNA配列決定を行い、コンピューター解析で細胞タイプ地図を作った。肝臓中に胆管細胞の希なサブタイプを発見。nature

 

その他

-砂糖入り飲料とがんの研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study looking at sugary drinks and cancer risk

July 10, 2019

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-sugary-drinks-and-cancer-risk/

The BMJに発表された研究で砂糖入り飲料を多く飲むこととがんリスクの増加の関連の可能性が報告された

Teesside大学公衆衛生栄養准教授Amelia Lake博士

この研究は101,257人の平均年齢42才の健康なフランス成人(男性21%;女性79%)での大規模研究である。観察研究であるため因果関係はわからない。著者らは交絡要因を知っていて食事の評価方法の限界も理解していて知見は良く報告されている。

摂取量の評価は最低2回のオンラインの24時間食事アンケートで、それは3300の食品や飲料の日常的摂取を測定するようデザインされた質問である。最大9年のフォローアップである。その結果砂糖入り飲料の摂取が多いことはがん全体と乳がんのリスク増と関連していた。人工甘味料を使った飲料とがんとの関連は見つからなかったがこの研究ではダイエット飲料の摂取量が少なかった。この研究は砂糖とがんの因果関係に答えを提供するものではないが砂糖を減らした方がいいという現在の動きの重要性を大きくする。

Cancer Research UK & UCLがん試験センター上級統計学者Graham Wheeler博士

この大規模で質の高い研究は砂糖入り飲料の摂取はある種のがんの増加に関連する可能性があるという既存の根拠に加わる。この研究の強みは人数の多さとフォローアップ期間中に何度も質問されていることである。しかし参加者は自薦で、一般化はできないかもしれない。砂糖入り飲料の全体平均一日摂取量は93 mlで、一日100 mlの増加は18%のがんの増加と関連した。しかし乳がんとは関連したが直腸結腸がんと前立腺がんでは関連がなかった。因果関係かどうかを決めるには砂糖入り飲料摂取と特定のがんの生物学的メカニズムについての研究が必要であろう。

Quadram生物科学研究所栄養研究者で名誉フェローIan Johnson博士

この結果は砂糖入り飲料と全てのがんの合計と乳がんに関連があることを示す。おそらく驚くべきはがんリスクの増加は純粋なフルーツジュースの摂取者でも観察されたことで、これはさらなる研究が必要であることを示すもののこれだけを根拠に砂糖税を純粋なフルーツジュースにも拡大するべきというものではない。人工甘味料で甘くした飲料には関連が無かったが著者は信頼できないだろうと言っている。

観察研究の常で、関連があることは必ずしも因果関係を示さない。もし因果関係だとしたらそのメカニズムは既に因果関係が確立されている肥満関連だろうと想定できるかもしれない。この結果の確認は必要であるが、それまでは砂糖入り飲料は飲み過ぎないという公衆衛生メッセージを支持するさらなる根拠であろう。

NHS栄養士Catherine Collins RD FBDA

砂糖入り飲料の最も摂取量の多い集団は最も少ない集団に比べて全てのがんが30%多かった。中程度の砂糖入り飲料摂取者には有意ながんの増加は見られなかった。砂糖に換算するとどのくらいだろう?最も少ない集団の飲料からの摂取量は一日約3gで最も多い郡は19gである。大体110gくらいからリスクが増えるように見える。この追加の7g、カロリーで28kcalが本当にがんのリスクになるのだろうか?普通砂糖摂取と関連がある体重と糖尿病に差がないことから、生物学的説明は難しい。全体で飲料からの砂糖の摂取は総カロリーのほぼ0%から4%で、これは健康的食生活の助言の範囲内である。

この研究の知見は興味深いが人工甘味料入り飲料ではがんリスクがないことに注目する。あまりにも長い間甘味料が健康リスクだという栄養神話が文化になっている。現在使われている甘味料は安全性試験をパスしている

飲み物に砂糖を加えることは栄養上の利益はなくカロリーが増えるだけである。砂糖入りより砂糖なし飲料を選んだ方がいいという根拠に追加するものである。

(いろいろ略。砂糖は誰も擁護しないんだ。子どもに吸い飲みで砂糖水飲ませた時代があったのに)

 

-Natureエディトリアル

がん、気候、プラスチック:何故「地球対策」が月面着陸より困難なのか

Cancer, climate, plastics: why ‘earthshots’ are harder than moonshots

10 July 2019

https://www.nature.com/articles/d41586-019-02093-7

アポロ計画は偉業だった、しかし50年経って、より複雑な世界的課題を解決するためのムーンショットは異なる障害に直面している

1969720日、Neil Armstrong Buzz Aldrinは月面に立った。月に人間を送ることができるのに、どうして持続可能な都市を造れないのか?がんに勝てないのか?気候変動に取り組めないのか?

ムーンショットの枠組み-問題を定義しお金と学際的専門能力で支援し一定の時間で解決を試みる-が、より複雑な「アースショット」の課題に当てはめられてきた。それはアポロの前のマンハッタン計画や1960年代の緑の革命で奏功し1990年代のヒトゲノムプロジェクトでも有効だった。しかし最近の課題目標は達成がより困難である。

(アポロ特集各種記事)

 

-ILSI

Globalization and HealthへのILSIの反応

ILSI Response to Globalization and Health

June 6, 2019

https://ilsi.org/ilsi-response-to-globalization-and-health/

201963日、ケンブリッジ大学の政治国際研究学部のSarah Steele博士らがGlobalization and Healthに「企業が資金提供した慈善団体は「見解を擁護するための研究」をしているのか「根拠に基づいた科学」を推進しているのか:ILSIのケーススタディ」と題した論文を発表し、その後多くの国際メディアがこれを報道した。

Steele博士の論文は「ILSIは個人や地位や政策に、国内的及び国際的両方で影響を与えようとし、その企業会員は彼らの利益を国際的に拡大するツールとしてILSIを使っている」と結論している。以下にILSIの方針を示しこの論文の主張を修正する

(以下略)