2020-04-24

[ANSES]2017年12月の植物保護製品の使用についての報告書で懸念があるとされた植物保護成分についてのANSESの意見

ANSES opinion on the plant protection substances identified as giving rise to concern in the December 2017 mission report on the use of plant protection products

14/04/2020

https://www.anses.fr/en/content/anses-opinion-plant-protection-substances-identified-giving-rise-concern-december-2017

植物保護製品の使用を削減するフランスの活動計画の一環で、ANSESはハザードレベルとフィトファーマコビジランスデータに基づき、特別な注意が必要な物質について専門家評価を発表した。ANSESは優先事項として欧州レベルで複数の有効成分の再評価を推奨している。同時にANSESは最新の欧州基準に基づき、すでに市販されている製品に自ら即時再評価を開始している。

2017年12月に農業での農薬の使用を削減するためにフランス政府が設定した計画の一環で 、CGAAER-CGEDD-IGAS[1]検査は、モニタリング報告で最も頻繁に確認された、又は言及された複数の植物保護製品の有効成分をリストに挙げ、懸念があるとされると説明した。

この報告書の調査結果に基づき、いくつかの物質の禁止とその後の多数の製品の回収を考慮して、ANSESは特に注意が必要な物質の専門家評価を実施した。物質によっては認可更新不可、あるいは欧州レベルでの即時再評価を推奨している。同時に、これらの製品に含まれる有効成分の更新承認を待たずに、複数の認可製品に自らリスク評価を開始し、内分泌かく乱の可能性のある1物質を評価している。

全ての規制と入手可能なデータに基づくアプローチ

ANSESは、全ての認可物質と植物保護製品は最初に市販認可される前とそれぞれの更新の際に、欧州レベルで厳格に規制・統一されているリスク評価を受けていると指摘している。

その専門家評価の中でANSESは、カテゴリー1の発がん性物質あるいは生殖毒性物質として最近ECHAがリストに掲載し、そのため欧州規則1107/2009に設定される除外基準を満たしている、現在認可されている多くの物質を確認した。これらの除外基準を満たすということは、この規則に従う厳格な免除措置に訴訟が提起されない限り、事実上承認が更新されないことを意味する。ANSESは欧州委員会が実施した影響評価で議論されたように、複数の物質に内分泌かく乱が起こる可能性があることも考慮している。

最後に、ANSESは現在行われている有効成分や植物保護製品の更新や再評価の申請を考慮している。

科学的見解から、ANSESは次のことを信頼している、

・これらの物質に現在入手できる科学的評価

・職場の安全性、消費者の安全性、対象以外の生物と地下水のためのリスク指標の計算

・現実の汚染レベルや健康影響をモニターし警告する役割を持つ、ANSESがまとめたフランスのフィトファーマコビジランス計画のデータ

ANSESの助言

欧州委員会はすでにクロルピリホス-エチルとクロルピリホス-メチルの認可を更新しないことを決めているが、これらの研究に基づき、他の2つの有効成分の更新をしないことについて、ANSESは欧州委員会による迅速な決定を求めている。

・マンコゼブ:ECHAが生殖毒物カテゴリー1Bとみなす

・チオファネート-メチル:現在フランスの認可製品に使用されている、変異原物質カテゴリー2に分類される唯一の物質

この有効成分の認可を欧州が再検討するのを待たずに、ANSESは2020~2021年の期間に以下のことにも着手している。

・現在の市販認可を変える可能性を視野に入れ、以下の物質を含む製品が引き起こすリスクの再評価。

-8-ヒドロキシキノリン、イプコナゾール、スピロジクロフェン、ハロスルフロン-メチル。これらは全て現在発がん性カテゴリー1Bあるいは生殖毒性物質としてECHAのリストに挙げられている。ハザードレベルを考慮して、リスク評価の迅速な更新は、管理者、労働者、近隣住民、居住者をよりよく保護するために必要だとANSESは信じている。

-プロスルホカルブ。これは複数の作物の処理に認可されているが、隣接する対象以外の作物も汚染しているため、使用条件を変えることになる。結果として、この物質を含む製品のリスク評価は近隣住民や居住者のために更新されるだろう。

・プロクロラズの内分泌かく乱の影響の評価は、植物保護製品の内分泌かく乱の影響を評価するために2018年に発表された欧州ガイダンス文書に基づいている。この評価は、この物質に提出される更新申請を待たずに実施されるだろう。

[1] CGAAER:食料、農業及び農村地域のための総評議会、CGEDD:環境と持続可能な開発のための総評議会、IGAS:社会情勢の総監察

 

追加情報

植物保護製品のCGAAER-CGEDD-IGAS報告書で懸念があるとされた植物保護成分についてのANSESの意見(フランス語)

ANSES OPINION on the plant protection substances identified as giving rise to concern in the CGAAER-CGEDD-IGAS report on the use of plant protection products (in French)

10 avril 2020

https://www.anses.fr/en/content/anses-opinion-plant-protection-substances-identified-giving-rise-concern-december-2017

 

[EFSA]意見等

-鶏肥育用AveMix® XG 10 (エンド-1,4-β-キシラナーゼ及びエンド-1,3(4)-β-グルカナーゼ)の認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of AveMix® XG 10 (endo‐1,4‐beta‐xylanase and endo‐1,3(4)‐beta‐glucanase) for chickens for fattening

EFSA Journal 2020;18(4):6062  22 April 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6062

 

-種子を食べる哺乳類と鳥類への防虫剤として植物保護に使用されるトウガラシ(Capsicum annuum L. var. annuum)、パプリカ群、カイエン抽出物の基本物質認可申請についての加盟国とEFSAの協議結果

Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for approval of Capsicum annuum L. var. annuum, longum group, cayenne extract to be used in plant protection as a repellent to seed‐eating mammals and birds

21 April 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1838

EFSAが開催した協議プロセスの結果をまとめ、個別に受け取ったコメントに関するEFSAの科学的見解を提示した。

 

-七面鳥用Cygro® 10G (マデュラマイシンアンモニウム-α)の有効性

Efficacy of Cygro® 10G (maduramicin ammonium‐α) for turkeys

EFSA Journal 2020;18(4):6079  21 April 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6079

 

-離乳子豚用畜産添加物としてのNimicoat® (カルバクロール)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Nimicoat® (carvacrol) as a zootechnical additive for weaned piglets

EFSA Journal 2020;18(4):6070 21April 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6070

 

[EFSA]パルマサマースクール2020「One Health」オンラインで開催

Parma Summer School 2020 'One Health' to be held online

22 April 2020

http://www.efsa.europa.eu/en/news/parma-summer-school-2020-one-health-be-held-online

EFSAとパルマ大学の食品及び栄養に関する高等研究施設がピアチェンツァのサクロ・クオーレ・カトリック大学と協力して開催するパルマサマースクールの2020年版が、2020年6月9~10日にバーチャルイベントとして開催される。

パルマサマースクールはOne Health分野で最も優れた専門家の方々から若手研究者が学ぶ機会である。

ヒト、動物、環境の健康が密接に関係していることを認識するOne Healthの概念は、世界的に重要な話題である。気候変動、人口増加、海外旅行や国際貿易の拡大等の傾向から、この学際的なアプローチの関連性が高まっている。

現在のCOVID-19アウトブレイクにより、今まで以上にこの話題の関連性が増している。これに関連してEFSAの科学委員会はこのイベントのオンラインでの開催を決めた。

このイベントで参加者は講義に出席し、話者と直接対話し、ライブセッションに参加できる。

このスクールとプログラムの情報はパルマサマースクールウェブサイトで入手できる。

 

[RIVM]核事故の際にとられる対策の利点と欠点を比較評価する。選択肢最適化のための探索的研究

Weighing up the advantages and disadvantages of protective measures to be taken in the event of nuclear accidents. An exploratory study of the options for optimization

23-04-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/afweging-van-voor-en-nadelen-van-beschermende-maatregelen-bij-kernongevallen-verkenning

本文オランダ語

核事故後、政府は人々の放射線暴露を最小化するための対策をとらなければならない。事故近傍の人々は、例えばシェルターに入る、ヨウ素錠剤を摂る、あるいは地域を離れる。その対策が適切であると見なされるかどうかは問題となっている事故の性質や重大性によるだろう。対策により、求められる効果:放射線曝露量を減らす、に加えて意図しない、しばしばネガティブな影響もおこる。それは2011年の福島の事故を含む各種核事故で明らになっている。RIVMはオランダ放射線安全防護委員会に委託されて危機管理対策の利点と欠点を比較評価することについてわかっていることをリストアップした。現在知識は多くあるが個々の帰結についての研究は断片的である。従ってある対策と別の対策の効果を比較検討する方法はまだない。避難の影響は他の対策の影響より多く調べられている。

RIVMは公衆衛生、経済、社会一般への対策の影響を調査した。集団の健康を守ろうとする対策がしばしば守る代わりに害をなす。例えば福島では高齢で重病の患者を適切な医療無しに避難させたため、おそらく避難により助かった命より失った命のほうが多かった。

対策の準備や実施にはお金がかかる。対策の経済的影響は、例えば部品不足で製品の製造が一時的にできなくなったりして事故の場所よりさらに遠方まで影響する場合がある。

さらに危機対策はその地域の生活に膨大な帰結をもたらす可能性がある。人々は放射線への恐怖から帰還しないだろう、雇用は減り学校や店などは無くなるだろう。

 

[RIVM]オオバアサガオのリスク評価

Risk assessment of Argyreia nervosa

23-04-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/risk-assessment-of-argyreia-nervosa

本文オランダ語

オランダではオオバアサガオ(ハワイアンベイビーウッドローズ)の種がいわゆる「リーガルハイ」として販売されている。この種子を使用することは安全ではない。幻覚作用があり、吐き気、嘔吐、心拍数増加、血圧上昇、ひどい疲労、倦怠感を誘発する。これらの影響は推奨されている量でもおこる。

この植物の種子はLSDによく似たリゼルグ酸アミド(LSA)を含む

 

[HK] 法令違反

-ソーセージが栄養表示規則に違反

Sausage not in compliance with nutrition label rules

Wednesday, April 22, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200422_7917.html

日本産ソーセージが、飽和脂肪酸6.07g/100gという申告のところ、11.8g /100gであった。

 

-包装済みHappy Baby Organic Yogisが栄養表示規則に違反

Prepackaged Happy Baby Organic Yogis not in compliance with nutrition label rules

Tuesday, April 21, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200421_7916.html

米国産包装済みHappy Baby Organic Yogisが、ビタミンA 含有0 ug RE/100gという申告のところ、60 ug RE /100gであった。

 

-包装済みHappy Baby Superfood Puffが栄養表示規則に違反

Prepackaged Happy Baby Superfood Puffs not in compliance with nutrition label rules

Monday, April 20, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20200420_7914.html

米国産包装済みHappy Baby Superfood Puffが、ビタミンA 含有514.29 ug RE/100gという申告のところ、45 ug RE /100gであった。

 

-食品安全センターはソウギョのサンプルに微量のマラカイトグリーンを検出する

CFS finds traces of malachite green in grass carp sample

Thursday, April 23, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200423_7919.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、ソウギョのサンプルに0.73ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。

 

[TGA]パンデミック中の国内の適正製造基準(GMP)検査

Domestic Good Manufacturing Practice (GMP) inspections during the COVID-19 pandemic

24 April 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/domestic-good-manufacturing-practice-gmp-inspections-during-covid-19-pandemic

TGAはCOVID-19パンデミック中の国内の製造施設におけるGMPの継続的かつ柔軟な監視を認めるために新たな取り決めを作成した。

 

[TGA]安全性警告

-Force G Men's Power tablets

23 April 2020

https://www.tga.gov.au/alert/force-g-mens-power-tablets

製品は表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルを含む。製品写真あり。

 

-Dark Horse capsules

21 April 2020

https://www.tga.gov.au/alert/dark-horse-capsules

製品は表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真あり。

 

[FSS]コロナウィルス( COVID-19)と食品

Coronavirus (COVID-19) and Food

17 April 2020

https://www.foodstandards.gov.scot/consumers/food-safety/coronavirus

コロナウィルスと食品に関連する情報の更新。

 

[FSA] 新型コロナウィルスの感染経路としての食物あるいは食品接触物質のリスクに関する定量的リスク評価

Qualitative risk assessment on the risk of food or food contact materials as a transmission route for SARS-CoV-2

17 April 2020

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/qualitative-risk-assessment-on-the-risk-of-food-or-food-contact-materials-as-a-transmission-route-for-sars-cov-2

リスクの疑問:英国の消費者にとって新型コロナウィルスの源あるいは感染経路になる食品、食品接触物質あるいは食品包装のリスクについて。

https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/web-version-qualitative-risk-assessment-risk-of-food-or-food-contact-materials-as-transmission-route-of-sars-cov-2-002.pdf

(微生物)

 

[SFA]パツリンで汚染された「Pure Tassie Organic Apple & Blackcurrant Juice」の回収措置

Recall of “Pure Tassie Organic Apple & Blackcurrant Juice” due to contamination with patulin

21 April 2020

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recall-of-pure-tassie-organic-apple-blackcurrant-juice-due-to-contamination-with-patulin-(1).pdf

香港で検出されたパツリン濃度は、シンガポール食品規則にある果汁中のパツリン濃度の上限を超えるため、回収措置。

 

[MPI]コロナウィルスと食品安全

COVID-19 and food safety

23 Apr 2020

https://www.mpi.govt.nz/protection-and-response/coronavirus/coronavirus-and-food-safety/covid-19-and-food-safety-in-alert-level-3/re-opening-or-making-changes-to-a-food-business-in-alert-level-3/

警告レベル3における食品事業再開と変更点について

 

[MPI] 貝のバイオトキシン警告-Marlborough SoundのCroisilles Harbour

Shellfish biotoxin alert – Croisilles Harbour in the Marlborough Sounds

20 Apr 2020

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-croisilles-harbour-in-the-marlborough-sounds/

MPIはMarlborough SoundのCroisilles Harbourで、貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map

 

[ODS] 食事が認知機能維持に役立つ可能性がある

Diet may help preserve cognitive function

April 14, 2020

https://ods.od.nih.gov/News/News_Releases.aspx

2つの眼の疾患研究のデータの最新分析によると、地中海式食事を維持することが認知機能に大きく関係すると示された。

https://www.nei.nih.gov/about/news-and-events/news/diet-may-help-preserve-cognitive-function

 

[FDA]公示:Black Mamba Premium 18000は表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Black Mamba Premium 18000 contains hidden drug ingredient

4-22-2020

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-black-mamba-premium-18000-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているBlack Mamba Premium 18000の購入、使用をしないよう消費者に助言する。製品にタダラフィルを含む。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

- Nova Botanix LTD DBA CanaBD

April 16, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/nova-botanix-ltd-dba-canabd-606579-04162020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認の製品の問題。CBD製品を含む。

 

-Allied Food Products Inc

April 14, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/allied-food-products-inc-606511-04142020

酸性化食品基準、Emergency Permit Control法、不純品の問題。

 

- Prime Line Distributors, Inc.

April 09, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/prime-line-distributors-inc-605669-04092020

FSVP違反の問題。

 

- Fatima Brothers

April 07, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/fatima-brothers-605562-04072020

FSVP違反の問題。

 

- Portland Sandwich Company

April 03, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/portland-sandwich-company-604342-04032020

食品製造、包装または保管に関する衛生管理、不良品の問題。

 

- Doctor's Signature Sales and Marketing International Corp. dba Life Force International

Gaia's Whole Healing Essentials, LLC

March 27, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/doctors-signature-sales-and-marketing-international-corp-dba-life-force-international-589559

未承認の医薬品、ダイエタリーサプリメントの不正表示の問題。

 

- Nassif Wholesale LLC

March 19, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/nassif-wholesale-llc-604640-03192020

FSVP違反の問題。

 

- Homero Corp DBA Natures CBD Oil Distribution

April 20, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/homero-corp-dba-natures-cbd-oil-distribution-605222-04202020

未承認の医薬品、不正表示の問題。CBD製品を含む。

 

- BIOTA Biosciences LLC

April 09, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/biota-biosciences-llc-605164-04092020

未承認の医薬品、不正表示の問題。CBD製品を含む。

 

[FDA]FDAは病気であるオピオイド中毒を治療するためにCBD製品を違法に販売する企業に警告する

FDA Warns Companies Illegally Selling CBD Products to Treat Medical Conditions, Opioid Addiction

April 23, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-warns-companies-illegally-selling-cbd-products-treat-medical-conditions-opioid-addiction

BIOTA Biosciences, LLC 、Homero Corp DBA Natures CBD Oil Distribution の2社に警告文書が発せられた。

 

[FDA]コロナウィルス更新:COVID-19の影響のため裁判所は、FDAの特定のタバコ製品の市販前レビューの申請期限の延長の要請を認める

Coronavirus (COVID-19) Update: Court Grants FDA’s Request for Extension of Premarket Review Submission Deadline for Certain Tobacco Products Because of Impacts from COVID-19

April 23, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-court-grants-fdas-request-extension-premarket-review-submission-deadline

COVID-19の影響のため、連邦地方裁判所はFDAに電子タバコ、葉巻タバコ及びその他のタバコとみなされる新たな製品に対し、2020年5月12日までに市販前レビューの申請を提出するよう求めていたが、120日間の延長が認められ、2020年9月9日が期限となった。

 

[EU]ウェビナー通知

COVID-19パンデミック時のデマ(誤報)と誤情報(意図的)

Misinformation & disinformation in times of the COVID-19 pandemic

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/policies/docs/ev_20200427

2020年4月27日

 

[PHE]公衆衛生のこと blog

Public health matters

Organisations:  Public Health England

Posted on:23 April 2020

https://publichealthmatters.blog.gov.uk/2020/04/23/coronavirus-covid-19-using-data-to-track-the-virus/

COVID-19の週刊サーベイランス報告と週刊インフォグラフィクスを発表し、その解説をしている。

(Google検索とか例年に比べた過剰死とかたくさんのデータが掲載されている)

 

[TGA]低用量カンナビジオールの安全性レビュー

Review on the safety of low dose cannabidiol

24 April 2020

https://www.tga.gov.au/alert/review-safety-low-dose-cannabidiol

あとで

 

[IARC]食道がん啓発月間

Oesophageal Cancer Awareness Month

https://www.iarc.fr/featured-news/oesophageal-cancer-awareness-month/#q_a_mccormack

4月は食道がん啓発月間。

VALERIE MCCORMACK博士がIARCの食道がん研究プロジェクトについて説明する

Q & A

特に東アフリカで多い(東アジアも多い)。リスク要因は過剰飲酒、タバコ、高温の食品や飲料、野菜果物不足。

ファクトシート

https://gco.iarc.fr/today/data/factsheets/cancers/6-Oesophagus-fact-sheet.pdf

 

[FTC]FTCはコロナウイルスを効果的に治療できると根拠のない宣伝をして製品や治療法を販売している業者に21の警告文書を送った

FTC Sends 21 Letters Warning Marketers to Stop Making Unsupported Claims That Their Products and Therapies Can Effectively Treat Coronavirus

April 23, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/04/ftc-sends-21-letters-warning-marketers-stop-making-unsupported

治療法として宣伝されているのは幹細胞点滴から鍼やオゾン療法まで

FTCは全米でCOVID-19の治療や予防に立証されていない宣伝をしている業者にさらに21の警告文書を送った。今回で三回目である。これまではサプリメントやお茶やエッセンシャルオイル等だったが今回はより広範な、一見洗練された治療法に見えるようなものも含む。

一般的治療用製品やビタミン、サプリメント

Abundant Life Wellness Center (ホメオパシー希釈液)

Alkaline for Life at the Center for Better Bones (高用量ビタミン C)

Blessed Maine Herb Farm (ハーブ療法)

Ethos Natural Medicine LLC (クラトム錠剤と粉末)

Fast Relief Acupuncture (鍼とハーブ)

Greenbelt Outdoors (高用量ビタミン C)

Jiva Med Spa (サプリメント)

Personal Health Shop (エルダーベリー)

REVIV (高用量ビタミンC)

 

静注(IV)法と関連治療法

Absolute Health Clinic (ビタミンC点滴; 幹細胞療法)

AwareMed (IV 療法)

Liquivida Lounge (IV 療法; ビタミンC)

Merge Medical Center

Prana IV Therapy (IVビタミンC)

Vidaful Medicine (IV ビタミンC; 幹細胞療法; オゾン療法)

Windhorse Naturopathic Clinic (IV ビタミンC)

 

オゾン療法

American Medical Aesthetics

RowenSu Clinic

TRLYHEAL Pty. Ltd.

 

幹細胞療法

Center for Regenerative Cell Medicine

Stemedix, Inc.

 

論文

-昆虫の豊富さについての微妙な変化

Nuanced changes in insect abundance

Maria Dornelas, Gergana N. Daskalova

Science  24 Apr 2020:Vol. 368, Issue 6489, pp. 368-369

昆虫の生体の総量や豊富さ、多様性などが劇的に減っているという報告が科学者や一般の人々を心配させている。もち地球全体にあてはめると、生体の総量(バイオマス)で10年で約25%も減るなら我々の知らないうちに大災害がおこりつつあるということだ。この「昆虫のハルマゲドン」は近年注目が高まっている。確かに昆虫についての理解は乏しい。

これまでで最大で最も包括的なメタ解析である新しい研究では41カ国1676の地理的場所の166の研究で、全体として傾向は見られなかった。地上の昆虫は平均10年で9%減っているようだが淡水の昆虫は15%増えていた。著者らは大陸による違いにも言及し、北米と欧州地域が昆虫の量の減少が特にみられるという。昆虫は寿命が短く集団の増減が激しいことから天然に量が大きく増減し長期の傾向を定量化するのが困難である。

 

メタ解析は地上の昆虫は減っているが淡水の昆虫は増えていることを明らかにする

Meta-analysis reveals declines in terrestrial but increases in freshwater insect abundances

Roel van Klink et al.,

Science  24 Apr 2020:Vol. 368, Issue 6489, pp. 417-420

 

-COVID-19パンデミック中に研究の質に例外を設けるのは避けよう

Avoid making exceptions for research quality during COVID-19 pandemic

23-APR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/aaft-ame042020.php

世界的危機は科学のスタンダードを低下させる理由にはならない、とAlex London とJonathan Kimmelmanが主張。既に質の低い研究が溢れていて一部は一般の人々や政治家に注目され、効果のない治療法につながるリスクが高くなっている

Scienceのポリシーフォーラム

 

-将来の食糧不足を避けるために無駄にする時間はない

No time to waste to avoid future food shortages

23-APR-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-04/acoe-ntt042320.php

Journal of Experimental Botanyの農業における食料安全保障イノベーション特集

光合成を改良することで作物の生産性を上げる方法に関するいくつかの例を紹介

 

その他

-農業団体がグリホサート訴訟の仲裁を探る

Ag groups seek to intervene in glyphosate lawsuit

04/22/20 By Steve Davies

https://www.agri-pulse.com/articles/13531-ag-groups-seek-to-intervene-in-glyphosate-lawsuit

EPAがグリホサートを暫定認可したことを米国連邦第9巡回控訴裁判所に提訴されている件について、作物団体がEPAを支持する

(生産者と消費者が対立する構図を作らされているのは不幸でしかない)

 

-ニュースを一目で

News at a glance

Science  24 Apr 2020:Vol. 368, Issue 6489, pp. 348-349

・裁判所がEPAの資金を受け取っている人はEPAに助言できると言う

EPAが2017年にScott Pruitt長官時代に導入したEPAから研究費を受け取っている人は科学助言委員になれないという方針に対して科学者や環境団体からいくつも訴訟がおこされていた。4月15日に連邦地方裁判官が研究費を受け取っている人を排除しなくてもいいと判断したが、これで終わりではないだろう。まだいくつかの裁判が進行中

・トランプのWHO凍結が非難される

トランプ大統領が4月14日に米国からWHOへの資金提供を止めると決めたことを公衆衛生専門家が批判

・疾患予報者に聞く

伝染病の統計モデルを補うために専門家による判断を使って予想しようという試みが行われている。2月から毎週約20人の公衆衛生や感染症の専門家に最良の推定患者数、入院数、死亡数を毎週尋ねてきた(グラフあり)

・科学者に死の脅迫

ブラジルでCOVID-19のクロロキン治療を研究している研究者が副作用の可能性を同定した後殺すぞと脅迫された。クロロキンはJair Bolsonaro大統領と保守政治活動家が推奨している。

・下水がウイルスのアウトブレイクを明らかにする

・タイは馬のウイルスと戦っている

・トランプは水銀規制を棚上げ

 

-米国司法省が何百ものオンライン詐欺の中でインチキコロナウイルス治療をシャットダウン

DOJ moves to shutdown sham coronavirus therapies amid 'hundreds' of online scams

By Alexander Mallin 24 April 2020,

https://abcnews.go.com/Politics/doj-moves-shutdown-sham-coronavirus-therapies-amid-hundreds/story?id=70289051

テキサスで検察官が「オゾン療法」をコロナウイルス治療法と宣伝していた企業を止めさせた

 

米司法省のコロナウイルス対応専用サイト

CORONAVIRUS RESPONSE

https://www.justice.gov/coronavirus

COVID-19詐欺を通報して欲しい

世界中で犯罪者がCOVID-19を利用しようとしている

警戒を続け最新情報を入手し続けるように

 

-菜種に一体何が起こった?多くの作物が失敗しそうでないところはノミハムシにやられて明るい黄色い花は英国の畑から消えた

What's happened to all the rapeseed? Bright yellow flowers disappear from British fields after many crops failed while others suffered flea beetle plague

23 April 2020

https://www.dailymail.co.uk/news/article-8249763/Whats-happened-rapeseed-Bright-yellow-flowers-disappear-British-fields.html

今年英国の菜種の収穫は僅かと予想される

6年前にEUがネオニコチノイド種子処理を禁止委したため農家は害虫であるノミハムシ対策に苦労していて今年は多くの畑は完全に失敗し冬を耐えた他の植物にはノミハムシが蔓延って収穫は僅かになるだろう

(2017年、2015年と2020年の菜種畑の写真。これが「ミツバチを守るため」の成功事例というのだから。)