[EFSA]意見等
-Trichoderma reesei DP‐Nya67株由来β‐グルカナーゼ及び β‐キシラナーゼ活性のある-食品酵素の安全性評価
Safety evaluation of the food enzyme with β‐glucanase and β‐xylanase activities from the Trichoderma reesei strain DP‐Nya67
EFSA Journal 2020;18(5):6128 29 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6128
β‐グルカナーゼ及び β‐キシラナーゼ (4‐β‐d‐キシラン キシラノヒドロラーゼ, EC 3.2.1.8) 活性のある-この食品酵素は、DuPont社が非遺伝子組換えTrichoderma reesei (DP‐Nya67株)で生産した。この食品酵素は醸造工程、澱粉及びグルテン画分の生産のための穀物処理、蒸留アルコール生産での使用を意図している。この食品酵素の残留量は蒸留と-穀物処理中に除去されるため、食事暴露は醸造工程にのみ算出された。醸造工程の最大推奨使用量に基づき、この食品酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は最大4.585 mg TOS/kg 体重 (bw)/日と推定された。提出された組成データは毒性試験に使用した食品酵素バッチの特徴を明らかにするには不十分だったため、毒性試験における使用の適合性は確立できなかった。結果として、提出された毒性試験をパネルはそれ以上検討しなかった。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件で食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、生じる可能性は低いと考えた。毒性試験に使用された食品酵素のバッチの特徴を明らかにするのに十分な組成データがなかったため、パネルはこの食品酵素の安全性評価を完了できなかった。
-遺伝子組換えAspergillus niger NZYM‐LP株由来食品酵素リゾホスホリパーゼの安全性評価
Safety evaluation of the food enzyme lysophospholipase from the genetically modified Aspergillus niger strain NZYM‐LP
EFSA Journal 2020;18(5):6130 27 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6130
この食品酵素は、Novozymes A/S社が遺伝子組換えAspergillus niger NZYM‐LP株で生産したリゾホスホリパーゼ(2‐リゾホスファチジルコリン アシルヒドロラーゼ ; EC 3.1.1.5)である。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素にはこの生産生物の生きた細胞やそのDNAはない。このリゾホスホリパーゼ食品酵素は、グルコースシロップ生産や油脂の脱ガムの澱粉加工での使用を意図している。総有機固形物(TOS)の残留量は、グルコースシロップ生産中に適用される精製段階及び、脱ガム中に適用される洗浄と精製段階で除去され、その結果、食事暴露推定量は必要ないと考えられた。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。90日間反復経口投与毒性試験はA. niger (NZYM‐FP株)由来ホスホリパーゼA1で実施された。パネルは、この酵素は同じ受容菌から導出されていて、インサートの位置が同等で、部分的な挿入がなく、生産方法が基本的に同じため、この酵素をこのラットの毒性試験で使用するのに適切な代替品だと考えた。パネルは無毒性量(NOAEL)を試した最大用量1,356 mg TOS/kg 体重 (bw)/日とした。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが生じる可能性は低いと考えた。提出されたデータ、グルコースシロップ生産の澱粉加工中及び油脂の脱ガム中のTOSの除去に基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。
-Gryllotalpicola ginsengisoli S34株由来4-α-d-{(1->4)-α-d-グルカノ}トレハロース トレハロヒドロラーゼ及び (1->4)-α-d-グルカン1‐α‐d‐グルコシルムターゼ活性のある-食品酵素の安全性評価
Safety evaluation of the food enzyme with 4‐α‐d‐{(1‐>4)‐α‐d‐glucano}trehalose trehalohydrolase and (1‐>4)‐α‐d‐glucan 1‐α‐d‐glucosylmutase activities from the Gryllotalpicola ginsengisoli strain S34
EFSA Journal 2020;18(5):6042 27 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6042
4-α-d-{(1->4)-α-d-グルカノ}トレハロース トレハロヒドロラーゼ *1, EC 3.2.1.141) 及び (1->4)-α-d-グルカン 1-α-d-グルコシルムターゼ ((1,4)-α-d-グルカン 1-α-d-グルコシルムターゼ, EC 5.4.99.15) 活性のある-この食品酵素は、Hayashibara Co., Ltd社が 非遺伝子組換え微生物 Gryllotalpicola ginsengisoli (正式には Arthrobacter ramosus) で生産した。申請者はこの食品酵素は一般市場に出ることはなく、トレハロース生産の澱粉加工で社内でのみ使用されると述べた。総有機固形物の残留量はトレハロース生産中に適用される精製段階で除去されるため、毒性学的試験は必要ないと考えられ、食事暴露は算出されなかった。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件で食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、そのようなことが起きる可能性は低いと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念は生じないと結論した。
-ブドウの葉と野菜の殺虫剤として植物保護に使用拡大する乳清の基本物質認可申請についての加盟国とEFSAの協議結果
Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for approval of whey for the extension of use in plant protection as a fungicide in grapevines and vegetable crops
27 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1868
EFSAが協議結果をまとめ、個別に受け取ったコメントについてのEFSAの科学的見解を提示した。
[EFSA]飼料添加物
-産卵鶏と他の産卵鳥用飼料添加物としてのAPSA PHYTAFEED® (6‐phytase)の安全性と有効性
Safety and efficacy of APSA PHYTAFEED® (6‐phytase) as a feed additive for laying hens and other laying birds
EFSA Journal 2020;18(5):6142 29 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6142
-全ての動物種用モンモリロナイト-イライト (FIMIX 1g557)の安全性と有効性
Safety and efficacy of montmorillonite‐illite (FIMIX 1g557) for all animal species
EFSA Journal 2020;18(5):6095 29 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6095
-全ての動物種用Saccharomyces cerevisiae CNCM I‐3399株で生産したセレン強化酵母の認可更新申請の評価
Assessment of the application for renewal of authorisation of selenium‐enriched yeast produced by Saccharomyces cerevisiae CNCM I‐3399 for all animal species
EFSA Journal 2020;18(5):6144 27 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6144
-全ての動物種用技術的飼料添加物(保存料)としてのギ酸ナトリウムの有効性
Efficacy of sodium formate as a technological feed additive (preservative) for all animal species
EFSA Journal 2020;18(5):6139 27 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6139
-馬用飼料添加物としてのProEquo® (Lactobacillus plantarum DSM 11520株)の安全性と有効性
Safety and efficacy of ProEquo® (Lactobacillus plantarum DSM 11520) as a feed additive for horses
EFSA Journal 2020;18(5):6143 27 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6143
-全ての動物種用Corynebacterium stationis KCCM 80161株で発酵して生産したIMP (ニナトリウム 5’-イノシン酸)の安全性及び有効性
Safety and efficacy of IMP (disodium 5′‐inosinate) produced by fermentation with Corynebacterium stationis KCCM 80161 for all animal species
EFSA Journal 2020;18(5):6140 27 May 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6140
[EU]RASFF Week 22-2020
警報通知(Alert Notifications)
トルコ産スウェーデン経由冷凍赤インゲン豆のフィトヘマグルチニン(6989 HAU /g)、フランス産生きたアサリの下痢性貝毒(DSP)、米国産レベストラロールサプリメントの多環芳香族炭化水素(PAHの合計: 88.8 µg/kg)、カメルーン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 28.7; Tot. = 42.5 µg/kg)、ポーランド産リンゴのクロルピリホス(0.065 mg/kg)、
注意喚起情報(information for attention)
トルコ産乾燥クワのアフラトキシン(B1 = 6.6 µg/kg)、ナイジェリア産皮つきゴマ種子のアフラトキシン(B1 = 6.7; Tot. = 6.7 µg/kg)、コロンビア産ドラゴンフルーツのプロクロラズ(2.6 mg/kg)、ブルガリア産有機ブラックベリーの葉のアトロピン(543.1 µg/kg)及びスコポラミン(31.4 µg/kg)、
フォローアップ用情報(information for follow-up)
ドイツ産食品サプリメントからのクルクミンの高摂取量(450 mg/日)、ベトナム産英国経由ソフトドリンクの着色料ファストグリーンFCF / FD&Cグリーン(E143)の未承認使用、米国産ホットチリソースの亜硫酸塩未承認(227 mg/kg)、ブラジル産ドイツ経由飼料用硫酸マンガン一水和物の鉛(163.84 mg/kg)、英国産CBDオイルの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、
通関拒否通知(Border Rejections)
米国産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 40.7 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 12; Tot. = 21 µg/kg)、イラン産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 100; Tot. = 120 µg/kg)、インド産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 7.3; Tot. = 9.5 µg/kg)、ボスニアヘルツェゴビナ産チョコレートクロワッサンのソルビン酸(E200)高含有(2418.3 mg/kg)、バングラディシュ産香り米の未承認物質トリシクラゾール(0.033 mg/kg)、トルコ産ペッパーのアセタミプリド(0.701 mg/kg)、
[EU]世界禁煙デーを前にKyriakidesコミッショナーからの声明
Statement by Commissioner Kyriakides ahead of World No Tobacco Day
29 May 2020
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/statement_20_972
毎年世界中で約600万人がタバコにより殺されている。これらは予防できた死であり、600万人の人々は今日も私達とともにいることができたはずでたくさんの苦痛が避けられたはずである。タバコは予防できる死因として単一で最大のものであることを我々は知っているにも関わらず、病気や生命の損失を引き起こし続けている。
EUでは、タバコはがんによる死亡の主要原因でもあり、全てのがん死の27%が喫煙と関連する。もしタバコを排除できたら、全ての肺がんのうち90%もが予防できる。そして深刻な健康リスクに加えて、2017年には喫煙の経済コストはEU GDPの4.6%と推定されている。だから欧州対がん計画ではタバココントロールに力点を置いた。
(以下略、世界禁煙デーは5月31日)
[WHO]世界食品安全デー
World Food Safety Day 2020
https://www.who.int/news-room/campaigns/world-food-safety-day/2020
6月7日
-世界食品安全デーにFAOとWHOに参加しよう
Join FAO and WHO for World Food Safety Day
29/05/2020
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1278230/
2020年6月5日にフェイスブックライブイベント開催
[WHO]タバコ企業が子どもや若者につけ込むのを止めさせる
Stop tobacco industry exploitation of children and young people
29 May 2020
WHOは本日13-17才の生徒向けのタバコ企業戦略に注意する新しいキットを公表した
[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新:
Coronavirus (COVID-19) Update: Daily Roundup May 29, 2020
一部
詐欺的COVID-19製品に警告文書2件
効果が24時間続くと虚偽の宣伝をしている非アルコールベースのハンドサニタイザー、感染予防になると誤解させる銅の“Germ Stopper”(銅製の棒状チャーム)
(銅だからオールナチュラル、ケミカルフリーと宣伝している)
[BfR]コロナウイルスのリスクはまだ重大だと思われている
The risk of coronavirus is still taken seriously
29.05.2020
BfRコロナモニター2020年5月26日
(学校や介護施設の閉鎖が一番人気がなくますます支持されなくなっている)
[IARC]細胞病理学におけるIAC–IARCの協力
IAC–IARC collaboration in cytopathology
29 May 2020
https://www.iarc.fr/news-events/iac-iarc-collaboration-in-cytopathology/
国際細胞病理学会(IAC)がIARCと協力して、IARCの腫瘍分類シリーズのような一連の細胞病理学報告を発表する。この標準化アプローチはそれぞれの病変や腫瘍の診断に重要な細胞病理学的特徴を含む
[ASA]処方のみの医薬品と「ビタミン注射」への規則を執行
Enforcing the rules for prescription-only medicines and 'vitamin shots'
CAP News 28 May 2020
本日CAPはMHRAと合同で新しい執行通知:ビタミン注射(コロナウイルス/Covid-19)広告 を発表した。この通知の対象は英国の消費者にビタミンDやB12の注射を宣伝することである。これらは処方箋がないと購入できない医薬品(POM)であり一般向けの宣伝はできない。それだけではなく、一部の業者がウェブサイトやソーシャルメディアでこれらをコロナウイルス/Covid-19の予防や治療に役立つと宣伝していることを我々は大変懸念している。ビタミンDやB12だけではなく、全てのビタミン注射の広告はコロナウイルス/Covid-19の予防や治療に関する直接的間接的宣伝をしてはならない
[PHE]PHEのSunday Telegraphの報道への反応
Public Health England response to Sunday Telegraph coverage
31 May 2020
https://www.gov.uk/government/news/public-health-england-response-to-sunday-telegraph-coverage
2020年5月31日のSunday TelegraphとTelegraphのウェブサイトの記事は事実として間違っていて誤解を招くものである
(珍しく激怒以下 英国)
政府はSAGE議事録を発表
Government publishes SAGE minutes
Published 29 May 2020
https://www.gov.uk/government/news/government-publishes-sage-minutes
(英国政府がずっと要求されていた議事録を公開した。日本だと議事概要と呼ばれるかもしれないが。)
ロックダウンに慣れた?英国のコロナウイルス
Getting used to life under lockdown?
Coronavirus in the UK
https://www.kcl.ac.uk/policy-institute/assets/getting-used-to-life-under-lockdown.pdf
5月20-22日の英国住人2254人への調査。4月1-3日と比較
(マスク人気ない、している人38%で家に帰ったら服を着替える、と同じ。手洗いは90%。体重が増えた人48%、酒量が増えた人29%)
論文
-イングランドのマイノリティ人種集団がCOVID-19リスクが高い可能性についての根拠増加
Growing evidence that minority ethnic groups in England may be at higher risk of COVID-19
29-MAY-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/bc-get052920.php
白人の英国人に比べて黒人と南アジア人はSARS-CoV-2検査陽性リスクが3.4および2.4倍。南アジアではパキスタンが最も高く3.2倍。BMC Medicine
-Nature
ニュース
誇大宣伝された医薬品ヒドロキシクロロキンの安全性への恐怖が世界的混乱をまねく
Safety fears over hyped drug hydroxychloroquine spark global confusion
29 MAY 2020 Heidi Ledford
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01599-9
このマラリア薬での治療はコロナウイルス患者には危険である可能性が示唆された研究で臨床試験は減速したが、試験そのものに疑問が提示されている
COVID-19重症患者にヒドロキシクロロキンが危険な可能性を示唆された研究で、WHOがこの試験への登録を中止している。しかし話はそれほど明確ではなく、5月28日にこの試験のデータの質と解析に懸念を示す120名の研究者が署名した文書がLancetに出版された。
(過剰な期待も過剰な批判もいらない。粛々とデータをとらせてほしい)
Natureワールドビュー
経済学者は勇敢に協力しなければならない
Economists must collaborate courageously
29 MAY 2020 Diane Coyle
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01505-3
パンデミックのトレードオフの舵取りをするため、政策決定者は統合する必要がある
多くの専門分野の研究者同様、経済学者もCOVID-19パンデミックに取り組んでいる。喫緊の優先課題はこの危機の財政と国際取引への帰結を理解することである。学者は失業者の数や購入力、何が不足しているかなどのデータを集めるのに一生懸命だが、経済の1/3が止まった中では基本的経済統計用の指標を集めるのすら困難である。他にもたくさんの質問がある。孤立、失業、手術の延期の健康影響はCOVID-19による直接影響より大きいか?来年度の食料供給への影響は?ロックダウン解放の戦略は行動学的にそして政治的に実行可能か?各国政府は相互に協調できるか?経済学者は他の専門領域と協力しないことで悪名高い。そして医学や自然科学の学者は社会科学の知見を利用することになれていない。パンデミックはその全てを変えつつある。
-LANCET
COVID-19治療にハーブ医薬品を使うことは注意すべき
Use of herbal drugs to treat COVID-19 should be with caution
Yichang Yang(中国浙江大学医学部中国伝統薬学部)
THE LANCET CORRESPONDENCE| VOLUME 395, ISSUE 10238, P1689-1690, MAY 30, 2020
2020年4月14日に中国当局が記者会見で3つの中国伝統薬処方をCOVID-19症状の治療に適用拡大を承認したと発表した。軽い症状にLianhuaqingwenカプセル(连花清瘟胶囊)とJinhuaqinggan(金花清感)顆粒、そして重い症状にXuebijing (血必浄)(注射)である。
これらは中国ではCOVID-19治療に広く使われている。当局はこれらが熱や咳、疲労感などの症状を緩和し重症化を抑制すると主張しているが詳細な情報は公開していない。これまでのところ質の高い厳密な臨床試験は報告されていない。この承認はin vitroの実験と逸話的臨床データによるもので、その帰結には懸念がある。
一つは安全性を最優先すべき。
二つ目は有効性の根拠が必要。
三つ目は基本的分子メカニズムが不明
最後に人々は医師の処方無しにハーブ医薬品を買える
(漢方薬の場合毒混入の可能性はそこそこあるのでホメオパシーのほうがまし、な部分があって)
見えないパンデミック
The invisible pandemic
Johan Giesecke(スウェーデンカロリンスカ研究所)
CORRESPONDENCE| VOLUME 395, ISSUE 10238, E98, MAY 30, 2020
無症状の人達が相当感染している、という主張
(肝腎の「4月末時点で人口の20–25%感染している」、の根拠がパーソナルコミュニケーションなので)
よりバランスのとれたLancet委員会に向けて
Towards more balanced representation in Lancet Commissions
Manuel W Hetzel & Bassirou Bonfoh
THE LANCET CORRESPONDENCE| VOLUME 395, ISSUE 10238, P1693-1694, MAY 30, 2020
これまでの3つのLancetグローバルヘルス委員会(マラリア根絶、食生活、地球の健康)の著者が北米と欧州に偏っているという指摘(図あり)
書評:フードシステムを変えよう
A call for food system change
Marion Nestle
THE LANCET PERSPECTIVES|BOOK| VOLUME 395, ISSUE 10238, P1685-1686, MAY 30, 2020 Published:May 30, 2020
Tim Lang著「英国を食べさせる:我々の食料の問題とその修正方法Feeding Britain: Our Food Problems and How to Fix Them」の書評(にかこつけたCOVID-19パンデミックを利用した自説の展開)
COVID-19パンデミックは福祉より金儲けを優先する市場が駆動する経済が基本的に不平等で不適切であることを明らかにした。企業は従業員を一時解雇しながら役員には高給とボーナスを払うことで不平等を際立たせた。さらにフードチェーンが安い賃金で働く労働者と安価なグローバルサプライチェーンに依存していることも明らかにした。COVID-19危機は如何に我々のフードシステムが人々を飢餓や食事由来非伝染性疾患から守るのに失敗しているか、なぜ貧しく、権利を奪われた、差別されている、そして慢性的に病気の人達が最も脆弱なのかを示した。
(以下長い記事。この本はパンデミック前に書かれたもので著者はEAT-Lancet委員会のメンバー。なので基本大規模農業と食品企業が悪いという話。英国と米国は学問のレベルでは高いのに肥満という形で食部門の公衆衛生の実践に失敗している国なのだけれどCOVID-19でも似たような状況で、何かあるんだろう)
その他
-「統合健康財団」(FIH)を覚えている?その恥ずべき歴史のよいまとめがある
Remember the ‘Foundation for Integrated Health’? Here is a good summary of its infamous history
Friday 29 May 2020 Edzard Ernst
FIHはもう存在しないが歴史的には重要である。その複雑な歴史を調べようとしたところ良い記事があったので紹介する
FIHは1993年にチャールズ皇太子が創って運営した慈善団体である。補完代替医療を推進し「統合医療」という言葉を好みNHSにロビー活動をした。2010年に詐欺とマネーロンダリングに関する申し立てがあってもと職員が逮捕された。
1993年にMichael Dixon博士を医務主任としてつくられ2005年から2007年の間は補完療法の自主規制を促すため保健省からの資金提供もあった。その結果補完自然療法評議会(CNHC)ができた。チャールズ皇太子の代替医療への情熱はしばしば議論をおこしてきた。2006年5月には世界保健総会で各国の保健大臣を前に代替医療を推進するようスピーチをした。皇太子は少なくとも7回MHRAに個人的に手紙を書いてハーブ製品の表示を緩和するよう求めている。
2010年にFIHが慈善団体の規制に違反しているという申し立てがあり、職員が逮捕され財団は閉鎖された。皇太子の財団が解散した後、関係者らがThe College of Medicineという新しい団体を創った
(一部のみ)
-なぜ一部の人はマスクを拒否するのか?反抗、見当違いの考え
Why do some people refuse to wear masks? Defiance, misguided thinking
Matt Kawahara May 31, 2020
https://www.sfchronicle.com/bayarea/article/Why-do-some-people-refuse-to-wear-masks-15304985.php
-マスクネ(マスクニキビ)の必需品
Maskne Essentials
https://www.peachandlily.com/collections/maskne-essentials
“Maskne”という単語ができているらしい
フェイスマスクの着用で肌トラブルになるからこれを買えと宣伝する人達が増えた。
*1:4-α-d-[(1,4-α-d-グルカノ]トレハロースグルカノヒドロラーゼ (トレハロース-生産