2020-06-02

[FDA]連邦判事はニューヨークの企業に未承認薬販売の永久差し止め命令を出す

Federal judge enters order of permanent injunction against New York company for distributing unapproved drugs

June 01, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/federal-judge-enters-order-permanent-injunction-against-new-york-company-distributing-unapproved

Sundialハーブ製品社は「オーガニック麻の実油」やキャッサバ食が梅毒、がん、HIV/AIDSなどの治療や予防に有効だと宣伝して販売していた。2012年から2017年の間にFDAが複数回査察を行い警告文書を発行していたが修正されなかった

 

[FAO]FAO、 GAIN、より健康な世界のためのJohns Hopkins同盟は、より良い食品政策に情報提供するための新しいオンラインダッシュボードを公開

FAO, GAIN and Johns Hopkins Alliance for a Healthier World launch new online dashboard to inform better food policy

June 1, 2020

http://www.fao.org/news/story/en/item/1278464/icode/

フードシステムダッシュボード

Food Systems Dashboard

http://www.foodsystemsdashboard.org/

 

[Codex]6月1日は世界ミルクデー/活気のある乳製品部門が安全で質の高いミルクを生産するのを助ける

1 June World Milk Day / Helping a vibrant dairy sector produce safe and quality milk

01/06/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1278395/

 

[USDA]ミルクの知見は世界中の乳児に役立つかも

Milk Findings May Help Infants Worldwide

Janos Zempleni, Ph.D., Jun 01, 2020

https://www.usda.gov/media/blog/2020/06/01/milk-findings-may-help-infants-worldwide

本日は世界ミルクデー!アメリカ人は年一人あたり146ポンド(約66kg)のミルクを飲む。

私は2014年に牛乳には1オンス当たり約6兆個のエキソソームとよばれる天然のナノ粒子が含まれることを発見した。あなたがミルクを飲むと、エキソソームが体内に入ってタンパク質や脂質やRNAやDNAなど多様なものを肝臓や脳や胎盤や腸に運ぶ。私の研究はミルクのエキソソーム-マイクロバイオーム相互作用で、ミルクのエキソソームが細菌の遺伝子構造を変えることが示唆されている。この発見は、市販の乳児用ミルクにミルクエキソソームを加えることでより母乳に近いものにできる可能性をしめす

 

[FTC]FTCはReJuvenation「アンチエイジング」錠剤を購入した消費者に総額$149,000の返金小切手を送っている

FTC Sending Refund Checks Totaling Almost $149,000 to Consumers Who Bought ReJuvenation “Anti-Aging” Pill

June 1, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/06/ftc-sending-refund-checks-totaling-almost-149000-consumers-who

FTCは製品を購入した消費者は返金を求めるよう勧める

 

[WHO]記録的数の国が気がかりな抗菌剤耐性率を明らかにするデータに貢献した

Record number of countries contribute data revealing disturbing rates of antimicrobial resistance

1 June 2020

https://www.who.int/news-room/detail/01-06-2020-record-number-of-countries-contribute-data-revealing-disturbing-rates-of-antimicrobial-resistance

2018年の世界抗菌剤耐性と使用サーベイランスシステム(GLASS)報告では22カ国729サーベイランス箇所だったがそれから増加して今は66カ国64000箇所以上になった。

根拠が増えると心配な傾向がさらに明確になった

例えばシプロフロキサシン耐性の割合は国によって8.4%から92.9%だった。

WHOはCOVID-19パンデミック機関に抗生物質の不適切使用がさらに悪化することを懸念している

 

[WHO]基本的社会心理スキル:COVID-19対応者のためのガイド

Basic Psychosocial Skills: A Guide for COVID-19 Responders

1 June 2020

https://www.who.int/news-room/detail/01-06-2020-basic-psychosocial-skills-a-guide-for-covid-19-responders

COVID-19対応者の日々の仕事に社会心理サポートスキルを組み込むのに役立てるガイド。医療従事者、ソーシャルワーカー、救急対応者、食料品店、公共輸送機関、葬儀場、薬局で働く人、脆弱な人への支援を提供している人々向け。

・まず自分の健康

・支えになるような態度

・現実的支援を提供

・ストレスを経験している人への支援

・特に注意が必要な状況

 

[WHO]コンゴ民主共和国北西で新たなエボラアウトブレイク検出;WHOサージチームが対応を支援

New Ebola outbreak detected in northwest Democratic Republic of the Congo; WHO surge team supporting the response

1 June 2020

https://www.who.int/news-room/detail/01-06-2020-new-ebola-outbreak-detected-in-northwest-democratic-republic-of-the-congo-who-surge-team-supporting-the-response

 

-WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

Volume 98, Number 6, June 2020, 373-440

https://www.who.int/bulletin/volumes/98/6/en/

ニュースとしてブラジルの母乳バンク

 

[NTP]ググルガム抽出物製剤のSDラットとB6C3F1/Nマウスへの強制経口投与毒性試験

Toxicity Studies of a Gum Guggul Extract Formulation Administered by Gavage to Sprague Dawley (Hsd:Sprague Dawley SD) Rats and B6C3F1/N Mice

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tox/000s/tox099/index.html

テクニカルレポート公表

アーユルベーダで使われ、サプリメントで販売されている

1,000 mg GGE製剤/kg体重/日まで投与しているが体重変化なし(減量用サプリとして販売されているが)。ラットで用量相関のある肝相対重量の増加がみられている

(サプリに効果はないけど害はありそうな感じ)

 

その他

-Natureニュース特集

大学はコロナウイルス危機の後は決して同じではないだろう

Universities will never be the same after the coronavirus crisis

01 JUNE 2020  Alexandra Witze

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01518-y

バーチャル教室や財政困難がアカデミアを変える可能性がある:パンデミック後の科学についての一週間にわたるシリーズの第一章

コロナウイルス危機は高等教育が長く抱えていた課題-高騰する授業料やエリート意識のような-に直面せざるを得なくし、その変化の一部は永続するだろう。長期的には大学のオンライン授業は増え、海外からの留学生は減り地域や国にとってより価値のあるものに改造することになるだろう

 

動物がコロナウイルスを拡散するリスクは?

What’s the risk that animals will spread the coronavirus?

01 JUNE 2020 Smriti Mallapaty 

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01574-4

(写真がかわいい)

 

-コロナウイルス、失業、暴動、そして不満な夏

Coronavirus, Unemployment, Riots, And The Summer Of Our Discontent

By Alex Berezow, PhD — June 1, 2020

https://www.acsh.org/news/2020/06/01/coronavirus-unemployment-riots-and-summer-our-discontent-14820

感染症モデルは暴動も説明できる。コロナウイルスと暴力的抗議の拡散は多くの共通点をもっている。

2020年、我々は楽しい冬を過ごし春にやってくる恐怖に気づかなかった。そしてこれから不満の夏に入ろうとしている。

米国の一部の都市は概ね3ヶ月ロックダウンしている。これは閉じこもるには長い。予想通り経済が崩壊し失業者が急増した。世界大恐慌より悪い。そしてその痛みは平等ではない。最も影響を受けたのはヒスパニックである。黒人は白人とあまり変わらない。しかしメディアは有色人種が不平等に影響を受けたと報道している。そしてGeorge Floydの警官の手による死がもともとあったアフリカ系アメリカ人と警官との間の緊張に火をつけた。

もしもロックダウンがなかったら、失業率がこれほど高くなかったら暴動は起こらなかっただろうか?おそらく違うだろう。ただロックダウンにより我々の社会が心理的に脆弱になっていた可能性を想像したくなる。

感染症モデルは暴動の拡散も説明できる。もしそうなら、その対処法はたくさん暴露されて感受性を減らすことなのかあるいは障壁を作ってうつらないようにすることなのだろうか?

(暴動の受容体がある、のは嫌)

 

-コロナウイルス:「200万人以上」が英国でがんのケアを待っている

Coronavirus: 'More than two million' waiting for cancer care in UK

1 June 2020  By Philippa Roxby

https://www.bbc.com/news/health-52876999

Cancer Research UKによると、210万人ががん検診を受け損ね、疑わしい症状のある29万人が病院で検査を受けられない。ロックダウン期間中23000以上のがんが診断されないでいる。英国でのがんサービスは再開しつつある。

 

-コロナウイルス:肥満対策が「回復計画の一部であるべき」

Coronavirus: Tackling obesity 'must be part of recovery plan'

https://www.bbc.com/news/uk-scotland-52881504

Obesity Action Scotlandはパンデミックがこの国の食文化の「ポジティブな変化」のきっかけとなるという。より多くの人が家で料理をし、野菜や果物を食べる量が増えた。しかし飲酒とベッドで食べることも増加したことには警告する。調査の結果、ロックダウンが始まってから44%の人が持ち帰り食を食べることが減った、28%が出来合の食事を食べることが減ったと報告。また屋内での運動量が増えた人が1/3、ケーキやビスケットが増えた人は49%、甘いもの47%、スナックが38%で増えた。