[RIVM]1-tert-ブトキシプロパン-2-オールの変異原性と発がん性についての入手可能なデータの概要
An overview of the available data on the mutagenicity and carcinogenicity of 1-tert-butoxypropan-2-ol
23-06-2020
溶剤。報告書本文は英語
[RIVM]下水研究:オランダの新型コロナウイルスは減少
Sewage research: decline of novel coronavirus in the Netherlands
06/23/2020
https://www.rivm.nl/en/news/sewage-research-decline-of-novel-coronavirus-in-netherlands
毎週全国29箇所の下水中のウイルスの存在を調べた
[FSSAI]メディアコーナー
-きちんと包装されていない食用油の販売禁止は異物混入をチェックできる:SEA
Ban on sale of loose edible oils can check adulteration: SEA
22 JUNE 2020
https://fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_Edible_Outlook_23_06_2020.pdf
マスタードオイルの異物混入問題を受けて政府の委員会が調査することになり、業界団体は、この国の異物混入の脅威に対応するには、ルースな食用油の販売を禁止することだけが解決法だという
インド溶媒抽出業協会(SEA)会長Atul Chaturvediは「ルースオイルの販売はインドでは公式にはもう何年も前から禁止されている。しかし法が執行されたことはない」という
履行しない理由は貧しい人に悪影響があるからだと当局が言う
-コロナウイルス:FSSAIは免疫強化のための植物ベースの食品を推奨するよう求められる
Coronavirus: FSSAI urged to promote plant-based food as immunity builder
22-06-2020
https://fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_Covid_TOI_23_06_2020.pdf
FSSAIが肉店や屠殺場に食品衛生と安全ガイドラインを発表したのを受けて、インド動物愛護協会がFSSAIに植物ベースの食品を勧めるよう求めた
(菜食の人達は白血球が少ないなどと言っている。)
[Codex]CCEXEC79バーチャル会合/ Codex 委員会最初のオンラインセッション確定
CCEXEC79 to meet virtually / First online session of a Codex committee confirmed
23/06/2020
http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1295247/
Codexの公式会合としては初のバーチャル会合
[FAO]気候変動:食品安全に関する負担の中身を調べる
Climate change: Unpacking the burden on food safety
2020
http://www.fao.org/documents/card/en/c/ca8185en/
(報告書)
気候変動は我々の生態系にかつてないダメージを与えている。これまで気候変動による食料安全保障への影響についてはよく知られているが、食品安全が受ける影響についてはあまり注目されていない。本報告は、気候変動に関連した食品安全問題を同定し、その影響を推定した。
気候変動により将来的に予測される、また現在生じている食品安全への影響の両方に関する情報を、主に文献レビューをもとに検討した。データは、科学資料、本、メディア報告書、FAO/WHO/国連環境計画(UNEP)などの各種国連機関の報告書などから集めた。文献などの科学資料はGoogle Scholar、Web of Science及びPubMedで2010年1月から2020年2月を対象に調査した。食品安全に関係するハザードとして、以下の項目についてまとめている:食品媒介病原菌及び寄生虫、青粉(algal blooms)、重金属(例:水系へのヒ素流出による汚染、海洋環境のメチル水銀)、農薬(昆虫の地域分布やライフサイクルの変化による影響)、カビ毒(例:気温上昇による汚染拡大)、新興問題及び情報収集(マイクロプラスチック、新規食品生産システム、新規食品素材、地球工学、技術的進歩とデジタル化)。
気候変動は多くの食品安全ハザードと複雑に関係しており、食品汚染は持続可能な開発目標の達成にとっても脅威となる問題である。気候変動に直面している中で、タイムリーな地域、国、国際的な協力による総体的で分野を横断した包括的なアプローチ、つまり「ワンヘルス」アプローチに基づく取り組みが必要である。食品汚染リスクを管理することがフードチェーンに関係する全ての人の役割である。優良実践ガイドラインや効果的な食品安全システムの採用、そして食品安全基準の執行や、地域と国際レベルでの規制的枠組みの調和が必須である。また、有効なモニタリングやサーベイランスシステムと、迅速な警告システムも重要である。消費者による食品安全への影響も見落とすことはできない。消費者の選択や食事パターンは変化しており、消費者に健康的な選択をさせる責任は、国、消費者団体、メディア、科学者らにある。気候変動が食品安全にどのような影響を及ぼすのかは、まだ多くが不明で、それを解明するための科学的研究が必須である。そして国の機関、科学者、研究コミュニティには、人々が気候に関連する決定を入手可能な最善の知識に基づき行える環境作りのために、効果的なコミュニケーションを行う責任がある。
[WHO]COVID-19テクニカルガイド
COVID-19と授乳
Breastfeeding and COVID-19
23 June 2020
https://www.who.int/publications/i/item/10665332639
2020年5月15日までの文献を検討して母子感染や母乳中のウイルス検出事例を確認。それでもなお乳児のCOVID-19は軽症で、母乳を与えないことで乳児の死亡率が14倍になる、等から、母親が感染していても母子はずっと一緒にいて母乳を与えることを勧める
(相変わらず結論ありき。熱があるときくらい授乳を休んだっていいだろう。一口でもミルクを飲んだら二度と母乳に戻らないと信じているかのよう)
[FDA]COVID-19パンデミック中の食品表示変更についてのFDAの暫定的方針に関するQ & A
Questions and Answers on FDA’s Temporary Policy on Food Labeling Changes During the COVID-19 Pandemic
06/18/2020
何故FDAは、限定的な状況下で、包装ラベルは変更せずにマイナーな組成変更を行う柔軟性を製造業者に提供するのか?
2020年5月22日に、この暫定的な政策に関するガイダンスを発表した。マイナーな組成変更(ある原料を除く、代替原料を使用など)は、健康問題や安全上の問題とはならず、最終製品の大幅な変更にもつながらない。食品業者がFDAに対して、パンデミックの中、生産や流通の流れを減速させずに一時的な組成変更を反映したラベル変更を行うことは出来ない状況であり、それに関連して不足が生じているとの助言をした。
消費者はそのような変更をどのように知ればいい?
FDAは製造業者に対し、マイナーな組成変更をして、そのことを製品ラベルに記載しないのであれば、代わりにウェブサイト上や店頭で伝えるよう勧める。
食物アレルギーの人々は懸念すべき?
規制の暫定的柔軟性は健康や安全上の問題がある場合には該当しないため、それに当てはまる8つの主要アレルゲンについては、ラベル変更せずに代替成分として使用することはできない。FDAガイダンスに記したように、食物アレルゲン、グルテン、亜硫酸塩、又は一部のヒトが反応を生じることが知られているその他の成分(例:グルタミン酸塩)を代替成分にすべきではない。一部のヒトが反応を生じる可能性のあることが知られている全ての成分をガイダンスに列記しているわけではなく、製造業者は、諸外国で主要アレルゲンとして認められているもの(例:ゴマ、セロリ、ルーピン、ソバ、二枚貝、マスタード)を代替成分として用いることは避けるべきである。
この柔軟性は永久なのか?
米国における公衆衛生危機の間のみの適用としているが、サプライチェーンの状況にもよる。暫定方針の適用期間の延長は次のことを踏まえて検討される:1)COVID-19ガイダンス文書について寄せられたコメント、2)執行自由裁量の対象の特性、3)ガイダンス実施による経験、4)FDAの公衆衛生上の使命と法的義務。
論文
-企業は2018年に砂糖入り飲料とエネルギードリンクの広告に10億ドル以上を使った
Companies spent more than $1 billion in ads for sugary drinks and energy drinks in 2018
23-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/urcf-csm061820.php
コネチカット大学食品政策と肥満Rudd センターによる新しい報告書Sugary Drinks FACTS 2020。半分以上が炭酸飲料とそのブランドのプロモーションで2013年に比べて41%以上増加
-ウェットティッシュと衛生用品がアイルランドの水系のマイクロプラスチック汚染源となることがわかった
Wet wipes and sanitary products found to be microplastic pollutants in Irish waters
23-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/nuoi-wwa062320.php
GALWAY国立大学の研究が、ウェットティッシュと生理用ナプキンが海洋環境中のマイクロプラスチック繊維の過小推定されている発生源であることを発見した。さらにこの研究で調べた「水に流せる」と表示されているウェットティッシュブランドの50%がプラスチック繊維を含んでいた
Water Researchに発表されたMutton島、Bell港、Bellacragherの堆積物調査。信じがたいことに、Mutton島のマイクロプラスチック繊維の91%がウェットティッシュと生理用ナプキン由来である可能性が高い。Mutton島は下水由来のごみが流れ着く可能性が高い
(生理用品トイレに流す?)
-「組織で飼われている」猫の福祉に懸念
Welfare concerns highlighted over 'institutional hoarding' of cats
23-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/s-wch062320.php
Journal of Feline Medicine and Surgeryに発表された、3年間にTHSに引き取られた371頭の飼い猫の状況報告
(いきなり「動物を衝動的に飼うのは、人間のあまり理解されていない精神疾患である」って書いてある)
-あなたは抱擁好き?それは遺伝かも
Are you a hugger? It might be hereditary
23-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/uoa-aya062320.php
Communication Monographsに発表された双子での愛情表現行動研究。女性では遺伝するようだが男性ではそうではないように見える
人との定期的な愛情表現を特に望む”hugger”はCOVID-19による'皮膚接触欠乏skin hunger'に困難を感じているだろう
(文化だと思うんだが。ハグが親しさや愛情の表現、だと伝染病対策は難しい)
-研究:大気汚染は国の収入に関わらず心血管系疾患の主要リスクである
Study: Air pollution major risk for cardiovascular disease regardless of country income
23-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/osu-sap062320.php
低所得国から高所得国まで、微粒子大気汚染への長期暴露は心血管系疾患の主要寄与因子である。大気汚染の僅かな削減であっても疾患リスクの削減になり得る。全体としてPM 2.5の1m3あたり10マイクログラムの増加につき全ての心血管系イベントの5%増加に関連する。The Lancet Planetary Health
その他
-Natureニュース
Trumpは外国の学者の新たなビザを一時中断する
Trump to suspend new visas for foreign scholars
23 JUNE 2020 Nidhi Subbaraman & Alexandra Witze
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01885-6
最近の行動は米国の科学界全体に不安と混乱の種を蒔く
-Natureエディトリアル
WHOを抜けることはTrumpの考えるほど簡単ではないだろう
Getting out of the World Health Organization might not be as easy as Trump thinks
23 JUNE 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01847-y
加盟国が抜ける手続きはない。米国は残って中からWHOの改革を助けるべきだ
-SMC NZ
国境でのCOVID-19検査-専門家の反応
COVID-19 testing at the border – Expert Reaction
Published: 23 June 2020
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/06/23/covid-19-testing-at-the-border/
政府が国境近くで働く人達のCOVID-19検査方法の変更を発表した
航空機の乗員や国境に面して働く全ての人に定期健康チェックと無症状でも検査をする。鼻水や喉の痛みなどがあって病院に来た人は全員COVID-19検査
(賛否両方。一般病院での検査については臨床の人は意味がなくやりすぎ、計算機科学専攻の人と検査会社の人は検査賛成。NZ政府は排除eliminationを目指しているので患者がゼロでないと安全ではないことになっている)
-商業施設でのマスク義務が金曜日に始まる
Mask mandate in local commercial establishments to begin Friday
Taylor Campbell Windsor Star
カナダのWindsorのニュース
命令されることへの反発、閉所恐怖症だからしない、等、マスクについて語る
-Halifax警察が新しい形のフェンタニルがこの地域に出回っていることを警告
Halifax police warn of new form of fentanyl circulating in area
CBC News · Posted: Jun 23, 2020
https://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/halifax-police-warn-new-fentanyl-opioid-1.5623557
それらは明るい緑であるが、警察は他の色のもあると信じる
写真あり
約7グラムの明るい緑色で舗装された歩道に絵を描くときに使うチョークのような堅さ
-バイエルがカリフォルニアのラウンドアップ警告を阻止する判決を勝ち取る
Bayer Wins Ruling Blocking California’s Roundup Warning
By Joel Rosenblatt 2020年6月23日
カリフォルニア州のProposition 65による警告要求は言論の自由に違反と判断
-ジカンバの使用継続について裁判所がEPAの味方につく
Court sides with EPA on continued dicamba use
Jacqui Fatka | Jun 22, 2020
https://www.feedstuffs.com/news/court-sides-epa-continued-dicamba-use
EPAの在庫使用許可を無効にする申し立ては却下された
さらにCropLife Americaと生産者連合の意見書提出を認めた
ジカンバ耐性種子が既に6400万エーカー植えられていてジカンバ以外の代用品が数週間で入手できる見込みはない。ジカンバがないと大豆や綿の収量減は50%にもなると予想される
-バージニアの弁護士が2億ドルの強請計画で有罪
Virginia attorneys plead guilty to $200 million extortion scheme
By WHSV newsroom Published: Jun. 20, 2020
ラウンドアップ除草剤の健康リスクに関するモンサント社への訴訟において化学企業を強請ろうとした二人の弁護士を連邦裁判所が金曜日に有罪を認めた
Timothy Litzenburg 38才とDaniel Kincheloe 41才。
(グリホサートの発がん性主張って正義でも科学でもなく、強欲の産物なので乗るべきではない、のだけど)
-スウェーデンの介護施設でのCovid-19方針に疑問
Questions raised about Sweden’s Covid-19 policy on nursing homes
by Michael Cook | 20 Jun 2020
スウェーデンのCovid-19死者の約半分が介護施設の入居者である。保健当局は高齢者の親族からその扱いについてたくさんの苦情を受け取っている。共通しているのは介護施設でCovid-19疑いとされた場合直ちに緩和ケアになりモルヒネを与えられ酸素や点滴は拒否されたということである。これは多くの人にとって死の宣告であった。問題は国の保健福祉委員会の発行したガイドラインにあるようだ。パンデミック初期に、医師は患者を生物学的年齢と健康状態と回復予測に基づいて治療前にトリアージすることを示唆していた。これにより病院のICUは圧倒されることがなかった。病院に空きがあっても高齢者は治療されなかった。スウェーデンのICUは80%を超えなかった。