2020-07-01

[EFSA]意見等

-子豚用、他の育ち盛りの豚用、鶏肥育用、他の家禽肥育用、観賞鳥用TechnoSpore® (Bacillus coagulans DSM 32016株)の安全性と有効性

Safety and efficacy of TechnoSpore® (Bacillus coagulans DSM 32016) for piglets, other growing Suidae, chickens for fattening, other poultry for fattening and ornamental birds

EFSA Journal 2020;18(6):6158 25 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6158

 

-24‐エピブラシノリドの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance 24‐epibrassinolide

EFSA Journal 2020;18(6):6132  23 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6132

情報不足が確認された。懸念は確認されなかった。

 

-各種作物と動物由来製品のフロニカミドの輸入トレランス設定

Setting of import tolerances for flonicamid in various crops and products of animal origin

EFSA Journal 2020;18(6):6136  23 June 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6136

植物と動物本体のフロニカミドの残留物を管理するのに利用可能な執行のための分析法が得られた。EFSAはフロニカミドの最新の消費者リスク評価を更新し、承認されたフロニカミドの米国の用途は毒性学的参照値を超える急性あるいは慢性の消費者暴露とはならず、そのため、消費者の健康へのリスクになりそうもないと結論した。

 

[ASA]CBD-簡単な(大麻の)歴史と混乱しない方法

CBD – A potted history and how not to hash up

CAP News 26 Jun 2020

https://www.asa.org.uk/news/cbd-a-potted-history-and-how-not-to-hash-up.html

カンナビジオール(CBD)含有製品の消費者意識は最近高まっており、これらの製品の宣伝が増えている。CBD製品は経口製剤として販売されるのが最も一般的である。CBD含有製品は分類するのが難しい場合がある。だが、CBD製品が関連するすべての規則や法令に従っていることを保証するのは販売会社の責任である。

分類と主張に関する上位のヒントを挙げる

違法な物質

CBD製品には大麻の主な精神活性化合物であるTHCを微量含むものがある。そのためCBD含有製品の販売会社は内務省のファクトシートを考慮して製品を市場に出す前に専門的な法的助言を求めた方が良い。

医薬品

英国医薬品医療製品規制庁(MHRA)は英国の医薬品規制機関である。薬効があると提示されているCBD含有製品は医薬品として分類される可能性があり、市販前に認可が必要である。販売会社はCBD含有製品に役立つ付属書(付属書10)を含むMHRAガイダンスノート8を読む必要がある。十分に検討したうえで販売会社がその製品の状態についてまだわからないことがあれば、MHRAはさらなる助言を提供できる可能性がある。

MHRAの認可のない販売会社はCBD含有製品の宣伝に薬効を主張してはならない。

新規食品

医薬品以外の製品はEU規則では新規食品として分類される可能性がある。新規食品は販売前に正式な認可を必要とする。

これに関する詳細なガイダンスを探している販売会社は英国食品基準局(FSA)のカンナビジオール(CBD)のガイダンスを考慮する必要があり、その製品の法的立場に確信がなければ、FSAに連絡する必要がある。

食品

製品が上記の分類のいずれにも該当しなければ、「食品/ 食品サプリメント」と考えられる。食品はそれ自体がEU規則の対象で、CAPコードのセクション15に該当する。

EU規則のリストに掲載されている認可を受けた特定の健康強調表示だけが、その製品が使用条件を満たしている場合のみ、食品の宣伝に使用できる。全体として製品よりも成分に関して主張する必要があり、言い回しの柔軟性は許されるもののそれは消費者の理解を深めるための変更でなければならず、言い換えた主張は同じ意味を持たなければならず、認可された主張を誇張してはならない。広く漠然とした一般的な健康強調表示は、関連する特定の認可された健康強調表示を伴う必要がある。

だが要件はそこで終わることはなく、その製品が「食品/ 食品サプリメント」であれば、販売会社はセクション15や健康強調表示と食品に関する私達の助言文書を習熟しなければならない。

この点に関する詳細は、CBD製品に関する助言オンライン文書参照。

あなたの製品が間違いなく食品サプリメントである、あるいはMHRAの医薬品認可があるなら、私達のコピー助言チームはCAPコードに関連した放送以外の宣伝に関するオーダーメイドの助言を提供することも可能である。

 

[FDA]FDAはホメオパシーと表示されている未承認注射薬の製造業者4社に警告

FDA Warns Four Manufacturers of Unapproved Injectable Drugs Labeled as Homeopathic

June 16, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-warns-four-manufacturers-unapproved-injectable-drugs-labeled-homeopathic

患者の健康に重大なリスクとなりうる違法なもので注射薬には特に懸念している。さらに問題なのは有毒成分を含むと表示されていることである

現在ホメオパシーと表示されて販売されている医薬品でFDAが認可したものはなく、FDAはそれらが現代の安全性と有効性と品質の基準を満たすことを保証できない

これらの企業が販売している医薬品の多くにはホミカ、ベラドンナ、水銀、鉛などの有毒な可能性のある成分が含まれると表示されている。これらを直接血中に注射することは重大な害をもたらす可能性がある

(ホメオパシーに注射用なんかあった?)

 

[USDA]フランスの科学的報告書がグリホサート使用禁止は不耕起持続可能農業に害を与えることを発見

FAS

French Scientific Report finds banning Glyphosate use harms no-till sustainable agriculture

June 22,2020

https://apps.fas.usda.gov/newgainapi/api/Report/DownloadReportByFileName?fileName=French%20Scientific%20Report%20finds%20banning%20Glyphosate%20use%20harms%20no-till%20sustainable%20agriculture_Paris_France_06-17-2020

フランス政府の農業研究所(INRAE)が、グリホサート禁止はフランスの農家の不耕起および保全農業の生産コストをあげる可能性があると報告。慣行栽培の耕す土地では生産コストは上がるだろうが影響はそれほど大きくない

フランスは2022年までにグリホサートを禁止する予定だが農家はそれが農業に与える負の影響を強調したこの報告などで政府の再検討や延期を望んでいる

 

[RIVM]予防接種率増加、HPVさえ著しく

Vaccination rate increased, HPV even significantly

06/30/2020

https://www.rivm.nl/en/news/vaccination-rate-increased-hpv-even-significantly

ここ5年で初めて国の予防接種計画による予防接種を受けた子どもたちの数が僅かに増加した。2019年予防接種計画年次報告書による。

DKTPは2才時点で92.6%、BMRは93.6%。2017年生まれの子どもの90.8%が国の計画の全ての予防接種を受けている。2005年生まれの少女のHPV予防接種は7.5%から53%に増加、14才以降に受けた人も含むと58.5%

 

論文

-欧州からのプラスチックリサイクルがアジアの水に捨てられていることを研究が発見

Study finds that plastic recycling from europe being dumped in Asian waters

30-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/nuoi-sft063020.php

リサイクル用に輸出されたプラスチックの最大31%が全くリサイクルされていない

GALWAYアイルランド国立大学がEnvironment Internationalに発表した研究。欧州で分別したプラスチックゴミの46%が輸出されていて、それらは主に東南アジアのゴミ管理能力の乏しいところで最終的に海洋のゴミとなっている

 

-研究者らは持続可能でないクマ製品の使用の消費者基盤を発見

Researchers discover unknown consumer base for unsustainable bear product use

29-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/sdzg-rdu062920.php

新米および妊娠中の母親が妊娠関連の病気に熊の胆レメディを使っている

Journal of Ethnobiology and Ethnomedicineに発表されたSan Diego Zoo Globalの研究者らのカンボジアでの調査

(密猟問題)

 

-軽い飲酒は脳機能を守るかもしれない

Light drinking may protect brain function

30-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/uog-ldm063020.php

JAMA Network Openに発表されたアメリカの中高年の研究。軽度飲酒の定義は男性の場合週に15杯以下女性は8杯以下。

「この研究は認知機能低下を予防するために飲酒を勧めるものではない」

(メディアが喜んで報道している)

 

-自称ペニシリンアレルギーのための抗生物質の変更は不必要な可能性が高い

Many antibiotic substitutions for self-reported penicillin allergies likely unnecessary

30-JUN-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/mgh-mas063020.php

JAMA Internal Medicine。ペニシリンにアレルギーがあると報告した入院患者にはしばしば別の抗生物質が投与されるがこれらの人の多くはペニシリンアレルギーであることが確認できない

(ペニシリンアレルギーが有名なのでそう信じている人が多い)

 

その他

-Scienceニュース

アメリカ人のちょうど50%がCOVID-19ワクチンを接種する予定。残りを説得する方法

Just 50% of Americans plan to get a COVID-19 vaccine. Here’s how to win over the rest

By Warren Cornwall Jun. 30, 202

https://www.sciencemag.org/news/2020/06/just-50-americans-plan-get-covid-19-vaccine-here-s-how-win-over-rest

コロナウイルスワクチンはまだないのに、活動家は既に攻撃の準備ができている

米国で初めて新型コロナウイルスが確認された1月20日から数日以内に反ワクチン活動家はこのウイルスは詐欺で予防接種で金儲けをするための陰謀だとTwitterに書いていた。

それから約半年後、世界中の科学者がワクチン開発を急ぐ中、まだ認可されたワクチンはなく公衆衛生機関はワクチン接種を推進するキャンペーンはまだやっていない。しかし健康コミュニケーションの専門家は今から受容のための地ならしが必要だという、なぜなら反ワクチン活動家のデマが氾濫しているからだ。

ソーシャルネットワークにおける反ワクチングループのダイナミクスを研究しているGeorge Washington大学の物理学者Neil Johnsonは、活動家たちが既に過熱状態になっている、という。ここ一二ヶ月でワクチンについて質問するフェイスブックのページの10%が既に反ワクチンに見解を変更したと彼は推測している。

米国での最近の世論調査ではワクチンを受けると回答したのはたった50%で、1/4が決めかねている。ウイルスのリスクが高いコミュニティの一部で疑いが深い:黒人では40%がワクチンを受けないと回答している。フランスでは26%がコロナウイルスワクチンは接種しないだろうという。

パンデミックの前から、世界中の公衆衛生機関はますます洗練された反ワクチン運動に対抗するのに苦労してきた。どんなコロナウイルスワクチンでも、さらにハードルが高いだろう。安全な使用歴がないからだ。

(以下略。)

 

-安全なグリルのために、この技をやってみて

For Safer Grilling, Try This Trick

by WELLNESS LETTER  July 01, 2020

https://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/safer-grilling-try-trick

この夏のより安全なバーベキューのために、肉やチキンや魚をグリルする前に酢で味付けして。Meat Scienceに発表されたポルトガルの研究によると、そうすることでこれらを高温で加熱したときにできる発がんの可能性のある物質暴露を減らせる。

研究者らはポークロインステーキを炭火バーベキューで焼く(200℃10分、一回ひっくり返す)直前に霧吹きで酢を片側5回スプレーした。酢の種類により、肉のPAHが92%も減った