2020-07-07

[TGA] 安全性警告‐The Original 3 Bullets カプセル

The Original 3 Bullets capsules

7 July 2020

https://www.tga.gov.au/alert/original-3-bullets-capsules

製品は表示されない成分ヨヒンビンを含むため、健康に深刻なリスクを引き起こす可能性があるため摂取しないよう注意をよびかける。製品写真あり。

 

[WHO]イベント 化学物質とCOVID

Chemicals and COVID - Tue 7 July 2020

https://www.who.int/news-room/events/detail/2020/07/07/default-calendar/chemicals-and-covid---tuesday-7july2020-11am-cest

COVID-19は我々の生活を変えた:殺菌剤、ハンドサニタイザー、個人用保護具(PPE)がウイルスの伝染に立ち向かうための装備になった。これらの多くは化学物質を含み、その不適切な使用は有害影響につながる可能性がある。今回のウェブセミナーでは非意図的あるいは意図的殺菌剤の摂取による中毒、安全でない行動、間違って予防効果があると考えること、環境影響などをとりあげる。

 

[FSSAI]メディアコーナー

-FSSAIは州当局にホチキスで留めたティーバッグのサーベイランス強化を要請

FSSAI asks state authorities to up surveillance on use of stapled tea bags

Saturday, 04 July, 2020

https://fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_Tea_FNB_06_07_2020.pdf

2017年7月にホチキスで留めたティーバッグの製造・保管・販売を止めるよう指示し2018年1月に発効した。しかし業界団体代表が2019年6月30日まで法令遵守日を延長する用要請した。さらに2019年1月には2019年6月30日まで再延長し、6業者には2021年12月31日まで製造、2023年12月31日まで国内販売を認めた

 

-トランス脂肪:悪魔は細部に

Trans Fats: The Devil Is In The Details

Jul 03, 2020

https://fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_news_TransFat_Poshan_06_07_2020.pdf

インドはこの恐ろしい不飽和脂肪を各種食品部門からWHOの期限である2023年より前に上限設定する計画である。でも法案には穴がある

(法律の穴というか法律があっても守らせる仕組みが不十分。しかしCOVID流行中なのにホチキスの針とトランス脂肪というわりと優先順位の低そうなことをやっている)

 

論文

-ココナツの混乱が消費者の難問を明らかにする

Coconut confusion reveals consumer conundrum

6-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uoe-ccr070320.php

ココナツオイルの生産はパーム油より環境に有害な可能性がある、研究者が言う。

パームオイル生産のために熱帯雨林が切られるという問題はよく知られているが、ココナツオイルの方が生産される油1トンあたりの脅威を与える種の数は大きい。この事例は「良心的消費」の難しさを強調する。消費者には作物生産の環境影響についての客観的ガイダンスがないため情報を与えられた上での決定をする能力が毀損されている。

西洋の消費者はココナツはヘルシーで環境にも良いと考えている。消費者が受け取る情報はメディアに由来することが多くそのメディアはしばしば既得権のあるところから情報を得ている。Current Biolog

 

-新しい助言:コレステロールの高い人は飽和脂肪ではなく炭水化物を排除すべき

New recommendations: People with high cholesterol should eliminate carbs, not saturated fat

6-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uosf-nrp070620.php

BMJ Evidence-Based Medicineに発表された論文。家族性高コレステロール血症の人向けのこれまでの食事助言は飽和脂肪を減らすように、だったがその根拠がない。

 

SMC UK

鬱や不安の治療におけるプレバイオティクスとプロバイオティクスの系統的レビューへの専門家の反応

expert reaction to systematic review of prebiotics and probiotics in treatment of depression and anxiety

JULY 6, 2020

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-systematic-review-of-prebiotics-and-probiotics-in-treatment-of-depression-and-anxiety/

BMJ Nutrition Prevention & Healthに発表された研究が鬱や不安の治療でのプレバイオティクスとプロバイオティクスを調べた

University College Corkの解剖学と神経科学部教授で学部長、栄養ファルマビオティックセンター主任研究者John Cryan教授

この論文では検討した7つの研究でプロバイオティクスやプレバイオティクスとプロバイオティクスの組み合わせが不安や鬱の症状を有意に改善したと結論している。

この分野がまだ初期段階であることによる限界が多数ある。さらにプロバイオティクスという用語はその定義が「適量摂取すると健康上の利益がある微生物」なので根拠のレベルに関わらず市販の製品全てを同じカテゴリーにまとめてしまう傾向がある。

我々は系統が重要であることを知っている。そしてこのレビューは系統を特定できない。

最後に、この分野には強烈な出版バイアスがあり、ネガティブな結果はほとんど発表されない

California大学医学部教授Kim Barrett教授

著者等は膨大な数の論文を同定したが基準を満たしたのはたった7報で、そのどれも不安を単独で治療したものではない。研究対象集団や使用したプロバイオティクスが様々であるにも関わらず、鬱症状の改善に小さいながら有意な影響があるという一貫した知見がある。しかし患者数は比較的少なく期間は短く、バイアスの根拠がある。この系統的レビューは大規模で良くデザインされた試験を行う価値があるかもしれないことを示唆する。しかし消化器疾患のような他の分野では根拠が蓄積すればするほどプロバイオティクスの使用を勧める根拠は強まるどころか弱まってきたことに注意する必要があるだろう。

King’s College London (IoPPN)精神医学心理学神経科学研究所気分障害教授Allan Young教授

プレスリリースは科学を正確に反映している。研究としての質は高いが比較的予備的なデータのレビューである。従ってさらなる研究が必要である。

UCL名誉教授引退した精神科相談医David Curtis教授

このレビューは概して質の低い少数の少人数の試験について報告している。出版された研究はプロバイオティクスの幾分かの利益を主張しているが、効果が無くて出版されなかった他の研究についてはわからない。全体として、医者はプロバイオティクスが気分にそんなに大きな影響があるとは信じていない。鬱の人は効果が証明されていないダイエタリーサプリメントを試すのではなく医師に相談するように。

King’s College London栄養科学部長栄養学教授Kevin Whelan教授

このレビューは7つの研究を対象にしているがそのうち5つしか標準的臨床研究ではなく、注意が必要である。これらの試験で使われたプロバイオティクスの多くは市販されていない。ほとんどの研究は抗うつ剤を使用している人で行われているため、治療の代替とみなすべきではない。

 

SMC NZ

NZの国境の将来-専門家の反応

The future of NZ borders – Expert Q&A

Published: 07 July 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/07/07/the-future-of-nz-borders-expert-qa/

ニュージーランド航空が全ての旅行者が隔離施設に入るか管理された隔離を確実にするために国際便予約を一時的に停止している。SMCはNZの国境の将来について専門家に尋ねた

Te Pūnaha Matatiniとカンタベリー大学Michael Plank教授

もしより多くの人に国境を開きたいならリスクの増加を受け入れなければならない。

(以下たくさんの人に聞いているが略。選挙があるため、リスクは許容しない、になってしまっていることへの懸念が表明されている。)

 

その他

-Natureコメント

パンデミックワールドのために持続可能開発目標をリセットしよう

Reset Sustainable Development Goals for a pandemic world

06 JULY 2020  Robin Naidoo & Brendan Fisher

https://www.nature.com/articles/d41586-020-01999-x

COVID-19は国連の採択した目標の脆弱性を暴露した-2/3は達成できないだろう

 

-Scienceニュース

科学者はインド機関のCOVID-19ワクチンが来月から使えるという計画を冷笑する

Scientists scoff at Indian agency's plan to have COVID-19 vaccine ready for use next month

By Sanjay KumarJul. 6, 2020 ,

https://www.sciencemag.org/news/2020/07/scientists-scoff-indian-agencys-plan-have-covid-19-vaccine-ready-use-next-month

金曜日にTwitterにリークされた文書によると最初のワクチンが8月15日から提供開始することを示唆していて、批判者は適切な試験にはあまりにも時間が短いという。インド科学アカデミーはそのスケジュールは途方もなく、前例も無いという。

インドでは6つの会社がワクチンを開発していて先週インド政府はそのうち二つに第一相とと第二相の臨床試験を許可した

8月15日はインドの独立記念日でNarendra Modi大統領は政府の成果を発表することを慣例にしている

 

-Sense about science

covid-19リスクについて人々とより良い対話を

A better conversation about covid-19 risk with the public

Published 6 July 2020

https://senseaboutscience.org/activities/a-better-conversation/

我々は政府閣僚にcovid-19リスクについて人々とより良い対話をするようお願いする手紙を書いた。その中にはリスクの低い年齢集団や状況については率直に、政府がトレードオフをどう計算したのかについては正直に、そしてどんな情報をもっていて持っていないのはどんな情報化、を含む。我々は政府のための穴埋めするための表を準備した。

彼らがちゃんと答えるようにあなたはプレッシャーを与えられる

(ちゃんとした説明を引き出すためにちゃんとした質問をするのは大事)

 

-プロバイオティクスは実際何かする?

Do probiotics actually do anything?

2020 Jun 28

https://www.cbsnews.com/news/probiotics-good-bacteria-60-minutes-2020-06-28/

米国CBSテレビのドキュメンタリー 60 minutesでプロバイオティクス

マイクロバイオームの紹介から始まる

市販のプロバイオティクス製品の健康効果には信頼できる根拠が無い、それどころか使い方によっては悪影響があるという根拠がある

(マイクロバイオームの複雑で膨大な世界を見てしまったら、プロバイオティクスと宣伝されているものの単純さにあきれるしかないだろうという構成)