2020-07-20

[ASA]食品サプリメント、COVID-19、そして免疫系

Food supplements, COVID-19 and the immune system

CAP News 17 Jul 2020

https://www.asa.org.uk/news/food-supplements-covid-19-and-the-immune-system.html

私達は皆、現時点で健康を維持し元気でいるためにできる限りのことをすることに興味があり、それに応じて多くの広告主は、食品、飲料、食品サプリメントに入っている物質が提供できる健康上の利点を強調しようとしている。

だが、製品やその成分と健康との関連性について広告主が言えることには厳しい規則がある。ここに広告コードに従うことに寄与する私達の最高のヒントを挙げる。

食品や飲料製品の広告でCOVID-19やコロナウイルスに言及しない

広告で食品、飲料あるいは食品成分がヒトの病気を予防、治療、治癒できると述べたりほのめかしたりすることは一切禁止されている。

これは、そのような製品の広告はCOVID-19、コロナウイルス、ウイルス類、ウイルス性疾患(あるいは他の有害な健康状態)、またはその状態の何らかの症状に対して明確にまたは暗黙に触れられないことを意味する。

暗黙の表現には、「この困難な時期に私達の製品を使おう」や「#lockdownhealth」などパンデミック中に製品が健康維持に特に役立つ可能性があると示唆するフレーズもを含まれる可能性がある。

同様に、特定のビタミンやミネラルがCOVID-19の脅威に対して役立つ可能性があるかどうか研究している医師や科学者がいることも事実であるが、その事実をその製品の広告に参照することはその製品が病気の予防や治療に役立つ可能性があることを示唆することになる。

免疫系に関する健康上の利益に言及する際に気を付けよう

広告主は、その主張が食品の栄養や健康主張のEU登録簿上で認可され、その製品が関連するその主張の使用条件に合っている場合にのみ、食品や成分について健康強調表示をすることができる。

免疫機能に関する健康強調表示(ヘルスクレーム)は、ビタミンB12及びC、セレン、鉄を含む多くの様々な物質に関して認可されている:「[栄養]は免疫系の正常機能に寄与する」。

だが、広告に認可されたクレームを用いる際には、注意することが重要である。認可された主張の意味を十分に消費者に伝える必要があるからである。これには、健康上の利益が認可された主張で指定された栄養素に起因すると考えることや、認可された主張の意味を誇張したり変えたりしないことが含まれる。マーケティング担当者は、健康強調表示を使用する原則について、健康強調表示の追加情報に関するCAPの助言を読む必要がある。

免疫機能に関するクレームについては、その製品や成分が免疫系の機能を改善できるとほのめかす、あるいは免疫系の正常機能における特定の栄養素の役割を強調しすぎる言い回しを避けることを意味する。

・免疫機能を「促進する」「強化する」「刺激する」「最大化する」といわないように

・免疫機能について述べる際に「正常の」という言葉を含むこと

・「ビタミンCは免疫機能に重要である」などの主張をしないで、「寄与する」「役立つ」「支援する」を使うこと。

・「免疫」という言葉に注意する―「免疫機能」の代わりに使用すると、製品を摂取すると病気に対する免疫が得られるという意味に理解される可能性がある。

この規則の概要やより詳細な助言へのリンクはここからエントリーしてAdviceOnlineをご覧下さい。放送以外の広告に関するオーダーメイドの助言はCopy Adviceチームがお手伝いします。

 

[EU]RASFF Week29-2020

警報通知(Alert Notifications)

フランス産生きたホタテ貝の下痢性貝毒(DSP) (親油性毒素の合計 >160 µg/kg)・下痢性貝毒(DSP)オカダ酸及び麻痺性貝毒(PSP)、エジプト産ドイツ経由塩水入りブドウの葉の塩漬けのクロルピリホス(0.59 mg/kg)・メタラキシル(0.039 mg/kg)・ペンコナゾール(0,024 mg/kg)・ルフェヌロン(0.38 mg/kg)・アセタミプリド(0.072 mg/kg)、プロピコナゾール(0.06 mg/kg)・ラムダ-シハロトリン(0.28 mg/kg)・インドキサカルブ(0.22 mg/kg)・ジフェノコナゾール(0.3 mg/kg)・アゾキシストロビン(0.32 mg/kg)・ボスカリド(1.1 mg/kg)・ピラクロストロビン(0.064 mg/kg)・未承認物質フェンプロパトリン(0.21 mg/kg)・カルベンダジム(0.98 mg/kg)・プロパルギット(0.29 mg/kg)・フィプロニル(0.074 mg/kg)、コロンビア産ピーチパーム(ヤシの芯)入りガラス瓶に使用されているメキシコ産の蓋からのフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)( DEHP )の溶出(>5 mg/kg)、スリランカ産英国経由レモン風味クリーム入りビスケットのグリシジルエステル類(2591 ng/kg fat)、ナイジェリア産カイエンペッパー粉末の未承認着色料スーダン1 (>50 mg/kg)及びオレンジⅡ(>50 mg/kg)、タイ産オランダ経由米油のグリシジルエステル類(2799 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのシペルメトリン(0,73 mg/kg)、中国産フィンランド経由シリコーンの縁のついたナイロン製サービングスプーンからの一級芳香族アミンの溶出(0.1044 mg/kg)、中国産ドイツ経由プラスチックアイスキューブで冷やした飲料の摂取による窒息リスク、

注意喚起情報(information for attention)

スペイン産原料エクアドル産冷凍ヨシキリザメ切り身の水銀(1.8 mg/kg)、スペイン産チルド大西洋イカのカドミウム(17 mg/kg)、ベトナム産冷凍コウイカのカドミウム(1.26 mg/kg)、スリランカ産チルドマグロロインのヒスタミン(> 250 mg/kg)、オーストリア産CBDオイルの未承認物質テトラヒドロカンナビノール(THC) (0.15 %)及び未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

アイルランド産冷凍ヨーロッパアカザエビの亜硫酸塩高含有(267 mg/kg)、ベルギー産牛と馬用飼料のミネラルオイル(工業用オイルで汚染)、アイルランド産ノルウェーロブスターの亜硫酸塩高含有(248.4 mg/kg)、オランダ産スイス経由カンナ粉末の未承認新規食品成分カンナ(Sceletium tortuosum)抽出物、ベルギー産原料ドイツ産食品酵素の未承認遺伝子組換え微生物のDNA、ドイツ産食品酵素の未承認遺伝子組換え微生物のDNA、ポーランド産イチゴの未承認物質カルベンダジム(0.038 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

ウクライナ産インスタントスープの未承認食品添加物ポリアクリル酸ナトリウム、イラン産トルコ経由ピスタチオのアフラトキシン(Tot. = 10 µg/kg)、ベトナム産ドラゴンフルーツのシペルメトリン(0.42 mg/kg)、アルゼンチン産茹でナッツ類のアフラトキシン(B1 = 5.1; Tot. = 8 µg/kg)、中国産メラミン製食器からのホルムアルデヒドの溶出(13.8; 19.5; 18.2 mg/kg)、トルコ産ペッパーのアセタミプリド(0.635 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 6.5; Tot. = 8.4 µg/kg)、フィリピン産ミックスナッツの着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、トルコ産ペッパーのアセタミプリド(1.786 mg/kg)、中国産殻付きピーナッツのアフラトキシン(B1 = 4.3 µg/kg)、米国産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 20; Tot. = 24 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.261 mg/kg)、エジプト産カモミール・ディル・コリアンダーのクロルピリホス(0.04; 0.6; 0.12 mg/kg)、

 

[FDA] 危険な HCGダイエットは避けよう

Avoid Dangerous HCG Diet Products

07/13/2020

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/avoid-dangerous-hcg-diet-products

ダイエットをしたことのある人は誰でも、バランスの取れた食事と運動を含め減量する賢明な方法があることを知っている。

即効性のある減量を約束するがしばしば危険性のあるものを推奨する流行りものや食品補助剤といった無謀な方法もある。それらには、厳しい食事制限を伴い販売されるHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)減量製品も含まれる。

米国食品医薬品局(FDA)はヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)減量製品を避けるよう消費者に助言している。これらの製品は通常、経口液、錠剤及びスプレーの形態で販売され、オンライン、減量クリニック及びいくつかの小売店で購入できる。

HCGは処方なしには認可されておらず、減量用には認可されていない

HCGは妊娠中の胎盤が作るホルモンである

HCGを含むと表示する減量用製品は、通常1日500カロリーに制限する超低カロリーの食事と連携して販売される。人気のHCG製品の多くは、「代謝をリセットしよう」、「異常な食生活」を変えよう、及び30から40日で20から30ポンド削減すると表示する。

「これらの製品は信じられないような宣伝で販売され、これらで減量できるならHCGの効果に違いないと人々は考える」とFDAのCenter for Drug Evaluation and Research のOffice of Unapproved Drugs and Labeling Complianceの課長であるCarolyn Beckerは述べた。「しかし、データは全くこれを裏付けるものではない;すべての減量は厳しいカロリー制限によるものであり、HCGによるものではない。」

FDAはHCGを女性の不妊治療やその他の医学的症状の治療のための処方薬として認可している。HCGはいかなる使用目的でも処方箋なしに使用は認可されない。HCGは減量のために認可されていない。

事実、処方薬表示に記載されているが、「カロリー制限の結果でなくHCGが減量を増進させる、HCGがより魅力的あるいは『正常な』体脂肪分布をもたらす、あるいはHCGがカロリー制限食に関連する空腹や不快感を減少させるという実質的なエビデンスは全くない」。

超低カロリー食は健康的でない

1日500カロリーで生活することは健康的でないだけでなく、危険でもある。そのような食事制限をする人は、胆石形成、身体の筋肉や神経機能を適切に維持する電解質の不均衡、不整脈を含む副作用のリスクが増大する。そのような食事制限は危険で、死に至る可能性もある。

超低カロリー食は、医療従事者が中程度から極度の肥満患者に、高血圧のような肥満が原因の疾患を軽減する医学的治療の一環として処方されることがある。しかし、その時でさえ、副作用で命の危険がないか確認するため、厳しく定期的な医学的監視が必要とされる。医学的監視なしに、超低カロリー食にする人はビタミン、ミネラル、そして最も重要なタンパク質摂取が十分にできない可能性がある。減量したいならば、徐々に毎日のカロリーを減らすようにすること。

減量のためにHCG製品を持っているならば、使用をやめ、廃棄し、その食事指導に従うことをやめること。医療従事者と安全で健康的な減量計画を相談すること。

医療従事者と患者はFDAのMedWatch安全情報及び有害事象報告プログラムへこれら製品の使用に関連する有害事象や副作用を報告しなければならない

 

[FDA]食品安全とCOVID-19

Food Safety and the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)

https://www.fda.gov/food/food-safety-during-emergencies/food-safety-and-coronavirus-disease-2019-covid-19

「もし従業員にCOVID-19が確認あるいはCOVID-19確定症例との暴露が確認された場合にどうするか」、更新

 

[FDA]リコール。InHe Manufacturing, LLC 及び MHR Brandsは基準値超過の鉛による健康リスクの可能性のためいくつかの製品の全国的自主回収を発表する

InHe Manufacturing, LLC and MHR Brands Issues Voluntary Nationwide Recall of Several Products Due to Potential Health Risk for Excess Lead

July 17, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/inhe-manufacturing-llc-and-mhr-brands-issues-voluntary-nationwide-recall-several-products-due

ヒト用、ペット用チンキ剤のいくつかの製品に高濃度の重金属(鉛)が検出され、全国的自主回収を発表した。

 

[NTP]テクニカルレポート公表

-TOX-87 Wistar Han [Crl:WI (Han)] ラットとB6C3F1/N マウスに鼻のみで吸入投与したフラーレンC60 (1 μm と50 nm)の毒性試験

TOX-87 Toxicity Studies of Fullerene C60 (1 μm and 50 nm) Administered by Nose-only Inhalation to Wistar Han [Crl:WI (Han)] Rats and B6C3F1/N Mice

July 2020

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tox/000s/tox087/index.html

 

-TOX-91  F344/NTac ラットと Sprague Dawley (HSD:Sprague Dawley SD) ラットに吸入投与した吹き付け加工剤の毒性試験

TOX-91  Toxicity Studies of Abrasive Blasting Agents Administered by Inhalation to F344/NTac Rats and Sprague Dawley (HSD:Sprague Dawley SD) Rats

July 2020

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tox/000s/tox091/index.html

サンドブラスト、シリカ

 

-IMM-01  雌BALB/cマウスに局所投与した4-メチルシクロヘキサンメタノールと粗4-メチルシクロヘキサンメタノールの皮膚過敏性と刺激性試験

IMM-01 Immunotoxicity Technical Report on the Dermal Hypersensitivity and Irritancy Studies of 4-Methylcyclohexanemethanol and Crude 4-Methylcyclohexanemethanol Administered Topically to Female BALB/c Mice

July 2020

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/imm/imm001/index.html

Elk川での化学物質流出事故をおこした物質

 

[HK] 包装冷凍ベラのサンプルに基準値超えの水銀が検出された

Sample of prepackaged frozen green wrasse fillet detected with mercury exceeding legal limit

Thursday, July 16, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20200716_8035.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、ニュージーランド産輸入包装冷凍ベラのサンプルに重金属汚染の水銀1.1ppmを検出したと発表した。

 

[ヘルスカナダ] President's Choice ブランドのBeefless Undeniable Burgersは木片混入のため回収措置

President's Choice brand Beefless Undeniable Burgers recalled due to presence of pieces of wood

July 15, 2020

https://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/inspection/2020/73571r-eng.php

President's Choice ブランドはBeefless Undeniable Burgersに木片混入のため回収措置。

 

[TGA]医療用ソフトウエアによる実際のおよび可能性のある害

Actual and potential harm caused by medical software

16 July 2020

https://www.tga.gov.au/resource/actual-and-potential-harm-caused-medical-software

安全性とパフォーマンスに関する迅速文献レビュー

スマートホンで利用可能なソフトウエアが広く出てくるようになり、人々がデジタルヘルスや医療情報が簡単に入手できそれが信頼できることに期待するようになっている。2018年には成人の1/3以上が健康状態についてオンラインで自己診断をし、2020年までには主要なアプリストアで約50万の健康アプリが入手可能である。しかし消費者にはその安全性や有効性、信頼性を検証する術は無い。

同時に医療機器のこれまでの医療ソフトウエアの拡張やデジタルヘルスの採用が増えて複雑さと利用が増加している。人工知能の急速な発展やCOVID-19パンデミックによる遠隔相談加速などもあり、医療従事者と患者の両方にとって医療用アプリの信頼性と安全性が重要である。

 

[TGA]Lorna JaneはCOVID-19と「アンチウイルス運動着」に関する広告違反で約4万ドルの罰金

Lorna Jane fined almost $40,000 for alleged advertising breaches in relation to COVID-19 and "anti-virus activewear"

17 July 2020

https://www.tga.gov.au/media-release/lorna-jane-fined-almost-40000-alleged-advertising-breaches-relation-covid-19-and-anti-virus-activewear

(抗菌・抗ウイルススポーツウエアを宣伝販売していたブランド)

 

[NYC]コロナウイルス疾患2019

Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)

https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-main.page

安全に集まろう

Getting Together Safely

(いろいろ更新。NYCは物理的距離physical distanceという言葉を使っている)

 

[HSA]HSAは大量高速輸送機関(MRT)列車に乗って電子タバコを使用していた十代に執行対応

HSA Takes Enforcement Action Against Teenagers Using Electronic Vaporiser on Board a Mass Rapid Transit (MRT) Train

17 Jul 2020

https://www.hsa.gov.sg/announcements/press-release/hsa-takes-enforcement-action-against-teenagers-using-electronic-vaporiser-on-board-a-mass-rapid-transit-(mrt)-train

HSAは13、16、18才の三人の十代が2020年3月29日にMRTの客室で電子タバコを使用している録画に注意喚起された。彼らは意図的に法を破りその行為をソーシャルメディアで誇示した。シンガポールでは電子タバコの購入・使用・所持は禁止されている

 

[USDA]GEトウモロコシの規制解除申請の予備的植物害虫リスク評価と環境評価案公表

Availability of Draft Environmental Assessment and Preliminary Plant Pest Risk Assessment for Petition to Deregulate GE Corn

Jul 17, 2020

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2020/sa-07/pioneer-ge-corn

Pioneerの収量が多くグルホシネートアンモニウム耐性のDPコーン

30日間意見募集

 

[WHO]COVID-19をわかりやすく説明する;WHOはプラトー州で伝統的指導者の草の根感作参加を支援する

Demystifying COVID-19; WHO supports Plateau State to engage traditional leaders in grassroots sensitization"

17 July 2020

https://www.afro.who.int/news/demystifying-covid-19-who-supports-plateau-state-engage-traditional-leaders-grassroots

「ナイジェリアにはCOVID-19は存在しない。ウイルスはニンニクを食べると治せる。ナイジェリアの気温ではウイルスは生存できない。これらは私の地域に出回っている否定論である」、プラトー州のBassa地域自治区伝統的指導者のEsau Mamman殿下は言う。その結果医薬品によらない介入の採用が困難になる。COVID-19に関する間違った思い込みはこの州に広まっている。WHOは伝統的指導者の支援をしている

(詳細略)

 

[WHO]ニュージーランドはCOVID-19に早期に厳しい対応をした

New Zealand takes early and hard action to tackle COVID-19

15 July 2020

https://www.who.int/westernpacific/news/feature-stories/detail/new-zealand-takes-early-and-hard-action-to-tackle-covid-19

ニュージーランドのCOVID-19コントロールの早期成功は「カーブを破壊する」と説明された

(初期にWHOは渡航制限に否定的だったし根絶戦略なんて薦めてなかったのにNZを「科学に基づいて」なんて賞賛するのはどうなんだろう。)

 

論文

-生物学者と歴史家が野菜と果物の進化を追跡するためにアートを探る

A biologist and a historian are looking for art to trace fruit and vegetable evolution

14-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/cp-aba070920.php

Trends in Plant Scienceに発表された美術館の絵から野菜や果物の進化を探る試み

 

-Alzheimerを予防する可能性のあるサプリメントは血液には影響するが脳にはあまり影響しない

Supplements with potential to prevent Alzheimer's affect blood, but less so the brain

17-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/ksom-swp071720.php

オメガ3脂肪酸は効果的にするためにはより大量が必要かもしれない-特にハイリスク遺伝子のある人には。

無数の実験室での研究や集団研究でオメガ3脂肪酸がアルツハイマー病予防に効果があることを支持してきたが、ヒトで評価した試験の多くは利益を示すのに失敗してきた。今回小規模試験でその理由の候補を示した。オメガ3の血中濃度が劇的に増加しても脳では少ししか上がらない。アルツハイマー病リスクの高い遺伝子変異を持つ人では変異の無い人より、サプリメントを摂っても遙かに少ないレベルにしかならない。EBioMedicine.

(脳脊髄液を測定)

 

-人のビタミン欠乏対策に科学者が魚介にスーパーチャージ

Scientists supercharge shellfish to tackle vitamin deficiency in humans

19-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uoc-sss071620.php

マイクロカプセル化あるいは「ビタミン銃弾」を使って牡蠣のビタミンAとDをそれぞれ100倍と150倍にした。'Frontiers in Nutrition'

 

その他

-Scienceニュース

ココナツオイルがパーム油より生物多様性に悪いという主張が怒り狂った(furious)議論をよぶ

Claim that coconut oil is worse for biodiversity than palm oil sparks furious debate

By Dyna Rochmyaningsih Jul. 17, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/07/claim-coconut-oil-worse-biodiversity-palm-oil-sparks-furious-debate

パーム油は評判が悪い-しかしココナツ油はそれより悪い?

ココナツの生産がパーム油の5倍の生物多様性への脅威となると主張したCurrent Biologyに7月6日に発表された論文がソーシャルメディアでの激しい議論の引き金となった。批判者は著者等が疑わしい統計でパーム油をホワイトウォッシュしようとしていると主張する。

問題の論文の著者Erik Meijaardは、消費者はパーム油は森林破壊と、ココナツは熱帯の島と白い砂の海岸とを結びつけているがそれは順当ではない、と書く。作物の環境影響への認識は近視眼とダブルスタンダードで損なわれている。例えばスペインではオリーブオイルの収穫によって何百万羽もの鳥が殺されているがそれはほとんど注目されない。

しかし他の人はこの研究は誤解を招くという。ココナツで脅かされている種の多くは生産量ではわずか8%の小さな島国に生きる。小規模生産者を除けば数字が大きく変わる。栽培面積あたりか生産量あたりかで反対の数字が出る

(以下いろいろ略。環境運動の邪魔だといういう理由で激怒furiousしているとのこと。「運動」だから異論を認めない、のはどうなんだろう)

 

-良いマスクってどんなもの?事実を明らかにしよう

What Makes a Good Mask? Let's Uncover the Facts

Christopher Labos MD, MSc | 15 Jul 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/what-makes-good-mask-lets-uncover-facts

もうすぐ閉鎖された公共空間ではマスクが義務化されるだろうことを受けて読者から質問があった。良いマスクとは?今や病院では患者と相対するときにはサージカルマスクにフェイスシールドが標準になったが、サージカルマスクがそんなに高価では無いとはいえ使い捨てなので時間とともにコストはかさむ。布のマスクは再利用できるのでより経済的である。他の洗濯物と一緒に洗濯機に入れるだけで殺菌できる。

しかしマスクを効果的にしたいと思うと、重要なことはフィットすること。鼻と口をカバーする必要がある。また布についての疑問もある。重ねれば保護は大きくなるが快適さと呼吸しやすさが落ちて着用しなくなるだろう。フィルター性能は実験室で計測できるが一般の状況で評価する簡単な方法は無い。透けるほど薄いのは理想的ではなく、もしマスクしながらキャンドルを吹き消せるなら十分良くはないだろう。これらは科学的基準ではないが経験則としては良いだろう。

しかし最大の問題はマスクの質ではない;多くの人がマスクを拒否するあるいは不適切な付け方をすることである。もし全ての人が公共の場でマスクをすればウイルスの拡散を減らすのに役立つだろう。マスクはそれ自体で拡散を止めることは無いだろうがほんの少し役立つだろう。そして何千人もの人が死亡しているパンデミックでは、ほんの少しでも相当になるだろう。

(カナダ)

 

-NetflixのZac Efronトラベログショーの陰湿なナンセンスに注意

Beware the Insidious Nonsense of Netflix’s Zac Efron Travelogue Show

Jonathan Jarry M.Sc. | 16 Jul 2020

https://mcgill.ca/oss/article/pseudoscience-reviews/beware-insidious-nonsense-netflixs-zac-efron-travelogue-show

健康教祖で彼の有名人の弟子が地球を救うために世界を旅する、しかし彼らの科学と栄養に関するアイディアこそが助けを必要としている

Down to Earth with Zac EfronというNetflixのシリーズについて。一見教育番組のように思えるかもしれないが実際には代替療法の教祖Darin Olienのブランドのソフトな宣伝である。彼の本Superlifeには、例えばオーガニック食品を食べるかがんで死ぬかどちらかを選ぶしかないといった思想が記述されている。しかし詳細に検討すると彼の主張には矛盾が多くフランスで硬度の高い水を飲めと言ったかと思うと本では水は蒸留水しか細胞に入らないと書いている。Netflixのシリーズでは出会う全ての食べ物を「スーパーフード」と賞賛するがこれはドーナッツより微量栄養素が多いものをそう呼んでいるので単なるギミックである。

 

-バイテク新興企業は胸なしに母乳を作れるか?

Can biotech startups make breast milk without the breast?

by Julia Sklar 07.14.2020,

https://thecounter.org/biotech-breast-milk-infant-formula-biomilq/

Leila Stricklandは新米ママになったとき息子の授乳に苦労した。上手に吸ってくれなくて十分な量がでなかった。それはよくあることだ。細胞生物学の学位をもっていた彼女はヒト乳腺上皮細胞を培養して母乳ができるかどうか調べ始めた。2019年9月までに、彼女は食品科学者のMichelle Eggersと共同でBiomilq社を立ち上げた。それから数ヶ月、培養細胞は乳糖とカゼインを含んでいることを実験が示した。

Biomilqの努力は培養肉の方向性と同じパラダイムで、動物を殺すことなく動物タンパク質を得ることである

(長い記事。それは母乳なのか?と思うが)

 

-「ジャンクフードは新たなタバコ」:専門家が肥満対策として制限を要請

‘Junk food is the new tobacco’: experts call for restrictions to tackle obesity

James Tapper and Robin McKie Published onSun 19 Jul 2020

https://www.theguardian.com/society/2020/jul/19/junk-food-is-the-new-tobacco-experts-call-for-restrictions-to-tackle-obesity

科学者と健康キャンペーン活動家が学校近くでの販売禁止と広告制限を求める

Boris Johnson首相がCovid-19の死亡の主要因に肥満が同定されたことから「肥満との戦い」計画の発表準備中である中、専門家らがスーパーマーケットで加工食品の宣伝の厳しい制限や学校近くでのファストフード販売店禁止、午後9時前のピザやバーガーの広告禁止などを求めている。

40以上の慈善団体や学会や活動家などからなる肥満健康同盟のCaroline Cernyは、人々は砂糖やカロリーの多い食品のテレビやオンラインでの絶え間ない広告に抵抗するのが困難である、と警告する。計画では肥満の環境要因に対応しなければならない

 

-ロックダウンは20万人の命を犠牲にした可能性がある、政府の報告書が示す

Lockdown may cost 200,000 lives, government report shows

By Sarah Knapton, SCIENCE EDITOR 19 July 2020

https://www.telegraph.co.uk/news/2020/07/19/lockdown-may-cost-200k-lives-government-report-shows/

ロックダウンの影響で20万人以上が死亡する可能性がある、政府公式報告書が示す

(有料記事。英国にこんなサイトがあるんだhttps://lockdownsceptics.org/

 

-フロリダコミュニティーは通りをブロックするほど大きい‘COVID-19 パーティ’のせいで「テロ」の中に生活している

Florida communities live in ‘terror’ due to ‘COVID-19 parties’ large enough to block streets: police

July 18, 2020By Matthew Chapman

https://www.rawstory.com/2020/07/florida-communities-live-in-terror-due-to-19-parties-large-enough-to-block-streets-police/

Osceola 郡のRuss Gibson保安官によると、フロリダは複数のゲーティッド・コミュニティーが休暇用の家を借りた町の住居者以外が組織した大きな‘COVID-19 パーティ’の脅威に直面していると警告した。彼らは集まってお互いにウイルスを広めようとしていて、交通を阻害するほど大規模で騒音の苦情の原因で、警察は複数への対応のために分散させられている

Coronavirus: Florida sheriff releases footage of people flouting social distancing rules at large street party

https://www.independent.co.uk/news/world/americas/florida-street-party-coronavirus-cases-social-distancing-osceola-country-sheriff-a9626941.html

(??‘COVID-19 パーティ’ってなんか思ってたのと違う)

 

Fauci:若い人々は感染しても気にしないことで「パンデミックを伝達している」

Fauci: Young People “Are Propagating a Pandemic” by “Not Caring” if They Get Infected

By DANIEL POLITI

JULY 18, 2020

https://slate.com/news-and-politics/2020/07/fauci-young-people-propagating-pandemic-coronavirus.html

国のトップ感染症専門家Anthony Fauciは、新しいデータは明確で、コロナウイルス感染の新たな急増を駆動しているのは「若い人々」であるという

 

-ロックダウン疲労、「無敵」が若者のCOVID-19感染増加を引き起こしている

Lockdown fatigue, 'invincibility' causing more COVID-19 infections in young people

Jul 19, 2020 Y HINA ALAM, THE CANADIAN PRESS

https://www.660citynews.com/2020/07/19/lockdown-fatigue-invincibility-causing-more-covid-19-infections-in-young-people/

若者のCOVID-19感染が増えていて、深刻なアウトブレイクの可能性となっている、と科学者が警告している。彼らはこの人口構成の変化はロックダウン疲労、検査の増加あるいは無敵感の可能性があるという。

Guelph大学のBrett Sniderは5月にトロントとピール地域での20才以下と20-29才の年齢層の感染増加に気がついた。学校や保育園は閉鎖されているのに。

カナダ公衆衛生局によると7月の第2週の新たな感染者の女性のうち22%男性のうち28%が20-29才である。パンデミックの始めはそれぞれ14と15%だった

(カナダ)

 

-363症例が報告され、マスクが義務化されて高齢者ケア施設の訪問は制限される

Masks made mandatory, aged care visits limited as 363 cases announced

By Paul Sakkal and Sumeyya Ilanbey July 19, 2020

https://www.theage.com.au/national/victoria/masks-made-mandatory-aged-care-visits-limited-as-363-cases-announced-20200719-p55dew.html

Andrews政府はフェイスカバー義務化に人々が従わなければより厳しい制限が課せられると警告した

Daniel Andrewsビクトリア州首相は日曜日にMelbourneと Mitchell Shireでは水曜日の午後11:59からフェイスカバーが義務になり、していない人は200ドルの罰金に直面するだろうと発表した。

これまでは他人との距離を1.5mとれない場合にはマスクをするようお願いしていた。これからは、4つの必須の理由のどれかで自宅を離れる人はフェイスカバー-マスクでもスカーフでもバンダナでも-が必要になる。家の外でマスク無しで捕まった人は、できない理由を警官に説明できなければ200ドルの罰金になる。走るため、医学的理由がある人、12才以下などは合理的理由になる。たとえしない理由があっても家を離れるときはフェイスカバーを持ち歩くことが求められる