2020-07-21

論文

-サボテンやその他の象徴的砂漠の植物が太陽光発電開発で脅かされている

Cacti and other iconic desert plants threatened by solar development

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uoc--cao071520.php

原住民文化に重要な植物が特に脆弱

Nature Sustainability

 

-自由貿易は気候変動による飢餓を予防できる

Free trade can prevent hunger caused by climate change

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/kl-ftc071620.php

国際貿易は地域的な食糧不足を補って飢餓を減らせる

障害は関税と保護主義

Nature Climate Change

 

-良い知らせ:ヨーロピアンシーバスは筋肉組織には実質的にマイクロプラスチックを吸収しない

Good news: European sea bass absorb virtually no microplastic in their muscle tissue

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/awih-gne072020.php

大量を口から与えて実験。ほとんどは排泄される。Marine Pollution Bulletin

 

-ヒルの性についてあなたが尋ねるのをおそれていたけれど知りたかった全てのこと

Everything you ever wanted to know about leech sex but were afraid to ask

21-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/soet-eye072020.php

Environmental Toxicology and Chemistryに発表された環境中の内分泌攪乱物質や有害物質の試験系としてのドロヒルHAEMOPIS MARMORATAの可能性を検討した研究。

1986年に"Stand by Me"で映画デビューした雌雄同体の生物、と紹介

 

-より強力な、よく資金を与えられた連邦影響研究のために行動を呼びかける

Call to action for stronger, better-funded federal nutrition research

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/tuhs-cta071320.php

American Journal of Clinical Nutritionに発表された白書「国の栄養研究を強化する:新たな協調的連邦研究努力と権限のための理論と選択肢」

現在の栄養研究は10以上の連邦機関によりばらばらに行われている。これらをハーモナイズし投資を拡大する戦略を求める。NIHのもとに国立栄養研究所National Institute of Nutritionを作ることなども選択肢に含まれる。COVID-19パンデミックは食事関連疾患の負担の大きさをさらに強調した

 

-食事ガイドライン助言委員会はコリン摂取を増やす必要性を強化する

Dietary guidelines advisory committee reinforces need for increased choline intake

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/fl-dga071720.php

脆弱集団は乳幼児、妊娠および授乳中の女性

(このプレスリリースはコリン業界のサプリメント販促活動の一環で、かなり問題がある

2020食事ガイドライン助言委員会の科学的報告

Scientific Report of the 2020 Dietary Guidelines Advisory Committee

https://www.dietaryguidelines.gov/2020-advisory-committee-report

これは

2020-2025食事ガイドライン作成プロセスの一環

https://www.dietaryguidelines.gov/

コリンについて言っていることは

既存のDRIの見直しが必要だという文脈で「コリンの摂取量が適切摂取量(AI)以下である集団があり、これが公衆衛生上の懸念となるのかどうか理解する必要がある。コリンが必須なのかどうか、推奨される量についての理解を深めることが必要である」

これが業界のプレスリリースによると「ほとんどのアメリカ人のコリンの摂取量があまりにも低く、特に乳幼児や妊娠・授乳中の女性の摂取量の少なさが懸念である」になる。そしてコリンが入ったサプリメントを買うよう薦めている。一方報告書の方は乳幼児にはサプリメントを勧めないことを明確に言っている。)

 

-ウルグアイの子どもたちの化学物質暴露についてシリコーンリストバンドが言うこと

What silicone wristbands say about chemical exposure in Uruguayan children

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uab-wsw072020.php

モンテビデオの6-8才の少人数での化学物質暴露研究

23人に7日間リストバンドを装着し、研究者らは一つあたり平均13の汚染物質を検出した

Science of the Total Environment

 

-生物多様性を救うために農業の変化が緊急に必要

Changes in farming urgent to rescue biodiversity

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/uog-cif072020.php

42カ国360人以上の科学者が食料生産システムを農業生態学的基本原則に変更するよう呼びかけ

Nature Ecology & Evolution に発表されたCOP15で決められる予定のポスト2020世界生物多様性枠組みへの呼びかけ

写真はニンジン

 

-フロリダの有害藻類の大発生はヒト健康に悪い複数の毒素を作る

Florida harmful algal blooms produce multiple toxins detrimental to human health

20-JUL-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/bcl-fha072020.php

Okeechobee湖から下流に放出されるシアノバクテリアの大発生は赤潮と同期してフロリダの西海岸を有毒にする

Neurotoxicity Researchに発表された研究

 

その他

-Scienceニュース

「倫理的に困惑している」大学再開計画が教授、学生を不安に

‘Ethically troubling.’ University reopening plans put professors, students on edge

By Jyoti MadhusoodananJul. 20, 2020

https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/ethically-troubling-university-reopening-plans-put-professors-students-edge

8月から米国中の数百の大学がオンラインと対面の混合でキャンパスを再開する準備をしている。オンラインのみを目指しているのは僅かであるが、職員や学生が懸念の声を挙げていて対応が難しい。多くの大学で教員が年齢や子どもの世話を理由に自宅から学生に教えることは認められないだろう。全国の大学人が怯えている。しかし財政的問題や政治的圧力が大学再開を求める。一部の大学ではキャンパスのリソースを使えず授業を受けられない学生が授業料返還を求めて大学を訴えている。駆け出しの研究者は特に板挟みで、キャリアと健康のどちらかを選べと言われている。

(いろいろ略。)

 

-コロナウイルス:英国に法律が無いために有害な嘘が簡単に広がる

Coronavirus: Harmful lies spread easily due to lack of UK law

By Marianna Spring (BBCのデマ特別レポーター)

https://www.bbc.com/news/technology-53480226

英国にソーシャルメディアを規制する法律が無いためにCovid-19に関する誤解を招く有害なオンラインコンテンツが「悪意に満ちて」拡散している、有力議員グループが言う

「これは言論の自由の問題ではない。公衆衛生の問題だ」

 

-若い農家は農場から食卓までの目標を達成するために「可能な限り広範な」道具箱が必要

Young farmers need a toolbox ‘as broad as possible’ to achieve Farm to Fork goals

16-07-2020  By Gerardo Fortuna | EURACTIV.com

https://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/young-farmers-need-a-toolbox-as-broad-as-possible-to-achieve-farm-to-fork-goals/

新しい「農場から食卓まで戦略」(F2F)の特定の目標を達成するには食品生産者に適切な代用品を確保することが最良の方法

EUの最も重要な食品政策は将来世代に相当な予期せぬ影響を与えるだろう。若い農家の団体であるEuropean Council of Young Farmers (CEJA)は全体的にはポジティブだが用心深く委員会の欧州のフードシステムを持続可能性の世界標準にしようという野心を眺めている。CEJAの会長Jannes Maesはそうするためには若い農家は「可能な限り広範な」道具箱が必要だという。選択肢は多ければ多いほど正しい道具を見つけられる。F2Fには新規植物交配技術を実行可能な選択肢に含むなどのポジティブな要素も含まれるが、それでもあまりにも手段が限定されていると感じる

またスペインの若い農家からの「どうして健康危機の最中にこの戦略を出したのか理解できない」と全く満足できないという声もある