2020-08-24

[EU]RASFF Week34-2020

警報通知(Alert Notifications)

産出国不明英国で包装したバスマティ米のオクラトキシンA (8.3 µg/kg)、オランダ産黄色と緑のパプリカのフロニカミド(1.1 mg/kg)、マレーシア産ハッピーゼリーのカラギーナン(E407)未承認、ドイツ産原料エジプト産アニスシードのピロリジジンアルカロイド(12184 µg/kg)、スロバキア産ポピーシードのモルヒネ高含有(14 mg/kg)、スペイン産冷凍アオザメ切り身の水銀(2.9 mg/kg)、シリア産オーストリア経由全形クミンのピロリジジンアルカロイド(57827 µg/kg)、ベルギー産原料北朝鮮産有機板海苔のカドミウム(2.3 mg/kg)・ヨウ素高含有(40 mg/kg)及び表示無し(参照一日摂取量の記載なし)、インド産オマーンで製造した英国経由バタークッキーのグリシジルエステル類(4697 µg/kg)及びアクリルアミド高含有(497 µg/kg)、オマーン産インド用に生産した英国経由カシュークッキーの3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD) (2941 µg/kg)及びグリシジルエステル類(2923 µg/kg)、インド産オマーンで製造した英国経由ピスタチオアーモンドクッキーのグリシジルエステル類(4340 µg/kg)、米国産ココヤムフフ粉のカドミウム(0.118 mg/kg)及びクロルプロファム(0.535 mg/kg)、インド産グリーンサルタナレーズンの亜硫酸塩非表示(896 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

イタリア産オランダ経由パセリ葉束の未承認物質プロメトリン(0.044 mg/kg)、原料ウクライナ産甘草の根のオクラトキシンA(63.85 µg/kg)、トルコ産呼気清涼用細粒菓子の着色料アマランス(E123) (1.04 mg/kg)の未承認使用、セネガル産金属製調理ポットからの鉛(0.018 mg/kg)及びアルミニウム(36 mg/kg)の溶出、イタリア産生きたイガイの下痢性貝毒(DSP)オカダ酸(148 µg/kg)、オンライン販売されている食品サプリメントの未承認物質デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)・1,3-ジメチルアミルアミン (DMAA)及び2-アミノ-6-メチルヘプタン (DMHA)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ベルギー産原料ウクライナ・ロシア・フランス及びポーランド産鳥用飼料の未承認遺伝子組換え(ナタネ)、ベルギー産原料カザフスタン産馬用飼料の未承認遺伝子組換え(ナタネ)、オンライン販売されている食品サプリメントの未承認新規食品成分ポリメチルシロキサン多水和物、タイ産酢漬けグリーンマスタードの亜硫酸塩高含有(412 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

ウズベキスタン産乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有(3503 mg/kg)、イラン産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 94; Tot. = 101 µg/kg)、パキスタン産パンマサラの甘味料サッカリン(E954)未承認、ネパール産インド経由チャッキアタ小麦粉のアフラトキシン(B1 = 7.5; Tot. = 8.2 µg/kg)、中国産ローズとイチゴ飲料の着色料エリスロシン(E127)の未承認使用、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 10.5; Tot. = 25.1 µg/kg)、

 

[FAO]植物:そのおかげであなたの命がある

Plants: you owe them your life

21/08/2020

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1270248/

植物を守ることはこの星の未来にとって重要で、だから2020年は国際植物の健康年

植物の健康を守るためにあなたができること

1.旅行で植物を持ち帰らないこと

異国の植物には目に見えない病害虫が潜んでいることがある

2.国際基準に従って安全な取引を行う

3.より持続可能な病害虫管理方法を推進・採用する

4.病害虫のない用品を使う

 

[FAO]ブルキナファソがCOVID-19と紛争に立ち向かい、300万人以上が急性食糧不足

More than 3 million people facing acute food insecurity as Burkina Faso grapples with COVID-19 and conflict

21 August 2020

http://www.fao.org/news/story/en/item/1304313/icode/

ブルキナファソの悪化する食糧と栄養の不足に対応するために、緊急の、継続した対応が必要

 

[DHSC]学校と保育施設の再開に関する英国医務主任の声明

Statement from the UK Chief Medical Officers on schools and childcare reopening

23 August 2020

https://www.gov.uk/government/news/statement-from-the-uk-chief-medical-officers-on-schools-and-childcare-reopening

学校と保育施設の再開のリスクとベネフィットについての根拠についての声明

現在の世界的パンデミックは、リスクのない選択肢はないことを意味する。しかし保護者や教師は子どもたちのために最善の対応をするためにリスクのバランスを理解することが重要である

子ども

教職員

学校再開の、より広範な感染への影響

 

Natureニュース

-中国の研究不正規則はニセ研究を大量生産している「論文工場」を標的に

China’s research-misconduct rules target ‘paper mills’ that churn out fake studies

Smriti Mallapaty 21 AUGUST 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02445-8

偽造に対して厳しく取り締まる対策は良さそうだが批判者は執行は問題であり続けるだろうという

中国の科学大臣はこれまでで最も包括的な研究不正規則を導入する。来月発効し、科学技術活動に関与する全ての人を対象にする。また初めて、研究者の代わりに論文を書いて投稿する独立した委託業者も含まれる

反応いろいろ

 

-「あなたは我々の生活している惨事を想像できないだろう」:レバノンの研究者の爆発後の苦難

‘You can’t imagine the disaster we’re living in’: Lebanon’s researchers struggle to cope with explosion aftermath

Rehab Abdalmohsen  21 AUGUST 2020

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02437-8

分析化学者Najat SalibaにNatureがインタビュー

160人以上が死亡した2,750トンの硝酸アンモニウムの爆発から2週間以上経った。8月4日の爆発の引き金を引いた原因がなんだったのかについてのレバノン軍による調査が行われているが、Najat Salibaによると結果が公開されるかどうかはわからない

 

McGill OSSより

-有毒なオレアンダー(セイヨウキョウチクトウ)の種を植える

Planting a Toxic Oleander Seed

Joe Schwarcz PhD | 19 Aug 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-pseudoscience/planting-toxic-seed-oleander

“MyPillow, Inc.”社のCEOの百万長者Mike LindellとTrump大統領の対話により、オレアンダーの成分オレアンドリンをCOVID-19の治療に使うという考えが人々の心に植え付けられた。この物質はPhoenix Biotechnologyが何年もがんや神経変性疾患や抗ウイルス作用を探っているものである。Vero細胞を使ったin vitro研究でコロナウイルスの複製を調べた報告のプレプリントが大統領の目にとまった。これはオレアンドリンがCOVID-19の予防や治療に使えることを意味しないがMike Lindellはそれをやった。大統領はMike Lindellと合った後、オレアンドリンは「ゲームチェンジャー」だと法外な主張をした。Mike Lindellは科学者ではなくPhoenix Biotechnologyの役員でありオレアンドリンの売り上げで利益がある

オレアンダーはやがてダイエタリーサプリメントとして販売されるだろうが医薬品と違って安全性や有効性の根拠は証明されず、危険な可能性がある。オレアンドリンは強心配糖体であり、心機能に影響し間違った用量では死亡する可能性がある。オレアンダー中毒の事例はたくさんある。スリランカではこの植物は自殺の手段としてよく使われたため政府が観賞用としての栽培を禁止している。現時点ではオレアンダーを薦めることは無責任である。

(googleで英語でオレアンドリンと入力するとコロナウイルスって出てくる。日本語ではイソジンと入れるとコロナがサジェストされる)

 

-何故COVID-19がProposition 65への疑問を引き起こしているのか?

Why is COVID-19 prompting questions about Proposition 65?

Joe Schwarcz PhD | 19 Aug 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/why-covid-19-prompting-questions-about-proposition-65

Proposition 65がCOVID-19への対応において再びその醜い頭をもたげる

COVID-19の触手は日常の全ての分野に及んでいる。掃除機や空気清浄機やコードレスバリカンの売り上げも増えた。家を掃除し空気をきれいにし美容院に行かずに自宅で髪を切ろうとして。しかしそれらに関して私が受け取ったたくさんの電話相談の中身はウイルスとは全く関係ない。人々に感染しているのはウイルスではなく、不必要に人々を怖がらせてストレスを加えているカリフォルニアの奇妙なProposition 65である。

カリフォルニアでは「カリフォルニア州ががん、先天異常、生殖への害の原因となることを知っている」ものについて警告表示を要求しているが、製造業者は製品の販売される場所ごとにラベルを貼り替えるのに熱心でないために我々全てに脅迫的ラベルが届く。Proposition 65は「予防原則」を実践しようとする試みであるが、母親であることもアップルパイも警告対象になる。ある化学物質がどんな動物に対してでも、どんな用量であっても、なんらかのがんを作ればそれは発がん物質と認定される。テストステロンやプロゲステロン、エストロゲンのような天然のホルモンもそうであり警告対象である。でも私達は掃除機のコードを食べたりしない。

この法律は既に35年経っているがカリフォルニアのがんの発症率は基本的に米国の他の地域と変わらない。幻のオオカミに警告し続けることは必要の無いストレスを与えるが、SARS-CoV-2という本物のオオカミがいるときにはさらに不必要なストレスはいらない。

 

-Netflixの(Un)Wellのいらいらするロールシャッハテスト

The Frustrating Rorschach Test of Netflix’s (Un)Well

by Jonathan Jarry MSc.  21 Aug 2020

https://mcgill.ca/oss/article/health-pseudoscience/frustrating-rorschach-test-netflixs-unwell

Netflixの、健康産業の危険性についてのミニシリーズの生ぬるい枠組みは視聴者に根拠のないおよび間違っていることが証明された健康上の流行を試すよう促すことにつながる可能性がある

このシリーズでは6つの現代のウェルネスの流行とその暗黒面を取り上げている:エッセンシャルオイル、ネオタントラ、ヒトの母乳を成人が飲む、ファスティング、アヤフアスカ、ミツバチの針刺し療法。ほとんどが同じ構成で、「それで命がすくわれた」「それは危険」と両論を引用して始まる。そして効果があったと主張する人々の物語を紹介し、それから医療の専門家や科学者が簡単に警告する。極端な事例が紹介される。絶食で夫が死んだ妻、アヤフアスカの精神影響で司祭を殺したカナダ人、など。しかしその警告の多くが海外で、アメリカのセンターは正しいやり方でやっていると描写される。また信者がカメラの前で間違った主張を批判無くしている。また慢性ライム病のような虚偽の診断を「科学的に」説明して見せたりしている。コノバングムは自称消費者を守るため、であるがその医学に関するメッセージは混乱していて、極端なことをしなければこうした流行の代替医療を試すことに価値があると誘導する

 

その他

-英国人のCovid-19パニック買いが如何にして缶詰食品ルネッサンスの引き金を引いたか

How Britain’s Covid-19 panic buyers triggered a tinned food renaissance

Rebecca Smithers Sun 23 Aug 2020

https://www.theguardian.com/food/2020/aug/23/how-britains-covid-19-panic-buyers-triggered-a-tinned-food-renaissance

パンデミック初期にスーパーの棚から無くなったもののシンボルが缶詰トマトだった。しかしロックダウンはより広範な缶詰食品の再興につながった。Covid-19の前は販売は伸び悩んでいたが新しい数字によると3月のウエイ揚げは前年同期の72.6%増加だった。

今や主要ブランドは缶詰を戦争時の食べ物の印象を抜け出して人気シェフやインフルエンサーの参加する、より若い世代にアピールするものにしたい

 

-15年後の販売再開でTURKEY TWIZZLERSが英国中で数時間以内に売り切れ

TURKEY TWIZZLERS SELL OUT ACROSS UK WITHIN HOURS AS THEY RETURN TO SHELVES AFTER 15 YEARS

https://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/turkey-twizzlers-sold-out-iceland-uk-comeback-healthier-buy-bernard-matthews-a9683336.html

セレブシェフJamie Oliverに不健康な食品として標的にされた人気のスナックTURKEY TWIZZLERSがより健康的になって販売再開、たちまち売り切れた

(特定の食品を悪者にして販売できなくしたけれど、結局肥満は減ってない)

 

-もうひとつの見当違いの肥満との「戦い」

Another Misguided 'War' on Obesity

By Chin Jou on August 23, 2020

https://www.scientificamerican.com/article/another-misguided-war-on-obesity/

Boris Johnsonの新しいキャンペーンは肥満の根本原因である貧困や不平等ではなく個人の責任に集中

Boris Johnson英国首相が最近肥満対策「ベターヘルス」キャンペーンを発表した。この対策への批判は、個人の責任に焦点をあてていて不完全であるというものである。あるいは過去のレストランでのカロリー表示が消費者の行動にほとんど影響しなかったことを指摘する。肥満の歴史と政治の研究者で教育者である私もJohnson氏に注意したい。体重はデリケートな問題で、この「戦い」の間違った取り扱いは肥満の人の身体と精神衛生を改善するどころか悪化させる可能性がある

(欧米の肥満政策って一度も成功したことがない)

 

-コロナウイルス:子どもたちにとっては学校にいけないことのほうがウイルスより悪い– Whitty

Coronavirus: Missing school is worse than virus for children – Whitty

23 August 2020

https://www.bbc.com/news/uk-53875410

英国の主任医学アドバイザーが言う

 

-マニトバNDP(新民主党)リーダーがこの地方でのマスク義務化を要請

Manitoba NDP leader calling for mandatory masks in the province

Aug 23, 2020

https://www.cbc.ca/news/canada/manitoba/wab-kinew-mandatory-masks-manitoba-1.5697236

先に学校でマスク義務を要求し、州はそれに従い4年生から12年生に物理的距離がとれない場合はマスクを義務とした。さらにより広範にマスク義務化を要請

 

-反マスク派がUpper Queen's公園での小規模集会でマスクの危険性を警告

Anti-maskers warn against wearing of masks during small rally in Upper Queen's Park

August 22, 2020

https://www.stratfordbeaconherald.com/news/local-news/anti-maskers-warn-against-wearing-of-masks-during-small-rally-in-upper-queens-park

「Anti-masker」

カナダ

 

-コロナウイルス:ドイツがリスクを調べるために密集したコンサートを催す

Coronavirus: Germany puts on crowded concerts to study risks

22 August 2020

https://www.bbc.com/news/world-europe-53875370?intlink_from_url=https://www.bbc.com/news/explainers&link_location=live-reporting-story

18-50才の1500人の健康なボランティアがTim Bendzkoの三回のコンサートに参加

一回はパンデミック前の状況を模した安全策をとらないもの、一回は衛生対策と幾分かの距離、三回目は参加者を半分にして1.5m離す。

 

-SMC NZ

オークランドはアラートレベル3のまま-専門家の反応

Auckland stays at Alert Level 3 – Expert Reaction

Published: 21 August 2020

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2020/08/21/auckland-stays-at-alert-level-3-expert-reaction/

オークランドはアラートレベル3のままでその他はレベル2、この決定は月曜日に見直す

SMCはこの決定に専門家の意見を聞いた

オタゴ大学公衆衛生教授Michael Baker教授

早くても来週までアラートレベルを下げるのは時期尚早である。6ヶ月使ってきたアラートレベルシステムそのものの見直しが必要。地域ごとの微調整とマスクの一貫した使用を組み入れるべき

Te Pūnaha Matatiniとカンタベリー大学Michael Plank教授

新たな患者が発見されるので待つのは意味がある

オークランド工科大学栄養教授Elaine Rush名誉教授

Covidは食糧不足を悪化させ、仕事と収入を減らし特に子ども、マオリ、女性に不平等な負担となった。ニュージーランドのフードシステムは改革が必要である

 

-コロナウイルスビクトリア:制限はさらに12ヶ月続くかも

Coronavirus Victoria live: Restrictions could stay for 12 more months

August 24, 2020

https://www.news.com.au/world/coronavirus/australia/coronavirus-victoria-live-latrobe-university-students-party-during-melbourne-lockdown/live-coverage/e4c83d113632fbdbd9b1c8a5a232fb27

もと首相Jeff KennettはDaniel Andrewsの緊急事態延長警告を"誇大妄想megalomaniac"と批判

Andrews首相は今日の記者会見でCOVID-19ワクチンができなければ、現在9月13日までとなっている緊急事態での制限は再び延長されるだろうと語った。公衆衛生福祉法では最大12ヶ月延長可能で既に6ヶ月なので合計18ヶ月。

しかし元首相Kennett氏は彼は単に権力を誇示したいためにそうしているだけであるとTwitterに書いた。「Andrews首相はそうすることによってビクトリアの産業に与えるダメージを認識しない。上院議会の議員は彼の産業テロを止めなければならない」

ソーシャルメディアのユーザーはKennett氏のコメントを「無謀」「危険」と見なしている。

ビクトリアの月曜日の新規COVID-19患者は116人で死亡15人で死者の全ては高齢者施設

ビクトリア警察は過去24時間に健康指令違反で197件の罰金を科した。そのうち31はマスク不使用、66は外出禁止令違反。その中には家で家族以外の人と飲食したことが警察に見つかった男女4人も含まれる。

オーストラリアビクトリア州