2020-09-01

[FDA] 輸入食品スクリーニングパイロットはデータの力を開放し、人工知能を活用する

Import Screening Pilot Unleashes the Power of Data and Leverages Artificial Intelligence

08/31/2020

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/import-screening-pilot-unleashes-power-data-and-leverages-artificial-intelligence

FDAはよりスマートな食品安全の新時代の構想の一環として人工知能を活用する。最終的には公衆衛生に脅威を与える可能性のある製品を人工知能により迅速に効率的に確認することが目的であるが、第一段階として輸入水産品を評価した。

 

[Codex]退任するAzevêdo事務局長はコーデックスとWTOの協力を強化した

Outgoing DG Azevêdo strengthened Codex-WTO collaboration

31/08/2020

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1305567/

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 133

1 September 2020

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notificationcirc133.aspx

純および高度濃縮カフェイン製品について意見募集期間2020年9月11日までを延長

 

[FSANZ]今度のウェビナーに参加して

Join us for our upcoming webinar

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/FSANZ-webinar.aspx

後知恵:より良い食品規制のための教訓とチャンス

2020年9月10日 COVID-19の教訓

 

[USDA]FSISは9月を食品安全教育月間と認識

FSIS Recognizes September as Food Safety Education Month

Aug. 31, 2020

https://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/newsroom/news-releases-statements-transcripts/news-release-archives-by-year/archive/2020/nr-08312020-01

教育用リソース

https://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/topics/food-safety-education/teach-others/download-materials/for-kids-and-teens/familyeducation

 

論文

-研究が、今日最も人気のある流行のダイエット法の心臓へのリスクとベネフィットを検討する

Study examines the heart risks and benefits of today's most popular fad diets

31-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/m-set083120.php

ケトジェニックおよび間欠断食(ファスティング)ダイエットに関する研究のレビュー。

American Journal of Medicine。どちらも短期的減量に役立つようだが心疾患予防に有効な可能性は低いだろう

 

-あなたの野菜を食べなさい、は言うは易し行うは難し

Eating your vegetables is easier said than done

31-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/icft-eyv082920.php

EAT-Lancet報告は野心的目標を掲げたが、それには政策決定者が持続可能なフードシステムをトップレベルで優先する必要がある。Nature Food。肉を食べる量を減らすには

(欧米の一部の問題を全人類の責任にするなよと思うんだけど。最大の問題が牛肉乳製品食べ過ぎ、なので隗より始めよ、とお返ししたい)

 

-グアムの研究が環境毒素としてのソテツの研究を進める

Guam study advances research of cycads as an ecotoxin

31-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/uog-gsa083120.php

グアム大学の研究がより若いソテツの種子が、成熟した種子よりも摂取したときの毒性が大きいことを明らかにした。第二次世界大戦時にグアムでよく見られた神経変性性疾患の起源の理解に一歩前進。Horticulturaeの6月号のカバーストーリー。

第二次世界大戦中にグアム住民は北米に比べて50-100倍の筋萎縮性側索硬化症(ALS)有病率が高かった。この急増は1950年代初期に記述され、環境要因が強く疑われた。戦時の栄養不良で農産物以外の食糧に依存しデンプン源としてソテツの種子を食べた

ソテツには無数の毒素が同定されているがこれまで単一の毒素あるいは毒素の組み合わせが明確な神経変性の犯人として同定できなかった。

ソテツの種子は17ヶ月程度で外部が暗褐色になるがそのまま木に30ヶ月まで残り、収穫した褐色の種子の年齢は1年以上違う可能性がある。グアムとカナダのチームは神経毒性のある二次代謝物が、種子が成熟するにつれて減ることを示した。過去の研究ではこの種子の年齢を記述していない

(タイムスケールが全然違うんだ)

 

-昆虫は良い、持続可能な食糧源として期待できることを研究が示す

Study finds insect shows promise as a good, sustainable food source

31-AUG-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-08/iu-sfi083120.php

Journal of Insects as Food and Feedに発表されたインディアナ大学の研究

イエローミールワーム

(写真やっぱり食べたい気持ちにならない…)

 

-一部の蚊は既にマラリアの最終兵器に耐性

Some mosquitoes already have resistance to the latest weapon against malaria

By Munyaradzi MakoniAug. 31, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/08/some-mosquitoes-already-have-resistance-latest-weapon-against-malaria

屋内での蚊のコントロールのために2年前にWHOが使用を認めたクロチアニジンの有効性が耐性によって失われつつあるという報告がbioRxivプレプリントサーバに投稿された。

過去20年の間に、長期持続性殺虫剤コート蚊帳と屋内散布によりマラリアの死亡率と有病率が半減した。しかしこれらはピレスロイドクラスの殺虫剤に過度に依存していて、その耐性が問題となった。そこでWHOはクロチアニジンを屋内散布可能な「事前選定」リストに加えた。ネオニコチノイドは農薬としては議論が高まり欧州では農業用使用を禁止したがカメルーンやその他アフリカではそれらに依存している。農業で使用された農薬が蚊の繁殖する水たまりに残留することが耐性獲得の好条件になっているという

 

その他

-Scienceニュース

ブラジルの最も豊かな州で、科学者は予算案が研究を損なうことを恐れる

In Brazil’s wealthiest state, scientists fear a budget plan could cripple research

By Ignacio AmigoAug. 31, 2020

https://www.sciencemag.org/news/2020/08/brazil-s-wealthiest-state-scientists-fear-budget-plan-could-cripple-research

今週投票予定の法案は、COVID-19パンデミックにより引き起こされたサンパウロの2021年予算の赤字を避けるために、主要3大学の長期予備費を州に移行し研究費や奨学金を出している財団の資金も差し出すというものである。このまま発効すれば州の科学活動が麻痺するとブラジル科学アカデミーが警告文書を出している

 

-Nature書評

汚染の歴史はより良い未来を形作るか

Can the history of pollution shape a better future?

31 AUGUST 2020  Mark Peplow

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02498-9

二冊の本が、産業の有毒な遺産の教訓を示す

・「化学の時代:如何にして化学者が飢餓や病気と闘い、何百万人も殺し、地球との関係を変えたかThe Chemical Age: How Chemists Fought Famine and Disease, Killed Millions, and Changed Our Relationship with the Earth 」Frank A. von Hippel Univ. Chicago Press (2020)

・「地球の汚染:産業時代の汚染の歴史The Contamination of the Earth: A History of Pollutions in the Industrial Age」 François Jarrige & Thomas Le Roux. Translated by Janice Egan & Michael Egan MIT Press (2020)

生態学者のFrank A. von Hippelは農薬や化学兵器を開発した科学者の物語から、歴史家のFrançois Jarrige & Thomas Le Rouxはより広範な社会、経済、政治的要因を解きほぐす

 

-Benadrylチャレンジとは?十代一人の死因だとされる最新のTikTokの流行

What Is the Benadryl Challenge? Latest TikTok Trend the Alleged Cause of One Teen's Death Already

BY JANICE WILLIAMS ON 8/31/20

https://www.newsweek.com/what-benadryl-challenge-latest-tiktok-trend-alleged-cause-one-teens-death-already-1528712

新しいTikTokの流行がオクラホマの15才の少女を殺したと非難されている。

ベナドリルチャレンジとは、幻覚を見る、ハイになるために過剰量の抗アレルギー薬ベナドリル(塩酸ジフェンヒドラミン)を使用するよう薦める。少なくとも1ダースが薦められる。オクラホマ中毒薬物情報センターのScott Schaefferは、幻覚を見る用量は致死量と極めて近い、という

 

-ハーバライフの詐欺的減量製品は致死的肝不全と関連

Herbalife ‘Scam’ Weight Loss Product Associated with Fatal Liver Failure

By Kaitlyn D’Onofrio -August 25, 2020

https://www.docwirenews.com/docwire-pick/home-page-picks/herbalife-scam-weight-loss/

Journal of Clinical and Experimental Hepatologyに発表されたインドからの症例報告が急性肝不全とハーバライフ製品を結びつける

Jan 2, 2020の編集者注:この記事自体は2019年11月25日にオンライン発表された。しかしその後その雑誌の出版社Elsevier BVが問題の報告を削除した、ハーバライフから苦情を受けて。

 

-WHO特命使節がスウェーデンのCovid戦略を褒め称える

WHO Special Envoy Heaps Praise on Sweden’s Covid Strategy

2020年8月31日 By Charles Daly and Niclas Rolander

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-31/who-special-envoy-heaps-praise-on-sweden-s-covid-strategy

David Nabarro博士がニュージーランドのMagic Talkラジオインタビューで話した。

Nabarro博士は持続可能なコロナウイルス戦略の鍵は信頼であり、それがスウェーデンにはあると。「政府は人々を信頼し人々も政府を信頼した。確かに死亡率は高いが6月末からは著しく減っている。その一方で厳しい対策をとった世界中の国で再増加が観察されている。ロックダウンは全ての人を、特に弱い人の生命を脅かす鈍器である」

これに答えてスウェーデン公衆衛生機関のJohan Carlsonは新聞の取材で「スウェーデンは欧州のいくつかの国のような感染の再増加が見られない数少ない国のうちの一つである。私はこの急増をシャンパンコルク効果と呼んでいる」

しかしスウェーデンの戦略には国内外から多くの批判がある。

月曜日のストックホルムでの記者会見でCarlsonは「この問題を数年間は取り扱う準備が必要だろうと考えている。来年の夏には全て終わるなどと想定するのは間違いだろう」という。

 

-政府は接触追跡に苦闘し続けている

Government Continues To Flounder On Contact Tracing

Tuesday, 1 September 2020

https://www.scoop.co.nz/stories/PA2009/S00004/government-continues-to-flounder-on-contact-tracing.htm

Covid 19コロナウイルス:オークランドの10代が他人の検査結果を受け取る

Covid 19 coronavirus: Auckland teenager receives strangers' Covid-19 test results

31 Aug, 2020

https://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=12360785

(ニュージーランド。なかなか新規感染者はゼロにならず、前回と同じようにはいかない。一度勝利宣言して私達は世界一と言ってしまったのでハードルが高くなっている)

 

-ビクトリアの医師がDan Andrewsに緊急事態法案について絶望的な手紙を書く

Victorian doctors pen desperate letter to Dan Andrews about controversial State of Emergency Bill

SEPTEMBER 1, 2020

https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/victorian-doctors-pen-desperate-letter-to-dan-andrews-about-controversial-state-of-emergency-bill/news-story/477352005ec852b6dd4b0e8f31f97441

ビクトリア州のトップ医師たちがDan Andrewsのロックダウン戦略を非難するために力を合わせる、それが「前例のないネガティブな結果をひきおこした」という

メルボルンの上級医師たちが政治家に緊急事態の延長を支持しないよう強く求めている。それがもううんざりしたビクトリア市民の健康と福祉を破壊すると。9月13日ステージ4制限を解除する必要があるという。

人々の気分は過去二週間で劇的に変化した-半分はますます怒りを募らせ残り半分は希望を失っている。

COVID-19は感染力は強いが重症度はそれほどではない。2020年3月から565人がこのウイルス関連で死亡しているが、ビクトリアでは毎年心血管系疾患で1万人、がんで11000人が死亡している。毎日114人が通常死亡しているうちCOVID-19の割合は比較的小さい。1日あたりで114人の死亡のうち3人である。そして7月のインフルエンザによる死亡が昨年より541人少ない

(1日の新規感染確認73人とかで警察が罰金を科すのが24時間で200人くらいという。自宅から5km以上離れたところにコーヒーを買いに行って罰金。近くにいいコーヒーがなかったそう)

 

-オーストラリアの薬物過剰使用に与えるコロナウイルスの劇的影響が明らかに

Coronavirus’ dramatic effect on Australian drug overdoses revealed

August 31, 2020

https://www.heraldsun.com.au/lifestyle/health/coronavirus-dramatic-effect-on-australian-drug-overdoses-revealed/news-story/7b2846f03572004f4a32ca2cf7eff263

オーストラリアは薬物過剰使用で年に2000人以上の命を失ったがコロナウイルス危機の真の影響は2022年になるまで適切には理解できないだろう、新しい報告書が発見

独立NPO研究団体Penington Instituteが2014年から2018年の5年で10834人が薬物過剰使用で死亡していると報告。次の報告は2022年なのでCOVID-19の影響はそれまでわからないがリスク要因は加速している