2020-12-01

[EFSA]意見等

-部位特異的ヌクレアーゼタイプ1と2及びオリゴヌクレオチド特異的変異誘発を用いて開発した植物の安全性評価への部位特異的ヌクレアーゼタイプ3に関するEFSAの意見の適用可能性

Applicability of the EFSA Opinion on site‐directed nucleases type 3 for the safety assessment of plants developed using site‐directed nucleases type 1 and 2 and oligonucleotide‐directed mutagenesis

EFSA Journal 2020;18(11):6299 24 November 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6299

欧州委員会は遺伝子組換え生物に関するEFSAのパネル(GMO)に、ジンクフィンガーヌクレアーゼタイプ 3 技術 (ZFN‐3) や同様の機能を持つ他の部位特異的ヌクレアーゼ (SDN)を用いて開発した植物のリスク評価に関するセクション4(ハザード同定)及びEFSAの科学的意見の結論が、SDN‐1、SDN‐2 およびオリゴヌクレオチド特異的変異誘発(ODM)で開発した植物に有効かどうか評価するよう要請した。この意見を伝えるのに、GMOパネルはSDN‐1、SDN‐2 、ODMで生産した植物に関連するハザードと、SDN‐3と従来の育種両方から得た植物に関連するハザードを比較した。SDN‐3 手法とは異なり、SDN‐1、SDN‐2、ODM アプローチの申請は、トランス遺伝子、イントラ遺伝子、シス遺伝子を含まない植物になる方法で遺伝子配列を改変することを目的としている。その結果、セクション 4 とSDN‐3の意見の結論に含まれる、特にトランス遺伝子、イントラ遺伝子、シス遺伝子の存在に関係するこれらの考察は、この意見で明らかにされたようにSDN‐1、SDN‐2、ODMで得た植物にあてはまらないとGMOパネルは結論した。概して、GMOパネルは、SDN‐3 や従来の育種両方と比較して、SDN‐1、SDN‐2 、ODMで生産したゲノム改変に特に関連する新たなハザードを特定しなかった。さらに、遺伝子組換え植物に由来する食品と飼料のリスク評価の既存のガイダンスや遺伝子組換え植物の環境リスク評価に関するガイダンスは十分だが、SDN‐1、SDN‐2、ODMで生成された植物に部分的にのみ適用できるとGMOパネルは考えた。実際、最終製品のゲノムが外因性 DNAを含まないならば、外因性 DNAの存在と関係するこれらのガイダンス文書の条件は、SDN‐1、SDN‐2 、ODMアプローチで開発された植物のリスク評価にあてはまらない。

 

-部位特異的ヌクレアーゼタイプ1と2及びオリゴヌクレオチド特異的変異誘発を用いて開発した植物の安全性評価への部位特異的ヌクレアーゼタイプ3についてのEFSAの意見の適用可能性に関する科学的意見案のパブリックコメント募集結果

Outcome of the public consultation on the draft Scientific Opinion on the applicability of the EFSA Opinion on site‐directed nucleases type 3 for the safety assessment of plants developed using site‐directed nucleases type 1 and 2 and oligonucleotide‐directed mutagenesis

24 November 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1972

EFSAは51団体からコメントを受け取った。最終意見は2020年10月14日にGMO本会議で採択され、EFSA Journalで発表される。

 

-生食用オリーブとオイル生産用オリーブの5-ニトログアヤコールナトリウム、o-ニトロフェノールナトリウム、p-ニトロフェノールナトリウム (ナトリウムニトロ化合物)の既存MRLs改訂

Modification of the existing maximum residue levels for sodium 5‐nitroguaiacolate, sodium o‐nitrophenolate and sodium p‐nitrophenolate (sodium nitrocompounds) in table olives and olives for oil production

EFSA Journal 2020;18(11):6313  24 November 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6313

EC規則No 396/2005条項6に従って、申請者Asahi Chemical Europe s.r.o.社は、意図したSEUの使用を支える生食用オリーブとオイル生産用オリーブの5-ニトログアヤコールナトリウム(Na 5‐NG)、o-ニトロフェノールナトリウム(Na o‐NP)、p-ニトロフェノールナトリウム (Na p‐NP)の既存の最大残留基準(MRLs)を改訂するためにギリシャの国立管轄機関に要請を提出した。このMRL申請を支える提出されたデータは、 (残留試験の枠組みで妥当性が確認された3つのナトリウムニトロ化合物の複合定量限界(LOQ)で) MRL 0.12 mg/kgを導出するのに十分だった。この、より高いMRLは意図的使用によるオリーブの残留物を反映していないが、未確認の供給源からのp-ニトロフェノラート(p‐NP)の発生を参照している。p‐NPは産出国や処理の年に関わらず、処理されていない全てのオリーブサンプルに存在し、施行LOQ 0.01 mg/kgを超える量の場合は、申請者はNa p‐NPに、より高い妥当性が確認されたLOQ 0.1 mg/kgを用いて残留物試験サンプルを分析した。管轄機関は、0.1 mg/kg未満の量のオリーブのp‐NPの残留物は作物へのナトリウムニトロ化合物の使用ではなく、他の未確認の供給源に関連することに注意する必要がある。現在のオイルを多く含む基質中ナトリウムニトロ化合物残留物の執行のための分析手段は、妥当性が確認されたLOQ 0.01 mg/kg/ 物質である。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範や、未確認の供給源からのp‐NPの発生によるナトリウムニトロ化合物残留物の短期及び長期摂取は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。

 

-ビフィズス菌Bifidobacterium animalis subsp. lactis Bi‐07株の乳糖消化向上への寄与に関する健康強調表示の科学的立証について、栄養・新規食品・食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)の科学的意見のコメントへの回答

Response to comments on the Scientific Opinion of the EFSA Panel on Nutrition, Novel Foods and Food Allergens (NDA) on the scientific substantiation of a health claim related to Bifidobacterium animalis subsp. lactis Bi‐07 contributes to increasing lactose digestion pursuant to Article 13.5 of Regulation (EC) No 1924/2006

20 November 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1975

因果関係は立証されていない。受け取ったコメントでNDAパネルの結論を変更する必要はない。

 

-コーヒーC21とDNA鎖切断からの保護-に関する健康強調表示の科学的立証に関する栄養・新規食品・食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)の科学的意見に関するコメントへの回答

Response to comments on the Scientific Opinion of the EFSA Panel on Nutrition, Novel Foods and Food Allergens (NDA) on the scientific substantiation of a health claim related to coffee C21 and protection of DNA from strand breaks pursuant to Article 13.5 of Regulation (EC) No 1924/2006

20 November 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1974

因果関係は立証されていない。受け取ったコメントでNDAパネルの結論を変更する必要はない。

 

-Dow Agrosciences LCC社がEC規則No 1829/2003に従って提出した、昆虫耐性、除草剤耐性ダイズDAS–81419–2 × DAS–44406–6 の食品及び飼料としての使用、輸入、加工のための遺伝子組換え認可申請EFSA‐GMO‐NL‐2016‐132に関する科学的意見

Scientific Opinion on application EFSA‐GMO‐NL‐2016‐132 for authorisation of genetically modified of insect‐resistant and herbicide‐tolerant soybean DAS–81419–2 × DAS–44406–6 for food and feed uses, import and processing submitted in accordance with Regulation (EC) No 1829/2003 by Dow Agrosciences LCC

EFSA Journal 2020;18(11):6302  20 November 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6302

結論として、この申請に記述されているように、ダイズDAS–8419–2 × DAS–44406–6は従来同等種やヒトと動物の健康や環境に関する潜在的な影響を調べた非遺伝子組換えダイズ参照種と同様に安全であるとGMOパネルは考えた。

 

-新規食品としてE. coli BL21の派生株で生産したラクト‐N‐ネオテトラオース (LNnT)の安全性

Safety of lacto‐N‐neotetraose (LNnT) produced by derivative strains of E. coli BL21 as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2020;18(11):6305  19 November 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6305

欧州委員会の要請を受けて、EFSAの栄養・新規食品及び食品アレルゲンに関するパネル(NDA)は、EU規則2015/2283に従って、新規食品(NF)としてラクト‐N‐ネオテトラオース (LNnT)の生産工程と仕様書の変更に関する意見を導出するよう求められた。このNFは主にヒトと同じミルクオリゴ糖(HiMO) LNnTで構成されているが、ラクトース、ラクト-N-トリオースII (LNT II)、パラ-ラクト-N-ネオ-ヘキサオース(パラ-LNnH) および他の関連する炭水化物も含んでいる。このNFはEscherichia coliBL21の2つの遺伝子組換え株で発酵して生産した。化学合成された、あるいは別のE. coli 株 (K‐12)を用いた微生物発酵で生産する際のLNnTは、すでに認証され、EUのNFsリストに含まれている。この申請は製造工程と仕様書の変更に限られ、対象集団、用途、使用量、その結果予想される摂取量は変更しない。このNFの生産する微生物、組成、同定、仕様書に由来するDNAがないことなど、製造工程に関して提出された情報は、安全上の懸念を生じない。特に、この仕様書に提案された変更は、わずかに高い灰分含有量や酵母とカビの存在制限に限られ、一方でメタノールとLNnTフルクトース異性体イソマーは除去された。食品サプリメントは、添加されたNFを含む他の食品や幼児用の母乳が同じ日に摂取される場合に使用されることを意図していない。パネルは、E. coliBL21の2つの遺伝子組換え株で発酵して生産した際のNFとしてのラクト‐N‐ネオテトラオース (LNnT)は、提案した使用条件で安全だと結論した。

 

[HK] 法令違反

スシ用の焼き海苔が栄養表示規則に違反

Roasted Laver For Sushi not in compliance with nutrition label rules

Monday, November 30, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20201130_8309.html

韓国産Dongwon Roasted Laver For Sushi (25g)が飽和脂肪酸を0g/25gという申告のところ、1.1g/100gが検出された。

 

[FSAI] 安全に搾乳や乳幼児用調製粉乳を使用する

Using Expressed Breast Milk or Infant Formula Safely

30/11/2020

https://www.fsai.ie/faq/bottle_feeding_safely.html

搾乳や乳幼児用調製粉乳について一部情報更新。

 

[FSA]FSAの食品衛生格付け方式が10年を迎える

The FSA’s Food Hygiene Rating Scheme is 10 years old

30 November 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/the-fsas-food-hygiene-rating-scheme-is-10-years-old

30 November で食品衛生格付け方式(FHRS)が10年目になる。FHRSは市民が食品を買う場所、食べる場所についての情報を与えられた上で選択をするために作成された。

 

[FSA]EUと食品に関する消費者の見解

Consumers' views on EU and food

30 November 2020

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/consumers-views-on-eu-and-food

消費者意識調査2020年10月分更新

EU離脱直前になって多様な分野での懸念が増加傾向

 

[BfR]ワイン分析技術書がOIV大賞を受賞

Technical book on wine analysis receives the OIV Grand Prize

20 November 2020

https://www.bfr.bund.de/cm/349/technical-book-on-wine-analysis-receives-the-oiv-grand-prize.pdf

2019年に発表された論文集である「ワインの分析-調査と評価」が国際ブドウ・ワイン機構(OIV)の“Grand Prix de l'OIV 2020”を受賞した。共同編集者のDr. Reiner Wittkowski教授はBfRのもと副所長である

 

[BfR]コロナモニター

BfR Corona MONITOR 24–25 November 2020

https://www.bfr.bund.de/cm/349/201124-bfr-corona-monitor-en.pdf

(コロナの影響で心配なのが経済より社会的関係のほうが多く、若い人で特に顕著。

宿泊禁止と飲食店閉鎖への支持率は低い。アルコールの販売禁止はそこそこ支持されている。接触追跡アプリは30%台で変わらず。感染抑制に効果があるという報告を見たことがないので)

 

[IARC]アクロレイン、クロトンアルデヒド、アレコリンの発がん性のIARCモノグラフ評価

IARC Monographs evaluation of the carcinogenicity of acrolein, crotonaldehyde, and arecoline

https://www.iarc.fr/news-events/iarc-monographs-evaluation-of-the-carcinogenicity-of-acrolein-crotonaldehyde-and-arecoline/

アクロレイン:グループ2A

クロトンアルデヒド: グループ2B

アレコリン: グループ2B

Q&A

https://www.iarc.fr/faq/iarc-monographs-meeting-128-acrolein-crotonaldehyde-and-arecoline/

 

インフォグラフィック

https://www.iarc.fr/wp-content/uploads/2020/11/IARC_mono_vol_128_infographic.jpg

 

[NASEM]あなたの休日の残り物とそれを無駄にしてしまうかもしれない神話

Your Holiday Leftovers and the Myths That Might Make You Waste Them

November 30, 2020  By Megan Lowry

https://www.nationalacademies.org/news/2020/11/your-holiday-leftovers-and-the-myths-that-might-make-you-waste-them

感謝祭から始まるホリデーシーズンの食品を無駄にしないための助言

神話:表示されている日にち(賞味期限)を過ぎたら食べられない

神話:食べ物を無駄にするより包装材を捨てる方が環境に悪い

神話:堆肥にするから問題ない

食品情報エコシステムを変えよう

我々の食品に関する情報は不完全である。あまりにも多くの神話があり、それらはあまりにも広く信じられている。

 

[NASEM]COVID-19パンデミックは公衆衛生への投資の重要性を強調する:2012年の国のアカデミー報告書はまだ影響がある

COVID-19 Pandemic Underscores Importance of Investment in Public Health: 2012 National Academies Report Has Lasting Impact

November 24, 2020 By Stephanie Miceli

https://www.nationalacademies.org/news/2020/11/covid-19-pandemic-underscores-importance-of-investment-in-public-health-2012-national-academies-report-has-lasting-impact

健康の専門家は米国が公衆衛生システムにもっと投資するべきだと警鐘を鳴らし続けてきた

 

英国政府

EU離脱移行:時間は残り少ない

Brexit transition:time is running out

https://www.gov.uk/transition

2021年1月1日から事業者と市民には新しい規則

残り31日

 

[CFIA]オンラインで食品、植物、動物製品を買うときに考慮すべきこと

What to consider when shopping online for food, plants or animal products

Date modified: 2020-11-30

https://www.inspection.gc.ca/shopping-online/eng/1606747563503/1606747563894

店舗で販売されるのと同じ健康安全性要件が適用される。中にはカナダ基準を満たさずヒト・植物・動物健康にリスクとなるものもあるかもしれない

リスクの高い購入は避ける

あなたが誰から購入しようとしているのか知る-信頼できる販売者か?販売者や製品の他社によるレビューをチェックしよう。製品がカナダでの販売を認められているかどうか検証する。カナダでリコールされているかどうかもチェック。

もし話がうますぎるならそれはおそらく:

・普通より安いなら希釈または安い製品を使っている(たとえはオリーブ油、蜂蜜、魚、オーガニック製品)

・平均より安い純血種ペットは信頼できないブリーダー由来で健康問題のため高くつくかもしれない

・肉、卵、乳製品その他動物製品は病気をもっているかもしれず、カナダに入ることが認められていない可能性がある

・植物は広告とは違うものかもしれず種は正確に同定するのが困難

買う前に注意!

 

論文

-国連が史上初の世界有害藻類大発生報告書を発表

UN to issue first-ever global report on harmful algal blooms

30-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/tca-uti112920.php

30年間の世界中の約1万件の有害藻類大発生の7年間にわたる解析結果が発表される。

以下を含む健康と経済への影響について詳細に記す。

・シーフードへの毒素の蓄積(最も大きな問題、地域や藻類の種類ごとに詳述)

・微小藻類の大発生による海水の変色・浮きかす・ネバネバや泡による旅行や漁業への影響

・魚の大量死

・バイオマス増加による海岸や工場の閉鎖

 

-補完食導入の時期-米国、2016-2018

Timing of Introduction of Complementary Foods — United States, 2016–2018

CDC MMWR / November 27, 2020 / 69(47);1787–1791

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6947a4.htm?s_cid=mm6947a4_w

米国小児科学会は約6ヶ月での補完食の導入を推奨し4ヶ月では早すぎるとしている。3人に1人の乳児が4ヶ月より前に補完食を導入している。早期導入の頻度は地域や社会経済的および乳児へのミルクの与え方によって異なる

 

-山火事、車、発電所がアルツハイマー病のリスク要因リストに加わる

Forest fires, cars, power plants join list of risk factors for Alzheimer's disease

30-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/uoc--ffc112420.php

JAMA Neurologyに発表された研究で大気汚染がアミロイド斑に関係することを示す

 

-若い人々は政治家とメディアのステレオタイプで見捨てられたと感じている、新しい研究が言う

Young people feel let down by politicians and media stereotypes, says new research

30-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/uoh-ypf112920.php

意思決定者は若者のパンデミック対応を助ける可能性を引き出すことに失敗している。世界7カ国の14-18才の若者の見解を調べた研究。多くの国でメディアが若者を「ルールを守らない悪者」として描くがパンデミック対応の中で若者の権利は辺縁に押しやられ、意思決定には参加できていない。

 

-新しい研究によると植物ベースの食事は代謝を増やす

Plant-based diet ramps up metabolism, according to new study

30-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/pcfr-pdr113020.php

JAMA Network Openに発表されたPCRM(菜食主義を推進する医師団体)によるRCTによると植物ベースの食生活は食後の燃焼を増やし減量につながり過体重の人の心血管リスク要因を改善する 。過体重の人に16週間低脂肪植物ベースの食事をしてもらってその前後の標準食のカロリー燃焼を測定した。16週間での植物ベースの食事による平均体重減少は6.4kg

 

-Covid-19シャットダウンは低収入黒人家庭に不釣り合いに影響を与えた

Covid-19 shutdowns disproportionately affected low-income black households

30-NOV-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/puww-csd113020.php

Sociusに発表されたアメリカのCovid-19初期影響推定。3月から6月のSNAPとTANF援助対象家庭の調査で、回答者の35%窒化卯が失業を報告。低所得の中でも白人より黒人がより悪い。

 

その他

-Scienceエディトリアル

モデリング、ポストCOVID-19

Modeling, post COVID-19

William H. Press, Richard C. Levin

Science  27 Nov 2020:Vol. 370, Issue 6520, pp. 1015

COVID-19パンデミック初期の数ヶ月間に多くの人々が疫学モデルについて初めて学んだ。初期のモデルは明確さよりも混乱を多く生んだ。米国と欧州でコロナウイルス患者が指数関数的に増加しているのに、一部のモデルは急速にピークに達した後速やかに減少すると予想し、一方他のモデルは数年にわたる感染サイクルを予想した。初期の数ヶ月から多くのことを学んだ。振り返ってみると、モデル作成には信頼できるデータと病気の拡散についての正確な理解の両方が必要であることは明白で、疫学モデルの分野はアプローチの多様性が必要である。この分野への支援は出資機関の指定責任と協調のもとで増やす必要がある。

初期のモデルはしばしば信頼できない僅かなデータに依存し、モデラーは重要な新事実を織り込んでいなかった。データが蓄積して新たな情報を取り入れてモデルは改良された

緊急時に使用するためにはモデルは操作可能である“operationalized”必要がある-つまり特定の政策介入を評価するために堅牢である必要がある。「もしこう行動したらどのくらい死亡が減る?」のような質問に対応するには専用のモデルが必要である。ハリケーンの経路や強度予想には行動反応を組み入れる必要は無い;天気予報官は人々に防御を呼びかけるがそれによってハリケーンが経路を変えることはない。

疫学モデルの有効性を強化するのに必要な変化を考えるのに気候研究との比較は役に立つだろう。天候については二つの連邦機関が明確な責任を持っている。NSFが基礎研究を支援し国立気象局がオペレーショナルモデルの結果を天気予報事務所に伝える。疫学モデルと予想についても同様の構造が必要であろう。

 

ニュースを一目で

News at a glance

Science  27 Nov 2020:Vol. 370, Issue 6520, pp. 1016-1017

デンマークが野生生物を守るために、全ての鉛の狩猟用銃弾を禁止する最初の国になった。ハンターは毎年約2トンの鉛をデンマークの環境に放出している。欧州規制当局はデンマーク同様の禁止を検討中。

 

-コンシューマーラボ

魚油、オキアミ油、藻油オメガ3サプリメントレビュー

Fish Oil, Krill Oil, and Algal Oil Omega-3 Supplements Review

11/29/2020

https://www.consumerlab.com/reviews/fish-oil-supplements-review/omega3/

一部の製品は表示されている量のオメガ3脂肪酸を含まず、悪臭がしたり汚染物質が含まれていたりする

 

-パブや会場はCovid予防接種をしていない人を拒否するかもしれないと大臣が言う

Pubs and venues may turn away people not Covid-vaccinated, says minister

Mon 30 Nov 2020

https://www.theguardian.com/society/2020/nov/30/pubs-and-cinemas-may-turn-away-people-not-covid-vaccinated-says-minister

土曜日にワクチン担当に任命されたNadhim Zahawiが、ワクチンは義務ではないがパブやレストランは人々にワクチン接種証明を要求するかもしれないと言った

英国

 

-100頭以上のデンマークの感染ミンクが逃亡して野生生物にSARS-CoV-2を広める可能性がある

Over 100 Infected Danish Mink Have Escaped And Could Spread SARS-CoV-2 to Wildlife

30 NOVEMBER 2020

https://www.sciencealert.com/escaped-danish-mink-could-spread-coronavirus-to-wild-animals

Guardian が報道している

デンマーク獣医食品局の獣医研究部長Sten Mortensenによると、毎年数千頭のミンクが逃亡していて、今年はそのうち5%がSARS-CoV-2に感染していると推定される、という

 

-デンマークは死骸が共同墓地から出てきたため数千の死んだミンクを掘る

Denmark to dig up thousands of dead mink after carcasses emerge from mass graves

Dec 1, 2020

https://www.9news.com.au/world/coronavirus-denmark-to-dig-up-thousands-of-dead-minks/f36f93ee-d48a-4058-ab6f-f881d3be5b4f

デンマークはコロナウイルス拡散防止のために処分したミンクの死体を掘り起こす計画である。

デンマークのテレビ局TV2によると、数百のミンクが埋めた場所から出てきた。殺すために使ったガスで死骸が膨らんで表に出てきたと考えられている。デンマークのメディアはそれを「ゾンビミンク」と呼ぶ。

 

-オーストラリアの今年の人が、食事ガイドラインが何百万人もの人を糖尿病にしている、という

Australian of the Year says dietary guidelines letting down millions with diabetes

By Rachel Clun

December 1, 2020

https://www.smh.com.au/politics/federal/australian-of-the-year-says-dietary-guidelines-letting-down-millions-with-diabetes-20201201-p56jmu.html

眼科医Dr James Mueckeが火曜日の全国記者クラブで語った。彼は2012年に自身の糖尿病を食事療法で治したという。Muecke博士は国のガイドラインは健康でない人向けではなく、オーストラリア成人の2/3は健康ではないという。また政府が砂糖税を導入しないことを批判する

 

-英国政府

COVID-19の健康、経済、社会的影響解析と段階的アプローチ

Analysis of the health, economic and social effects of COVID-19 and the approach to tiering

30 November 2020

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/939876/Analysis_of_the_health_economic_and_social_effects_of_COVID-19_and_the_approach_to_tiering_FINAL__SofS_.pdf

これまでのCOVID-19の影響は健康、経済、社会に相当なものであった。他の多くの病気同様、COVID-19は脆弱集団により深刻な影響があった。ウイルスの指数的増加を放置すると生命の損失と健康被害への影響は社会にとって耐えられないものになるだろう。

しかしウイルスへの取り組みは単純ではなく、介入そのものが直接的影響を与える。パンデミックは多くの側面で健康と福祉に影響する根拠がある:ケアシステムから運動量まで、精神衛生から大気の質まで。従って政府の対応は多くの複雑な影響のバランスを探り経済や社会活動への制限は可能な限り短くするべきである。地域が宣言を変更できる階層的アプローチがデザインされた

(以下現状と冬季の計画。鬱や栄養不良、家庭内暴力といった多方面の影響について疾病負担の数字がずらっと出てくるあたりが英国の学問レベルの高さを感じさせる。)