[USDA]全ての一口を大切に:USDAとHHSはアメリカ人のための食事ガイドライン2020-2025を発表
Make Every Bite Count: USDA, HHS Release Dietary Guidelines for Americans, 2020-2025
December 29, 2020
健康増進のための食事について最も最新の根拠を提供する
重要な助言はこれまでと同様であるが、最近注目されている二つのトピックスについて対応した-添加された砂糖とアルコール飲料である。アメリカ人のための食事ガイドライン2020-2025ではこれらを制限するよう強調するが定量的助言の変更は含まない。
https://www.dietaryguidelines.gov/
・どんな健康状態の人であっても、全ての人が健康的食生活パターンに変更することで利益が得られる
・個々の栄養素や食品を単独で考えるのではなく全体としての健康的な食生活パターンの重要性を強調
・生涯にわたるアプローチを強調。赤ちゃんから高齢者まで全てのライフステージでの健康的食生活助言を提供。これまでで初めて乳児と幼児の健康的食生活の助言を含む。
生後約6ヶ月でアレルギー原となる可能性のある食品を導入することを推奨
個人の好みや文化、予算に応じてカスタマイズ
添加された糖、飽和脂肪、ナトリウム、アルコール飲料は制限すること
等
(アメリカのガイドラインは手作りだの自然だの伝統だのといった特定の価値観の押しつけがない。環境は入っていない)
[PHE]成人の10人中7人がCOVID-19のため2021年にはより健康的になろうとしている
Seven in 10 adults are motivated to get healthier in 2021 due to COVID-19
Published 4 January 2021
イングランド全体での5000人以上の成人の調査が、18才以上の80%が2021年はライフスタイルを変えようと決意したことを発見
昨年の約半分(43%)に比べて多くの人が生活を変えようと感じている。40-60才の約600万人の成人が以下の計画をしている
・健康的食生活(40%)
・減量(39%)
・運動を増やす(41%)
肥満はCOVID-19によるICU入院の可能性を有意に増やすという根拠がある。
さらに喫煙者の10人中4人は2021年に禁煙の試みをし、2回目のロックダウン中に飲酒量が増えた人のうち約半分(45%)は飲酒量を減らす予定である。
人々のこうした変化を支援するためにPHEは「新年のより良い健康」キャンペーンを開始した
(でも全国ロックダウンで運動目的での外出も一日一回一人あるいは家族で地元でのみ
National lockdown: Stay at Home
Published 4 January 202
https://www.gov.uk/guidance/national-lockdown-stay-at-home
DHSC
COVID-19アラートレベル:英国医務主任から更新
COVID-19 alert level: update from the UK Chief Medical Officers
4 January 2021
https://www.gov.uk/government/news/covid-19-alert-level-update-from-the-uk-chief-medical-officers
レベル4からレベル5へ
NHSが全国で増加する患者を扱うことができない)
[RIVM]介護施設と小規模居住施設のケア労働者が今日からCOVID-19ワクチンに招待され始める
Care workers in nursing homes and small-scale residential facilities invited for COVID-19 vaccination starting today
01/04/2021
約269000人のケア労働者が予防接種予約に招待される
この後障害者施設や地域看護施設などの従業員。
(予防接種の順番が国や地域によって違う)
[FDA]COVID-19ワクチンの認可された投与スケジュールに従うことについてのFDAの声明
FDA Statement on Following the Authorized Dosing Schedules for COVID-19 Vaccines
January 04, 2021
二つのmRNAワクチンが成人のCOVID-19感染予防に極めて有効であることが示されている。一回目の投与を受けた人は二回目の投与を受けることになるが、ここで人々にFDAが認可した方法に従ったワクチン接種の重要性を再確認したい。
より多くの人に免疫を与えるために用量を減らしたり間隔を長くしたり回数を減らしたりするというニュースや議論があるが、現時点ではFDAが認可した方法を変えることにしっかりした根拠は無い。適切なデータで支持されない限り、そのような変更はリスクがある。
(以下略。英国の件。)
論文
-ソーシャルメディア時代の公衆衛生メッセージ
Public Health Messaging in an Era of Social Media
January 4, 2021 Raina M. Merchant et all.,
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2774732
公衆衛生組織は流行病拡大をコントロールする試みとして人々を教育するのにいつもメッセージを使ってきた。口伝えとポスターからラジオやテレビに移行してきたがオンライン環境ではこうしたやり方の効果が低下してきている。過去10年の間に、新規デジタルプラットフォームは洗練され、標的を絞り、反応性が高くなってきている。
COVID-19パンデミック期間中の物理的距離をとることは非公式な社会的相互作用を減らし、移動制限やオンライン購入や自宅で働くことで看板や標識を見ることは減った。効果的メッセージには人々のいるところで会い日々の相互作用に使っているネットワークや装置を介する必要がある。デジタルプラットフォームはまだ活用し切れていない。この視点では4つの戦略を探る:デマ対策に活用、メッセージを伝えるためのデジタルデータのサーベイランス、信頼できるメッセンジャーと協力する、メッセージを通して公平を推進。
ソーシャルメディアに関与することには注意すべきリスクがある。しかし伝統的アプローチを拡大しなければ機会損失になる。時代とともにコミュニケーションのやりかたは進化してきたように、公衆に効果的に参加するには新しいアプローチを活用することが緊急に必要である
-2021年:人道上の必要性の年
2021: a year of humanitarian need
Sharmila Devi
THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 397, ISSUE 10268, P12-13, JANUARY 02, 2021
2021年に生じるであろう最も見過ごされてきた人道問題を予見する
COVID-19は世界中の既に過酷な人道の危機に高いコストを強要した。2020年には長年続く紛争への関心が減り、飢餓と病気が増加した。
António Guterres国連事務総長は「紛争、気候変動、COVID-19が第二次世界対戦以降最大の人道的課題を作った」という。「飢餓のリスクにある人が2倍になり数億の子どもたちが学校に行けなくなり極貧のレベルがここ22年間で初めて増加した」
2021年はさらに悪化すると予想される。33人に1人が食糧、水、衛生の援助が必要である。国連は2021年に56カ国の最も脆弱な1億6000万の人々に届けるために350億ドルが必要である
以下チャド盆地、サヘル、ブルンジ、中央アフリカ、ハイチ、ウクライナ等の記述
-パンデミック漫画の感染性の性質
The infective nurture of pandemic comics
Ciléin Kearns et al.,
THE LANCET VOLUME 397, ISSUE 10268, P22-23, JANUARY 02, 2021
シンガポール国立大学のThe COVID-19 Chroniclesの紹介
https://medicine.nus.edu.sg/the-covid-19-chronicles/
現在#106まである教育漫画
ソーシャルメディア等で共有できる
-干ばつ耐性トウモロコシにはボーナスがついていた-ダニ耐性
Drought-Tolerant Corn Comes With a Bonus—Mite Resistance
By Andrew Porterfield
https://entomologytoday.org/2020/12/17/drought-tolerant-corn-bonus-banks-grass-mite-resistance/
Journal of Economic Entomologyに2020年11月25日に発表されたユタ大学の研究
その他
-メキシコの農業ロビー団体はGMOトウモロコシ禁止を非難、一方オーガニック栽培者は歓迎
Mexico farm lobby blasts ban on GMO corn; organic growers welcome it
JANUARY 3, 2021 By Laura Gottesdiener
メキシコの主要農業ロビー団体は土曜日に政府のGMトウモロコシ禁止決定を批判、一方オーガニック生産者は小規模農家が守られると賞賛する
火曜日の夜に発表された法令で、メキシコは環境中へのGMトウモロコシの放出許可を取り消し、2024年までにGMOトウモロコシの輸入も段階的に廃止するとした。GMO賛成派は国内栽培禁止はメキシコの農家の選択肢を減らし、輸入禁止はフードチェーンを危機に晒すだろうという
オーガニック生産者団体は「素晴らしい大勝利」と言う
メキシコはトルティーヤの原料用トウモロコシは概ね自給だが飼料用トウモロコシはほとんどがアメリカ産のGMOである。輸入禁止がヒト食用のみなのか飼料もなのかは不明である。規則は2024年までにグリホサートを使用禁止にする
-GMO作物について言い争うのを止めよ
Stop Arguing over GMO Crops
By Sarah Garland on December 14, 2020
https://www.scientificamerican.com/article/stop-arguing-over-gmo-crops/
科学コミュニティの圧倒的多数はその安全性と世界を持続可能に食べさせることへの貢献の可能性に合意している
Joe Biden 大統領とKamala Harris副大統領の選挙での勝利は科学コミュニティの勝利として祝福された。大統領選挙で大きく取り上げられた気候変動とCOVID-19パンデミックは我々の直面する大きな課題には科学の専門性が必要であることに疑いはない、とBidenは述べた。しかしその科学を武器にする統治は、農業を含む科学が必要な全ての分野に拡大しなければならない。農業は間違いなく多くの世界的課題に関連する。植物バイオテクノロジーは気候変動へのレジリエンスと持続可能性のためのツールの一つである。
農業への遺伝子組換えに関する議論はあまりにも長く極端に分かれ、根拠ではなく情動に基づいて混迷してきた。両陣営に失敗がある。恐怖を煽りデマを拡散するマーケティング手法が著しい成功を収めた。しかし2020年において、「GMO対オーガニック」の論争は時代遅れで非生産的である
(最近迷走してオーガニック推しをしていたScientific Americanにこんな記事が載るのか)
-ワクチンをダメにしたウィスコンシンの薬剤師は陰謀論者であることを認める
Wisconsin pharmacist accused of spoiling vaccine doses is admitted conspiracy theorist, police say
January 4, 2021 TODD RICHMOND Associated Press
数百回分のワクチンをダメにしようとしたウィスコンシンの薬剤師は警察に、ワクチンが人々のDNAを変異させると信じていると語っていたことが月曜日に公表された裁判所文書でわかった
Graftonの警察が先週Modernaのワクチンの小瓶57個がダメになった件について薬剤師Steven Brandenburgを逮捕した。冷蔵庫から意図的にバイアルを取り出して放置していたのを他のテクニシャンが発見した
-「彼女は喜びを広めていただけ」。Kaiserの看護師はCOVIDスーパースプレッダーと疑われているクリスマスツリーコスチュームの詳細を明らかにする
‘She was just spreading joy:’ Kaiser nurse reveals details of suspected Christmas-tree-costume COVID superspreader
救急の従業員44人がクリスマスの日に感染し1人が死亡
Kaiser Permanenteサンノゼの救急部のクリスマスの朝のドクターズステーションに、一人の職員が空気で膨らませるクリスマスツリーの衣装を着て現れた。「彼女は喜びを広めていただけ」、とその朝働いていた看護師は言う。しかしその電動空気コスチュームが救急部門全体にコロナウイルスを拡散した可能性がある。従業員44人が感染し1人が死亡した。病院に来た患者や訪問者の感染は不明。
(アメリカって本当に信じられないようなことがおこる)
-クイーンズランドの4つの下水処理施設でCOVID-19検出
COVID-19 detected in four wastewater plants across Queensland
JANUARY 5, 2021
下水からウイルス断片が検出されたので地域住民は検査を受けるように求められている
(市中に感染者が発見されていない地域で下水から検出されたので懸念、とのこと)
-屋内でマスクをするのに慣れるように、Kerry Chant医師が警告
Get used to wearing masks indoors, Dr Kerry Chant warns
By Freya Noble • Jan 4, 2021
NSWの主任保健衛生官Kerry Chant医師が人々にマスクに慣れるよう警告した。現在シドニー圏では一連の屋内活動にマスクが義務化され今日から罰金200ドル。医学的理由でマスクできない場合は例外。NSWの保健大臣Brad Hazzardは、「もし主義主張でフェイスカバーしないなら、家にいるかどこかに出て行くか。そういう人はショッピングセンターに行って他人を危険にさらすべきではない。」と述べた