[TGA] クソニンジンやニガヨモギを含む医薬品
Various medicines containing Artemisia annua and Artemisia absinthium
25 February 2021
https://www.tga.gov.au/alert/various-medicines-containing-artemisia-annua-and-artemisia-absinthium
TGAは妊娠中に使用すると許容できないリスクを引き起こすとして、高濃度のクソニンジンやニガヨモギを含む医薬品数種類が回収されていると消費者や医療従事者に助言し、製品リストを更新した。
[FSS]FSSはイギリス手話(BSL)計画を発表する
Food Standards Scotland publishes first British Sign Language (BSL) plan
24 FEBRUARY 2021
FSSはイギリス手話使用者が必要な情報、助言及びサービスを利用しやすいよう改善するため、イギリス手話(BSL)計画2021-2024を初めて発表した。
https://www.foodstandards.gov.scot/accessibility/british-sign-language/plan-2021-2024
[FDA]公示:Alpha Male Plus は表示されない医薬品成分を含む
Public Notification: Alpha Male Plus contains hidden drug ingredient
2-24-2021
FDAは精力剤として販売されているAlpha Male Plusはタダラフィルを含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。
[FDA]FDAは食品農業部門にCOVID-19予防接種についてのリソースを共有
FDA Shares Resources for the Food and Agriculture Sector about COVID-19 Vaccination
February 24, 2021
COVID-19 Vaccination & the Food and Agriculture Sector
各種言語でのエッセンシャルワーカー向けメッセージや職場での予防接種計画など
(移民や季節労働者向けの言語。ハングルはあるが日本語は見当たらない)
[FSA] 2021年3月のFSA理事会ペーパーが発表された
FSA Board meeting papers published for March 2021
24 February 2021
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-papers-published-for-march-2021
FSA理事会がオンラインで行われる。科学評議会からの年次報告、FSAの欧州連合移行進捗、戦略的リスクマネジメントに関して。
[FAO]FAOとIAEAは協力の幅を広げ深める
FAO and IAEA deepen and broaden their collaboration
24 February 2021
http://www.fao.org/news/story/en/item/1376901/icode/
核技術の食糧農業分野応用を拡大
不妊昆虫技術によるツェツェバエやミバエ対策、土壌や水管理、病気の診断等
[RIVM]COVID-19ワクチンの最初の効果が介護施設の居住者で見えるようになった
First effects of COVID-19 vaccination visible among nursing home residents
02/24/2021
オランダの介護施設の居住者の感染数が減っている。一方自宅に住む高齢者の感染は先週以降増加している
介護施設の予防接種は今年の第三週から始まり全員が一回目を終了して二回目投与が始まっている。3月後半からは最初の時に病気などで受け損ねた人たちに再び接種機会が提供され、それが終わればこの標的集団への予防接種は完了する。
[COT]COTの声明 マイクロプラスチック暴露によるリスクの可能性についての包括的声明概要
Lay summary overarching statement on the potential risks from exposure to microplastics (2021)
- ホライゾンスキャニングの一環として、COTはマイクロプラスチック由来のリスクの可能性を検討すべきトピックとして同定した。文献をレビューしてナノプラスチックも含めるべきと決めた。最初のスコーピングペーパーは2019年10月のCOT会合で提示された。それから、このトピックと追加の情報についてCOTの会合で何度か議論し2020年12月が実質的に最後の議論となった。
- この包括的声明の目的はこれらの議論をまとめて現時点でのCOTの結論を要約し、このトピックに関する現在の知見、不足しているデータ、研究の必要性のハイレベル概要を提供することである。
- 今後、経口と吸入でのマイクロプラスチック暴露による毒性学的リスクの可能性を詳細に検討した副声明がこの包括的声明の副資料を提供する予定である。COTは食品やボトル入り飲料に存在し経口摂取されるマイクロプラスチックのリスクの可能性についてレビューする。吸入によるリスクについてはPHEの大気汚染物質の医学的影響に関する委員会(COMEAP)と合同でレビューする。他の意味のある暴露経路について追加のレビューが必要かどうかも検討する。
- マイクロおよびナノプラスチックは広範に存在する。それらは意図的に製品に加えられたりプラスチックが時間経過や天候、消耗などの自然のプロセスで壊れて小さくなった結果として生じる。マイクロプラスチックには国際的に合意された定義はないが、最も広く使われているサイズ範囲は1から5000マイクロメートルである。0.1マイクロメートルより小さいプラスチック粒子はナノプラスチックと考えられる。
- COTはヒトを含む哺乳類へのマイクロプラスチックの影響に関するデータは、経口でも吸入でも、ほとんど無いことを注記する。マイクロプラスチックの一部は(90%超)人体から排出され、一部は消化管内に留まるあるいは消化管から臓器または組織に移行する可能性がある(M細胞によるエンドサイトーシスあるいは細胞間輸送によって)。ヒトで経口摂取されたマイクロプラスチックの影響を評価した疫学あるいは投与試験は同定されなかった。吸入マイクロプラスチックでも同様である。
- そのためCOTは入手可能なデータからは経口または吸入によるマイクロおよびナノプラスチックへの暴露によるリスクの可能背について完全評価を行うことはまだできないと結論した。しかしながら他の当局(EFSA, 2016; WHO, 2019; SAPEA, 2019; SAM, 2020; ECCCおよび HC, 2020)による、標的組織、閾値用量、何らかの毒性が観察されたなら毒性作用機序をより良く同定するためのさらなる研究が必要であるという結論に同意する。
- COTはタイヤ粒子への暴露についての文献データは、化学的にポリマーの性質が全く異なるために、食品からのマイクロプラスチック暴露とは別に検討する必要があると結論した。そのような物質のリスク評価はおそらく今回の任務の範疇外であろう。
- 最も大きなデータ不足はマイクロおよびナノプラスチックの検出のための適切で調和された分析法が無く(適切な参照となる標準物質も)、ヒトにあてはまる毒性やトキシコキネティクス情報も無いことである。
- COTはリスク評価を完了する前に屋内と屋外、埃や土壌を含む全ての暴露源からの追加情報が必要であることを強調する。食品や水にマイクロプラスチックが存在することは、大気中降下物のような他のマイクロプラスチック源も広く視野に入れる必要がある。
- ヒト健康への影響を余路よく理解するためには、様々な食品中のマイクロプラスチックや汚染物質の濃度と調理の影響(放出や溶出物の生物学的利用度)の包括的評価にはさらに調査が必要である。
- 現在の研究は典型的には一種類の粒子と組織の相互作用にのみ集中している。そのため異なる組織での一連の粒子のタイプのin silico, in vitro および in vivoでの影響を探る必要がある。研究対象とする粒子のタイプにはバイオプラスチックのような新しいプラスチックベースの素材もまた考慮すべきである。
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 151-21
25 February 2021
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notificationcircular151-21.aspx
新規申請と提案
Aspergillus niger由来グルタミナーゼ、Penicillium rubens由来グルコースオキシダーゼ
-食品基準改定
Amendment No.197 - 25 February 2021
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/gazette/Pages/Amendment-No.197---25-February-2021.aspx
GMトウモロコシDP202216と平易な英語でのアレルゲン表示
-包装済み食品のアレルゲン表示に新たな要件
New requirements for allergen labelling on packaged foods
25/02/202
・アレルゲン情報を食品表示の特定の場所に特定のフォーマットで表示する
・シンプルで平易な英語の用語を用いる
論文
-植物タンパク質を多く食べる高齢女性は早期、認知症関連死リスクが低い
Older women who ate more plant protein had lower risk of premature, dementia-related death
24-FEB-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/aha-oww021921.php
Journal of the American Heart Associationに発表された50-79才の閉経後女性10万人以上をフォローした女性健康イニシアチブ研究のデータを解析。
・加工赤肉の摂取量の多さは認知症による死亡リスクの20%高いことと関連
・未加工肉、卵、乳製品の摂取量の多さはそれぞれ12%, 24% および 11%心血管系疾患による死亡リスクの高いことと関連
・卵の摂取量の多さはがんによる死亡リスクの10%高いことと関連
・卵の摂取量の多さは認知症による死亡リスクの14%低いことと関連
卵がよくわからないと考察。アメリカ人はベーコンと一緒に目玉焼きで食べるからではないか等
(卵はどんな調理で食べているか、というのは難しい。)
-タバコに含まれる化学物質について毎日電子メールを受け取ると一部の喫煙者は禁煙を検討するようになる
Daily emails about chemicals in tobacco lead some smokers to consider quitting
24-FEB-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/ulcc-dea022221.php
JAMA Network Open
-強力な行動療法と組み合わせたセマグルチドはプラセボに比べて三倍減量
Semaglutide paired with intensive behavioral therapy showed triple weight loss vs placebo
24-FEB-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uops-spw022421.php
JAMA。平均体重233ポンド(106kgくらい)BMI 38の611人で、セマグルチド 2.4mgを週に一回(皮下注射)の群は68週後の体重が平均16%減少、プラセボは5.7%
-パルミジャーノ・レッジャーノチーズの塩を減らすことは風味に悪影響はないかもしれない
Reducing salt in Parmigiano Reggiano cheese might not negatively affect its flavor
24-FEB-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/acs-rsi022421.php
ACS Food Science & Technology。塩漬け期間を短くする
(こういう改良をすると保護指定原産地表示からは外れる?)
-細胞性シーフード
Cellular seafood
24-FEB-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoc--cs022421.php
環境にメリットをもたらす培養シーフードに必要な条件を検討した論文。Fish & Fisheries
その他
-コンシューマーラボ
製品レビュー 前立腺サプリメントレビュー(ノコギリヤシとベータシトステロール)
Prostate Supplements Review (Saw Palmetto and Beta-Sitosterol)
02/23/2021
ノコギリヤシが良性前立腺肥大の症状にほとんどあるいは全く利益がないことが質の高い臨床研究で報告されている。一製品は予想されるノコギリヤシ成分を全く含まなかった。
-Scienceニュース
化学者がよりグリーンなプラスチックの製造方法に近づく
Chemists close in on greener way to make plastics
By Robert F. ServiceFeb. 24, 2021 ,
https://www.sciencemag.org/news/2021/02/chemists-close-greener-way-make-plastics
水と二酸化炭素から再生可能エネルギーを使ってプラスチックを作る