2024-03-05

[FSS]ビタミンDキャンペーン2022-23 –評価

Vitamin D campaign 2022-23 – evaluation

1 March 2024

https://www.foodstandards.gov.scot/publications-and-research/publications/vitamin-d-campaign-2022-23-evaluation

FSスコットランドは国民に10 µgのビタミンDサプリメントの摂取を奨励するキャンペーンを2022年11月から2023年3月まで実施した。以下、キャンペーンの評価結果。

https://www.foodstandards.gov.scot/downloads/Vitamin_D_2022_-_Campaign_wash-up.pdf

 

[FDA]フードサプライにおける化学物質の市販後評価に関するFDAの最新情報

FDA Update on Post-market Assessment of Chemicals in the Food Supply

March 4, 2024

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-update-post-market-assessment-chemicals-food-supply

米国食品医薬品局(FDA)は、フードサプライにおける化学物質に関するFDAの市販後評価の状況についてより多くの理解を得るため、現在FDAが審査中の化学物質のリストを更新した。FDAは2023年7月に初めて以下のリストを公表した。

https://www.fda.gov/food/food-chemical-safety/list-select-chemicals-food-supply-under-fda-review

 

[Defra]テンサイを守るための緊急農薬認可が条件付きで承認された

Emergency pesticide authorisation to protect sugar beet crop conditionally approved

Last updated 4 March 2024

https://www.gov.uk/government/news/emergency-pesticide-authorisation-to-protect-sugar-beet-crop-conditionally-approved

作物への脅威がある場合にのみ使われ、環境保護のための厳しい管理が付属する

(それって農薬にとっては普通じゃないか?)

イングランドでのテンサイへのネオニコチノイドの使用について。独立したウイルス頻度予想が65%以上の場合にのみ使える

なお3月1日時点の2024年のウイルスモデル予想は83%であり、つまりテンサイ農家はCruiser SB(チアメトキサム)処理種子を使える

 

[UKHSA]アスベスト:健康影響、事故管理と毒性

Asbestos: health effects, incident management and toxicology

Last updated 4 March 2024

https://www.gov.uk/government/publications/asbestos-properties-incident-management-and-toxicology

ガイダンス文書更新

 

[RIVM]窒素と自然対策は2030年に向けて進歩したが目標には届かない

Nitrogen and nature approach shows progress towards 2030, but targets are out of reach

04-03-2024

https://www.rivm.nl/en/news/nitrogen-and-nature-approach-shows-progress-towards-2030-but-targets-are-out-of-reach

2021年以降政府が実施している窒素と自然対策は、将来の自然の質に良い影響を与えると予想される。2030年までに窒素沈着限界の平均超過は最大1/3減るだろう。しかし法で定めた目標には遙かに届かない

2021年発効した窒素削減自然回復法による影響を調べた研究。窒素削減は目標に届かず、自然回復は使用できるデータがない。この研究を行った研究者らはこれは不幸な状況で緊急に改善が必要だと結論。

(オランダ、農業どうするつもりなんだろう?人がいなくなれば自然も回復する?変化し続けてきた自然の「回復」って何?)

 

[FAO]NENA(中近東と北アフリカ)地域の飢餓レベルの増加は大きな懸念

Rise in hunger levels in NENA region of great concern

04/03/2024

https://www.fao.org/newsroom/detail/FAO-NENA-Conference-37th-hunger-agrifoodsystems/en

 

その他

-コンシューマーラボ

サイリウム繊維サプリメントレビュー

Psyllium Fiber Supplements Review

Published February 29, 2024

https://www.consumerlab.com/reviews/psyllium-supplements/psyllium/

9製品中4製品に鉛汚染が確認された。多いものは繊維4gあたり8.5マイクログラムの鉛を含み、1日あたり摂取量が30マイクログラムを超える。可溶性および不溶性繊維の量は想定通りだった。

 

-なぜあなたは「健康的な食生活」とは何かを決して知ることはないのか

Why You Will Never Know What ‘Healthy Eating’ Is

Fred P. Abramson

From: Volume 48, No. 2 March/April 2024

https://skepticalinquirer.org/2024/02/why-you-will-never-know-what-healthy-eating-is/

アマゾンを「ダイエットdiet」で検索すると6万もの本がヒットする。同じ問題を扱った多くの本が標準はないことを語る。それぞれの本がそれぞれ異なる主張をする。

「健康的な食生活」が、あなたが病気にならず強く活力を得るような食事だとすると、あなたの検索は無意味である。無数の「健康的食生活」の案には、この世に存在しない情報が欠けている。長期RCT。

(中略)

健康的食成果値は健康体重維持と同じくらいの可能性がある。しかしそれも簡単ではない。健康的食生活がしたかったら、バランス良く、しかしお腹いっぱいにしないように。何を食べるかよりどのくらい食べるかの方が重要だ。

 

-EUの遺伝子組換え作物にとっては偽りの夜明けなのか新たな夜明けなのか?

False dawn or new dawn for genetically engineered crops in the European Union?

Steven Cerier | March 5, 2024

https://geneticliteracyproject.org/2024/03/05/false-dawn-or-new-dawn-for-genetically-engineered-crops-in-the-european-union/

2月7日に欧州議会で通過した欧州作物バイオテクノロジー改正法案の運命がどうなるのかがわかるまでには長く困難な道のりがあるだろう。賛成派も反対派も既に来年まで続くであろう激しい論争に備えている。

主な論点は二つ、ゲノム編集作物の特許を認めるかどうか、そして新しいゲノム技術で作られた植物のトレーサビリティと表示である。

以下長い解説

(EU農業は既に規制による農家の負担が大きすぎると抗議のデモがおこっている状況でこのゲノム編集を巡る不毛な争いが今後数年続くと)