[EU]RASFF 2024(0225-0302)
警報通知（Alert Notifications）
フランス産チアシードのエチレンオキシド、ペルー産ブドウのアバメクチン、イタリア産ピザの箱の鉛及びフタル酸エステル類、フランス産飼料用モロコシのブタクサの種子高含有、クロアチア産ソラマメタンパク質分解物のミネラルオイル、イタリア産ピザの箱の鉛及びフタル酸エステル類、エジプト産カモミールの未承認物質クロルピリホスエチル、カメルーン産パイナップルのエテホン、ドイツ産ゴクシュラ(ハマビシ)のピロリジジンアルカロイド、トルコ産乾燥白い桑の実のオクラトキシンA、トルコ産有機サルタナのオクラトキシンA、
注意喚起情報（information for attention）
オーストリア産CBDオイルのテトラヒドロカンナビノール(THC)及び未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、ナイジェリア産ゴマの未承認物質塩素酸塩、スウェーデン産フードサプリメントの新規食品トンカットアリ(eurycoma longifolia) 、、中国産香港経由ベジタリアン用ダイズ代替肉ステーキの豚のDNA、アラブ首長国連邦産ゴマの塩素酸塩、アルバニア産冷凍イカのカドミウム、、中国産米国経由ゼリーカップの未承認食品添加物 (E407、E410及びE415)、、インド産クミン種子のアセタミプリド・未承認物質クロルピリホス・チアメトキサム・クロチアニジン)、スペイン産チルド調理済バナメイエビの亜硫酸塩高含有、トルコ産塩漬けケイパーの非表示のE200及びE210、中国産香港経由スナックに検出された牛と豚のDNA、ドミニカ共和国産オランダ経由アボカドのカドミウム、
通関拒否通知（Border Rejections）
バングラデシュ産フジマメのクロルフェナピル・クロルピリホス及びフェンプロパトリン、インド産生鮮トウガラシのエチオン、インド産カロンジ種子(クミン)のクロルピリホスエチル、エジプト産オレンジの未承認物質ジメトエート、トルコ産レモンのクロルピリホスメチル(複数あり)、、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、トルコ産オレンジのクロルピリホスメチル、中国産緑茶のラムダシハロトリン・ジノテフラン及びジアフェンチウロン、ケニア産緑豆のアセフェート及びメタミドホス、米国産ピーナッツのアフラトキシン、ベトナム産チリペッパーのクロルフェナピル、イラン産ピスタチオのアフラトキシン、ウガンダ産ペッパーのカルベンダジム及びチオファネートメチル、ベトナム産ペッパーのクロルフェナピル、インド産米のチアメトキサム及びトリシクラゾール、ヨルダン産ピーマンのプロキナジド、エジプト産オレンジのデルタメトリン、米国産アールグレイシュプリーム茶のピリメタニル、米国産トルコ経由ピスタチオのアフラトキシンB1及び総アフラトキシン、ベトナム産ドリアンのプロクロラズ・アセタミプリド・アゾキシストロビン・フィプロニル・イミダクロプリド・メタラキシル・プロフェノホス・プロピコナゾール・ピラクロストロビン・チアメトキサム・トリシクラゾール・ジメトモルフ・ジノテフラン及びフルベンジアミド、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、セルビア産低温殺菌キュウリのメタラキシル、ウガンダ産チリペッパーの未承認物質カルベンダジム、パキスタン産米のイミダクロプリド及びアセタミプリド、パキスタン産米のアフラトキシン類、
[FDA]ニュース
-パー及びポリフルオロアルキル化合物
Per- and Polyfluoroalkyl Substances (PFAS)
02/28/2024
https://www.fda.gov/food/environmental-contaminants-food/and-polyfluoroalkyl-substances-pfas
FDAのPFAS（パー及びポリフルオロアルキル化合物）への対策や取り組みについて説明する。
PFASを含む耐油用製品が販売されていないことの発表や2024-2025年の食品検査計画等含む。
-国立毒性研究センター(NCTR)年次報告書
NCTR Annual Reports
02/28/2024
https://www.fda.gov/about-fda/national-center-toxicological-research/nctr-annual-reports
FDAは国立毒性研究センター(NCTR：National Center for Toxicological Research)の2023年年次報告書を発表した。本報告書は、NCTRの研究科学者の業績と、データの生成、FDAの研究能力に不可欠な革新的なツールとアプローチの進歩、リスクと有効性の予測、公衆衛生に対する新たな懸念事項への取り組みについてまとめている。
[ヘルスカナダ]未承認の性的強化剤は深刻な健康リスクをひきおこす可能性がある
Unauthorized sexual enhancement products may pose serious health risks
2024-03-01
カナダ保健省は深刻な健康上のリスクをもたらす可能性のある未承認の性的強化製品について助言する。対象製品の写真あり。製品にアセトアミノフェン、レボドパ、プラステロン、シルデナフィル、タダラフィル、ヨヒンビンを含む。
[DHSC]バクテリオファージの抗菌ポテンシャル報告書：政府の対応
The antimicrobial potential of bacteriophages report: government response
1 March 2024
下院科学・革新・技術委員会が2024年1月3日に発表したバクテリオファージの抗菌ポテンシャル報告書への政府の対応
抗菌剤耐性問題に取り組むための追加ツールとなる可能性について
[RIVM]オランダのサプリメント使用助言順守率。第一段階：次のステップの基本として、入手可能な知見と助言の概要収集
Compliance with advice on supplement use in the Netherlands. Phase 1: compile an overview of available knowledge and advice as a basis for follow-up steps
01-03-2024
https://www.rivm.nl/publicaties/naleving-van-adviezen-voor-gebruik-van-supplementen-in-Nederland
オランダでは妊娠したい女性の葉酸、70才以上の高齢者にビタミンD、赤ちゃんのビタミンK、完全菜食主義者のビタミンB12などが助言されている。これらの助言が守られているかどうかについての情報がほとんど無い。
[CDC]CDCは呼吸ウイルス助言を更新しシンプルにする
CDC updates and simplifies respiratory virus recommendations
March 1, 2024
https://www.cdc.gov/media/releases/2024/p0301-respiratory-virus.html
助言は従うのがより簡単になり最もリスクのある人達を守るのに役立つ
COVID-19を含む呼吸器系ウイルスから守るための助言更新
Respiratory Guidance
March 1, 2024
https://www.cdc.gov/respiratory-viruses/guidance/respiratory-virus-guidance.html
（COVID-19はRSVやインフルエンザと同様に扱う）
[USDA]USDAは遺伝子組換えを用いて開発したトウモロコシの規制解除申請に意見募集
USDA Solicits Input on Petition to Deregulate Corn Developed Using Genetic Engineering
March 1, 2024
https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2024/corn-petition
Bayer U.S.-Crop Science (Bayer)社から昆虫による食害に強いMON95379の規制解除申請がありパブリックコメントを受け付ける。
これは現行のバイオテクノロジー規制の実施前に申請されたものであるため過去の規制の手順に従っている。
[DWI]飲料水2023-第一四半期報告書
Drinking Water 2023 – Quarter 1 report.
1 March 2024
https://dwi-content.s3.eu-west-2.amazonaws.com/wp-content/uploads/2024/03/01141823/CIR-2023-Q1-1.pdf
コンプライアンスの事例として活性炭の維持管理不備によるプロピザミド（除草剤）の基準違反などが掲載されている
（着色した水の写真とかびっくりする）
[WHO]ファクトシート 肥満と過体重
Obesity and overweight
1 March 2024
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/obesity-and-overweight
（肥満予防の方法として、生後6ヶ月まで母乳のみ、その後2才まで母乳を与える、が入っている。こういうところがWHOの母乳信仰の信用できないところ）
-肥満と若者：若い人々が変化を引き起こす
Obesity & Youth: Young People Catalysing Change
3月4日の世界肥満デーのウェビナー
論文
-伝統ハーブ医薬品の使用は子どもの多臓器不全リスクを2倍にする：後ろ向きコホート研究
Traditional herbal medicine use doubled the risk of multi-organ dysfunction syndrome in children: A prospective cohort study
Published: February 23, 2024
PLoS ONE 19(2): e0286233.
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0286233
エチオピアの小児ICU
-WHO紀要
日光への職業暴露に光をあてる
Shedding light on occupational exposure to the sun
Gary Humphreys
Bull World Health Organ. 2024 Mar 1; 102(3): 154–156. Published online 2024 Mar 1.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10898277/?report=classic
世界の非悪性黒色腫による死亡の3人に1人は日光の下で戸外で働くことに関連する
多すぎる日光暴露と皮膚がんの関連を確立したのは1960年代から70年代である。
（当時日本では夏休み明けの日焼けを賞賛していた。）
母乳のみを与えられているガンビア乳児での早期鉄補充：RCT
Early iron supplementation in exclusively breastfed Gambian infants: a randomized controlled trial
Mamadou Bah et al.,
Bull World Health Organ. 2024 Mar 1; 102(3): 176–186. Published online 2024 Jan 29.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10898279/?report=classic
6-10週の101人の健康な乳児に7.5mg/dの鉄サプリメントあるいはプラセボを98日与えた。投与群で鉄状態の指標が改善した。
（文中に「WHOは6ヶ月まで母乳のみで育てるよう助言するときに、鉄を補充しないと多くの子どもたちが鉄欠乏になる可能性を承知していながら何の解説法も提供しなかった」とある。）
その他
-SMC UK
毎日の繊維補充と60代以上の筋機能と認知を調べた研究への専門家の反応
expert reaction to study looking at a daily fibre supplement and muscle function and cognition in over-60s
MARCH 1, 2024
Nature Communicationsに発表された研究が60代以上の繊維サプリメント、筋機能、認知を調べた
UCL、UCL遺伝学研究所名誉教授David Curtis教授
私はこの研究がサプリメントが脳機能に影響する根拠だとは思わない。主となる強度アウトカムで何の影響もなかったので認知機能を含めた多数の他のことを検定した。そこで発見された差は偶然の可能性が高い。結果を示す表に間違いがあり、何がわかったのかを正確に理解するのは難しい
Reading, 大学食品微生物学教授Glenn Gibson教授
これは腸内細菌による健康指標についての酔い研究で、洗練された解析で繊維がプレバイオティック効果をもつことを確認した。とても重要な研究である
Effect of gut microbiome modulation onmuscle function and cognition: thePROMOTe randomised controlled trial
https://www.nature.com/articles/s41467-024-46116-y
オープンアクセス
与えたのはフルクトオリゴ糖7.5g/d
-ScienceInsider
抗議の後、米国機関は農薬使用報告縮小計画を破棄
After protests, U.S. agency drops plan to limit pesticide use report
1 MAR 2024 BY VIRGINIA GEWIN
米国地質調査所（USGS）は400程度の化合物の農場での使用の報告を継続する
USGSは米国で使われている400ほどの農業用化合物の使用を追跡したデータベースの縮小を計画していたが、数百人の科学者からの抗議を受け、とりやめた。
研究者らは歓迎している
-植物ベースのキャブレターがないなんて実に気がかり
Absence Of A Plant-Based Carburetor Is Deeply Disturbing
By Josh Bloom — March 1, 2024
https://www.acsh.org/news/2024/03/01/absence-plant-based-carburetor-deeply-disturbing-17697
「植物ベースの」という単語の使用が手に負えなくなった？
食品だけではなく下着や糊や睡眠用マスクまで、「植物ベースのplant-based」という宣伝で販売されているものが増えた
-スーパーフード、蚕、スパンデックス（ポリウレタン合成繊維）：日々の生活の中の科学と疑似科学
Superfoods, Silkworms, and Spandex: Science and Pseudoscience in Everyday Life
Joe Schwarcz (著) 2024/5/21
https://www.amazon.co.jp/Superfoods-Silkworms-Spandex-Pseudoscience-Everyday/dp/1770417524
Dr.Joeの新刊
-アブラナ科野菜の口に出せない影響
The Unmentionable Effect of Cruciferous Vegetables
Ada McVean M.Sc. | 1 Mar 2024
https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/unmentionable-effect-cruciferous-vegetables
カリフラワーやブロッコリーはお腹にガスが溜まる原因にされやすいが、食物繊維の多い食品の多くもそうである
-はしかが復活；油断のせい
Measles are back; blame complacency
Christopher Labos MD, MSc | 1 Mar 2024
https://www.mcgill.ca/oss/article/medical/measles-are-back-blame-complacency
はしか患者数が増えている唯一の理由は予防接種率が下がっていること
カナダでは1998年に予防接種のおかげではしかが根絶された。米国も2年後根絶した。しかし世界的には他の国で流通し続けていたため旅行者が持ち込み予防接種していない人の間で拡がることはあった。近年予防接種率が下がっていて世界的にはしか患者が増加している。予防接種率の低下の理由の一部はパンデミックによるワクチン接種キャンペーンの撹乱であるが一部は反ワクチン運動による。そして多くの人が一度も見たことがないはしかの恐ろしさを納得させるのが困難であることもある。予防接種を受けたかどうか確認し、疑わしい場合には抗体検査で確認しよう
-ドナーの臓器、ドナーのパーソナリティ？これについては良識で考えよう
Donor’s Organ, Donor’s Personality? Let’s Approach This Sensibly
Jonathan Jarry M.Sc. | 1 Mar 2024
重要なメッセージ
－一部の人は臓器、特に心臓を移植された後、臓器がもとのヒトのことを覚えているためにドナーの性格を呈するようになると信じている
－細胞には脳や免疫細胞のような記憶を持つ細胞があり、特定の刺激に習慣がつく細胞もあるが、それ以上の細胞の記憶という説は想像上のものである
－移植後の人格の変化という物語は、偶然の一致、選択バイアス、免疫抑制薬、心臓移植という命に関わる経験、もともとあった信念と期待、などで説明できる
