[FAO]20カ国以上で急性飢餓が急増し始める、FAOとWFPが警告
Acute hunger set to soar in over 20 countries, warn FAO and WFP
23 March 2021
http://www.fao.org/news/story/en/item/1382490/icode/
飢餓ホットスポット報告書発表
紛争、COVID-19、極端な気候、サバクトビバッタ、などが要因
[RIVM]廃棄物の安全で持続可能なリサイクル方法
Method for safe and sustainable recycling of waste
03/23/2021
https://www.rivm.nl/en/news/method-for-safe-and-sustainable-recycling-of-waste
RIVMが、その廃棄物処理が十分安全で持続可能かどうかを評価する方法を開発した
報告書、本文英語
Towards sustainable recycling : A method for comparing the safety and sustainability of the processing of residual flows
23-03-2021
https://www.rivm.nl/en/bibcite/reference/339331
ステップ1 存在する有害物質についての情報を集める
ステップ2 廃棄物処理法の選択肢を探す
ステップ3 各物質の濃度が基準値を超えないことをチェック、超えるならリスクアナリシスを行う
ステップ4 さらに加工あるいは使用したときのその物質へのヒト、環境の暴露を決める
ステップ5 その材料がリサイクルされた場合に節約できるエネルギーの量やCO2、土地使用を計算する
最後のステップ 各種選択肢を比較する
[RIVM]オランダの農業と水質:状態(2016-2019)と傾向(1992-2019)
Agricultural practices and water quality in the Netherlands; status (2016-2019) and trend (1992-2019)
23-03-2021
EU硝酸指令行動計画のモニタリング結果報告
[RIVM]オランダの状況は悪化している
Situation growing worse in the Netherlands
03/23/2021
https://www.rivm.nl/en/news/situation-growing-worse-in-the-netherlands
3月17-23日の週は46005人がCOVID-19検査陽性でその前の週に比べて16%増加した。入院患者、陽性率も増加
数が最も多かったのは18-24才、増加率が大きいのは17才までの子どもたちで学校の一部再開と関連する可能性が高い。増加率が最も低かったのは70才以上で、おそらくその一部はワクチンのおかげだろう。
(という状況でワクチン一時停止してた。再開している)
[ProMED]原因不明の神経疾患-カナダ:(ニューブランズウィック)致死、情報求む
Undiagnosed neurological illness - Canada: (NB) fatal, RFI
2021-03-23
https://promedmail.org/promed-post/?id=8256422
[1]Date: Mon 22 Mar 2021 Source: CBC (Canadian Broadcasting Corporation) News [abridged, edited]
2021年3月15日の週、NBで原因不明の神経疾患クラスターが発見された。公衆衛生庁のメモによると最初の診断は2015年でNB州北東部のAcadian 半島と南島のMoncton地域に集中し、これまで3例が確認され5人が死亡している。CJDに類似するものの検査でCJDではない。
3月22日に緑の党のDavid Coon党首が公衆衛生庁のこの事例の取り扱いを批判した。「これだけ多くの人の健康に関する情報が秘匿されていたことは許容できない」。1年前に情報収集を始めた研究者によると、2019年は11例、2020年は24例と急増している、という。43例中35がAcadian 半島である。8がMoncton。男女、年齢に差はない
[2]Date: Thu 18 Mar 2021 Source: CBC (Canadian Broadcasting Corporation) News [abridged, edited]
公衆衛生庁はNBの40人以上のCJD様症状の患者クラスターについて緊密に監視している。この問題を研究しているグループによると、遺伝性ではない。現時点では原因不明
[ProMED]ボツリヌス症-デンマーク(第2報):会社の食事、瓶詰め魚卵
Botulism - Denmark (02): company dinner, jarred fish roe
2021-03-23
https://promedmail.org/promed-post/?id=8264644
Date: Tue 23 Mar 2021 Source: Food Safety News [abridged, edited]
デンマークのボツリヌス症アウトブレイクに関連すると考えられる製品はキャビア代用品
製造業者Agustson A/Sはレッドフィッシュ卵"Nora Seafood Rod stenbiderrogn"をリコール
[ProMED]カンピロバクター症、クリプトスポリジウム症-ノルウェー:農場、未殺菌ミルク
Campylobacteriosis, Cryptosporidiosis - Norway: farm, unpasteurized milk
2021-03-23
https://promedmail.org/promed-post/?id=8264641
Date: Sun 21 Mar 2021 Source: Food Safety News [edited]
ノルウェーで約20人の3-5才の子どもが未殺菌ミルクを飲むことを含む農場訪問で病気になった。農場は比較的新しい小屋でミルクも細菌数は低く良さそうに見えたがカンピロバクターが検出された。ノルウェーでは未殺菌ミルクの販売は禁止で農場で子どもたちに提供するのも違法である。
[FDA]消費者向け情報
コロナウイルスの広がりを止めるのを助けて家族を守って
Help Stop the Spread of Coronavirus and Protect Your Family
03/22/2021
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/help-stop-spread-coronavirus-and-protect-your-family
COVID-19予防接種を受ける
水と石けんで手を洗う
他人の側ではマスクをする
人混みを避け距離をとる
プラス
・献血(動画あり、普通の献血と回復者血漿の両方を募集している)
・詐欺的コロナウイルス検査、ワクチン、治療について報告する
(項目と順番が大分変わった。アメリカでは効果があるのは結局ワクチンなんだろう)
[ODS]ダイエタリーサプリメント:あなたが知る必要のあること
Dietary Supplements: What You Need to Know
https://videocast.nih.gov/watch=41643
2021年3月16日のセミナーの動画.
論文
-成分としてデテレノールを表示しているサプリメントに9つの有害な可能性のある興奮剤がみつかった
Nine potentially harmful stimulants found in supplements listing deterenol as ingredient
23-MAR-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/ni-nph031921.php
米国で販売されている17のサプリメントから、ヒトで調べられたことのない隠された薬物カクテルがみつかった
Clinical Toxicologyに発表されたNSFとハーバード大学とケンブリッジ健康同盟とオランダRIVMとベルギーSciensanoの参加した研究。デテレノールを含むサプリメントは米国ではヒトでの使用が認められておらず、吐き気、嘔吐、発汗、興奮、動悸、胸痛、心停止などの有害事象との関連が報告されている。減量やスポーツ用サプリメントを使用すると意図せず実験的興奮剤に暴露されることになる可能性がある。
サプリメントを調べたところ一製品あたり最大4種類の興奮剤が検出された
デテレノール、フェンプロメタミン (Vonedrine)、オキシロフリン、オクトドリン、 ベータ-メチルフェニルエチルアミン(BMPEA), 1,3-ジメチルアミルアミン(1,3-DMAA), 1,4-ジメチルアミルアミン(1,4-DMAA), 1,3-ジメチルブチルアミン(1,3-DMBA) 、ヒゲナミン
-科学者は食品包装用食べられる食品フィルムをつくった
Scientists created edible food films for food packaging
23-MAR-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/ufu-sce032221.php
Journal of Food Engineering。アルギン酸ナトリウムがベースで水に溶ける
(食べられる、はあまり良くない宣伝文句のような。包装は内容物を汚れから守るけれどそれ自体は汚れる)
-カナダの子どもたちへのマーケティングを制限する失敗した法案に食品業界のロビー活動が強力だった
Food industry lobbying was intense on failed bill to limit marketing to Canadian children
23-MAR-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/uot-fil031621.php
トロント大学の研究者が、2019年にカナダ上院で廃案になった子ども健康保護法案Bill S-228について、政府に相互作用のあった数が食品企業が多かったことを発見。
廃案になる前の3年間に、会合や問い合わせやロビー活動などが3800あり、その80%以上が食品企業だった。CMAJ Open
(関係する法案のことを気にするのは当然のような。それで悪徳業界判定されるんだ。全く関係ないヒトの無知な思いつきが法律になるのが望ましい?)
-スロバキアのSARS-CoV-2集団抗原検査の有病率への影響
The impact of population-wide rapid antigen testing on SARS-CoV-2 prevalence in Slovakia
23-MAR-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/aaft-tio032321.php
Scienceに報告された2020年10-11月のスロバキアの集団検査が感染者数抑制に効果があったとするスロバキア保健省からの自画自賛報告。計算上劇的な効果があったと主張。
(何もしなければ毎日何%増加する、という「数学モデル」に比べたら、という仮定の話なら何でも言えるような。でも他の国も、同じ国でも2回目はやっていないという事実が評価を如実に物語る)
その他
-Scienceニュース
データの懸念と安全性の心配がアストラゼネカワクチンの信頼の危機を煽る
Data concerns and safety worries fuel crisis of confidence in AstraZeneca vaccine
By Gretchen Vogel, Kai KupferschmidtMar. 23, 2021
世界のCOVID-19との戦いにおいて、英国とスウェーデンの会社アストラゼネカの作ったワクチンは大いに期待されてきた。ディープフリーザーではなく普通の冷蔵庫で保存でき、オックスフォード大学の研究者が開発して他の製造業者とワクチン製造について提携していて世界中に安価で提供できる。
しかしトラブル続きである。最初の有効性についての主張が混乱していて一部残念なものだった。最近は欧州20カ国以上が使用を一時中断した。そして今度は新たな打撃に見舞われた。昨日同社は長く待たれてきたアメリカでの大規模試験の結果を発表した。それは有効性についての疑いを一掃するかと思われたが、この研究を監督しているデータと安全性監視委員会(DSMB)によって拒絶されただけだった-DSMBは極めて普通でない対立をし、同社が有効性についての「古い情報」を提示したことを示唆した。
DSMB を指名したNIAIDのAnthony Fauci所長は「アストラゼネカが最も好ましいデータを使っているようだ、DSMBはその修正を確認したい」と言い、この不一致について昨晩オンラインに声明を発表して公にした。(しかしDSMBは安全性については懸念はない)
会社のプレスリリースでは第3相試験での有効性は79%発症を予防する。これは2月17日までのデータに基づく。しかしDSMBはそれ以降のデータを除外したことを「極めて懸念している」。同社は48時間以内に更新するというが、ワシントンポストの報道によると後半のデータを含めると有効性は69-74%の間に落ちるという。
公衆衛生専門家はこのドラマがワクチンへの信頼をさらに毀損することを恐れる。ブラウン大学公衆衛生学部長Ashish Jhaは「私の知っている限り、アストラゼネカのワクチンは良いもので私の家族に安心して受けさせられる。そして私の知っている限り、AZの試験結果のコミュニケーションや規制機関との働きぶりなどは呆然とするようなものである」
米国でのAZ社のワクチン認可が遅れても米国には他の三種類のワクチンが十分あるので予防接種計画に影響しない。
一方欧州では希な血液系疾患を巡って研究が続いている。米国と違って欧州はアストラゼネカのワクチンをひどく必要としている。安全性に関する疑問を提示していながらも欧州委員会はアストラゼネカを英国に優先供給していると非難し、大陸で作った分は英国への輸出を阻止すると脅迫している。予防接種の一時停止、信頼の低下はさらに予防接種を遅らせる可能性がある、一方欧州大陸の感染者数は急増している
-SMC NZ
隔離施設の労働者が予防接種後検査陽性-専門家の反応
MIQ worker tests positive after vaccination – Expert reaction
Published: 23 March 2021
管理されている隔離施設の労働者(オークランドのグランドミレニアムホテルの清掃員)が2回目のワクチン接種を終えた後、定期スワブ検査で陽性だった(月曜日)。家族の一人も弱陽性で残り三人は陰性。この労働者が予防接種を受けたのは5日前なのでまだワクチンの効果は完全ではない。症状はない。
隔離施設の清掃員の感染は以前もあった
(この清掃員が3月19日金曜日にBestStart St Lukes保育園に孫を迎えに行ったこと、Countdownスーパーマーケットが「職員が検査陽性かもしれない」と徹底クリーニングのため閉店と報道されている。そんなにたくさんの感染者がいるわけではないのに掃除で感染する事例が複数なのはどうしてだろう?)
-Natureニュース
偽りの科学を大量生産するニセ論文工場との戦い
The fight against fake-paper factories that churn out sham science
23 MARCH 2021 Holly Else & Richard Van Noorden
https://www.nature.com/articles/d41586-021-00733-5
一部の出版社は工業化された不正行為と戦っているという。Natureの解析は「論文工場」問題と、編集者がどうやって対応しているかを検討する
中国の論文工場(ペーパーミル)問題に雑誌が公式に声明を出した。ただし中国だけではない。医者が論文を買うことが多い。AIなどの洗練された技術で本物と見分けにくいニセ画像を作るなど詐欺の手法が向上している
-UCSFが毎年恒例の「科学が我々を殺しているかもしれない」論文を出版した
UCSF Publishes Its Annual 'Science May Be Killing Us' Paper
By Hank Campbell | March 22nd 202
カリフォルニア大学サンフランシスコ校のTracey Woodruff博士、反ワクチン活動家でオーガニック業界のトップであるGary Ruskin (US Right to Know)、訴訟ビジネス弁護士Raphael Metzgerが妊婦から化学物質を検出したと主張する新しい論文の背景にいる。
(Suspect Screening, Prioritization, and Confirmation of Environmental Chemicals in Maternal-Newborn Pairs from San Francisco
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33726493/)
今の時代、いろいろなものが検出できることは驚きではない。技術が進歩し、かつてppm(100万分の1)がゼロだったのに今やppq(100兆分の1)がゼロである。この論文は毎年同じようなことを書いていてそのためにあなたの税金が使われている。
化学物質はどこにでもあるがどこからでも検出できるようになったのはごく最近である。今はフレンチフライに含まれる極微量の化合物ががんの原因だと信じている人はいないし、全ての科学は悪だと信じる人もいない。しかしお金を儲けようと思ったら、そう言い続ける必要がある。
Woodruff教授は医学の専門家ではなく、何故UCSFが産婦人科の教授にしたのか謎である。さらに謎なのは彼女が毎年基本的には同じ論文を出すことである。今年はプレスリリースの見出しは「55の化合物の根拠」を発見したという。2018年にはそれは56だった。
Woodruff教授は「我々が疑っていたとおり、妊娠女性にはこれまで同定されていたより多くの化合物が存在し、そのうちのいくつかは発達中の胎児や成人にとって有害である可能性がある」という。
「存在する」とは反科学活動家にとってどういう意味だろうか。ここでは、高分解能質量分析法で一分子のイオン化プロトンを検出できたという意味である。プロトン一個は「有害かもしれない」と彼らは言う。活動家は「かもしれない」のような形容が大好きである。活動家はリスクを「示唆」するのに真の科学は必要ない。統計だけである。疫学者がトランプ大統領が選ばれたことがラテン系女性の早産を引き起こしたと真面目に主張しメディアに注目された。彼の外国人嫌いの逸話の党派心にフィットしたからだが、データをよく見ると0.00007多いだけだった。それは党派心のない疫学者だったら無視するだろう統計学的ノイズである。
あなたがコインを投げたとき、裏が出るのはどのくらいだと思う?50%?でもトランプ政権下でコインを10回投げて7回裏だったら「統計学的有意」にトランプ政権がコインを裏返した?良い疫学者はそのような主張をしないが、いかがわしい学者はする。
Woodruff教授がMetzger弁護士グループと関係しているのはこのためである。MetzgerはカリフォルニアのProposition 65を悪用して企業を強請ることで有名である。もしがんリスクのあるものリストに名前がある化合物を見つけたら、カリフォルニアの企業は法により警告しなければならない。そのためカリフォルニアの店舗にはがん警告表示が溢れている。Walmartの建物に入るだけで警告される(写真)
問題はハザードとリスクを一緒にしてしまうことである。オリンピックサイズのプールに一滴の化合物を検出できて、そしてその化合物が高濃度で病気の原因になるなら、彼らはリスクがあると言うだろう。
(ところどころ抜粋)