2021-03-31

[NASEM]PFAS検査と健康アウトカムについてのガイダンス

Guidance on PFAS Testing and Health Outcomes

https://www.nationalacademies.org/our-work/guidance-on-pfas-testing-and-health-outcomes?mc_cid=2261d48cd6&mc_eid=7331362e8f

NASEMの臨時委員会がCDCの行っているモニタリング計画などを客観的にレビューしている。暴露された患者の臨床ケアにおいて血液や尿中のPFASを検査するかどうか決めるときのガイドを適切なフォローアップのための情報を提供する

会合のお知らせ等掲載

 

[ProMED]ボツリヌス症-ベトナム:(ビンズオン)

Botulism - Viet Nam: (BI)

2021-03-30

https://promedmail.org/promed-post/?id=8278598

Date: Tue 30 Mar 2021 Source: Food Safety News [edited]

ベトナムでボツリヌス症で女性一人死亡、他5人が疑い

ビンズオン省Thuan An市で40代の女性が病院で死亡、53才の姉と16才の娘が抗毒素を投与されている。3人は家の近くの寺院で食べたランチ(2021年3月20日)に関連し、パテを食べた。他に3人がビンズオン省の寺院でヌードルスープを食べて同様の症状で入院している(2021年3月25日)。またKon Tum地方では塩漬け魚と関連するボツリヌス症が報告されている

 

[RIVM]全ての指標は赤

All indicators in the red

03/30/2021

https://www.rivm.nl/en/news/all-indicators-in-the-red

COVID-19陽性数は前の週に比べて13%増加。ただし施設の高齢者は下がり続けていてワクチンの効果と考えられる

 

-移動できない人のために来週から自宅予防接種開始

Home vaccination starts next week for people unable to travel

03/30/2021

https://www.rivm.nl/en/news/home-vaccination-starts-next-week-for-people-unable-to-travel

予防接種会場に行けない人のために医師がアストラゼネカのワクチンを家で接種する

(アストラゼネカのワクチンはこれができるから期待されている)

 

論文

-環境と公衆衛生を守るためにプラスチック汚染に立ち向かう

Confronting plastic pollution to protect environmental and public health

30-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/p-cpp032421.php

PLOS Biologyのプラスチック汚染特集

環境毒性学者のJane Munckeはエッセイで世界のプラスチック汚染危機の主要駆動要因である使い捨て食品包装に焦点をあてる。プラスチックリサイクルでゴミを減らそうとする努力はプラスチック中の化合物が食品に溶出するという根拠を無視していて有害化合物が我々の食事の一部になっていると主張する。

オープンアクセス

(件のエッセイは食品そのものに全く有害物質が含まれていないかのような主張をしている)

 

-塩の置き換え-インド地方での血圧を下げる効果的な方法

Salt substitution -- an effective way to reduce blood pressure in rural India

30-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/gifg-ss-032921.php

インドテランガーナ州Siddipet地方の7つの村の高血圧の人502人を対象に、普通の塩と70%塩化ナトリウム30%塩化カリウムの代用品を使うよう無作為にわりあてた研究。3ヶ月で塩代用品群の平均収縮期圧の有意な低下が観察された。

American Journal of Clinical Nutrition

 

-欧州9カ国の食事からのトランス脂肪酸摂取と乳がんリスク

IARC

Dietary intake of trans fatty acids and breast cancer risk in 9 European countries

31 March 2021

https://www.iarc.who.int/news-events/dietary-intake-of-trans-fatty-acids-and-breast-cancer-risk-in-9-european-countries/

BMC Medicine.

EPIC。工業由来トランス脂肪酸、反芻動物由来トランス脂肪酸、エライジン酸、共役リノール酸、パルミトエライジン酸摂取量の多さと乳がんリスクの高さに関連がある。

(脂肪をたくさん摂っていることと乳がんに関連があるように見えるのだが何故か工業由来トランス脂肪酸が悪い可能性があると考察)

 

-新しいCOVID-19研究:恐怖を煽ること無く人々に制限に従わせる方法

New COVID-19 research: How to make people follow restrictions without appealing to fear

30-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/au-ncr033021.php

コロナウイルスを怖がらせることで手を洗ったりマスクをしたりさせることができるかもしれないが恐怖は精神衛生に大きな負荷をかけ、差別や偏見を生む土台となる。2020年春に世界をコロナウイルスパンデミックが襲ったとき、当局のガイドラインに従う重要な要因は、ウイルスに効果的に対抗できると感じることであった。British Journal of Health Psychologyに発表された英国、米国、EU6カ国の26000人の参加者による研究の結果。

 

-過敏性腸症候群に、オープンラベルプラセボは二重盲検プラセボと同様に効果がある

Open-label placebo works as well as double-blind placebo in irritable bowel syndrome

30-MAR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-03/bidm-opw033021.php

PAINに発表された研究。医者はプラセボを処方するのに患者を騙す必要が無いかもしれない。

 

その他

Scienceニュース

「妥協」WHO報告はパンデミックの起源についてほとんど解明しない、しかし次の調査ステップを詳述する

‘Compromise’ WHO report resolves little on pandemic’s origins, but details probe’s next steps

By Kai KupferschmidtMar. 30, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/03/compromise-who-report-resolves-little-pandemic-s-origins-details-probe-s-next-steps

SARS-CoV-2の起源を探る、待ち焦がれた報告書が発表されたがそれに満足する読者はほとんどいないだろう。WHOの報告書に新しい根拠はあまりない。しかしたくさんの次のステップを記述している。

報告書の発表にあたってTedros Adhanom Ghebreyesus事務局長はさらなる調査が必要であると強調し、国際中国調査チームに与えられたアクセスを批判した。米国や他の13カ国の発表した声明もTedros事務局長の批判に同調しさらなる研究を求めた