2021-04-30

[EFSA]意見等

-オープンMCRA実現可能性研究

Feasibility study Open MCRA

EFSA Journal 2021;18(4):EN-6515 27 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6515

複数の暴露ルートから複数の化学物質に複合暴露するリスクを評価するためのモンテカルロ法(MCRA)ウェブプラットフォームで実行したモデルの透明性と利用しやすさを改善するための実現可能性調査の結果が示された。

 

-8‐ヒドロキシキノリンの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for 8‐hydroxyquinoline according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2021;19(4):6566 26 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6566

さらなる検討が必要。

 

-認可更新のためのすべての動物種用all‐rac‐α酢酸トコフェリル(ビタミンE)からなる飼料添加物の評価(DSM)

Assessment of a feed additive consisting of all‐rac‐alpha tocopheryl acetate (vitamin E) for all animal species for the renewal of its authorisation (DSM)

EFSA Journal 2021;19(4):6529 23 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6529

 

-産卵鳥以外のすべての鳥種用の安息香酸、ギ酸カルシウム、フマル酸の製剤(AviMatrix Z)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Novus Europe S.A. / N.V)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a preparation of benzoic acid, calcium formate and fumaric acid (AviMatrix Z) for all avian species other than laying birds (Novus Europe S.A. / N.V)

EFSA Journal 2021;19(4):6528 23 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6528

 

-すべての動物種用硫酸第一鉄リシネートからなる飼料添加物の安全性と有効性(Phytobiotics Futterzusatzstoffe GmbH)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of ferrous lysinate sulfate for all animal species (Phytobiotics Futterzusatzstoffe GmbH)

EFSA Journal 2021;19(4):6545  23 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6545

 

[EU]委員会職員作業文書 EUの植物繁殖体の生産と販売に関する既存の規制を更新する選択肢についての調査

COMMISSION STAFF WORKING DOCUMENT

Study on the Union’s options to update the existing legislation on the production and

marketing of plant reproductive material

29.4.2021

https://ec.europa.eu/food/sites/food/files/plant/docs/prm_leg_review_swd-2021-90.pdf

2019年11月8日に欧州委員会は、EUの植物繁殖体の生産と販売に関する既存の規制を更新する選択肢についての調査(PRM 調査)の提出を求めた。その調査から現行規制に一貫性がなく断片化していて解釈の余地があることなどがわかった。2007-2008年の調査の知見が現在でもあてはまる。しかしながら2013年以降種子生産や交配部門では新たな技術が開発され、農業では持続可能性の要求が高まり、気候変動に適応するための保全の必要性も増加している。今後の選択肢として、選択肢ゼロ:何もしない、選択肢1:規制の一貫性を改善し持続可能性のための特別な対策を導入する、選択肢2:遺伝資源へのアクセスを改善し一貫したやりかたで持続可能性目標に対応するため技術の発展に対応する柔軟性を与える、を提示

 

[EU]電子タバコについての最終意見

FINAL OPINION ON ELECTRONIC CIGARETTES

https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consultations/public_consultations/scheer_consultation_10_en

SCHEERが電子タバコについての最終意見を発表した。

電子タバコは使用者にとって、呼吸器への局所刺激性傷害リスクについて中程度の重みの根拠があり、また健康への有害影響、特に心血管系への、があるという中程度だがますます増加する根拠がある。さらにニトロソアミンへの長期累積暴露とアセトアルデヒドとホルムアルデヒドへの暴露による呼吸器への発がん性について弱から中程度の根拠がある。他に受動喫煙に関連するいくつかのリスクについて弱から中程度の根拠がある。

電子タバコが若者の喫煙への入り口になるという中程度の根拠があり、香料が電子タバコの魅力と開始に相当な寄与をすることについては強い根拠がある。一方で喫煙者が禁煙する役に立つことには弱い根拠があり喫煙量を減らすことについての根拠は弱から中程度。

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 154-21

29 April 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notificationcircular154-21.aspx

意見募集

加工助剤としてのBacillus subtilis由来β-ガラクトシダーゼ(酵素)の認可申請について2021年6月4日まで意見を受け付ける

 

-意見募集-新しい由来の加工助剤

Call for comment - Processing aid from a new source

29/04/2021

https://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Call-for-comment---Processing-aid-from-a-new-source.aspx

β-ガラクトシダーゼは既に認可されていて長い使用歴があるが、同じ酵素をGM Bacillus subtilis系統で生産する申請があった

 

[ANSES]フランス人のためのビタミンとミネラルの新しい食事参照値発表

Publication of the new dietary reference values for the vitamin and mineral intake of the French population

News of 23/04/2021

https://www.anses.fr/en/content/publication-new-dietary-reference-values-vitamin-and-mineral-intake-french-population

主に食事から得られるビタミンやミネラルは、私達の健康、成長、身体の機能に欠かせない。ANSESは栄養ニーズを満たすために必要なビタミンやミネラルの摂取量を規定する食事摂取基準を更新している。これらの値は栄養と健康分野のすべての専門家が用いる参照値となる。

集団ごとの食事摂取基準

ANSESは現在、成人のビタミンやミネラルの摂取量の食事摂取基準を最終化している。これには2016年には入れることができなかったビタミンやミネラルも含まれている。同時にANSESは、乳児、子供、青年、妊婦、授乳中の女性、高齢者といった特定集団の食事摂取基準を再評価している。 これらの値は2001年以降更新されていなかった。

本日発表する値はフランスの健康な人々のビタミンやミネラルの新たな基準値である。医療従事者が利用でき、特に個別の予防的食事モニタリングや治療支援に役立つ。公衆衛生目的で、特にビタミンやミネラルの摂取量が不十分あるいは過剰な人数を推定したり、食事摂取ガイドラインを設定するために保健当局も利用できる。

ビタミンDやB9のニーズを満たすことは依然として公衆衛生問題である

2019年にはフランスの成人の70%以上がなおビタミンDを十分に摂取しておらず、6.5%は欠乏していた。医療制度を通してビタミンD栄養強化食品や個人向けサプリメントを提供する以外に、ビタミンDの必要量は次のことで満たせる。

・日光を浴びる:昼前や午後に15~20分間肌を日光にさらすことで、十分なビタミンDの一日摂取量を得る。

・ビタミンDの豊富な食品を食べる。脂っこい魚(ニシン、イワシ、サーモン、サバ)、アンズタケ、セップ茸、アミガサタケなどの特定のキノコ類、ビタミンDを強化した乳製品、卵黄、ダークチョコレート、バター、マーガリンなど。

胎児の先天性異常のリスクを防ぐために、妊娠する可能性のあるすべての女性はビタミンB9を十分摂取することが不可欠である。このアプローチは計画外の妊娠を考慮に入れているため保護的である。豆類、緑の葉物野菜、酵母フレーク、小麦胚芽、卵黄がビタミンB9の優れた供給源である。

基準値を食習慣に適応させる研究

これらの食事摂取基準の基礎となる研究は、主に西洋型の食事状況で実施された。他の状況や他の食習慣、特に海外でこれらの基準値を適応させるには研究が必要である。

追加情報

・ビタミンやミネラルの栄養ガイドライン更新の最終化に関するANSESの意見及び報告書(フランス語)

ANSES OPINION & REPORT on finalisation of the nutritional guideline update for vitamins and minerals

https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2018SA0238Ra.pdf

 

[BfR]消費者健康保護:大部分の人は科学を信頼している

Consumer health protection: Majority of the population trusts science

26.04.2021

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/17/consumer_health_protection__majority_of_the_population_trusts_science-271596.html

ドイツ人の約2/3は消費者の健康を守るのに科学を信頼していることが、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の代表的な人口調査である最新の消費者モニターの結果からわかった。消費者アドバイスセンターと消費者団体は同様の高水準の信頼を享受している。これに対して、健康を守ることに関して、政治、メディア、経済を信じているのは6人に1人だけだった。「科学は真実を追究する。回答者の半数以上が食品中のマイクロプラスチックを懸念しているが、現在の知見に基づくと、食品中のプラスチック粒子がヒトの健康リスクを引き起こす可能性は低い」とBfR長官Andreas Hensel医学博士は述べた。

BfRの消費者モニター情報小冊子02/2021

https://www.bfr.bund.de/cm/364/bfr-consumer-monitor-02-2021.pdf PDF-File (947.7 KB)

最新のBfRの消費者モニターの結果から、消費者の健康の話題について人々の関心は一般的に高く、2/3がそれらに関心があることが示された。約半数はそのようなテーマの情報をよく得ている。回答者の22%が自発的に言及した最大の健康リスクは、食品中の糖、脂肪、塩の高含有など特定の栄養群である。不健康な食事とライフスタイル(13%)や、食品中の望ましくない物質や添加物(それぞれ11%)が大分離れて続く。

選択されたテーマについて尋ねると、最大の関心事は食品中の抗生物質耐性やマイクロプラスチックで、57%が抗生物質耐性を、54%が食品中のマイクロプラスチックを懸念している。だが、自らの家庭の食品衛生についての懸念は比較的少ない。10人に1人だけが懸念していて、同時に、ほとんどの回答者-全体のおよそ2/3(66%)がこの分野の十分な情報を得ていると感じている。だが、科学的観点から、家庭の食品衛生の欠如が食中毒の主な原因の1つである。

BfRの消費者モニターについて

知りたいのはどの健康リスクで、心配しているのは何なのか? BfR消費者モニターはこれらの質問への答えを提供している。BfRはこの調査のために、16歳以上の個人世帯に住むおよそ1,000人に、6ヶ月ごとに電話でインタビューした。

近年、BfR消費者モニターのアンケートは高い科学的基準の方法論を確保するために継続的に改良されてきた。この調査では、質問設定が更新され、既存の質問の内容が拡張され、回答スケールの形式が標準化されるなど、根本的な変更が加えられた。そのため、最新の問題は以前の調査結果と比較できない。

 

[BfR]実験動物を守ることに成功:透明性と動物の福祉向上

Success in the protection of laboratory animals: more transparency and animal welfare

23.04.2021

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/16/success_in_the_protection_of_laboratory_animals__more_transparency_and_animal_welfare-271827.html

世界実験動物の日にBfRの実験動物3Rの中間評価を行った。

 

[FDA] 急性非ウイルス性肝炎調査-「リアルウォーター」ブランドのアルカリ水

Investigation of Acute Non-viral Hepatitis Illnesses – “Real Water” Brand Alkaline Water (March 2021)

04/16/2021

https://www.fda.gov/food/outbreaks-foodborne-illness/investigation-acute-non-viral-hepatitis-illnesses-real-water-brand-alkaline-water-march-2021

(更新部分のみ)

2021年4月26日、ネバダ州南部保健地区は次のように発表した。「保健地区は追加で可能性の高い6症例(合計で11症例になる)と疑わしい1症例を確認した。最新の確認された症例はすべて成人であり、疑わしい1症例は臨床基準を満たしているが、まだウイルス性肝炎の検査はされていない」

 

-ネバダ州南部保健地区からのプレスリリース

Southern Nevada Health District links additional acute non-viral hepatitis Illness to “Real Water” brand alkaline water

https://www.southernnevadahealthdistrict.org/news-release/southern-nevada-health-district-links-additional-acute-non-viral-hepatitis-illness-to-real-water-brand-alkaline-water/

 

[FDA]消費者情報。手指用消毒液の安全な使用

Safely Using Hand Sanitizer

04/29/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/safely-using-hand-sanitizer

手指用消毒液の安全な使用、注意事項を紹介。

 

[FDA]よりスマートな食品安全新時代テックトークポッドキャスト

New Era of Smarter Food Safety TechTalk Podcast

https://www.fda.gov/food/new-era-smarter-food-safety/new-era-smarter-food-safety-techtalk-podcast

2021年4月29日のエピソード001 技術が可能にしたトレーサビリティ 掲載

 

[FDA]FDAは命を守るためのエビデンスベースの措置及び将来的な喫煙者世代の予防を約束する

FDA Commits to Evidence-Based Actions Aimed at Saving Lives and Preventing Future Generations of Smokers

April 29, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-commits-evidence-based-actions-aimed-saving-lives-and-preventing-future-generations-smokers

中毒と若者の経験を減らし、禁煙を改善し医療格差に取り組むために、メントールたばこ、風味付けたばこを禁止する

 

[FDA]警告文書

-Orphic Nutrition

APRIL 13, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/orphic-nutrition-612470-04132021

未承認の医薬品、不正表示の問題。

 

[FDA]公示

-Vital Sexは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Vital Sex contains hidden drug ingredient

4-29-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-vital-sex-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているVital Sexはシルデナフィル含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

-ErectMaxは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: ErectMax contains hidden drug ingredient

4-29-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-erectmax-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているErectMaxはシルデナフィル含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

-Enerup Premiumは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Enerup Premium contains hidden drug ingredient

4-29-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-enerup-premium-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているEnerup Premiumはシルデナフィル含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

-Tummy Tuck Maxは表示されない医薬品成分を含む

Public Notification: Tummy Tuck Max contains hidden drug ingredient

4-29-2021

https://www.fda.gov/drugs/medication-health-fraud/public-notification-tummy-tuck-max-contains-hidden-drug-ingredient

FDAは精力剤として販売されているTummy Tuck Maxはシブトラミンとフェノールフタレインを含むため製品を購入、使用しないよう消費者に助言している。製品写真あり。

 

[ASA]年次報告書2020-若者と脆弱な人々を守る

Annual Report 2020 - Protecting young and vulnerable people

Annual report 29 Apr 2021

https://www.asa.org.uk/resource/annual-report-2020-protecting-young-and-vulnerable-people.html

我々と、他の多くの機関にとって、2020年は人々の安全を守ることが大事な年だった。我々はCovid-19関連広告については迅速に対応し、活発にオンラインプラットフォームを追跡し、新たに詐欺広告警告システムを開始した。

詳細は年次報告書に

改定あるいは取り下げた広告は36491。2019年から346%増。主な理由はオンライン広告対策

 

[USDA]USDAの科学が食品廃棄を減らす5つの方法

5 Ways USDA Science Reduces Food Waste

Apr 28, 2021

https://www.usda.gov/media/blog/2021/04/28/5-ways-usda-science-reduces-food-waste

1.保存する 長く農産物の生鮮状態を保つ容器の開発

2.自動化 1秒で11個以上のリンゴが選別できるシステムを開発

3.アップサイクリング 傷ついたり小さいリンゴをフルーツバーに

4.食品安全強化 微生物を減らすことが重要

5.消費者教育 廃棄を減らして健康的な食生活を送れるように

 

[HK] 警告

-有毒植物種子に汚染された疑いのある輸入包装冷凍ブロッコリーを食べないよう注意を促す

Not to consume a kind of imported prepackaged frozen broccoli suspected to be contaminated with toxic plant seeds

2021-4-28

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fa/2021_422.html

食品安全センターと食品環境衛生署はニュージーランド産包装冷凍オーガニックブロッコリーがオナモミの種子(毒性物質を含む)に汚染された可能性があると発表した。

 

-スモークサーモンのサンプルが栄養表示規則に違反

Smoked Salmon not in compliance with nutrition label rules

Tuesday, April 27, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210427_8635.html

オーストラリア産スモークサーモンサンプルにナトリウムが1000mg/100g申告のところ、1600mg/100g検出された。

 

[SFA] Nanyang工科大学シンガポール、シンガポール食品庁及び科学技術研究庁(A*STAR)は食品安全科学においてシンガポールの能力を構築するために将来に備えた食品安全ハブ(FRESH)を開始する

NTU Singapore, Singapore Food Agency, and A*STAR launch Future Ready Food Safety Hub (FRESH) to build Singapore’s capabilities in food safety science

27th April 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/ntu-singapore-singapore-food-agency-and-a-star-launch-future-ready-food-safety-hub-(fresh)-to-build-singapore-s-capabilities-in-food-safety-science.pdf

Future Ready Food Safety Hub (FRESH)は、国内外の研究所の食品、科学及び技術の専門家を集め、研究を共有し、新たなパートナーシップと協力を育むことを目的とする。

 

[FSAI] Breakfast Bite 5月12日:食品安全トレーニング―知っておくべき事

Breakfast Bite on 12 May: Food Safety Training –what you need to know

Tuesday, 27 April 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/training_breakfast_bite_270421.html.html

オンラインウェビナー。食品事業者の食品安全トレーニング要件の遵守についての説明を行う。

 

[NTP]夜間シフト労働、夜間の光、概日周期攪乱のNTPのレビュー

NTP Review of Shift Work at Night, Light at Night, and Circadian Disruption

April 27, 2021

https://ntp.niehs.nih.gov/whatwestudy/assessments/cancer/completed/shiftwork/index.html

NTPのがんハザード評価で、1)継続する夜間シフト労働は女性の乳がんの原因となり得る、2)ある種の照明条件はがんと関連するかもしれない、と結論

夜間シフト労働は午前12時から5時までの間に3時間働くことと定義され、夜間に強い光にあたる、睡眠障害、食事時間の変化、ストレスなどが含まれる

このページにQ & A等あり

 

[NASEM]ワクチンの重要な公衆衛生上の価値 アクセスと躊躇の問題に取り組む:ワークショップの概要

The Critical Public Health Value of Vaccines

Tackling Issues of Access and Hesitancy: Proceedings of a Workshop (2021)

https://www.nap.edu/catalog/26134/the-critical-public-health-value-of-vaccines-tackling-issues-of

2020年8月17-20日に開催されたワークショップの概要

予防接種は現代のグローバルヘルスへの努力の中で最も成功した努力である。しかしその進捗は近年滞っている。予防接種を受けない理由の主要因にワクチン躊躇がある。また社会経済的にあるいは構造的にアクセス上の障害がある場合がある。

 

-妊娠女性と2-11才の子どもの食品とダイエタリーサプリメントの摂取量評価アプローチ

Approaches to Assessing Intake of Food and Dietary Supplements in Pregnant Women and Children 2 to 11 Years of Age: Webinar Series

https://www.nationalacademies.org/event/05-06-2021/approaches-to-assessing-intake-of-food-and-dietary-supplements-in-pregnant-women-and-children-2-to-11-years-of-age-webinar-series?mc_cid=29092ab2c9&mc_eid=7331362e8f

5月に4回のバーチャルワークショップ

 

[WHO]第4回WHOインフォデミック管理会議:公衆衛生のためのソーシャルリスニングの進歩

4th Virtual WHO Infodemic Management Conference: Advances in Social Listening for Public Health

4 May 2021

https://www.who.int/news-room/events/detail/2021/05/04/default-calendar/4th-virtual-who-infodemic-management-conference-advances-in-social-listening-for-public-health

ソーシャルメディアデータを使って人々の意見を推し量る

5月4-12日の間にオンライン開催

 

[EPA]EPAは環境正義を推進するために有害物質放出一覧を更新する計画を発表

EPA Announces Plan to Update Toxics Release Inventory to Advance Environmental Justice

04/29/2021

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-announces-plan-update-toxics-release-inventory-advance-environmental-justice

計画の中には、エチレンオキシドやPFASを含むある種の化合物や施設の報告義務拡大や新しい地域向けツールの提供も含む

 

[EPA]EPAのRegan長官は新しいPFAS評議会を設定

EPA Administrator Regan Establishes New Council on PFAS

04/27/2021

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-administrator-regan-establishes-new-council-pfas

Michael S. Regan長官はRadhika Fox筆頭次官補代理を議長とするPFAS評議会"EPA Council on PFAS"をつくる

 

論文

-魚は1950年代からマイクロプラスチックを飲み込んできた

Fish have been swallowing microplastics since the 1950s

29-APR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/fm-fhb042921.php

博物館のコレクションがマイクロプラスチックの歴史を明らかにする

Ecological Applications。魚の腸の内容物の繊維の写真

 

-プランクトンは他のどれにも似ていないゲノムをもつ

Plankton have a genome like no other

29-APR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/kauo-pha042921.php

渦鞭毛藻類と呼ばれる単細胞プランクトンのゲノムは、極めて奇妙でふつうでない構造をしている Nature Genetics

 

-これら「BPAフリー」飲料ボトルは使う前に食器洗い機を通すこと

Pop those 'BPA-free' drinking bottles into the dishwasher before using them

29-APR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/uoc-pt042921.php

BPAフリープラスチックと宣伝されているTritanボトルを10種類購入してBPAが検出されるかどうか、リンスや洗うことで除去できるかをChemosphereに報告。2種類のボトルからBPA溶出を検出し、それを取り除くには食洗機に何回かかけることが最も有効だった。

 

-オンライン公衆衛生デマと戦う

Battling public health misinformation online

29-APR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/uops-bph042921.php

2020年3月にペンシルベニア看護学校の看護科学者を含む女性研究者チームがCOVID-19 デマと戦うためにDear Pandemicソーシャルメディアキャンペーンを開始した。現在それはフェイスブック、ツイッター、インスタグラムで10万以上のフォローワーがある。Public Health Nursingに発表された論文がそのキャンペーンについて記述する

 

Nature

不平等の大きな負担

Inequality’s deadly toll

By Amy Maxmen Photography by Brian L. Frank for Nature

28 April 2021

https://www.nature.com/immersive/d41586-021-00943-x/index.html

一世紀にわたる研究が貧困と差別がいかに病気をみちびくかを示してきた。COVIDは科学をついにこの問題に対応させるか?

11月のはっきりしない天気の日にHardeep SinghはFoster Farms家禽会社のCOVID-19検査システムから、母親がコロナウイルス陽性というテキストメッセージを受け取った。彼の63才の母親はカリフォルニアSan Joaquinバレーの肉包装工場で働いていて、英語が話せずスマートホンを持っていなかったので彼がアラートを受け取った。彼は母親に連絡することができず、彼女は同僚と一緒にチキンの部位を扱い続けた。彼女の上司も彼女に伝えなかった。それどころかシフトを増やした。

Singhは夜になって母親にニュースを伝え、同僚にうつすので仕事に行かないように説得した。しかし隔離中の賃金などについて質問しようとしたが会社の他の誰にも連絡できなかった。Singhの母親はこの工場での400人以上のCOVID-19と診断された従業員の一人になった。米国では食品生産工場と農場で9万人以上がCOVID-19と診断されている。食品部門はエッセンシャルワーカーとみなされている。

しかしこの重要な役割に対価が伴った。ある研究によるとカリフォルニアの食品と農業労働者の昨年の死亡リスクは一般集団より40%高かった。特にラテンアメリカ系食品農業労働者は前年比60%近く死亡が増加した。白人はわずか16%である。

このような格差の原因は、差別、低い賃金、労働時の保護の少なさ、医療へのアクセスの不適切さ、住居や教育の不足が挙げられる。これらが「健康の社会的決定要因」で、少なくとも150年前から知られていた概念であるがパンデミックで再認識された

Singhは「我々は彼らをエッセンシャルと呼ぶが、実際はexpendable使い捨てである」という

(写真と図がたくさんある長い記事。外国人労働者を安価で使い捨てて「オーガニック」とか言ってるハイソな人たちは嫌い)

 

Science

ニュースを一目で

News at a glance

Science  30 Apr 2021:Vol. 372, Issue 6541, pp. 440-442

・遺伝子と細胞治療法試験始まる

米国遺伝子および細胞療法学会が今月発表したところによると、遺伝子・細胞・RNA療法の新たな臨床試験の数が過去4年間で約3倍になった。3月31日時点で約3500の実験的治療法が開発中で、そのうち53%が遺伝子組換え細胞を使っている。標的となる病気はがんが最も多く1200。RNAに関しては多くがワクチンかCOVID治療法。どの治療法でもアメリカが最も多く1400。

・ドーキンスがツイートで賞を失う

アメリカ人道協会がRichard Dawkinsに1996年に与えたHumanist of the Year賞を取り消すことを決定した。2015年にDawkinsが「トランス女性は染色体をもとにすれば女性ではないが、礼儀で“she”を使う」と主張した。

・GM蚊最初の米国での試験

今週からOxitecが遺伝子組換えAedes aegypti蚊をフロリダKeysに12000匹以下放出する

 

-有名科学者が雑誌の編集委員に自分の名前をみつけて驚く

Big-name scientists surprised to find themselves on journal board

By Dennis NormileApr. 28, 2021 ,

https://www.sciencemag.org/news/2021/04/big-name-scientists-surprised-find-themselves-journal-board

雑誌Ecosystem Health and Sustainability (EHS)の編集委員には羨ましいほどの有名科学者が名を連ねている。ただし問題がある:多くは最早EHSに関係ない-かつて関係があったとしても。「雑誌から連絡があったことはない」「そこに名前があるべきではない」

いわゆる搾取的雑誌が編集委員に本人の了解なく科学者の名前を載せるのは珍しいことではない。昨年発表された研究によると、搾取的雑誌と考えられる雑誌の編集委員に名前のあったオーストラリアの科学者約4000人のうち1/4はそれを知らなかった。そのような雑誌を暴露しようとしてある科学者は彼のイヌの名前を編集委員にした。

そのような行為はEHSのようなもっと尊敬されている雑誌でははるかに希であるが、無いわけではない。

 

SMC UK

-体重とCOVID-19重症リスクの関連の可能性、特に若年成人での、を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at a potential link between body weight and risk of severe COVID-19, especially for younger adults

APRIL 29, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-a-potential-link-between-body-weight-and-risk-of-severe-covid-19-especially-for-younger-adults/

The Lancet Diabetes & Endocrinologyに発表された研究がBMIとCOVID-19重症度を調べた

肥満のヒトに予防接種を優先すべきかについてのコメント

BMA公衆衛生医学委員会の前議長、Vaccines in Practice Magazineの元編集長、伝染性疾患管理の引退したコンサルタントPeter English博士

基本的には予防接種は重症リスクの高いヒトを優先する。仮想条件では個人ごとにリスクを評価する意味はあるが、迅速な予防接種を成功させるためのもう一つの重要な基準は複雑にならないようにすること、である。複雑にすると遅くなる。BMIは医療記録への記載が良くないので同定するのは困難だろう。

研究へのコメント

Glasgow大学代謝医学教授Naveed Sattar教授

このデータは体重が余分であることがCOVID-19重症リスク要因であることを支持する圧倒的根拠にさらに加えるものである。新しい知見は、リスクが正常BMIから増加するにつれ直線的にあがることである。重要な質問は、人々が減量するのを助けることが重症化予防になるかどうかである。根拠はそれを示唆する。多くの国がすべきことはライフスタイル介入政策のスケールアップである。

 

-戸外でマスクは必要かどうかについての専門家の反応

expert reaction to whether masks need to be worn outdoors

APRIL 28, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-whether-masks-need-to-be-worn-outdoors/

BMJに専門家討論が発表された

Reading大学細胞微生物学准教授Simon Clarke博士

屋内でのマスク義務化の根拠は弱い状況証拠のみで、戸外ではさらに疑問である。人々の信頼を得て維持するにはどんな制限であれしっかりした根拠に基づく必要がある

East Anglia大学Norwich医学部医学教授Paul Hunter教授

Cevik博士の言うとおり、戸外ではフェイスマスクは必要ない

Nottingham大学分子ウイルス学教授Jonathan Ball教授

マスクは特定の条件で正しく使えばリスクを減らせる。しかし一般的な着用の利益はそれほど明確でなく、戸外ではさらに不明確である。

 

-集団検査についてのBMJの意見への専門家の反応

expert reaction to BMJ opinion piece on mass testing

APRIL 28, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-bmj-opinion-piece-on-mass-testing/

SARS-CoV-2無症状感染の集団スクリーニングについてのMike Gill と Angela Raffleの見解がBMJの意見コーナーに発表された

Harvard T.H. Chan公衆衛生大学院疫学助教授Michael Joseph Mina博士

この意見に賛成しない。検査は我々の目で多ければ多いほど良い

(長い反論)

Edinburgh大学感染症疫学教授Mark Woolhouse教授

効果的な大規模集団検査をするにはたくさんの課題があるが、うまくいけば社会的距離対策の必要性が減るのでそのほうがいい

East Anglia大学Norwich医学部医学教授Paul Hunter教授

全く合意。あまりにも高価でそれほど大きな成果はない。リスクの低い地域の中流階級家庭に週に二回検査をするより貧しい地域のリスクの高い家庭の自主隔離を支援した方が良い

 

-NHS 検査追跡 (イングランド)の週毎の統計への専門家の反応:2021年4月15日から21日、特に中学生のラテラルフロー検査陽性のPCRによる判定を巡って

expert reaction to the weekly statistics for NHS Test and Trace (England): 15 April to 21 April 2021, specifically around PCR-adjudication of secondary school pupils’ positive lateral flow test results

APRIL 29, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-weekly-statistics-for-nhs-test-and-trace-england-15-april-to-21-april-2021-specifically-around-pcr-adjudication-of-secondary-school-pupils-positive-lateral-flow-tes/

Cambridge大学MRC生物統計ユニット元プログラムリーダーSheila Bird教授

3月4日から19日の間に学校で援助下で行われたLFT陽性検査結果のPCRによる確認結果がついに公表された。事実が明らかになるのに6週間もかかった。

事実は、LFT陽性のうちPCRで確認されたのは半分以下である。それは2021年3月5日に王立統計学会のCOVID-19タスクフォースが予想したとおりである。これは失敗でありNHS 検査追跡の公衆衛生オウンゴールである。

(以下数字を示して詳細な指摘。週二回抗原検査、PCRによる確認なく自主隔離とすることで不必要な隔離の割合が多くなった。子どもが、週二回の検査をずっと続けられるか?)

 

その他

-イベルメクチンがRCTされた。結果は期待できるものではなかった

Ivermectin Gets A Randomized Clinical Trial. The Results Are Not Promising

By Josh Bloom — April 28, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/04/28/ivermectin-gets-randomized-clinical-trial-results-are-not-promising-15514

イベルメクチンはCOVID疑似科学宇宙の「ヒドロキシクロロキンライト」である。この薬物には熱心な推奨者がいるが有効性の根拠は乏しい。今回RCTが追加の(ただし限定的な)この薬がCOVID症状を減らすのに有効ではないという根拠を提供した。

(本分略)